JP3265822B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

Info

Publication number
JP3265822B2
JP3265822B2 JP09175694A JP9175694A JP3265822B2 JP 3265822 B2 JP3265822 B2 JP 3265822B2 JP 09175694 A JP09175694 A JP 09175694A JP 9175694 A JP9175694 A JP 9175694A JP 3265822 B2 JP3265822 B2 JP 3265822B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
temperature
vehicle
suction
air conditioner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP09175694A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07290932A (ja
Inventor
和裕 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP09175694A priority Critical patent/JP3265822B2/ja
Publication of JPH07290932A publication Critical patent/JPH07290932A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3265822B2 publication Critical patent/JP3265822B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用空調装置に関し、
特に空調制御出力の連続性を改善するものである。
【0002】
【従来の技術とその問題点】エバポレーターの吹き出し
空気温度、すなわちヒーターユニットの吸込み空気温度
(以下、単に吸込み温度と呼ぶ)Tintを検出するセ
ンサーを設けずに、車室外温度(以下、外気温と呼ぶ)
Ta、車室内温度(以下、内気温と呼ぶ)Tinc、吸
込み口モード、日射量Qsunなどに基づいて目標エア
ーミックスドア開度Xdsc*を演算し、吹き出し風温
度を制御する車両用空調装置が知られている(例えば、
日産新型車解説書 U13−1 1991年9月)。
【0003】この種の車両用空調装置では、例えばコン
プレッサーの運転、停止により吸込み温度Tintが変
化するような場合には、図10に示すように演算された
エアーミックスドア開度の目標値Xdsc*に対してコ
ンプレッサー運転時は曲線によりエアーミックスドア
開度を補正し、コンプレッサー停止時は曲線によりエ
アーミックスドア開度を補正している。したがって、コ
ンプレッサーが運転、停止を繰り返すような熱環境条件
下ではエアーミックスドア開度が断続的に変化するの
で、それにともなって吹き出し風温度も断続的に変化
し、乗員に違和感を与えるという問題がある。さらに、
このような吹き出し風温度の断続的な変化は内気温セン
サーなどにより検出されてフィードバックされるので、
これによって空調システムにハンチングが発生するとい
う問題がある。また、外気温Ta、内気温Tinc、日
射量Qsun、吸込み口モードなどが変化した場合も同
様にエアーミックスドア開度が断続的に変化し、それに
ともなって吹き出し風温度がハンチングするという問題
がある。
【0004】このような問題を避けるために、外気温T
a、内気温Tinc、日射量Qsun、吸込み口モー
ド、コンプレッサーなどの熱環境条件ごとに空調制御に
連続性を持たせるような補正プログラムを用意し、これ
らの多数の補正プログラムを実行して木目細かな空調制
御を行うことも考えられるが、多数の補正プログラムを
作成しなければならないので開発コストがかかる上に、
制御が煩雑になって保守性が低下するという問題があ
る。
【0005】本発明の目的は、熱環境条件が断続的に変
化した時に吹き出し風温度などの空調制御出力を連続的
に滑らかに変化させるようにした車両用空調装置を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】一実施例を示す図1およ
び図2に対応づけて本発明を説明すると、請求項1の発
明は、空調ダクト10に導入された空気を加熱するヒー
ターコア16と、このヒーターコア16を通過する空気
と通過しない空気との割合を調節して空調風の温度調節
を行うエアーミックスドア17と、熱環境情報に基づい
てエアーミックスドア17の開度を演算する開度演算手
段50とを備えた車両用空調装置に適用される。そし
て、車室外空気を導入する空調モードが設定されている
場合は車室外温度と車両の走行状態とに基づいてヒータ
ーコア16の吸込み空気温度を推定し、車室内空気を循
環する空調モードが設定されている場合は車室内温度と
吹き出し口モードとに基づいてヒーターコア16の吸込
み空気温度を推定する吸込み空気温度推定手段50を備
え、開度演算手段50によって、吸込み空気温度推定手
段50により推定された吸込み空気温度に基づいてエア
ーミックスドア開度を演算することにより、上記目的を
達成する。請求項2の車両用空調装置の熱環境情報は、
車室内温度、車室外温度、空調ダクトへ導入する車室外
空気と車室内空気との割合、車両の走行状態、コンプレ
ッサーの運転状態を含むものである。請求項3の車両用
空調装置は、吸込み空気温度推定手段50によって、吸
込み空気温度の推定値に対して一次遅れのフィルター処
理を施すようにしたものである。
【0007】
【作用】車室外空気を導入する空調モードが設定されて
いる場合は車室外温度と車両の走行状態とに基づいてヒ
ーターコア16の吸込み空気温度を推定し、車室内空気
を循環する空調モードが設定されている場合は車室内温
度と吹き出し口モードとに基づいてヒーターコア16の
吸込み空気温度を推定し、この推定温度に基づいてエア
ーミックスドア開度を演算する。これにより、エアーミ
ックスドア開度が従来よりも連続的に変化し、吹き出し
風温度が連続的に滑らかに変化して空調制御プログラム
の大幅な増加なしに快適な空調が可能になる。
【0008】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段および作用の項では、本発明を分り
やすくするために実施例の図を用いたが、これにより本
発明が実施例に限定されるものではない。
【0009】
【実施例】図1は一実施例の空調ダクトの断面図であ
る。車室内に設けられる空調ダクト10の上流側に車室
内の空気を導入する内気導入口11と走行風圧を受けて
外気を導入する外気導入口12とを設けるとともに、こ
れらの導入口11、12の分岐部に不図示のアクチュエ
ータにより駆動されるインテークドア13を設け、内気
導入口11と外気導入口12とを任意の比率で開閉す
る。空調ダクト10の上流部に設置されるブロアファン
14はブロアモーター14mにより駆動され、インテー
クドア13の開閉比率に応じて内気導入口11および外
気導入口12から空気を導入し、空調ダクト10の下流
に配置されるエバポレーター15およびヒーターコア1
6へ送風する。
【0010】ヒーターコア16の上流側にエアーミック
スドア17を設ける。このエアーミックスドア17を不
図示のアクチュエータにより開閉し、ヒーターコア16
を通過する空気とヒーターコア16を迂回する空気との
割合を調整する。エバポレーター15により吸熱されて
冷えた空気は、エアーミックスドア17の開度に応じて
その一部はヒーターコア16を通過して暖められ、残り
はヒーターコア16を迂回して冷風のまま吹き出され
る。つまり、エアーミックスドア17の開度に応じて冷
風と温風との割合が調節される。エアーミックスドア1
7の開度Xdscはエアーミックスドア17が一点鎖線
位置にある場合を0%(全閉、Xdsc=0)とし、こ
のとき冷風と温風との風量配分は冷風100%になる。
一方、エアーミックスドア17が図示位置にある場合の
開度Xdscを100%(全開、Xdsc=100)と
し、このとき冷風と温風との風量配分は温風100%に
なる。
【0011】エアーミックスドア17の下流にエアーミ
ックスチャンバー18を設け、ここで冷風と温風とを混
合して温度調節された空調風を作る。エアーミックスチ
ャンバー18の下流に、乗員の上半身に向けて空調風を
吹き出すベンチレータ吹き出し口19と、乗員の足元に
向けて空調風を吹き出すフット吹き出し口20と、ウイ
ンドシールドに向けて空調風を吹き出すデフロスター吹
き出し口21とを設置するとともに、各吹き出し口19
〜21にはそれぞれベンチレータドア22、フットドア
23およびデフロスタードア24と、各ドアを駆動する
不図示のアクチュエータとを設ける。
【0012】図2は、一実施例の構成を示す機能ブロッ
ク図である。この実施例の空調装置では、車両のインス
トルメントに各種操作スイッチを設ける。スイッチ31
は空調装置を作動させるためのメインスイッチであり、
スイッチ32は自動空調モードを設定するオートスイッ
チである。スイッチ33はコンプレッサーを停止して空
調を行う自動空調モードを設定するエコノミースイッチ
であり、スイッチ34はブロアファン14の速度を停止
〜1速〜4速に設定するためのファンスイッチである。
また、スイッチ35はウインドウシールドの曇を除去す
るためのデフロストスイッチである。スイッチ36は吹
き出し口を切り換えるスイッチであり、押すごとにベン
ト吹き出しモード、バイレベル吹き出しモード、フット
吹き出しモード、デフロスト吹き出しモードの順に切り
換わる。さらに、スイッチ37は内気循環による空調を
行うための内気循環スイッチであり、スイッチ38は外
気を導入して空調を行うための外気導入スイッチであ
る。温度設定器39は車室内温度設定値Tptcを設定
するための設定器である。
【0013】センサー41は外気温Taを検出するため
の外気温センサーであり、センサー42は内気温Tin
cを検出するための内気温センサーである。また、セン
サー43は日射量Qsunを検出するための日射センサ
ー、センサー44はエンジンの冷却水温度Twを検出す
るための水温センサーである。さらに、センサー45は
車両の走行速度を検出する車速センサーであり、センサ
ー52sはエアーミックスドア17の開度Xdscを検
出する開度センサーである。
【0014】コントローラー50はマイクロコンピュー
ターとメモリ50mなどの周辺部品から構成され、各種
スイッチ31〜38、設定器39、センサー41〜45
などの熱環境情報に基づいて後述する空調制御プログラ
ムを実行し、コンプレッサー51、ブロアモーター14
mの駆動回路14d、エアーミックスドアアクチュエー
タ52の駆動回路52d、ベンチレータードアアクチュ
エータ53の駆動回路53d、フットドアアクチュエー
タ54の駆動回路54d、デフロスタードアアクチュエ
ータ55の駆動回路55d、およびインテークドアアク
チュエータ56の駆動回路56dを駆動制御する。
【0015】図3はコントローラー50の空調制御プロ
グラムを示すフローチャートである。このフローチャー
トにより、実施例の動作を説明する。コントローラー5
0のマイクロコンピューターは、メインスイッチ31が
投入されるとこの制御プログラムの実行を開始する。ス
テップS1において、室温設定値Tptc、内気温Ti
nc、外気温Ta、吸込み温度Tint、水温Tw、日
射量Qsun、エアーミックスドア開度Xdsc、各種
操作スイッチ32〜38の初期値を設定する。ステップ
S2で、マイクロコンピューターが暴走した時のバック
アップのためのフェールセーフ処理を行ってステップS
3へ進み、各センサー41〜45、52sからそれぞれ
の検出値を入力する。ステップS4で、センサー41に
より検出された外気温Taの補正を行う。通常、外気温
センサー41はエンジンルームのラジエーターコアサポ
ートに取り付けるので、走行直後のアイドリング時など
にラジエーターの熱影響を受けて検出値が急激に上昇し
た場合には、コントローラー50の認識温度がゆっくり
と上昇するように補正する。さらにステップS5で、セ
ンサー43により検出された日射量Qsunの補正を行
う。例えば、トンネルの出入り時などで日射量Qsun
の検出値が急激に変化した場合には、コントローラー5
0の認識日射量がゆっくりと変化するように補正する。
【0016】ステップS6において、図4〜8に示す吸
込み温度Tintの演算プログラムを実行して、外気温
Ta、内気温Tinc、吹き出し風量、吹き出し口モー
ド、吸込み口モード、コンプレッサーの運転状態などに
基づいて吸込み温度Tintを推定演算する。図4のス
テップS31において、デフロストスイッチ35が投入
されているか否かを判別し、投入されていればコンプレ
ッサー51が運転されており且つブロアファン14も運
転されているのでステップS36へ進み、投入されてい
なければステップS32へ進む。ステップS32ではオ
ートスイッチ32が投入されているか否かを判別し、投
入されていればステップS33へ進み、そうでなければ
ステップS34へ進む。ステップS33ではブロアファ
ン14の運転状態を判別し、ブロアファン14が運転さ
れていればステップS36へ進み、そうでなければステ
ップS35へ進む。ステップS35では、例えば炎天下
に駐車した後などの内気温Tincが高い時に、空調ダ
クト10内に滞留している温風が車室内への吹き出され
るのを避けるためにt秒間のファン停止制御中であるか
否かを判別し、ファン停止中であればステップS36へ
進み、そうでなければステップS38へ進む。一方、ス
テップS32でオートスイッチ32がオフされていると
判別された時は、ステップS34でエコノミースイッチ
33が投入されているか否かを判別し、投入されていれ
ばステップS38へ進み、そうでなければ図3のプログ
ラムへリターンする。
【0017】ステップS36で、外気温Taが比較的高
い場合でコンプレッサー51を運転している状態1、ま
たは外気温Taが比較的低い場合でコンプレッサー51
を停止している状態2を外気温Ta(Ta1、Ta2)
に応じて設定し、続くステップS37で状態1が設定さ
れたか否かを判別する。状態1が設定された時はステッ
プS39へ進み、状態2が設定された時はステップS3
8へ進む。ステップS38では、スイッチ37により内
気循環モードが設定されているか否かを判別し、内気循
環モードであればステップS41へ進み、そうでなけれ
ばステップS40へ進む。
【0018】状態1が設定された時、すなわちコンプレ
ッサー51の運転時は、内気循環および外気導入モード
の違いよりもエバポレーター15での冷却能力によって
エバポレーター15直後の吸込み温度が左右される状態
にあり、エバポレーター15の冷却能力を左右する図外
のコンデンサの熱放出量は外気温Taとコンデンサに当
たる風量により決る。従って、ステップS39において
コンデンサに当たる風量にほぼ代用できる車速センサー
45により検出された車速に応じて図9に示すようにコ
ンデンサでの熱放出が厳しくなりうるアイドリング状態
か、コンデンサでの熱放出が比較的良好になりうる走行
中状態かを決定し、図5に示すように各状態に対応する
特性曲線により外気温Taに応じて吸込み温度Tint
*を推定する。なお、車両の走行状態とその判定方法は
図9に示すものに限定されない。外気温TaがTa3以
上の時の推定吸込み温度Tint*は例えば次式により
設定される。
【数1】Tint*=K1(Ta−Ta3)+T1 ここで、K1は車速が低い場合の係数であり、例えば車
速がS1以下の時はK1とし、S1〜S2の時は車速に
反比例して減少させ、S2を超えると0とする。S1は
渋滞時走行のような低車速で例えば10〜15km/
h、S2は一般市街地走行のような車速で例えば30〜
40km/hである。また、Ta3は所定の外気温で、
例えば25℃とする。T1は通常状態におけるエバポ
レーター直後の吸込み温度である。また、外気温Taが
Ta3以下の時は前式のK1を車速にかかわらず0とす
る。これは、コンデンサでの熱放出が比較的良好となり
うる外気温領域であるためである。
【0019】状態2が設定された時、すなわちコンプレ
ッサー51の停止時に、外気循環モードが設定される
と、ステップS40で、図9に示す車速に応じた車両の
状態に対応する特性曲線により外気温Taに応じて吸込
み温度Tint*を推定する。この時の推定吸込み温度
Tint*は例えば次式で設定される。
【数2】Tint*=K2*Ta+Ti* ここで、K2は係数であり、車速にかかわらずほぼ一定
とする。また、Ti*は外気温Taが0℃の時の吸込み
温度であり、例えば車速がS1でT2*とし、S1〜S
2の時は車速に応じて減少させ、S2を超えるとT3*
とする。なお、(T2*−T3*)を5℃程度にするのが
望ましい。前述のステップS39、S40では車速がS
1〜S2の間では係数K1あるいはT1*を変化させて
推定吸込み温度Tint*を補正していたが、例えばス
テップS39の場合では外気温Taexの時の走行中状
態におけるTint*はT1*でアイドル状態におけるT
int*はTex*で定まるので、この2つの吸込み温度
T1*とTex*とを適宜速度の大小に応じて補間するこ
とにより補正するようにしてもよい。
【0020】コンプレッサー51の停止時に内気循環モ
ードが設定された時は、ステップS41でベント吹き出
しモード、バイレベル吹き出しモード(B/L)、フッ
ト/デフロスト吹き出しモードなどの吹き出し口モード
に対応する特性曲線により内気温Tincに応じて吸込
み温度Tint*を推定する。この時の推定吸込み温度
Tint*は例えば次式で設定される。
【数3】Tint*=K3*Tinc+Ti* ここで、K3は係数であり、車速にかかわらずほぼ一定
とする。また、Ti*は外気温Taが0℃の時の吸込み
温度であり、例えばフット/デフロスト吹き出しモード
の場合はT4*とし、バイレベル吹き出しモードの場合
はT5*とし、ベント吹き出しモードの場合はT6*とす
る。なお、(T4*−T5*)を5℃程度とし、(T5*
−T6*)を2℃程度にするのが望ましい。
【0021】吸込み温度の推定値Tint*を設定した
後のステップS42で推定吸込み温度Tint*の1回
目の演算か否かを判別し、1回目であればステップS4
4へ進み、2回目以上であればステップS43へ進む。
ステップS43では、推定吸込み温度Tint*に対し
て1次遅れのフィルター処理をする。一方、1回目の演
算処理の時はフィルター処理をしないで、ステップS4
4で吸込み温度の推定値Tint*を最終的な吸込み温
度Tintに決定し、ステップS45へ進む。ステップ
S45では、ステップS43またはステップS44で設
定した吸込み温度設定値Tintをメモリ50mに記憶
吸込み温度TintMとして記憶して図3の制御プログ
ラムへリターンする。上述のステップS43は、前回の
記憶吸込み温度TintMに対して推定吸込み温度Ti
nt*が大きく変化する時に吸込み温度設定値Tint
が急激に変化しないようにして乗員に違和感を与えない
ようにするためのものである。
【0022】吸込み温度Tintの演算終了後ステップ
S7へ進み、算出した吸込み温度Tintと室温設定値
Tptcに基づいてエアーミックスドア開度Xdscを
演算し、算出した開度Xdscにしたがって駆動回路5
2dおよびアクチュエータ52によりエアーミックスド
ア17を駆動制御する。ステップS8では、デフロスト
モードの設定状態、外気温Taなどに基づいてコンプレ
ッサー51の可変容量制御を行う。なお、上記ステップ
で算出した吸込み温度Tintが所定温度以下の時はエ
バポレーター15の凍結を防止するためにコンプレッサ
ー51を停止する。また、車両の急加速時はエンジンの
負荷を低減するためにコンプレッサー51を停止する。
ステップS9では、吸込み温度Tintが所定値以下の
時にエンジン回転数を通常値まで下げてアイドル騒音の
低減を図る。
【0023】ステップS11において、エアーミックス
ドア開度Xdsc、吸込み温度Tint、日射量Qsu
nなどに基づいて吹き出し風温度Tofを算出し、吹き
出し風温度Tofに応じて吹き出し口を決定し、各ドア
の駆動回路53d〜55dおよびアクチュエータ53〜
55を制御して吹き出し口22〜24を駆動する。一般
に外気温Taが低い場合にはフット吹き出しモードを設
定するが、外気温Taが非常に低い場合はデフロスト吹
き出しモードを設定し、ウインドウシールドの曇を防止
する。また、吹き出し口スイッチ36により手動で吹き
出し口が設定された場合はそれらを優先する。ステップ
S12では、上記ステップで算出した吹き出し風温度T
ofに応じて駆動回路56dおよびアクチュエータ56
によりインテークドア13を駆動して外気導入、内気循
環、あるいは半外気導入を設定する。なお、外気温が低
い場合にはウインドウシールドの曇を防止するために外
気導入を優先し、また、内気循環スイッチ37または外
気導入スイッチ38により手動で吸込み口が設定された
場合はそれらを優先する。ステップS13では、エアー
ミックスドア開度Xdsc、吹き出し口モード、日射量
Qsunなどに応じてブロアファン14の速度を決定
し、駆動回路14dおよびモーター14mを駆動制御す
る。次に、ステップS14において不図示の診断プログ
ラムを実行して装置の自己診断を行い、異常があれば所
定の処理を行った後、ステップS2へ戻り、上述した処
理を繰り返す。
【0024】なお、吸込み温度Tintを演算するため
の熱環境条件は上述した実施例に限定されない。
【0025】以上の実施例の構成において、ヒーターコ
ア16がヒーターコアを、エアーミックスドア17がエ
アーミックスドアを、コントローラー50が開度演算手
段および吸込み空気温度推定手段をそれぞれ構成する。
【0026】以上説明したように本発明によれば、車室
外空気を導入する空調モードが設定されている場合は車
室外温度と車両の走行状態とに基づいてヒーターコアの
吸込み空気温度を推定し、車室内空気を循環する空調モ
ードが設定されている場合は車室内温度と吹き出し口モ
ードとに基づいてヒーターコアの吸込み空気温度を推定
し、この推定温度に基づいてエアーミックスドア開度を
演算するようにしたので、エアーミックスドア開度が従
来よりも連続的に変化し、吹き出し風温度が連続的に滑
らかに変化して空調制御プログラムの大幅な増加なしに
快適な空調が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の空調ダクトの断面図。
【図2】一実施例の構成を示す機能ブロック図。
【図3】空調制御プログラムを示すフローチャート。
【図4】吸込み温度演算プログラムを示すフローチャー
ト。
【図5】図4に続く、吸込み温度演算プログラムを示す
フローチャート。
【図6】図5に続く、吸込み温度演算プログラムを示す
フローチャート。
【図7】図6に続く、吸込み温度演算プログラムを示す
フローチャート。
【図8】図7に続く、吸込み温度演算プログラムを示す
フローチャート。
【図9】車速に応じた車両の状態を示す図。
【図10】従来のエアーミックスドア開度の目標値に対
する補正値を表わす図。
【符号の説明】
10 空調ダクト 11 内気導入口 12 外気導入口 13 インテークドア 14 ブロアファン 14m ブロアモーター 14d、52d、53d、54d、55d、56d 駆
動回路 15 エバポレーター 16 ヒーターコア 17 エアーミックスドア 18 エアーミックスチャンバー 19 ベンチレーター吹き出し口 20 フット吹き出し口 21 デフロスト吹き出し口 22 ベンチレータードア 23 フットドア 24 デフロスタードア 31 メインスイッチ 32 オートスイッチ 33 エコノミースイッチ 34 ファンスイッチ 35 デフロストスイッチ 36 吹き出し口スイッチ 37 内気循環スイッチ 38 外気導入スイッチ 39 温度設定器 41 外気温センサー 42 内気温センサー 43 日射センサー 44 水温センサー 45 車速センサー 50 コントローラー 50m メモリ 51 コンプレッサー 52、53、54、55、56 アクチュエータ 52s 開度センサー

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空調ダクトに導入された空気を加熱する
    ヒーターコアと、 このヒーターコアを通過する空気と通過しない空気との
    割合を調節して空調風の温度調節を行うエアーミックス
    ドアと、 熱環境情報に基づいて前記エアーミックスドアの開度を
    演算する開度演算手段とを備えた車両用空調装置におい
    て、車室外空気を導入する空調モードが設定されている場合
    は車室外温度と車両の走行状態とに基づいて前記ヒータ
    ーコアの吸込み空気温度を推定し、車室内空気を循環す
    る空調モードが設定されている場合は車室内温度と吹き
    出し口モードとに基づいて 前記ヒーターコアの吸込み空
    気温度を推定する吸込み空気温度推定手段を備え、 前記開度演算手段は、前記吸込み空気温度推定手段によ
    り推定された吸込み空気温度に基づいてエアーミックス
    ドア開度を演算することを特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両用空調装置におい
    て、 前記熱環境情報は、車室内温度、車室外温度、前記空調
    ダクトへ導入する車室外空気と車室内空気との割合、車
    両の走行状態、コンプレッサーの運転状態を含むことを
    特徴とする車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の車両用
    空調装置において、 前記吸込み空気温度推定手段は、吸込み空気温度の推定
    値に対して一次遅れのフィルター処理を施すことを特徴
    とする車両用空調装置。
JP09175694A 1994-04-28 1994-04-28 車両用空調装置 Expired - Fee Related JP3265822B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09175694A JP3265822B2 (ja) 1994-04-28 1994-04-28 車両用空調装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09175694A JP3265822B2 (ja) 1994-04-28 1994-04-28 車両用空調装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07290932A JPH07290932A (ja) 1995-11-07
JP3265822B2 true JP3265822B2 (ja) 2002-03-18

Family

ID=14035392

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09175694A Expired - Fee Related JP3265822B2 (ja) 1994-04-28 1994-04-28 車両用空調装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3265822B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4661538B2 (ja) * 2005-11-10 2011-03-30 株式会社デンソー 車両用空調装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07290932A (ja) 1995-11-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6248616B2 (ja)
JP2002192933A (ja) 自動車用空調装置
JP3265822B2 (ja) 車両用空調装置
JP3322012B2 (ja) 車両用空調装置
JP3324335B2 (ja) 車両用空調装置
JP3861805B2 (ja) 車両用空調装置
JP3538903B2 (ja) 空調装置
JP3518053B2 (ja) 車両用空調装置
JP2808157B2 (ja) 自動車用空調制御装置
JPS5936484Y2 (ja) 車輌用空調装置に於ける送風ファン速度制御装置
JP3417142B2 (ja) 車両用空調装置
JPS6216082Y2 (ja)
JP3435519B2 (ja) 車両用空調装置のコンプレッサ制御装置
JP2002012020A (ja) オープンカー用空調装置
JP2816753B2 (ja) 自動車用空調装置の空調バランス制御装置
JP3321821B2 (ja) 車両用空調装置
JPH08216654A (ja) 車両用空調装置
JP3026014B2 (ja) 自動車用空調制御装置
JP3319163B2 (ja) 車両用空調装置
JPS6226244Y2 (ja)
JPS6344245Y2 (ja)
JPS6233603Y2 (ja)
JP3307415B2 (ja) 空気調和装置
JP2903235B2 (ja) 自動車用空調制御装置
JPH10193945A (ja) 車両用空気調和装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees