JP2522295Y2 - ブロワモータ駆動回路 - Google Patents

ブロワモータ駆動回路

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JP2522295Y2
JP2522295Y2 JP1989002178U JP217889U JP2522295Y2 JP 2522295 Y2 JP2522295 Y2 JP 2522295Y2 JP 1989002178 U JP1989002178 U JP 1989002178U JP 217889 U JP217889 U JP 217889U JP 2522295 Y2 JP2522295 Y2 JP 2522295Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) この考案は、車両の車室に空気を送風する車両用空調
装置のうち、特に車室への送風量を制御するブロワモー
タの駆動を制御するブロワモータ駆動回路に関する。
(従来の技術) 従来、車室内での快適性を向上させるため、通常使用
されている手動式のブロワモータ駆動回路は第10図の如
くである。このブロワモータ駆動回路は、運転席の前面
に設けられているインストパネルに組込まれているファ
ンスイッチ49の切換選択により抵抗R1,R2,R3に切換わ
り、ブロワモータ1を駆動制御するものである。
また、車載用として近年、需要が増加している自動制
御のオートエアコンの制御回路を第11図に示す。上記オ
ートエアコンは、外気センサー,内気センサー,日射セ
ンサーおよび水温センサーからの検知信号がコントロー
ルASSYに入力され、演算した演算値を出力する。上記コ
ントロールASSYはブロワモータ駆動回路51に接続され、
演算した値によりブロワモータ駆動回路51のファンコン
トロールアンプおよびHiリレーを介してブロワモータを
駆動制御する。
しかし、上記手動式のブロワモータ駆動回路は、風量
調節がファンスイッチ切換え選択に応答するため、段階
的に風量調節され、また、定常回転中でも電流が流れる
ので、大容量の抵抗およびスイッチ接点を必要とし非常
に大型化し、またインストパネル内に大電流が流れて好
ましくない。
一方、オートエアコンのブロワモータ駆動回路51は、
バイポーラトランジスタのベース電流の制御によりブロ
ワモータを制御するため、電圧降下が大きくなり、特に
最大の送風時にはコレクタとエミッタ間を短絡させるリ
レーが必要になる。その対策としては、第12図から第14
図に示す公開技報87−11936および87−11724である。
同図において、パワーMOS17は、高電力利得および高
耐圧用として使用され、ドレーンD側がブロワモータ1
に接続され、このドレーンDとソースSとの間にはサー
ジ吸収用ツェナーダイオード21が設けられている。一
方、ゲートG側にはゲート開放防止抵抗23およびゲート
電圧制御用可変抵抗(VR1)25のような動接点が接続さ
れ、更にVR1の一端は、インストパネルに設けられてい
るメインスイッチ27の一端に接続され、VR1の他端は接
地されている。このメインスイッチ27の他端がブロワモ
ータ1の電源供給側に接続されている。
上記メインスイッチ27がON状態になるとパワーMOS17
のゲートG側にファン速度指令電圧(ゲート電圧)ViN
が印加される。ゲートGにゲート電圧ViNが印加される
とパワーMOS17は、第13図に示すパワーMOS17のVD−ID
性によりVGSに応じた電流が流れる。よって第13図に示
す負荷直線を設定すると負荷直線とゲート電圧Vinによ
り決定される電流が流れてブロワモータ1は動作する。
例えば(イ)のゲート電圧ViNが印加されるとI1の電流
が,(ロ)のゲート電圧ViNが印加されるとI2の電流
が、(ハ)のゲート電圧ViNが印加されるとI3の電流
が、ブロワモータ1に流れる。ここでは(イ)(ロ)
(ハ)と代表点をもって説明したが可変抵抗25により、
ゲート電圧ViNを制御すると無段階に、ブロワモータ1
へ流す電流を制御できる。よって、ブロワモータ1の回
転数(N)もゲート電圧制御用可変抵抗25の変化の選択
により第14図の(イ)(ロ)(ハ)如く無段階に制御で
きる。
また、ブロワモータ1は、パワーMOS17から出力され
るドレーン電流により回転制御される。
(考案が解決しようとする課題) 従来のブロワモータ駆動回路は、パワーMOSを用いて
ブロワモータを可変駆動できるようにしているが、ブロ
ワモータの故障、特にモータロック時にはモータの回転
数が低下して逆起電力が小さくなる。また、ブロワモー
タ1の端子間電圧VMの低下によりパワーMOS17への電圧
が増加して消費電力の増大によるパワーMOS17に発熱が
生じる。更に、上記モータの回転数の低下に伴ないブロ
ワ送風量が激減するためにブロワモータ1によるパワー
MOSトランジスタ冷却不足を招いて、パワーMOS17の温度
が上昇し、最悪の場合にはパワーMOS17の熱破壊を招来
するおそれがあり、その対策が切望されていた。
この考案は、上記に鑑みてなされたものであり、その
目的としては、ブロワモータに異常が発生してもパワー
MOSトランジスタを破壊させることのないブロワモータ
駆動回路を提供することにある。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、この考案は、車内に送風す
る送風量を制御するブロワモータと、 該ブロワモータに接続されるMOSトランジスタのゲー
ト電圧を制御する事により当該ブロワモータの回転駆動
を制御する制御手段と、 前記MOSトランジスタのゲート電圧に応じて該ゲート
電圧近傍の値を前記ブロアモータの故障を判断するため
の基準電圧として設定する基準電圧設定手段と、 前記ブロワモータの端子間電圧を検出し、検出した該
端子間電圧と前記基準電圧とを比較する比較手段と、 前記端子間電圧が前記基準電圧を下回ったとき前記ブ
ロワモータの回転駆動を停止させる手段と、 を有することを要旨とする。
(作用) 上記構成を備えたブロワモータ駆動回路においては、
車内に送風する送風量を制御するブロワモータの端子間
電圧を検出する一方、MOSトランジスタのゲート電圧に
応じてゲート電圧近傍の値をブロアモータの故障を判断
するための基準電圧として設定し、検出したブロワモー
タの端子間電圧と設定された基準電圧とを比較し、この
比較により端子間電圧が基準電圧を下回ったとき前記ブ
ロワモータの回転駆動を停止させるので、前記MOSトラ
ンジスタを破壊させることがない。
(実施例) 以下、図面を用いてこの考案の実施例を説明する。
第1図はこの考案のブロワモータ駆動回路に係る一実
施例を示す回路図である。
同図において、ブロワモータ1は、後述する通風路31
等から流入した空気を強制的にエバボレータ41に吹き付
けるブロワファン37を回転駆動させるものである。ま
た、上記ブロワモータ1の一端がオペアンプ3に接続さ
れ、他端がオペアンプ5に接続されている。上記オペア
ンプ3は抵抗R4を介して差動増幅器7の非反転入力端子
(+端子)に,上記オペアンプ5は抵抗R3を介して反転
入力端子(−端子)に接続されている。
上記差動増幅器7は、オペアンプ3およびオペアンプ
5から入力されるブロワモータ1の端子間電圧を増幅し
て比較器13の反転入力端子(−端子)に出力するもので
ある。
一方、オペアンプ9の非反転入力端子(+端子)に
は、電源電圧VCCを抵抗R9,抵抗R10により分圧された値
が入力される。このオペアンプ9は、ブロワモータ1の
故障による端子間電圧VMが低下して当該端子間電圧の値
によりブロワモータ1の故障を判断する電圧c、所謂仮
想ラインを決めるものである。
VR2は仮想ラインの下限値電圧を設定するための可変
抵抗であり、抵抗R5,ダイオードD2を介して当該下限値
電圧がファン速度指令電圧(ゲート電圧)ViNと加算さ
れてオペアンプ11の非反転入力端子(+端子)に入力さ
れる。
オペアンプ11は、下限値電圧およびファン速度指令電
圧ViNの加算値を抵抗R7,R8の勾配により仮想ラインで
ある電圧dを決定して抵抗R11を介して比較器13の非反
転入力端子(+端子)に出力するものである。
ここで、オペアンプ11から出力される電圧dがオペア
ンプ9の電圧cより低い時、ダイオードD3に逆電圧が掛
かるので、仮想ライン設定信号bは電圧dになる。逆に
電圧dが電圧cより高い時、仮想ライン設定信号bは電
圧cになる。
比較器13の非反転入力端子(+端子)には仮想ライン
設定信号bが入力され、一方、反転入力端子(−端子)
にはモータ端子間電圧VMが入力される。比較器13の出力
端子は抵抗R12を介してトランジスタTr1のベース端子に
接続され、モータ端子間電圧VMが仮想ライン設定信号b
より低いとき出力端子がハイレベルになる。出力端子が
ハイレベルになるとトランジスタTr1のコレクタ端子に
接続されているリレー1は、励磁されてNC接点を開状態
にしてブロワモータ1の回転駆動を遮断する。上記仮想
ライン設定信号bが所定値近傍の値であり、当該仮想ラ
イン設定信号bよりモータ端子間電圧VMが低いときブロ
ワモータ1の回転駆動を停止する。
なお、モータに異常なく制御されている場合、即ちモ
ータ端子間電圧VMが仮想ライン設定信号bより高いとき
は、トランジスタTr1によりリレー1が消磁されてNC接
点が閉状態になりブロワモータ1が回転駆動する。
第2図は上記ブロワモータ1を備えた空調ユニットの
要部を示す概略図である。
上記空調ユニットには内外気切換ドア29が設けられて
いる。内外気切換ドア29がポジションP1の位置にある場
合には通風路31が閉じられると共に、内気吸入口33が全
開される。また逆に内外気切換ドア29がポジションP3の
位置に存在する場合には、内気吸入口33が閉じられると
共に、通風路31が全開される。
第3図(a),(b)は上述したブロワモータ駆動回
路のパワーMOS17のゲート電圧ViN(VGs)に対するモー
タ端子間電圧VM(a)の特性を示す図である。
まず、第3図(a)は電源電圧VCCが一定状態でパワ
ーMOS17のゲートG側に印加されてゲート電圧ViNが増加
するとモータ端子間電圧VMおよびブロワファン37の回転
数Nが急激に増加して、ゲート電圧ViNが所定の電圧に
達するとモータ端子間電圧VMおよびブロワファン37の回
転数が一定値に収束する。
次に、第3図(b)は電源電圧VCCが10V,12V,14Vに変
化したときのモータ端子間電圧VMの特性を示すものであ
り、図中の破線が前述した仮想ライン設定信号bを示す
ものである。例えば、電源電圧VCCが14Vの状態のときモ
ータ端子間電圧VMが上記破線に示す仮想ライン設定信号
bより低くなると前述したリレー1のNC接点は、開状態
になりブロワモータ1の回転駆動を停止させる。
次にこの実施例の作用を説明する。
まず、運転者は、インストパネルのスタータキーをオ
ン状態にして車両が走行し始める。通常の走行時には比
較器13に入力されるモータ端子間電圧VMが仮想ライン設
定信号bより高いため、リレー1のNC接点が閉状態のま
まである。閉状態においてゲート電圧ViNによりパワーM
OS17のゲート側に印加されてブロワモータ1が回転駆動
して車室にブロワ送風が供給される。
一方、走行中、例えばブロワモータ1に故障が発生す
るとブロワモータ1の端子間電圧は、低下して差動増幅
器7から出力されるモータ端子間電圧VMも低下する。モ
ータ端子間電圧VMが低下すると仮想ライン設定信号bよ
りモータ端子間電圧は、低くなり比較器13の出力端子が
ハイレベルになる。出力端子がハイレベルになるとトラ
ンジスタTr1がオン状態になりリレー1が励磁される。
リレー1が励磁されるとNC接点は、開状態になりブロワ
モータ1の回転駆動が停止する。
これにより、ブロワモータ1に故障等が発生すると迅
速にモータ1の駆動を停止するため、ブロワモータ1の
故障に伴うパワーMOS17の消費電力の増加によるパワーM
OS17の破損等を未然に防止できる。
第4図および第5図はこの考案の第1の他の実施例を
示すものである。
この第1の他の実施例の特徴は、前述した実施例の仮
想ライン設定信号bに変えてパワーMOS17の温度および
モータ端子間電圧VMを検出して、検知した温度およびモ
ータ端子間電圧VMによりブロワモータ1の異常を判断す
るものである。
すなわち、サーミスタRTによりパワーMOS17の温度が
検出され、抵抗R17,R18,R19とともに回路電源電圧VC
が分圧された電圧Vbは、オペアンプ53の非反転入力端子
(+端子)に入力される。オペアンプ53は、電圧Vbを温
度電圧Vbとしてブロワモータコントロールユニット55に
出力する。なお、上記温度電圧Vbは、パワーMOS17の温
度が上昇すると増加する特性を有する。
一方、ブロワモータ1のモータ端子間電圧VMは、差動
増幅器57により増幅されてブロワモータコントロールユ
ニット55に電圧Vaとして入力される。ブロワモータコン
トロールユニット55は、ファンスイッチ59のオンオフ制
御を示す信号Vs,電圧Vaおよび温度電圧VbによりゲートV
iNを出力してブロワモータ1の回転駆動を制御する。上
記ブロワモータコントロールユニット55は、モータ端子
間電圧VMがモータ端子間電圧の変動の最大値Va0を大き
く上回るとブロワモータ1に異常が発生したと判断し
て、ゲート電圧ViNを0Vにしてブロワモータ1の駆動を
停止させるとともに、警告燈61を点滅させる。
なお、上記モータ端子間電圧の変動の最大値Va0は、
ゲート電圧ViNを予め計測して、ブロワモータ1の正常
時のゲート電圧VINの変動値により決定するものであ
る。上記モータ端子間電圧の変動の最大値Va0が所定値
近傍の値である。
次に、第1の他の実施例の動作を示す第5図(イ)〜
(ニ)のタイムチャートを用いて説明する。
まず、ブロワモータ1が正常に駆動しているときはモ
ータ端子間電圧VMを増幅した電圧VaがVa1,温度電圧がV
b1である((イ,ロ)のt0〜t1)。ここで、例えば空調
装置の吹出し口選定がベントで、ベントグリルのシャッ
ト機構が全閉されると車室内に空気が通気されないた
め、ブロア送風量は激減する(ハのt1,−t2)。また、
外気導入口35a,35bなどから異物が侵入し通路を塞がれ
ると著しい通気抵抗の増加が生じてブロワ送風量は激減
する(ハのt1−t2)。しかし、ブロワモータ1の電流に
関してはパワーMOS17の特性よりゲートの印加電圧の大
きさのみに応じて決定されるので(ゲート電圧ViNを変
えないので)変わらない。一方、ブロワモータ1の電圧
は、モータ負荷が軽減して回転数が増えるため、モータ
逆起電圧が増加してモータ端子間とパワーMOS17の電圧
分担が変わりモータ端子間電圧が増加して電圧VaはVa2
になる(イのt1〜t2)。
ここで、モータ端子間電圧がVa1からVa2への上昇分が
通常の空調装置の使用状態として考えられる通気抵抗の
変化(内外気吸入・温調レバー位置・吹出し口選定等の
違いによる)に応じたモータ端子間電圧の変動の最大値
Va0を大きく上回る。
そして、パワーMOS(放熱器)17が冷却不足となる
と、温度が上昇して温度電圧Vbが増加する。上記モータ
端子間電圧に対応する電圧VaがVa2の時Va0を上回る電圧
上昇を生じ(t1)、ブロワ送風量が激減して所定の時間
に通常の温度電圧Vbの上昇を越える増加が生じた場合
は、パワーMOS17の熱破壊等による不具合を防止するた
め直ちにブロワモータ17の回転駆動を停止する。即ち、
ゲート電圧ViNを0Vにする(t2)。
更に、パワーMOS17の温度が例えば30℃(ほぼ常温)
まで充分低下すると温度電圧がVb0まで下がる(t0)。
ここで、ブロワモータ17の回転駆動を自動復帰する場合
は空調装置が停止時のまま、又は運転者がファンスイッ
チをオン状態にする時に通路の塞ぎ等が発生していると
パワーMOS17の温度が上昇するので、モータ起動時に温
度電圧Vbを計測する。計測した温度電圧Vbが時間ts(t3
からt4)の間に通常の温度電圧Vbの上昇率を上回る場合
は、直ちにブロワモータ17の回転駆動を停止し(t4)一
度スタータキーをOFFしなければモータ駆動機能が作動
しない様にする。また、運転者にモータ駆動停止機能が
作動したことを知らせるため、警告燈61を点燈させる。
上記のモータ駆動停止は、温度電圧Vbの上昇が通常の
Vbの上昇率を上回る場合としたがVbが規制値(例えばパ
ワーMOS補償温度の時の温度電圧Vb)に達したら停止さ
せる様にしても良い。また、両者を併用しても良い。な
お、第1の他の実施例をオートエアコンに適用する場合
は、ブロワモータコントロールユニット55の機能をもた
せてモータ端子間電圧VMおよびスイッチ信号Vsを入力す
ればよい。
これにより、モータ端子間電圧VMの変動およびパワー
MOS17の温度上昇によりブロワモータ1の異常を判断し
て通風路が塞がれることによるブロワ送風量の激減によ
るパワーMOSの熱破壊を未然に防止できる。
次に、従来の技術で説明した手動式および自動制御の
改良としては第15図の回路図に示す駆動回路がある。
同図において、ブロワモータ1のモータ端子間電圧VM
を検出する差動増幅器71がコンパレータ73の反転入力端
子に接続され、コンパレータ73の非反転入力端子には回
路電源電圧Vcが分圧されたゲート電圧ViNが入力されて
いる。上記コンパレータ73は、モータ端子間電圧VMとゲ
ート電圧ViNとを比較し、VMがViNをこえたか否かの信号
を出力する。この電圧値が抵抗R28およびコンデンサC
により平滑され、パワーMOS17のゲート側を印加してブ
ロワモータ1を制御するものである。
上記従来例においては、例えば空調装置の吹出し口選
定がベントで、ベントグリルのシャット機構が全開され
ると車室内に空気が通気されないため、空気の出口が塞
がれた状態でブロワファン37が回り続けてブロワ送風量
は激減する。
また、外気導入口35a,35bなどから異物が侵入し通路
を塞がれると著しい通気抵抗の増加が生じてブロワ送風
量は激減する。
一方、モータの故障によりモータ1の回転数が低下す
るとモータ逆起電圧が小さくなる。このため、モータ端
子間電圧VMを一定に制御するためにパワーMOS17の印加
電圧が高くなるとともに、電流が増加する。
上記ブロワ送風量の激減にもかかわらずモータが回転
することによりパワーMOS17は冷却不足によるパワーMOS
の温度上昇を招来したり、また、パワーMOS17が飽和状
態まで達するとモータ内に多量の電流が流れるとパワー
MOSの破壊を生じるおそれがある。
次に、上記従来例に対して第6図および第7図
(a),(b)を様いてこの考案の第2の他の実施例を
説明する。
この第2の他の実施例の特徴は、前述した実施例のブ
ロワモータ1の異常を判断するのにブロワモータ1に流
れる電流を検出して、当該電流が予め設定した値を上回
るときブロワモータ1の異常と判断してブロワモータ1
の回転駆動を停止するものである。
すなわち、シャント抵抗R2は、ブロワモータ1に流れ
る電流を検出するものであり、オペアンプ61の非反転入
力端子(+端子)に接続されている。このオペアンプ61
は、シャント抵抗R2により発生した電圧を増幅してコン
パレータ63の非反転入力端子(+端子)に出力する。な
お、オペアンプ61の反転入力端子(−端子)には他端が
接地されている抵抗3および他端がオペアンプ61の出力
端子に接続されている抵抗R4が接続されている。一方、
可変抵抗VRは電流カットラインの下限値を設定するもの
であり、抵抗R5,ダイオードD2を介してファン速度指令
値電圧(ゲート電圧)ViNと加算されてオペアンプ65の
非反転入力端子に入力される。
更に、ブロワモータ1のモータ端子間電圧VMは、それ
ぞれ抵抗R24,R25を介して差動増幅器71により増幅され
てコンパレータ73の反転入力端子(−端子)に入力され
る。
コンパレータ73は、差動増幅器71からの端子間電圧VM
と電源電圧VCCが抵抗R34,R35により分圧されたゲート
電圧ViNとが入力される。上記コンパレータ73は、端子
間電圧VMとゲート電圧ViNとを差分して抵抗R28,コンデ
ンサCにより平滑された電圧がパワーMOS17のゲート側
Gを印加するものである。
オペアンプ65は、上記電流カットラインの下限値に応
答する電圧およびゲート電圧ViNの加算値を抵抗R7,抵
抗R8により勾配が決定され、ツェナーダイオードZ1によ
り電圧の上限値がセットされてコンパレータ63の反転入
力端子に電圧fを出力する。
コンパレータ63は、オペアンプ61から入力される電圧
eがオペアンプ65から入力される電圧fより高ければ出
力端子をハイレベルにする。出力端子がハイレベルにな
ると抵抗R9を介してトランジスタT1のコレクタ端子に接
続されているリレー1は、励磁されてNC接点を開状態に
してブロワモータ1の回転駆動を遮断する。
次に回路動作を第7図(a),(b)を用いて説明す
る。
まず、シャント抵抗R2に1mΩを用いてブロワモータ1
の駆動電流が5Aのとき、シャント抵抗R2の電位差は5mV
になる。このときオペアンプ61の増幅率を200倍にする
と5mV×200=1Vになる。上記のオペアンプ61の出力特性
を第7図(a)に示す。同図の点線部は、ブロワモータ
1に電流が流れすぎたときの電流カットラインである。
即ち、上記電流カットラインが所定値近傍の値を示すも
のである。
一方、オペアンプ65の設定電圧の特性を示したのが第
7図(b)である。同図において、下限値は可変抵抗VR
により設定され、上限値はツェナーダイオードZ1によ
り、更に当該下限値と上限値との勾配を抵抗R7,R8)に
より決められる。
ここで、第7図(a)に示す出力電圧(前述したオペ
アンプ61の出力電圧e)が第7図(b)に示す設定電圧
(前述したオペアンプ63の出力電圧f)を越えた場合、
前述した如くトランジスタT1を介してリレー1のNC接点
が開状態になりブロワモータ1の回転駆動を遮断する。
これにより、ブロワモータ1に異常が発生し、パワー
MOS17の冷却不足による破壊や大電流が回路に流れた時
には迅速にブロワモータ1の回動駆動を停止するので、
パワーMOS17のゲートの印加電圧の増加を抑えてパワーM
OSの破損等を未然に防止できる。
第8図および第9図はこの考案の第3の他の実施例を
示すものである。
第8図において、第4図に示した如くパワーMOS17の
温度がサーミスタRTにより検出されて当該サーミスタRT
が差動増幅器53の非反転入力端子(+端子)に接続され
ている。差動増幅器53は、入力される電圧を増幅して温
度電圧Vbをブロワモータコントロールユニット55に出力
する。
パワーMOS17のソース側Sに接続され、他端が接地さ
れている電流検出用抵抗R32は、モータ駆動電流IMを検
出してオペアンプ75の非反転入力端子(+端子)に接続
されている。オペアンプ75は抵抗R33,R34により勾配が
決定され、モータ駆動電圧Vdをブロワモータコントロー
ルユニット55に出力する。一方、ブロワモータ1の端子
間電圧VMは、それぞれ抵抗R24,R25を介して差動増幅器
71により増幅されてコンパレータ73の反転入力端子(−
端子)に入力される。コンパレータ73は、差動増幅器71
からのモータ端子間電圧VMとブロワモータコントロール
ユニット55からのゲート電圧ViNとを差分して抵抗R28
コンデンサCにより平滑された電圧がパワーMOS17のゲ
ート側Gを印加する。
上記ブロワモータコントロールユニット55は、モータ
端子間電圧VM,温度電圧Vbおよびファンスイッチ59のオ
ンオフ制御を示す信号Vsによりゲート電圧ViNをコンパ
レータ73の非反転入力端子(+端子)に出力する。上記
ブロワモータコントロールユニット55は、モータ駆動電
圧IMがモータ駆動電流の変動の最大値Va0を大きく上回
るとブロワモータ1に異常が発生したと判断して、ゲー
ト電圧ViNを0Vにしてモータ1の駆動を停止させるとと
もに、警告燈61を点燈させる。
なお、上記モータ駆動電流IMの変動の最大値Va0は、
ゲート電圧ViNを予め計測して、ブロワモータ1の正常
時のゲート電圧ViNの変動値により決定するものであ
る。上記駆動電流IMの変動の最大値Va0が所定値近傍の
値である。
次に、第3の他の実施例の動作を第9図(イ)〜
(ニ)を用いて説明する。
ブロワモータ1が正常に駆動している場合は、オペア
ンプ75の電圧がVa1であり、オペアンプ53の電圧がVb1
ある((イ)のt0〜t1)。
ここで、第5図で説明した如く例えば空調装置の吹出
し口選定がベントで、ベントグリルのシャット機構が全
閉等により車室内に空気が通気されないため、空気の出
口が塞がれた状態でブロワファン37が回り続けるので、
パワーMOS17に発熱が生じてパワーMOS17の故障の原因に
なることによりブロア送風量は激減する(ハ)。
このとき、第5図で説明した如くモータ駆動電流IM
モータの駆動電流の変動の最大値Va0を大きく上まわる
とパワーMOS(放熱器)17は冷却不足となり、温度が上
昇して温度電圧Vbが増加した場合は、パワーMOS17の熱
破壊等による不具合を防止するためただちにブロワモー
タ17の回転駆動を停止する。即ち、ゲート電圧ViNを0
にする(t2)。
更に、第5図で説明した如く、パワーMOS17の温度が
正常の値(30℃)に戻るとブロワモータ1の駆動を復帰
させる。一方、パワーMOS17の温度が再度上昇する場合
は、直ちにブロワモータ17の回転駆動を停止し(t4)一
度スタータキーをOFFしなければモータ駆動機能が差動
しない用にする。また、運転者にモータ駆動停止機能が
差動したことを知らせるため、警告燈61を点燈させる。
上記のモータ駆動停止は第5図で説明した規制値を用
いてもよく、また、両者を併用しても良い。なお、第3
の他の実施例も第1の他の実施例と同様にオートエアコ
ンに適用可能である。
これにより、モータ駆動電流IMおよびパワーMOSの温
度上昇にもかかわらずブロワ送風量の激減に起因するパ
ワーMOSの熱破壊を未然に防止できる。
以上、この考案はその要旨を逸脱しない範囲内で種々
変更して実施することができる。
[考案の効果] 以上説明したように、この考案によれば、ブロワモー
タの端子間電圧がブロワモータに接続されるMOSトラン
ジスタのゲート電圧に対応する電圧近傍の値を下回る
と、直ちにブロワモータの駆動を停止させるので、ブロ
ワモータの異常時にMOSトランジスタを破壊させること
なく異常に対して対応することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案のブロワモータ駆動回路に係る一実施
例を示す回路図、第2図は空調ユニットの一例を示す
図、第3図はモータ端子間電圧とゲート電圧との関係を
示す図、第4図および第5図はこの考案の第1の他の実
施例を示す図、第6図および第7図はこの考案の第2の
他の実施例を示す図、第8図および第9図はこの考案の
第3の他の実施例を示す図、第10図から15図は従来例を
示す図である。 1……ブロワーモータ 7……差動増幅器 3,5,9,11……オペアンプ 13……比較器 17……パワーMOS 29……内外気切換ドア 53……ブロワモータコントロールユニット VR2……可変抵抗 RT……サーミスタ R1〜R15……抵抗 Tr1……トランジスタ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車内に送風する送風量を制御するブロワモ
    ータと、 該ブロワモータに接続されるMOSトランジスタのゲート
    電圧を制御する事により当該ブロワモータの回転駆動を
    制御する制御手段と、 前記MOSトランジスタのゲート電圧に応じて該ゲート電
    圧近傍の値を前記ブロアモータの故障を判断するための
    基準電圧として設定する基準電圧設定手段と、 前記ブロワモータの端子間電圧を検出し、検出した該端
    子間電圧と前記基準電圧とを比較する比較手段と、 前記端子間電圧が前記基準電圧を下回ったとき前記ブロ
    ワモータの回転駆動を停止させる手段と、 から構成されたことを特徴とするブロワモータ駆動回
    路。
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