JPH1016540A - 車両用エアコンシステムの外気温度補正装置 - Google Patents

車両用エアコンシステムの外気温度補正装置

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JPH1016540A
JPH1016540A JP8176033A JP17603396A JPH1016540A JP H1016540 A JPH1016540 A JP H1016540A JP 8176033 A JP8176033 A JP 8176033A JP 17603396 A JP17603396 A JP 17603396A JP H1016540 A JPH1016540 A JP H1016540A
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JP
Japan
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outside air
air temperature
temperature
sensor
data
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Application number
JP8176033A
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English (en)
Inventor
Yuji Daimon
裕司 大門
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Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/00642Control systems or circuits; Control members or indication devices for heating, cooling or ventilating devices
    • B60H1/00735Control systems or circuits characterised by their input, i.e. by the detection, measurement or calculation of particular conditions, e.g. signal treatment, dynamic models
    • B60H1/00807Control systems or circuits characterised by their input, i.e. by the detection, measurement or calculation of particular conditions, e.g. signal treatment, dynamic models the input being a specific way of measuring or calculating an air or coolant temperature
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01KMEASURING TEMPERATURE; MEASURING QUANTITY OF HEAT; THERMALLY-SENSITIVE ELEMENTS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01K2201/00Application of thermometers in air-conditioning systems
    • G01K2201/02Application of thermometers in air-conditioning systems in vehicles

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外気センサにより検出される外気温センサ値
を空調制御に用いる外気温データに補正する車両用エア
コンシステムの外気温度補正装置において、簡単な入力
データ処理により真の外気温度に近い値による演算用外
気温データ及び表示用外気温データを得ること。 【解決手段】 エンジン冷却水温センサcによる検出水
温が設定温度以上である時、外気センサbからのセンサ
検出外気温の外気温微分値を演算する外気温微分値演算
手段eと、外気温微分値が大きければ大きいほど外気温
を一定温度まで上昇させる遅延時間を長くする上昇遅延
時間決定手段fと、外気温データ記憶手段dに記憶され
ている前回の処理で得られた外気温データに、決定され
た遅延時定数に応じた補正外気温を加えた値を演算用外
気温データ及び表示用外気温データとして設定する外気
温データ設定手段gと、を備えた手段とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外気センサにより
検出される外気温センサ値を空調制御に用いる外気温デ
ータに補正する車両用エアコンシステムの外気温度補正
装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、外気センサにより検出される外気
温センサ値を空調制御に用いる外気温データに補正する
車両用エアコンシステムの外気温度補正は、図5に示す
フローチャートにしたがって行なわれている。
【0003】まず、外気温度補正が必要な理由は、外気
センサがラジエータのロアコアサポート等の前面位置に
取り付けられているため、外気センサにより検出される
外気温度はラジエータ等による熱影響を受けて、実際の
外気温度より高くなってしまうことがあり、このセンサ
検出温度を空調制御(吹出風温度制御,風量制御,吹出
口制御,吸込口制御,コンプレッサ制御等)に用いる
と、制御の演算処理で用いられる外気温度データが実際
の値から大きくはずれてしまい意図する制御とはならな
くなってしまうことによる。
【0004】そこで、演算用外気温度データは、外気温
センサ値(Tamb)とエンジン冷却水温(Tw)を入
力情報とし、実際の外気温度の大きな上昇変化にかかわ
らず外気温度の上昇を1℃/5分まで抑えたフィルタリ
ング処理により得るようにしている(図5参照)。
【0005】また、表示用外気温度データは、車速(V
c)を入力情報に加え、車速が30Km/h以下の時には表
示する外気温度の上昇を1℃/5分まで抑え、また、車
速が30Km/hを超えると160秒を経過するまでは1℃
/5分の上昇抑制を維持し、その後、上昇抑制を解除す
ることで得るようにしている(図5参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の車両用エアコンシステムの外気温度補正装置にあっ
ては、実際の外気温度の変化の大小にかかわらず一義的
に外気温度の上昇を1℃/5分まで抑えたフィルタリン
グ処理により演算用外気温度データを得るようにしてい
るため、現実の外気温度がデータ処理で用いられる上昇
抑制の勾配よりも大きな勾配により上昇している時には
抑制過剰となり、演算用外気温度データが真の外気温度
より低温となる方向に離れてしまい空調制御精度を低下
させる。
【0007】また、外気温度はほとんど変わらないにも
かかわらず、停車時等でラジエータ等による熱影響を大
きく受けて外気温センサ値が大きく変化する時には、逆
に、抑制不足となり、演算用外気温度データが真の外気
温度より高温となる方向に離れてしまい空調制御精度を
低下させる。
【0008】さらに、表示用外気温度データを得るのに
車速情報が用いられているため、その分だけ構成が複雑
になるし、表示用外気温度データを得るのにタイマーが
用いられているため、表示用外気温度データは演算用外
気温度データよりさらに真の外気温度から離れたデータ
表示となってしまう。
【0009】本発明が解決しようとする課題は、外気セ
ンサにより検出される外気温センサ値を空調制御に用い
る外気温データに補正する車両用エアコンシステムの外
気温度補正装置において、簡単な入力データ処理により
真の外気温度に近い値による演算用外気温データ及び表
示用外気温データを得ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
(解決手段1)上記課題の解決手段1(請求項1)は、
図1のクレーム対応図に示すように、ラジエータaの前
面位置に取り付けられ、外気温度を検出する外気センサ
bと、エンジン冷却水温を検出するエンジン冷却水温セ
ンサcと、空調制御に用いる外気温データを記憶する外
気温データ記憶手段dと、前記エンジン冷却水温センサ
cによる検出水温が設定温度以上である時、外気センサ
bからのセンサ検出外気温の単位時間当りの変化量であ
る外気温微分値を演算する外気温微分値演算手段eと、
前記外気温微分値演算手段eにより演算された外気温微
分値が大きければ大きいほど外気温を一定温度まで上昇
させる遅延時間を長くする上昇遅延時間決定手段fと、
前記外気温データ記憶手段dに記憶されている前回の処
理で得られた外気温データに、決定された上昇遅延時間
に応じた補正外気温を加えた値を演算用外気温データ及
び表示用外気温データとして設定する外気温データ設定
手段gと、を備えていることを特徴とする。
【0011】作用を説明すると、エンジン冷却水温セン
サcによる検出水温が設定温度以上である時、外気温微
分値演算手段eにおいて、外気センサbからのセンサ検
出外気温の単位時間当りの変化量である外気温微分値が
演算され、上昇遅延時間決定手段fにおいて、外気温微
分値演算手段eにより演算された外気温微分値が大きけ
れば大きいほど外気温を一定温度まで上昇させる遅延時
間を長くする決定がなされる。そして、外気温データ設
定手段gにおいて、外気温データ記憶手段dに記憶され
ている前回の処理で得られた外気温データに、決定され
た上昇遅延時間に応じた補正外気温を加えた値が演算用
外気温データ及び表示用外気温データとして設定され
る。
【0012】すなわち、センサ検出外気温から外気温デ
ータを得るにあたって、センサ検出外気温の上昇勾配が
小さい時には小さなフィルタリング効果が発揮され、ま
た、センサ検出外気温の上昇勾配が大きい時には大きな
フィルタリング効果が発揮されるというように、外気温
微分値により上昇抑制の度合いを変化させている。
【0013】(解決手段2)上記課題の解決手段2(請
求項2)は、請求項1記載の車両用エアコンシステムの
外気温度補正装置において、前記エンジン冷却水温セン
サcによる検出水温が設定温度未満である時、外気セン
サbからのセンサ検出外気温をそのまま演算用外気温デ
ータ及び表示用外気温データとして設定する低水温時の
外気温データ設定手段を設けたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)実施の形態1は、解決手段1及び解決
手段2に対応する車両用エアコンシステムの外気温度補
正装置である。
【0015】まず、構成を説明する。
【0016】図2は実施の形態1の外気温度補正装置が
適用された車両用エアコンシステム図である。
【0017】エアコンシステムのメカ系として、図2の
上部に示すように、インテークユニットケース1、外気
側吸入口2、室内側吸入口3、ブロアファン4、ブロア
ファンモータ5、インテークドア6、クーリングユニッ
トケース7、エバポレータ8、ヒータユニットケース
9、ベント吹出口10、デフ吹出口11、フット吹出口
12、ヒータコア13、バイパスドア14、ミックスド
ア15、ベントドア16、デフドア17、フットドア1
8を備えている。
【0018】前記バイパスドア14は、エバポレータ7
からミックスドア15を介して配置されるヒータコア1
3が設けられた送風通路19aを迂回し、エバポレータ
7からの冷風をベント吹出口10に導くバイパス通路1
9bに設けられている。
【0019】エアコンシステムの制御系として、図2の
中部から下部に示すように、ファンコントロール回路2
0、インテークドアアクチュエータ21、バイパスドア
(バイレベルドア)アクチュエータ22、ミックスドア
アクチュエータ23、モードドアアクチュエータ24、
エアコンアンプユニット25、水温センサ26(エンジ
ン冷却水温センサ)、冷媒温度センサ27、内気センサ
28、外気センサ29、日射センサ30、吸込温度セン
サ31、表示操作部32を備えている。
【0020】前記ファンコントロール回路20は、エア
コンアンプユニット25からの指令によりブロアファン
モータ5への印加電圧を無段階に制御する。
【0021】前記インテークドアアクチュエータ21
は、エアコンアンプユニット25にてインテークドア6
のドア開度(内気,半外気,外気)が決定されると、イ
ンテークドア6を決定したドア開度に動かす。
【0022】前記バイパスドアアクチュエータ22は、
ベントモードでミックスドア15の開度がフルコールド
の場合、または、温度調節を頭寒足熱とするバイレベル
モードの場合、エアコンアンプユニット25からの全開
データによりバイパスドア14を開き、その他の場合、
エアコンアンプユニット25からの全閉データによりバ
イパスドア14を閉じる。
【0023】前記ミックスドアアクチュエータ23は、
エアコンアンプユニット25にて決定された目標ドア開
度のデータを受信して目標ドア開度に一致するドア開度
が得られるようにミックスドア15を動作させる。
【0024】前記モードドアアクチュエータ24は、エ
アコンアンプユニット25にて目標モードドア位置が決
定されると、モードドア(ベントドア16,デフドア1
7及びフットドア18の総称)を開閉させる。
【0025】前記エアコンアンプユニット25は、内蔵
しているマイコンによって各スイッチやセンサ類からの
入力信号をプログラムソフトにしたがって演算処理し、
ブロアファンモータ5や各ドアアクチュエータ21,2
2,23,24やコンプレッサ等を総合的に制御する。
【0026】このエアコンアンプユニット25では、外
気センサ29からのセンサ値をそのまま外気温データと
して用いると、ラジエータの熱影響等を受けて実際の外
気温度と掛け離れた値となってしまうことがあるため、
センサ検出外気温TADを補正して外気温データTA とす
る入力データ処理が行なわれる。尚、補正後の外気温デ
ータは、吹出風温度制御,風量制御,吹出口制御,吸込
口制御,コンプレッサ制御等で制御入力情報として用い
られる。
【0027】前記水温センサ26は、エンジン冷却水温
を抵抗値に変換してエアコンアンプユニット25に入力
する。
【0028】前記冷媒温度センサ27は、エバポレータ
8の入口側に取り付けられており、冷媒の温度を抵抗値
に変換してエアコンアンプユニット25に入力する。
【0029】前記内気センサ28は、車室内空気温度、
つまり、内気温度TINC を感知し、抵抗値に変換してエ
アコンアンプユニット25に入力する。
【0030】前記外気センサ29は、図外のラジエータ
のロアコアサポートの前面位置に取り付けられ、外気温
を抵抗値に変換したセンサ検出外気温TADをエアコンア
ンプユニット25に入力する。
【0031】前記日射センサ30は、フロントガラスか
ら入る日射量QSUN をフォトダイオードにより検出し、
電流値としてエアコンアンプユニット25に入力する。
【0032】前記吸込温度センサ31は、クーリングユ
ニットに取り付けられており、エバポレータ8を通過し
た後の吸込温度TINT を検出し、抵抗値に変換してエア
コンアンプユニット25に入力する。
【0033】前記表示操作部32は、自動車のコントロ
ールパネルに装着され、モードやファン速度や温度等を
表示する表示部とスイッチ類が設けられている操作部と
によって構成されている。この操作部には、モードを切
り換えるモードスイッチや設定温度TPTC を18℃〜3
2℃の範囲で自由に選択する温度調節ダイヤル32aが
設けられている。この表示操作部32には通信インター
フェース32bが設けられ、エアコンアンプユニット2
5とはスイッチデータ線33と表示通信データ線34,
35により接続されている。
【0034】次に、作用を説明する。
【0035】[センサ検出外気温を補正する入力データ
処理作動]図3はエアコンアンプユニット25で行なわ
れるセンサ検出外気温を補正する入力データ処理作動の
流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについ
て説明する。
【0036】ステップ51では、イグニッションがオフ
からオンに切り換えられたかどうかが判断される。
【0037】ステップ52では、ステップ51でイグニ
ッションオンとの判断時、エンジン冷却水温TW が設定
水温TWO(例えば、56℃)以上かどうかが判断され
る。
【0038】ステップ53では、ステップ52の判断で
TW <TWOである時、つまり、エンジンが十分に暖まっ
ていない時、外気温センサA/D入力値TADを直接認識
して外気温データTA (=TAD)とされる。
【0039】ステップ54では、ステップ51でイグニ
ッションオフとの判断時、あるいは、イグニッションオ
ン時であってステップ52でTW ≧TWOでエンジンが十
分に暖まっているとの判断時、今回の処理時に検出され
た外気温センサA/D入力値TADと前回の処理時に検出
された外気温演算用メモリデータTAMが読み込まれる。
【0040】ステップ55では、ステップ54で読み込
まれた外気温センサA/D入力値TADから外気温演算用
メモリデータTAMとを差し引くことで、一定の処理周期
時間当りの外気温センサA/D入力値の変化量である外
気温微分値ΔTが演算される(外気温微分値演算手
段)。
【0041】ステップ56では、外気温微分値ΔTがΔ
T≧0かどうか、つまり、外気温の上昇時可動かが判断
され、ΔT<0の時にはステップ53へ進み、ΔT≧0
の時には、ステップ57以降へ進む。
【0042】ステップ57では、外気温微分値ΔTが大
きければ大きいほど外気温の上昇側の遅延時定数Tdを
長くする遅延時定数特性に基づき、ステップ55で演算
された外気温微分値ΔTを用いて遅延時定数Tdが決定
される(上昇遅延時間決定手段)。
【0043】ステップ58では、ステップ57で決定さ
れた遅延時定数Tdに応じた補正外気温を決め、エアコ
ンアンプユニット25のメモリ(外気温データ記憶手
段)に記憶されている前回の処理で得られた外気温演算
用メモリデータTAMに補正外気温を加えた値が外気温デ
ータTA とされる(外気温データ設定手段)。
【0044】演算式は、TA =TAM+(Δt/Td)・
ΔTである。
【0045】ステップ59では、ステップ53またはス
テップ58で設定された外気温データTA が、各空調制
御の演算処理に用いられる外気温演算用メモリデータT
AM及び表示操作部32の表示データとして用いられる外
気温表示用メモリデータTAMH としてメモリに記憶設定
される。
【0046】[外気温補正作用]エンジン始動後、水温
センサ26により検出されるエンジン冷却水温TW が設
定水温TWO未満でエンジンが十分に暖まっていない時、
図3のフローチャートにおいて、ステップ51→ステッ
プ52→ステップ53→ステップ58へと進む流れとな
り、ステップ53では、外気温センサA/D入力値TAD
がそのまま外気温データTA とされ、ステップ58で
は、外気温データTA がそのまま外気温演算用メモリデ
ータTAM及び外気温表示用メモリデータTAMH とされ、
各空調制御の演算処理するための外気温演算データとし
て用いられると共に、表示操作部32で外気温度を表示
する外気温表示データとして用いられる。
【0047】すなわち、エンジンが十分に暖まっていな
い時は、外気センサ29により検出される外気温度はラ
ジエータ等による熱影響をほとんど受けず、外気センサ
29からの外気温センサA/D入力値TADは実際の外気
温度に近い値になるため、外気温センサA/D入力値T
ADを補正することなくそのまま外気温データTA として
いる。
【0048】エンジン始動後、水温センサ26により検
出されるエンジン冷却水温TW が設定水温TWO以上でエ
ンジンが十分に暖まっている時、図3のフローチャート
において、ステップ51→ステップ52→ステップ54
→ステップ55→ステップ56→ステップ57へと進む
流れとなり、ステップ56では、外気温微分値ΔTを用
いて遅延時定数Tdが決定され、ステップ57では、前
回の処理で得られた外気温演算用メモリデータTAMに遅
延時定数Tdに基づく補正外気温を加えた値が外気温デ
ータTA とされ、ステップ58では、外気温データTA
がそのまま外気温演算用メモリデータTAM及び外気温表
示用メモリデータTAMH とされ、各空調制御の演算処理
するための外気温演算データとして用いられると共に、
表示操作部32で外気温度を表示する外気温表示データ
として用いられる。
【0049】すなわち、外気温センサA/D入力値TAD
から外気温データTA を得るにあたって、外気温センサ
A/D入力値TADの上昇勾配が小さい時には小さなフィ
ルタリング効果が発揮され、また、外気温センサA/D
入力値TADの上昇勾配が大きい時には大きなフィルタリ
ング効果が発揮されるというように、外気温微分値ΔT
により上昇抑制の度合いを変化させている。
【0050】具体的に図4の外気温度補正特性により外
気温度補正作用を説明する。
【0051】ラジエータ等による熱影響をほとんど受け
ない走行状態で現実の外気温度が上昇している領域
(A)では、外気温センサA/D入力値TADの上昇勾配
が熱影響による上昇勾配に比べて小さいため、外気温微
分値ΔTは小さく遅延時定数Tdは小さい値に設定さ
れ、外気温データTA は外気温センサA/D入力値TAD
に近い値となり、外気温センサA/D入力値TADに沿っ
たものとなる(図4の点線特性)。
【0052】これに対し、図4の一点鎖線特性(イ) に示
すように、ラジエータ等による熱影響の排除を考慮して
上昇抑制勾配が小さく設定されている場合、現実の外気
温度がデータ処理で用いられる上昇抑制の勾配よりも大
きな勾配により上昇している時には抑制過剰となり、外
気温度データが真の外気温度(≒外気温センサA/D入
力値)より低温となる方向に離れてしまう。
【0053】外気温度はほとんど変わらないにもかかわ
らず、停車と低速走行を繰り返すような渋滞時等でラジ
エータ等による熱影響を大きく受けて外気温センサA/
D入力値TADが大きく上昇変化する領域(B)では、外
気温センサA/D入力値TADの上昇勾配が非常に大きい
ため、外気温微分値ΔTは大きく遅延時定数Tdも大き
な値に設定され、外気温データTA は外気温センサA/
D入力値TADにかかわらず大きな上昇抑制を受けた値と
なる(図4の点線特性)。
【0054】これに対し、図4の二点鎖線特性(ロ) に示
すように、外気温度上昇に対する追従性の確保を考慮し
て上昇抑制勾配が大きく設定されている場合、熱影響を
大きく受ける渋滞時等には抑制不足となり、長時間渋滞
状態が続いてしまった場合には、渋滞解消後も一定の勾
配で外気温データが上昇し続けることになり、外気温度
データが真の外気温度より高温となる方向に離れてしま
う。
【0055】さらに、車速情報を用いない外気温度補正
であるため、車速情報を用いる従来の外気温度補正に比
べて構成が簡単になるし、従来のように表示用外気温度
データを得るのにタイマーを用いることなく、表示用も
演算用も同じ外気温度データTA を用いるため、真の外
気温度に近いデータ表示を行なうことができる。
【0056】次に、効果を説明する。
【0057】(1)外気温微分値ΔTを用いて遅延時定
数Tdを決定し、前回の処理で得られた外気温演算用メ
モリデータTAMに遅延時定数Tdに基づく補正外気温を
加えた値を外気温データTA とし、この外気温データT
A をそのまま外気温演算用メモリデータTAM及び外気温
表示用メモリデータTAMH として設定するデータ処理を
行なう装置としたため、簡単な入力データ処理により真
の外気温度に近い値による外気温演算用メモリデータT
AM及び外気温表示用メモリデータTAMH を得ることがで
きる。
【0058】(2)エンジン始動後、水温センサ26に
より検出されるエンジン冷却水温TWが設定水温TWO未
満の時には、外気温センサA/D入力値TADがそのまま
外気温データTA とし、この外気温データTA をそのま
ま外気温演算用メモリデータTAM及び外気温表示用メモ
リデータTAMH として設定するデータ処理を行なう装置
としたため、エンジン始動直後等のエンジンが十分に暖
まっていない時に真の外気温度に近い値による外気温演
算用メモリデータTAM及び外気温表示用メモリデータT
AMH を得ることができる。
【0059】
【発明の効果】請求項1記載の発明にあっては、外気セ
ンサにより検出される外気温センサ値を空調制御に用い
る外気温データに補正する車両用エアコンシステムの外
気温度補正装置において、エンジン冷却水温センサによ
る検出水温が設定温度以上である時、外気センサからの
センサ検出外気温の単位時間当りの変化量である外気温
微分値を演算する外気温微分値演算手段と、外気温微分
値演算手段により演算された外気温微分値が大きければ
大きいほど外気温を一定温度まで上昇させる遅延時間を
長くする上昇遅延時間決定手段と、外気温データ記憶手
段に記憶されている前回の処理で得られた外気温データ
に、決定された遅延時定数に応じた補正外気温を加えた
値を演算用外気温データ及び表示用外気温データとして
設定する外気温データ設定手段と、を備えた構成とした
ため、簡単な入力データ処理により真の外気温度に近い
値による演算用外気温データ及び表示用外気温データを
得ることができるという効果が得られる。
【0060】請求項2記載の発明にあっては、請求項1
記載の車両用エアコンシステムの外気温度補正装置にお
いて、エンジン冷却水温センサによる検出水温が設定温
度未満である時、外気センサからのセンサ検出外気温を
そのまま演算用外気温データ及び表示用外気温データと
して設定する低水温時の外気温データ設定手段を設けた
ため、上記効果に加え、エンジン始動直後等のエンジン
が十分に暖まっていない時に真の外気温度に近い値によ
る演算用外気温データ及び表示用外気温データを得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用エアコンシステムの外気温度補
正装置を示すクレーム対応図である。
【図2】実施の形態1の外気温度補正装置が適用された
車両用エアコンシステム図である。
【図3】実施の形態1のエアコンアンプユニットで行な
われる外気温センサA/D入力値を補正する入力データ
処理作動の流れを示すフローチャートである。
【図4】外気温センサA/D入力値と従来及び本発明の
外気温データとの比較を示す外気温度補正特性図ある。
【図5】従来のエアコンアンプユニットで行なわれる外
気温センサA/D入力値を補正する入力データ処理作動
の流れを示すフローチャートである。
【図6】従来の外気温度補正装置による外気温度補正特
性図ある。
【符号の説明】
a ラジエータ b 外気センサ c エンジン冷却水温センサ d 外気温データ記憶手段 e 外気温微分値演算手段 f 上昇遅延時間決定手段 g 外気温データ設定手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラジエータの前面位置に取り付けられ、
    外気温度を検出する外気センサと、 エンジン冷却水温を検出するエンジン冷却水温センサ
    と、 空調制御に用いる外気温データを記憶する外気温データ
    記憶手段と、 前記エンジン冷却水温センサによる検出水温が設定温度
    以上である時、外気センサからのセンサ検出外気温の単
    位時間当りの変化量である外気温微分値を演算する外気
    温微分値演算手段と、 前記外気温微分値演算手段により演算された外気温微分
    値が大きければ大きいほど外気温を一定温度まで上昇さ
    せる遅延時間を長くする上昇遅延時間決定手段と、 前記外気温データ記憶手段に記憶されている前回の処理
    で得られた外気温データに、決定された上昇遅延時間に
    応じた補正外気温を加えた値を演算用外気温データ及び
    表示用外気温データとして設定する外気温データ設定手
    段と、 を備えていることを特徴とする車両用エアコンシステム
    の外気温度補正装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両用エアコンシステム
    の外気温度補正装置において、 前記エンジン冷却水温センサによる検出水温が設定温度
    未満である時、外気センサからのセンサ検出外気温をそ
    のまま演算用外気温データ及び表示用外気温データとし
    て設定する低水温時の外気温データ設定手段を設けたこ
    とを特徴とする車両用エアコンシステムの外気温度補正
    装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100878561B1 (ko) 2006-08-18 2009-01-15 한국델파이주식회사 자동차용 fatc의 외기 온도 필터링 방법
KR101106536B1 (ko) 2004-12-09 2012-01-20 한라공조주식회사 차량용 공조 컨트롤러의 외기 온도 표시 방법
JP2014240246A (ja) * 2013-06-12 2014-12-25 スズキ株式会社 車両用制御装置
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CN113932945A (zh) * 2021-09-26 2022-01-14 北京罗克维尔斯科技有限公司 车辆外部温度的确定方法、设备及存储介质

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