JPH0532021U - 自動車用空気調和装置の送風量制御装置 - Google Patents

自動車用空気調和装置の送風量制御装置

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JPH0532021U
JPH0532021U JP8052091U JP8052091U JPH0532021U JP H0532021 U JPH0532021 U JP H0532021U JP 8052091 U JP8052091 U JP 8052091U JP 8052091 U JP8052091 U JP 8052091U JP H0532021 U JPH0532021 U JP H0532021U
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JP
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temperature
air
heater core
cooling water
detecting means
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Application number
JP8052091U
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English (en)
Inventor
信也 江藤
Original Assignee
カルソニツク株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車用空気調和装置の送風量制御装置にお
いて、外気温などが変化した場合でも、常に良好な起動
風量制御を行なえるようにすること。 【構成】 エンジン回転数センサー13によって検出さ
れた回転数に基づいてヒータコアへの冷却水の流入量を
算出し、また、水温センサー20によってヒータコアに
流入する冷却水の温度を検出する。さらに、吸込温度セ
ンサー14は、ヒータコアに流入する空気の温度を検出
する。マイコン34は、上記のように検出されたそれぞ
れの温度等に基づいて、車室内の平均温度が最大となる
ような風量を算出する。ブロアモーター42の回転数は
この風量を送風しうるように制御される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、外気温が低い場合であっても、エンジンの起動初期から最大の暖房 効率が得られるように送風量が制御される自動車用空気調和装置の送風量制御装 置に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近では、車室内温度を設定するのみで空調モード等を自動的に制御するオー トエアコンを搭載する車両が増加している。 このオートエアコンでは、快適性を満足させるために種々の緻密な制御が行わ れている。この制御の一例としては、例えば図4に示すような低水温制御を挙げ ることができる。この制御は、主として冬期のエンジン起動初期時に有効な制御 であり、冷却水温がある程度高くなるまでファンの駆動を停止し、以降は水温の 上昇と共にファン速度を上昇させるというものである。このようにすれば、冷風 が足下から吹き出されることはなくなるから快適性が向上されることになる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、このような従来のオートエアコンにおいては、上記のような制御, 端的に言えば、起動風量制御を行なうようになってはいるものの、単に冷却水温 に基づいてその制御を行なうようになっているために、外気温の低い冬期におい てはさらに改善の余地がある。 つまり、図5及び図6に示すように、低外気温時の起動初期においては、オー トエアコンは最大暖房能力を得るためにミックスドアの開度を最大にしてフルホ ットにされ、また、そのミックスドアの開度に連動してインテークドアが開いて 外気導入される。この状態の下でその起動風量制御が行われるわけであるが、前 記したようにファン速度は冷却水温の上昇に従って上昇するものの、導入される 外気の温度が非常に低い場合、足下から吹き出される空気の温度もその影響を受 けて低めになってしまう。すなわち、起動風量制御が行われても、その吹き出さ れる空気の温度は外気温に大きく影響されることになり、その制御によって得ら れるフィーリングは必ずしも良好であるとは言えなくなる場合が起こり得る。 本考案は、上記のような従来の問題点に鑑みて成されたものであり、外気温の 如何にかかわらずに、常に最適な風量を供給し得る自動車用空気調和装置の送風 量制御装置の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本考案は、ヒータコアへの冷却水の流入量を検出す る水量検出手段と、当該ヒータコアに流入する冷却水の温度を検出する水温検出 手段と、前記ヒータコアに流入する空気の温度を検出する流入空気温度検出手段 と、前記冷却水流量検出手段,前記冷却水温度検出手段及び前記流入空気温度検 出手段によって検出されたそれぞれの諸量に基づいて車室内の平均温度が最大と なる風量を算出する風量算出手段とを有することを特徴とする。
【0005】
【作用】
このように構成した本考案は以下のように作用する。 水量検出手段は、ヒータコアへの冷却水の流入量を検出し、また、水温検出手 段は、ヒータコアに流入する冷却水の温度を検出する。さらに、流入空気温度検 出手段は、ヒータコアに流入する空気の温度を検出する。そして風量算出手段は 上記それぞれの検出手段によって検出された冷却水の流入量,ヒータコアに流入 する冷却水の温度及びヒータコアに流入する空気の温度に基づいて、まず、ヒー タコアに送風されるべき風量を算出し、車室内の平均温度が最大となるような風 量を算出する。ファンの回転数はこの風量を送風しうるように制御される。
【0006】 以上のように、外気温に応じて起動風量制御時の風量を制御するようにしたの は、外気温が低い場合には、冷却水温が所定の温度に達していても、吹き出され る空気の温度は余り高くならないから、このような場合には、起動風量制御によ るファン速度をさらに下げるほうが良好な空調フィーリングが得られるからであ る。
【0007】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。図1は、本考案にかかる 送風量制御装置の要部を示した制御ブロック図である。同図において、A/Cス イッチ10は、オートエアコンを作動,停止させるスイッチである。車速センサ ー12は、文字通り車速を検出するセンサーである。また、エンジン回転数セン サー13は、エンジン回転数を検出するセンサーであり、これらのセンサーで得 られた信号は後述するヒータコアへのクーラント流量を計算するために用いられ る。吸込温度センサー14は、ヒータコア前方に設けられ、インテークユニット から空気調和装置に吸込まれる空気の温度を検出するセンサーであり、この検出 された温度は、ヒータコアの入口空気温度として用いられる。日射センサー16 は車室内に差し込む日射量を、外気センサー18は外気温を、水温センサー20 はエンジンの冷却水温,すなわちヒータコア入り口直前のクーラント温度を、内 気センサー22は車室内の温度をそれぞれ検出するセーサーである。温度スイッ チ28は車室内の温度を設定するスイッチである。以上のセンサー等からの信号 は、全てオートアンプ30に出力される。なお、エンジン回転数センサー13は 水量検出手段として、水温センサー20は水温検出手段として、また、吸込温度 センサー14は流入温度検出センサーとしてそれぞれ機能する。このオートアン プ30には、センサー類の信号を入力する入力信号処理部32と、温度スイッチ 28からの信号に基づいて温度設定する一方、日射センサー16からの信号に基 づいてこの温度設定された信号を補正する温度設定部33と、入力信号処理部3 2及び温度設定部33からの信号に基づいて、ヒータコアの風量演算を行なうマ イコン34と、このマイコン34からの信号を処理して外部機器に制御信号を出 力する出力信号処理部36が備えられている。なお、上記のマイコン34は、風 量算出手段として機能するものである。出力信号処理部36からの信号は、フル クールアンプ40及びファンコントロールアンプ44にそれぞれ出力される。フ ルクールアンプ40は出力信号処理部36から出力されるファンHI信号に基づい てHIリレー46を作動させる。このHIリレー46が動作すると、ブロワーモータ 42には、電源電圧がダイレクトに印加されることになる。このHIリレー46が 動作していないときには、ファンコントロールアンプ44によってブロワーモー ター42の速度が制御される。この速度は出力信号処理部36から出力される信 号の大小に応じて決定される。
【0008】 以上のように構成された本考案にかかる自動車用空気調和装置の送風量制御装 置は、図2の動作フローチャートに従い、以下のような演算を行なってブロワモ ーター42の回転数を制御することになる。この説明を図3のグラフを参照しな がら説明する。 まず、マイコン34は、エンジン回転数センサー13によってエンジン回転数 を検出し、この回転数に基づいてクーラントの流量GW を算出する。さらに、水 温センサー20によって検出されたクーラントの温度TW1,吸込温度センサー1 4によって検出されたヒータコアの入口空気温度Ta1′及びTa1時の空気比重量 ra ′内気センサー22によって検出された車室内温度における空気の比熱比c pa 、比重量ra をそれぞれ下記の式1に入力し、室温Tr が最大となる風量Ga を算出する。なお、この風量の算出に当たって必要な定数C,m,n,熱損失率 K,車室内容積W,人体の発熱両QM ,エンジンルーム内の発熱量Qi ,空気温 度に対する空気の比重量,比熱比のデータテーブルは予め最適値が記憶されおり 、オートエアコンのオン時間ではマイコン34内でカウントされている。
【0009】
【数1】
【0010】 上記のステップで算出された風量Ga に基づいて、下記の式2を演算し、外気温 に起因する風量補正を行なう。この演算を行なう場合の外気温変化時の風量変化 量Ka は図3に示すようなグラフに基づいて算出される。このような補正が必要 となるのは、温度による空気の体積変化の誤差を吸収するためである(S6)。
【0011】
【数2】
【0012】 さらに、下記の式3により、車速センサー12によって検出された車速を勘案 してブロアモーター42に印加する電圧を算出する。この補正を行なうのは、ラ ム圧によって導入される空気量が車速によって変化するためである(S7)。
【0013】
【数3】
【0014】 マイコン34は、以上の過程を経て算出された電圧がブロアモーター42に印 加されるように、ファンコントロールアンプ44に出力すべき信号を演算して、 この信号を出力信号処理部36を介してファンコントロールアンプ44に出力す る(S8)。
【0015】 以上の実施例の通り、本考案にかかる送風量制御装置は、起動風量制御時には 外気温や車速など、送風量やその温度に影響する諸量を勘案して、車室内の温度 上昇を最も速くする最適の風量が決定されるから、その制御時の空調フィーリン グが向上することになる。この制御は、従来から使用されている起動風量制御と 置き換えても良く、温度スイッチ28によって設定された設定温度に達するまで この制御を行なうようにしても良い。
【0016】
【考案の効果】
以上述べたように本考案によれば、外気温の低い起動初期時に車室内の温度上 昇が最も速くなるような風量とされるようにしたから、外気温度等の影響を受け ることなく常に最適の空調状態が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本考案にかかる自動車用空気調和装置
の送風量制御装置の概略構成図である。
【図2】図2は、図1に示した装置の動作フローチャー
トである。
【図3】図3は、外気温度と風量変化量との関係を示し
た図である。
【図4】図4は、従来の起動風量制御の一例を示した図
である。
【図5】図5は、ミックスドアの開度とブロアモーター
の印加電圧との関係を示した図である。
【図6】図6は、ミックスドアの開度とインテークドア
のモードとの関係を示した図である。
【符号の説明】
12…車速センサー(水量検出手段) 13…エンジン回転数センサー 14…吸込温度センサー(流入空気温度検出手段) 34…マイコン(風量算出手段)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒータコアへの冷却水の流入量を検出する
    水量検出手段と、 当該ヒータコアに流入する冷却水の温度を検出する水温
    検出手段と、 前記ヒータコアに流入する空気の温度を検出する流入空
    気温度検出手段と、 前記冷却水流量検出手段,前記冷却水温度検出手段及び
    前記流入空気温度検出手段によって検出されたそれぞれ
    の諸量に基づいて車室内の平均温度が最大となる風量を
    算出する風量算出手段とを有することを特徴とする自動
    車用空気調和装置の送風量制御装置。
JP8052091U 1991-10-03 1991-10-03 自動車用空気調和装置の送風量制御装置 Pending JPH0532021U (ja)

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ID=13720591

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015004904A1 (ja) * 2013-07-09 2015-01-15 株式会社デンソー 車両用空調装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015004904A1 (ja) * 2013-07-09 2015-01-15 株式会社デンソー 車両用空調装置
JP2015163499A (ja) * 2013-07-09 2015-09-10 株式会社デンソー 車両用空調装置

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