JP4123659B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は暖房用熱交換器への温水流量を調整する温水弁と、暖房用熱交換器をバイパスして流れる冷風量を調整する冷風バイパスドアとを組み合わせて、吹出空気温度を調整する車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両用空調装置の吹出空気の温度調整方式として、暖房用熱交換器をバイパスする冷風と暖房用熱交換器を通過する温風との風量割合をエアミックスドアにより調整して、吹出空気温度を調整するエアミックス方式(例えば、特開平8−282258号公報等)が知られている。
【0003】
これに対し、別方式として、暖房用熱交換器への温水流量を調整して、吹出空気温度を調整する温水流量調整方式が知られている。この温水流量調整方式では、エアミックス方式における冷風と温風を混合するための混合空間、あるいはエアミックスドアの作動空間等を必要としないので、その分、空調ケースの体格(容積)を小型化できる。また、同時に混合空間の廃止により通風抵抗を低減して、送風機電力及び送風騒音の低減を図ることができる等の利点を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、温水流量調整方式においては、吹出温度の低温領域(冷房側領域)において、使用者(乗員)が空調パネルの温度調整用操作部材をさらに低温側へ操作した場合に、温水弁の開度減少により温水流量が減少しても、暖房用熱交換器の熱容量の影響で吹出温度は直ちに低下せず、ある程度の時間が経過してから始めて低下する。つまり、車室内への実際の吹出温度の変化が使用者の温度変更操作よりかなり遅れることになり、温度変化の応答遅れという印象を使用者に与えてしまう。
【0005】
また、暖房用熱交換器の放熱特性(後述の図6の破線b′参照)は、温水弁の開弁後、小流量域で温水流量が増加するときに吹出温度が急激に立ち上がって、その後、温水流量の増加に対して吹出温度の上昇割合が緩慢となる特性であることが知られている。
【0006】
そのため、車室内への吹出温度を低温域から高温域にわたって連続的に良好に調整するためには、温度調整用操作部材の操作ストロークに対して温水流量を小流量域で微細に調整できる温水弁が必要となる。しかし、温水の微小流量調整のために、温水弁の開度を微小開度に絞ると、温水弁前後での差圧が大きくなって、温水弁の絞り部を通過する温水の流速が速くなり、流水音が増大するという不具合がある。
【0007】
なお、特開平10−226219号公報には、温水弁の温水流量調整作用により吹出空気温度を調整する車両用空調装置において、温水弁が全閉する最大冷房時にマックスクールドアにより冷風バイパス通路を開放することが記載されているが、このマックスクールドアは最大冷房時にのみ冷風バイパス通路を開放するものであって、吹出空気温度の調整に用いられるものでない。従って、この公報記載の従来技術は上述した温水流量調整方式の従来技術と同様の不具合を生じる。
【0008】
本発明は上記点に鑑みてなされたもので、温水流量調整方式の車両用空調装置において、温水の微小流量域を調整することなく、吹出空気温度を良好に調整できるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1ないし4記載の発明では、暖房用熱交換器(13)に循環する温水流量を調整する温水弁(16)と、暖房用熱交換器(13)をバイパスして空調空気が流れる冷風バイパス通路(30)と、この冷風バイパス通路(30)を開閉する冷風バイパスドア(31)とを併せ備え、
車室内への吹出空気の高温側領域では、冷風バイパスドア(31)を全閉位置に操作して温水弁(16)の温水流量調整作用により吹出空気温度を調整し、一方、車室内への吹出空気の低温側領域では、温水弁(16)の温水流量調整作用に、冷風バイパスドア(31)の冷風量調整作用を加えて、吹出空気温度を調整することを特徴としている。
【0010】
これによると、吹出空気の高温側領域では従来通り温水弁(16)の温水流量調整作用により吹出空気温度を調整できる。そして、吹出空気の低温側領域では、温水弁(16)の温水流量調整作用に、冷風バイパスドア(31)の冷風量調整作用を加えて、吹出空気温度を調整することができるから、温水弁(16)により温水流量を微小に調整しなくても、冷風バイパス通路(30)からの冷風を温風中に混合して所定温度を得ることができる。
【0011】
その結果、温水弁(16)の微小開度設定の必要がなくなり、温水の流水音を大幅に低減できる。しかも、吹出空気温度を低温側に調整する際に、冷風バイパス通路(30)からの冷風量の増加により直ぐ吹出空気温度を低下できるので、吹出空気温度変化の応答性を大幅に向上できる。従って、本発明によると、従来の温水流量調整方式の問題点を一掃することができる。
【0012】
請求項2記載の発明では、空調操作パネル(28)に手動操作可能な温度調整用操作部材(29)を備え、この温度調整用操作部材(29)の最高温度位置では、温水弁(16)が全開するとともに、冷風バイパスドア(31)が全閉し、温度調整用操作部材(29)の最低温度位置では、温水弁(16)が全閉するとともに、冷風バイパスドア(31)が全開し、
温度調整用操作部材(29)の最高温度位置から所定の中間位置(B)までは冷風バイパスドア(31)が全閉状態を保持したまま、温水弁(16)により暖房用熱交換器(13)への温水流量を次第に減少させ、
中間位置(B)にて冷風バイパスドア(31)が開き、温度調整用操作部材(29)を中間位置(B)から最低温度位置に向かって操作するに伴って、冷風バイパスドア(31)の開度を増加して、冷風バイパス通路(30)を通過する冷風量を次第に増加させることを特徴としている。
【0013】
これによると、温度調整用操作部材(29)の最高温度位置における暖房能力および最低温度位置における冷房能力をそれぞれ最大限に良好に発揮できる。
【0014】
請求項3記載の発明では、温度調整用操作部材(29)を最低温度位置から高温側へ向かって操作するとき、温水弁(16)が全閉状態から所定流量(A)以上の温水が流れる開度に一挙に開くようにし、かつ、所定流量(A)を温水弁(16)による最大流量の5%相当の流量としたことを特徴としている。
【0015】
このように最大流量の5%相当の流量となる開度に、温水弁(16)が全閉状態から一挙に開くことにより、温水の流水音低減をより効果的に達成できる。 請求項4記載の発明のように、温度調整用操作部材(29)に温水弁(16)および冷風バイパスドア(31)を機械的連結機構を介して連結するようにすれば、電気制御部分のない簡潔な構成で温水弁(16)と冷風バイパスドア(31)を連動操作できる。
【0016】
請求項5に記載の発明では、暖房用熱交換器(13)に循環する温水流量を調整する温水弁(16)と、暖房用熱交換器(13)をバイパスして空調空気が流れる冷風バイパス通路(30)と、この冷風バイパス通路(30)を開閉する冷風バイパスドア(31)と、温水弁(16)および冷風バイパスドア(31)を連動操作する操作手段(29)とを備え、
操作手段(29)の操作範囲のうち、低温側の所定領域(L)では、冷風バイパスドア(31)を全開状態に維持したまま、温水弁(16)の温水流量調整作用により車室内への吹出空気温度を調整し、操作手段(29)の操作範囲が、低温側の所定領域(L)から高温側へ移行すると、冷風バイパスドア(31)の開度を全開状態から減少させて、温水弁(16)の温水流量調整作用に、冷風バイパスドア(31)の冷風量調整作用を加えて、吹出空気温度を調整することを特徴としている。
【0017】
これにより、低温側の所定領域(L)では冷風バイパスドア(31)を全開状態に維持して、冷風バイパス通路(30)を通過する冷風の風量割合を最大に維持したまま、温水弁(16)の温水流量調整作用により車室内への吹出空気温度を調整できる。車両用空調装置では、通常、暖房用熱交換器(13)上流の冷房用熱交換器(12)での温度制御により冷風温度は一定温度になっているので、この一定温度の冷風の風量割合を最大に維持することにより、エンジン回転数の変動による温水流量の変化やエンジン運転状況の変動による温水温度の変化等に起因する吹出温度変動を緩和することができる。
【0018】
このため、温水流量による温度調整方式でありながら、吹出空気温度の低温側域において、吹出温度変動幅を低減して空調フィーリングを向上できる。
【0019】
本発明者の実験検討によると、上記低温側の所定領域(L)は、具体的には請求項6に記載のように操作手段(29)の全操作範囲の少なくとも30%以上にすることが空調フィーリング向上のために好ましい。
【0020】
請求項7に記載の発明では、冷風バイパスドア(31)を、操作手段(29)の全操作範囲のうち、最高温度位置近傍のみで全閉状態とすることを特徴としている。
【0021】
これにより、操作手段(29)の操作位置が上記低温側の所定領域(L)より高温側へ移行しても、最高温度位置近傍を除く他の操作範囲では冷風バイパスドア(31)がある程度常に開いて、冷風バイパス通路(30)からの冷風を暖房用熱交換器(13)通過後の温風に混合して吹出空気温度を調整できる。従って、操作手段(29)の操作位置が上記低温側の所定領域(L)より高温側へ移行しても、一定温度の冷風の混合により吹出温度変動幅を低減できる。
【0022】
請求項8に記載の発明では、暖房用熱交換器(13)に循環する温水流量を調整する温水弁(16)と、暖房用熱交換器(13)をバイパスして空調空気が流れる冷風バイパス通路(30)と、この冷風バイパス通路(30)を開閉する冷風バイパスドア(31)と、暖房用熱交換器(13)を通過した温風と冷風バイパス通路(30)を通過した冷風とを混合して車室内の乗員頭部側へ吹き出すフェイス開口部(34)と、温風と冷風とを混合して車室内の乗員足元側へ吹き出すフット開口部(35)とを備え、
車室内への吹出空気温度が最も低温側の領域では、フェイス開口部(34)から空気を吹き出すフェイスモードを設定するとともに、冷風バイパスドア(31)を全開状態に維持したまま、温水弁(16)の温水流量調整作用により吹出空気温度を調整し、吹出空気温度が中間温度の領域では、フェイス開口部(34)とフット開口部(35)の両方から空気を吹き出すバイレベルモードを設定し、更に、吹出空気温度が最も高温側の領域では、フット開口部(35)から空気を吹き出すフットモードを設定し、バイレベルモードおよびフットモードの領域では、冷風バイパスドア(31)の開度を全開状態から減少させて、温水弁(16)の温水流量調整作用に、冷風バイパスドア(31)の冷風量調整作用を加えて、吹出空気温度を調整することを特徴としている。
【0023】
フェイスモードでは、フェイス開口部(34)から乗員頭部へ向けて空気を吹き出すので、吹出空気温度の変動が乗員により最も敏感に察知される。これに対し、フットモードでは、フット開口部(35)から乗員足元へ向けて空気を吹き出すので、吹出空気温度の変動が乗員により察知されにくい。
【0024】
請求項8に記載の発明はこのように吹出モードの違いにより吹出空気温度の変動による空調フィーリングへの影響に大きな違いが生じることを有効利用しているもので、フェイスモードでは冷風バイパスドア(31)を全開状態に維持したまま、温水弁(16)の温水流量調整作用により吹出空気温度を調整するから、一定温度の冷風の風量割合を最大に維持して、温水側の変動要因による吹出温度変動を効果的に緩和することができる。
【0025】
このため、温水流量による温度調整方式でありながら、フェイスモードにおいて、吹出温度変動幅を低減して空調フィーリングを向上できる。
【0026】
また、バイレベルモードおよびフットモードの領域でも、冷風バイパスドア(31)がある程度開いて、冷風バイパス通路(30)からの一定温度の冷風を暖房用熱交換器(13)通過後の温風に混合して吹出空気温度を調整できるので、温水流量の調整のみを行う方式に比して、吹出温度変動幅を低減できる。
【0027】
なお、上記各手段に付した括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。
【0029】
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態による空調ユニット10を示している。車両用空調装置の通風系は、大別して、図示しない送風機ユニットと、空調ユニット10の2つの部分に分かれている。空調ユニット10は、車室内の計器盤下方部のうち、車両左右方向の略中央部に配置されるものであり、そして、空調ユニット10は車両の前後および上下方向に対して図1の矢印方向に搭載される。
【0030】
一方、送風機ユニットは車室内において空調ユニット10の側方(助手席側)にオフセット配置される。送風機ユニットは周知の構成であり、内気(車室内空気)と外気(車室外空気)を切替導入する内外気切替箱(図示せず)を遠心式送風ファンの上側に配置し、内外気切替箱から導入された内気または外気を遠心式送風ファンにより空調ユニット10へ向かって送風する。
【0031】
次に、空調ユニット10部を図1に基づいて具体的に説明すると、空調ケース11内に蒸発器(冷房用熱交換器)12とヒータコア(暖房用熱交換器)13とを両方とも一体的に内蔵するタイプのものである。
【0032】
ここで、空調ケース11はポリプロピレンのような、ある程度の弾性を有し、強度的にも優れた樹脂製の複数の分割ケースからなる。この複数の分割ケース内に、上記熱交換器12、13、後述するドア等の機器を収納して、この複数の分割ケースを金属バネクリップ、ネジ等の締結手段により一体に結合することにより、空調ユニット10部が組み立てられる。
【0033】
空調ケース11内において車両前方側の部位に蒸発器12が設置されている。ここで、蒸発器12は空調ケース11内の空気通路の全域を横切るように配置されており、この蒸発器12は周知のごとく冷凍サイクルの冷媒の蒸発潜熱を空調空気から吸熱して空調空気を冷却するものである。
【0034】
空調ケース11において蒸発器12よりもさらに車両前方側の部位で、かつ、助手席側の側面には空気入口11aが開口しており、この空気入口11aに上記送風機ユニットからの送風空気が流入する。
【0035】
なお、蒸発器12は周知の積層型のものであって、アルミニュウム等の金属薄板を最中状に張り合わせて構成した偏平チューブをコルゲートフィンを介在して多数積層配置し、一体ろう付けしたものである。
【0036】
次に、ヒータコア13は蒸発器12の空気流れ下流側(車両後方側)に隣接配置されており、このヒータコア13は蒸発器12を通過した冷風を再加熱するものであって、その内部に高温の温水(エンジン冷却水)が流れ、この温水を熱源として空気を加熱するものである。
【0037】
本例のヒータコア13は、温水入口側タンク13aを下方側に配置するとともに、温水出口側タンク13bを上方側に配置している。そして、この両タンク13a、13bの間に熱交換コア部13cを構成している。この熱交換コア部13cは周知のものであって、アルミニュウム等の金属薄板を断面偏平状に成形してなる偏平チューブをコルゲートフィンを介在して多数並列配置し、一体ろう付けしたものである。
【0038】
従って、ヒータコア13は温水入口側タンク13aからの温水が熱交換コア部13cの全部の偏平チューブを下方から上方への一方向に流れる一方向流れタイプ(全パスタイプ)として構成されている。入口側タンク13aには温水入口配管14が接続され、出口側タンク13bには温水出口配管15が接続され、この両配管14、15を介して車両エンジン(図示せず)の温水がヒータコア13に循環する。
【0039】
そして、温水入口配管14の途中に温水弁16を設けている。この温水弁16は、ヒータコア13に流入する温水の流量を調整することにより車室内への吹出空気温度を調整するものである。
【0040】
図2、図3はこの温水弁16の具体的構造を例示するものであり、樹脂製の弁ハウジング17に入口パイプ18、出口パイプ19、およびこの両パイプ18、19の中間に位置する弁収納部20を一体成形している。
【0041】
弁収納部20内に円柱状に成形された樹脂製の弁体21を回動可能に収納している。この弁体21には円柱形状の軸方向の中間部に径方向へ貫通する弁口22が開口している。従って、弁体21の回動位置を調整することにより、入口パイプ18および出口パイプ19の流路に対する弁口21の開口面積(開度)が変化して温水流量を調整できる。なお、図2は温水弁16の全閉(閉弁)状態を示し、図3は温水弁16の全開状態を示している。
【0042】
弁収納部20内において、出口パイプ19の入口端19aの外周側にゴム製のパッキン材23を配置し、このパッキン材23を金属バネ材24により弁体21の外周面に押圧接触させることより、弁体21外周面側での温水洩れを防止してシール性を確保する。
【0043】
また、弁体21の軸方向の一端部には、弁ハウジング17の外部へ突出する軸部25が一体成形されており、この軸部25には駆動レバー26がボルト27により一体に連結されている。この駆動レバー26は図示しないリンク機構、ケーブル等を介して、空調操作パネル28の温度調整用操作部材29に機械的に連結される。この操作部材29は乗員により手動操作されるレバー式の部材であり、操作部材29の手動操作により弁体21の回動量を調整できるようになっている。
【0044】
図1において、ヒータコア13は蒸発器12より上下方向の寸法(高さ)を所定量小さくして、ヒータコア13の上方側に冷風バイパス通路30を形成している。そして、ヒータコア13の上方側には、冷風バイパス通路30を開閉する冷風バイパスドア31が配置されている。本例では、冷風バイパスドア31は回転軸32を中心として回動自在な板状ドアからなる。
【0045】
この冷風バイパスドア31の回転軸32は図示しないリンク機構、ケーブル等を介して、空調操作パネル28の温度調整用操作部材29に機械的に連結されている。つまり、本例では、温水弁16と冷風バイパスドア31の両方が温度調整用操作部材29に機械的連結機構(リンク機構、ケーブル等)を介して連結されている。従って、この操作部材29の手動操作により温水弁16と冷風バイパスドア31とを連動操作することができる。
【0046】
一方、空調ケース11の上面側で、空気流れの下流側の部位に、デフロスタ開口部33、フェイス開口部34およびフット開口部35が開口している。ここで、デフロスタ開口部33は図示しないデフロスタダクトおよびデフロスタ吹出口を介して、車両窓ガラス内面に向けて風を吹き出すためのもので、また、フェイス開口部34は図示しないフェイスダクトおよびフェイス吹出口を介して乗員頭部に向けて風を吹き出すためのものであり、また、フット開口部35は図示しないフットダクトおよびフット吹出口を介して車室内左右の乗員足元に温風を吹き出すためのものでる。
【0047】
そして、本例では吹出モード切替ドアとして、半円筒状の形状を有するロータリドア36を用いて、このロータリドア36を回転軸37を中心として回動操作することにより、3つの開口部33〜35を切替開閉する。ロータリドア36は半円筒状の形状を有しているため、その内側空間を冷風と温風の混合空間として利用できる。
【0048】
なお、ロータリドア36の回転軸37は、図示しないリンク機構、ケーブル等を介して、空調操作パネル28の吹出モード切替用操作部材38に機械的に連結され、この操作部材38を乗員が手動操作することより、ロータリドア36の回動位置を調整できるようになっている。空調操作パネル28には内外気切替用操作部材39、風量切替用操作部材40、空調用冷凍サイクルの圧縮機断続用エアコンスイッチ41等が備えられている。
【0049】
次に、上記構成において本実施形態の作動を説明する。図示しない送風機ユニットからの送風空気は、まず、蒸発器12により冷却、除湿され、その後、ヒータコア13にて加熱され、ロータリドア36により選択された吹出開口部33〜35を通過して車室内へ吹き出す。
【0050】
図4〜図7は本実施形態の温度調整作用を説明するもので、図4〜図6の横軸はいずれも空調操作パネル28の温度調整用操作部材29の操作位置であり、温水弁16は温度調整用操作部材29の最大冷房位置(最低温度位置)にて図2のように全閉し、最大暖房位置(最高温度位置)にて図3のように全開する。
【0051】
そして、温度調整用操作部材29を最大冷房位置から最大暖房位置に向かって操作すると、温水弁16の開度(弁口22の開口面積)が増加して温水弁16を通過する温水流量が図4の1点鎖線aのように増加する特性にしてある。
【0052】
図5は冷風バイパスドア31の開度特性であり、冷風バイパスドア31は温度調整用操作部材29の最大暖房位置では図1の実線位置に操作されて全閉状態となり、そして、温度調整用操作部材29を最大暖房位置から所定の中間位置Bに操作するまでは、冷風バイパスドア31の全閉状態を保持する。
【0053】
温度調整用操作部材29が中間位置Bに到達すると、冷風バイパスドア31が開き、そして、この中間位置Bから最大冷房側に温度調整用操作部材29を操作すると、冷風バイパスドア31の開度が連続的に増加して、温度調整用操作部材29の最大冷房位置にて冷風バイパスドア31が図1の破線位置に操作されて全開する開度特性となっている。
【0054】
従って、本実施形態によると、温度調整用操作部材29の最大冷房位置では、温水弁16が全閉するとともに、冷風バイパスドア31が全開して通風抵抗を減少させるので、冷房能力を最大限に発揮できる。また、温度調整用操作部材29の最大暖房位置では、温水弁16が全開するとともに、冷風バイパスドア31が全閉して、送風空気の全量がヒータコア13を通過するので、暖房能力を最大限に発揮できる。
【0055】
そして、温度調整用操作部材29を最大暖房位置から中間位置Bに操作する間は、冷風バイパスドア31が全閉状態を保持するので、この間は温水弁16の流量調整作用のみによりヒータコア13の吹出温度を調整する。また、温度調整用操作部材29を上記中間位置Bから最大冷房側へ向かって操作すると、冷風バイパスドア31が開いて、冷風バイパス通路30を冷風Cが通過する。従って、上記中間位置Bと最大冷房位置の間では、冷風Cがヒータコア13を通過した温風Dと混合して所望温度の空調風となる。
【0056】
すなわち、中間位置Bと最大冷房位置の間では、ヒータコア13への温水流量が図4の特性aに従って温水弁16により調整されることに加えて、冷風バイパスドア31の開度特性(図5)により冷風バイパス通路30の冷風量が調整され、この温水流量調整と冷風量調整との組み合わせで吹出温度を調整する。従って、冷風バイパスドア31は温度調整ドアとしての役割を果たしている。
【0057】
ところで、図4において、破線bは温度調整用操作部材29の操作ストロークに対して温水流量が比例的に増加する特性であり、このような流量特性bの場合は、暖房用ヒータコア13の放熱特性からみて温水流量の増加割合が大きいので、図6の破線b′に示すように、温度調整用操作部材29を最大冷房位置から小量操作するだけでヒータコア13の吹出温度が急激に上昇してしまい、吹出温度を良好に調整できない。
【0058】
そこで、吹出温度の制御特性の改善のために、温水弁16の流量特性を、図4の実線cに示すように微小流量の調整が可能な特性にすることが従来種々試みられている。この実線cの流量特性の温水弁16を用いると、温度調整用操作部材29の操作ストロークに対してヒータコア13の吹出温度が図6の実線c′のごとく緩やかに上昇するので、吹出温度の調整が容易になる。
【0059】
しかし、図4の実線cの流量調整特性では、温度調整用操作部材29の低温側の操作領域(全操作ストロークの略半分の領域)で微小流量域Aを設定しているので、温水流水音の問題が発生する。ここで、Aは温水流量が最大流量の5%以下となる微小流量域であり、この微小流量域Aを設定するためには、温水弁16を微小開度に設定する必要があり、この微小開度の設定が温水流水音の発生原因になっている。
【0060】
これに対して、本実施形態では、温度調整用操作部材29を最大冷房位置(温水弁16の全閉位置)から高温側へ1ノッチ分操作すると(図4の▲1▼の位置から▲2▼の位置に操作すると)、温水弁16の開度が上記微小流量域Aを上回る領域まで一挙に開度が増大する特性にしてある。すなわち、本実施形態の温水弁16は、上記A以下の微小流量を設定しない構成にしてある。このことは、図2、3の弁口22の開口形状の選択により容易に設定できる。
【0061】
このように、本実施形態の温水弁16は、ヒータコア13への温水流量を微小流量域A以内に調整しないので、温水弁16の微小開度に起因する温水流水音を防止できる。
【0062】
一方、温水弁16の全閉状態から温水流量が一挙にA以上に増加するので、温水弁16単独の温度調整機能のみであると、操作部材29の最大冷房側の低温操作域にて吹出温度が図6のb′に近似した特性で急上昇してしまうが、上記のごとく温水弁16に冷風バイパスドア31を連動させ、温水弁16の最大冷房側の領域では冷風バイパス量を増加させる制御を組み合わせているため、冷風バイパス通路30からの冷風混合により吹出温度の上昇を抑えることができる。
【0063】
そのため、温水流量を微小流量域A以内に調整しない温水弁16を用いても、吹出温度を図6のa′に示すように最大冷房側の低温操作域にて吹出温度が緩やかに上昇する、良好な温度調整特性にすることができる。
【0064】
さらに、操作部材29の冷房側低温操作域における吹出温度の応答性についても大幅に改善できる。すなわち、図7は温度調整用操作部材29を図4〜図6の1/2位置から1/4位置へ低温側へ操作した場合における吹出温度の変化と時間との関係を示すもので、実線は本実施形態による場合を示し、破線は本実施形態による冷風バイパス通路30と冷風バイパスドア31を持たず、温水弁16の流量調整作用のみで吹出温度の調整を行う従来技術(図4の流量特性c)の場合を示している。
【0065】
従来技術では、温水弁により温水量を絞ってもヒータコア13の熱容量の影響で吹出温度を直ちに低下させることができないので、吹出温度が温度調整用操作部材29の操作位置(1/4位置)に対応した温度に低下するまでに10秒程の時間がかかる。
【0066】
これに対し、本実施形態による温度調整用操作部材29の操作位置変更により直ちに冷風バイパスドア31が所定開度まで開いて冷風量を増加できるので、上記操作位置変更後に極めて短時間で吹出温度を低下させることができ、冷房側低温操作域における吹出温度の応答性を著しく改善できる。
【0067】
なお、冷風バイパスドア31は冷風バイパス通路30を開閉するものであって、ヒータコア13の通風路を閉じる必要がないから、冷風バイパスドア31の作動空間はエアミックスドアに比してはるかに小さくできる。
【0068】
(第2実施形態)
図8は第2実施形態を示すもので、図1と同一もしくは均等部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0069】
第1実施形態では、空調ケース11内において空気入口11aより車両後方側に蒸発器12とヒータコア13を順次配置するレイアウトになっているが、第2実施形態では、空調ケース11の底部側に空気入口11aを配置し、この底部側の空気入口11aより車両上方側に蒸発器12を略水平配置し、この蒸発器12より車両上方側にヒータコア13を略水平配置するレイアウトになっている。
【0070】
このような略水平配置のレイアウトによれば、助手席側にオフセット配置された送風機ユニットからの送風空気を蒸発器12の下側に直接送風できるので、空調ユニット10の車両前後方向の寸法を通常のセンタ置き空調ユニットに比較して短縮できる。
【0071】
また、上記の略水平配置レイアウトに伴って、冷風バイパス通路30と冷風バイパスドア31は、ヒータコア13の車両後方側に配置されている。ここで、ヒータコア13は第1実施形態と同様に一方向流れタイプ(全パスタイプ)として構成されている。但し、本例のヒータコア13では温水入口側タンク13aが冷風バイパス通路30と隣接するように車両後方側に位置し、温水出口側タンク13bが車両前方側に位置している。従って、車両後方側のタンク13aからの温水が熱交換コア部13cの全部の偏平チューブを通過して車両前方側のタンク13bへと一方向に流れる。
【0072】
また、第2実施形態では3つの吹出開口部33、34、35を第1実施形態とは異なる配置にしている。すなわち、車両前後方向の中間位置にデフロスタ開口部33を配置し、このデフロスタ開口部33の車両後方側にフェイス開口部34を配置し、デフロスタ開口部33の車両前方側にフット開口部35を配置している。
【0073】
3つの吹出開口部33、34、35はロータリドア36の開口36aと連通することにより開放される。従って、図8はデフロスタ開口部33が開放されたデフロスタモードの状態を示している。
【0074】
上記フット開口部35は、空調ケース11の車両前方側壁部に一体に形成したフットダクト35aを介して、空調ケース11と別体の樹脂製のダクト部材35bに接続されている。このダクト部材35bの先端は空調ケース11の底面下方まで延びており、そして、その先端の開口部35cに前席乗員の足元に向けて空気を吹き出す左右両側への分岐ダクト(図示せず)が接続される。更に、必要に応じて後席用フットダクト(図示せず)が上記開口部35cに接続されるようになっている。
【0075】
一方、ヒータコア13の温水入口配管14の途中に設けられた温水弁16と、冷風バイパスドア31は、第1実施形態と同様に、空調操作パネル28の温度調整用操作部材29(図1参照)に機械的に連結されている。つまり、第2実施形態においても、温水弁16と冷風バイパスドア31の両方が温度調整用操作部材29の手動操作により温水弁16と冷風バイパスドア31とを連動操作することができる。従って、温度調整用操作部材29は温水弁16と冷風バイパスドア31の操作手段を構成している。
【0076】
図9は第2実施形態における温水弁16と冷風バイパスドア31との連動操作特性を示すもので、図9の横軸は温度調整用操作部材29の操作位置であり、温水弁16が全閉する最大冷房位置(最低温度位置)を0%とし、温水弁16が全開する最大暖房位置(最高温度位置)を100%として、温度調整用操作部材29の操作位置を百分率で表している。また、縦軸には、温水弁16により調整される温水流量と冷風バイパスドア31の開度をそれぞれ百分率で表すとともに、温水弁16と冷風バイパスドア31により調整された車室内への吹出空気温度を表している。
【0077】
第2実施形態による連動操作特性の特徴は、第1に、冷風バイパスドア31の全開状態を最大冷房位置近傍だけではなく、温度調整用操作部材29の操作位置が最大冷房位置から最大暖房位置側へ向かって全操作範囲の40%強に及ぶ所定範囲Lにおいて冷風バイパスドア31を全開状態に維持している点である。このような連動操作特性の設定は次の理由による。
【0078】
すなわち、車両用空調装置では蒸発器12のフロスト防止のために蒸発器12の吹出空気温度が所定温度(3〜4℃程度)に維持されるように冷凍サイクルの圧縮機の作動を制御しているので、車両用空調装置の定常運転時には蒸発器12を通過した冷風Cの温度は風量変動にかかわらずほぼ一定温度に維持されている。これに反し、ヒータコア14に循環する温水(エンジン冷却水)の温度、流量は車両エンジンの運転状況の変動により変化するので、温水の温度、流量の変化、さらには風量の変化によりヒータコア14を通過した温風Dの温度は変動しやすい。
【0079】
特に、近年では、省燃費のために直噴エンジンが多用されようになっており、この直噴エンジンでは空燃比のリーン域運転と、理想空燃比域の運転とでは温水の温度が大きく変動する。従って、温水弁16の開度が微小開度域にあって、ヒータコア14への温水流量が微小流量域にあるときは、温水温度の大きな変動によりヒータコア14通過後の温風D温度の変動が一層拡大してしまう。
【0080】
しかし、第2実施形態によると、図9に示すように、温度調整用操作部材29の操作位置が低温側(クール側)にあって、温水流量が少ない所定領域Lでは、冷風バイパスドア31を全開状態に維持しているので、この間は冷風バイパス通路30を通過する、一定温度の冷風Cの風量割合が最大に維持される。
【0081】
このように、低温側(クール側)の所定領域Lでは、一定温度の冷風Cの風量割合が最大に維持されるため、温風Dの温度がたとえ変動しても、冷風Cと温風Dとを混合した後の吹出空気はその温度変動を著しく低減することができる。
【0082】
特に、温度調整用操作部材29の低温側(クール側)操作域ではフェイス開口部34から乗員の頭部側へ空気(冷風)を吹き出すフェイスモードが選択されるので、車室内への吹出空気温度の変動は乗員の頭部(顔部)にて敏感に察知される。従って、低温側(クール側)での吹出空気温度の変動幅を上記のごとく低減できることにより、フェイスモードでの空調フィーリングを向上できる。
【0083】
図9の例では、温度調整用操作部材29の操作位置が最大冷房位置(0%)から40%までの範囲でフェイスモードを設定しているので、フェイスモードの全域にて冷風バイパスドア31を全開状態に維持していることになる。
【0084】
次に、図9において温度調整用操作部材29の操作位置=40〜60%の範囲で、フェイス開口部34とフット開口部35の両方から空気を吹き出すバイレベルモードを設定している。このバイレベルモードでは冷風バイパスドア31の開度が減少し始め、その開度調整(冷風量調整)と温水弁16による温水流量の調整との組み合わせで吹出温度を調整する。また、フェイス吹出温度とフット吹出温度との間に所定の温度差をつけて頭寒足熱形の上下温度差を得ている。この上下温度差は冷風バイパス通路30側にフェイス開口部34を配置し、ヒータコア14下流の温風側にフット開口部35を配置することにより実現できる。
【0085】
次に、図9において温度調整用操作部材29の操作位置=60〜100%の範囲で、フット開口部35から空気を吹き出すフットモードを設定している。このフットモードにおいても基本的には冷風バイパスドア31の開度調整(冷風量調整)と温水弁16による温水流量の調整との組み合わせで吹出温度を調整する。
【0086】
フットモードでは冷風バイパスドア31の開度が一層減少して冷風量が一層減少するので、温水温度の変動等の影響で吹出温度の変動が生じやすいが、フットモードでは空気が乗員の足元部に吹き出されるので、頭部(顔部)への吹出に比較して吹出温度の変動を察知しにくくなる。その結果、フットモードでの吹出温度の変動は実用上、空調フィーリング確保のために大きな支障とならない。
【0087】
また、図9の例では、冷風バイパスドア31の全閉状態を最大暖房位置の近傍(温度調整用操作部材29の操作位置=90〜100%の範囲)のみで設定して、冷風バイパス通路30からの冷風量が0となる範囲を最小範囲にしている。これにより、フットモードでも、操作位置=60〜90%の範囲では冷風バイパス通路30からの冷風を温風に混合させて吹出温度を調整することができ、フット吹出温度の変動をある程度緩和できる。
【0088】
ところで、第2実施形態では、温度調整用操作部材29の低温側(クール側)操作域で、冷風バイパスドア31を全開状態に維持する所定領域Lを温度調整用操作部材29の操作位置=0〜40%の範囲にしているが、これは一例に過ぎない。本発明者の実験検討によると、フェイス吹出温度の変動抑制による空調フィーリング向上のためには、上記所定領域Lを温度調整用操作部材29の全操作範囲の少なくとも30%以上に設定すればよいことを確認している。
【0089】
また、車両用空調装置では、車室内への吹出空気温度(目標吹出空気温度)が低温側(クール側)から高温側(ホット)側へ変化するのに連動して、吹出モードをフェイスモード→バイレベルモード→フットモードへと順次自動切り替えする自動制御式のもの(オートエアコン)が知られているが、このような自動制御式の車両用空調装置ではフェイスモードを設定する低温側吹出温度の範囲で冷風バイパスドア31を全開状態に維持し、バイレベルモードおよびフットモードでは、冷風バイパスドア31の開度を全開状態から減少させて、温水弁16の温水流量調整作用に、冷風バイパスドア31の冷風量調整作用を加えて、吹出空気温度を調整するようにしてもよい。
【0090】
(他の実施形態)
▲1▼上記の実施形態では、温水弁16と冷風バイパスドア31とをリンク機構等による純機械的な連結機構により温度調整用操作部材29に連結して、この操作部材29の操作により温水弁16と冷風バイパスドア31を連動させる場合について説明したが、温水弁16と冷風バイパスドア31の開度を電気的に連動して調整するようにしてもよい。
【0091】
例えば、温水弁16と冷風バイパスドア31を適宜のリンク機構等を介して1つの共通の電気的なアクチュエータ(モータ等)により駆動するようにし、かつ、温度調整用操作部材29により設定温度に対応した電気信号を発生し、この設定温度の電気信号に基づいて電気的アクチュエータの作動量を制御し、これより、温水弁16と冷風バイパスドア31の開度を電気的に連動して調整してもよい。
【0092】
また、温水弁16の駆動用および冷風バイパスドア31の駆動用にそれぞれ専用の電気的なアクチュエータ(モータ等)を備え、温水弁16の駆動用アクチュエータと冷風バイパスドア31の駆動用アクチュエータとを、温度調整用操作部材29により設定された設定温度信号に基づいて電気的に連動させても良い。
【0093】
このように、駆動用アクチュエータを用いて温水弁16と冷風バイパスドア31を駆動する場合は、温水弁16と冷風バイパスドア31を連動操作する操作手段が駆動用アクチュエータ等により構成される。
【0094】
▲2▼上記の第1実施形態では、温度調整用操作部材29を図4のB位置から低温側に向かって操作する領域でも、温水弁16の開度を減少して温水流量を減少させているが、このB位置から低温側の領域において、温水弁16の開度を略一定に保持して、温水流量を略一定に保持したまま、冷風バイパスドア30による冷風量の調整のみで吹出温度の調整を行うようにしてもよい。
【0095】
▲3▼上記の実施形態では、車両の前席側の空調ユニット10に例をとって説明したが、本発明はもちろん車両の後席側の空調ユニットにも同様に適用可能であり、また、冷房用の蒸発器12を具備しない空調装置に対しても適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す車両用空調ユニットの概略断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に用いる温水弁の横断面図である。
【図3】図2の温水弁の縦断面図である。
【図4】温水弁の流量調整特性のグラフである。
【図5】冷風バイパスドアの開度特性のグラフである。
【図6】吹出温度調整特性のグラフである。
【図7】吹出温度応答特性のグラフである。
【図8】本発明の第2実施形態を示す車両用空調ユニットの概略断面図である。
【図9】第2実施形態における温水弁の流量調整特性と冷風バイパスドアの開度特性と吹出温度特性とを示すグラフである。
【符号の説明】
11…空調ケース、13…ヒータコア(暖房用熱交換器)、16…温水弁、
30…冷風バイパス通路、31…冷風バイパスドア。

Claims (8)

  1. 空調空気が流れる空気通路を形成する空調ケース(11)と、
    この空調ケース(11)内に配置され、空調空気を加熱する暖房用熱交換器(13)と、
    この暖房用熱交換器(13)に循環する温水流量を調整する温水弁(16)と、
    前記暖房用熱交換器(13)をバイパスして空調空気が流れる冷風バイパス通路(30)と、
    この冷風バイパス通路(30)を開閉する冷風バイパスドア(31)とを備え、
    車室内への吹出空気の高温側領域では、前記冷風バイパスドア(31)を全閉位置に操作して前記温水弁(16)の温水流量調整作用により吹出空気温度を調整し、
    一方、車室内への吹出空気の低温側領域では、前記温水弁(16)の温水流量調整作用に、前記冷風バイパスドア(31)の冷風量調整作用を加えて、吹出空気温度を調整することを特徴とする車両用空調装置。
  2. 空調操作パネル(28)に手動操作可能な温度調整用操作部材(29)を備え、
    この温度調整用操作部材(29)の最高温度位置では、前記温水弁(16)が全開するとともに、前記冷風バイパスドア(31)が全閉し、
    前記温度調整用操作部材(29)の最低温度位置では、前記温水弁(16)が全閉するとともに、前記冷風バイパスドア(31)が全開し、
    前記温度調整用操作部材(29)の最高温度位置から所定の中間位置(B)までは前記冷風バイパスドア(31)が全閉状態を保持したまま、前記温水弁(16)により前記暖房用熱交換器(13)への温水流量を次第に減少させ、
    前記中間位置(B)にて前記冷風バイパスドア(31)が開き、前記温度調整用操作部材(29)を前記中間位置(B)から前記最低温度位置に向かって操作するに伴って、前記冷風バイパスドア(31)の開度を増加して、前記冷風バイパス通路(30)を通過する冷風量を次第に増加させることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記温度調整用操作部材(29)を前記最低温度位置から高温側へ向かって操作するとき、前記温水弁(16)が全閉状態から所定流量(A)以上の温水が流れる開度に一挙に開くとともに、前記所定流量(A)を、前記温水弁(16)による最大流量の5%相当の流量としたことを特徴とする請求項2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記温度調整用操作部材(29)に前記温水弁(16)および前記冷風バイパスドア(31)を機械的連結機構を介して連結することを特徴とする請求項2または3に記載の車両用空調装置。
  5. 空調空気が流れる空気通路を形成する空調ケース(11)と、
    この空調ケース(11)内に配置され、空調空気を加熱する暖房用熱交換器(13)と、
    この暖房用熱交換器(13)に循環する温水流量を調整する温水弁(16)と、
    前記暖房用熱交換器(13)をバイパスして空調空気が流れる冷風バイパス通路(30)と、
    この冷風バイパス通路(30)を開閉する冷風バイパスドア(31)と、
    前記温水弁(16)および前記冷風バイパスドア(31)を連動操作する操作手段(29)とを備え、
    前記操作手段(29)の操作範囲のうち、低温側の所定領域(L)では、前記冷風バイパスドア(31)を全開状態に維持したまま、前記温水弁(16)の温水流量調整作用により車室内への吹出空気温度を調整し、
    前記操作手段(29)の操作範囲が、前記低温側の所定領域(L)から高温側へ移行すると、前記冷風バイパスドア(31)の開度を全開状態から減少させて、前記温水弁(16)の温水流量調整作用に、前記冷風バイパスドア(31)の冷風量調整作用を加えて、前記吹出空気温度を調整することを特徴とする車両用空調装置。
  6. 前記低温側の所定領域(L)は、前記操作手段(29)の全操作範囲の少なくとも30%以上であることを特徴とする請求項5に記載の車両用空調装置。
  7. 前記冷風バイパスドア(31)は、前記操作手段(29)の全操作範囲のうち、最高温度位置近傍のみで全閉状態となることを特徴とする請求項5または6に記載の車両用空調装置。
  8. 空調空気が流れる空気通路を形成する空調ケース(11)と、
    この空調ケース(11)内に配置され、空調空気を加熱する暖房用熱交換器(13)と、
    この暖房用熱交換器(13)に循環する温水流量を調整する温水弁(16)と、
    前記暖房用熱交換器(13)をバイパスして空調空気が流れる冷風バイパス通路(30)と、
    この冷風バイパス通路(30)を開閉する冷風バイパスドア(31)と、
    前記暖房用熱交換器(13)を通過した温風と前記冷風バイパス通路(30)を通過した冷風とを混合して車室内の乗員頭部側へ吹き出すフェイス開口部(34)と、
    前記温風と前記冷風とを混合して車室内の乗員足元側へ吹き出すフット開口部(35)とを備え、
    車室内への吹出空気温度が最も低温側の領域では、前記フェイス開口部(34)から空気を吹き出すフェイスモードを設定するとともに、前記冷風バイパスドア(31)を全開状態に維持したまま、前記温水弁(16)の温水流量調整作用により前記吹出空気温度を調整し、
    前記吹出空気温度が中間温度の領域では、前記フェイス開口部(34)と前記フット開口部(35)の両方から空気を吹き出すバイレベルモードを設定し、更に、前記吹出空気温度が最も高温側の領域では、前記フット開口部(35)から空気を吹き出すフットモードを設定し、
    前記バイレベルモードおよび前記フットモードの領域では、前記冷風バイパスドア(31)の開度を全開状態から減少させて、前記温水弁(16)の温水流量調整作用に、前記冷風バイパスドア(31)の冷風量調整作用を加えて、前記吹出空気温度を調整することを特徴とする車両用空調装置。
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