JPH0593916U - 自動車用空気調和装置 - Google Patents

自動車用空気調和装置

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JPH0593916U
JPH0593916U JP3480892U JP3480892U JPH0593916U JP H0593916 U JPH0593916 U JP H0593916U JP 3480892 U JP3480892 U JP 3480892U JP 3480892 U JP3480892 U JP 3480892U JP H0593916 U JPH0593916 U JP H0593916U
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air
air conditioner
mix door
temperature
opening
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正敏 須藤
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カルソニック株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 「自動車用空気調和装置」において、エアコ
ンスイッチが操作されたときに、一時的に冷風あるいは
温風が吹き出されることを防止し、もって乗員の不快感
を確実に解消すること。 【構成】 冷房サイクルが作動中か否かに基づいて、車
室内外の温度条件から定まるミックスドア13の目標開
度を変化させる補正を行うオートエアコン制御機能を有
した自動車用空気調和装置であって、エアコンスイッチ
29が操作されたときには、ミックスドア13を現在の
開度「a」(「b」)から補正された目標開度「b」
(「a」)まで徐々に駆動させる制御信号をミックスド
アアクチュエータ33に出力するオートアンプ20を有
する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車室内へ吹き出す空気の温度を自動的に制御するようにしたオート エアコン制御機能を有する自動車用空気調和装置に係り、特に、冷房サイクルが 作動中か否かに基づいて、車室内外の温度条件から定まるミックスドアの目標開 度を変化させる補正を行うオートエアコン制御機能を有した自動車用空気調和装 置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の自動車用空気調和装置には、車室内温度を設定された温度に維持するこ とによって、乗員の快適性を向上させるようにしたオートエアコンと指称される ものがある。このオートエアコンは、車室内の空調に影響を与える車室内温度、 外気温度、日射量等の環境条件を検出するセンサー群と、所望の車室内温度を設 定する温度設定手段と、複数の空調環境を車室内に実現するために設けられたフ ァンモータ、インテークドア、ミックスドア、モードドア等の空調機器部材とを 有し、車室内温度を設定された温度に保つように、前記空調機器部材の作動を、 作動特性を定めた制御線に基づいて、自動制御するようになっている(実開平4 −29404号公報)。
【0003】 例えば、ミックスドアによる吹出空気温度の自動制御は、温度設定手段により 目標温度が設定されると、センサー群からの入力データにより決まる条件と、ミ ックスドア開度との関係が適正かどうかをオートアンプで比較演算し、この演算 結果に基づいてエアミックスドアをホット側、クール側へ移動したり、停止した りすることにより、常に最適なミックスドア開度になるように行われている。
【0004】 一般的な自動車用空気調和装置1は、図1に示すように、車室内空気あるいは 外気を選択的に取り込むインテークユニット2と、取り込んだ空気を冷却するク ーラユニット3と、空気を加熱して車室内の所定位置に吹き出すヒータユニット 4とを有し、これらをシリーズに連結して構成されている。
【0005】 前記インテークユニット2には、車室内空気を取り込む内気導入口6と、外気 を取り込む外気導入口5とが形成され、これら導入口5、6を選択的に開閉する インテークドア7が開閉自在に設けられている。このインテークドア7を図中F で示す外気導入位置に回動すると、吸気モードは外気のみを取り込む外気導入モ ードとなり、図中Rで示す内気導入位置に回動すると、吸気モードは内気のみを 取り込む内気導入モードとなる。また、インテークドア7を外気導入位置F及び 内気導入位置Rを除く中間位置Mに回動した場合には、吸気モードは外気と内気 とを回動位置Mに応じた比率で取り込む半外気導入モードとなる。また、取り込 んだ空気を下流側のユニット3、4に送るために、ファンモータ9により駆動さ れるファン8が設けられている。このファンモータ9への印加電圧を調整するこ とにより、ファン8の回転速度が変化してファン風量が制御される。
【0006】 前記クーラユニット3には、冷媒が循環するエバポレータ10が内蔵され、こ のエバポレータ10は冷媒と空気との熱交換を行って該空気を冷却する。エバポ レータ10は、図示しないコンプレッサ、コンデンサ、膨張弁等と共に冷房サイ クルを構成している。
【0007】 前記ヒータユニット4には、空気を加熱するヒータコア12がバイパス通路1 6を有するように設けられている。ヒータコア12内にはエンジン冷却水が循環 しており、このヒータコア12はエンジン冷却水と空気との熱交換を行って該空 気を加熱する。車室内に吹き出す空気の温度は、ヒータコア12を通過する空気 量と、バイパス通路16を通過する空気量との比率を変えることによってなされ ており、このため、ヒータコア12の前面にはミックスドア13が開閉自在に設 けられている。このミックスドア13を図中Hで示すフルホット位置に回動する と、空気は全量ヒータコア12を通って最大暖房運転となり、図中Cで示すフル クール位置に回動すると、空気は全量バイパス通路16を通って最大冷房運転と なる。また、ミックスドア13をフルホット位置H及びフルクール位置Cを除く 中間位置Mに回動した場合には、クーラユニット3からの空気はその回動位置に 応じた比率でヒータコア12とバイパス通路16とを通り、所定の温度に調整さ れる。
【0008】 ヒータコア12の下流には、ヒータコア12を通過し加熱された温風と、バイ パス通路16を通過した冷風とを混合するミックス室17が形成されている。こ のミックス室17内の空気を取り出すために、ベント口14aと、フット口14 bとデフロスト口14cとがヒータユニット4に設けられている。ベント口14 aからの空気は、ベントダクト(図示せず)を介して乗員の上半身に向けて吹き 出され、フット口14bからの空気は、フットダクト(図示せず)を介して乗員 の足元に向けて吹き出され、デフロスト口14cからの空気は、デフダクト(図 示せず)を介してウィンドの内面に向けて吹き出される。また、前記各口14a 〜14cには、これらを開閉するためのベントドア15a、フットドア15b、 デフロストドア15c(これらを総称して「モードドア15」という)が開閉自 在に設けられている。
【0009】 オートエアコンには、図1の破線で示すように、ヒータユニット4へ流入する 空気の温度を測定する吸込温度センサー18をエバポレータ10の下流側に設け 、このセンサー18で検出した吸込温度を考慮して、吹出空気温度、吹出口制御 等の種々の自動制御を行うようにしたものもある。また、前記吸込温度センサー 18が設けられていないオートエアコンも一般的ではあるが、この種のオートエ アコンにあっては、設定された目標温度に対応する実際の吹出空気の温度が、エ アコンがONまたはOFFしていてもほぼ同じ温度となるように、次ぎのような 制御がなされている。
【0010】 つまり、図6に示すように、吸込温度センサー18が設けられていないオート エアコンでは、エアコンがOFFしているときの補正カーブと、エアコンがON しているときの補正カーブとが、車載されたヒータユニットの特性やエバポレー タ10の能力等から変わる空気調和装置の特性として予め求められており、これ ら補正カーブを用いて計算上のミックスドア開度を補正して実際のミックスドア 開度を求めるようにしている。尚、図6におけるミックドア開度は、ミックスド ア13がヒータコア12の前面を閉じる位置つまりフルクール位置Cを「0%」 とし、バイパス通路16を閉じる位置つまりフルホット位置Hを「100%」と してある。例えば、吸込温度を考慮せずに演算した計算上のミックスドア開度が 「X」であったとすると、エアコンがONしている場合には、エバポレータ10 で空気が冷却されヒータユニット4への吸込温度が低くなっていることから、こ のときのミックドア開度は、エアコンがOFFしているときの開度「b」に比べ て大きな開度「a」に補正される。これにより、ミックスドア13はエアコンが OFFしているときの位置よりもフルホット側に回動するため、ヒータコア12 を通過する空気量の比率が増加し、実際の吹出空気の温度はエアコンをOFFし ているときの温度とほぼ同じ温度となる。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】
このような制御が行われるオートエアコンでは、図7に示すように、冷房サイ クルの作動ないし作動停止を設定するエアコンスイッチが操作されてエアコンが ONからOFFされたときには、ミックドア開度が「a」よりも小さな開度「b 」に補正されて、ミックスドア13は、フルクール位置Cに向かう方向、換言す ればバイパス通路16を開く方向に急激に回動される。更に、エアコンをOFF してもエバポレータ10は既に十分に冷えきっていることから、暫くの間は空気 は冷却されることになる。このため、バイパス通路16を通過する冷風の比率が 増加するため、エアコンをOFFする直前の空気温度よりも冷たい冷風が車室内 に一時的に吹き出されることになり、乗員に不快感を与える虞があった。
【0012】 また、逆に、エアコンがOFFからONされたときには、ミックドア開度が「 b」よりも大きな開度「a」に補正されて、ミックスドア13は、フルホット位 置Hに向かう方向、換言すればヒータコア12に至る通路を開く方向に急激に回 動される。更に、エアコンをONしてもエバポレータ10が冷えるまでには多少 の時間を要することから、暫くの間は空気は冷却されないままである。このため 、ヒータコア12を通過する未冷却空気の比率が増加するため、エアコンをON する直前の空気温度よりも暖かい温風が車室内に一時的に吹き出されることにな り、乗員に不快感を与える虞があった。
【0013】 そこで、本考案は、上記従来技術に伴う課題を解決するためになされたもので あり、冷房サイクルが作動中か否かに基づいて、車室内外の温度条件から定まる ミックスドアの目標開度を変化させる補正を行うオートエアコン制御機能を有し た自動車用空気調和装置において、エアコンのON、OFFを設定するエアコン スイッチが操作されたときに、一時的に冷風あるいは温風が吹き出されることを 防止し、もって乗員の不快感を確実に解消し得る自動車用空気調和装置を提供す ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本考案は、冷房サイクルに接続したエバポレータが 内蔵されたクーラユニットと、このクーラユニットから流下した空気を加熱する ヒータコアがバイパス通路を有するように設けられ、前記ヒータコアを通過する 空気量と前記バイパス通路を通過する空気量との比率を調節するミックスドアが 開閉自在に設けられ、所定温度に調整された空気を車室内の所定位置に向けて吹 き出すヒータユニットとを有し、前記冷房サイクルが作動中か否かに基づいて、 車室内外の温度条件から定まる前記ミックスドアの目標開度を変化させる補正を 行い、この補正されたミックスドア目標開度に応じて前記ミックスドアを駆動し て、車室内へ吹き出す空気の温度を自動的に制御するようにしたオートエアコン 制御機能を有する自動車用空気調和装置において、前記冷房サイクルの作動ない し作動停止を設定するエアコンスイッチと、前記ミックスドアを駆動するミック スドア駆動手段と、前記温度条件を検出するセンサー群と、前記エアコンスイッ チが操作されたときには、前記ミックスドアを現在の開度から補正された前記目 標開度まで徐々に駆動させる制御信号を、前記ミックスドア駆動手段に出力する 制御手段と、を有することを特徴とする自動車用空気調和装置である。
【0015】
【作用】
冷房サイクルが作動中か否かに基づいて、車室内外の温度条件から定まるミッ クスドアの目標開度を変化させる補正が行われ、この補正されたミックスドア目 標開度に応じてミックスドアが駆動される。これにより、乗員が設定した目標温 度に対応する実際の吹出空気の温度は、冷房サイクルが作動中か否かに拘らず、 ほぼ同じ温度となるように制御される。 特に、エアコンスイッチが操作されたときには、ミックスドアは、制御手段か らの制御信号によって、現在の開度から補正された目標開度まで徐々に駆動され る。これにより、作動中の冷房サイクルが停止されたときには、冷房サイクルを 停止する直前の空気温度よりも冷たい冷風が車室内に一時的に吹き出されること がなく、乗員に不快感を与えることもない。逆に、停止中の冷房サイクルが作動 されたときには、冷房サイクルを作動する直前の空気温度よりも暖かい温風が車 室内に一時的に吹き出されることがなく、乗員に不快感を与えることもない。
【0016】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。 図1は、本考案の一実施例に係る自動車用空気調和装置を示す概略構成図、、 図2は、同実施例の制御装置を示すブロック図である。
【0017】 本実施例の自動車用空気調和装置を構成するユニットは上述したものと同様で あるため、詳細な説明は省略するが、車室内空気あるいは外気を選択的に取り込 むインテークユニット2と、空気を冷却するエバポレータ10が内蔵されたクー ラユニット3とを有する、また、このクーラユニット3から流下した空気を加熱 するヒータコア12がバイパス通路16を有するように設けられ、ヒータコア1 2を通過する空気量とバイパス通路16を通過する空気量との比率を調節するミ ックスドア13が開閉自在に設けられ、所定温度に調整された空気を車室内の所 定位置に向けて吹き出すヒータユニット4とを有している。この自動車用空気調 和装置1は、いわゆるオートエアコンであり、これに取り付けられたミックスド ア13等の各種ドア7、15a〜15cの回動や、ファンモータ9の駆動等は、 図2に示されるオートアンプ20(制御手段に相当する)により制御される。
【0018】 特に、このオートエアコンには、図1の破線で示すように、ヒータユニット4 へ流入する空気の吸込温度を測定する吸込温度センサー18が設けられていない 。また、このオートエアコンでは、設定された目標温度に対応する実際の吹出空 気の温度をエアコンがONまたはOFFしていてもほぼ同じ温度とするために、 前記吸込温度を除いた車室内外の他の温度条件に基づくと共に、エバポレータ1 0が作動しているときと作動していないときとでミックスドア13の目標開度を 異ならせる補正に基づいてミックスドア13を駆動するようになっている。
【0019】 図2に示すように、オートアンプ20に内蔵されたCPU21には、ヒータユ ニット4へ流入する空気の吸込温度を除き、車室内の空調に影響を与える車室内 外の他の温度条件を検出するセンサー群22からの出力信号が図示しない入出力 部を介して入力される。また、CPU21からは、ファンモータ9やインテーク ドア7等の空調機器部材の駆動を行う回路やアクチュエータに、図示しない入出 力部を介して制御信号が出力される。また、CPU21には、オートエアコン1 の作動を操作するスイッチ類が設けられたコントロールパネルと、ROM、RA M等の記憶手段24が接続されている。そして、オートアンプ20は、センサー 群22やスイッチ類からの入力信号を演算処理して、制御回路や各アクチュエー タを総合的に制御する。
【0020】 センサー群22としては、車室内温度を抵抗値に変換して検出する内気センサ ー25、外気温度を抵抗値に変換して検出する外気センサー26、車室内に入射 する日射量を電流値に変換して検出する日射センサー27があり、各センサー2 5、26、27はCPU21に接続されている。また、この他に、エバポレータ 10入口の冷媒温度を抵抗値に変換して検出する冷媒温度センサ−や、エンジン 冷却水温度を抵抗値に変換して検出する水温センサー等もCPU21に接続され ている。尚、上述したように、吸込温度センサー18は設けられていない。
【0021】 また、CPU21には、ファンモータ9への印加電圧を調整するファンコント ロール回路31、インテークドア7を駆動するインテークドアアクチュエータ3 2、ミックスドア13を駆動するミックスドアアクチュエータ33(ミックスド ア駆動手段に相当する)、モードドア15を駆動するモードドアアクチュエータ 34、コンプレッサ35のオン・オフ制御を行うコンプレッサ制御部36等が接 続されている。
【0022】 前記コントロールパネルには、所望の車室内温度を設定する温度設定スイッチ 28、冷房サイクルの作動ないし作動停止を設定するエアコンスイッチ29、自 動制御運転を指定するオートスイッチ30が設けられ、各スイッチ28〜30は CPU21に接続されている。
【0023】 CPU21にはタイマー23が接続されており、このタイマー23はエアコン スイッチ29が押されたときからカウントを開始し、所定時間(例えば3分〜5 分)経過すると、エアコンON又はOFFの時間が所定時間継続されていること を示すフラグが記憶手段24に格納される。また、再度エアコンスイッチ29が 押された場合には、前記フラグがリセットされ、タイマー23は0から再びカウ ントを開始するようになっている。
【0024】 図3は、計算上のミックスドア開度を補正して実際のミックスドア目標開度を 求めるためのグラフを示しており、エアコンがOFFしているときの補正カーブ と、エアコンがONしているときの補正カーブとが、車載されたヒータユニット の特性やエバポレータ10の能力等から変わる空気調和装置の特性として予め求 められている。尚、図3におけるミックドア目標開度は、ミックスドア13がヒ ータコア12の前面を閉じる位置つまりフルクール位置Cを「0%」とし、バイ パス通路16を閉じる位置つまりフルホット位置Hを「100%」としてある。 また、図示例では、全域を補正領域とはせず、計算上のミックスドア開度が「m 」以下の範囲を補正領域としてある。この理由は、エアコンのON、OFFによ りミックスドア目標開度を補正する必要のない領域が、本実施例の空気調和装置 の特性として存在するためである。
【0025】 特に、本実施例のオートアンプ20は、図4(A)(B)に示すように、エア コンスイッチ29が操作されたときには、ミックスドア13を現在の開度「a」 (「b」)から補正された目標開度「b」(「a」)まで徐々に駆動させる制御 信号をミックスドアアクチュエータ33に出力するようになっている。
【0026】 このように構成したオートアンプ20の作動を、図5に示すフローチャートに 基づいて説明する。
【0027】 自動車用空気調和装置が作動中にエアコンスイッチ29が操作されると、ステ ップS1、S2において、エアコンがONからOFFされたのか、あるいは、O FFからONされたのかを判断し、ONからOFFされたと判断すると、ステッ プS3において、フラグがセットされているか否か、つまりエアコンONの時間 が所定時間(例えば3分〜5分)継続されたか否かを判断する。また、ステップ S2でエアコンがOFFからONされたと判断すると、ステップS4において、 フラグがセットされているか否か、つまりエアコンOFFの時間が所定時間(例 えば3分〜5分)継続されたか否かを判断する。
【0028】 ステップS3でNOと判断された場合、つまり、エアコンがONされてから所 定時間経過していない場合は、エバポレータ10が十分に冷えきっていないとき であり、このときには、ステップS5のスロープなしの通常制御が行われる。こ の通常制御において、図4(A)に一点鎖線で示されるように、ミックドア開度 が「a」よりも小さな開度「b」に補正されて、ミックスドア13は、フルクー ル位置Cに向かう方向、換言すればバイパス通路16を開く方向に急激に回動さ れる。このように急激に回動しても、エバポレータ10が十分に冷えきっていな いため、エアコンをOFFする直前の空気温度よりも著しく冷たい冷風が車室内 に一時的に吹き出されることはなく、乗員が不快感を感じることもない。
【0029】 一方、ステップS3でYESと判断された場合、つまり、エアコンがONされ てから所定時間経過している場合は、エバポレータ10が既に十分に冷えきって いるときであり、このときには、ステップS6で各種センサー等からのデータに より求められた計算上のミックスドア開度が補正領域内、つまりミックスドア目 標開度を変化させる必要があると判断すると、ステップS7の処理が行われる。 このステップS7においては、図4(A)に実線で示されるように、ミックドア 開度が「a」よりも小さな開度「b」に補正され、更に、オートアンプ20は、 ミックスドア13を補正前の開度「a」から補正後の開度「b」まで徐々に回動 させる制御信号をミックスドアアクチュエータ33に出力する。このため、バイ パス通路16が急激に開かれることがなく、バイパス通路16を通過する冷風の 比率が急激に増加することがない。従って、エアコンをOFFする直前の空気温 度よりも冷たい冷風が車室内に一時的に吹き出されることはなく、乗員が不快感 を感じることもない。
【0030】 また、ステップS4でNOと判断された場合、つまり、エアコンがOFFされ てから所定時間経過していない場合は、エバポレータ10が冷えたままの状態を 維持しているときであり、このときには、ステップS5の通常制御が行われる。 この通常制御において、図4(B)に一点鎖線で示されるように、ミックドア開 度が「b」よりも大きな開度「a」に補正されて、ミックスドア13は、フルホ ット位置Hに向かう方向、換言すればヒータコア12に至る通路を開く方向に急 激に回動される。このように急激に回動しても、エバポレータ10が十分に冷え たままの状態であるため、エアコンをONする直前の空気温度よりも著しく暖か い温風が車室内に一時的に吹き出されることはなく、乗員が不快感を感じること もない。
【0031】 一方、ステップS4でYESと判断された場合、つまり、エアコンがOFFさ れてから所定時間経過している場合は、エバポレータ10がほぼ大気温度まで暖 まっており、エバポレータ10を十分に冷却するまでには多少の時間を要すると きであり、このときには、ステップS6で計算上のミックスドア開度が補正領域 内であると判断すると、ステップS7の処理が行われる。このステップS7にお いては、図4(B)に実線で示されるように、ミックドア開度が「b」よりも大 きな開度「a」に補正され、更に、オートアンプ20は、ミックスドア13を補 正前の開度「b」から補正後の開度「a」まで徐々に回動させる制御信号をミッ クスドアアクチュエータ33に出力する。このため、ヒータコア12に至る通路 が急激に開かれることがなく、ヒータコア12を通過する未冷却空気の比率が増 加することがない。従って、エアコンをONする直前の空気温度よりも暖かい温 風が車室内に一時的に吹き出されることはなく、乗員が不快感を感じることもな い。
【0032】 エアコンがONからOFFされたときにミックスドア13を現在の開度「a」 から補正後の開度「b」まで回動させるのに要する時間t1 、逆に、エアコンが OFFからONされたときにミックスドア13を現在の開度「b」から補正後の 開度「a」まで回動させるのに要する時間t2 は、適宜選択することができるが 、一例としては例えば5分〜10分程度である。また、t1 とt2 を異ならせて も良い。
【0033】 更に、ミックスドア13を現在の開度から補正後の開度まで徐々に回動させる に当たり、図4(A)(B)の実線で示すように、経過時間に対してリニアに変 化させても、同図の仮想線で示すように変化させても良い。仮想線で示すように ミックスドア13を回動させれば、エアコンスイッチが操作されてから暫くの間 はミックスドアの開度変化が少ないため、一時的に冷風あるいは温風が吹き出さ れることをより一層防止でき、乗員の不快感を確実に解消することができる。
【0034】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、冷房サイクルが作動中か否かに基づい て、車室内外の温度条件から定まるミックスドアの目標開度を変化させる補正を 行うオートエアコン制御機能を有した自動車用空気調和装置において、エアコン のON、OFFを設定するエアコンスイッチが操作されたときには、ミックスド アを現在の開度から補正された目標開度まで徐々に駆動するようにしたため、一 時的に冷風あるいは温風が車室内に吹き出されることが防止でき、もって乗員の 不快感を確実に解消できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例、及び、一般的な自動車用
空気調和装置を示す概略構成図
【図2】 同実施例の制御装置を示すブロック図
【図3】 同実施例におけるミックスドア目標開度の補
正カーブを示すグラフ
【図4】 図4(A)(B)は、エアコンスイッチが操
作されたときのミックスドアの回動を示す説明図
【図5】 同実施例の作動手順を示すフローチャート
【図6】 従来のオートエアコンにおけるミックスドア
目標開度の補正カーブを示すグラフ
【図7】 従来のオートエアコンにおいてエアコンスイ
ッチが操作されたときのミックスドアの回動を示す説明
【符号の説明】
2…インテークユニット 3…クーラユニット 4…ヒータユニット 10…エバポレータ 12…ヒータコア 13…ミックスドア 16…バイパス通路 20…オートアンプ(制
御手段) 22…センサー群 29…エアコンスイッチ 33…ミックスドアアクチュエータ(ミックスドア駆動
手段)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷房サイクルに接続したエバポレータ(10)
    が内蔵されたクーラユニット(3) と、 このクーラユニット(3) から流下した空気を加熱するヒ
    ータコア(12)がバイパス通路(16)を有するように設けら
    れ、前記ヒータコア(12)を通過する空気量と前記バイパ
    ス通路(16)を通過する空気量との比率を調節するミック
    スドア(13)が開閉自在に設けられ、所定温度に調整され
    た空気を車室内の所定位置に向けて吹き出すヒータユニ
    ット(4) とを有し、 前記冷房サイクルが作動中か否かに基づいて、車室内外
    の温度条件から定まる前記ミックスドア(13)の目標開度
    を変化させる補正を行い、この補正されたミックスドア
    目標開度に応じて前記ミックスドア(13)を駆動して、車
    室内へ吹き出す空気の温度を自動的に制御するようにし
    たオートエアコン制御機能を有する自動車用空気調和装
    置において、 前記冷房サイクルの作動ないし作動停止を設定するエア
    コンスイッチ(29)と、 前記ミックスドア(13)を駆動するミックスドア駆動手段
    (33)と、 前記温度条件を検出するセンサー群(22)と、 前記エアコンスイッチ(29)が操作されたときには、前記
    ミックスドア(13)を現在の開度(a(b))から補正された前
    記目標開度(b(a))まで徐々に駆動させる制御信号を、前
    記ミックスドア駆動手段(33)に出力する制御手段(20)
    と、 を有することを特徴とする自動車用空気調和装置。
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