JPH05147424A - 車両用空調装置の冷風バイパス制御装置 - Google Patents
車両用空調装置の冷風バイパス制御装置Info
- Publication number
- JPH05147424A JPH05147424A JP33974191A JP33974191A JPH05147424A JP H05147424 A JPH05147424 A JP H05147424A JP 33974191 A JP33974191 A JP 33974191A JP 33974191 A JP33974191 A JP 33974191A JP H05147424 A JPH05147424 A JP H05147424A
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- JP
- Japan
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- cold air
- air bypass
- door
- temperature
- vehicle interior
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 急速クールダウン制御時の車室内の温度変化
率が、所定値以上で所定時間継続した場合に、乗員が快
適状態に至ったと判断して冷風バイパス制御を停止し、
乗員の快適状態を維持する。 【構成】 総合信号による急速クールダウン制御時に冷
風バイパスドア制御手段130によってバイパス通路1
0を開状態とし、温度変化演算手段120によって演算
された車室内の温度変化率によって冷風バイパスドア1
1の開扉時間が決定されるので、乗員の快適状態に至っ
た状態時に、冷風バイパスドア制御手段130によって
冷風バイパスドア11を閉扉する。
率が、所定値以上で所定時間継続した場合に、乗員が快
適状態に至ったと判断して冷風バイパス制御を停止し、
乗員の快適状態を維持する。 【構成】 総合信号による急速クールダウン制御時に冷
風バイパスドア制御手段130によってバイパス通路1
0を開状態とし、温度変化演算手段120によって演算
された車室内の温度変化率によって冷風バイパスドア1
1の開扉時間が決定されるので、乗員の快適状態に至っ
た状態時に、冷風バイパスドア制御手段130によって
冷風バイパスドア11を閉扉する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、冷風バイパス通路を
有する車両用空調装置の冷風バイパス制御装置に関す
る。
有する車両用空調装置の冷風バイパス制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の冷風バイアス通路を有する車両用
空調装置は、例えば特公昭63−6365号公報に開示
されているように、空調ダクト内にヒータコアを迂回す
るバイパス通路を有しており、条件判定手段によって送
風量が最大である場合、及びヒータの加熱量が最小レベ
ルである場合に前記バイパス通路を開状態にして、最大
冷房時の送風量のアップを図るものである。
空調装置は、例えば特公昭63−6365号公報に開示
されているように、空調ダクト内にヒータコアを迂回す
るバイパス通路を有しており、条件判定手段によって送
風量が最大である場合、及びヒータの加熱量が最小レベ
ルである場合に前記バイパス通路を開状態にして、最大
冷房時の送風量のアップを図るものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の引例において
は、クールダクン初期において、バイパスドアが開状態
で急速冷却制御を行い、センサにおける認識温度が設定
温度に近くなるまで、バイパスドアは開状態のまま急速
冷却が行われる。しかし、人間の体感温度は、急速な温
度変化がある場合には、緩やかな変化の場合と比べ、目
標温度に達するまえに快適状態に至ることが知られてお
り、このため、目標温度に至るまで、ベント吹出口から
冷風が吹き出すと乗員に不快感を与えることとなる。ま
た、これを解消するために、目標温度を高めに設定した
のでは、速冷効果が減少し、体感温度が高くなるという
問題点があった。
は、クールダクン初期において、バイパスドアが開状態
で急速冷却制御を行い、センサにおける認識温度が設定
温度に近くなるまで、バイパスドアは開状態のまま急速
冷却が行われる。しかし、人間の体感温度は、急速な温
度変化がある場合には、緩やかな変化の場合と比べ、目
標温度に達するまえに快適状態に至ることが知られてお
り、このため、目標温度に至るまで、ベント吹出口から
冷風が吹き出すと乗員に不快感を与えることとなる。ま
た、これを解消するために、目標温度を高めに設定した
のでは、速冷効果が減少し、体感温度が高くなるという
問題点があった。
【0004】このために、この発明は、急速クールダウ
ン制御時の車室内の温度変化率が所定値以上で所定時間
継続した場合には、冷風バイパス通路を閉状態にして乗
員の快適状態を維持することのできる車両用空調装置の
冷風バイパス制御装置を提供することにある。
ン制御時の車室内の温度変化率が所定値以上で所定時間
継続した場合には、冷風バイパス通路を閉状態にして乗
員の快適状態を維持することのできる車両用空調装置の
冷風バイパス制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】しかして、この発明を図
1によって説明すると、空調ダクト2内に、エバポレー
タ7と、エアミックスドア9と、ヒータコア8を有し、
一端がエバポレータ7の下流側に開口し、他端がヒータ
コア8を迂回してベント吹出口13に開口する冷風バイ
パス通路10と、この冷風バイパス通路10を開閉する
冷風バイパスドア11を有する車両用空調装置におい
て、車室内温度を検出する車室内温度検出手段100
と、少なくともこの車室内温度検出手段100によって
検出された車室内温度と、車外温度と、日射量と、設定
温度から車室内の熱負荷を表す総合信号を演算する総合
信号演算手段110と、前記車室内温度検出手段100
によって検出された車室内温度の所定時間内の温度変化
率を演算する温度変化演算手段120と、前記総合信号
が所定値以上の場合に冷風バイアスドア11を開扉する
と共に、前記温度変化演算手段120によって演算され
た温度変化率によって冷風バイパスドア11を閉扉する
時間を制御する冷風バイパスドア制御手段130と、こ
の冷風バイパスドア制御手段130からの信号によって
前記冷風バイパスドア11を駆動する冷風バイパスドア
駆動手段140とを具備することにある。
1によって説明すると、空調ダクト2内に、エバポレー
タ7と、エアミックスドア9と、ヒータコア8を有し、
一端がエバポレータ7の下流側に開口し、他端がヒータ
コア8を迂回してベント吹出口13に開口する冷風バイ
パス通路10と、この冷風バイパス通路10を開閉する
冷風バイパスドア11を有する車両用空調装置におい
て、車室内温度を検出する車室内温度検出手段100
と、少なくともこの車室内温度検出手段100によって
検出された車室内温度と、車外温度と、日射量と、設定
温度から車室内の熱負荷を表す総合信号を演算する総合
信号演算手段110と、前記車室内温度検出手段100
によって検出された車室内温度の所定時間内の温度変化
率を演算する温度変化演算手段120と、前記総合信号
が所定値以上の場合に冷風バイアスドア11を開扉する
と共に、前記温度変化演算手段120によって演算され
た温度変化率によって冷風バイパスドア11を閉扉する
時間を制御する冷風バイパスドア制御手段130と、こ
の冷風バイパスドア制御手段130からの信号によって
前記冷風バイパスドア11を駆動する冷風バイパスドア
駆動手段140とを具備することにある。
【0006】
【作用】したがって、この発明においては、総合信号演
算手段110によって演算された総合信号に基づく急速
クールダウン制御時において、冷風バイパスドア制御手
段130によって冷風バイパス通路を開状態にすると共
に、車室内温度検出手段100によって検出された車室
内温度から温度変化演算手段120によって演算された
温度変化率によって、冷風バイパスドアの開扉時間が決
定されるので、乗員が快適状態に至った状態時に冷風バ
イパスドア制御手段130によって冷風バイパスドア1
1を閉扉するために、上記課題が達成できるものであ
る。
算手段110によって演算された総合信号に基づく急速
クールダウン制御時において、冷風バイパスドア制御手
段130によって冷風バイパス通路を開状態にすると共
に、車室内温度検出手段100によって検出された車室
内温度から温度変化演算手段120によって演算された
温度変化率によって、冷風バイパスドアの開扉時間が決
定されるので、乗員が快適状態に至った状態時に冷風バ
イパスドア制御手段130によって冷風バイパスドア1
1を閉扉するために、上記課題が達成できるものであ
る。
【0007】
【実施例】以下、この発明の実施例について図面により
説明する。
説明する。
【0008】図2において示される車両用空調装置1
は、空調ダクト2の上流側に、内気導入口3と外気導入
口4が開口しており、内外気切換ドア5によって適宜選
択されるようになっている。この内外気切換ドア5の下
流には、送風機6が設けられ、この送風機6の下流に
は、冷房サイクルの一部を構成するエバポレータ7と、
電磁弁19の開閉によって図示しない走行用エンジンか
ら冷却水が供給されるヒータコア8、及びヒータコア8
の上流側に取付られ、該ヒータコア8を通過する空気の
量を調整するエアミックスドア9が設けられている。
尚、前記冷房サイクルは、コンプレッサ16、コンデン
サ17、膨張弁18、及びエバポレータ7が直列に配管
結合されて構成されたもので、コンプレッサ16に設け
られた電磁クラッチ20によって図示しない走行用エン
ジンとの連結がオンオフされることによって稼動が制御
され、またコンプレッサ16に設けられた容量制御機構
21によって冷媒の吐出容量が制御されることによっ
て、冷房能力が制御されるものである。
は、空調ダクト2の上流側に、内気導入口3と外気導入
口4が開口しており、内外気切換ドア5によって適宜選
択されるようになっている。この内外気切換ドア5の下
流には、送風機6が設けられ、この送風機6の下流に
は、冷房サイクルの一部を構成するエバポレータ7と、
電磁弁19の開閉によって図示しない走行用エンジンか
ら冷却水が供給されるヒータコア8、及びヒータコア8
の上流側に取付られ、該ヒータコア8を通過する空気の
量を調整するエアミックスドア9が設けられている。
尚、前記冷房サイクルは、コンプレッサ16、コンデン
サ17、膨張弁18、及びエバポレータ7が直列に配管
結合されて構成されたもので、コンプレッサ16に設け
られた電磁クラッチ20によって図示しない走行用エン
ジンとの連結がオンオフされることによって稼動が制御
され、またコンプレッサ16に設けられた容量制御機構
21によって冷媒の吐出容量が制御されることによっ
て、冷房能力が制御されるものである。
【0009】また、空調ダクト2の下流側には、デフ吹
出口12、ベント吹出口13、及びフット吹出口14が
開口しており、モードドア15によって適宜選択される
ようになっている。
出口12、ベント吹出口13、及びフット吹出口14が
開口しており、モードドア15によって適宜選択される
ようになっている。
【0010】バイパス通路10は、エバポレータ7の下
流側とベント吹出口13を連通するように空調ダクト2
に並列して設けられており、このバイパス通路10の内
部には該バイパス通路10を開閉するバイパスドア11
が設けられている。
流側とベント吹出口13を連通するように空調ダクト2
に並列して設けられており、このバイパス通路10の内
部には該バイパス通路10を開閉するバイパスドア11
が設けられている。
【0011】以上の構成の車両用空調装置1において、
内外気切換ドア5によって選択された内気導入口3又は
外気導入口4から、送風機6の稼動によって吸入された
内気又は外気は、エバポレータ7を通過することによっ
て冷却される。この冷却された空気は、エアミックスド
ア9によってヒータコア8を通過する空気と、ヒータコ
ア8を迂回する空気に分けられ、ヒータコア8を通過し
て加熱された空気と、ヒータコア8を迂回した冷却され
たままの空気は、ヒータコア8の下流側で混合されて所
望の温度に温調された空気になるものである。
内外気切換ドア5によって選択された内気導入口3又は
外気導入口4から、送風機6の稼動によって吸入された
内気又は外気は、エバポレータ7を通過することによっ
て冷却される。この冷却された空気は、エアミックスド
ア9によってヒータコア8を通過する空気と、ヒータコ
ア8を迂回する空気に分けられ、ヒータコア8を通過し
て加熱された空気と、ヒータコア8を迂回した冷却され
たままの空気は、ヒータコア8の下流側で混合されて所
望の温度に温調された空気になるものである。
【0012】この温調された空気は、モードドア15に
よって選択されたデフ吹出口12、ベント吹出口13、
若しくはフット吹出口14から図示しない車室内に吹き
出して、車室内を温調するものである。また、急速クー
ルダウン制御実行中においては、特にバイパスドア11
を開扉することによって、エバポレータ7を通過直後の
冷風の一部を直接ベント吹出口13に導いて、冷房効果
を増大させるものである。尚、急速クールダウン制御と
は、車両始動時等において熱負荷が大きい場合に、所定
時間コンプレッサ容量を最大に固定して、エバポレータ
の温度が目標温度に至るまでの時間を短縮させる制御の
ことである。
よって選択されたデフ吹出口12、ベント吹出口13、
若しくはフット吹出口14から図示しない車室内に吹き
出して、車室内を温調するものである。また、急速クー
ルダウン制御実行中においては、特にバイパスドア11
を開扉することによって、エバポレータ7を通過直後の
冷風の一部を直接ベント吹出口13に導いて、冷房効果
を増大させるものである。尚、急速クールダウン制御と
は、車両始動時等において熱負荷が大きい場合に、所定
時間コンプレッサ容量を最大に固定して、エバポレータ
の温度が目標温度に至るまでの時間を短縮させる制御の
ことである。
【0013】この車両用空調装置1を制御するために、
マイクロコンピュータ22が設けられており、このマイ
クロコンピュータ22には、車室内温度を検出する温度
センサ25、車外温度を検出する外気温度センサ26、
エバポレータ7の温度若しくはエバポレータ7の吹出温
度を検出するエバポレータ温度検出センサ27、及び日
射量を検出する日射センサ28からの信号が、マルチプ
レクサ(MPX)23及びA/D変換器24を介して入
力され、また下記する操作パネル25からの信号が入力
されるものである。尚、マイクロコンピュータ22は、
中央演算処理装置(CPU)、読出専用メモリ(RO
M)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、及び入出力
ポート(I/O)等からなるそれ自体公知のものであ
る。
マイクロコンピュータ22が設けられており、このマイ
クロコンピュータ22には、車室内温度を検出する温度
センサ25、車外温度を検出する外気温度センサ26、
エバポレータ7の温度若しくはエバポレータ7の吹出温
度を検出するエバポレータ温度検出センサ27、及び日
射量を検出する日射センサ28からの信号が、マルチプ
レクサ(MPX)23及びA/D変換器24を介して入
力され、また下記する操作パネル25からの信号が入力
されるものである。尚、マイクロコンピュータ22は、
中央演算処理装置(CPU)、読出専用メモリ(RO
M)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、及び入出力
ポート(I/O)等からなるそれ自体公知のものであ
る。
【0014】操作パネル25は、車両用空調装置1を自
動により制御するためにAUTOスイッチ26、冷房サ
イクルの稼動を手動によりオンオフするA/Cスイッチ
26、空調装置1の稼動を停止するOFFスイッチ2
7、吹出モードを手動によりデフモードに設定するDE
Fスイッチ28、吸入空気のモードを手動により内気若
しくは外気に切り換えるRECスイッチ29、アップダ
ウンスイッチからなり車室内の温度を設定する温度設定
器30、手動により吹出モードを切り換えるMODEス
イッチ31、送風機6の風量を手動により切り換えるF
ANスイッチ32、及び設定温度、吹出モード、及び送
風量を表示回路34を介してマイクロコンピュータ22
からの信号によって表示する表示部33によって構成さ
れている。
動により制御するためにAUTOスイッチ26、冷房サ
イクルの稼動を手動によりオンオフするA/Cスイッチ
26、空調装置1の稼動を停止するOFFスイッチ2
7、吹出モードを手動によりデフモードに設定するDE
Fスイッチ28、吸入空気のモードを手動により内気若
しくは外気に切り換えるRECスイッチ29、アップダ
ウンスイッチからなり車室内の温度を設定する温度設定
器30、手動により吹出モードを切り換えるMODEス
イッチ31、送風機6の風量を手動により切り換えるF
ANスイッチ32、及び設定温度、吹出モード、及び送
風量を表示回路34を介してマイクロコンピュータ22
からの信号によって表示する表示部33によって構成さ
れている。
【0015】マイクロコンピュータ22に入力された信
号は、所定のプログラムに従って処理されて制御信号と
して出力されるもので、各出力回路35a〜35hを介
して、バイパスドア11を駆動するアクチュエータ3
6、内外気切換ドア5を駆動するアクチュエータ37、
送風機6、容量可変機構21、電磁クラッチ20、エア
ミックスドア9を駆動するアクチュエータ38、電磁弁
19、モードドアを駆動するアクチュエータ39が制御
されるものである。
号は、所定のプログラムに従って処理されて制御信号と
して出力されるもので、各出力回路35a〜35hを介
して、バイパスドア11を駆動するアクチュエータ3
6、内外気切換ドア5を駆動するアクチュエータ37、
送風機6、容量可変機構21、電磁クラッチ20、エア
ミックスドア9を駆動するアクチュエータ38、電磁弁
19、モードドアを駆動するアクチュエータ39が制御
されるものである。
【0016】このマイクロコンピュータ22で実行され
るプログラムは、例えば図3のフローチャート図で示さ
れる空調装置のメイン制御ルーチンで、以下このフロー
チャート図に従って説明すると、ステップ200から開
始される空調装置のメイン制御は、ステップ210にお
いて各入力信号がデータとして入力される。例えば、車
室内温度TINC 、外気温度TAMB 、エバポレータ温度T
INT 、日射量TSUN 、温度設定信号TSET である。
るプログラムは、例えば図3のフローチャート図で示さ
れる空調装置のメイン制御ルーチンで、以下このフロー
チャート図に従って説明すると、ステップ200から開
始される空調装置のメイン制御は、ステップ210にお
いて各入力信号がデータとして入力される。例えば、車
室内温度TINC 、外気温度TAMB 、エバポレータ温度T
INT 、日射量TSUN 、温度設定信号TSET である。
【0017】これらの信号によって、ステップ220に
おいて、熱負荷信号である総合信号Tが下記する数式1
によって演算される。
おいて、熱負荷信号である総合信号Tが下記する数式1
によって演算される。
【0018】
【数1】 T=A・TINC +B・TAMB +C・TINT +D・TSUN −E・TSET +F
【0019】尚、A,B,C,D,Eは演算定数であ
り、Fは補正項であり、共に最適に空調効果が得られる
ように実験によって設定されるものである。
り、Fは補正項であり、共に最適に空調効果が得られる
ように実験によって設定されるものである。
【0020】この総合信号Tによって、ステップ230
においては、内外気切換ドア5が図4(a)で示すよう
に、冷房が要求される場合には内気循環(REC)モー
ドに、暖房が要求される場合には外気導入(FRE)モ
ードに設定されるものである。
においては、内外気切換ドア5が図4(a)で示すよう
に、冷房が要求される場合には内気循環(REC)モー
ドに、暖房が要求される場合には外気導入(FRE)モ
ードに設定されるものである。
【0021】また、ステップ240においては、エアミ
ックスドア9が総合信号Tによって図4(b)で示すよ
うにヒータコア8を全閉するフルクール(F.C.)の
位置から、ヒータコア8を全開するフルホット(F.
H.)の位置までリニアに変化するものである。
ックスドア9が総合信号Tによって図4(b)で示すよ
うにヒータコア8を全閉するフルクール(F.C.)の
位置から、ヒータコア8を全開するフルホット(F.
H.)の位置までリニアに変化するものである。
【0022】さらに、ステップ250においては、送風
機6の制御が総合信号Tによって、図4(c)に示すよ
うに、最適温度から離れるに従って送風量が多くなるよ
うに制御され、またステップ260においては総合信号
Tによって図4(d)で示すように、モードドア15が
冷房時においてはベント吹出口13(VENTモー
ド)、暖房時においてはフット吹出口14(HEATモ
ード)、その間においては両者をリニアに変化させるバ
イレベル(BI−L)モードに制御されるものである。
機6の制御が総合信号Tによって、図4(c)に示すよ
うに、最適温度から離れるに従って送風量が多くなるよ
うに制御され、またステップ260においては総合信号
Tによって図4(d)で示すように、モードドア15が
冷房時においてはベント吹出口13(VENTモー
ド)、暖房時においてはフット吹出口14(HEATモ
ード)、その間においては両者をリニアに変化させるバ
イレベル(BI−L)モードに制御されるものである。
【0023】ステップ270においては、総合信号Tに
よって、図4(e)で示すように、コンプレッサ16の
容量が、暖房に移行するに従って冷媒の吐出量を小さく
なるように制御されるものである。
よって、図4(e)で示すように、コンプレッサ16の
容量が、暖房に移行するに従って冷媒の吐出量を小さく
なるように制御されるものである。
【0024】通常の冷風バイパスドア制御は、基本的に
は図4(f)に示すように総合信号Tによって、この総
合信号Tが所定値α以上の場合には、バイパスドア11
を開扉して冷風バイパス通路10を開状態とし、総合信
号Tが所定値β以下の場合には、バイパスドア11を閉
扉して冷風バイパス通路10を閉状態とするものである
が、本発明に係る冷風バイパス制御は、図5のフローチ
ャート図に示されるものである。
は図4(f)に示すように総合信号Tによって、この総
合信号Tが所定値α以上の場合には、バイパスドア11
を開扉して冷風バイパス通路10を開状態とし、総合信
号Tが所定値β以下の場合には、バイパスドア11を閉
扉して冷風バイパス通路10を閉状態とするものである
が、本発明に係る冷風バイパス制御は、図5のフローチ
ャート図に示されるものである。
【0025】このステップ300から開始される冷風バ
イパス制御において、ステップ310において総合信号
Tが所定値α以上であるか否かの判定を行う。この判定
において、総合信号Tが所定値α以上である場合は、熱
負荷が大きく急速クールダウン制御が要求され、さらに
乗員に対して吹き出す空気が冷却されたものであること
を乗員も要求すると考えられるために、ステップ320
に進んで、冷風バイパスドア11を開扉(OPEN)
し、冷風バイパス通路10を介してエバポレータ7通過
直後の冷却した空気を直接ベント吹出口13に導くもの
である。
イパス制御において、ステップ310において総合信号
Tが所定値α以上であるか否かの判定を行う。この判定
において、総合信号Tが所定値α以上である場合は、熱
負荷が大きく急速クールダウン制御が要求され、さらに
乗員に対して吹き出す空気が冷却されたものであること
を乗員も要求すると考えられるために、ステップ320
に進んで、冷風バイパスドア11を開扉(OPEN)
し、冷風バイパス通路10を介してエバポレータ7通過
直後の冷却した空気を直接ベント吹出口13に導くもの
である。
【0026】また、前記ステップ310において総合信
号Tが所定値α以下である場合には、熱負荷が冷風バイ
パス制御を行う必要がないと判断されるために、ステッ
プステップ500からこの制御を抜けてメイン制御ルー
チンに復帰するものである。
号Tが所定値α以下である場合には、熱負荷が冷風バイ
パス制御を行う必要がないと判断されるために、ステッ
プステップ500からこの制御を抜けてメイン制御ルー
チンに復帰するものである。
【0027】前記ステップ320において、冷風バイパ
スドア11を開扉した後、ステップ330において車室
内温度信号TINC が読み込まれ、ステップ340におい
てフラッグFが1であるか否かの判定がなされ、Fが1
でない場合にはステップ350においてこの車室内温度
信号TINC がT(0)に格納される。
スドア11を開扉した後、ステップ330において車室
内温度信号TINC が読み込まれ、ステップ340におい
てフラッグFが1であるか否かの判定がなされ、Fが1
でない場合にはステップ350においてこの車室内温度
信号TINC がT(0)に格納される。
【0028】その後、ステップ360において、タイマ
1がスタートし、ステップ370においてこのタイマ1
がタイムアップするまで保持され、タイムアップすると
ステップ380において、フラッグFに1を立ててステ
ップ330に回帰する。
1がスタートし、ステップ370においてこのタイマ1
がタイムアップするまで保持され、タイムアップすると
ステップ380において、フラッグFに1を立ててステ
ップ330に回帰する。
【0029】ステップ330において再度車室内温度信
号TINC が読み込まれ、ステップ340においてFが1
であるために、ステップ390に進むこととなる。この
ステップ390において、車室内温度信号TINC はT
(1)に格納され、ステップ400において、フラッグ
Fを0に戻す。この後、ステップ410において、タイ
マ1によって設定される所定時間内の温度変化ΔTINC
が数式2により演算される。
号TINC が読み込まれ、ステップ340においてFが1
であるために、ステップ390に進むこととなる。この
ステップ390において、車室内温度信号TINC はT
(1)に格納され、ステップ400において、フラッグ
Fを0に戻す。この後、ステップ410において、タイ
マ1によって設定される所定時間内の温度変化ΔTINC
が数式2により演算される。
【0030】
【数2】ΔTINC =T(0)−T(1)
【0031】尚、この実施例においてはタイマ1によっ
て設定される所定時間は、数秒から数十秒と短い時間設
定によって行うこととしたので、プログラム内において
動作を保持させることとした。
て設定される所定時間は、数秒から数十秒と短い時間設
定によって行うこととしたので、プログラム内において
動作を保持させることとした。
【0032】前記ステップ410において演算された温
度変化ΔTINC は、ステップ420において所定値γ以
上であるか否かの判定が成される。この判定において、
所定値γ以上である場合には、ステップ430において
フラッグGが1であるか否かの判定を行い、ステップ4
40においてタイマ2をスタートさせる。このタイマ2
は前記タイマ1に比べて時間を数分単位、例えば5分程
度に設定するために、ステップ460において、タイム
アップするまで、ステップ500からメイン制御ルーチ
ンに回帰させるものである。
度変化ΔTINC は、ステップ420において所定値γ以
上であるか否かの判定が成される。この判定において、
所定値γ以上である場合には、ステップ430において
フラッグGが1であるか否かの判定を行い、ステップ4
40においてタイマ2をスタートさせる。このタイマ2
は前記タイマ1に比べて時間を数分単位、例えば5分程
度に設定するために、ステップ460において、タイム
アップするまで、ステップ500からメイン制御ルーチ
ンに回帰させるものである。
【0033】再度冷風バイパス制御ルーチンが開始され
ると、上記作業が繰り返され、ステップ430において
タイマ2のフラッグGの判定がなされ、1の場合はステ
ップ460に跳んで、タイムアップか否かの判定を行う
ものである。このステップ460において、タイマ2の
タイムアップが判定されると、ステップ470に進ん
で、フラッグGを0に戻し、ステップ490に進んで冷
風バイパスドア11を閉扉(CLOSE)し、ステップ
500からメイン制御ルーチンに復帰するものである。
ると、上記作業が繰り返され、ステップ430において
タイマ2のフラッグGの判定がなされ、1の場合はステ
ップ460に跳んで、タイムアップか否かの判定を行う
ものである。このステップ460において、タイマ2の
タイムアップが判定されると、ステップ470に進ん
で、フラッグGを0に戻し、ステップ490に進んで冷
風バイパスドア11を閉扉(CLOSE)し、ステップ
500からメイン制御ルーチンに復帰するものである。
【0034】また、ステップ420において、温度変化
ΔTINC が所定値γ以下である場合には、ステップ48
0に進んで、総合信号Tが所定値β以下であるか否かの
判定を行い、所定値β以下である場合には、ステップ4
90に進んで、冷風バイパスドア11を閉扉してステッ
プ500からメイン制御ルーチンに復帰し、所定値β以
上の場合にはステップ500に進むものである。
ΔTINC が所定値γ以下である場合には、ステップ48
0に進んで、総合信号Tが所定値β以下であるか否かの
判定を行い、所定値β以下である場合には、ステップ4
90に進んで、冷風バイパスドア11を閉扉してステッ
プ500からメイン制御ルーチンに復帰し、所定値β以
上の場合にはステップ500に進むものである。
【0035】以上のことにより、本発明の冷風バイパス
制御は、タイマ1によって設定された所定時間内の温度
変化ΔTINC が、所定値γ以上で、タイマ2によって設
定された所定時間保持された場合には、乗員が快適状態
に達したと判定して、冷風バイパスドア11を閉扉して
冷風バイパス通路10を閉状態にして、冷風の吹き出し
を抑制し、温度変化ΔTINC が所定値γ以下である場合
には、総合信号Tにより、総合信号Tが所定値β以下に
なった場合に、冷風バイパスドア11を閉扉するもので
ある。
制御は、タイマ1によって設定された所定時間内の温度
変化ΔTINC が、所定値γ以上で、タイマ2によって設
定された所定時間保持された場合には、乗員が快適状態
に達したと判定して、冷風バイパスドア11を閉扉して
冷風バイパス通路10を閉状態にして、冷風の吹き出し
を抑制し、温度変化ΔTINC が所定値γ以下である場合
には、総合信号Tにより、総合信号Tが所定値β以下に
なった場合に、冷風バイパスドア11を閉扉するもので
ある。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、急速クールダウン制御時の車室内の温度変化率によ
って、冷風バイパスドアを開扉する時間を制御するよう
にしたので、乗員が快適状態に至った状態時に冷風バイ
パス制御を停止することができるために、乗員の快適状
態を維持できるものである。
ば、急速クールダウン制御時の車室内の温度変化率によ
って、冷風バイパスドアを開扉する時間を制御するよう
にしたので、乗員が快適状態に至った状態時に冷風バイ
パス制御を停止することができるために、乗員の快適状
態を維持できるものである。
【図1】この発明の構成を示した機能ブロック図であ
る。
る。
【図2】この発明の実施例に係る車両用空調装置の構成
説明図である。
説明図である。
【図3】マイクロコンピュータのよって実行されるメイ
ン制御ルーヒンのフローチャート図である。
ン制御ルーヒンのフローチャート図である。
【図4】(a)は総合信号Tと内外気切換ドア、(b)
は総合信号Tとエアミックスドア、(c)は総合信号T
と送風機、(d)は総合信号Tとモードドア、(e)は
総合信号Tとコンプレッサ容量、(f)は総合信号Tと
冷風バイパスドアの制御を示した特性線図である。
は総合信号Tとエアミックスドア、(c)は総合信号T
と送風機、(d)は総合信号Tとモードドア、(e)は
総合信号Tとコンプレッサ容量、(f)は総合信号Tと
冷風バイパスドアの制御を示した特性線図である。
【図5】冷風バイパス制御のフローチャート図である。
2 空調ダクト 7 エバポレータ 8 ヒータコア 9 エアミックスドア 10 冷風バイパス通路 11 冷風バイパスドア 13 ベント吹出口
Claims (1)
- 【請求項1】 空調ダクト内に、エバポレータと、エア
ミックスドアと、ヒータコアを有し、一端がエバポレー
タの下流側に開口し、他端がヒータコアを迂回してベン
ト吹出口に開口する冷風バイパス通路と、この冷風バイ
パス通路を開閉する冷風バイパスドアを有する車両用空
調装置において、 車室内温度を検出する車室内温度検出手段と、 少なくともこの車室内温度検出手段によって検出された
車室内温度と、車外温度と、日射量と、設定温度から車
室内の熱負荷を表す総合信号を演算する総合信号演算手
段と、 前記車室内温度検出手段によって検出された車室内温度
の所定時間内の温度変化率を演算する温度変化演算手段
と、 前記総合信号が所定値以上の場合に冷風バイアスドアを
開扉すると共に、前記温度変化演算手段によって演算さ
れた温度変化率によって冷風バイパスドアを閉扉する時
間を制御する冷風バイパスドア制御手段と、 この冷風バイパスドア制御手段からの信号によって前記
冷風バイパスドアを駆動する冷風バイパスドア駆動手段
とを具備することを特徴とする車両用空調装置の冷風バ
イパス制御手段。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33974191A JPH05147424A (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | 車両用空調装置の冷風バイパス制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33974191A JPH05147424A (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | 車両用空調装置の冷風バイパス制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05147424A true JPH05147424A (ja) | 1993-06-15 |
Family
ID=18330368
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33974191A Pending JPH05147424A (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | 車両用空調装置の冷風バイパス制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05147424A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009029311A (ja) * | 2007-07-27 | 2009-02-12 | Denso Corp | 車両用空調装置 |
DE102009022739A1 (de) * | 2009-05-26 | 2010-12-02 | Behr Gmbh & Co. Kg | Kraftfahrzeugklimaanlage |
WO2016199421A1 (ja) * | 2015-06-12 | 2016-12-15 | 株式会社デンソー | 車両用空調装置 |
-
1991
- 1991-11-28 JP JP33974191A patent/JPH05147424A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009029311A (ja) * | 2007-07-27 | 2009-02-12 | Denso Corp | 車両用空調装置 |
DE102009022739A1 (de) * | 2009-05-26 | 2010-12-02 | Behr Gmbh & Co. Kg | Kraftfahrzeugklimaanlage |
WO2016199421A1 (ja) * | 2015-06-12 | 2016-12-15 | 株式会社デンソー | 車両用空調装置 |
JP2017001575A (ja) * | 2015-06-12 | 2017-01-05 | 株式会社デンソー | 車両用空調装置 |
US10710432B2 (en) | 2015-06-12 | 2020-07-14 | Denso Corporation | Vehicle air conditioner |
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