JPH0620808B2 - 自動車用空調制御装置 - Google Patents

自動車用空調制御装置

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JPH0620808B2
JPH0620808B2 JP2014068A JP1406890A JPH0620808B2 JP H0620808 B2 JPH0620808 B2 JP H0620808B2 JP 2014068 A JP2014068 A JP 2014068A JP 1406890 A JP1406890 A JP 1406890A JP H0620808 B2 JPH0620808 B2 JP H0620808B2
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temperature
conditioning
head
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克己 飯田
義彦 桜井
明彦 高野
秀夫 山口
輝昭 矢野
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Bosch Corp
Matsuda KK
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Diesel Kiki Co Ltd
Matsuda KK
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、車室内の頭部温度の制御が可能な冷風バイ
パスを有し、頭部温度設定に応じて各空調機器の複合制
御を行なって空調フィーリングを向上させる自動車用空
調制御装置に関する。
(従来の技術) 従来より、自動車用空調制御装置(カーエアコン)にお
いては、暖房時に乗員の顔面のほてりを除去して頭寒足
熱となるようにヒート、ベント、デフの各吹出口とは別
に冷風を吹き出すための吹出口を設けた冷風バイパス方
式が用いられている。そして、この冷風バイパス方式を
用い、所定の条件下において冷風バイパスドアを自動的
に駆動させて頭部の空調フィーリングを向上させようと
することが提案されている。例えば、特開昭63−34
216号公報においては、吹出空気温度が所定温度以上
及び車室内の温度と設定温度との差が所定値以下という
二つの条件が成立した場合に冷風バイパスドアを駆動し
て頭部に冷風を吹きつけることが開示されている。
また、前記冷風バイパス方式を用いずに頭部の空調フィ
ーリングを改善する方法として、特開昭58−33509
号公報においては、送風機の下流側にて空調ダクトを少
なくとも二つの通路に仕切り、それぞれの通路にエアミ
ックスドアを設け、該二つの空調ダクトから空調空気を
車室内の異なった二つの空調空間に吹き出すことが開示
されている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記前者の従来例においては、冷風バイ
アスドアの開閉だけでは頭部の空調フィーリングを大き
く変えるほどの温度、風量の変化感を出すことが難しか
った。また、頭部温度設定装置を設けて頭部のみの温調
を行なう方式も考えられるが、やはり所望の空調変化感
を出すことは難しかった。
そこで、この発明は、冷風バイパス制御に応じて頭部の
空調フィーリングを大きく変えるようにするために、冷
風バイパスドアの開度に応じて送風機やエアミックスド
ア等の空調機器を複合作動させて頭部温度を設定操作し
たときに、乗員の望む温度、風量の変化感が得られる自
動車用空調制御装置を提供することを課題としている。
(課題を解決するための手段) 前述の課題を達成するために、請求項1の発明は、第1
図に示すように、送風機により空調通路に吸引された空
気を冷却または加熱手段を介して温度を調節し、開かれ
ている上部吹出口または下部吹出口から車室内に吹き出
されるようにすると共に、加熱手段より上流の空気を前
記上部吹出口へ導くバイパス通路と、そのバイパス通路
を開閉制御するバイパスドアを有する自動車用空調制御
装置において、乗員の頭部付近の温度を設定す前記バイ
パスドアの開度を制御する頭部温度設定手段200と、
少なくとも車室内の温度及び設定温度を含む温度信号に
基づき車室内の熱負荷に相当する総合信号を演算する総
合信号演算手段100と、この総合信号により空調機器
の諸態様を決定し空調制御を行なう空調制御演算手段3
00と、この空調制御演算手段300で演算された空調
機器の諸態様の全部または一部を前記頭部温度設定手段
200の設定に応じて変えられる補正量や規制量を、少
なくとも二つの分けられた比較的大きな数値として強調
制御を行なう強調制御演算手段500と、比較的小さな
数値としてひかえめ制御を行なうひかえめ制御演算手段
400と、空調制御がほぼ安定状態に達して前記頭部温
度制御手段200の設定操作を行なった場合にひかえめ
制御から強調制御に移行させる制御態様選択手段600
と、この制御態様選択手段600の選択結果に応じて前
記空調制御演算手段300により演算された各種制御態
様に補正を加えまたは規制して制御量を決定する補正規
制制御量決定手段700と、この補正規制制御量決定手
段700により得られた制御量により前記各空調機器を
駆動する駆動手段800とを具備するものである。
請求項2の発明は、第2図に示すように、前記請求項1
の発明に加えて、前記強調制御を行なう強調制御演算手
段500にあって、複数の制御パターンを有し、該複数
の制御パターンは外気温度検出手段900により検出さ
れた外気温度により選択されて用いられるようにしたも
のである。
(作用) したがって、請求項1の発明においては、設定温度、車
室内温度、外気温度等から車室内の熱負荷量に相当する
総合信号が演算され、これにより吹出モード、エアミッ
クスドアの開度、エバポレータの能力、送風機の風量等
の空調機器の諸態様が決定され、それぞれ通常制御状態
として空調制御が行なわれ、起動後は該通常制御態様を
構成している吹出モード、エアミックスドアの開度、エ
バポレータの能力、送風機の風量の全部または一部を前
記頭部温度設定手段の設定に応じて比較的小さな数値に
応じて補正または規制するひかえめ制御に移動し、車室
内の空調状態がほぼ安定状態に達して頭部温度設定器が
操作されると、前記補正または規制した数値よりも大き
な値にて補正または規制する強調制御に移行し、頭部温
度設定器の設定操作によるバイパスドアの開度に応じて
空調機器を複合作動させ、これにより頭部の空調フィー
リングの向上が図られる。
また、請求項2の発明では、強調制御が複数の制御パタ
ーンとなっており、それを外気温にて選択させるので、
フルシーズン頭部温度制御を違和感なく採用できるもの
である。
(実施例) 以下、この発明の実施例を図面により説明する。
第3図において、自動車用空調制御装置は、空調通路1
の最上流側にインテークドア切換装置2が設けられ、こ
のインテークドア切換装置2は、内気入口3と外気入口
4とが分かれた部分に内外気切換ドア5が配置され、こ
の内外気切換ドア5をアクチュエータ6により操作して
空調通路1内に導入する空気を内気と外気とに選択でき
るようになっている。
送風機7は、空調通路1内に空気を吸い込んで下流側に
送風するもので、この送風機7の後方にはエバポレータ
8とヒータコア9とが設けられている。
エバポレータ8は、図示しないコンプレッサ等と共に配
管結合されて冷房サイクルを構成し、空調通路1に吸い
込まれた空気を冷却するようになっている。また、ヒー
タコア9はエンジン(図示せず)の冷却水が循環して空
気を加熱するようになっている。このヒータコア9の前
方にはエアミックスドア10の開度θx をアクチュエー
タ11により調節することで、ヒータコア9を通過する
空気とヒータコア9をバイパスする空気との量が変えら
れ、その結果、吹出空気の温度が制御されるようになっ
ている。
尚、エアミックスドア10の開度θx は 、エアミック
スドア10の位置がフルクール位置(I位置)のとき0
%、フルヒート位置(II位置)のとき100%である。
そして、前記空調通路1の下流端は、デフロスト吹出口
12、上部吹出口13及び下部吹出口14に分かれて車
室15に開口し、その分かれた部分にモードドア16,
17,18が設けられ、このモードドア16,17,1
8をアクチュエータ19で操作することにより所望の吹
出モードが得られるようになっている。
また、この装置には空調通路1の一部をバイパスするバ
イパス通路20が設けられている。このバイパス通路2
0は、一端が空調通路1のエバポレータ8よりも下流側
で且つエアミックスドア10よりも上流側に、他端が上
部吹出口13の手前にそれぞれ接続されており、エバポ
レータ8を通過した空気の一部を直接上部吹出口13へ
供給できるようになっている。そして、このバイパス通
路20を介して供給される冷風量は、バイパスドア21
の開度θy をアクチュエータ22で制御することにより
調節できるようになっている。
25は車室内の代表温度Tr を検出する車室内温度検出
器であり、インスツルメントパネル等に取り付けられて
いる。また、26は自動車の天井等に取り付けられて頭
部周辺の温度Trhを検出する頭部温度検出器、27は外
気温度Ta を検出する外気温度検出器、28は日射量T
s を検出する日射検出器、29はエバポレータ8または
エバポレータ8の直後に設けられエバポレータ8による
空気の冷却能力をエバポレータ8の温度またはエバポレ
ータ8を通過した空気の温度として検出するエバ吹出温
度センサであり、これらの出力信号はマルチプレクサ
(MPX)31を介して選択され、A/D変換器32を
介してデジタル信号に変換されてマイクロコンピュータ
33に入力される。
また、34はバイパスドア21の開度θy を検出する開
度検出器、35はモードドア16,17,18の位置を
検出する位置検出器、36はエアミックスドア10の開
度θx を検出する開度検出器であり、これらの出力信号
もマルチプレクサ31、A/D変換器32を介してそれぞ
れマイクロコンピュータ33に入力される。
さらに、マイクロコンピュータ33には、コントロール
パネル37、温度設定器38及び頭部温度設定器39か
らの出力信号が入力される。
コントロールパネル37は、吹出モードをVENTモード、
BI−Lモード、HEATモード、DEF モードにマニュ
アル設定するモードスイッチ40a〜40d、前記冷房サ
イクルを稼動させるA/Cスイッチ41、送風機7の回転
速度を低速(FAN1)、中速(FAN2)、高速(FAN
3)に切り換えるファンスイッチ42a〜42c、送風
機等の空調機器のすべてを自動制御するAUTOスイッ
チ43、空調機器の駆動を停止させるOFFスイッチ4
4を備えている。
温度設定器38は、アップダウンスイッチ45a,45b
と、設定温度を表示する表示部46とから成り、アップ
ダウンスイッチ45a,45bの操作で表示部46に示
される設定温度を所定の範囲で変えることができるよう
になっている。また、頭部温度設定器39は、例えばダ
イヤル式のつまみ47を有して成り、予め設定された所
定の範囲(COLD側へ5ノッチとWARM側へ5ノッ
チ)で頭部設定温度Thsを変えることができるようにな
っている。尚、温度設定器38や頭部温度設定器39と
しては、テンプレバーをスライドさせる方式のものであ
っても差し支えない。
マイクロコンピュータ33は、図示しない中央処理装置
(CPU)、読出し専用メモリ (ROM)、ランダムアクセ
スモメモリ(RAM)、入出力ポート(I/O)等を持
つそれ自体周知のもので、前述した各種入力信号に基づ
いて、前記アクチュエータ6,11,19,22、送風
機7のモータにそれぞれ駆動回路48a〜48eを介し
て制御信号を出力し、各ドア5,10,16,17,1
8,21の駆動制御及びモータの回転制御を行なう。
次に、マイクロコンピュータ33の制御作動例について
説明する。
第4図において、この発明の自動車用空調制御装置のメ
インルーチンのフローチャートが示されている。ステッ
プ50から制御が開始され、ステップ52ではコントロ
ールパネル37による設定操作信号及び温度設定器38
による設定信号等を当該マイクロコンピュータ33に入
力する設定信号入力処理と、熱負荷検出信号、即ち、外
気温度検出器27、車室内温度検出器25、頭部温度検
出器26、日射検出器28、エバ吹出温度センサ29等
の各検出信号Ta ,Tr ,Trh,Ts ,Teを当該マイク
ロコンピュータ33に入力する検出信号入力処理を行な
い、ステップ56に進む。ステップ56では、上述のス
テップ52,54で入力された信号を用いて車室内の熱
負荷に相当する総合信号Tを(1)式に従って演算す
る。
1=K1(Tr−25)+K2(Tad−25) +K3Tsc−K4(Td−25)+C1+C2 …(1) 但し、K〜Kは演算係撰、Cは演算定数である。
また、Tadは外気温度センサ27で検出された外気温度
Ta に所定の信号遅延処理を施したもの、Tscは日射検
出器28によって検出された日射量Ts に所定に信号処
理を施したもので、ここでの詳細な説明は省略する。
さらに、Cは次の(2)式によって定められる。
1=K5(0−Tad) …(2) 但し、Tadが0℃以下の場合にのみ適用されるもので、
0℃より大である場合はC=0となるものである。
尚、ここでKは演算係数である。
また、この総合信号Tにエバポレータ吹出温度Te を
制御因子として加えたエアミックスドア開度制御用の総
合信号Tの演算を下記する(3)式で演算し、さらに、
冷風バイパスドアの開度制御を行なう頭部総合信号T
を(4)式で演算する。
2=T1+K5(Te−5) …(3) 但し、Kは演算係数である。
3=K6・Tsc−K7(Ths−25) …(4) 但し、K,Kは演算係数、Tscは上述した信号処理
された日射量を表わす信号、Thsは頭部設定温度であ
る。この演算の後はステップ58へ進む。
ステップ58では、吹出モードの切り換えの判定値とし
て用いられるT信号を次の(5)式により演算する。
F=Te+K8・θxt …(5) 但し、Teはエバ後温度、K8は演算係数、θxtはエアミ
ックスドアの目標開度である。この演算を行なった後
は、ステップ60へ進む。
ステップ60では、総合信号Tの演算結果に基づい
て、第5図に示すように、送風機7の風量(送風機の電
圧)とエバポレータ吹出温度(エバ後温度)の制御が行
なわれ、ステップ62へ進む。
ステップ62では、エアミックスドア開度制御用の総合
信号Tの演算結果に基づいて、第6図に示すように、
エアミックスドア10の制御が行なわれ、ステップ63
へ進む。
ステップ63では、吹出モードの切換の判定値のT
号により、第7図に示すように、吹出モードの切換が行
なわれ、ステップ64へ進む。
ステップ64では、頭部総合信号Tによるバイパスド
ア21とエバポレータ吹出温度の制御が第8図に示すよう
に行なわれ、ステップ66へ進む。
ステップ66では、頭部温度設定器39による設定値に
応じて各空調機器(エバポレータ8の温度、エアミック
スドア10の開度、送風機7の風量、吹出モード)の補
正制御量及び規制量の演算が第9図のサブルーチン(後
述する。)により行なわれる。この演算の後はステップ
68へ進む。
ステップ68では、前記ステップ66で演算された補正
量及び規制量が、総合信号T,T及びモード切換判
定信号Tに基づいて、前記ステップ60,62,63
で得られた制御量と比較して、該補正量及び規制量を優
先して空調制御量が決定され、次のステップ70へ進
む。
ステップ70では、前記ステップ68で決定された制御
量の駆動信号を各空調機器に出力させて駆動させ、リタ
ーンステップ72へ進む。
次に、頭部温度設定に応じて各空調機器の補正量及び規
制量を決定する、第9図に示すフローチャートを説明す
る。尚、この制御は、オートでベント、バイレベルモー
ドになった時及び頭部温度設定により強制的にベント、
バイレベルモードになった時に行なう(但し、吹出モー
ド切り替えは除く)。ステップ80から制御が開始さ
れ、ステップ82でエンジンの起動制御(例えば数分経
過まで)が完了したか否かを判定し、完了前であればス
テップ84へ進み、エンジン起動制御が完了しておらず
頭部温度設定器39の設定操作が行なわれていないとき
はステップ86へ進んで補正、規制なしのゼロノッチ制
御が行なわれ、頭部温度設定器39による設定操作が行
なわれていれば、下記するステップ98へ進んでひかえ
め制御(後述する。)が行なわれる。
尚、このゼロノッチ制御は、第10図に示すように、頭
部温度設定器39のCOLD方向、WARM方向のいずれの
位置に設定されていたとしても、エアミックスドアθx
の上限値を67%とする他は、吹出モード、エアミック
スドア開度の下限値、エバポレータ吹出温度、送風機の
風量には補正や規制は一切加えない。
前記ステップ82において、起動制御が完了されたと判
定されるとステップ88へ進み、送風機(オート制御時
の電圧)がa(例えば8.5V)よりも小さくなったか
否かが判定される。この判定は、空調状態がほぼ安定状
態(中速)に達したか否かを判定するもので、他のパラ
メータを使用しても良い。このステップ88において未
だ送風機の電圧がaより大きい値(即ち、空調状態が過
渡状態)であれば基本的には下記するひかえめ制御を採
用するものであるが、ステップ90で頭部温度設定器3
9が操作されれば他の判定なしにステップ98へ進んで
ひかえめ制御が行なわれ、操作されていなければステッ
プ92へ進み、外気温度Taがb(例えば−5℃)とc
(例えば+28℃)の範囲にあればステップ94へ進む
が、それ以外の場合には頭部温度制御による補正、規制
は適しないので除外してゼロノッチ制御となる。
ステップ94では、総合信号Tの値から所定値d(例
えば5℃)よりも小さいときには暖房要求が強く頭部温
度制御による補正、規制は除外されるが、それ以外のと
きにはステップ96へ進む。
ステップ96では、頭部温度検出器26の温度がe(例
えば+15℃)以上であるか否かが判定され、e以上で
あればステップ98へ進んでひかえめ制御が行なわれ
る。
ひかえめ制御は、第11図に示すように、頭部温度設定
器39の設定値Thsに応じて各空調機器の規制量や補正
量を後述する強調制御に比べてひかえめ(少なめ)にし
たものである。例えば、吹出モード規制の場合、H
上(以下「温める方向」と言う。)になれば、規制なし
からベントモード時の上部吹出口が全開となりバイレベ
ルモード時の比較的大きい開口を持つB/L2までに規
制される。逆に、C以上(以下「冷やす方向」と言
う。)になれば、規制制御なしからベントモード時の上
部吹出口が全開となりバイレベルモード時の比較的小さ
い開口面積を持つB/L3まで規制がなされる。尚、ベ
ントモード、バイレベルモード、ヒートモードの三モー
ドにおける上部吹出口の開口面積は、ベントモードでは
100%(全開)、B/L1では80%、B/L2では50
%、B/L3では20%、ヒートモードでは0%であ
る。
したがって、吹出モード切換判定信号Tによって吹出
モードが自動的に選択されるが、例えば現在B/L3の
状態にあるときでも頭部温度設定がHに設定されれば
最も近い位置のB/L2の吹出モードに規制され、吹出
モードはB/L2に移行されることになる。
エアミックスドアの規制は、その上限規制が、HとC
の間はθx ≦67%、H以上でθx ≦75%、C
以上ではθx は規制なしである。また、下限規制は、H
とCの間は規制なしであるが、H以上ではθx ≧
10%の規制がなされる。また、HとC4の間は規制な
しであるが、H以上では15%ヒート側へ、C4以上で
は15%クール側へ補正がなされる。
エバポレータ吹出温度の規制は、H以上ではコンプレ
ッサのオンモード時にあって、エバポレータ吹出温度の
目標温度は12℃に固定されるが、低温デミスト時、急速
クールダウン時は除外される。HとCの間はオート
制御による値で規制はないが、C以上の場合にはエバ
ポレータの目標吹出温度は3℃または低温デミスト制御
時の値となる。
送風機の風量の規制は、その低速風量が、HとC
間は4.8Vであるが、H以上では4.8Vから5.8
Vに、CとC5の間では5.8Vに、C以上では6.
8Vにそれぞれ値がアップされるものである。
以上、ひかえめ制御例を説明したが、前記ステップ86
へ戻り、該ステップ86で送風機電圧が8.5Vよりも
小さくなると、空調状態はほぼ安定域に入りかけてお
り、ステップ100へ進む。
ステップ100では、頭部温度設定器39が操作された
か否かが判定され、操作されていなければ現在のひかえ
め制御が行なわれ、操作されればステップ102を介し
て強調制御に移行する。
ステップ102では、車室外温度Ta が20℃よりも大
きいか否かで、ステップ104へ進んでの強調制御1
か、ステップ106に進んでの強調制御2かが選択され
る。尚、強調制御1及び2は頭部温度設定器39が操作
されたときに、前記ひかえめ制御より強調して制御が行
なわれ、2は強調制御1よりもさらに強調して行なわれ
るものである。
以上のように、上述のフローチャートによりゼロノッチ
制御、ひかえめ制御、強調制御1,2の何れか一つに決
定された後はステップ108へ進む。該ステップ10
8,110において、マニアルヒートモード、マニアル
デフモード、マニアルデフアンドヒートモード、温度設
定器38の設定温度が両端温度域(例えば18℃,32
℃)及び送風機7がOFFのときは、前記頭部温度コン
トロール制御は不用であるので除外される。したがっ
て、マニアルより指示された空調機器の制御が行なわれ
る。その後は、リターンステップ112へ進んでメイン
ルーチンへ戻される。
強調制御1の吹出モード規制は、第12図に示すよう
に、HとCの間では規制はないが、H3とHの間は
ベントモード、バイレベルモード1,2に規制(上方吹
出口の開度が大きい)し、C以上ではベントモード、
バイレベルモード1,2,3に規制(上方吹出口の開度が
小さいところまで使用)する。
エアミックスドアの規制は、その上限規制が、HとC
の間はθx ≦67%、H以上ではθx ≦75%、H
以上ではθx ≦80%に規制されるが、C以上では
規制は行なわれない。また、下限規制は、H以上のみ
θx ≧67%に規制される。
エアミックスドアの補正は、HとCの間では規制な
しであるが、HとHの間では15%ヒート側へ、H
とHの間では30%ヒート側へ、H4以上では45%ヒ
ート側へ補正がなされる。また、CとCの間では1
5%クール側へ、C4以上では30%クール側へ補正がな
される。
エバポレータ吹出温度の規制は、H以上ではコンプレ
ッサオンモード時であって、エバポレータ目標吹出温度
が+12℃に固定され、HとC5の間はオート制御によ
る値で規制はないが、C以上ではエバポレータの目標
吹出温度は3℃または低温デミスト制御時の値となる。
送風機の風量の規制は、その低速風量が、HとC
間では4.8Vであるが、HとHの間では切換時に
20秒間7.8Vになって送風が吹き上げられ、その後
5.8Vとなり、HとH5の間では切換時に20秒間1
0.5Vとなって送風が吹き上げられ、その後7.8V
となる。CとCの間では切換時に20秒間7.8V
になって送風が吹き上げられ、その後5.8Vとなる。
とCの間では切換時に20秒間10.5Vとなっ
て送風が吹き上げられ、その後6.8Vとなる。この吹
き上げ送風は、乗員の感覚に一層訴えるようにするため
のものである。
尚、頭部温度設定器39の移動時に、例えばH3に行き過
ぎ、直ちにHに戻されると、7.5Vまで送風機の電
圧が上昇して風量が吹き上げられるが、4.8Vまで直
ちに戻される制御が行なわれる。このような制御は、H
とHの間、CとCの間及びCとCの間で行
なわれる。
強調制御2は、第13図に示すように、前記強調制御1
をさらに強調するためのもので、相違する点は、エアミ
ックスドアの規制はその下限規制がH以上ではθx ≧
50%に設定したことと、エアミックスドアの補正はH
とHの間ではその開度θx を10%ヒート側へ、H
とHの間では30%ヒート側へ補正されるように設
定したことである。
尚、ひかえめ制御、強調制御1,2の各制御例にあっ
て、0位置からH方向またはC方向への移行におけ
る制御特性を記述したが、H5, C5から0位置方向への
戻り時の特性は、ハンチング防止のための1ノッチずつ
ずらされている。
以上のように、起動制御が完了していない間はゼロノッ
チ制御が採用され、総合信号T及びT2により空調機器
は補正や規制なしにオート制御され、この起動完了前に
頭部温度設定器39が誤って操作されてもひかえめ制御
にしか至らず、それほど違和感のない温調が実現でき
る。また、起動制御完了後は、送風機の電圧が送風量で
中速ほどは至らず空調状態が過渡状態にあればひかえめ
制御を行なうが、送風機の電圧が送風量で中速ほどに至
ると空調状態がほぼ安定状態に近くなり、頭部温度設定
器39の設定操作があれば強調制御1または2へ移行す
る。これにより、頭部温度設定器の変更時に変化感を強
調して商品性を増むことができる。
(発明の効果) 以上述べたように、請求項‘の発明によれば、空調状態
がほぼ安定状態に達する前では、頭部温度制御はひかえ
め制御が採用され、ほぼ安定状態に達して頭部温度設定
器の設定操作が行なわれた場合には、その設定値に比し
て強調制御が行なわれるものである。即ち、頭部温度の
設定操作と共に空調機器を複合作動(強調作動)させて
頭部の空調フィーリングの向上が図られるものである。
また、頭部温度の設定値を比較的大きく変位させた位置
に設定してリセットするのを忘れた状態で再起動させて
も、まずはひかえめ制御が採用され、それほど違和感の
ない空調フィーリングを得ることができる。
請求項2の発明によれば、強調制御を補正量や規制量の
異なる複数の制御パターンを作り、それを外気温度にて
選択するようにしたので、フルシーズン頭部温度設定器
の設定操作を最適に実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の請求項1の機能ブロック図、第2図
はこの発明の請求項2の機能ブロック図、第3図はこの
発明の概略構成図、第4図は同上のマイクロコンピュー
タのメインルーチンを示すフローチャート、第5図は総
合信号Tに基づくエバポレータ吹出目標温度と送風機
電圧の制御を示す特性線図、第6図は総合信号Tに基
づくエアミックスドア目標開度の特性を示す特性線図、
第7図は吹出モード切換判定信号Tに基づく吹出モー
ドの特性を示す特性線図、第8図は総合信号Tに基づ
くエバポレータ吹出目標温度と冷風バイパスドア開度の
特性を示す特性線図、第9図は頭部温度設定に応じて補
正量及び規制量を決定するフローチャート、第10図は
ゼロノッチ制御の特性線図、第11図はひかえめ制御の
特性線図、第12図は強調制御1の特性線図、第13図
は強調制御2の特性線図である。 20……バイパス通路、21……バイパスドア、39……
頭部温度設定器、100……総合信号演算手段、200
……頭部温度設定手段、300 ……空調制御演算手段、4
00……ひかえめ制御演算手段、500……強調制御演
算手段、600……制御態様選択手段、700……補正
規制制御量決定手段、800……駆動手段、900……
外気温度検出手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高野 明彦 埼玉県大里郡江南町大字千代字東原39番地 ヂーゼル機器株式会社江南工場内 (72)発明者 山口 秀夫 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 矢野 輝昭 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送風機により空調通路に吸引された空気を
    冷却または加熱手段を介してその温度を調節し、開かれ
    ている上部吹出口または下部吹出口から車室内に吹き出
    されるようにすると共に、加熱手段より上流の空気を前
    記上部吹出口へ導くバイパス通路と、そのバイパス通路
    を開閉制御するバイパスドアを有する自動車用空調制御
    装置において、 乗員の頭部付近の温度を設定し前記バイパスドアの開度
    を制御する頭部温度設定手段と、 少なくとも車室内の温度及び設定温度を含む温度信号に
    基づき車室内の熱負荷に相当する総合信号を演算する総
    合信号演算手段と、 この総合信号により空調機器の諸態様を決定し空調制御
    を行なう空調制御演算手段と、 この空調制御演算手段で演算された空調機器の諸態様の
    全部または一部を前記頭部温度設定手段の設定に応じて
    変えられる補正量や規制量を、少なくとも二つの分けら
    れた比較的大きな数値として強調制御を行なう強調制御
    演算手段と、比較的小さな数値としてひかえめ制御を行
    なうひかえめ制御演算手段と、 空調制御がほぼ安定状態に達して前記頭部温度制御手段
    の設定操作を行なった場合にひかえめ制御から強調制御
    に移動させる制御態様選択手段と、 この制御態様選択手段の選択結果に応じて前記空調制御
    演算手段により演算された各種制御態様に補正を加えま
    たは規制して制御量を決定する補正規制制御量決定手段
    と、 この補正規制制御量決定手段により得られた制御量によ
    り前記各空調機器を駆動する駆動手段とを具備すること
    を特徴とする自動車用空調制御装置。
  2. 【請求項2】前記強調制御を行なう強調制御演算手段に
    あって、複数の制御パターンを有し、該複数の制御パタ
    ーンは外気温度検出手段により検出された外気温度によ
    り選択されて用いられるようにしたことを特徴とする請
    求項1記載の自動車用空調制御装置。
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