JPH0667687B2 - 自動車用空調制御装置 - Google Patents

自動車用空調制御装置

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JPH0667687B2
JPH0667687B2 JP2014069A JP1406990A JPH0667687B2 JP H0667687 B2 JPH0667687 B2 JP H0667687B2 JP 2014069 A JP2014069 A JP 2014069A JP 1406990 A JP1406990 A JP 1406990A JP H0667687 B2 JPH0667687 B2 JP H0667687B2
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克己 飯田
義彦 桜井
明彦 高野
秀夫 山口
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、車室内の頭部温度の制御が可能な冷風バイ
パスを有し、頭部温度設定に応じて各空調機器の複合制
御を行なって空調フィーリングを向上させる自動車用空
調制御装置に関する。
(従来の技術) 従来より、自動車用空調制御装置(カーエアコン)にお
いては、暖房時に乗員の顔面のほてりを除去して頭寒足
熱となるようにヒート、ベント、デフの各吹出口とは別
に冷風を吹き出すための吹出口を設けた冷風バイパス方
式が用いられている。そして、この冷風バイパス方式を
用い、所定の条件下において冷風バイパスドアを自動的
に駆動させて頭部の空調フィーリングを向上させようと
することが提案されている。例えば、特開昭63−34216
号公報においては、吹出空気温度が所定温度以上及び車
室内の温度と設定温度との差が所定値以下という二つの
条件が成立した場合に冷風バイパスドアを駆動して頭部
に冷風を吹きつけることが開示されている。
また、前記冷風バイパス方式を用いずに頭部の空調フィ
ーリングを改善する方法として、特開昭58−33509号公
報においては、送風機の下流側にて空調ダクトを少なく
とも二つの通路の仕切り、それぞれの通路にエアミック
スドアを設け、該二つの空調ダクトから空調空気を車室
内の異なった二つの空調空間に吹き出すことが開示され
ている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記前者の従来例においては、冷風バイ
パスドアの開閉だけでは頭部の空調フィーリングを大き
く変えるほどの温度、風量の変化感を出すことが難しか
った。また、頭部温度設定装置を設けて頭部のみの温調
を行なう方式も考えられるが、やはり所望の空調変化感
を出すことは難しかった。
そこで、この発明は、冷風バイパス制御に応じて頭部の
空調フィーリングを大きく変えるようにするために、冷
風バイパスドアの開度に応じて送風機やエアミックスド
ア等の空調機器を複合作動させて頭部温度を設定操作し
たときに、乗員の望む温度、風量の変化感が得られる自
動車用空調制御装置を提供することを課題としている。
(課題を解決するための手段) 前述の課題を達成するために、この発明は、第1図に示
すように、送風機により空調通路に吸引された空気を冷
却または加熱手段を介して温度を調節し、開かれている
上部吹出口または下部吹出口から車室内に吹き出される
ようにすると共に、加熱手段より上流の空気を前記上部
吹出口へ導くバイパス通路と、そのバイパス通路を開閉
制御するバイパスドアを有する自動車用空調制御装置に
おいて、乗員の頭部付近の温度を設定する前記バイパス
ドアの開度を制御する頭部温度設定手段200と、少なく
とも車室内の温度及び設定温度を含む温度信号に基づき
車室内の熱負荷に相当する総合信号を演算する総合信号
演算手段100と、この総合信号または総合信号を一要素
として空調機器の諸態様を決定し空調制御を行なう空調
制御演算手段300と、前記頭部温度設定手段200の設定操
作を行ったときに、前記空調制御演算手段300により演
算された空調機器の諸態様の少なくとも一部を、前記頭
部温度設定手段200の設定変更によって得られる温調変
化と同方向の温調変化が強調して得られるよう補正また
は規制する補正規制制御演算手段1000と、この補正規制
制御演算手段1000の演算結果に応じて前記空調制御演算
手段300により演算された各種制御態様に補正を加えま
たは規制して制御量を決定する補正規制制御量決定手段
700と、この補正規制制御量決定手段700により得られた
制御量により前記各空調機器を駆動する駆動手段800と
を具備するものである。
前記頭部温度設定手段200として、中央に0点を有し、
その0点位置から正逆方向に動かされて、頭部設定温度
を冷やす方向または温める方向に設定変位量が操作され
るものが採用され、前記補正規制制御演算手段1000の補
正または規制として、送風量の補正、エアミックスドア
の回動量の補正、エアミックスドアの回動量の上下限値
の規制、吹出モードの規制、エバポレータ吹出温度の補
正を行なう例が採用されている。
(作用) したがって、この発明においては、設定温度、車室内温
度、外気温度等から車室内の熱負荷量に相当する総合信
号が演算され、この総合信号または総合信号を一要素と
して吹出モード、エアミックスドアの開度、エバポレー
タの能力、送風機の風量等の空調機器の諸態様が決定さ
れ、それぞれ通常制御状態として空調制御が行なわれ、
起動後は該通常制御態様を構成している吹出モード、エ
アミックスドアの開度、エバポレータの能力、送風機の
風量の全部または一部を頭部温度設定手段の設定操作を
行ったときにこの設定変更によって得られる温調変化と
同方向の温調変化が強調して得られるよう補正または規
制する強調制御に移行し、頭部温度設定器の設定操作に
よるバイパスドアの開度変化に伴って空調機器を強調作
動させ、これにより設定操作時に乗員が即座に温調変化
を体感できるようになる。
(実施例) 以下、この発明の実施例を図面により説明する。
第2図において、自動車用空調制御装置は、空調通路1
の最上流側にインテークドア切換装置2が設けられ、こ
のインテークドア切換装置2は、内気入口3と外気入口
4とが分かれた部分に内外気切換ドア5が配置され、こ
の内外気切換ドア5をアクチュエータ6により操作して
空調通路1内に導入する空気を内気と外気とに選択でき
るようになっている。
送風機7は、空調通路1内に空気を吸い込んで下流側に
送風するもので、この送風機7の後方にはエバポレータ
8とヒータコア9とが設けられている。
エバポレータ9は、図示しないコンプレッサ等と共に配
管結合されて冷房サイクルを構成し、空調通路1に吸い
込まれた空気を冷却するようになっている。また、ヒー
タコア9はエンジン(図示せず)の冷却水が循環して空
気を加熱するようになっている。このヒータコア9の前
方にはエアミックスドア10の開度θxをアクチュエータ
11により調節することで、ヒータコア9を通過する空気
とヒータコア9をバイパスする空気との量が変えられ、
その結果、吹出空気の温度が制御されるようになってい
る。
尚、エアミックスドア10の開度θxは、エアミックスド
ア10の位置がフルクール位置(I位置)のとき0%、フ
ルヒート位置(II位置)のとき100%である。
そして、前記空調通路1の下流端は、デフロスト吹出口
12、上部吹出口13及び下部吹出口14に分かれて車室15に
開口し、その分かれた部分にモードドア16,17,18が設け
られ、このモードドア16,17,18をアクチュエータ19で操
作することにより所望の吹出モードが得られるようにな
っている。
また、この装置には空調通路1の一部をバイパスするバ
イパス通路20が設けられている。このバイパス通路20
は、一端が空調通路1のエバポレータ8よりも下流側で
且つエアミックスドア10よりも上流側に、他端が上部吹
出口13の手前にそれぞれ接続されており、エバポレータ
8を通過した空気の一部を直接上部吹出口13へ供給でき
るようになっている。そして、このバイパス通路20を介
して供給される冷風量は、バイパスドア21の開度θyを
アクチュエータ22で制御することにより調節できるよう
になっている。
25は車室内の代表温度Trを検出する車室内温度検出器で
あり、インスツルメントパネル等に取り付けられてい
る。また、26は自動車の天井等に取り付けられて頭部周
辺の温度Trhを検出する頭部温度検出器、27は外気温度T
aを検出する外気温度検出器、28は日射量Tsを検出する
日射検出器、29はエバポレータ8またはエバポレータ8
の直後に設けられエバポレータ8による空気の冷却能力
をエバポレータ8の温度またはエバポレータ8を通過し
た空気の温度として検出するエバ吹出温度センサであ
り、これらの出力信号はマルチプレクサ(MPX)31を介
して選択され、A/D変換器32を介してデジタル信号に
変換されてマイクロコンピュータ33に入力される。
また、34はバイパスドア21の開度θyを検出する開度検
出器、35はモードドア16,17,18の位置を検出する位置検
出器、36はエアミックスドア10の開度θxを検出する開
度検出器であり、これらの出力信号もマルチプレクサ3
1、A/D変換器32を介してそれぞれマイクロコンピュ
ータ33に入力される。
さらに、マイクロコンピュータ33には、コントロールパ
ネル37、温度設定器38及び頭部温度設定器39からの出力
信号が入力される。
コントロールパネル37は、吹出モードをVENTモード、BI
−Lモード、HEATモード、DEFモードにマニュアル設定
するモードスイッチ40a〜40d、前記冷房サイクルを稼動
させるA/Cスイッチ41、送風機7の回転速度を低速
(FAN1)、中速(FAN2)、高速(FAN3)に切り換えるフ
ァンスイッチ42a〜42c、送風機等の空調機器のすべてを
自動制御するAUTOスイッチ43、空調機器の駆動を停止さ
せるOFFスイッチ44を備えている。
温度設定器38は、アップダウンスイッチ45a,45bと、設
定温度を表示する表示部46とから成り、アップダウンス
イッチ45a,45bの操作で表示部46に示される設定温度を
所定の範囲で変えることができるようになっている。ま
た、頭部温度設定器39は、例えばダイヤル式のつまみ47
を有して成り、予め設定された所定の範囲(COLD側へ5
ノッチとWARM側へ5ノッチ)で頭部設定温度Thsを変え
ることができるようになっている。尚、温度設定器38や
頭部温度設定器39としては、テンプレバーをスライドさ
せる方式のものであっても差し支えない。
マイクロコンピュータ33は、図示しない中央処理装置
(CPU)、読出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセス
メモリ(RAM)、入出力ポート(I/O)等を持つそれ
自体周知のもので、前述した各種入力信号に基づいて、
前記アクチュエータ6,11,19,22、送風機7のモータにそ
れぞれ駆動回路48a〜48eを介して制御信号を出力し、各
ドア5,10,16,17,18,21の駆動制御及びモータの回転制御
を行なう。
次に、マイクロコンピュータ33の制御作動例について説
明する。
第3図において、この発明の自動車用空調制御装置のメ
インルーチンのフローチャートが示されている。ステッ
プ50から制御が開始され、ステップ52ではコントロール
パネル37による設定操作信号及び温度設定器38による設
定信号等を当該マイクロコンピュータ33に入力する設定
信号入力処理と、熱負荷検出信号、即ち、外気温度検出
器27、車室内温度検出器25、頭部温度検出器26、日射検
出器28、エバ吹出温度センサ29等の各検出信号Ta,Tr,Tr
h,Ts,Teを当該マイクロコンピュータ33に入力する検出
信号入力処理を行ない、ステップ56に進む。ステップ56
では、上述のステップ52,54で入力された信号を用いて
車室内の熱負荷に相当する総合信号T1を(1)式に従っ
て演算する。
T1=K1(Tr−25)+K2(Tad−25) +K3Tsc−K4(Td−25)+C1+C2 …(1) 但し、K1〜K4は演算係数、C2は演算定数である。また、
Tadは外気温度センサ27で検出された外気温度Taに所定
の信号遅延処理を施したもの、Tscは日射検出器28によ
って検出された日射量Tsに所定の信号処理を施したもの
で、ここでの詳細な説明は省略する。
さらに、C1は次の(2)式によって定められる。
C1=K5(0−Tad) …(2) 但し、Tadが0℃以下の場合にのみ適用されるもので、
0℃より大である場合はC1=0となるものである。尚、
ここでK5は演算係数である。
また、この総合信号T1にエバポレータ吹出温度Teを制御
因子として加えたエアミックスドア開度制御用の総合信
号T2の演算を下記する(3)式で演算し、さらに、冷風
バイパスドアの開度制御を行なう頭部総合信号T3
(4)式で演算する。
T2=T1+K5(Te−5) …(3) 但し、K5は演算係数である。
T3=K6・Tsc−K7(Ths−25) …(4) 但し、K6,K7は演算係数、Tscは上述した信号処理された
日射量を表わす信号、Thsは頭部設定温度である。この
演算の後はステップ58へ進む。
ステップ58では、吹出モードの切り換えの判定値として
用いられるTF信号を次の(5)式により演算する。
TF=Te+K8・θxt …(5) 但し、Teはエバ後温度、K8は演算係数、θxtはエアミッ
クスドアの目標開度である。この演算を行なった後は、
ステップ60へ進む。
ステップ60では、総合信号T1の演算結果に基づいて、第
4図に示すように、送風機7の風量(送風機の電圧)と
エバポレータ吹出温度(エバ後温度)の制御が行なわ
れ、ステップ62へ進む。
ステップ62では、エアミックスドア開度制御用の総合信
号T2の演算結果に基づいて、第5図に示すように、エア
ミックスドア10の制御が行なわれ、ステップ63へ進む。
ステップ63では、吹出モードの切換の判定値のTF信号に
より、第6図に示すように、吹出モードの切換が行なわ
れ、ステップ64へ進む。
ステップ64では、頭部総合信号T3によるバイパスドア21
とエバポレータ吹出温度の制御が第7図に示すように行
なわれ、ステップ66へ進む。
ステップ66では、頭部温度設定器39による設定値に応じ
て各空調機器(エバポレータ8の温度、エアミックスド
ア10の開度、送風機7の風量、吹出モード)の補正制御
量及び規制量の演算が第8図のサブルーチン(後述す
る。)により行なわれる。この演算の後はステップ68へ
進む。
ステップ68では、前記ステップ66で演算された補正量及
び規制量が、総合信号T1,T2に基づいて、前記ステップ6
0,62,63で得られた制御量と比較して、該補正量及び規
制量を優先して空調制御量が決定され、次のステップ70
へ進む。
ステップ70では、前記ステップ68で決定された制御量の
駆動信号を各空調機器に出力させて駆動させ、リターン
ステップ2へ進む。
次に、頭部温度設定に応じて各空調機器の補正量及び規
制量を決定する。第8図に示すフローチャートを説明す
る。尚、この制御は、オートでベント、バイレベルモー
ドになった時及び頭部温度設定により強制的にベント、
バイレベルモードになった時に行なう(但し、吹出モー
ドの切り替えは除く)。ステップ80から制御が開始さ
れ、ステップ82でエンジンの起動制御(例えば数分経過
まで)が完了したか否かを判定し、完了前であればステ
ップ84へ進み、エンジン起動制御が完了しておらず頭部
温度設定器39の設定操作が行なわれていないときはステ
ップ86へ進んで補正、規制なしのゼロノッチ制御が行な
われ、頭部温度設定器39による設定操作が行なわれてい
れば、直ちに下記するステップ98へ進んで強調制御(後
述する。)が行なわれる。
尚、このゼロノッチ制御は、第9図に示すように、頭部
温度設定器39のCOLD方向、WARM方向のいずれの位置に設
定されていたとしても、エアミックスドア開度θxの上
限値を67%とする他は、吹出モード、エアミックスドア
開度の下限値、エバポレータ吹出温度、送風機の風量に
は補正や規制は一切加えない。
前記ステップ82において、起動制御が完了されたと判定
されるとステップ90へ進み、該ステップ90で頭部温度設
定器39が操作されれば他の判定なしにステップ98へ進ん
で強調制御が行なわれ、操作されていなければステップ
92へ進み、外気温度Taがb(例えば−5℃)とc(例え
ば+28℃)の範囲にあればステップ94へ進むが、それ以
外の場合には頭部温度制御による補正、規制は適しない
ので除外してゼロノッチ制御となる。
ステップ94では、総合信号T1の値から所定値d(例えば
5℃)よりも小さいときには暖房要求が強く頭部温度制
御による補正、規制は除外されるが、それ以外のときに
はステップ96へ進む。
ステップ96では、頭部温度検出器26の温度がe(例えば
+15℃)以上であるか否かが判定され、e以上であれば
ステップ98へ進んで強調制御が行なわれる。
以上のように、上述のフローチャートによりゼロノッチ
制御、強調制御の何れか一つに決定された後はステップ
100へ進む。該ステップ100及び次のステップ102におい
て、マニアルヒートモード、マニアルデフモード、マニ
アルデフアンドヒートモード、温度設定器38の設定温度
が両端温度域(例えば18℃,32℃)及び送風機7がOFFの
ときは、前記頭部温度コントロール制御は不用であるの
で除外される。したがって、マニアルより指示された空
調機器の制御が行なわれる。その後は、リターンステッ
プ104へ進んでメインルーチンへ戻される。
強調制御の吹出モード規制は、第10図に示すように、頭
部温度設定値がH3とC3の間では規制はないが、H3とH4
間はベントモード、バイレベルモード1,2に規制(上方
吹出口の開度が大きい)し、C3以上ではベントモード、
バイレベルモード1,2,3に規制(上方吹出口の開度が小
さいところまで使用)する。
したがって、吹出モード切換判定信号TFによって吹出モ
ードが自動的に選択されるが、例えば頭部温度制御がH3
に設定されていて現在B/L3の状態にあるときでも最も
近い位置のB/L2の吹出モードに規制され、吹出モード
はB/L2に移行されることになる。
尚、ベントモード、バイレベルモード、ヒートモードの
三モードにおける上部吹出口の開口面積は、ベントモー
ドでは100%(全開)、B/L1では80%、B/L2では50
%、B/L3では20%、ヒートモードでは0%である。
エアミックスドアの規制は、その上限規制が、H3とC3
間はθx≦67%、H3以上ではθx≦75%、H5以上ではθ
x≦80%に規制されるが、C3以上では規制は行なわれな
い。また、下限規制は、H5以上のみθx≧67%に規制さ
れる。
エアミックスドアの補正は、H2とC3の間では規制なしで
あるが、H2とH3の間では15%ヒート側へ、H3とH4の間で
は30%ヒート側へ、H4以上では45%ヒート側へ補正がな
される。また、C3とC4の間では15%クール側へ、C4以上
では30%クール側へ補正がなされる。
エバポレータ吹出温度の規制は、H2以上ではコンプレッ
サオンモード時にあって、エバポレータ目標吹出温度が
+12℃に固定され、H2とC5の間はオート制御による値で
規制はないが、C5以上ではエバポレータの目標吹出温度
は3℃または低温デミスト制御時の値となる。
送風機の風量の規制は、その低速風量が、H3とC3の間で
は4.8Vであるが、頭部温度設定値をヒート側へ増大する
過程でH3の切換時には20秒間7.8Vになって送風が吹き上
げられ、その後5.8Vとなり、頭部温度設定値をヒート側
へ増大する過程でH5の切換時には20秒間10.5Vとなって
送風が吹き上げられ、その後7.8Vとなる。また、頭部温
度設定値をクール側へ増大する過程でC3の切換時には20
秒間7.8Vになって送風が吹き上げられ、その後5.8Vとな
り、頭部温度設定値をクール側へ増大する過程でC5の切
換時には20秒間10.5Vとなって送風が吹き上げられ、そ
の後7.8Vとなる。この吹き上げ送風は、乗員の感覚に一
層訴えるようにするためのものである。
尚、頭部温度設定器39の移動時に、例えばH3に行き過
ぎ、直ちにH2に戻されると、7.8Vまで送風機の電圧が上
昇して風量が吹き上げられるが、4.8Vまで直ちに戻され
る制御が行なわれる。このような制御は、H5とH4の間、
C2とC3の間及びC4とC5の間で行なわれる。
また、強調制御の各制御例にあって、0位置からH5方向
またはC5方向への移行における制御特性を記述したが、
H5,C5から0位置方向への戻り時の特性は、ハンチング
防止のための1ノッチずつずらされている。
以上のように、起動制御が完了していない間はゼロノッ
チ制御が採用され、総合信号T1及びT2により空調機器は
補正や規制なしにオート制御され、起動完了後に頭部温
度設定器39の設定操作があれば強調制御に従って空調機
器が変化され、これにより、頭部温度設定器の変更時に
変化感を強調して商品性を増すことができる。
(発明の効果) 以上述べたように、この発明によれば、頭部温度設定器
の設定操作が行われた場合には、バイパスドアの制御と
共に空調機器を複合作動(強調作動)させて設定操作時
に大きなフィーリング変化を与え、空調変化感を確実に
得ることで頭部の空調フィーリングの向上が図れるもの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の請求項1の機能ブロック図、第2図
はこの発明の概略構成図、第3図は同上のマイクロコン
ピュータのメインルーチンを示すフローチャート、第4
図は総合信号T1に基づくエバポレータ吹出目標温度と送
風機電圧の制御を示す特性線図、第5図は総合信号T2
基づくエアミックスドア目標開度の特性を示す特性線
図、第6図は吹出モード切換判定信号TFに基づく吹出モ
ードの特性を示す特性線図、第7図は総合信号T3に基づ
くエバポレータ吹出目標温度と冷風バイパスドア開度の
特性を示す特性線図、第8図は頭部温度設定に応じて補
正量及び規制量を決定するフローチャート、第9図はゼ
ロノッチ制御の特性線図、第10図は強調制御の特性線図
である。 20……バイパス通路、21……バイパスドア、39……頭部
温度設定器、100……総合信号演算手段、200……頭部温
度設定手段、300……空調制御演算手段、700……補正規
制制御量決定手段、800……駆動手段、1000……補正規
制制御演算手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高野 明彦 埼玉県大里郡江南町大字千代字東原39番地 ヂーゼル機器株式会社江南工場内 (72)発明者 山口 秀夫 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 矢野 輝昭 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−275816(JP,A)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送風機により空調通路に吸引された空気を
    冷却または加熱手段を介してその温度を調節し、開かれ
    ている上部吹出口または下部吹出口から車室内に吹き出
    されるようにすると共に、加熱手段より上流の空気を前
    記上部吹出口へ導くバイパス通路と、そのバイパス通路
    を開閉制御するバイパスドアを有する自動車用空調制御
    装置において、 乗員の頭部付近の温度を設定し前記バイパスドアの開度
    を制御する頭部温度設定手段と、 少なくとも車室内の温度及び設定温度を含む温度信号に
    基づき車室内の熱負荷に相当する総合信号を演算する総
    合信号演算手段と、 この総合信号または総合信号を一要素として空調機器の
    諸態様を決定し空調制御を行なう空調制御演算手段と、 前記頭部温度設定手段の設定操作を行ったときに、前記
    空調制御演算手段により演算された空調機器の諸態様の
    少なくとも一部を、前記頭部温度設定手段の設定変更に
    よって得られる温調変化と同方向の温調変化が強調して
    得られるよう補正または規制する補正規制制御演算手段
    と、 この補正規制制御演算手段の演算結果に応じて前記空調
    制御演算手段により演算された各種制御態様に補正を加
    えまたは規制して制御量を決定する補正規制制御量決定
    手段と、 この補正規制制御量決定手段により得られた制御量によ
    り前記各空調機器を駆動する駆動手段とを具備すること
    を特徴とする自動車用空調制御装置。
  2. 【請求項2】頭部温度設定手段は、中央に0点を有し、
    その0点位置から正逆方向に動かされて、頭部設定温度
    を冷やす方向または温める方向へ設定変位量が操作され
    るようにしたことを特徴とする請求項1記載の自動車用
    空調制御装置。
  3. 【請求項3】補正規制制御演算手段は、頭部温度設定手
    段による設定変位量が大きくなるに従い自動制御時の風
    量を徐々に上昇させる所定位置で設定変更時に所定時間
    風量の吹き上げを行なうために、送風機電圧を所定時間
    上昇させるようにする手段を備えていることを特徴とす
    る請求項1記載の自動車用空調制御装置。
  4. 【請求項4】補正規制制御演算手段は、頭部温度設定手
    段による頭部設定が温める方向または冷やす方向に変位
    されたときには、その変位量に応じてエアミックスドア
    をヒート側またはクール側へ所定の補正量を加えて補正
    する手段を備えていることを特徴とする請求項1記載の
    自動車用空調制御装置。
  5. 【請求項5】補正規制制御演算手段は、頭部温度設定手
    段による頭部設定が温める方向または冷やす方向に変位
    されたときに、その変位量に応じてエアミックスドアの
    補正の上限値が温める方向に規制を有し、下限値は温め
    る方向及び冷やす方向に規制を有する手段を備えている
    ことを特徴とする請求項1記載の自動車用空調制御装
    置。
  6. 【請求項6】補正規制制御演算手段は、頭部温度設定手
    段による頭部設定が温める方向または冷やす方向に所定
    値以上変位されるときに、吹出モードの切換をベント、
    バイレベルのみに規制する手段を備えていることを特徴
    とする請求項1記載の自動車用空調制御装置。
  7. 【請求項7】補正規制制御演算手段は、頭部温度設定手
    段による頭部設定が温める方向または冷やす方向に所定
    値以上変位されたときに、エバポレータ吹出温度をオー
    ト制御時の最大または最小温度に固定する手段を備えて
    いることを特徴とする請求項1記載の自動車用空調制御
    装置。
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