JPH07117451A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JPH07117451A
JPH07117451A JP28999793A JP28999793A JPH07117451A JP H07117451 A JPH07117451 A JP H07117451A JP 28999793 A JP28999793 A JP 28999793A JP 28999793 A JP28999793 A JP 28999793A JP H07117451 A JPH07117451 A JP H07117451A
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JP
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temperature
outside air
temperature sensor
air temperature
air
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JP28999793A
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Tadashi Matsuura
忠史 松浦
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジンの幅射熱等の影響による外気温セン
サの検出温度の変動如何に拘らず車両室内の温度制御を
的確に行う。 【構成】 空調コントローラ9の制御部9Aは、コンデ
ンサファン5の駆動開始時点から所定時間Δt経過時点
までにおける外気温センサ3の検出温度変化量ΔT0に
基づき検出温度変化率「ΔT0/Δt」を算定し,検出
温度変化率「ΔT0/Δt」の度合いに応じて予め設定
された補正温度を記憶部9Bから読出し初期温度TSか
ら補正温度を減算して推定外気温度を算定し,推定外気
温度を現在の外気温度として決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用空調装置に係
り、特に、エンジンの幅射熱等の影響による外気温セン
サの検出温度の変動如何に拘らず車両室内の温度制御を
的確に行なう場合に好適な車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用空調装置(オートエアコ
ン)を搭載した車両では、車両に装備した外気温セン
サ,内気温センサ,日射量センサ等により検出した車両
内外の温度や日射量等のデータを空調コントローラに取
込み,各データに基づき車両室内の温度等が最適な状態
となるような空調制御が行われている。車両室内の空調
制御に際しては、車両外部と車両室内との温度差が極端
に大きくならないような温度制御を行う必要があるた
め、外気温センサの検出温度が実際の外気温度を示して
いるか否かが重要となってくる。このため、外気温セン
サは、直射日光の影響等による検出温度の変動を防止し
たり或いは車両への取付箇所に対する制限から、車両の
フロントバンパ内側等に装着される場合が一般的であ
る。
【0003】図7は外気温センサ50を、車体51のフ
ロントバンパ52の内側部分で且つエンジン53,ラジ
エタ54,ラジエタファン55,コンデンサ56,コン
デンサファン57等を収納したエンジンルーム58内部
に装備した例である。この種の車両では、例えば走行直
後に一時的にエンジン53を停止した後で再始動したよ
うな場合、エンジン53の幅射熱が外気温センサ50側
へ達するため、外気温センサ50の検出温度が実際の外
気温度よりも高くなる。そこで、従来は、エンジン53
の始動直後にコンデンサファン57を駆動して外気温セ
ンサ50に送風することにより、外気温センサ50に対
するエンジン幅射熱を緩和するようにした技術が提案さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来技術においては、エンジン53の始動直後にコン
デンサファン57を駆動して外気温センサ50に外気風
を当てるようにした場合でも、エンジン53の幅射熱の
影響を完全に防止することができないため、外気温セン
サ50が実際の外気温度とは異なる温度を検出する等,
外気温センサ50の検出値が安定せず、この結果、空調
コントローラによる車室内温度制御を的確に行うことが
できないという問題があった。この場合、外気温センサ
50の検出値が不安定な期間は、外気温センサ50から
空調コントローラへ取込む値を一定値(例えば25度C
等)に固定する方法も考えられるが、当該方法でも前記
と同様に車室内温度制御を的確に行うことは難しいとい
う問題がある。
【0005】
【発明の目的】本発明は、上記従来例の有する不都合を
改善し、特に、エンジンの幅射熱等の影響による外気温
センサの検出温度の変動如何に拘らず車両室内の温度制
御を的確に行うことを可能とした車両用空調装置の提供
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、車両のエンジ
ンルーム付近に装備され外気温度を検出する外気温度セ
ンサと、該外気温度センサに対してエンジン幅射熱等の
影響緩和用の送風を行う送風機構と、該送風機構の送風
開始時点から所定時間経過時点までの期間における前記
外気温度センサの検出温度変化に対応して各々設定され
た補正温度を記憶した記憶部と、前記外気温度センサの
出力データ及び前記記憶部の記憶データに基づき空調制
御を行う空調制御部とを備え、該空調制御部が、前記車
両のエンジン始動に対応して前記送風機構の動作を制御
し前記外気温度センサに対する送風を開始させる送風開
始制御機能,前記送風機構の送風開始時点から所定時間
経過時点までの期間における前記外気温度センサの検出
温度変化を算定する検出温度変化算定機能,及び前記期
間における前記外気温度センサの検出温度変化に対応し
た補正温度を前記記憶部から読出して前記初期検出温度
から当該補正温度を減じた温度を外気温度と推定する外
気温度推定機能を具備する、という構成を採っている。
これにより、前述した目的を達成しようとするものであ
る。
【0007】
【作用】本発明によれば、車両用空調装置の空調制御部
は、車両のエンジン始動に対応して、送風機構の動作を
制御して外気温度センサに対する送風を開始させると共
に、送風機構の送風開始時点から所定時間経過時点まで
の期間における外気温度センサの検出温度変化を算定す
る。そして、空調制御部は、送風機構の送風開始時点か
ら所定時間経過時点までの期間における外気温度センサ
の検出温度変化に対応した補正温度を記憶部から読出
し、送風機構による送風開始前の外気温度センサの初期
検出温度から補正温度を減じた温度を外気温度と推定す
る。これにより、エンジンの幅射熱等の影響による外気
温センサの検出温度の変動如何に拘らず、車両室内の空
調制御を常時的確に行うことが可能となる。
【0008】
【実施例】以下、本発明を適用してなる実施例を図面に
基づいて説明する。
【0009】先ず、本実施例の車両用空調装置を搭載し
た車両の概略構成を図2に基づき説明すると、車両1の
フロントバンパ2の内側部分には、外気温度を検出する
外気温センサ3が装備されると共に、エンジンルーム4
の内部には、外気温センサ3と対向する箇所にコンデン
サファン5が装備されており、コンデンサ用モータ5A
によるコンデンサファン5の駆動時には、外気温センサ
3に対し充分な量の外気を送風するようになっている。
【0010】また、車両1の内部には、車両室内温度
(内気温度)を検出する内気温センサ6,日射量を検出
する日射量センサ7,後述のヒータコア水温を検出する
水温センサ8,イグニッションスイッチ27,及び車両
用空調装置各部を制御する空調コントローラ9が装備さ
れている。更に、車両1内部のインストルメントパネル
1Aの前面側には、車両用空調装置の操作部10が装備
されており、操作部10は、エアコンスイッチ・ファン
スイッチ・モードスイッチ・温度調整スイッチ等の各種
スイッチ類を備えている。
【0011】次に、本実施例の車両用空調装置のダクト
内部の構成を図3に基づき説明すると、内気導入口11
及び外気導入口12には、内外気ダンパ13が装備され
ており、内気導入口11から内気導入状態または外気導
入口12から外気導入状態となるように適宜駆動される
ようになっている。内気導入口11及び外気導入口12
の下流側には、ブロワ用モータ14Aに駆動されるブロ
ワファン14が装備されており、内気導入口11から導
入した内気または外気導入口12から導入した外気を後
述のエバポレータ側へ圧送するようになっている。
【0012】ブロワファン14の下流側には、エバポレ
ータ15及びエバポレータ温センサ16が装備されてお
り、エバポレータ15は、コンプレッサ17から供給さ
れる冷媒をブロワファン14から供給される空気と熱交
換させて気化し、エバポレータ温センサ16は、エバポ
レータ温度を検出するようになっている。エバポレータ
15の下流側には、エアミックスダンパ18及びヒータ
コア19が装備されており、エアミックスダンパ18
は、エバポレータ15から供給された空気を分割し、ヒ
ータコア19は、空気の一部を加熱するようになってい
る。
【0013】ヒータコア19の下流側には、デフ吹出口
20,ベント吹出口21,ヒート吹出口22が各々装備
されると共に、各吹出口20〜22には、デフ用ダンパ
23,ベント用ダンパ24,ヒート用ダンパ25が装備
されており、各ダンパ23〜25は、各吹出口20〜2
2から調和風が吹出状態または吹出停止状態となるよう
に適宜駆動されるようになっている。この場合、デフ用
ダンパ23,ベント用ダンパ24,ヒート用ダンパ25
が、モードダンパ26を構成している。
【0014】次に、本実施例の車両用空調装置の空調コ
ントローラ9を中心とした空調制御系の構成を図1に基
づき説明すると、空調コントローラ9は、制御部9Aと
記憶部9Bとから構成されており、制御部9Aは、外気
温センサ3により検出した外気温度データ(または実際
の外気温度とは異なる温度データ),内気温センサ6に
より検出した内気温度データ,日射量センサ7により検
出した日射量データ,水温センサ8により検出した水温
データ,エバポレータ温センサ16により検出したエバ
ポレータ温度データ,及び車両乗員による操作部10の
所定操作に基づく操作信号を各々入力するようになって
いる。
【0015】更に、制御部9Aは、車両乗員によるエン
ジンキー操作に伴いイグニッションスイッチ27からオ
ン信号が出力された時(エンジン始動直後)にコンデン
サ用モータ5Aに駆動信号を出力してコンデンサファン
5の駆動を開始させ、車両乗員による車両用空調装置の
操作部10の所定操作に基づきブロワ用モータ14Aに
駆動信号を出力してブロワファン14を駆動させ、コン
プレッサ用リレー17Aに作動信号を出力してコンプレ
ッサ17を駆動させ、エアミックス用アクチュエータ1
8Aに駆動信号を出力してエアミックスダンパ18を駆
動させ、モード用アクチュエータ26Aに駆動信号を出
力してモードダンパ16を駆動させるようになってい
る。
【0016】ここで、図4は本実施例による外気温セン
サ3の検出温度の変化量を示す線図であり、空調コント
ローラ9の制御部9Aは、外気温センサ3により検出し
た温度の初期温度をTSとした時、コンデンサファン5
の駆動開始時点(送風開始時点)から所定時間Δt経過
後における外気温センサ3の検出温度変化量ΔT0に基
づき、曲線K1,K2,K3・・・の傾きに相当する検
出温度変化率「ΔT0/Δt」を算定し、検出温度変化
率「ΔT0/Δt」の度合いに応じて予め設定されてい
る補正温度(例えば10度C,20度C,30度C・・
・等)を初期温度TSから減算し、減算して求めた推定
外気温度(例えば(TS−10)度C,(TS−20)度
C,(TS−30)度C・・・等)を現在の外気温度と
して決定するようになっている。前記の補正温度に係る
データは、空調コントローラ9の記憶部9Bに予め記憶
されている。
【0017】即ち、空調コントローラ9の制御部9A
は、外気温センサ3の検出温度がコンデンサファン5の
駆動開始時点(送風開始時点)から所定時間Δt経過時
点まで曲線K1のように変化した場合は,推定外気温度
を(TS−10)度Cと低めに決定し、外気温センサ3
の検出温度がコンデンサファン5の駆動開始時点から所
定時間Δt経過時点まで曲線K2のように変化した場合
は,推定外気温度を(TS−20)度Cと更に低めに決
定し、外気温センサ3の検出温度がコンデンサファン5
の駆動開始時点から所定時間Δt経過時点まで曲線K3
のように変化した場合は,推定外気温度を(TS−3
0)度Cと更に低めに決定するようになっている。
【0018】次に、上記の如く構成した本実施例の空調
制御を図5に基づき説明する。
【0019】車両乗員によるエンジンキー操作に伴いイ
グニッションスイッチ27がオン状態となると、空調コ
ントローラ9の制御部9Aは、コンデンサ用モータ5A
に駆動信号を出力してコンデンサファン5の駆動を開始
させる(ステップS1)。コンデンサファン5の駆動よ
り、外気温センサ3へ外気が送風される。
【0020】空調コントローラ9の制御部9Aは、コン
デンサファン5の駆動開始時点(送風開始時点)におけ
る外気温センサ3による検出温度に相当する初期温度T
Sを入力した後(ステップS2)、コンデンサファン5
の駆動開始時点から所定時間Δt経過時点における外気
温センサ3の検出温度TS’を入力する(ステップS
3)。
【0021】次に、空調コントローラ9の制御部9A
は、コンデンサファン5の駆動開始時点における外気温
センサ3の初期温度TSから,コンデンサファン5の駆
動開始時点から所定時間Δt経過時点における外気温セ
ンサ3の検出温度TS’を減算して検出温度変化量ΔT0
(=TS−TS’)を算定した後、検出温度変化量ΔT0
及び所定時間Δtに基づき図4の曲線の傾き(ΔT0/
Δt),換言すれば外気温センサ3の検出温度変化率
「ΔT0/Δt」を算定する(ステップS4)。
【0022】次に、空調コントローラ9の制御部9A
は、検出温度変化率「ΔT0/Δt」の度合いを判定し
(ステップS5)、外気温センサ3の検出温度に変化が
無いと判定した場合は、初期温度TS[度C]を推定外
気温度と決定し(ステップS6)、コンデンサファン5
の駆動を停止する(ステップS7)。即ち、外気温セン
サ3の検出温度に変化が無いということは、外気温セン
サ3に対するエンジンの幅射熱等の影響が無いことにな
るため、コンデンサファン5から外気温センサ3に対す
る外気の送風を停止する。
【0023】空調コントローラ9の制御部9Aは、ステ
ップS5で外気温センサ3の検出温度変化率「ΔT0/
Δt」が小さいと判定した場合(外気温センサ3の検出
温度曲線が例えば図4の曲線K1の場合)は、記憶部9
Bから補正温度データ(10[度C])を読出し、初期
温度TS[度C]から10[度C]を減じた値を推定外
気温度に決定する(ステップS8)。
【0024】空調コントローラの制御部9A9は、ステ
ップS5で外気温センサ3の検出温度変化率「ΔT0/
Δt」が中程度であると判定した場合(外気温センサ3
の検出温度曲線が例えば図4の曲線K2の場合)は、記
憶部9Bから補正温度データ(20[度C])を読出
し、初期温度TS[度C]から20[度C]を減じた値
を推定外気温度に決定する(ステップS9)。
【0025】空調コントローラ9の制御部9Aは、ステ
ップS5で外気温センサ3の検出温度変化率「ΔT0/
Δt」が大きいと判定した場合(外気温センサ3の検出
温度曲線が例えば図4の曲線K3の場合)は、記憶部9
Bから補正温度データ(30[度C])を読出し、初期
温度TS[度C]から30[度C]を減じた値を推定外
気温度に決定する(ステップS10)。
【0026】空調コントローラ9の制御部9Aは、ステ
ップS6,S8,S9,S10で推定外気温度を決定し
た後、外気温センサ3,内気温センサ6,日射量センサ
7,水温センサ8,エバポレータ温センサ16から各々
入力した検出データ,及び車両乗員による操作部10の
操作に基づき、所定の温調制御を行う(ステップS1
1)。
【0027】この後、空調コントローラ9の制御部9A
は、外気温センサ3の検出温度変化率「ΔT0/Δt」
の度合いに基づき、外気温センサ3の状態が安定してい
るか否かを判定し(ステップS12)、外気温センサ3
の状態が安定していない場合には、ステップS11の処
理を実行する一方、外気温センサ3の状態が安定してい
る場合には、コンデンサファン5が駆動中の時はその駆
動を停止する(ステップS13)。以上が、本実施例の
空調制御の流れである。
【0028】上述したように、本実施例によれば、コン
デンサファン5の駆動開始時点(送風開始時点)から所
定時間Δt経過時点までにおける外気温センサ3の検出
温度変化量ΔT0に基づき検出温度変化率「ΔT0/Δ
t」を算定し,検出温度変化率「ΔT0/Δt」の度合
いに応じて予め設定された補正温度を初期温度TSから
減算して推定外気温度を算定し,推定外気温度を現在の
外気温度として決定するため、エンジンの幅射熱等の影
響による外気温センサ3の検出温度の変動如何に拘ら
ず、車両室内の温度制御を常時的確に行うことが可能と
なる。従って、従来のように外気温センサがエンジンの
幅射熱等の影響により実際の外気温度とは異なる温度を
検出した際に的確な空調制御を行うことができなくなる
といった不具合を解消することができる。
【0029】また、本実施例によれば、コンデンサファ
ン5の駆動開始時点(送風開始時点)から所定時間Δt
経過時点までにおける外気温センサ3の検出温度に変化
が無い場合,もしくは外気温度センサ3の状態が安定し
た場合には、コンデンサファン5から外気温度センサ3
に対する送風を停止するため、コンデンサファン5によ
る無駄な送風を防止することができると共に、外気温度
センサ3付近の温度が必要以上に低下する現象を防止す
ることができる。
【0030】次に、本実施例の変形例について説明す
る。変形例が上記実施例と相異する点は、空調コントロ
ーラ9の記憶部9Bに,後述する複数の温度変化パター
ン及び各温度変化パターンに対応して設定された補正温
度(例えば10度C,20度C,30度C・・・等)を
予め記憶しておくと共に,空調コントローラ9の制御部
9Aが,外気温センサ3の温度変化曲線と前記各温度変
化パターンとを比較し,外気温センサ3の温度変化曲線
が前記各温度変化パターンの内の何れのパターンに最も
近いかに応じて推定外気温度を決定するようにした点で
あり、それ以外の構成は上記実施例と同様である。
【0031】図6は変形例による外気温センサ3の温度
変化曲線Kj及び温度変化パターンP1,P2,P3を
示す線図であり、空調コントローラ9の制御部9Aは、
外気温センサ3により検出した温度の初期温度をTSと
した時、コンデンサファン5の駆動開始時点から所定時
間Δt経過時点までの外気温センサ3の温度変化曲線K
jが,予め設定してあるコンデンサファン5の駆動開始
時点から所定時間Δt経過時点までの温度変化パターン
P1,P2,P3の内の何れのパターンに最も近いかを
判定し、最も近い温度変化パターンに対応した推定外気
温度を現在の外気温度として決定するようになってい
る。
【0032】即ち、空調コントローラ9の制御部9A
は、外気温センサ3の温度変化曲線Kjが温度変化パタ
ーンP1に最も近い場合は,推定外気温度を(TS−1
0)度Cと低めに決定し、外気温センサ3の温度変化曲
線Kjが温度変化パターンP2に最も近い場合は,推定
外気温度を(TS−20)度Cと更に低めに決定し、外
気温センサ3の温度変化曲線Kjが温度変化パターンP
3に最も近い場合は,推定外気温度を(TS−30)度
Cと更に低めに決定するようになっている。
【0033】変形例によれば、コンデンサファン5の駆
動開始時点から所定時間Δt経過時点までの外気温セン
サ3の温度変化曲線Kjが予め設定してある温度変化パ
ターンP1,P2,P3の内の何れのパターンに最も近
いかを判定し,最も近い温度変化パターンに対応した推
定外気温度を現在の外気温度として決定するため、上記
実施例と同様に、エンジンの幅射熱等の影響による外気
温センサ3の検出温度の変動如何に拘らず、車両室内の
温度制御を的確に行うことが可能となる。
【0034】この場合、本実施例では、コンデンサファ
ン5の駆動開始時点から所定時間Δt経過時点までにお
ける外気温度センサ3の検出温度の変化が無い場合,検
出温度変化率「ΔT0/Δt」が小さい場合,検出温度
変化率「ΔT0/Δt」が中程度の場合,検出温度変化
率「ΔT0/Δt」が大きい場合の4つの場合について
の推定外気温度の算定方法を例に上げたが、これに限定
されるものではない。
【0035】また、本実施例及び変形例では、推定外気
温度を算定するために使用する補正温度を例えば10
[度C],20[度C],30[度C]・・・に設定し
たが、補正温度は当該数値に限定されるものではない。
【0036】また、変形例では、推定外気温度を算定す
るために使用する温度変化パターンとして3つの温度変
化パターンP1,P2,P3を例に上げたが、当該温度
変化パターンP1,P2,P3に限定されるものではな
い。
【0037】また、変形例において、空調コントローラ
9の記憶部9Bに各温度変化パターンP1,P2,P3
と各補正温度とを対応付けたデータを記憶する構成とす
れば、外気温センサ3の温度変化曲線Kjが何れの温度
変化パターンに最も近いかを判定し最も近い温度変化パ
ターンに対応した推定外気温度を現在の外気温度として
決定する演算を省略することが可能である。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の車両用空
調装置によれば、送風機構の送風開始時点から所定時間
経過時点までの期間における外気温度センサの検出温度
変化に対応した補正温度を記憶部から読出して初期検出
温度から補正温度を減じた温度を外気温度と推定するた
め、換言すれば外気温度センサの検出温度変化の度合い
に応じて検出温度に補正を加えるため、エンジンの幅射
熱等の影響による外気温度センサの検出温度の変動如何
に拘らず車両室内の空調制御を常時的確に行うことが可
能となり、従って、従来のように外気温度センサがエン
ジンの幅射熱等の影響により実際の外気温度とは異なる
温度を検出した際に的確な空調制御を行うことができな
くなるといった不具合を解消することができる、という
効果を奏することができる。
【0039】また、本発明の車両用空調装置において、
記憶部に,外気温度センサの推定検出温度変化を示す複
数の温度変化パターン及び各温度変化パターンに対応し
て各々設定した補正温度を記憶した場合にも、上記と同
様に、エンジンの幅射熱等の影響による外気温センサの
検出温度の変動如何に拘らず、車両室内の空調制御を的
確に行うことが可能となる、という効果を奏することが
できる。
【0040】また、本発明の車両用空調装置において、
空調制御部が,外気温度センサの検出温度変化の度合い
に基づき外気温度センサの状態が安定したか否かを判定
し,外気温度センサの状態が安定した場合に送風機構の
動作を制御して外気温度センサへの送風を停止させる機
能を備えた場合には、送風機構による外気温度センサに
対する無駄な送風を防止することができると共に、外気
温度センサ付近の温度が必要以上に低下する現象を防止
することができる、という効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した本実施例による車両用空調装
置の空調コントローラを中心とした空調制御系の構成を
示すブロック図である。
【図2】本実施例による車両用空調装置を搭載した車両
の要部の構成を示す説明図である。
【図3】本実施例による車両用空調装置のダクト内部の
構成を示す説明図である。
【図4】本実施例による外気温センサの検出温度の変化
量を示す線図である。
【図5】本実施例による空調制御の流れ図である。
【図6】変形例による外気温センサの検出温度の変化量
パターンを示す線図である。
【図7】従来例による車両用空調装置を搭載した車両の
要部の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 車両 3 外気温度センサとしての外気温センサ 5 送風機構としてのコンデンサファン 9 空調コントローラ 9A 空調制御部としての制御部 9B 記憶部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のエンジンルーム付近に装備され外
    気温度を検出する外気温度センサと、該外気温度センサ
    に対してエンジン幅射熱等の影響緩和用の送風を行う送
    風機構と、該送風機構の送風開始時点から所定時間経過
    時点までの期間における前記外気温度センサの検出温度
    変化に対応して各々設定された補正温度を記憶した記憶
    部と、前記外気温度センサの出力データ及び前記記憶部
    の記憶データに基づき空調制御を行う空調制御部とを備
    え、 該空調制御部が、前記車両のエンジン始動に対応して前
    記送風機構の動作を制御し前記外気温度センサに対する
    送風を開始させる送風開始制御機能,前記送風機構の送
    風開始時点から所定時間経過時点までの期間における前
    記外気温度センサの検出温度変化を算定する検出温度変
    化算定機能,及び前記期間における前記外気温度センサ
    の検出温度変化に対応した補正温度を前記記憶部から読
    出して前記初期検出温度から当該補正温度を減じた温度
    を外気温度と推定する外気温度推定機能を具備したこと
    を特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 車両のエンジンルーム付近に装備され外
    気温度を検出する外気温度センサと、該外気温度センサ
    に対してエンジン幅射熱等の影響緩和用の送風を行う送
    風機構と、該送風機構の送風開始時点から所定時間経過
    時点までの期間における前記外気温度センサの推定検出
    温度変化を示す複数の温度変化パターン及び当該各温度
    変化パターンに対応して各々設定された補正温度を記憶
    した記憶部と、前記外気温度センサの出力データ及び前
    記記憶部の記憶データに基づき空調制御を行う空調制御
    部とを備え、 該空調制御部が、前記車両のエンジン始動に対応して前
    記送風機構の動作を制御し前記外気温度センサに対する
    送風を開始させる送風開始制御機能,前記送風機構の送
    風開始時点から所定時間経過時点までの期間における前
    記外気温度センサの検出温度変化を算定する検出温度変
    化算定機能,及び前記期間における前記外気温度センサ
    の検出温度変化に最も近い温度変化パターンに対応した
    補正温度を前記記憶部から読出して前記初期検出温度か
    ら当該補正温度を減じた温度を外気温度と推定する外気
    温度推定機能を具備したことを特徴とする車両用空調装
    置。
  3. 【請求項3】 前記空調制御部が、更に、前記外気温度
    センサの検出温度変化の度合いに基づき当該外気温度セ
    ンサの状態が安定したか否かを判定するセンサ状態判定
    機能と,前記外気温度センサの状態が安定した場合に前
    記送風機構の動作を制御して前記外気温度センサへの送
    風を停止させる送風停止制御機能とを備えていることを
    特徴とする請求項1又は2記載の車両用空調装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012192914A (ja) * 2011-03-01 2012-10-11 Honda Motor Co Ltd 車両用空調装置
JP2019093989A (ja) * 2017-11-27 2019-06-20 本田技研工業株式会社 複数駆動源搭載車両

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JP2019093989A (ja) * 2017-11-27 2019-06-20 本田技研工業株式会社 複数駆動源搭載車両

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