JPH061444Y2 - 自動車用空気調和装置 - Google Patents

自動車用空気調和装置

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JPH061444Y2
JPH061444Y2 JP14956487U JP14956487U JPH061444Y2 JP H061444 Y2 JPH061444 Y2 JP H061444Y2 JP 14956487 U JP14956487 U JP 14956487U JP 14956487 U JP14956487 U JP 14956487U JP H061444 Y2 JPH061444 Y2 JP H061444Y2
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JP
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air
temperature
speed
inside air
vehicle interior
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JP14956487U
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一志 赤坂
栄二 高橋
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カルソニック株式会社
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【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は自動車用空気調和装置に係り、特に、車室内の
温度を検出する内気センサの検出値を補正して、この補
正後の温度に基づいて車室内を空気調和する自動車用空
気調和装置に関する。
(従来の技術) 従来の一般的なオートエアコンにあっては、車室内の温
度を乗員の設定した温度に維持するために、例えば、車
室内の温度を検出する内気センサ等の各種センサが車室
内外に配設されている。
一般に、サーミスタより成るこの内気センサは、実公昭
57−14087号公報に示されるように、空気調和装
置のブロワモータの回転に関連して生じる負圧によって
車室内の微小の空気を吸引する、いわゆるアスピレータ
によって吸引された車室内の空気の温度を検出してこれ
を車室内温度として採用しており、これにより、常に正
確な温度を検出するようになっている。このために、ア
スピレータが吸引しているときには、内気センサには、
常時車室内の平均的な温度を呈する空気が触れることに
なり、したがって、内気センサは、正確な車室内温度を
空気調和のための情報として出力できることになる。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、このような従来のアスピレータによる車
室内温度の検出にあっては、ブロワモータの回転速度に
起因して検出誤差が生じるという不具合があった。
すなわち、サーミスタより成る内気センサは、周知のよ
うに温度検出時に自己発熱を伴うが、例えばモータが回
転していない場合には、アスピレータが作動しないため
に内気センサに空気流が当たらずに、そのためセンサ自
身が高温に自己発熱すると共にこの高温をセンサ自身が
検出してしまうことになる。したがって、内気センサは
自己発熱分だけ高めに車室内温度を検出してしまう虞れ
があった。
さらに、この問題はモータが回転時にも起こり得る。
すなわち、第5図に示すように、自己発熱を伴う内気セ
ンサの検出誤差はセンサ自身に当たる空気流の速度によ
って変化するが、このため、常に正確な温度を検出する
ことはできなかった。その結果、実際の温度と異る温度
に基づいてモードドア等を駆動させてしまうという不具
合があった。
また、車室内へ空気を送出するモータと独立させて専用
のアスピレータファンを採用すれば上記不具合を解消で
きるが、この場合は、特別な設置場所が必要になる、コ
ストが高くなる、省エネルギーに反する等の別の不具合
が生じる。
本考案は、このような従来の問題点に鑑みて成されたも
のであり、内気センサに当たる空気流の速度に関わら
ず、内気センサが常に正確な車室内の温度を検出できる
ようにした自動車用空気調和装置を提供することを目的
とする。
[考案の構成] (問題点を解決するための手段) 前記目的を達成するために、本考案では、車室内へ空気
を送出するモータの回転により発生した負圧によって車
室内の空気を吸引して空気流を発生させ、当該空気流
を、車室内温度を検出する、自己発熱特性を有する内気
検出手段に導くように構成した自動車用空気調和装置に
おいて、前記空気流の速度を検出すると共に当該速度が
零か否かを判断する速度判断手段と、前記空気流の速度
に対応する内気検出手段の検出値における検出誤差をデ
ータテーブルとして記憶する記憶手段と、前記速度判断
手段により前記空気流の速度が零でないと判断された場
合には、当該速度に応じてテーブルルックアップを行い
該当する内気検出手段の検出値における検出誤差を読み
出して当該検出誤差を前記内気検出手段の検出値から差
し引く補正を行う一方、前記速度判断手段により前記空
気流の速度が零と判断された場合には所定温度値を車室
内温度として固定する補正を行う内気補正手段とを有す
ることを特徴とする。
(作用) 上記手段を採用した本考案に係る自動車用空気調和装置
の作用を第1図に基づいて説明する。
まず、速度判断手段により内気検出手段に当たる空気流
の速度が零でないと判断された場合には、内気補正手段
は当該速度に応じてテーブルルックアップを行い該当す
る内気検出手段の検出値における検出誤差を読み出し
て、当該検出誤差を前記内気検出手段の検出値から差し
引く補正をおこなう。これにより、前記空気流の速度毎
に異なる内気検出手段の検出値における検出誤差を補正
することができる。
一方、速度判断手段により内気検出手段に当たる空気流
の速度が零と判断された場合には、所定温度値を車室内
温度として固定する補正を行う。これにより前記空気流
の速度が零であるにも関わらず、自己発熱特性を有する
内気検出手段に車室内温度を検出させた場合に起こる経
時的な温度検出値の上昇を防止できる。
(実施例) 以下に、本考案に係る自動車用空気調和装置の一実施例
を図面に基づいて詳細に説明する。
第2図には、本考案に係る自動車用空気調和装置の概略
構成図が示されている。
同図に示すように、空気流通路の空気取入口1には、車
室内へ取入れる空気の種類を切換えるインテークドア2
と、インテークドア2を介して取入れた空気をモータ3
により車室内へ送出するファン4とが配設されている。
ファン4の下流側には、ファン4より送出された空気
を、内部を通過させることにより冷却するエバポレータ
5が設けられている。エバポレータ5の下流側には、エ
バポレータ5通過直後の空気の温度を検出する吸気セン
サ6と、エバポレータ5通過後の空気を、内部を通過さ
せることにより加温するヒータ7とが設けられている。
さらに、エバポレータ5の下流側には、エバポレータ5
通過直後の冷気の一部を空気流通路の外部へ導くことに
より負圧を発生させ、車室内の空気を吸引するように構
成した公知のアスピレータ8が配設されている。このア
スピレータ8には、車室内のダッシュボード10に穿設
され、その内部に車室内の温度を検出する内気検出手段
としての内気センサ24が収容されて成る収容部11
が、パイプ9を介して連通接続してある。このように、
車室内の温度を呈する空気流を直接内気センサ24に当
てることにより、内気センサ24が車室内の平均的な温
度を検出できるようにしてある。
また、エバポレータ5とヒータ7との間には、その開度
を変化させることにより車室内へ吹出す空気の温度を調
節するミックスドア12が設けられている。ミックスド
ア12には、ミックスドアアクチュエータ13が接続さ
れており、これにより、ミックスドア12は駆動され
る。また、ミックスドア12には、その開度を抵抗値に
変換して検出するPBR14が接続されている。ミック
スドア12の下流側には、ミックスドア12によって温
度調節された空気を車室内へ吹出すために、デフロスト
吹出口15、ベント吹出口16、およびフット吹出口1
7が開設されている。また、前記それぞれの吹出口1
5,16,17には、デフロストドア18、ベントドア
19、およびフットドア20のそれぞれのドアが配置さ
れている。
上述のように構成された装置の動作を制御する制御装置
21には、モータ3と、ミックスドアアクチュエータ1
3と、PBR14と、車室内に配設され、車室内の目標
温度を設定するPTC22と、車室内の温度を検出する
内気センサ24と、車室内外の温度や日射量等を検出す
る各種センサとが接続されている。
次に、制御装置21周辺のブロック構成図を第3図に示
す。
同図に示すように、入出力インターフェース23には、
PTC22と、車室内の温度を検出する内気センサ24
と、車室外の温度を検出する外気センサ25と、図示し
ない車両のボンネット等に設けられ、車両が受ける日射
量を増幅する日射センサアンプ27を介して前記日射量
を検出する日射センサ26とが接続されている。また、
入出力インターフェース23には、記憶手段としての補
正値記憶部31と速度判断手段としての電圧判断部32
とが接続された内気補正手段としての内気補正部30が
接続されており、ここで、モータ3の端子間電圧の変化
に伴う車室内温度の誤差を補正するようになっている。
なお、補正値記憶部31には、モータ3の端子間電圧に
対応する車室内温度Tincの検出誤差Δt(第5図参
照)がデータテーブルとして記憶されている。ここで、
内気センサ24に当たる空気流の速度を直接検出するこ
とは難しいため、第6図に示すように、モータ3の端子
間電圧と内気センサ24に当たる空気流の速度とは略比
例することを利用して、モータ3の端子間電圧を検出す
ることによりこの電圧を内気センサ24に当たる空気流
の速度として置き換えている。さらに、入出力インター
フェース23には、内気補正部30が接続された必要吹
出温度算出部28が接続されており、内気補正部30よ
りの補正後の車室内温度と、PTC22よりの設定温度
と、外気センサ25よりの外気温度と、日射センサアン
プ27よりの日射量とに基づいて車室内に吹出す必要吹
出温度を算出している。必要吹出温度算出部28には、
吸気センサ6が接続されたミックスドア開度算出部29
が接続されており、必要吹出温度と吸気温度とに基づい
てミックスドア12の開度を算出している。ミックスド
ア開度算出部29には、ミックスドアアクチュエータ1
3と、モータ3が接続された風量算出部33とが接続さ
れており、これにより、ミックスドア12は前記算出さ
れた開度に駆動される一方、風量算出部33は前記算出
されたミックスドアの開度に基づいてモータ3の端子間
に印加する電圧を算出してこの電圧をモータ3に伝え、
ファン4を駆動するようになっている。風量算出部33
には、電圧判断部32が接続されており、モータ3の端
子間電圧が0ボルトか否かを判断している。電圧判断部
32には、補正値記憶部31が接続された内気補正部3
0が接続されており、内気補正部30は、車室内温度T
incから補正値記憶部31において記憶されているファ
ン3の端子間電圧に対応する温度補正値Δt(第5図参
照)を差し引く補正を行つている。
このように構成された本考案に係る自動車用空気調和装
置の動作を第4図に示す動作フローチャートに基づいて
説明する。
まず、必要吹出温度算出部28において内気センサ24
よりの車室内温度Tincと、PTC22よりの設定温
度と、外気センサ25よりの外気温度と、日射センサア
ンプ27よりの日射量とに基づいて車室内へ吹出す必要
吹出温度が算出される。これを受けてミックスドア開度
算出部29は、前記必要吹出温度と吸気センサ6よりの
吸気温度とに基づいてミックスドア開度を算出する。さ
らに、ミックスドア開度算出部29は、前記算出したミ
ックスドア開度までミックスドア12を駆動する一方、
風量算出部33に前記算出したミックスドア開度を伝え
る。これを受けて風量算出部33は、前記算出されたミ
ックスドアの開度に基づいてモータ3の端子間に印加す
る電圧を算出し(ステップ3)、この電圧をモータ3に
印加してモータ3を駆動する。電圧判断部32は、この
電圧が0ボルトか否かを判断し(ステップ2)、前記判
断の結果、0ボルトでないと判断された場合にはステッ
プ3へ進み、一方、0ボルトと判断された場合にはステ
ップ6へ進む。前記判断の結果、0ボルトでないと判断
された場合には、内気補正部30は、内気センサ24に
より車室内温度Tincを検出させる(ステップ3)。次
に、内気補正部30は、車室内温度に応じてテーブルル
ックアップを行い当該車室内温度Tincに対応する検出
誤差Δtを補正値記憶部31より読み出す。さらに、内
気補正部30は、車室内温度Tincから検出誤差Δtを
差し引く補正を行う(ステップ5)。
ステップ5においては、モータ3回転時における内気セ
ンサ24の自己発熱に起因する検出誤差Δtを補正して
いる。
以下、この補正後の検出誤差を除いた車室内温度T′in
cに基づいて、ミックスドア12の開度、ファン4の回
転速度等を制御する通常制御が行われる(ステップ
7)。
一方、ステップ2よりモータ3の端子間に印加する電圧
が0ボルトと判断された場合には、内気補正部30は、
この時の車室内温度Tincを固定し、この温度に基づい
てミックスドア12の開度、ファン4の回転速度等を制
御する通常制御が行われる(ステップ7)。
ステップ6により、モータ3停止時における内気センサ
24の自己発熱に起因する経時的に上昇する検出値の検
出を回避している。
このように、常に正確な車室内の温度が検出できること
になる。
[考案の効果] 以上の説明により明らかなように、本考案によれば、モ
ータがどのような回転速度で回転しているかに関わら
ず、自己発熱特性を有する内気検出手段が検出した車室
内温度に補正を加えて常に正確な車室内温度を検出する
ことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の概略を示すブロック構成図、第2図は
本考案に係る自動車用空気調和装置の概略構成図、第3
図は本考案に係る自動車用空気調和装置の制御装置周辺
を示すブロック構成図、第4図は本考案に係る自動車用
空気調和装置の動作を示す動作フローチャート図、第5
図及び第6図は本考案の説明に供する図である。 3…モータ、 24…内気センサ(内気検出手段)、 30…内気補正部(内気補正手段)、 31…補正値記憶部(記憶手段)、 32…電圧判断部(速度判断手段)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車室内へ空気を送出するモータ(3)の回
    転により発生した負圧によって車室内の空気を吸引して
    空気流を発生させ、当該空気流を、車室内温度を検出す
    る、自己発熱特性を有する内気検出手段(24)に導く
    ように構成した自動車用空気調和装置において、前記空
    気流の速度を検出すると共に当該速度が零か否かを判断
    する速度判断手段(32)と、前記空気流の速度に対応
    する内気検出手段(24)の検出値における検出誤差を
    データテーブルとして記憶する記憶手段(31)と、前
    記速度判断手段(32)により前記空気流の速度が零で
    ないと判断された場合には、当該速度に応じてテーブル
    ルックアップを行い該当する内気検出手段(24)の検
    出値における検出誤差を読み出して当該検出誤差を前記
    内気検出手段(24)の検出値から差し引く補正を行う
    一方、前記速度判断手段(32)により前記空気流の速
    度が零と判断された場合には所定温度値を車室内温度と
    して固定する補正を行う内気補正手段(30)とを有す
    ることを特徴とする自動車用空気調和装置。
JP14956487U 1987-09-30 1987-09-30 自動車用空気調和装置 Expired - Lifetime JPH061444Y2 (ja)

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JP2020138580A (ja) * 2019-02-27 2020-09-03 ダイハツ工業株式会社 車両用空調制御装置

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JP7358876B2 (ja) * 2019-09-24 2023-10-11 株式会社デンソーウェーブ 空調コントローラ

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