JP2933146B2 - 自動車用外気温度検出装置 - Google Patents
自動車用外気温度検出装置Info
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- JP2933146B2 JP2933146B2 JP21456991A JP21456991A JP2933146B2 JP 2933146 B2 JP2933146 B2 JP 2933146B2 JP 21456991 A JP21456991 A JP 21456991A JP 21456991 A JP21456991 A JP 21456991A JP 2933146 B2 JP2933146 B2 JP 2933146B2
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- Japan
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- air temperature
- value
- temperature
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外気の当たる場所に設
置された外気温度センサの信号を用いて適正な外気温度
を検出する自動車用外気温度検出装置に関する。
置された外気温度センサの信号を用いて適正な外気温度
を検出する自動車用外気温度検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の空調装置(オートエアコン)で
は、外気温度センサにより検出した外気温度データに基
づいて空調制御を行っている。その場合、外気温度を正
確に検出する必要性から、外気温度センサを、外気の当
たる場所でしかも直射日光やエンジン等の熱影響を受け
にくい場所、例えば風通しの良いラジエータグリルやバ
ンパなどに設置している。
は、外気温度センサにより検出した外気温度データに基
づいて空調制御を行っている。その場合、外気温度を正
確に検出する必要性から、外気温度センサを、外気の当
たる場所でしかも直射日光やエンジン等の熱影響を受け
にくい場所、例えば風通しの良いラジエータグリルやバ
ンパなどに設置している。
【0003】ところで、車両停車時やエンジン停止後短
時間で再始動を行う場合などには、主にエンジンの熱影
響により外気温度センサ周辺の温度が実際の外気温度よ
り高くなることがあり、センサの検出値をそのまま適正
な外気温度として用いることができない。このため、そ
のような場合には、所定の処理を施したデータを外気温
度として設定するようにしている。
時間で再始動を行う場合などには、主にエンジンの熱影
響により外気温度センサ周辺の温度が実際の外気温度よ
り高くなることがあり、センサの検出値をそのまま適正
な外気温度として用いることができない。このため、そ
のような場合には、所定の処理を施したデータを外気温
度として設定するようにしている。
【0004】従来、この種の外気温度検出装置として、
特開平1ー273713号公報に記載のものが知られて
いる。このものは、エンジンを始動した時点で、既にエ
ンジン温度が所定値以上の場合は、外気温度センサがエ
ンジン等の熱影響を受けていると見做す。そして、エン
ジン始動後所定時間にわたり、外気温度センサの信号の
取り込みを禁止し、その代わりに、予め記憶していた停
止前の外気温度データを現時点の外気温度として設定す
る、というものである。これによれば、エンジン等の熱
影響で外気温度センサの検出温度が実外気温度からはず
れても、その影響が空調制御内容に及ばないようにな
る。
特開平1ー273713号公報に記載のものが知られて
いる。このものは、エンジンを始動した時点で、既にエ
ンジン温度が所定値以上の場合は、外気温度センサがエ
ンジン等の熱影響を受けていると見做す。そして、エン
ジン始動後所定時間にわたり、外気温度センサの信号の
取り込みを禁止し、その代わりに、予め記憶していた停
止前の外気温度データを現時点の外気温度として設定す
る、というものである。これによれば、エンジン等の熱
影響で外気温度センサの検出温度が実外気温度からはず
れても、その影響が空調制御内容に及ばないようにな
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来技
術では、エンジン停止の間に実際の外気温度が上昇した
場合にも、前回の停止時の外気温度データの記憶値が今
回の外気温度として設定される。したがって、実際の外
気温度の上昇が無視される形となり、実外気温度の上昇
を全く反映しない空調制御が行われる。具体的に述べる
と、実外気温度が上昇しているにも拘わらず、実外気温
度よりも低い温度データに基づいて空調制御が行われ
る。このため、暖房時にはウォームアップが効き過ぎて
しまい、冷房時にはクールダウンの効きが悪いという問
題を生じることになる。
術では、エンジン停止の間に実際の外気温度が上昇した
場合にも、前回の停止時の外気温度データの記憶値が今
回の外気温度として設定される。したがって、実際の外
気温度の上昇が無視される形となり、実外気温度の上昇
を全く反映しない空調制御が行われる。具体的に述べる
と、実外気温度が上昇しているにも拘わらず、実外気温
度よりも低い温度データに基づいて空調制御が行われ
る。このため、暖房時にはウォームアップが効き過ぎて
しまい、冷房時にはクールダウンの効きが悪いという問
題を生じることになる。
【0006】本発明は、上記事情を考慮し、エンジンを
停止している間に実際の外気温度が上昇した場合にも、
現実の状況に即した外気温度を検出することのできる自
動車用外気温度検出装置を提供することを目的とする。
停止している間に実際の外気温度が上昇した場合にも、
現実の状況に即した外気温度を検出することのできる自
動車用外気温度検出装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の車両用外気温度
検出装置は、図1に示すように、(a)外気の当たる場
所に設置され、周囲温度に対応する検出値Taを出力す
る外気温度センサ1と、(b)該センサ1の検出値Ta
を主たるデータとして適正外気温度Tadを決定する外
気温度決定手段2と、(c)車両に搭載されたエンジン
の温度を検出するエンジン温度検出手段3と、(d)エ
ンジン停止時における上記適正外気温度Tadの記憶値
Tadmを保持する外気温度データ記憶手段4と、
(e)エンジン始動時に上記センサ検出値Taと上記記
憶値Tadmとを比較し、センサ検出値Taが記憶値T
admより高い場合に両者の偏差ΔTを算出する偏差算
出手段5と、(f)上記エンジン温度検出手段の検出値
が所定値以上の場合、上記偏差算出手段による偏差ΔT
が基準以下か否かを判定する判定手段6と、を具備して
いる。そして、上記判定手段6によって偏差ΔTが基準
以下と判定された場合、上記外気温度決定手段2が、上
記記憶値Tadmに、偏差ΔTの大きさに応じかつ偏差
ΔTの大きさより小さい増分を加えた値を、上記適正外
気温度Tadとして設定する。一方、上記判定手段6に
よって偏差ΔTが基準を上回ると判定された場合、上記
外気温度決定手段2が、上記記憶値Tadmに上記基準
より小さい一定の増分を加えた値を、上記適正外気温度
Tadとして設定する。
検出装置は、図1に示すように、(a)外気の当たる場
所に設置され、周囲温度に対応する検出値Taを出力す
る外気温度センサ1と、(b)該センサ1の検出値Ta
を主たるデータとして適正外気温度Tadを決定する外
気温度決定手段2と、(c)車両に搭載されたエンジン
の温度を検出するエンジン温度検出手段3と、(d)エ
ンジン停止時における上記適正外気温度Tadの記憶値
Tadmを保持する外気温度データ記憶手段4と、
(e)エンジン始動時に上記センサ検出値Taと上記記
憶値Tadmとを比較し、センサ検出値Taが記憶値T
admより高い場合に両者の偏差ΔTを算出する偏差算
出手段5と、(f)上記エンジン温度検出手段の検出値
が所定値以上の場合、上記偏差算出手段による偏差ΔT
が基準以下か否かを判定する判定手段6と、を具備して
いる。そして、上記判定手段6によって偏差ΔTが基準
以下と判定された場合、上記外気温度決定手段2が、上
記記憶値Tadmに、偏差ΔTの大きさに応じかつ偏差
ΔTの大きさより小さい増分を加えた値を、上記適正外
気温度Tadとして設定する。一方、上記判定手段6に
よって偏差ΔTが基準を上回ると判定された場合、上記
外気温度決定手段2が、上記記憶値Tadmに上記基準
より小さい一定の増分を加えた値を、上記適正外気温度
Tadとして設定する。
【0008】
【作用】本発明の装置においては、エンジンを停止して
駐車した際、その時点で空調制御などに用いていた外気
温度の値、つまり適正外気温度Tadのデータを記憶し
ておく。そして、次にエンジンを始動した際にエンジン
温度が所定値より高ければ、予め記憶しておいた記憶値
Tadmと外気温度センサ1の検出値Taとを比較し、
センサ検出値Taが大きい場合は両者の偏差ΔTを求め
る。そして、この偏差ΔTが予め設定した基準以下か否
かを判定する。この場合の基準としては、自然な外気温
度の上昇では考えられない値で、しかもエンジンの熱影
響による上昇では当然あり得る値に設定しておく。そし
て、基準以下と判定した場合には、予め記憶しておいた
外気温度データの記憶値Tadmに、偏差ΔTに応じか
つ偏差ΔTよりも小さな増分を加えた値を、新たな適正
外気温度Tadとして設定する。一方、基準を上回ると
判定した場合には、記憶値Tadmに基準より小さい一
定の増分を加えた値を、適正外気温度Tadとして設定
する。このように適正な外気温度を決めることにより、
エンジン停止中に実外気温度が上昇した場合にも、それ
を無視しない空調制御を行うことができる。
駐車した際、その時点で空調制御などに用いていた外気
温度の値、つまり適正外気温度Tadのデータを記憶し
ておく。そして、次にエンジンを始動した際にエンジン
温度が所定値より高ければ、予め記憶しておいた記憶値
Tadmと外気温度センサ1の検出値Taとを比較し、
センサ検出値Taが大きい場合は両者の偏差ΔTを求め
る。そして、この偏差ΔTが予め設定した基準以下か否
かを判定する。この場合の基準としては、自然な外気温
度の上昇では考えられない値で、しかもエンジンの熱影
響による上昇では当然あり得る値に設定しておく。そし
て、基準以下と判定した場合には、予め記憶しておいた
外気温度データの記憶値Tadmに、偏差ΔTに応じか
つ偏差ΔTよりも小さな増分を加えた値を、新たな適正
外気温度Tadとして設定する。一方、基準を上回ると
判定した場合には、記憶値Tadmに基準より小さい一
定の増分を加えた値を、適正外気温度Tadとして設定
する。このように適正な外気温度を決めることにより、
エンジン停止中に実外気温度が上昇した場合にも、それ
を無視しない空調制御を行うことができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図2、図3を参照
しながら説明する。図2は、実施例の外気温度検出装置
を含む自動車用空調装置の概略構成を示している。この
空調装置においては、空調ダクト10の最上流部に、内
気入口10Aと外気入口10Bが2股に分れる形で形成
され、その分かれた部分にインテークドア11が設けら
れている。そして、このインテークドア11を開閉制御
することにより、空調ダクト10内に導入すべき内気と
外気の割合を調節することができるようになっている。
しながら説明する。図2は、実施例の外気温度検出装置
を含む自動車用空調装置の概略構成を示している。この
空調装置においては、空調ダクト10の最上流部に、内
気入口10Aと外気入口10Bが2股に分れる形で形成
され、その分かれた部分にインテークドア11が設けら
れている。そして、このインテークドア11を開閉制御
することにより、空調ダクト10内に導入すべき内気と
外気の割合を調節することができるようになっている。
【0010】空調ダクト10には、下流側に向かって順
に、送風ファン12、エバポレータ13、エアミックス
ドア14、ヒータ15が設けられている。エバポレータ
13は、コンプレッサ16、コンデンサ17、レシーバ
タンク18及びエキスパンションバルブ19と共に配管
結合されて、冷凍サイクルを構成している。コンプレッ
サ16は、エンジンから伝達される力で駆動され、電磁
クラッチを断続することにより駆動制御される。
に、送風ファン12、エバポレータ13、エアミックス
ドア14、ヒータ15が設けられている。エバポレータ
13は、コンプレッサ16、コンデンサ17、レシーバ
タンク18及びエキスパンションバルブ19と共に配管
結合されて、冷凍サイクルを構成している。コンプレッ
サ16は、エンジンから伝達される力で駆動され、電磁
クラッチを断続することにより駆動制御される。
【0011】エアミックスドア14は、開度に応じて、
ヒータ15を通過する空気とヒータ15を通過しない空
気との割合を調節する。そして、ヒータ15を通過した
空気と通過しない空気は、ヒータ15の下流側で混合さ
れて温度調節され、吹出口から車内に吹き出される。
ヒータ15を通過する空気とヒータ15を通過しない空
気との割合を調節する。そして、ヒータ15を通過した
空気と通過しない空気は、ヒータ15の下流側で混合さ
れて温度調節され、吹出口から車内に吹き出される。
【0012】空調ダクト10の後端部は、デフロスト吹
出口21、ベント吹出口22、及びヒート吹出口23に
分かれて車室内に開口しており、各吹出口21、22、
23にはそれぞれモードドア24、25、26が設けら
れている。そして、これらモードドア24、25、26
を選択的に開閉することで、吹出モードを変えることが
できるようになっている。
出口21、ベント吹出口22、及びヒート吹出口23に
分かれて車室内に開口しており、各吹出口21、22、
23にはそれぞれモードドア24、25、26が設けら
れている。そして、これらモードドア24、25、26
を選択的に開閉することで、吹出モードを変えることが
できるようになっている。
【0013】また、ベント吹出口22はさらに左右のベ
ント吹出口22R、22Lに分かれている。そして、配
風ドア27を開閉することにより、左右のベント吹出口
22R、22Lからの配風バランスを調節することがで
きるようになっている。
ント吹出口22R、22Lに分かれている。そして、配
風ドア27を開閉することにより、左右のベント吹出口
22R、22Lからの配風バランスを調節することがで
きるようになっている。
【0014】上述したインテークドア11、エアミック
スドア14、モードドア24〜26、配風ドア27はそ
れぞれアクチュエータ30、31、32、33により開
閉制御される。これら各アクチュエータ30、31、3
2、33、及び送風ファン12並びにコンプレッサ16
は、それぞれコントロールユニット50により制御され
る。
スドア14、モードドア24〜26、配風ドア27はそ
れぞれアクチュエータ30、31、32、33により開
閉制御される。これら各アクチュエータ30、31、3
2、33、及び送風ファン12並びにコンプレッサ16
は、それぞれコントロールユニット50により制御され
る。
【0015】コントロールユニット50は、上記アクチ
ュエータや送風ファン等を駆動する駆動回路と、各駆動
回路に制御信号を供給するマイクロコンピュータと、マ
イクロコンピュータに接続されたA/D変換器と、マル
チプレクサとを含むものである。なお、マイクロコンピ
ュータは、周知の通りCPU、ROM、バッテリバック
アップされたRAM、タイマー等を備えるもので、少な
くとも前述した図1に示す外気温度決定手段2、外気温
度データ記憶手段4、偏差算出手段5、判定手段6の機
能を果たす。
ュエータや送風ファン等を駆動する駆動回路と、各駆動
回路に制御信号を供給するマイクロコンピュータと、マ
イクロコンピュータに接続されたA/D変換器と、マル
チプレクサとを含むものである。なお、マイクロコンピ
ュータは、周知の通りCPU、ROM、バッテリバック
アップされたRAM、タイマー等を備えるもので、少な
くとも前述した図1に示す外気温度決定手段2、外気温
度データ記憶手段4、偏差算出手段5、判定手段6の機
能を果たす。
【0016】そして、このコントロールユニット50内
のA/D変換器には、エアミックスドア14の開度を検
出するポテンショメータ51、車室内に入る日射量を検
出する日射センサ52、外気温度を検出する外気温度セ
ンサ53、車室内の代表温度を検出する車内温度センサ
54、車室内の温度を設定する温度設定器55、エンジ
ンの冷却水温度を検出する水温センサ56、イグニッシ
ョンスイッチ57等が接続されている。なお、この場合
の外気温度センサ53は、従来通りエンジンルーム前の
フロントグリルに取り付けられている。
のA/D変換器には、エアミックスドア14の開度を検
出するポテンショメータ51、車室内に入る日射量を検
出する日射センサ52、外気温度を検出する外気温度セ
ンサ53、車室内の代表温度を検出する車内温度センサ
54、車室内の温度を設定する温度設定器55、エンジ
ンの冷却水温度を検出する水温センサ56、イグニッシ
ョンスイッチ57等が接続されている。なお、この場合
の外気温度センサ53は、従来通りエンジンルーム前の
フロントグリルに取り付けられている。
【0017】また、さらにコントロールユニット50に
は、当該装置の動作指令を行うための操作パネル60が
接続されている。操作パネル60は、各種動作指令を発
するスイッチ類の他に、通常は車内設定温度を表示し、
必要に応じて外気設定温度等を表示する表示部61を有
している。
は、当該装置の動作指令を行うための操作パネル60が
接続されている。操作パネル60は、各種動作指令を発
するスイッチ類の他に、通常は車内設定温度を表示し、
必要に応じて外気設定温度等を表示する表示部61を有
している。
【0018】次に、上記コントロールユニット50中の
マイクロコンピュータの制御動作例について説明する。
なお、ここでは外気温度を検出するためのルーチンのみ
が従来制御と異なるので、そのルーチンのみを説明し、
他の説明は省略する。図3に外気温度検出のためのルー
チンが示されている。このルーチンの処理は一定周期
(例えば1sec)毎に繰り返し行われる。
マイクロコンピュータの制御動作例について説明する。
なお、ここでは外気温度を検出するためのルーチンのみ
が従来制御と異なるので、そのルーチンのみを説明し、
他の説明は省略する。図3に外気温度検出のためのルー
チンが示されている。このルーチンの処理は一定周期
(例えば1sec)毎に繰り返し行われる。
【0019】この処理がスタートすると、まず最初のス
テップ101でイグニッションスイッチをONしてから
初回の処理かどうかを判断する。初回の処理であれば
(ステップ101の判断がYES)、ステップ102で
後述する遅延タイマーをクリアし、ステップ103に進
む。そしてここで水温センサ56の検出するエンジン冷
却水の水温Twが55℃より小さいかどうかを判断す
る。この場合の55℃という値は、エンジン温度が高い
か否かの目安となる値であり、目安としての機能を果す
ものであれば任意に変更可能である。
テップ101でイグニッションスイッチをONしてから
初回の処理かどうかを判断する。初回の処理であれば
(ステップ101の判断がYES)、ステップ102で
後述する遅延タイマーをクリアし、ステップ103に進
む。そしてここで水温センサ56の検出するエンジン冷
却水の水温Twが55℃より小さいかどうかを判断す
る。この場合の55℃という値は、エンジン温度が高い
か否かの目安となる値であり、目安としての機能を果す
ものであれば任意に変更可能である。
【0020】ステップ103の判断の結果、水温Twが
低い場合(YESの場合)は、今まで停車していた時間
が長く、外気温度センサ53が実際の外気温度に相当す
る値を出力していると見做して、ステップ104に進ん
で、外気温度センサ53の検出値Taをそのまま適正外
気温度Tadとして設定する。
低い場合(YESの場合)は、今まで停車していた時間
が長く、外気温度センサ53が実際の外気温度に相当す
る値を出力していると見做して、ステップ104に進ん
で、外気温度センサ53の検出値Taをそのまま適正外
気温度Tadとして設定する。
【0021】また、水温Twが55℃以上の場合(ステ
ップ103の判断がNOの場合)でも、前回停車時の外
気温度データの記憶値Tadmよりセンサ検出値Taの
方が小さい場合(ステップ105の判断がYESの場
合)は、外気温度センサ53がエンジンの熱影響を受け
ていないと見做して、ステップ104に進む。
ップ103の判断がNOの場合)でも、前回停車時の外
気温度データの記憶値Tadmよりセンサ検出値Taの
方が小さい場合(ステップ105の判断がYESの場
合)は、外気温度センサ53がエンジンの熱影響を受け
ていないと見做して、ステップ104に進む。
【0022】一方、水温Twが55℃以上でしかも外気
温度センサの検出値Taが記憶値Tadmよりも高い場
合には、ステップ103、105の判断が共にNOとな
ってステップ106に進む。そして、ここで記憶値Ta
dmとセンサ検出値Taの偏差ΔTを求める。ついで、
ステップ107でその偏差ΔTが10℃以下かどうかを
判断する。自然な温度上昇の場合、上昇温度が10℃を
越えるということはほとんど考えられない。反対にエン
ジンの熱影響による上昇の場合、多くは上昇温度が10
℃を越えてしまう。したがって、エンジン水温がある程
度高めであっても、ステップ107の判断がYESの場
合は、実外気温度が上昇している可能性が高いと考えら
れる。そこで、ステップ109に進み、記憶値Tadm
に、偏差ΔTの3/4倍した値を増分として加え、その
加算値を適正外気温度Tadとして設定する。この場合
の増分は、偏差ΔTに応じた値でありかつ偏差ΔTより
小さい値であれば、任意に変更可能である。
温度センサの検出値Taが記憶値Tadmよりも高い場
合には、ステップ103、105の判断が共にNOとな
ってステップ106に進む。そして、ここで記憶値Ta
dmとセンサ検出値Taの偏差ΔTを求める。ついで、
ステップ107でその偏差ΔTが10℃以下かどうかを
判断する。自然な温度上昇の場合、上昇温度が10℃を
越えるということはほとんど考えられない。反対にエン
ジンの熱影響による上昇の場合、多くは上昇温度が10
℃を越えてしまう。したがって、エンジン水温がある程
度高めであっても、ステップ107の判断がYESの場
合は、実外気温度が上昇している可能性が高いと考えら
れる。そこで、ステップ109に進み、記憶値Tadm
に、偏差ΔTの3/4倍した値を増分として加え、その
加算値を適正外気温度Tadとして設定する。この場合
の増分は、偏差ΔTに応じた値でありかつ偏差ΔTより
小さい値であれば、任意に変更可能である。
【0023】また、偏差ΔTが10℃を越える場合(ス
テップ107の判断がNOの場合)は、実外気温度が上
昇している可能性よりも、エンジンの熱影響により外気
温度センサの検出値Taが上昇している可能性のほうが
高い。そして、この場合はステップ108に進んで、記
憶値Tadmに一律に3℃を加えた値を適正外気温度T
adとして設定する。この場合、かさ上げ量を3℃とし
ているのは、この程度の値であればかさ上げしても悪い
方の影響が少ないとの判断による。この値も、趣旨を逸
脱しない範囲で変更可能である。以上の各ステップ10
4、108、109での適正外気温度Tadの設定値は
初期値となる。
テップ107の判断がNOの場合)は、実外気温度が上
昇している可能性よりも、エンジンの熱影響により外気
温度センサの検出値Taが上昇している可能性のほうが
高い。そして、この場合はステップ108に進んで、記
憶値Tadmに一律に3℃を加えた値を適正外気温度T
adとして設定する。この場合、かさ上げ量を3℃とし
ているのは、この程度の値であればかさ上げしても悪い
方の影響が少ないとの判断による。この値も、趣旨を逸
脱しない範囲で変更可能である。以上の各ステップ10
4、108、109での適正外気温度Tadの設定値は
初期値となる。
【0024】また、初回の処理ではない場合、つまりイ
グニッションスイッチをONしてから2回目以降の処理
では、ステップ101における判断がNOとなり、ステ
ップ110に進む。そして、ここで水温Twが55℃よ
り小さいかどうかをチェックし、水温Twが低い場合
(ステップ110の判断がYESの場合)は、ステップ
111にてそのまま外気温度センサ53の検出値Taを
適正外気温度Tadとして設定する。また、水温Twが
高い場合(ステップ110の判断がNOの場合)は、ス
テップ112に進んで、先に設定した適正外気温度Ta
dよりセンサ検出値Taが小さいか否かを判断する。セ
ンサ検出値Taが適正外気温度Tadより小さくなった
場合は、この判断がYESとなり、ステップ113に進
んで遅延タイマーをクリアしてステップ111に進む。
グニッションスイッチをONしてから2回目以降の処理
では、ステップ101における判断がNOとなり、ステ
ップ110に進む。そして、ここで水温Twが55℃よ
り小さいかどうかをチェックし、水温Twが低い場合
(ステップ110の判断がYESの場合)は、ステップ
111にてそのまま外気温度センサ53の検出値Taを
適正外気温度Tadとして設定する。また、水温Twが
高い場合(ステップ110の判断がNOの場合)は、ス
テップ112に進んで、先に設定した適正外気温度Ta
dよりセンサ検出値Taが小さいか否かを判断する。セ
ンサ検出値Taが適正外気温度Tadより小さくなった
場合は、この判断がYESとなり、ステップ113に進
んで遅延タイマーをクリアしてステップ111に進む。
【0025】また、相変わらずセンサ検出値Taの方が
先に設定した適正外気温度Tadより大きい場合(ステ
ップ112の判断がNOの場合)は、ステップ114に
て遅延タイマーをカウントアップする。そして、タイマ
ーカウント値が45秒以内のときは、ステップ115の
判断がNOとなり、45秒を越えたら同判断がYESと
なってステップ116に進み遅延タイマーをクリアして
適正外気温度Tadを0.3 ℃だけかさ上げする。この
ようにして、水温Twが高くかつセンサ検出値Taが前
回設定した適正外気温度Tadより大きいうちは、45
秒毎に0.3℃ずつ適正外気温度Tadの値をかさ上げ
していき、適正外気温度Tadをセンサ検出値Taまで
段階的に上昇させる。この場合も、45秒という時間及
び0.3℃というかさ上げ量は、多少変更しても構わな
い。
先に設定した適正外気温度Tadより大きい場合(ステ
ップ112の判断がNOの場合)は、ステップ114に
て遅延タイマーをカウントアップする。そして、タイマ
ーカウント値が45秒以内のときは、ステップ115の
判断がNOとなり、45秒を越えたら同判断がYESと
なってステップ116に進み遅延タイマーをクリアして
適正外気温度Tadを0.3 ℃だけかさ上げする。この
ようにして、水温Twが高くかつセンサ検出値Taが前
回設定した適正外気温度Tadより大きいうちは、45
秒毎に0.3℃ずつ適正外気温度Tadの値をかさ上げ
していき、適正外気温度Tadをセンサ検出値Taまで
段階的に上昇させる。この場合も、45秒という時間及
び0.3℃というかさ上げ量は、多少変更しても構わな
い。
【0026】そして、いずれの場合も1回の処理の最後
のステップ118で、適正外気温度Tadを、新たな記
憶値Tadmとして更新記憶し、処理を終了する。この
記憶した値は、エンジンを停止させている間も保持され
る。また、1回の処理で確定した適正外気温度Tad
は、乗員の要求に応じて操作パネル60の表示部61に
適宜表示させる。
のステップ118で、適正外気温度Tadを、新たな記
憶値Tadmとして更新記憶し、処理を終了する。この
記憶した値は、エンジンを停止させている間も保持され
る。また、1回の処理で確定した適正外気温度Tad
は、乗員の要求に応じて操作パネル60の表示部61に
適宜表示させる。
【0027】以上の処理においては、エンジン停止中に
実際の外気温度が上昇した可能性が大きいか小さいかに
応じた適正外気温度を、イグニッションスイッチON後
の初回の処理で設定する。したがって、外気温度の上昇
を反映した空調制御が行われるようになる。具体的に述
べると、上昇した実外気温度に近い温度に基づいて制御
が行われるので、ウォームアップ及びクールダウンが適
度に効くようになる。その結果、実情に合った違和感の
ない快適な空調環境が実現される。
実際の外気温度が上昇した可能性が大きいか小さいかに
応じた適正外気温度を、イグニッションスイッチON後
の初回の処理で設定する。したがって、外気温度の上昇
を反映した空調制御が行われるようになる。具体的に述
べると、上昇した実外気温度に近い温度に基づいて制御
が行われるので、ウォームアップ及びクールダウンが適
度に効くようになる。その結果、実情に合った違和感の
ない快適な空調環境が実現される。
【0028】なお、上記実施例においては、エンジンの
温度を検出する手段として、エンジン冷却水温度を検出
する水温センサ56を用いたが、シリンダヘッドの温度
を検出するセンサをこれに代えてもよい。また、上記実
施例では、検出した外気温度を空調制御に利用している
が、それ以外の用途に用いてもよい。
温度を検出する手段として、エンジン冷却水温度を検出
する水温センサ56を用いたが、シリンダヘッドの温度
を検出するセンサをこれに代えてもよい。また、上記実
施例では、検出した外気温度を空調制御に利用している
が、それ以外の用途に用いてもよい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
エンジン停止中に実外気温度が上昇した場合にも、それ
に即した適正な外気温度が設定される。したがって、実
外気温度の上昇を反映した空調制御を行うことができ
る。
エンジン停止中に実外気温度が上昇した場合にも、それ
に即した適正な外気温度が設定される。したがって、実
外気温度の上昇を反映した空調制御を行うことができ
る。
【図1】本発明の自動車用外気温度検出装置の構成を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例を含む自動車用空調装置の構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図3】同実施例の外気温度検出処理のフローチャート
を示す図である。
を示す図である。
1 … 外気温度センサ 2 … 外気温度決定手段 3 … エンンジン温度検出手段 4 … 外気温度データ記憶手段 5 … 偏差算出手段 6 … 判定手段 50 … コントロールユニット 53 … 外気温度センサ 56 … 水温センサ(エンジン温度検出手段) 57 … イグニッションスイッチ
Claims (1)
- 【請求項1】(a)外気の当たる場所に設置され、周囲
温度に対応する検出値Taを出力する外気温度センサ
と、 (b)該センサの検出値Taを主たるデータとして適正
外気温度Tadを決定する外気温度決定手段と、 (c)車両に搭載されたエンジンの温度を検出するエン
ジン温度検出手段と、 (d)エンジン停止時における上記適正外気温度Tad
の記憶値Tadmを保持する外気温度データ記憶手段
と、 (e)エンジン始動時に上記センサ検出値Taと上記記
憶値Tadmとを比較し、センサ検出値Taが記憶値T
admより高い場合に両者の偏差ΔTを算出する偏差算
出手段と、 (f)上記エンジン温度検出手段の検出値が所定値以上
の場合、上記偏差算出手段による偏差ΔTが基準以下か
否かを判定する判定手段と、 を具備し、上記判定手段によって偏差ΔTが基準以下と判定された
場合、上記外気温度決定手段が、 上記記憶値Tadm
に、偏差ΔTの大きさに応じかつ偏差ΔTの大きさより
小さい増分を加えた値を、上記適正外気温度Tadとし
て設定し、 上記判定手段によって偏差ΔTが基準を上回ると判定さ
れた場合、上記外気温度決定手段が、上記記憶値Tad
mに上記基準より小さい一定の増分を加えた値を、上記
適正外気温度Tadとして設定 することを特徴とする自
動車用外気温度検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21456991A JP2933146B2 (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | 自動車用外気温度検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21456991A JP2933146B2 (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | 自動車用外気温度検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0538925A JPH0538925A (ja) | 1993-02-19 |
JP2933146B2 true JP2933146B2 (ja) | 1999-08-09 |
Family
ID=16657891
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21456991A Expired - Lifetime JP2933146B2 (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | 自動車用外気温度検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2933146B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006258647A (ja) * | 2005-03-17 | 2006-09-28 | Denso Corp | 車両衝突検出装置 |
-
1991
- 1991-07-31 JP JP21456991A patent/JP2933146B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0538925A (ja) | 1993-02-19 |
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