JP3325428B2 - 自動車用空気調和装置 - Google Patents

自動車用空気調和装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷風を直接ベント吹出
口に導くバイパス通路およびバイパスドアを有する自動
車用空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から自動車用空気調和装置において
は、頭寒足熱型の暖房を実現するために種々の工夫が成
されている。その一つにバイパス通路が開路してベント
吹出口から強制的に冷風を吹き出すようにした自動車用
空気調和装置がある。
【0003】このような自動車用空気調和装置において
は、できるだけ部品点数を減らす目的で、バイパス通路
に冷風を導くためのバイパスドアの開閉と、ヒータコア
にエンジン冷却水(温水)を導くためのウォーターバル
ブの開閉とを一つのアクチュエータによって行なってお
り、バイパスドアが全開となると、ウォーターバルブが
閉まるように制御されている。
【0004】図5は、このようなバイパス通路を有する
自動車用空気調和装置のバイパスドアの開閉を制御する
ためのフローチャートである。まず、各種のデータ値
(例えば、吹出口モードの設定、設定温度、車室内温
度、外気温度、日射量、現在のバイパスドア開度、現在
のエアーミックスドア開度など)が入力される(S2
0)。
【0005】そして、入力された各種データから、設定
されている吹出口モードがベントモードであるかどうか
を判断し(S21)、ベントモードである場合には、フ
ルクールであるかどうかを判断し(S28)、フルクー
ルの場合にはバイパスドア10Aを開け(オープン)
(S29)、フルクール以外の場合には閉める(クロー
ズ)(S30)。
【0006】ステップS21においてベントモード以外
の場合には、所定の演算式により、順に目標室温とSb
値(吹出風温度偏差)がそれぞれ算出される(S22、
S23)。
【0007】そして、このSb 値を元に、バイパスドア
の開閉を制御するための判断が行われる(S24)。こ
のバイパスドア開閉の判断は、ここでは、Sb 値が2℃
以上となっている場合、すなわち、車内室温が目標室温
より低い場合には、バイパスドアを閉める(クローズ)
方向に移動させ(S25)、Sb 値が−2℃から2℃の
範囲の場合、すなわち、車内室温が目標室温に近い場合
には、バイパスドアをそのままの位置で止めておき(ホ
ールド)(S26)、Sb 値が2℃以上となっている場
合、すなわち、車内室温が目標室温より高い場合には、
バイパスドアを開ける(オープン)方向に移動させる
(S27)。このステップS20からS27までの処理
を繰り返し行うことで、常に車内室温が目標室温に近い
値となるように制御される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来のバ
イパスドアの制御にあっては、車内室温と目標室温との
偏差であるSb 値が特定の値(ここでは−2)より低く
なるような状態が続いた場合、バイパスドアが開く方向
に動作して全開に至る。その場合、バイパスドアの開閉
とウォーターバルブの開閉とを一つのアクチュエータに
よって行っているために、バイパスドアが全開となる
と、常にウォーターバルブが閉まりヒータコアに温水が
行かなくなる。
【0009】しかしながら、このようなバイパスドアを
開いている状態であっても、車室内へはある程度の温風
を送りたいような状態がある。例えば、バイレベルモー
ドのようにベント吹出口においては冷風を送るものの、
フット吹出口においては温風を出すようにしたい場合、
また、ウインドゥガラスの曇りをとるためにデフ吹出口
に温風を送り、上部のもやっけをなくすためにベント吹
出口から冷風を送るような場合である。
【0010】このような場合従来の制御では、バイパス
ドアが全開になると、ウォーターバルブが閉まるために
ヒーターコアへの温水の供給が絶たれて、フット吹出口
やデフ吹出口などの温風を送りたい吹出口から温風を送
れなくなるといった問題が生じていた。
【0011】そこで本発明は、バイパスドアの開閉とウ
ォーターバルブの開閉とを一つのアクチュエータによっ
て行っている自動車用空気調和装置において、バイパス
ドアを開く状態が続いても、ウォーターバルブが閉まら
ないようにバイパスドアの開閉の制御を行う自動車用空
気調和装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、冷風を直接ベント吹出口に導くバイパス通
路を備え、該バイパス通路に冷風を導くためのバイパス
ドアが全開となったときに、ヒータコアへ温水を導くウ
ォーターバルブが閉まるように、一つのアクチュエータ
によって該バイパスドアの開閉と、該ウォーターバルブ
の開閉を行なっている自動車用空気調和装置において、
空気の車室内への吹出し口モードを切換える吹出口モー
ド切換手段と、前記バイドアの開度を検出するバイパス
ドア開度検出手段と、前記吹出口モード切換手段により
設定されているモードが所定のモードである場合に、該
バイパスドア開度検出手段が検出した前記バイパスドア
の開度が全開とならないように前記バイパスドアの開度
を規制する制御手段と、を有することを特徴とする自動
車用空気調和装置である。
【0013】また、本発明において、前記所定のモード
である場合が、車室温度と設定温度との偏差により温度
調節を行う温調モードであり、前記制御手段が、該温調
モードのときに、前記バイパスドア(10A) が全開となら
ないように開度を規制するものであることを特徴とする
自動車用空気調和装置である。
【0014】
【作用】上述のように構成された本発明は、吹出し口モ
ードが所定のモードのときは、制御手段が、バイパスド
ア開度検出手段の開度を見て、バイパスドアが全開とな
らないように、バイパスドアの開度を規制する。これに
より、バイパスドアを開く動作が連続しても、前記所定
のモードのときには、バイパスドアが全開とならずウォ
ーターバルブが閉じないので、ヒータコアへの温水の供
給が続くため、ベント吹出口における冷風の吹き出し
と、その他の吹出口における温風の吹き出しが維持され
ることとなる。
【0015】特に、本発明は、吹出し口モードが車室内
へ温風を吹き出させる温調制御を行っているモードであ
る場合、例えば、ベントモード以外の、バイレベルモー
ドやデフモード、その他温調モードのときに、前記制御
手段がバイパスドアが全開とならないように制御するこ
とで、ウォーターバルブが閉じないので、ヒータコアへ
の温水の供給が続き、ベント吹出口における冷風の吹き
出しと、その他の吹出口における温風の吹き出しが維持
されることとなる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0017】図1は、本発明を適用した自動車用空気調
和装置の構成図である。この自動車用空気調和装置は、
図1に示すように、インテークユニット1、クーラーユ
ニット2およびヒーターユニット3から構成されてい
る。
【0018】インテークユニット1には、送風用のファ
ン5とこれを回転駆動するモーター4とが設けられ、こ
のファン5の上流側には内外気の選択をするインテーク
ドア6が設けられている。
【0019】クーラーユニット2には、通過する空気の
冷却および除湿を行なうエバポレーター7が設けられて
いる。エバポレーター7には冷媒が循環しており、この
冷媒との熱交換によってそこを通過する空気が冷却され
るようになっている。また、このクーラーユニット2に
は連通口10が開口されており、ベント吹出口に冷風を
直接導くバイパス通路である冷風ダクト19が取り付け
られている。この連通口10と冷風ダクト19との接続
部には、バイパスドア10Aが設けられ、このバイパス
ドア10Aの開放によってエバポレーター7を通過した
直後の冷風がベント吹出口20から車室内に吹き出され
ることになる。
【0020】ヒーターユニット3には、通過する空気を
加熱するヒーターコア8が迂回路を形成し得るように内
蔵されている。ヒーターコア8にはエンジン冷却水が循
環しており、ここを通過する空気はこのエンジン冷却水
との熱交換によって加熱される。このエンジン冷却水は
ウォーターバルブ25によって、その循環の停止、供給
が行われる。
【0021】ヒーターコア8の上流側には、ヒーターコ
ア8および前記迂回路を通過する空気の量を制御して車
室内に吹き出す空気の温度を制御するミックスドア9が
回動自在に設けられている。このミックスドア9によっ
て温度制御された空気は、ヒーターユニット3に形成さ
れている各種配風ダクト用吹出口11,12,20を介
して車室内に吹き出される。また、ヒーターコア8の下
流側には温度検出センサ22が設けられており、この温
度検出センサ22によって車室内に吹き出される温調風
の温度が検出される。前記各種配風ダクト用吹出口11
および20は、デフ吹出口およびベント吹出口であり、
これらの吹出口にはデフドア11A,ベントドア20A
がそれぞれ設けられている。
【0022】このように構成された自動車用空気調和装
置の各部の制御は、制御装置15によって行われる。制
御装置15には、例えば外気センサ、内気センサ、日射
センサなどの各種センサ16、後述するエアーミックス
ドア9の開度を検出するPBR(ポテンショ・バランス
・レジスタ)30、後述するバイパスドア10Aの開度
を検出するPBR31、および車室内の温度設定や吹出
口モードの設定(吹出口モード切換手段)を行うコント
ロールパネル17が接続されている。なお、吹出口モー
ドの切換えは、オートエアコンなどの場合には、コント
ロールパネル17からの設定のほか、制御装置15が各
種センサからのデータによりに空気の吹出口を自動的に
切り換え、この制御装置15が吹出口モード切換手段と
して機能する。
【0023】制御装置15は、これらからの信号に基づ
いて空調モードや温調風の温度等の演算を行い、この演
算結果に基づいてモーター4の回転数を制御し、また、
ミックスドア9の開度をミックスドアアクチュエータ1
8によって設定し、さらに、その演算結果に基づいて、
インテークドア6の開度をインテークドアアクチュエー
タ13によって、前記各吹出口のドアをシフトアクチュ
エータ21によって、バイパスドア10Aの開閉をバイ
パスドアアクチュエータ14によってそれぞれ制御す
る。
【0024】エアーミックスドア9を駆動するエアーミ
ックスドアアクチュエータ18は、モータを内蔵したモ
ータアクチュエータであって、シャフトに連結された図
示しないリンク機構を介してエアーミックスドア9の開
閉を行う。また、エアーミックスドアアクチュエータ1
8はシャフトと連動して移動する可変抵抗器であるPB
R30を内蔵しており、エアーミックスドアアクチュエ
ータ18のシャフト位置、つまりエアーミックスドア9
の開度を示す信号を出力し、上記制御装置15に入力さ
れる。
【0025】バイパスドア10Aの開閉を制御するバイ
パスドアアクチュエータ14は、ヒータコア8へのエン
ジン冷却水の供給、停止を行うウォータバルブ25の開
閉も同時に行っている。このバイパスドアアクチュエー
タ14は、図2に示すように、モータ(不図示)を内蔵
したモータアクチュエータであって、シャフト41に連
結されたリンク機構42および43を介してバイパスド
ア10Aの開閉とウォーターバルブ25の開閉を行う。
また、バイパスドアアクチュエータ14はシャフトと連
動して移動する可変抵抗器であるPBR31を内蔵して
おり、バイパスドアアクチュエータ14の位置、つまり
バイパスドア10Aの開度を示す信号を出力し、上記制
御装置15に入力される。
【0026】バイパスドア10Aの開閉とウォーターバ
ルブ25の開閉は、図3に示すように、バイパスドアア
クチュエータ14のシャフト41の動作位置がバイパス
ドア動作領域内のとき、バイパスドアの開度が制御さ
れ、また、バイパスドア動作領域内オープン側約10%
部分の動作によってウォーターバルブ25の開閉が制御
されており、バイパスドアの開度が100%オープン
(全開)のときにウォータバルブ25が閉まるようにな
っている。
【0027】次に、図4のフローチャートに基づいてバ
イパスドア10Aの開閉の制御を説明する。まず、制御
装置15に、各種センサ16、PBR30、PBR31
およびコントロールパネル17の温度調節の信号や吹出
口モードの設定などの各種データがそれぞれ入力され、
現在の車室内温度、外気温度、日射量、バイパスドア開
度Xb 、エアーミックスドア開度X、設定温度が認識さ
れる(S1)。なお、バイパスドア開度Xb の値は、本
実施例においては、0〜1の範囲の値であり、0が全
閉、1が全開である。同様にエアーミックスドア開度X
の値は0〜1の範囲の値であり、エアーミックスドア9
を完全に閉じてヒータコア8に空気が行かないようにす
る場合、すなわち、フルクールとなる場合の開度が0で
あり、エアーミックスドア9が完全に開いてヒータコア
8にすべての空気を導く場合、すなわち、フルホットと
なる場合の開度が1である。
【0028】それから制御装置15は、入力された各種
データから設定されている吹出口モードがベントモード
であるかどうかを判断する(S2)。ベントモードであ
る場合には、フルクールであるかどうかを判断し(S1
2)、フルクールの場合にはバイパスドア10Aを開け
(オープン)(S13)、フルクール以外の場合には閉
める(クローズ)(S14)。すなわち、ベントモード
であり、かつ、フルクールの場合には、温調する必要が
ないと判断して、バイパスドア10Aを開けて、ウォー
ターバルブ25を閉める。また、ベントモードであり、
フルクールでない場合には、温調はエアーエアミックス
ドア9によって制御されるのみとし、ウォーターバルブ
25が常に開いているように、バイパスドア10Aを閉
めるようにする。
【0029】上記ステップS2において、ベントモード
以外が設定されている場合、例えばフットモード、バイ
レベルモード、デフモードなどが設定されている場合に
は、温調をエアーミックスドア9のほかに、バイパスド
ア10Aの開度によっても制御する。
【0030】よって、まず、所定の演算式により、目標
室温を算出する(S3)。ここでは、場合により各種の
補正、例えば、車両自体の特性を加味した補正、エアー
ミックスドアの開度を検出するPBR30の値によるエ
アーミックスドア開度に対するリンク機構の特性を加味
した補正、バイパスドアの開度を検出するPBR31の
値によるバイパスドア開度に対するリンク機構の特性を
加味した補正、吹出口モード(例えばフットモード、バ
イレベルモード、デフモードなど)による温調特性を加
味した補正などが行われる。
【0031】それから、所定の演算式(車両熱平衡式)
により、制御パラメータとしての吹出風温度偏差(=目
標温度−現在温度、Sb 値という)を算出する(S
4)。このSb 値にも、場合により、各種の補正値が含
まれている。
【0032】そして、吹出風温度の制御の一つであるバ
イパスドア開度の制御は、このSb値による偏差制御に
よって行われる。制御装置15は、バイパスドア10A
の開度の制御をこのSb 値を見て行う(S5)。ここで
は、Sb 値が2℃以上となっている場合、すなわち、車
内室温が目標室温より低い場合には、バイパスドア10
Aを閉める(クローズ)方向にバイパスドアアクチュエ
ータ14を動作させる(S9)。このとき、バイパスド
アアクチュエータ14のクローズ側への動作にともない
ウォーターバルブ25が開くこととなる。
【0033】Sb 値が−2℃から2℃の範囲の場合、す
なわち、車内室温が目標室温に近い場合には、PBR3
1からのバイパスドアの開度Xb を見て(S6)、Xb
が0.99以上のときには、前記同様に、バイパスドア
10Aを閉める(クローズ)方向にバイパスドアアクチ
ュエータ14を動作させる(S9)。このとき、バイパ
スドアアクチュエータ14のクローズ側への動作にとも
ないウォーターバルブ25が開くこととなる。
【0034】ステップS6において、Xが0.99以下
ときには、バイパスドア10Aをそのままの位置で止め
ておく(ホールド)(S10)。
【0035】Sb 値が−2℃以下となっている場合、す
なわち、車内室温が目標室温より高い場合には、PBR
31からのバイパスドアの開度Xb を見て(S7)、X
b が0.99以上のときには、前記同様に、バイパスド
ア10Aを閉める(クローズ)方向にバイパスドアアク
チュエータ14を動作させる(S9)。このとき、バイ
パスドアアクチュエータ14のクローズ側への動作にと
もないウォーターバルブ25が開くこととなる。
【0036】ステップS7において、Xb が0.99以
下ときには、さらにXが0.85以下であるかどうかを
判断して(S8)、Xb が0.85以下となっていない
ときには、バイパスドア10Aをそのままの位置で止め
ておく(ホールド)(S10)。これにより、Sb 値が
−2℃以下となる場合が続いても、バイパスドアを開い
ている状態で、バイパスドア10Aが全開とならないよ
うに規制して止めてしまう。したがって、バイパスドア
アクチュエータ14の動作に連動しているウォーターバ
ルブ25が閉まらずにヒータコア8へのエンジン冷却水
(温水)の供給が持続される。
【0037】ステップS8において、Xb が0.85以
下のときには、バイパスドアを開ける(オープン)方向
に移動させ(S14)、通常のバイパスドア制御を行
う。
【0038】以上ステップS1からS11までの処理を
繰り返し行うことで、常に車内室温が目標室温に近い値
となるように制御され、温調領域においてバイパスドア
が開いていても、ウォーターバルブ25が閉じることな
く、温風が吹き出されることとなる。すなわち、温調領
域において、バイパスドアの開度Xb が0.99を越え
るような全開に近い場合には、ステップS7の判断によ
りこれを閉じる方向へ動作させて、ウォーターバルブが
閉まらないようにし、0.99〜0.85の範囲である
場合には、それ以上バイパスドアが開く方向へ動作しな
いようにして、ウォーターバルブが閉まらないようにす
るものである。
【0039】なお、本実施例においては、バイパスドア
が全開となりウォーターバルブが閉まる状態であること
判別する領域として、バイパスドア開度Xb の値が0.
85から0.99の範囲としたが、上限の0.99につ
いては、これ以上の値であればウォーターバルブが閉ま
っている状態であるので、バイパスドアを閉じる方向に
動作させ、0.85以下の場合には、通常のバイパスド
ア制御を行うようにした。
【0040】もちろんこれらの値は、任意に決められる
ものであり、適宜所望する空調状態が得られるように、
バイパスドアの開度を規制するためのバイパスドアの開
度範囲をステップS6〜S8の値を変更することで決定
するとよい。
【0041】そして、本発明においては、従来のバイパ
スドアの開閉とウォーターバルブの開閉とを行う一つの
アクチュエータなどの動作機構部分を何等変更すること
なく、制御装置の動作手順であるソフトウェアを変更す
ることによって、容易に実施することができる。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、バイ
パスドアの開閉とウォーターバルブの開閉とを一つのア
クチュエータによって行っている自動車用空気調和装置
において、吹出口モードが所定のモードである場合に
は、温調領域であると判断し、ウォーターバルブが閉じ
ないようバイパスドアの開度を規制することとしたの
で、ヒータコアへの温水の供給が持続され、ベント吹出
口における冷風の吹き出しと、その他の吹出口における
温風の吹き出しが維持されることとなる。
【0043】また、本発明は、所定モードが温調モード
のときに、バイパスドアの開度を規制することとしたの
で、ベント吹出口における冷風の吹き出しと、その他の
吹出口における温風の吹き出しが維持され温度調節を良
好に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例にかかる自動車用空気調和
装置の構成図である。
【図2】 上記実施例におけるバイパスドアの開閉とウ
ォーターバルブの開閉とを行うアクチュエータを説明す
るための図面である。
【図3】 上記実施例におけるバイパスドアの開閉とウ
ォーターバルブの開閉とを行うアクチュエータの動作範
囲を説明するための図面である。
【図4】 上記実施例における自動車用空気調和装置の
動作フローチャートである。
【図5】 従来の自動車用空気調和装置の動作フローチ
ャートである。
【符号の説明】
7…エバポレーター、8…ヒータコア、10…連通口、
10A…バイパスドア、14…バイパスドアアクチュエ
ータ、15…制御装置、19…冷風ダクト 20…ベント吹出口、25…ウォーターバルブ、30,
31…PBR。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−88322(JP,A) 特開 平2−162117(JP,A) 実開 平5−89024(JP,U) 実開 昭51−111647(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷風を直接ベント吹出口(20)に導くバイ
    パス通路(19)を備え、該バイパス通路(19)に冷風を導く
    ためのバイパスドア(10A) が全開となったときに、ヒー
    タコア(8) へ温水を導くウォーターバルブ(25)が閉まる
    ように、一つのアクチュエータ(14)によって該バイパス
    ドア(10A) の開閉と、該ウォーターバルブ(25)の開閉を
    行なっている自動車用空気調和装置において、 空気の車室内への吹出口モードを切換える吹出口モード
    切換手段(17)と、 前記バイドア(10A) の開度を検出するバイパスドア開度
    検出手段(31)と、 前記吹出口モード切換手段(17)により設定されているモ
    ードが所定のモードである場合に、該バイパスドア開度
    検出手段(31)が検出した前記バイパスドア(10A) の開度
    が全開とならないように前記バイパスドア(10A) の開度
    を規制する制御手段(15)と、を有することを特徴とする
    自動車用空気調和装置。
  2. 【請求項2】 前記所定のモードである場合が、車室温
    度と設定温度との偏差により温度調節を行う温調モード
    であり、 前記制御手段が、該温調モードのときに、前記バイパス
    ドア(10A) が全開とならないように開度を規制するもの
    であることを特徴とする請求項1記載の自動車用空気調
    和装置。
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