JP3271283B2 - 車両用空気調和装置 - Google Patents

車両用空気調和装置

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JP3271283B2
JP3271283B2 JP00363092A JP363092A JP3271283B2 JP 3271283 B2 JP3271283 B2 JP 3271283B2 JP 00363092 A JP00363092 A JP 00363092A JP 363092 A JP363092 A JP 363092A JP 3271283 B2 JP3271283 B2 JP 3271283B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば車室内の温度調
節を自動コントロールするオートエアコンに用いて最適
な車両用空気調和装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両用空気調和装置において
は、設定温度、内気温、外気温に基づいて必要吹出温度
を算出する演算部と、この演算部で算出された必要吹出
温度と指示された吹出口モード時に開口する吹出口の吹
出温センサで検出される吹出空気温度とを比較して、両
者の偏差が0となるようにエアミックスドアの開度を調
節する比較部とを有する温調制御回路を備えたものが知
られている。なお、一般に、エアミックスドアの開度の
調節は、予め設定された温調制御周期毎に行われ、また
吹出口モードのモード変更は温調制御周期途中であって
も割り込んで行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の車両
用空気調和装置においては、吹出口モードのモード変更
が指示され、各吹出口に設けたドアの開閉によって吹出
口モードがモード変更された場合、例えばフェイス吹出
口モードからフット吹出口モードへ変更した場合、温調
制御周期とモード変更時期とのタイミングによっては、
モード変更後のフット吹出口から本来の必要吹出温度と
大きく外れた温度の空気流が吹き出されてしまう。この
原因は、フェイス吹出口モード時に閉塞していたフット
吹出口の吹出温センサはフェイス吹出口モード時には周
囲の雰囲気温度を検出しており、モード変更されて直ち
にフット吹出口の吹出温センサの温度信号を読み込んで
も吹出温センサの応答遅れによって、フット吹出口の吹
出温センサが実際のフット吹出口から吹き出される空気
流の吹出空気温度となるまでに時間がかかる。そのた
め、実際のフット吹出口の吹出空気温度と吹出温センサ
が出力している温度信号との間に偏差が生じてしまう。
【0004】したがって、従来の車両用空気調和装置
は、モード変更時に必要吹出温度と吹出温センサの吹出
空気温度との偏差がかなり大きいと判定してエアミック
スドアを過剰に動かしてしまう。このため、モード変更
後の吹出口から本来の必要吹出温度と大きく外れた吹出
空気温度の空気流が吹き出されてしまい、場合によって
はエアミックスドアのハンチングにつながるという不具
合があった。なお、その偏差は、温調制御周期とモード
変更時期とが近ければ近い程さらに大きくなってしま
う。本発明は、モード変更後の吹出口から本来の必要吹
出温度と大きく外れた吹出空気温度の空気流が吹き出さ
れることを防止する車両用空気調和装置の提供を目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、車室内に向けて空気流が吹き出す複数の吹出口を有
する送風ダクトと、前記複数の吹出口より吹き出す吹出
空気温度を調節する温度調節手段と、前記複数の吹出口
からの空気の吹出部位を切り換えるための吹出口モード
を複数のモードに変更するモード変更手段と、少なくと
も設定温度、内気温、外気温の車室内の温度環境を検出
する環境検出部、前記複数の吹出口にそれぞれ設けら
れ、各々の吹出口より吹き出される吹出空気温度を検出
する複数の吹出温検出部、および前記吹出口モードのモ
ード変更を指示する指示部と、予め設定された温調制御
周期毎に前記環境検出部で検出された車室内の温度環境
に基づいて必要吹出温度を算出し、この算出した必要吹
出温度と、前記指示部にて指示された吹出口モード時に
開口した吹出口の吹出温検出部で検出された吹出空気温
度との偏差に基づいて前記温度調節手段を制御する第1
制御手段と、温調制御周期途中に、前記指示部で前記吹
出口モードのモード変更が指示された場合は、前記環境
検出部で検出された車室内の温度環境に基づいて必要吹
出温度を算出し、この算出した必要吹出温度とモード変
更する前の吹出口モード時開口した吹出口の吹出温検
出部で検出された吹出空気温度との偏差に基づいて前記
温度調節手段を制御する第2制御手段とを備えたことを
技術的手段として採用している。また、請求項2記載の
発明では、前記モード変更手段を制御して前記指示部で
指示された吹出口モードとなるようにモード変更した時
点で、前記温調制御周期をリセットすることを技術的手
段として採用している。
【0006】
【作用】本発明の請求項1記載の発明によれば、予め設
定された温調制御周期毎に、環境検出部で検出された車
室内の温度環境に基づいて必要吹出温度が算出される。
そして、算出した必要吹出温度と指示部にて指示された
吹出口モード時に開口した吹出口の吹出温検出部で検出
された吹出空気温度との偏差に基づいて温度調節手段が
制御される。また、温調制御周期途中に、指示部より吹
出口モードのモード変更が指示されると、環境検出部で
検出された車室内の温度環境に基づいて必要吹出温度が
算出される。そして、算出された必要吹出温度と吹出温
検出部で検出された吹出空気温度との偏差に基づいて温
度調節手段が制御される。このとき、吹出空気温度は、
モード変更する前の吹出口モード時に開口する吹出口の
吹出温検出部で検出された温度を利用しているので、モ
ード変更した後の吹出口モード時開口する吹出口から
吹き出す吹出空気温度が必要吹出温度に近い温度とな
る。また、本発明の請求項2記載の発明によれば、指示
部で指示された吹出口モードにモード変更するようにモ
ード変更手段を制御した時点で温調制御周期をリセット
することによって、この時点より温調制御周期の計時が
開始される。このため、たとえ温調制御周期とモード変
更時期とが近くても、モード変更後に開口する吹出口の
吹出温検出部の応答遅れ分を稼ぐことによって、次回の
温調制御時において実際の吹出空気温度とモード変更後
の本来の必要吹出温度との偏差は小さなものとなる。
【0007】
【実施例】本発明の車両用空気調和装置を図に示す一実
施例に基づいて説明する。図1は本発明の一実施例を適
用した自動車用空気調和装置の温調制御装置を示したブ
ロック図で、図1は本発明の一実施例を適用した自動車
用空気調和装置を示した概略図である。自動車用空気調
和装置1は、車室内の温度調節を自動コントロールする
オートエアコンであって、ブロワ2、送風ダクト3、温
度調節手段4、モード変更手段5および温調制御装置6
等により構成されている。ブロワ2は、送風ダクト3内
において車室内に向かう空気流を発生させるもので、送
風ダクト3の外に配されたブロワモータ7により回転駆
動される。
【0008】送風ダクト3は、風上側に導入口8を有
し、風下側にフェイス吹出口9、フット吹出口10およ
びデフ吹出口11を有する。導入口8は、ブロワ2の作
動によって内気または外気を内部に導入する開口部であ
る。フェイス吹出口9は、車両乗員の上半身に向けて空
気流を吹き出す開口部で、送風ダクト3の本体より延ば
されたフェイスダクト12の端部に形成されている。フ
ット吹出口10は、車両乗員の足元に向けて空気流を吹
き出す開口部で、送風ダクト3の本体より延ばされたフ
ットダクト13の端部に形成されている。デフ吹出口1
1は、自動車のフロント窓ガラスの内側表面に向けて空
気流を吹き出す開口部で、送風ダクト3の本体より延ば
されたデフダクト14の端部に形成されている。
【0009】温度調節手段4は、エバポレータ15、ヒ
ータコア16、エアミックスドア17およびアクチュエ
ータ18から構成されている。エバポレータ15は、送
風ダクト3内に収納され、コンプレッサ(図示せず)、
コンデンサ(図示せず)、減圧装置(図示せず)等とと
もに冷凍サイクルを構成する。このエバポレータ15
は、減圧装置で断熱膨張されて流入した霧状冷媒と送風
ダクト3内を流れる空気とを熱交換させて空気を冷却す
る冷却器である。ヒータコア16は、エバポレータ15
の風下側の送風ダクト3内に収納され、内燃機関(図示
せず)、ウォータポンプ(図示せず)、温水弁(図示せ
ず)等とともに温水回路を構成する。このヒータコア1
6は、温水弁を開弁することにより流入する高温の温水
と送風ダクト3内を流れる空気とを熱交換させて空気を
加熱する加熱器である。エアミックスドア17は、ヒー
タコア16の風上側に配され、開度を変更することによ
って、エバポレータ15を通過してヒータコア16を通
って加熱された温風とエバポレータ15を通過してヒー
タコア16を迂回する冷風との分配量を調節して車室内
へ吹き出す吹出空気温度を調節するものである。アクチ
ュエータ18は、流体圧サーボモータや電動モータ等に
より構成され、温調制御装置6から出力される温調制御
信号に基づいて、図2において図示実線位置(全開位
置)より図示二点鎖線位置(全閉位置)の範囲でエアミ
ックスドア17を駆動するものである。
【0010】モード変更手段は、周知のようにフェイス
ドア19、フットドア20、デフドア21および各アク
チュエータ22〜24より構成されている。つまり、モ
ード変更手段は、後述の吹出口からの空気の吹出部位を
切り換えるための後述の吹出口モードを複数のモードに
変更するものである。フェイスドア19は、板状を呈
し、フェイスダクト12内で回動自在に支持され、フェ
イス吹出口9の開閉を行う。デフドア21は、板状を呈
し、フットダクト13内で回動自在に支持され、フット
吹出口10の開閉を行う。デフドア21は、板状を呈
し、フットダクト14内で回動自在に支持され、デフ吹
出口11の開閉を行う。アクチュエータ22〜24は、
流体圧サーボモータや電動モータ等により構成され、温
調制御装置6から出力されるモード変更信号に基づい
て、図2において図示実線位置(全開位置)より図示二
点鎖線位置(全閉位置)の範囲でフェイスドア19、フ
ットドア20、デフドア21をそれぞれ駆動するもので
ある。なお、本実施例では、アクチュエータ22〜24
によって、フェイス吹出口モード、バイレベルモード、
フット吹出口モード、フットデフ吹出口モードおよびデ
フ吹出口モードに変更される。
【0011】温調制御装置6は、本発明の第1制御手
段、第2制御手段であって、必要吹出温度を算出する演
算回路25、および必要吹出温度と吹出空気温度とを比
較する比較回路26を備える。演算回路25は、温度設
定レバー27、内気温センサ28、外気温センサ29か
らの温度環境に基づいて必要吹出温度を算出して、この
算出した必要吹出温度に応じた温調制御信号を比較回路
26に出力する。なお、温度環境の変化や設定温度等の
変更により必要吹出温度が変化した場合は、算出した必
要吹出温度に応じた温調制御信号を比較回路26に出力
するとともに、モード変更が必要なときにアクチュエー
タ22〜24にモード変更信号を出力する。また、本実
施例では、吹出口モードの変更とは、車両乗員のモード
固定スイッチ33〜37の操作によってモード変更前に
入力していた吹出口モードと異なる吹出口モードが指示
された場合も含める。比較回路26は、温調制御タイマ
(図示せず)により設定された温調制御周期(例えば4
秒)毎に、演算回路25で算出された必要吹出温度と指
示された吹出口モード時に開口している吹出口に設けら
れた吹出温センサ30〜32からの吹出空気温度とを比
較して、両者の偏差が0となるようにアクチュエータ1
8に温調制御信号を出力する(いわゆる吹出温フィード
バック制御)。なお、温調制御周期途中であっても、モ
ード変更が指示された場合は、演算回路25で算出され
た必要吹出温度とモード変更前に開口していた吹出口の
吹出温センサ30〜32からの吹出空気温度とを比較し
て、両者の偏差が0となるように比較回路26よりアク
チュエータ18に温調制御信号が出力される。
【0012】温度設定レバー27は、本発明の環境検出
部であって、車室内の前面に取り付けられたエアコン操
作パネル(図示せず)に配されている。この温度設定レ
バー27は、例えば可変抵抗であって、車室内の温度を
希望温度(設定温度)に設定するために手動操作され
る。内気温センサ28は、本発明の環境検出部であっ
て、車室内の所定の位置に配されている。この内気温セ
ンサ28は、例えばサーミスタ等の温度センサであっ
て、車室内の温度(内気温)を検出する。外気温センサ
29は、本発明の環境検出部であって、車室外の所定の
位置に配されている。この外気温センサ29は、例えば
サーミスタ等の温度センサであって、車室外の温度(外
気温)を検出する。吹出温センサ30〜32は、本発明
の吹出温検出部であって、フェイスダクト12、フット
ダクト13およびデフダクト14内にそれぞれ配されて
いる。これらの吹出温センサ30〜32は、例えばサー
ミスタ等の温度センサであって、フェイス吹出口9、フ
ット吹出口10およびデフ吹出口11からそれぞれ吹き
出される吹出空気温度を検出する。モード固定スイッチ
33〜37は、本発明の指示部であって、エアコン操作
パネルに配され、投入(オン)されるとフェイス吹出口
モード、バイレベル吹出口モード、フット吹出口モー
ド、フットデフ吹出口モード、デフ吹出口モードを指示
するボタンスイッチである。
【0013】図3は温調制御装置6の制御の一例を示し
たフローチャートである。初めに、モード固定スイッチ
33〜37または温度環境、温度設定変更により前回と
同じ吹出口モード(Ma)が指示されているか否かを判
断する(ステップS1)。このステップS1において判
断結果がYesの場合には、温調制御周期(例えば4秒
毎)か否かを判断する(ステップS2)。このステップ
S2において判断結果がNoの場合には、ステップS1
の制御を行う。また、ステップS2において判断結果が
Yesの場合には、温度設定レバー27で設定された設
定温度(Ts)、内気温センサ28で検出された内気温
(Ti)、外気温センサ29で検出された外気温(T
o)を読み込む(ステップS3)。そして、設定温度
(Ts)、内気温(Ti)、外気温(To)から必要吹
出温度(TAO)を算出し(ステップS4)、吹出口モ
ード(Ma)時に開口する吹出口に設けた吹出温センサ
30〜32から吹出空気温度(Tr)を読み込む(ステ
ップS5)。そして、必要吹出温度(TAO)と吹出空
気温度(Tr)との偏差を比較して、この偏差に応じた
温調制御信号をアクチュエータ18に出力し(ステップ
S6)、その後にステップS1の制御を行う。
【0014】また、ステップS1において判断結果がN
oの場合には、温度設定レバー27で設定された設定温
度(Ts)、内気温センサ28で検出された内気温(T
i)、外気温センサ29で検出された外気温(To)、
およびモード固定スイッチ33〜37のうちモード変更
の指示がある吹出口モード(Mb)を読み込む(ステッ
プS7)。そして、設定温度(Ts)、内気温(T
i)、外気温(To)から必要吹出温度(TAO)を算
出し(ステップS8)、モード変更前の吹出口モード
(Ma)時に開口している吹出口の吹出温センサ30〜
32からの吹出空気温度(Tr)を読み込む(ステップ
S9)。そして、必要吹出温度(TAO)と吹出空気温
度(Tr)との偏差を比較して、この偏差に応じた温調
制御信号をアクチュエータ18に出力し(ステップS1
0)、モード変更後の吹出口モード(Mb)時となるよ
うにモード変更信号をアクチュエータ22〜24に出力
し(ステップS11)、吹出口モード(Mb)を前回の
吹出口モード(Ma)として記憶し(ステップS1
2)、温調制御タイマをリセットし(ステップS1
3)、その後にステップS1の制御を行う。
【0015】この自動車用空気調和装置1の温調制御装
置6のモード変更時の作用を図1ないし図3に基づいて
簡単に説明する。 〔モード変更の指示がある時〕モード固定スイッチ33
が車両乗員によってオンされている時には、フェイスド
ア19が図2において図示実線位置(全開位置)に設定
され、フットドア20、デフドア21が図2において図
示二点鎖線位置(全閉位置)に設定されることによっ
て、フェイス吹出口9から車両乗員に向けて空気流が吹
き出されている。このとき、車両乗員がモード固定スイ
ッチ35をオンすると、温調制御装置6の演算回路25
にフット吹出口モードへのモード変更が指示される。こ
のため、演算回路25では、温度設定レバー27で設定
された設定温度、内気温センサ28で検出された内気
温、外気温センサ29で検出された外気温から必要吹出
温度の算出が行われる。
【0016】フット吹出口モードヘのモード変更が指示
されると、たとえ温度制御タイマで計時されている温調
制御周期途中であっても、比較回路26でモード変更前
のフェイス吹出口モード時に開口するフェイス吹出口9
の吹出温センサ30からの吹出空気温度と必要吹出温度
との偏差を比較して、この偏差が0となるようにアクチ
ュエータ18に温調制御信号が出力される。このため、
エアミックスドア18の開度が調節されることによっ
て、エバポレータ15を通過してヒータコア16を迂回
する冷風量とヒータコア16を通過する温風量との割合
が調整されて吹出空気温度が必要吹出温度に近づく。こ
こで、吹出空気温度が必要吹出温度より高温の時には、
エアミックスドア17を図2において右回り方向に駆動
するように、アクチュエータ18に制御信号を出力する
ことによって、エバポレータ15を通過してヒータコア
16を迂回する冷風量を増加させて吹出空気温度を低下
させる。また、吹出空気温度が必要吹出温度より低温の
時には、エアミックスドア17を図2において左回り方
向に駆動するように、アクチュエータ18に制御信号を
出力することによって、ヒータコア16を通過する温風
量を増加させて吹出空気温度を上昇させる。そして、吹
出空気温度と必要吹出温度とが一致(偏差が0)となっ
た時には、エアミックスドア17の駆動を停止するよう
に、アクチュエータ18に制御信号を出力する。その後
に、モード変更信号をアクチュエータ22〜24に出力
することによって、フットドア20が図2において図示
実線位置(全開位置)に駆動され、フェイスドア19、
デフドア21が図2において図示二点鎖線位置(全閉位
置)に駆動されてフット吹出口モードへモード変更され
る。このように、車室内の温度調節および吹出口の切り
替え制御を行った時点で、温調制御タイマをリセットす
ることによって、この時点より温調制御周期の計時が再
び開始される。
【0017】したがって、モード変更時の温調制御に使
用される吹出空気温度は、モード変更する前のフェイス
吹出口モード時に開口するフェイス吹出口9の吹出温セ
ンサ30で検出された温度を利用している。このため、
モード変更した後にフット吹出口10から吹き出す吹出
空気温度は、吹出温センサ31の応答遅れを待つことな
く、必要吹出温度に近い温度を得ることができる。ま
た、モード変更後に開口するフット吹出口10の吹出温
センサ31の応答遅れ分を稼ぐことによって、たとえ温
調制御周期とモード変更時期とが著しく接近していて
も、次回の温調制御時において実際の吹出空気温度とモ
ード変更後の本来の必要吹出温度との偏差は小さなもの
となる。すなわち、フット吹出口10から吹き出される
空気流の吹出空気温度が必要吹出温度より大きく外れて
いると比較回路26が誤って判断することを防止できる
ので、エアミックスドア17を過剰に動かしてしまう恐
れは全くない。この結果、モード変更後のフット吹出口
10から本来の必要吹出温度と大きく外れた吹出空気温
度の空気流が吹き出されることを防止することができ、
且つエアミックスドア17のハンチングを防止すること
ができる。
【0018】ここで、他の吹出口モード間のモード変更
も同様な動作が行われる。例えば、デフフット吹出口モ
ードへのモード変更が指示された場合は、エアミックス
ドア17を回動させる温調制御を行った後に、フットド
ア20、デフドア21を図2において図示実線位置(全
開位置)、およびフェイスドア19が図2において図示
二点鎖線位置(全閉位置)に駆動することによってデフ
フット吹出口モードにモード変更される。また、デフ吹
出口モードへのモード変更が指示された場合は、エアミ
ックスドア17を回動させる温調制御を行った後に、デ
フドア21が図2において図示実線位置(全開位置)、
およびフェイスドア19、フットドア20が図2におい
て図示二点鎖線位置(全閉位置)に駆動することによっ
てデフ吹出口モードにモード変更される。さらに、バイ
レベル吹出口モードへのモード変更が指示された場合
は、エアミックスドア17を回動させる温調制御を行っ
た後に、フェイスドア19、フットドア20が図2にお
いて図示実線位置(全開位置)、およびデフドア21が
図2において図示二点鎖線位置(全閉位置)に駆動する
ことによってバイレベル吹出口モードにモード変更され
る。
【0019】〔モード変更の指示がない時〕モード変更
の指示がない場合は、温度制御タイマで計時されている
温調制御周期毎に、比較回路26で現在のフェイス吹出
口モードの吹出温センサ30からの吹出空気温度と演算
回路25で算出された必要吹出温度との偏差を比較し
て、この偏差が0となるようにアクチュエータ18に温
調制御信号を出力することによってエアミックスドア1
7の開度が調節されることによって、フェイス吹出口9
から吹き出される空気流の温度が必要吹出温度に近いも
のとなる。
【0020】本実施例では、モード固定スイッチ33〜
37を指示部としたが、吹出口の切り替えを自動コント
ロールするオートエアコンの場合には温度設定レバー2
7、内気温センサ28および外気温センサ29を指示部
としても良い。この場合、演算回路25は、設定温度、
内気温あるいは外気温が大きく変化すると必要吹出温度
が変わり自動的に吹出口モードのモード変更の指示を出
力するものとなる。本実施例では、設定温度、内気温お
よび外気温等の温度環境と吹出口モードとに基づいて必
要吹出温度を算出したが、温度環境として、冷却水温ま
たは日射量のいずれか1つ以上を加えたものに基づいて
必要吹出温度を算出しても良い。本実施例では、温度調
節手段をエアミックスドアと温調用アクチュエータとか
ら構成したが、温度調節手段を温水回路の温水流量を調
整する温水弁等の流量調整装置で構成しても良く、ある
いはヒータコアの送風ダクトに対する角度を変更する温
調用アクチュエータで構成しても良い。
【0021】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、モード変更時
の温調制御に使用される吹出空気温度は、モード変更す
る前の吹出口モード時に開口する吹出口の吹出温度を利
用するため、モード変更後の吹出口から吹き出される空
気流の吹出空気温度が必要吹出温度より大きく外れてい
ると誤って判断することを防止できる また、請求項2
記載の発明では、温度調節手段を過剰に制御してしまう
ことを防止でき、この結果、モード変更後の吹出口から
本来の必要吹出温度と大きく外れた吹出空気温度の空気
流が吹き出されることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を適用したブロック図であ
る。
【図2】本発明の一実施例を適用した概略図である。
【図3】本発明の一実施例を適用した温調制御装置の制
御の一例を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1 自動車用空気調和装置 3 送風ダクト 4 温度調節手段 5 モード変更手段 温調制御装置(第1制御手段、第2制御手段) 9 フェイス吹出口 10 フット吹出口 11 デフ吹出口 15 エバポレータ 16 ヒータコア 17 エアミックスドア 19 フェイスドア 20 フットドア 21 デフドア 27 温度設定レバー(環境検出部) 28 内気温センサ(環境検出部) 29 外気温センサ(環境検出部) 30 吹出温センサ(吹出温検出部) 31 吹出温センサ(吹出温検出部) 32 吹出温センサ(吹出温検出部) 33 モード固定スイッチ(指示部) 34 モード固定スイッチ(指示部) 35 モード固定スイッチ(指示部) 36 モード固定スイッチ(指示部) 37 モード固定スイッチ(指示部)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)車室内に向けて空気流が吹き出す
    複数の吹出口を有する送風ダクトと、 (b)前記複数の吹出口より吹き出す吹出空気温度を調
    節する温度調節手段と、 (c)前記複数の吹出口からの空気の吹出部位を切り換
    えるための吹出口モードを複数のモードに変更するモー
    ド変更手段と、 (d)少なくとも設定温度、内気温、外気温の車室内の
    温度環境を検出する環境検出部、前記複数の吹出口にそ
    れぞれ設けられ、各々の吹出口より吹き出される吹出空
    気温度を検出する複数の吹出温検出部、および前記吹出
    口モードのモード変更を指示する指示部と、 (e) 予め設定された温調制御周期毎に前記環境検出部
    で検出された車室内の温度環境に基づいて必要吹出温度
    を算出し、この算出した必要吹出温度と、前記指示部に
    て指示された吹出口モード時に開口した吹出口の吹出温
    検出部で検出された吹出空気温度との偏差に基づいて前
    記温度調節手段を制御する第1制御手段と、 (f)温調制御周期 途中に、前記指示部で前記吹出口モ
    ードのモード変更が指示された場合は、前記環境検出部
    で検出された車室内の温度環境に基づいて必要吹出温度
    を算出し、この算出した必要吹出温度とモード変更する
    前の吹出口モード時開口した吹出口の吹出温検出部で
    検出された吹出空気温度との偏差に基づいて前記温度調
    節手段を制御する第2制御手段とを備えた車両用空気調
    和装置。
  2. 【請求項2】 記モード変更手段を制御して前記指示
    部で指示された吹出口モードとなるようにモード変更し
    た時点で、前記温調制御周期をリセットすることを特徴
    とする請求項1記載の車両用空気調和装置。
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