JPH0591921U - 自動車用空気調和装置 - Google Patents

自動車用空気調和装置

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JPH0591921U
JPH0591921U JP3289892U JP3289892U JPH0591921U JP H0591921 U JPH0591921 U JP H0591921U JP 3289892 U JP3289892 U JP 3289892U JP 3289892 U JP3289892 U JP 3289892U JP H0591921 U JPH0591921 U JP H0591921U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 「自動車用空気調和装置」において、ある空
調機器部材の手動選択スイッチを自動制御運転中に操作
した場合に、乗員の不快感や操作の繁雑化が生じること
がないようにすること。 【構成】 自動車用空気調和装置に設けられたファンモ
ータ9、インテークドア7、モードドア15等の空調機
器部材の自動制御運転を指定するオートスイッチ43
と、これらの空調機器部材の作動を手動によって変更す
る手動選択スイッチ50〜52とを設ける。更に、オー
トアンプ20は、オートスイッチ43により自動制御運
転が指定された場合であって、手動選択スイッチ50〜
52が操作されたときには、ファンモータ9等の作動特
性を定めた制御線をスイッチの操作に対応させて変化さ
せ、この変化された制御線に基づいてファンモータ9等
の自動制御運転を継続する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車室内の空調に影響を与える車室内温度等の環境条件をセンサー群 で検知し、車室内温度を設定された温度に保つように、ファンモータ、インテー クドア、モードドア等の空調機器部材の作動を、作動特性を定めた制御線に基づ いて、自動制御するようにした自動車用空気調和装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の自動車用空気調和装置には、車室内温度を設定された温度に維持するこ とによって、乗員の快適性を向上させるようにしたオートエアコンと指称される ものがある。このオートエアコンは、車室内の空調に影響を与える車室内温度、 外気温度、エンジン水温、日射量等の環境条件を検出するセンサー群と、所望の 車室内温度を設定する温度設定手段と、複数の空調環境を車室内に実現するため に設けられたファンモータ、インテークドア、ミックスドア、モードドア等の空 調機器部材とを有し、車室内温度を設定された温度に保つように、前記空調機器 部材の作動を、作動特性を定めた制御線に基づいて、自動制御するようになって いる。
【0003】 例えば、ファンモータによるファン風量の自動制御は、図6に示される制御線 に基づいてなされており、温調パラメータとして設定温度と現在の車室内温度と の差の絶対値を採ると、温調パラメータが大きいとき、つまり設定温度と現在の 車室内温度との温度差が大きいときにはファンモータへの印加電圧を増加してフ ァン風量を増加させ、一方、温調パラメータが小さいとき、つまり設定温度と現 在の車室内温度との温度差が小さいときにはファンモータへの印加電圧を減少し てファン風量を減少させる。また、中間域では、温調パラメータが小さくなるの に応じて、ファン風量を自動的に減少させるようになっている。
【0004】 また、オートエアコンは、上述のような自動制御運転の他に、乗員が自動制御 運転による空調状態とは異なる空調状態を望む場合も起こり得ることを考慮して 手動制御も行えるようになっている。この手動制御を行うため、オートエアコン には、各空調機器部材の作動を手動によって変更する手動選択スイッチが設けら れている。
【0005】 例えば、ファン風量を手動制御する場合には、ファン風量に関する手動選択ス イッチを操作者が操作すると、このスイッチの操作に対応したファン風量が、自 動制御に基づくファン風量に優先して選択されるようになっている。また、ベン トモード、バイレベルモード等の種々の空調モードについても自動制御から手動 制御に切り換えることができるようになっており、空調モードに関する手動選択 スイッチを操作者が操作すると、このスイッチの操作に対応した空調モードが、 自動制御に基づく空調モードに優先して選択されるようになっている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
手動選択スイッチの操作によってファン風量や空調モード等を自動制御から手 動制御に切り換えた場合、その後は、選択したファン風量や空調モードが固定さ れ、このままの状態で車室内の空調が継続される。
【0007】 このため、車室内の空調に影響を与える環境条件や、設定温度が変化した場合 に、乗員の快適性が損なわれるという問題があった。 例えば、乗員が自動制御による風量では少ないと感じた場合には、乗員はファ ン風量に関する手動選択スイッチを操作して自動制御による風量を所望の風量ま で増加させるが、車室内外の温度等が変化して環境条件に最適な風量よりも手動 選択した風量が大きくなり過ぎると、乗員は逆に不快感を感じることになる。こ のときには、乗員は手動選択スイッチを再度操作して、風量を減じる操作をしな ければならず操作が繁雑であった。
【0008】 このような、ある空調機器部材の作動を自動制御から手動制御に切り換えた場 合に生じる乗員の不快感や操作の繁雑化は、手動選択スイッチを操作することに より選択された状態を固定したままで、車室内の空調を継続することに起因して いる。
【0009】 本考案者らは、ある空調機器部材の作動を自動制御から手動制御に切り換えた 場合に乗員の不快感や操作の繁雑化が生じることがないような自動車用空気調和 装置を提供すべく鋭意研究した結果、自動制御運転を行っている場合にある空調 機器部材に関する手動選択スイッチが操作されたときにはその空調機器部材の作 動を固定状態で維持するという従来の固定概念を打破し、自動制御運転中に手動 選択スイッチが操作されたときには手動選択スイッチの操作による乗員の意思を 自動制御運転に盛り込むようにすれば、上記不具合が生じないことを見出だし本 考案を完成するに至った。
【0010】 そこで、本考案は、ある空調機器部材の手動選択スイッチを自動制御運転中に 操作した場合に、乗員の不快感や操作の繁雑化が生じることがない自動車用空気 調和装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本考案は、車室内の空調に影響を与える車室内温度 、外気温度、エンジン水温、日射量等の環境条件を検出するセンサー群と、所望 の車室内温度を設定する温度設定手段と、複数の空調環境を車室内に実現するた めに設けられたファンモータ、インテークドア、モードドア等の空調機器部材と を有し、これら空調機器部材のうち少なくとも1つの空調機器部材の作動を、こ の空調機器部材の作動特性を定めた制御線に基づいて、自動制御し得る自動車用 空気調和装置において、前記自動制御運転を指定するオートスイッチと、前記少 なくとも1つの空調機器部材の作動を手動によって変更する手動選択スイッチと 、前記オートスイッチにより前記自動制御運転が指定された場合であって前記手 動選択スイッチが操作されたときには、前記少なくとも1つの空調機器部材の前 記制御線をその操作に対応させて変化させ、この変化された制御線に基づいて、 前記少なくとも1つの空調機器部材の自動制御運転を継続する制御手段とを有す ることを特徴とする自動車用空気調和装置である。
【0012】
【作用】
オートスイッチが押されて自動制御運転が指定されると、制御手段は、センサ ー群により検出した環境条件と温度設定手段で設定された温度とに基づいて車室 内温度を設定された温度に保つように、ファンモータやモードドア等の空調機器 部材の作動を、これらの作動特性を定めた制御線に基づいて自動制御する。 この自動制御運転中に手動選択スイッチが操作されたときには、制御手段は、 操作されたスイッチに対応する空調機器部材の制御線をその操作に対応させて変 化させ、この変化された制御線に基づいて前記空調機器部材の自動制御運転を継 続する。これにより、手動選択スイッチの操作による乗員の意思が自動制御運転 に盛り込まれることになり、乗員が望む空調状態が実現され、更に、その後に環 境条件が変化すれば、この変化に応じて空調状態が自動的に制御されることにな る。
【0013】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。 図1は、本考案の一実施例に係る自動車用空気調和装置の概略構成図、図2は 、同実施例の制御装置を示すブロック図である。
【0014】 図1に示される自動車用空気調和装置1は、いわゆるオートエアコンであり、 これに取り付けられた各種ドア7、13、15a〜15cの回動やファンモータ 9の駆動等は、図2に示されるオートアンプ20(制御手段に相当する)により 制御される。
【0015】 自動車用空気調和装置1は、周知のように、車室内空気あるいは外気を選択的 に取り込むインテークユニット2と、取り込んだ空気を冷却するクーラユニット 3と、空気を加熱して車室内の所定位置に吹き出すヒータユニット4とを有し、 これらをシリーズに連結して構成されている。
【0016】 前記インテークユニット2には、車室内空気を取り込む内気導入口6と、外気 を取り込む外気導入口5とが形成され、これら導入口5、6を選択的に開閉する インテークドア7が開閉自在に設けられている。このインテークドア7を図中F で示す外気導入位置に回動すると、吸気モードは外気のみを取り込む外気導入モ ードとなり、図中Rで示す内気導入位置に回動すると、吸気モードは内気のみを 取り込む内気導入モードとなる。また、インテークドア7を外気導入位置F及び 内気導入位置Rを除く中間位置Mに回動した場合には、吸気モードは外気と内気 とを回動位置Mに応じた比率で取り込む半外気導入モードとなる。また、取り込 んだ空気を下流側のユニット3、4に送るために、ファンモータ9により駆動さ れるファン8が設けられている。このファンモータ9への印加電圧を調整するこ とにより、ファン8の回転速度が変化してファン風量が制御される。
【0017】 前記クーラユニット3には、冷媒が循環するエバポレータ10が内蔵され、こ のエバポレータ10は冷媒と空気との熱交換を行って該空気を冷却する。エバポ レータ10は、図示しないコンプレッサ、コンデンサ、膨張弁等と共に冷房サイ クルを構成している。
【0018】 前記ヒータユニット4には、空気を加熱するヒータコア12がバイパス通路1 6を有するように設けられている。ヒータコア12内にはエンジン冷却水が循環 しており、このヒータコア12はエンジン冷却水と空気との熱交換を行って該空 気を加熱する。車室内に吹き出す空気の温度は、ヒータコア12を通過する空気 量と、バイパス通路16を通過する空気量との比率を変えることによってなされ ており、このため、ヒータコア12の前面にはミックスドア13が開閉自在に設 けられている。このミックスドア13を図中Hで示すフルホット位置に回動する と、空気は全量ヒータコア12を通って最大暖房運転となり、図中Cで示すフル クール位置に回動すると、空気は全量バイパス通路16を通って最大冷房運転と なる。また、ミックスドア13をフルホット位置H及びフルクール位置Cを除く 中間位置Mに回動した場合には、クーラユニット3からの空気はその回動位置に 応じた比率でヒータコア12とバイパス通路16とを通り、所定の温度に調整さ れる。
【0019】 ヒータコア12の下流には、ヒータコア12を通過し加熱された温風と、バイ パス通路16を通過した冷風とを混合するミックス室17が形成されている。こ のミックス室17内の空気を取り出すために、ベント口14aと、フット口14 bとデフロスト口14cとがヒータユニット4に設けられている。ベント口14 aからの空気は、ベントダクト(図示せず)を介して乗員の上半身に向けて吹き 出され、フット口14bからの空気は、フットダクト(図示せず)を介して乗員 の足元に向けて吹き出され、デフロスト口14cからの空気は、デフダクト(図 示せず)を介してウィンドの内面に向けて吹き出される。また、前記各口14a 〜14cには、これらを開閉するためのベントドア15a、フットドア15b、 デフロストドア15c(これらを総称して「モードドア15」という)が開閉自 在に設けられている。
【0020】 自動車用空気調和装置1の空調モードには、乗員の上半身に向けて空気を吹き 出すベントモード(VENT)、足元に向けて空気を吹き出すフットモード(F OOT)、頭寒足熱空調を行うバイレベルモード(B/L)、ウィンドの曇りを 除去するデフモード(DEF)、足元とウィンド内面に向けて空気を吹き出すデ フ・フットモード(D/F)等の種々のモードがある。これらの空調モードは、 前記モードドア15の位置を切り替えることにより実現されている。例えば、ベ ントモードの場合には、フットドア15b及びデフロストドア15cはそれぞれ フット口14bとデフロスト口14cとを閉じ、ベントドア15aはベント口1 4aを最大に開いている。
【0021】 図2に示すように、オートアンプ20に内蔵されたCPU21には、車室内の 空調に影響を与える環境条件を検出するセンサー群22からの出力信号が図示し ない入出力部を介して入力される。また、CPU21からは、ファンモータ9や インテークドア7等の空調機器部材の駆動を行う回路やアクチュエータに、図示 しない入出力部を介して制御信号が出力される。また、CPU21には、オート エアコン1の作動を操作するスイッチ類が設けられたコントロールパネル23と 、ROM、RAM等の記憶手段24が接続されている。そして、オートアンプ2 0は、センサー群22やスイッチ類からの入力信号を演算処理して、制御回路や 各アクチュエータを総合的に制御する。
【0022】 前記センサー群22としては、車室内温度を抵抗値に変換して検出する内気セ ンサー25、外気温度を抵抗値に変換して検出する外気センサー26、エバポレ ータ10通過後の空気温度を抵抗値に変換して検出するインテークセンサー27 、エバポレータ10入口の冷媒温度を抵抗値に変換して検出する冷媒温度センサ −28、車室内に入射する日射量を電流値に変換して検出する日射センサー29 、エンジン冷却水温度を抵抗値に変換して検出する水温センサー30等があり、 各センサー25〜30はCPU21に接続されている。
【0023】 また、CPU21には、ファンモータ9への印加電圧を調整するファンコント ロール回路31、インテークドア7を駆動するインテークドアアクチュエータ3 2、ミックスドア13を駆動するミックスドアアクチュエータ33、モードドア 15を駆動するモードドアアクチュエータ34、コンプレッサ35のオン・オフ 制御を行うコンプレッサ制御部36等が接続されている。
【0024】 前記コントロールパネル23には、押しボタン式の各種スイッチが配設された 操作部40と、エアコンの作動状態を表示する表示部41とが設けられている。 操作部に配設された各スイッチの主な機能は以下の通りである。
【0025】 スイッチ42は、ファン8やコンプレッサ35の作動を停止させるOFFスイ ッチであり、このOFFスイッチ42が押されると、表示部41の表示は全て消 灯され、また、インテークドア7は外気導入位置Fに回動される。
【0026】 スイッチ43は、自動制御運転を指定するオートスイッチであり、図示例のオ ートスイッチ43は、エコノミスイッチ43aとエアコンスイッチ43bとを有 し、エコノミスイッチ43aが1度押されるとコンプレッサ35の省燃費制御を 伴う自動制御運転がなされ、2度押されるとコンプレッサ35を常にOFFした まま自動制御運転がなされる。一方、エアコンスイッチ43bが押されると、コ ンプレッサ35を常にONしたままの状態で自動制御運転が行われる。自動制御 運転が指定されると、指定に対応した表示が表示部41に表わされる。
【0027】 スイッチ44は、現在の外気温度を表示部41に短時間表示するための外気温 スイッチである。
【0028】 スイッチ45は、所望の車室内温度を設定する温度設定手段としての温度設定 スイッチであり、設定温度を上昇させるアップキー45aと、下降させるダウン キー45bとを有している。これらキー45a、45bを1回押すごとに、設定 温度を、例えば0.5℃ずつ変化させて、例えば18.0〜32.0℃の範囲で 自由に設定できるようになっている。前記キー45a、45bを操作して設定さ れた温度は、表示部41に表示される。目標とする温度が設定されると、センサ ー群22からの入力信号により定まる条件と、エアミックスドア13の開度との 関係が適正か否かがオートアンプ20で比較演算され、この値に基づいて、ミッ クスドア13をフルホットH側、フルクールC側へ移動又は停止させることによ り、エアミックスドア13の開度は常に適正な開度となるように制御される。
【0029】 更に、複数の空調環境を車室内に実現するために設けられたファンモータ9、 インテークドア7、モードドア15等の空調機器部材の作動を手動によって変更 する種々の手動選択スイッチ50〜52が操作部40に設けられている。 図示例では、手動選択スイッチとして、風量を手動選択するファンスイッチ5 0、モードドア15による空調モードを手動選択する吹出口スイッチ51、イン テークドア7による吸気モードを手動選択する吸込口スイッチ52が設けられて いる。
【0030】 ファンスイッチ50は、ファンモータ9への印加電圧を切り換えることによっ て、ファン風量を手動選択できるようになっており、風量を増加させるアップキ ー50aと、減少させるダウンキー50bとを有している。前記オートスイッチ 43が押されていない手動運転の場合にあっては、このファンスイッチ50のキ ー50a、50bを押すごとに、ファン9の回転速度が例えば1速〜4速の範囲 で1段階づつ切り換えられて、ファン風量が自由に選択される。手動選択された ファン風量は、表示部41に表示される。
【0031】 吹出口スイッチ51は、モードドアアクチュエータ34によりモードドア15 を所定位置に回動させることによって、空調モードを手動選択できるようになっ ており、所定の順番で変化する空調モードを1つ先の空調モードに進めるアップ キー51aと、1つ前の空調モードに戻すダウンキー51bとを有している。オ ートスイッチ43が押されていない手動運転の場合にあっては、この吹出口スイ ッチ51のキー51a、51bを押すごとに、空調モードが例えばVENT、B /L、FOOT、D/Fと1段階づつ切り換えられて、空調モードが自由に選択 される。手動選択された空調モードは、表示部41に表示される。
【0032】 吸込口スイッチ52は、インテークドアアクチュエータ32によりインテーク ドア7を所定位置に回動させることによって、吸気モードを手動選択できるよう になっており、所定の順番で変化する吸気モードを1つ先の吸気モードに進める アップキー52aと、1つ前の吸気モードに戻すダウンキー52bとを有してい る。オートスイッチ43が押されていない手動運転の場合にあっては、この吸込 口スイッチ52のキー52a、52bを押すごとに、吸気モードが例えば内気導 入、半外気導入、外気導入と1段階づつ切り換えられて、吸気モードが自由に選 択される。手動選択された吸気モードは、表示部41に表示される。
【0033】 また、ウィンドの曇りを除去したいときの操作性を考慮して、操作部40には デフスイッチ46が設けられている。このデフスイッチ46が押されると、コン プレッサ35はONされ、空調モードはDEFモードに設定され、吸気モードは 外気導入モードに強制的に設定される。この強制設定されたデフモードは、表示 部41に表示される。
【0034】 特に、本実施例のオートアンプ20は、オートスイッチ43が押されて自動制 御運転が指定された場合であって、ファンスイッチ50等の手動選択スイッチ( 50〜52)が操作されたときには、ファンモータ9等の作動特性を定めた制御 線をその操作に対応させて変化させ、この変化された制御線に基づいて、ファン モータ9等の自動制御運転を継続するようになっている。
【0035】 このように構成したオートアンプ20は、次ぎのように作用する。
【0036】 ファン風量の制御について説明すると、オートスイッチ43が押されて自動制 御運転が指定されると、ファン風量の自動制御は、図3に示される標準制御線S に基づいてなされる。温調パラメータとして設定温度と現在の車室内温度との差 の絶対値を採ると、温調パラメータが大きいとき、つまり設定温度と現在の車室 内温度との温度差が大きいときにはファンモータ9への印加電圧を増加してファ ン風量を増加させ、一方、温調パラメータが小さいとき、つまり設定温度と現在 の車室内温度との温度差が小さいときにはファンモータ9への印加電圧を減少し てファン風量を減少させる。また、中間域では、温調パラメータが小さくなるの に応じて、ファン風量を自動的に減少させるようになっている。
【0037】 この自動制御運転の状態の下で、操作者が手動選択スイッチであるファンスイ ッチ50を操作すると、オートアンプ20はアップキー50aが押されたかダウ ンキー50bが押されたかを判断する。アップキー50aが押されたと判断する と、制御線を標準制御線Sより図中右側に変化させ、この変化された制御線(2 点鎖線で示される)に基づいて、ファン風量の自動制御運転を継続する。これに より、温調パラメータの値が同じであれば、標準制御線に基づく自動制御の場合 に比べて、多めの風量が車室内に向けて吹き出されることになる。更に、自動制 御運転が継続されているために、この風量が固定されるのではなく、温調パラメ ータの変化に応じて風量の増減制御が自動的に行われることになる。逆に、ダウ ンキー50bが押されたと判断すると、制御線を標準制御線Sより図中左側に変 化させ、この変化された制御線(1点鎖線で示される)に基づいて、ファン風量 の自動制御運転を継続する。これにより、温調パラメータの値が同じであれば、 標準制御線に基づく自動制御の場合に比べて、少なめの風量が車室内に向けて吹 き出されることになる。更に、この風量が固定されるのではなく、温調パラメー タの変化に応じてファン風量の増減制御が自動的に行われることになる。また、 キー50a、50bが複数回押されれば、その回数に対応して制御線を更に変化 させるようになっている。これら複数の制御線は、予め記憶手段24に格納され ている。
【0038】 図4は、吹出口(空調モード)の自動制御運転を行う際の制御線を示し、図5 は、吸込口(吸気モード)の自動制御運転を行う際の制御線を示している。これ らの場合における温調パラメータは、ミックスドア13の開度やインテークセン サー27で検出した温度等により定まる吹出風の温度が通常採られている。
【0039】 例えば、吹出口を自動制御運転している状態の下で、操作者が手動選択スイッ チである吹出口スイッチ51のアップキー51aを押すと、制御線は標準制御線 Sより図中右側の2点鎖線で示される制御線に変化され、この変化された制御線 に基づいて、吹出口の自動制御運転が継続される。これにより、温調パラメータ の値が同じであれば、標準制御線Sに基づく自動制御の場合に比べて、VENT モードが設定され易くなり、更に、この空調モードが固定されるのではなく、温 調パラメータの変化に応じて、吹出口つまり空調モードの切り換え制御が自動的 になされることになる。
【0040】 また、吸込口を自動制御運転している状態の下で、操作者が手動選択スイッチ である吸込口スイッチ52のダウンキー52bを押すと、制御線は標準制御線S より図中左側の1点鎖線で示される制御線に変化され、この変化された制御線に 基づいて、吸込口の自動制御運転が継続される。これにより、温調パラメータの 値が同じであれば、標準制御線Sに基づく自動制御の場合に比べて、外気導入モ ードが設定され易くなり、更に、この吸気モードが固定されるのではなく、温調 パラメータの変化に応じて、吸込口つまり吸気モードの切り換え制御が自動的に なされることになる。
【0041】 このように、本実施例のオートエアコン1では、オートスイッチ43が押され て自動制御運転が指定されると、この自動制御運転の指定が解除されない限り常 に自動制御運転を行い、この自動制御運転中に手動選択スイッチ50〜52が操 作されたときには、手動選択スイッチ50〜52の操作による乗員の意思が、制 御線を変化させることによって、自動制御運転に盛り込まれることになる。つま り、このオートエアコン1は、乗員の意思を優先させ、かつ、自動制御状態を維 持するようにしたものである。このように制御すれば、自動制御運転に対する乗 員の意思分を偏差等で実現することができることになり、自動制御運転中に手動 選択スイッチ50〜52を操作した場合には、乗員が望む空調状態が実現され、 更にその後の環境条件の変化に応じて空調状態が最適な状態に自動制御されるこ とになることから、乗員に不快感が生じる虞がない。更に、自動制御運転の指定 が解除されない限り常に自動制御運転を行っているため、オートエアコン1をわ ざわざフルオートへ戻したり、従来のように手動選択スイッチ50〜52を再度 操作したりする必要がないため、操作の繁雑化を招くこともない。
【0042】 また、オートアンプ20をこのように構成しても、従来から行われている空調 制御を大幅に変えることがない。しかも、手動選択スイッチ50〜52の操作状 態を記憶手段24に順次記憶させれば、簡易学習制御を行うこともでき、乗員が 好む最適な自動制御運転を提供することも容易となる。
【0043】 尚、図示したスイッチ類は、押しボタン式であるが、ダイヤル式であっても良 い。また、変化された制御線を標準制御線Sに戻すための所定の操作手順あるい は専用のリセットスイッチを設けても良い。更に、ファン風量制御、吹出口制御 、吸込口制御の全てに本考案を適用した場合を説明したが、空調機器部材のうち 少なくとも1つが上述したように作動すれば良い。
【0044】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の自動車用空気調和装置によれば、自動制御運転 中に手動選択スイッチが操作されたときには、手動選択スイッチの操作による乗 員の意思を自動制御運転に盛り込むようにしたため、乗員の不快感や操作の繁雑 化が生じることを防止できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例に係る自動車用空気調和装
置の概略構成図
【図2】 同実施例の制御装置を示すブロック図
【図3】 同実施例におけるファン風量の制御特性を示
す図
【図4】 同実施例における吹出口の制御特性を示す図
【図5】 同実施例における吸込口の制御特性を示す図
【図6】 従来のオートエアコンにおけるファン風量の
制御特性を示す図
【符号の説明】
7…インテークドア(空調機器部材) 9…ファンモー
タ(空調機器部材) 15…モードドア(空調機器部材) 20…オートア
ンプ(制御手段) 22…センサー群 43…オートス
イッチ 45…温度設定スイッチ(温度設定手段) 50…ファンスイッチ(手動選択スイッチ) 51…吹出口スイッチ(手動選択スイッチ) 52…吸込口スイッチ(手動選択スイッチ) 50a、51a、52a…アップキー 50b、51b、52b…ダウンキー S…標準制御線

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車室内の空調に影響を与える車室内温度、
    外気温度、エンジン水温、日射量等の環境条件を検出す
    るセンサー群(22)と、 所望の車室内温度を設定する温度設定手段(45)と、 複数の空調環境を車室内に実現するために設けられたフ
    ァンモータ、インテークドア、モードドア等の空調機器
    部材(9,7,15)とを有し、 これら空調機器部材のうち少なくとも1つの空調機器部
    材(9 (7,15) ) の作動を、この空調機器部材(9 (7,15)
    ) の作動特性を定めた制御線に基づいて、自動制御し
    得る自動車用空気調和装置において、 前記自動制御運転を指定するオートスイッチ(43)と、 前記少なくとも1つの空調機器部材(9 (7,15) ) の作動
    を手動によって変更する手動選択スイッチ(50 (51,52)
    ) と、 前記オートスイッチ(43)により前記自動制御運転が指定
    された場合であって前記手動選択スイッチ(50 (51,52)
    ) が操作されたときには、前記少なくとも1つの空調
    機器部材(9 (7,15) ) の前記制御線をその操作に対応さ
    せて変化させ、この変化された制御線に基づいて、前記
    少なくとも1つの空調機器部材(9 (7,15)) の自動制御
    運転を継続する制御手段(20)とを有することを特徴とす
    る自動車用空気調和装置。
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