JPH10119535A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JPH10119535A
JPH10119535A JP27371596A JP27371596A JPH10119535A JP H10119535 A JPH10119535 A JP H10119535A JP 27371596 A JP27371596 A JP 27371596A JP 27371596 A JP27371596 A JP 27371596A JP H10119535 A JPH10119535 A JP H10119535A
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temperature
vehicle
cooling
heat exchanger
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上村  幸男
Kazufumi Yomo
四方  一史
Kenji Suwa
健司 諏訪
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1空気通路13に内気を、第2空気通路1
4に外気を取り入れ可能なものにおいて、エバ後センサ
39を一方の通路に配置した際に生じる、他方の通路の
空調風の温度の変動を防止する。 【解決手段】 エアミックスドア11a、11bとは独
立して回動制御可能となっている。第1空気通路13に
は、エバ後センサ39が配置されている。そして、第1
空気通路13内に内気、第2空気通路14内に外気をそ
れぞれ導入する2層モードにおいて、コンプレッサ7a
がオンからオフとなったときに、第2空気通路13の内
気を温調するエアミックスドア11aの開度を、第1空
気通路13内の空調風温度を上げるように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空調ケース内に第
1空気通路と第2空気通路とを形成し、この第1空気通
路内に内気、第2空気通路内に外気を、それぞれ導入可
能とした車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような車両用空調装置の従来技術
として、特開昭62─29411号公報に記載されたも
のがある。この従来技術の構成を簡単に説明すると、車
両用空調装置の空調ケースは、その一端側に内気吸入口
および外気吸入口が形成され、他端側にフット吹出口、
デフロスタ吹出口、およびフェイス吹出口がそれぞれ形
成されている。
【0003】そして、この空調ケース内に、上記内気吸
入口から上記フェイス吹出口およびフット吹出口にかけ
ての第1空気通路と、上記外気吸入口から上記デフロス
タ吹出口にかけての第2空気通路とを区画形成する仕切
り板が設けられている。さらに、上記両空気通路内に
は、冷媒の蒸発潜熱により空気を冷却するエバポエー
タ、ヒータコア、このヒータコアをバイパスするバイパ
ス通路、およびエアミックスドアがそれぞれ設けられた
構成となっている。なお、上記エアミックスドアは、上
記バイパス通路を通過した冷風と、ヒータコアを通過し
た温風との風量割合を調整することで、空調風の温度を
調節するものである。
【0004】また、エアミックスドアは、第1空気通路
および第2空気通路に対応してそれぞれ独立して設けら
れている。また、2つのエアミックスドアは、車室内に
設置された2つの温度コントロールレバーにて調整され
る。そして、吹出モードとしてフェイスモード、バイレ
ベルモード、およびフットモードのいずれかが選択され
たときは、そのときの内外気モードが内気循環モードで
あれば、上記両空気通路内に内気を導入し、外気導入モ
ードであれば、上記両空気通路内に外気を導入する。ま
た、吹出モードとしてデフロスタモードが選択されたと
きは、上記両空気通路内に外気を導入する。
【0005】また、フットモードが選択されたときは、
第1空気通路内に内気を導入し、第2空気通路内に外気
を導入する2層モードとする。こうすることによって、
既に温められている内気にて車室内を暖房するので、暖
房性能が向上し、さらに低湿度の外気を窓ガラスへ吹き
出すので、窓ガラスの防曇性能が向上する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開昭62─
29441号公報のものでは、第1空気通路および第2
空気通路内の空調風の温度を乗員が手動にて調節するも
のであって、空調風の温度を自動的に調整するオートエ
アコンにおける制御方法は何も記載されていない。
【0007】そこで、本発明者らは、2つのエアミック
スドアが独立して制御されるオートエアコンの2層モー
ド時の温度制御方法について検討してみた結果、以下の
ことが分かった。つまり、通常一般的な車両用空調装置
において、エアミックスドアの開度(冷風と温風との混
合割合)は、エバポレータ直後に温度センサ(以下エバ
後センサ)の検出温度と、ヒータコアでの温水温度とに
基づいて自動制御されている。そして、エアミックスド
アの開度は、一般的にエバ後センサの検出温が高くなる
と、空調風の温度が低くなるように、エバ後センサの検
出温が低くなると、空調風の温度が高くなるように制御
されている。また、通常エバポレータは、フロスト防止
のためにエバ後センサの検出温3°Cでオフ、4°Cで
オンとなるように制御される。
【0008】そして、上述したように2つのエアミック
スドアを独立して制御する場合、第1空気通路、第2空
気通路に対応して上記温度センサをそれぞれ設置するこ
とが考えられる。しかしながら、このように2つのエバ
後センサを設置することは、コスト増となり好ましくな
い。そこで、本発明者らは先ず、一つのエバ後センサ3
9をいずれか一方の通路に配置し、このエバ後センサ3
9の検出温度にて2つのエアミックスドアを制御するも
のを検討した結果した結果、コンプレッサがオン(O
N)、オフ(OFF)に応じて以下の問題が発生するこ
とが分かった。これを図8に基づき説明する。なお、こ
こでいうコンプレッサのオン、オフは、上記3°C、4
°Cのオンオフとは異なり、例えば乗員によって手動操
作にて強制的にオン、オフするものである。また、第1
空気通路には25°Cの内気が、第2空気通路には10
°Cの外気が送風される場合について、述べる。
【0009】エバ後センサ39を内気用の第1空気通
路13に配置した場合。 この場合、コンプレッサがオンで、エバポレータ7に冷
媒が供給されているときには内気および外気が冷却され
て、エバポレータ7を通過した直後の温度は、それほど
変わらず4°C、2°Cとなる。この結果、エバ後セン
サ39の検出温度に基づいて2つのエアミックスドアを
制御しても、それほど問題無い。
【0010】そして、この後、例えば乗員によって強制
的にコンプレッサが長時間オフとされ、エバポレータ7
での冷却能力が無くなったと考えると、エバポレータ7
を通過した内気は、25°C、外気は10°Cとなる。
従って、エバ後センサ100は、第1空気通路13内の
25°Cの内気を検出するので、このまま、この検出値
に基づいて第2空気通路14内のエアミックスドア11
bを制御すると、第2空気通路14内でエバポレータ7
を通過した直後の温度が25°Cと誤判断して、エアミ
ックスドア11bは、実際とはかけ離れて空調風の温度
が低くなるように制御されることになる。
【0011】エバ後センサ39を外気用の第2空気通
路14に配置した場合。 この場合、コンプレッサがオンで、エバポレータ7に冷
媒が供給されているときには内気および外気が冷却され
て、エバポレータ7を通過した直後の温度は、それほど
変わらず6°C、4°Cとなる。この結果、エバ後セン
サ100の検出温度に基づいて2つのエアミックスドア
を制御しても、それほど問題無い。
【0012】そして、この後、例えば乗員によって強制
的にコンプレッサが長時間オフとされ、エバポレータ7
での冷却能力が無くなったと考えると、エバポレータ7
を通過した内気は、25°C、外気は10°Cとなる。
従って、エバ後センサ100は、第2空気通路14内の
10°Cの外気を検出するので、このまま、この検出値
に基づいて第1空気通路13内のエアミックスドア11
aを制御すると、第1空気通路13内でエバポレータ7
を通過した直後の温度が10°Cと誤判断して、エアミ
ックスドア11aは、実際とはかけ離れて空調風の温度
が高くなるように制御されることになる。
【0013】そこで、本発明は、第1、第2空気通路を
有し、エバ後センサをいずれか一方の通路に配置し、コ
ンプレッサのオンからオフに応じておこる他方の通路の
空調風の変動を防止することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1ないし4記載の発明では、第1空気通路
(13)側に設けられ、冷却用熱交換器(7c)の冷却
温度を検出する冷却温度検出手段(39)と、第1およ
び第2空気通路(13、14)内で、冷却用熱交換器
(7c)および暖房用熱交換器(8)にて空調される空
調風の温度を調整する第1、第2温度調整手段(11
a、11b)と、冷却温度検出手段(39)にて検出さ
れた冷却温度(Te)に基づいて、前記第1、第2温度
調整手段を制御する温度制御手段(33)と、冷却用熱
交換器(7c)への冷却媒体の供給を断続する断続手段
(7f、33)とを有し、断続手段(7f、33)によ
って、冷却用熱交換器(7c)へ冷却媒体が供給されて
いる状態から、遮断された状態となると、温度制御手段
(33)は、第2温度調整手段(11b)を、第2空気
通路(14)の空調風の温度が高くなるように制御する
ことを特徴としている。
【0015】これにより、冷却温度検出手段を第1空気
通路側だけに配置した際、冷却用熱交換器へ冷却媒体が
供給されている状態から遮断された状態となると、温度
制御手段は、第2空気通路の空調風温度が高くなるよう
に制御する。従って、第1空気通路に配置された冷却温
度検出手段によって検出された冷却温度にて、第2温度
調整手段を制御する際に生じる空調風の温度の低下を防
止できる。
【0016】また、特に請求項4記載の発明では、車室
内温度を検出する内気温度検出手段(35)と、車室外
温度を検出する外気温度検出手段(36)とを有し、温
度調整手段(33)は、内気温度検出手段が検出する車
室内温度(Tr)と、外気温度検出手段(36)が検出
する車室外温度(Tam)との差が大きくなるほど、第
2温度調整手段(11b)を、第2空気通路(14)の
空調風の温度が高くなるように制御することを特徴とし
ている。
【0017】これにより、冷却用熱交換器へ冷却媒体が
供給されている状態から遮断された状態となると、第
1、第2空気通路における冷却用熱交換器を通過した空
気温度は、冷却用熱交換器を通過する前の各空気温度に
近づくので、車室内温度と、車室外温度との差が大きい
ほど、第2空気通路の空調風の温度を高くなるように制
御することで、精度良く第2空気通路の空調風の温度を
制御できる。
【0018】請求項5ないし8記載の発明では、第2空
気通路(14)側に設けられ、冷却用熱交換器(7c)
の冷却温度を検出する冷却温度検出手段(39)と、第
1および第2空気通路(13、14)内で、冷却用熱交
換器(7c)および暖房用熱交換器(8)にて空調され
る空調風の温度を調整する第1、第2温度調整手段(1
1a、11b)と、冷却温度検出手段(39)にて検出
された冷却温度(Te)に基づいて、第1、第2温度調
整手段を制御する温度制御手段(33)と、冷却用熱交
換器(7c)への冷却媒体の供給を断続する断続手段
(7f、33)とを有し、断続手段(7f)によって、
冷却用熱交換器(7c)へ冷却媒体が供給されている状
態から、遮断された状態となると、温度制御手段(3
3)は、第1温度調整手段(11a)を、第1空気通路
(13)の空調風の温度が低くなるように制御すること
を特徴としている。
【0019】これにより、冷却温度検出手段を第2空気
通路側だけに配置した際、冷却用熱交換器へ冷却媒体が
供給されている状態から遮断された状態となると、温度
制御手段は、第1空気通路の空調風温度が低くなるよう
に制御する。従って、第2空気通路に配置された冷却温
度検出手段によって検出された冷却温度にて、第1温度
調整手段を制御する際に生じる空調風の温度の低下を防
止できる。
【0020】また、特に請求項8記載の発明では、車室
内温度を検出する内気温度検出手段(35)と、車室外
温度を検出する外気温度検出手段(36)とを有し、温
度調整手段(33)は、内気温度検出手段が検出する車
室内温度(Tr)と、外気温度検出手段(36)が検出
する車室外温度(Tam)との差が大きくなるほど、第
1温度調整手段(11a)を、第1空気通路(13)の
空調風の温度が低くなるように制御することを特徴とし
ている。
【0021】これにより、冷却用熱交換器へ冷却媒体が
供給されている状態から遮断された状態となると、第
1、第2空気通路における冷却用熱交換器を通過した空
気温度は、冷却用熱交換器を通過する前の各空気温度に
近づくので、車室内温度と、車室外温度との差が大きい
ほど、第1空気通路の空調風の温度を低くなるように制
御することで、精度良く第1空気通路の空調風の温度を
制御できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)次に、本発明の第1実施形態について
図1〜8に基づいて説明する。本実施形態では、ディー
ゼルエンジンを搭載する車両の車室内空間を空調する空
調ユニットおける各空調機器を、空調制御装置33(以
下、ECUという)によって制御するように構成されて
いる。
【0023】まず、図1を用いて上記空調ユニットの構
成を説明する。空調ユニット1は、図1上方が車両前方
(エンジン側)、図1下方が車両後方(車室内側)、お
よび図1左右方向が車両幅方向となるように、車両に搭
載されており、車室内に空調空気を導く空気通路をなす
空調ケース2を備える。この空調ケース2は、ポリプロ
ピレン等の樹脂材にて形成され、空気上流側から順に、
内外気送風ユニット3と、クーラユニット4と、ヒータ
ユニット5とが結合されることで構成されている。な
お、図1中破線X、Yは、これらの結合部位を示す。
【0024】上記内外気送風ユニット3は、空調ケース
2内に少なくとも内気と外気の一方または両方を取り入
れるためのものであり、その内部には、空気流を発生す
る送風機6が配設されている。なお、この内外気送風ユ
ニット3および送風機6については、図3を用いて後述
する。上記クーラユニット4内には、通過する空気を冷
却する冷却用熱交換器であるエバポレータ7cが、空調
ケース2内の空気通路を全面塞ぐようにして配設されて
いる。このエバポレータ7cは、車両に搭載された冷凍
サイクル装置7の一構成部をなすものである。そして、
この冷凍サイクル装置7は、図1に示すように自動車の
エンジンの駆動力によって冷媒を圧縮するコンプレッサ
7aと、圧縮された冷媒を凝縮液化するコンデンサ7b
と、凝縮液化された冷媒を減圧する減圧手段7dと、液
冷媒を貯留するレシーバー7eと、上記エバポレータ7
cとを有する周知のものである。
【0025】また、上記冷凍サイクル装置7は、上記コ
ンプレッサ7aの作動を断続する断続手段である電磁ク
ラッチ7fにて断続制御され、電磁クラッチ7fが通電
されることで、この電磁クラッチ7fを介してエンジン
の駆動力がコンプレッサ7aに伝達されて、コンプレッ
サ7aにて冷媒が圧縮されて、エバポレータ7cに冷媒
が供給される(以下、この状態をコンプレッサがオンと
いう)。
【0026】また、電磁クラッチ7fへの通電が遮断さ
れると、コンプレッサ7aが停止し、冷媒蒸発器7cへ
の冷媒の供給が遮断されるように構成されている(以
下、この状態をコンプレッサ7bがオフという)。な
お、電磁クラッチ7fへの通電制御は、後述のECU3
3にて行われる。ヒータユニット4内には、冷媒蒸発器
7cを通過した冷風を加熱する暖房用熱交換器であるヒ
ータコア8が設けられている。このヒータコア8は、図
1のA−A矢視断面図である図2に示すように、上記冷
風がこのヒータコア8をバイパスするバイパス通路9が
形成されるようにして、空調ケース2内に設けられてお
り、内部に上記エンジンの冷却水が流れ、この冷却水を
熱源として上記冷風を加熱する熱交換器である。
【0027】このヒータコア8の空気上流側には、板状
のエアミックスドア(風量割合調整手段)11a、11
bが設けられている。そして、エアミックスドア11
a、11bは、それぞれ独立して回動制御可能となって
おり、サーボモータ40、50によって回転駆動される
(図4参照)。クーラユニット4とヒータユニット5と
は、結合手段として例えば爪嵌合やネジ部材によって結
合されている。そして、クーラユニット4およびヒータ
ユニット5内には、図1に示すように、略垂直方向に延
在する仕切り壁12によって、第1空気通路13と第2
空気通路14とが区画形成されている。また、エバポレ
ータ7c、ヒータコア8および回転軸10は、この第1
空気通路13と第2空気通路14とにまたがって配設さ
れている。
【0028】そして、上述したエアミックスドア11a
は第1空気通路13内に設けられており、図2の実線位
置から一点鎖線位置までの間を回動することで、ヒータ
コア8を通る冷風量とバイパス通路9a(図1)を通る
冷風量との割合を調節して、第1空気通路13から車室
内に送風される空調風の温度を調節する温度調節手段と
して機能するものである。
【0029】また、上述したエアミックスドア11bは
第2空気通路14内に設けられており、図2の実線位置
から一点鎖線位置までの間を回動することで、ヒータコ
ア8を通る冷風量とバイパス通路9b(図1)を通る冷
風量との割合を調節して、第2空気通路14から車室内
に送風される空調風の温度を調節する温度調節手段とし
て機能するものである。
【0030】また、空調ケース2の最下流端には、フッ
ト開口部15、デフロスタ開口部16、およびフェイス
開口部17が形成されている。そして、上記フット開口
部15には、図示しないフットダクトが接続されてお
り、このフットダクト内に導入された空調風は、このフ
ットダクトの下流端であるフット吹出口から、車室内乗
員の足元に向けて吹き出される。
【0031】また、上記デフロスタ開口部16には、図
示しないデフロスタダクトが接続されており、このデフ
ロスタダクト内に導入された空調風は、このデフロスタ
ダクトの下流端であるデフロスタ吹出口から、車両フロ
ントガラスの内面に向けて吹き出される。また、上記フ
ェイス開口部17には、図示しないセンタフェイスダク
トとサイドフェイスダクトとが接続されている。このう
ち、上記センタフェイスダクト内に導入された空調風
は、このセンタフェイスダクトの下流端であるセンタフ
ェイス吹出口から、車室内乗員の上半身に向けて吹き出
され、上記サイドフェイスダクト内に導入された空調風
は、このサイドフェイスダクトの下流端であるサイドフ
ェイス吹出口から、車両サイドガラスに向けて吹き出さ
れる。
【0032】そして、上記各開口部15〜17の上流側
部位には、フットドア18、デフロスタドア19、およ
びフェイスドア20が設けられている。上記フットドア
18は、上記フットダクトへの空気流入通路を開閉する
ドアであり、上記デフロスタドア19は、上記デフロス
タダクトへの空気流入通路を開閉するドアであり、フェ
イスドア20は、上記センタフェイスダクトへの空気流
入通路を開閉するドアであり、なお、これらのドア18
〜20は、図示しないリンク機構にて連結されており、
このリンク機構は、その駆動手段としてのサーボモータ
41(図4参照)によって駆動される。つまり、このサ
ーボモータ41が上記リンク機構を動かすことによっ
て、後述する各吹出モードが得られるように各ドア18
〜20が回動する。
【0033】また、上記サイドフェイスダクトへの空気
流入通路は、上記各ドア18〜20によっては開閉され
ない。上記サイドフェイス吹出口付近には、乗員が手動
でこのサイドフェイス吹出口を開閉する図示しない吹出
グリルが設けられており、サイドフェイスダクトへの空
気流入通路は、この吹出グリルによって開閉される。ま
た、上記仕切り壁12は、上記各開口部15〜17の上
流側でかつヒータコア8の下流側部位にて途切れてお
り、この途切れた部分にて、第1空気通路13と第2空
気通路14とを連通する連通孔21が形成されている。
なお、この連通孔21はフットドア18にて開閉され
る。
【0034】次に、上記内外気送風ユニット3および送
風機6について、図3を用いて説明する。なお、図3は
図1の矢印B方向から見た概略透視図である。内外気送
風ユニット3は、図3に示すように、空調ケース2の空
気最上流側を構成する内外気ケース3aと、この内外気
ケース3a内に収納された上記送風機6とから構成され
ている。
【0035】上記送風機6は、内外気ケース3a内のほ
ぼ中央に配設されており、第1ファン6a、第2ファン
6b、およびこれらのファン6a、6bを回転駆動する
ブロワモータ6cからなる。ここで、上記第1ファン6
aと第2ファン6bは一体的に形成されており、第1フ
ァン6aの径よりも第2ファン6bの径の方が大きい。
【0036】そして、これら第1ファン6aと第2ファ
ン6bは、その吸込側がベルマウス形状を呈するスクロ
ールケーシング部22、23にそれぞれ収納されてい
る。このスクロールケーシング部22、23の各終端部
(空気吹出側)は、それぞれ第1空気通路13と第2空
気通路14とに連通している。また、スクロールケーシ
ング部22と23とは、仕切り部24を共用している。
【0037】一方、内外気ケース3aには、第1ファン
6aの吸込口25に対応して第1内気吸入口26が形成
されており、第2ファン6bの吸込口27に対応して、
第2内気吸入口28および外気吸入口29が形成されて
いる。そして、この内外気ケース3a内には、第1内気
吸入口26を開閉する第1吸入口開閉ドア30、および
第2内気吸入口28と外気吸入口29とを選択的に開閉
する第2吸入口開閉ドア31が設けられている。
【0038】なお、第2内気吸入口28に比べて第1内
気吸入口26の方が、吸込口25に近い位置に形成され
ている。そして、上記第1吸入口開閉ドア30および第
2吸入口開閉ドア31には、それぞれの駆動手段として
のサーボモータ42、43(図4参照)が連結されてお
り、これらのサーボモータ42、43によって、それぞ
れ図中実線位置と一点鎖線位置との間で回動させられ
る。
【0039】また、内外気ケース3aには、第2内気吸
入口28または外気吸入口29と吸込口25とを連通す
る連通通路32が形成されている。そして、上記第1吸
入口開閉ドア30は、第1内気吸入口26を全開したと
き(図3の実線位置)に、上記連通通路32を全閉し、
第1内気吸入口26を全閉したとき(図3の一点鎖線位
置)に、連通通路32を全開する。
【0040】次に、本実施形態の制御系の構成につい
て、図4を用いて説明する。空調ユニット1の各空調手
段を制御するECU33には、車室内前面に設けられた
操作パネル34上の各スイッチ、具体的には車室内設定
温度を乗員が設定するための温度設定器34a、コンプ
レッサ7aを乗員の手動操作にてオンオフさせるエアコ
ンスイッチ34b(A/C SW)らの各信号が入力さ
れる。
【0041】また、ECU33には、車室内温度(車室
内の空気温度、以下内気温)を検出する内気温センサ3
5、車室外温度(車室外の空気温度、以下外気温)を検
出する外気温センサ36、車室内に照射される日射量を
検出する日射センサ37、ヒータコア8に流入するエン
ジン冷却水温を検出する水温センサ38、およびエバポ
レータ7cの冷却温度(具体的には蒸発器を通過した直
後の空気温度)を検出するエバ後センサ39からの各信
号が入力される。
【0042】そして、ECU33の内部には、図示しな
いCPU、ROM、RAM等からなる周知のマイクロコ
ンピュータが設けられ、上記各センサ35〜39からの
信号は、ECU33内の図示しない入力回路によってA
/D変換された後、上記マイクロコンピュータへ入力さ
れるように構成されている。なお、ECU33は、自動
車のエンジンの図示しないイグニッションスイッチがオ
ンされたときに、図示しないバッテリーから電源が供給
される。
【0043】また、エアコンスイッチ34bがオンであ
るときは、ECU33は、エバ後センサ39の検出温が
3°C以下の場合は、コンプレッサ7aをオフ、4°c
以上の場合は、コンプレッサ7aがオンとなるように電
磁クラッチ7fを通電制御するようになっている。次
に、本実施形態の上記マイクロコンピュータの制御処理
について、図5を用いて説明する。なお、ここではエバ
後センサ39が第1空気通路13に配置された場合につ
いて説明する。
【0044】まず、イグニッションスイッチがオンされ
てECU33に電源が供給されると、図5のルーチンが
起動され、ステップ100にて各イニシャライズおよび
初期設定を行い、次のステップ110にて、上記温度設
定器34aにて設定された設定温度を入力する。そし
て、次のステップ120にて、上記各センサ35〜39
の値をA/D変換した信号を読み込む。また、エアコン
スイッチ51がオンかオフかも読み込んでおく。
【0045】そして、次のステップ130にて、予めR
OMに記憶された下記数式1に基づいて、車室内へ送風
する空調風の目標吹出温度(TAO)を算出する。
【0046】
【数1】TAO=Kset ×Tset −Kr ×Tr −Kam×
Tam−Ks ×Ts +C なお、Tset は上記温度設定器による設定温度、Tr は
内気温センサ35の検出値、Tamは外気温センサ36の
検出値、およびTs は日射センサ37の検出値である。
また、Kset 、Kr 、Kam、およびKs はゲイン、Cは
補正用の定数である。
【0047】次に、ステップ140にて、予めROMに
記憶された図示しないマップから、上記TAOに対応す
るブロワ電圧(ブロワモータ6cに印加する電圧)を算
出する。そして、次のステップ150にて、予めROM
に記憶された図示しないマップから、上記TAOに対応
する吹出モードを決定する。ここで、この吹出モードの
決定においては、上記TAOが低い方から高い方にかけ
て、フェイスモード、バイレベルモード、フットモー
ド、およびフットデフモードとなるように決定される。
【0048】なお、上記フェイスモードとは、フットド
ア18を図1の一点鎖線位置、デフロスタドア19を実
線位置、フェイスドア20を一点鎖線位置として、空調
風を車室内乗員の上半身に向けて吹き出すモードであ
る。また、バイレベルモードとは、フットドア18、デ
フロスタドア19を実線位置、フェイスドア20を一点
鎖線位置として、空調風を乗員の上半身と足元とに向け
て吹き出すモードである。
【0049】また、フットモードとは、フットドア1
8、フェイスドア20を実線位置とし、デフロスタドア
19を、デフロスタ開口部16を若干量開く位置とし
て、空調風の約8割を乗員の足元に向けて吹き出し、約
2割をフロントガラス内面に向けて吹き出すモードであ
る。また、フットデフモードとは、フットドア18を実
線位置、デフロスタドア19を一点鎖線位置、フェイス
ドア20を実線位置として、空調風を乗員の足元とフロ
ントガラス内面とに、同量ずつ吹き出すモードである。
【0050】なお、本実施形態では、上記操作パネル3
4上に設けられた図示しないデフロスタスイッチを操作
すると、フットドア18、デフロスタドア19を一点鎖
線位置、フェイスドア20を実線位置として、空調風を
フロントガラス内面に向けて吹き出すモードが設定され
る。また、いずれの吹出モードにおいても、上記サイド
フェイス吹出口は上記吹出グリルにて開閉可能である。
【0051】そして、ステップ160では、エアミック
スドア11a、11bの目標開度(SW1、SW2)
を、算出する。以下、このステップ160の内容を図6
に示すフローチャートに基づいて説明する。先ず、ステ
ップ161では、エアミックスドア11a、11bの仮
の目標開度SWを、予めROMに記憶された下記数式2
に基づいて算出する。なお、この場合、エアミックスド
ア11a、11bの仮の目標開度は共にSWである。
【0052】
【数2】 SW=((TAO−Te )/(Tw −Te ))×100 (%) なお、SW≦0(%)として算出されたときは、エアミ
ックスドア11a、11bは、エバポレータ7cからの
冷風の全てをバイパス通路9a、9a(図1)へ通す位
置に制御される。また、SW≧100(%)として算出
されたときは、エアミックスドア11a、11bは、上
記冷風の全てをヒータコア8へ通す位置に制御される。
そして、0(%)<SW<100(%)として算出され
たときは、上記冷風をヒータコア8およびバイパス通路
9a、9bの両方へ通す位置に制御される。また、Tw
は、上記水温センサの検出値である。
【0053】次にステップ162では、上記ステップ1
50にて決定された吹出モードがフットモード(FOO
T)もしくはフットデフモード(F/D)であるか否か
を判定する。そして、ステップ162にてYESと判定
され、つまりフットモードもしくはフットデフモードで
あると判定されると、ステップ163に進んで、第1吸
入口開閉ドア30および第2吸入口開閉ドア31の位置
を、それぞれ図3の実線位置として決定する。つまり、
第1空気通路13内に内気を導入し、第2空気通路14
内に外気を導入する2層モードとなるように決定する。
【0054】一方、ステップS162にてNOと判定さ
れる、つまりフェイスモード、バイレベルモードである
と判定されると、ステップ163に進んで、ステップ1
63では、内外気モードを図7に示す関係図から決定す
る。さらにステップS165に進んで、目標開度SW
1、SW2を最終的にステップ161にて算出した目標
開度SWに決定し、ステップ170に進んで、上記ステ
ップにて決定された制御目標値となるように出力する。
その後、ステップ190にて、制御周期時間であるτの
経過を待ってステップ110に戻る。
【0055】ステップ163にて2層モードと決定され
ると、ステップ166に進み、コンプレッサ7aがオン
からオフとなったか否かを判定する。そして、本実施の
形態では乗員によってエアコンスイッチ(A/C S/
W)51が操作されて、コンプレッサ7aがオンからオ
フとなったかを判定している。また、本実施の形態で
は、通常、図5に示すフローチャートが実行されると、
コンプレッサ7aのオンオフは、エバ後センサ39の検
出温Teが3°Cより小さいとコンプレッサ7aはオフ
となり、検出温度Teが4°Cより高いとオンとなるよ
うに制御される。また、この設定値3°Cは、冷媒蒸発
器7aがフロストして、冷媒蒸発器7aの冷却能力が低
下しないようにするために設定されている。
【0056】そして、このような3°C、4°Cのコン
プレッサ7aのオンオフは、一端乗員によってエアコン
スイッチ51がオフとされると、再度、エアコンスイッ
チ34a(もしくは図5のフローチャートを実行させる
図示しない起動スイッチ)をオンとしない限り、コンプ
レッサ7aはオンとならないようになっている。そし
て、ステップ166にてNOと判定される、つまりコン
プレッサ7aがオンからオフとなっておらず、コンプレ
ッサ7aがオン(上記3°C、4°Cにてコンプレッサ
7aがオンオフしているとき)と判定されると、ステッ
プS165に進むのであるが、この場合、図8に示すよ
うに第1、第2空気通路13、14内の内気、外気は、
エバポレータ7cにて十分冷却されるので、エバポレー
タ7cを通過した直後の空気温度は、それほど温度差が
無い。従って、第2空気通路14のエアミックスドア1
1bの開度を、エバ後センサ39の検出値に基づいてS
Wを算出し、SW2をこのままSWとしても、それほど
問題は無い。
【0057】一方、ステップ166にてYESと判定さ
れる、つまり、コンプレッサ7aがオフであるとステッ
プ167に進んで、SW2をそのまま上記SWとせず
に、再度SW2を算出しなおす。つまり、本実施の形態
では、エバ後センサ39が第1空気通路13内に設置さ
れているので、このエバ後センサ39の検出温に基づい
て第2空気通路14のエアミックスドア11bを制御す
ることはできない。
【0058】つまり、内気温25°C、外気温10°C
と仮定すると、図8に示すようにコンプレッサ7aがオ
ンからオフとなり、長時間オフの状態が続くと、エバポ
レータ7cへ冷媒は供給されていないのでエバポレータ
7cの冷却能力が低下していき、冷却能力が全く無いと
考えると、エバ後センサ39の検出温度は25°Cとな
る。
【0059】従って、エアミックスドア11bは、第2
空気通路14内でエバポレータ7cを通過した直後の温
度が、実際には10°Cにも係わらず、25°Cと判断
していることになる。この結果、エアミックスドア11
bをこのままエバ後センサ7cの検出温に基づいて開度
を算出すると、目標吹出温度に対して第2空気通路14
内の空調風の温度が低くなるように制御されることにな
る。
【0060】そこで、ステップ167では、エアミック
スドア11bを、エバ後センサ39が第2空気通路14
内にあった際の検出温度に基づいて算出された開度とな
るように補正する。ステップ167では、エアミックス
ドア11bの開度の補正量ΔSW2を決定する。そし
て、このステップ167では、図に示すように内気温T
rと外気温Tamとの差が大きいほど、目標吹出温度に
対して第2空気通路14の空調風温度が低下するので、
補正量ΔSW2が大きくなるように決定する。
【0061】この後、ステップ168に進んで、上記S
Wに上記ΔSW2を加算してエアミックスドア11bの
目標開度SW2とする。そして、ステップ171に進ん
で、SW1を上記SWとする。また、コンプレッサ7a
がオンからオフとなると、じょじょにエバポレータ7c
の冷却能力が小さくなっていくので、エバ後センサ39
の検出温は、25°Cに近づいていく。そこで、ステッ
プ168では、上述したようにΔSW2を設定し、この
空調風の温度の低下を打ち消すように、所定時間t秒の
間に開度がΔSW2だけじょじょに補正されるようにし
てある。
【0062】これにより、コンプレッサ7aがオンから
オフとなった際に、第2空気通路14内の空調風の温度
を、実際にエバ後センサ39を第2空気通路14内に配
置したときと、同様に制御することができ、エバ後セン
サ39を検出値に基づいて上記数式2にて開度を算出し
た場合に比して、空調風の温度の低下を防止することが
できる。
【0063】(第2実施形態)以上に述べた第1実施形
態では、エバ後センサ39を第1空気通路13に配置し
たが、本実施形態ではエバ後センサ39を第2空気通路
14に配置したものである。また、本実施形態では、上
記ステップ167、168における制御がことなるもの
で、これを図6中ステップ169、171に示す。
【0064】エバ後センサ39を第2空気通路14に配
置し、エバ後センサ39の検出値に基づいてSW1をS
Wとしてまうと、第1空気通路13にエバ後センサ39
を配置する場合に比してエアミックスドア11aは、第
1空気通路13内の空調風の温度が高くなるように制御
されてしまう。また、上述したようにコンプレッサ7a
がオン(エバ後センサ39の検出温が3°C、4°Cで
オンオフしているとき)のときには、第1、第2空気通
路13、14内のエバポレータ7cを通過した直後の空
気温度は、それほど差がないので、SW1をSWとして
も問題は無い。
【0065】しかしながら、コンプレッサ7aがオンか
らオフとなると、じょじょにエバポレータ7cの冷却能
力が小さくなっていくので、エバ後センサ39の検出温
は、10°Cに近づいていく。従って、この場合、エバ
後センサ39の検出温に基づいてSW1をSWとする
と、目標吹出温度TAOに対して第1空気通路13の空
調風の温度が高くなる。
【0066】そこで、ステップS169では、エアミッ
クスドア11aの開度の補正量ΔSW1を決定する。そ
して、ステップS169では、エアミックスドア11a
の開度の補正量ΔSW1を決定する。そして、このステ
ップS169では、図に示すように内気温Trと外気温
Tamとの差が大きいほど、目標吹出温度に対して第1
空気通路13の空調風温度が高くなるので、補正量ΔS
W1が大きくなるように決定する。
【0067】この後、ステップ171に進んで、上記S
Wに上記SW1を減算してエアミックスドア11aの目
標開度SW1とする。そして、ステップ171に進ん
で、SW1を上記SWとする。また、コンプレッサ7a
がオンからオフとなると、じょじょにエバポレータ7c
の冷却能力が小さくなっていくので、エバ後センサ39
の検出温は、10°Cに近づいていく。そこで、ステッ
プ171では、上述したようにΔSW1を設定し、この
空調風の温度の上昇を打ち消すように、所定時間t秒の
間に開度がΔSW1だけじょじょに補正されるようにし
てある。
【0068】これにより、コンプレッサ7aがオンから
オフとなった際に、第1空気通路13内の空調風の温度
を、実際にエバ後センサ39を第1空気通路13内に配
置したときと、同様に制御することができ、エバ後セン
サ39を検出値に基づいて上記数式2にて開度を算出し
た場合に比して、第1空気通路13の空調風の温度が高
くなることを防止することができる。
【0069】(他の実施形態)上記実施形態では、ステ
ップ166にてエアコンスイッチ51にて乗員の手動操
作によってコンプレッサ7aがオフからオンとなったか
を判定したが、例えば、車両が加速中にコンプレッサ7
aが強制的にオフとなるように構成された車両用空調装
置において、加速中のコンプレッサ7aがオフとなって
いる時間が所定時間以上続いた場合を判定するようにし
ても良い。
【0070】また、上記実施形態ではフットモードもし
くはフットデフモードにて、エアミックスドア11a、
11bの開度を補正したが、例えばバイレベルモードに
おいて、第1空気通路13に内気を第2空気通路14に
外気を取り入れるようにし、エアミックスドア11a、
11bの開度が異なるように補正しても良い。また、上
記実施形態では、エアミックスドア11a、11bにて
空調風の温度を調整するものを説明したが、本発明はヒ
ータコア8内を流れる温水量を調整して空調風の温度を
調節するようにしたものについても適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施形態の通風系の全体構成図であ
る。
【図2】図1のA−A矢視断面図である。
【図3】図1の矢印B方向から見た概略透視図である。
【図4】上記第1実施形態の制御系のブロック図であ
る。
【図5】上記第1実施形態のマイクロコンピュータによ
る制御処理を示すフローチャートである。
【図6】図5のステップ160における処理を示すフロ
ーチャートである。
【図7】上記実施形態の内外気モードについての図であ
る。
【図8】上記実施形態におけるコンプレッサ7aのオ
ン、オフと、空調風温度との相関図である。
【符号の説明】
6…送風機(送風手段)、7a…コンプレッサ、7c…
エバポレータ(冷却用熱交換器)、7f…断続手段、8
…ヒータコア(暖房用熱交換器)、11…エアミックス
ドア(温度調整手段)、13…第1空気通路、14…第
2空気通路、15…フット開口部、16…デフロスタ開
口部、26…第1内気吸入口、29…外気導入口、33
…ECU(温度制御手段、断続手段)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端側に内気導入口(26)が形成さ
    れ、他端側に乗員の足元の空調空気を送風するための下
    部開口部(15)が形成された第1空気通路(13)
    と、一端側に外気導入口(29)が形成され、他端側に
    前記下部開口部(15)より車室内の上方部位から空調
    風を送風するための上部開口部(16)が形成された第
    2空気通路(14)とを有する車両用空調装置であっ
    て、 前記第1および第2空気通路(13、14)内に、前記
    一端側から前記他端側に向けて空気流を発生する送風手
    段(6)と、 前記第1および前記第2空気通路(13、14)内に設
    けられ、これらの空気通路内の空気を冷却する冷却用熱
    交換器(7c)と、 前記第1および前記第2空気通路(13、14)内にお
    いて前記冷却用熱交換器(7c)の空気下流側に設けら
    れ、これらの空気通路内の空気を加熱する暖房用熱交換
    器(8)と前記第1空気通路(13)側に設けられ、前
    記冷却用熱交換器(7c)の冷却温度を検出する冷却温
    度検出手段(39)と、 前記第1および第2空気通路(13、14)内で、前記
    冷却用熱交換器(7c)および暖房用熱交換器(8)に
    て空調される空調風の温度を調整する第1、第2温度調
    整手段(11a、11b)と、 前記冷却温度検出手段(39)にて検出された冷却温度
    (Te)に基づいて、前記第1、第2温度調整手段を制
    御する温度制御手段(33)と、 前記冷却用熱交換器(7c)への冷却媒体の供給を断続
    する断続手段(7f、33)とを有し、 前記断続手段(7f、33)によって、前記冷却用熱交
    換器(7c)へ冷却媒体が供給されている状態から、遮
    断された状態となると、 前記温度制御手段(33)は、前記第2温度調整手段
    (11b)を、前記第2空気通路(14)の空調風の温
    度が高くなるように制御することを特徴とする車両用空
    調装置。
  2. 【請求項2】 前記第1、第2温度調整手段(11a、
    11b)は、前記第1、第2空気通路内で、前記暖房用
    熱交換器(8)を通過する温風と、前記暖房用熱交換器
    (8)をバイパスする冷風との風量割合を調整する第
    1、第2風量割合調整手段(11a、11b)であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 車室内温度を検出する内気温度検出手段
    (35)と、前記車室内の設定温度を設定する温度設定
    手段(34a)とを有し、前記内気温度検出手段が検出
    する車室内温度(Tr)と、前記温度設定手段(34
    a)にて設定された設定温度(Tset)とに基づい
    て、車室内へ送風する空調風の目標吹出温度(TAO)
    を算出し、 少なくともこの目標吹出温度(TAO)と、前記冷却温
    度(Te)とに基づいて、同一の第1、第2風量割合調
    整手段の目標風量割合(SW)を算出し、 前記温度制御手段(33)は、前記第2風量割合調整手
    段(11b)を第2空気通路(14)にて調節される空
    調風の温度が高くなるように前記目標風量割合(SW)
    を補正することを特徴とする請求項2記載の車両用空調
    装置。
  4. 【請求項4】 車室内温度を検出する内気温度検出手段
    (35)と、車室外温度を検出する外気温度検出手段
    (36)とを有し、 前記温度調整手段(33)は、前記内気温度検出手段が
    検出する車室内温度(Tr)と、前記外気温度検出手段
    (36)が検出する車室外温度(Tam)との差が大き
    くなるほど、前記第2温度調整手段(11b)を、前記
    第2空気通路(14)の空調風の温度が高くなるように
    制御することを特徴とする請求項1ないし請求項3いず
    れか一つに記載の車両用空調装置。
  5. 【請求項5】 一端側に内気導入口(26)が形成さ
    れ、他端側に乗員の足元の空調空気を送風するための下
    部開口部(15)が形成された第1空気通路(13)
    と、一端側に外気導入口(29)が形成され、他端側に
    前記下部開口部(15)より車室内の上方部位から空調
    風を送風するための上部開口部(16)が形成された第
    2空気通路(14)とを有する車両用空調装置であっ
    て、 前記第1および第2空気通路(13、14)内に、前記
    一端側から前記他端側に向けて空気流を発生する送風手
    段(6)と、 前記第1および前記第2空気通路(13、14)内に設
    けられ、これらの空気通路内の空気を冷却する冷却用熱
    交換器(7c)と、 前記第1および前記第2空気通路(13、14)内にお
    いて前記冷却用熱交換器(7c)の空気下流側に設けら
    れ、これらの空気通路内の空気を加熱する暖房用熱交換
    器(8)と前記第2空気通路(14)側に設けられ、前
    記冷却用熱交換器(7c)の冷却温度を検出する冷却温
    度検出手段(39)と、 前記第1および第2空気通路(13、14)内で、前記
    冷却用熱交換器(7c)および暖房用熱交換器(8)に
    て空調される空調風の温度を調整する第1、第2温度調
    整手段(11a、11b)と、 前記冷却温度検出手段(39)にて検出された冷却温度
    (Te)に基づいて、前記第1、第2温度調整手段を制
    御する温度制御手段(33)と、 前記冷却用熱交換器(7c)への冷却媒体の供給を断続
    する断続手段(7f、33)とを有し、 前記断続手段(7f)によって、前記冷却用熱交換器
    (7c)へ冷却媒体が供給されている状態から、遮断さ
    れた状態となると、 前記温度制御手段(33)は、前記第1温度調整手段
    (11a)を、前記第1空気通路(13)の空調風の温
    度が低くなるように制御することを特徴とする車両用空
    調装置。
  6. 【請求項6】 前記第1、第2温度調整手段(11a、
    11b)は、前記第1、第2空気通路(13、14)内
    で、前記暖房用熱交換器(8)を通過する温風と、前記
    暖房用熱交換器(8)をバイパスする冷風との風量割合
    を調整する第1、第2風量割合調整手段(11a、11
    b)であることを特徴とする請求項5記載の車両用空調
    装置。
  7. 【請求項7】 車室内温度を検出する内気温度検出手段
    (35)と、前記車室内の設定温度を設定する温度設定
    手段(34a)とを有し、前記内気温度検出手段が検出
    する車室内温度(Tr)と、前記温度設定手段(34
    a)にて設定された設定温度(Tset)とに基づい
    て、車室内へ送風する空調風の目標吹出温度(TAO)
    を算出し、 少なくともこの目標吹出温度(TAO)と、前記冷却温
    度(Te)とに基づいて、同一の第1、第2風量割合調
    整手段の目標風量割合(SW)を算出し、 少なくともこの目標吹出温度(TAO)と、前記冷却温
    度(Te)とに基づいて、同一の第1、第2風量割合調
    整手段(11a、11b)の目標風量割合(SW)を算
    出し、 前記温度制御手段(33)は、前記第1風量割合調整手
    段を第1空気通路(13)にて調節される空調風の温度
    が低くなるように前記目標風量割合(SW)を補正する
    ことを特徴とする請求項5記載の車両用空調装置。
  8. 【請求項8】 車室内温度を検出する内気温度検出手段
    (35)と、車室外温度を検出する外気温度検出手段
    (36)とを有し、 前記温度調整手段(33)は、前記内気温度検出手段が
    検出する車室内温度(Tr)と、前記外気温度検出手段
    (36)が検出する車室外温度(Tam)との差が大き
    くなるほど、前記第1温度調整手段(11a)を、前記
    第1空気通路(13)の空調風の温度が低くなるように
    制御することを特徴とする請求項5ないし7いずれか一
    つに記載の車両用空調装置。
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