JP2020131596A - 箔転写方法、箔、箔転写装置および画像形成装置 - Google Patents

箔転写方法、箔、箔転写装置および画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】箔が転写された部分に立体性を持たせることができる箔転写方法、箔、箔転写装置および画像形成装置を提供する。【解決手段】トナー像が形成された第1部分と、第1部分によって囲まれておりトナー像が形成されていない第2部分とを有するシートSに箔21を転写する。箔21は、樹脂と、熱膨張性粒子とを含有する転写層を有する。シートSと箔21とを、トナー像と転写層とが接触するように重ねて加熱し、転写層を、シートSの第1部分と第2部分との両方に転写する。【選択図】図1

Description

本開示は、箔転写方法、箔、箔転写装置および画像形成装置に関する。
従来、トナー像形成部と、定着装置と、箔転写装置とを備える画像形成装置が知られている。トナー像形成部は、シートにトナー像を形成する。定着装置は、トナー像をシートに定着させる。箔転写装置は、トナー像が形成されたシートに箔を転写する(下記特許文献1参照)。
特開2012−215836号公報
上記した画像形成装置では、トナー像が形成されている部分に箔を転写することはできるが、箔が転写された部分に立体性を持たせることが困難である。
そこで、本開示の目的は、箔が転写された部分に立体性を持たせることができる箔転写方法、箔、箔転写装置および画像形成装置を提供することにある。
(1)本開示の箔転写方法では、シートに箔を転写する。シートは、トナー像が形成された第1部分と、第1部分によって囲まれておりトナー像が形成されていない第2部分とを有する。
箔は、基材と、転写層を有する。転写層は、基材によって支持される。転写層は、膨張層を含む。膨張層は、樹脂と、熱膨張性粒子とを含有する。熱膨張性粒子は、加熱により膨張する。
箔転写方法では、シートと箔とを、トナー像と転写層とが接触するように重ねて加熱し、転写層を、シートの第1部分と第2部分との両方に転写する。
このような方法によれば、箔を、トナー像が形成された第1部分と、トナー像が形成されていない第2部分との両方に転写する。
すると、トナー像が形成されている第1部分では、加熱によりトナー像が溶融する。トナー像が溶融するときに熱を吸収することにより、箔の転写層の膨張が抑制される。
一方、トナー像が形成されていない第2部分では、トナー像に熱が吸収されることがなく、転写層が膨張する。
その結果、箔が転写された部分に立体性を持たせることができる。
(2)樹脂の20℃における破断伸度は、100%以上であってもよい。
(3)膨張層の樹脂は、熱可塑性のウレタン樹脂であってもよい。
(4)第1部分の幅は、300μm以上であってもよい。
(5)熱膨張性粒子は、熱可塑性樹脂から作られるシェルの中に炭化水素が包まれた熱膨張性マイクロカプセルであってもよい。
(6)熱膨張性粒子が膨張を開始する温度は、110℃以上、140℃以下であってもよい。
(7)シートと箔とを加熱する温度は、熱膨張性粒子が膨張を開始する温度よりも高い。シートと箔とを加熱する温度と、熱膨張性粒子が膨張を開始する温度との差は、10℃以上、65℃以下であってもよい。
(8)膨張層中の熱膨張性粒子の配合割合は、膨張層中の樹脂50質量部に対して、25質量部以上、100質量部以下であってもよい。
(9)箔は、さらに、剥離層と、離型層とを有してもよい。剥離層は、基材と転写層との間に位置し、転写層から基材を剥離させるために設けられる。離型層は、基材と剥離層との間に位置し、基材とともに剥離層から剥離する。
(10)シートにトナー像を形成し、トナー像が形成されたシートにトナー像を定着させ、トナー像を定着させたシートの第1部分と第2部分との両方に箔を転写してもよい。
(11)シートに箔を転写する場合、シートに箔を転写しない場合よりも遅い速度でシートを搬送してもよい。
(12)シートに箔を転写する場合、シートに箔を転写しない場合の1/30以上、1/2以下の速度でシートを搬送してもよい。
(13)シートに箔を転写する場合、1ppm以上、15ppm以下の速度でシートを搬送してもよい。
(14)シートにトナー像を定着させるときの加熱温度に対するシートに箔を転写するときの加熱温度の比率は、0.68以上、1.00以下であってもよい。
(15)シートに箔を転写するときの加熱温度は、135℃以上、180℃以下であってもよい。
(16)本開示の箔は、基材と、基材によって支持され、シートに転写される転写層を有する。転写層は、膨張層を含む。膨張層は、樹脂と、樹脂中に分散し、加熱により膨張する熱膨張性粒子とを含有する。
(17)本開示の箔転写装置は、取付部と、転写部とを備える。取付部には、箔が取り付けられる。転写部は、シートと箔とを、トナー像と転写層とが接触するように重ねて加熱し、転写層を、シートの第1部分と第2部分との両方に転写するように構成される。
(18)本開示の画像形成装置は、トナー像形成部と、定着装置と、箔転写装置とを備えてもよい。トナー像形成部は、シートにトナー像を形成するように構成される。トナー像形成部は、感光ドラムと、感光ドラムを帯電させる帯電装置と、感光ドラムを露光する露光装置と、感光ドラムにトナーを供給する現像装置と、感光ドラムからシートにトナー像を転写する転写装置と、を備える。定着装置は、トナー像を形成されたシートにトナー像を定着させる。箔転写装置は、トナー像を定着させたシートの第1部分と第2部分との両方に箔を転写する。
本開示の箔転写方法、箔、箔転写装置および画像形成装置によれば、箔が転写された部分に立体性を持たせることができる。
図1は、画像形成装置の概略構成図である。 図2は、箔の断面図である。 図3Aは、シートに対する箔の転写を説明する説明図であって、シートに白抜き画像が形成された状態を示す。図3Bは、図3Aに続いて、シートに箔が重ねられた状態を示す。図3Cは、図3Bに続いて、シートに箔が転写された状態を示す。 図4Aは、図3BのA−A断面図を示す。図4Bは、図4Aに示す箔のうち、第2部分に重なる部分が膨張した状態を示す。図4Cは、図3CのB−B断面図を示す。 図5Aは、箔の転写に好適なトナー像の説明図であって、第2部分が第1部分によって完全に囲まれている場合を示す。図5Bは、箔の転写に好適なトナー像の説明図であって、第2部分が第1部分によって完全には囲まれておらず、第2部分を囲む第1部分の一部が途切れている場合を示す。 図6は、画像形成装置のブロック図である。 図7は、画像形成装置の動作を説明するためのフロー図である。
1.画像形成装置1の概略
図1を参照して、画像形成装置1の概略について説明する。
図1に示すように、画像形成装置1は、本体筐体2と、シートカセット3と、トナー像形成部4と、定着装置5と、箔転写装置6とを備える。
1.1 本体筐体2
本体筐体2は、シートカセット3と、トナー像形成部4と、定着装置5とを収容する。
1.2 シートカセット3
シートカセット3は、シートSを収容する。シートカセット3内のシートSは、トナー像形成部4に向かって搬送される。
1.3 トナー像形成部4
トナー像形成部4は、シートカセット3からのシートSにトナー像を形成するように構成される。詳しくは、トナー像形成部4は、感光ドラム7と、帯電装置8と、露光装置9と、現像装置10と、転写装置11とを備える。
1.3.1 感光ドラム7
感光ドラム7は、軸方向に延びる軸について回転可能である。感光ドラム7は、軸方向に延びる。感光ドラム7は、円筒形状を有する。
1.3.2 帯電装置8
帯電装置8は、感光ドラム7の表面を帯電させる。帯電装置8は、具体的には、スコロトロン型の帯電器である。なお、帯電装置8は、帯電ローラであってもよい。
1.3.3 露光装置9
露光装置9は、帯電装置8によって帯電された感光ドラム7の表面を露光する。これにより、感光ドラム7の表面に静電潜像が形成される。露光装置9は、具体的には、レーザースキャンユニットである。なお、露光装置9は、LEDアレイであってもよい。
1.3.4 現像装置10
現像装置10は、感光ドラム7の表面にトナーを供給する。これにより、静電潜像が現像され、感光ドラム7の表面にトナー像が形成される。現像装置10は、トナー収容部12と、現像ローラ13とを有する。
トナー収容部12は、トナーを収容する。トナーは、トナー粒子と、必要により、外添剤とを含有する。トナー粒子は、結着樹脂と、必要により、着色剤、顔料分散剤、離型剤、磁性体および帯電制御剤を含有する。結着樹脂は、トナー粒子のベースである。結着樹脂は、トナー粒子に含まれる成分を結着する。結着樹脂は、熱可塑性樹脂である。具体的には、結着樹脂は、アクリル・スチレン樹脂である。着色剤は、トナー粒子に所望の色を付与する。着色剤は、結着樹脂中に分散する。顔料分散剤は、着色剤の分散性を向上させる。帯電制御剤は、トナー粒子に帯電性を付与する。帯電性は、正帯電性および負帯電性のいずれであってもよい。外添剤は、トナー粒子の帯電性、流動性、保存安定性を調整する。トナー粒子の軟化温度は、100℃以上、160℃以下である。
現像ローラ13は、トナー収容部12内のトナーを感光ドラム7の表面に供給するように構成される。現像ローラ13は、感光ドラム7と接触する。なお、現像ローラ13は、感光ドラム7と接触しなくてもよい。
現像装置10は、感光ドラム7および帯電装置8とともに、1つのプロセスユニットとして構成されてもよい。プロセスユニットは、本体筐体2に対して装着可能であってもよい。
また、現像装置10は、感光ドラム7および帯電装置8を有するドラムユニットに対して装着可能な現像カートリッジであってもよい。ドラムユニットは、本体筐体2に対して装着可能であってもよい。
また、現像装置10は、現像ローラ13を備える現像器と、現像器に対して装着可能なトナーカートリッジとを備えてもよい。この場合、トナーカートリッジは、トナー収容部12を備える。また、現像器は、ドラムユニットに設けられてもよい。現像器は、ドラムユニットに対して装着可能であってもよい。
1.3.5 転写装置11
転写装置11は、感光ドラム7からシートSにトナー像を転写する。詳しくは、シートカセット3からトナー像形成部4に搬送されたシートSは、感光ドラム7と転写装置11との間を通る。このとき、転写装置11は、感光ドラム7からシートSにトナー像を転写する。これにより、シートSに、トナー像が、形成される。転写装置11は、感光ドラム7と接触する。なお、転写装置11は、感光ドラム7と接触しなくてもよい。転写装置11は、具体的には、転写ローラである。なお、転写装置11は、用紙搬送ベルトを備えてもよい。
1.4 定着装置5
定着装置5は、トナー像が転写されたシートSを加熱および加圧して、トナー像が形成されたシートSにトナー像を定着させる。このとき、トナー像は、結着樹脂が加熱によって軟化し、その後、軟化した結着樹脂が冷えて硬化することにより、シートSに固着する。定着装置5を通過したシートSは、本体筐体2の上面に排紙される。
1.5 箔転写装置6
箔転写装置6は、本体筐体2の外表面に取り付けられる。詳しくは、箔転写装置6は、本体筐体2の上面に取り付けられる。なお、箔転写装置6は、本体筐体2内に収容されてもよい。箔転写装置6は、シートSに箔21を転写する。
2.箔転写装置6の詳細
次に、図1から図4Bを参照して、箔転写装置6の詳細について説明する。
箔転写装置6は、筐体20と、箔21のロールと、転写部22と、取付部29Aと、巻取部29Bとを備える。
2.1 筐体20
筐体20は、箔21のロールと、転写部22と、取付部29Aと、巻取部29Bとを収容する。
2.2 箔21
箔21は、図2に示すように、基材23と、転写層24と、剥離層25と、離型層30とを有する。
2.2.1 基材23
基材23は、例えば、ポリエチレンテレフタレートやポリオレフィンなどの樹脂から作られるフィルムである。基材23の厚みは、例えば、1μm以上、50μm以下である。具体的には、基材23の厚みは、12μmである。
2.2.2 転写層24
転写層24は、箔21のうちのシートSに転写される部分である。転写層24は、箔21の厚み方向において、基材23に重なる。転写層24は、基材23によって支持される。転写層24は、金属層26と、保護層27と、膨張層28とを含む。
金属層26は、箔21の厚み方向において、基材23と膨張層28との間に位置する。金属層26は、例えば、アルミニウム、亜鉛、ニッケル、クロム、金、銀、白金などの金属や、それらの金属を含む合金から作られる。金属層26は、厚み方向において、第1面26Aと第2面26Bとを有する。第1面26Aは、金属層26の表面であって、厚み方向における基材23側の表面である。第1面26Aは、厚み方向において、第2面26Bと基材23との間に位置する。第1面26Aは、着色剤によって着色されてもよい。第2面26Bは、金属層26の表面であって、厚み方向において基材23とは反対側の表面である。
保護層27は、金属層26の第1面26Aに設けられる。保護層27は、金属層26の第1面26Aを保護する。保護層27は、例えば、メラミン樹脂など、耐候性や耐摩耗性に優れた樹脂から作られる。
膨張層28は、金属層26の第2面26Bに設けられる。すなわち、膨張層28は、箔21の厚み方向において、金属層26に対して、保護層27および基材23の反対側に位置する。膨張層28は、加熱により膨張する。膨張層28の厚みは、膨張していない状態で、例えば、10μm以上、50μm以下である。具体的には、膨張層28の厚みは、膨張していない状態で、35μmである。膨張層28の厚みは、膨張している状態で、例えば、50μm以上、600μm以下となる。具体的には、膨張層28の厚みは、膨張している状態で、300μmとなる。膨張層28は、樹脂と、熱膨張性粒子とを含有する。
樹脂は、熱可塑性樹脂である。樹脂は、例えば、熱可塑性のウレタン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合物(EVA)などである。樹脂は、好ましくは、熱可塑性のウレタン樹脂である。樹脂の20℃における破断伸度は、100%以上である。
膨張層28に含有される樹脂の20℃における破断伸度が上記下限値以上であることにより、樹脂が熱膨張性粒子の膨張に追従でき、膨張層28を膨張させることができる。
破断伸度は、JIS K 7127:1999(プラスチック−引張特性の試験方法−第3部:フィルム及びシートの試験条件)に基づいて測定される。具体的には、試験機として、オートグラフAG−5kNX(株式会社島津製作所製)を用い、膨張層28に含有される樹脂と同じ樹脂から作られたフィルムを試験片タイプ5の形状に打ち抜いた試験片について、引張速度100mm/分、温度20℃の条件で、引張試験を実施する。そして、試験片が破断したときの伸度(試験片の標線間距離の増加量/試験片の標線間距離×100)を破断伸度と定義する。JIS K 7127:1999は、ISO527−3に整合する。
また、樹脂の軟化温度は、例えば、80℃以上、好ましくは、100℃以上であり、例えば、160℃以下、好ましくは、140℃以下である。樹脂の軟化温度が上記上限値以下であることにより、樹脂が軟化した状態で、熱膨張性粒子を膨張させることができる。また、樹脂の軟化温度が上記下限値以上であることにより、意図しない樹脂の軟化を防止できる。
軟化温度は、次のように測定される。フローテスタCFT−500(株式会社島津製作所製)を用いて、ノズル径(φ)1.0mm×ノズル長さ(L)10mm、荷重20kg、昇温6℃/分、サンプル量1.3gの条件下で測定する。そして、流出開始点から流出終了点の高さの1/2に相当する温度を軟化温度(℃)と定義する。
熱膨張性粒子は、樹脂中に分散している。熱膨張性粒子は、加熱により膨張する粒子である。熱膨張性粒子は、好ましくは、熱可塑性樹脂から作られるシェルの中に炭化水素が包まれた熱膨張性マイクロカプセルである。熱膨張性マイクロカプセルの市販品としては、具体的には、アドバンセルEMH204、アドバンセルEML303、アドバンセルEM406などのアドバンセルEMシリーズ(積水化学工業社製)、マツモトマイクロスフェアーFN−80GSDなどのマツモトマイクロスフェアー(登録商標)シリーズ(松本油脂製薬社製)が挙げられる。
熱膨張性粒子が膨張を開始する温度(膨張開始温度)は、例えば、110℃以上であり、例えば、150℃以下、好ましくは、140℃以下である。
膨張開始温度が上記上限値以下であると、膨張層28を、低い温度で膨張させることができる。膨張開始温度が上記下限値以上であると、長期的に膨張特性を保つことができる。
膨張層28中の熱膨張性粒子の配合割合は、好ましくは、膨張層28中の樹脂50質量部に対して、17質量部以上、好ましくは、25質量部以上であり、例えば、100質量部以下である。
膨張層28中の熱膨張性粒子の配合割合が上記上限値以下であると、シートSに転写層24を安定して転写することができる。膨張層28中の熱膨張性粒子の配合割合が上記下限値以上であると、膨張層28を、より大きく膨張させることができる。
2.2.3 剥離層25
剥離層25は、箔21の厚み方向において、基材23と転写層24との間に位置する。詳しくは、剥離層25は、箔21の厚み方向において、基材23と保護層27との間に位置する。剥離層25は、保護層27と接触する。剥離層25は、転写層24から基材23を剥離させるために、設けられる。剥離層25は、例えば、セルロースなどの繊維素系樹脂やメラミン系樹脂から作られる。剥離層25は、基材23および離型層30がシートSから剥離された後、転写層24の上に残る。
2.2.4 離型層30
離型層30は、基材23と剥離層25との間に位置する。離型層30は、基材23と剥離層25とに接触する。離型層30は、箔21がシートSから剥離されるときに、基材23とともに剥離層25から剥離する。離型層30は、例えば、アクリル樹脂やアクリル−ポリエチレン系樹脂から作られる。離型層30が設けられることで、剥離層25の基材23からの剥離性を制御しやすくなる。
2.3 転写部22
転写部22は、図1に示すように、箔21の転写層24を、シートSに転写するように構成される。
シートSには、図3Aに示すように、白抜き画像が形成される。詳しくは、シートSは、トナー像が形成された第1部分P1と、トナー像が形成されていない第2部分P2とを有する。第2部分P2は、第1部分P1によって囲まれている。なお、第2部分P2は、第1部分P1によって完全に囲まれていなくてもよい。例えば、第2部分P2を囲む第1部分P1の一部は、途切れていてもよい。また、第2部分P2は、第1部分P1と繋がっている。
転写部22は、図3Bおよび図4Aに示すように、シートSと、膨張層28が膨張していない状態の箔21とを、トナー像Tと転写層24とが接触するように重ねて加熱する。具体的には、転写部22は、図1に示すように、ヒートローラ22Aと、対向ローラ22Bとを備える。対向ローラ22Bは、ヒートローラ22Aと接触する。箔21は、シートSと重なった状態で、シートSとともにヒートローラ22Aと対向ローラ22Bとの間を通過する。このとき、ヒートローラ22Aは、箔21を加熱する。
すると、図4Bに示すように、転写層24のうちのシートSの第2部分P2に重なる部分の膨張層28が、膨張する。なお、以下の説明において、転写層24のうちのシートSの第2部分P2に重なる部分を膨張部分24Aと定義する。詳しくは、膨張部分24Aは、膨張層28に含まれる熱膨張性粒子が膨張し、膨張層28に含まれる樹脂が熱膨張性粒子の膨張に追従することにより、膨張する。
一方、転写層24のうちのシートSの第1部分P1に重なる部分の膨張層28は、膨張しない。なお、以下の説明において、転写層24のうちのシートSの第1部分P1に重なる部分を非膨張部分24Bと定義する。詳しくは、シートSの第1部分P1が加熱されると、シートSの第1部分P1に形成されているトナー像Tが、軟化する。このとき、トナー像Tは、ヒートローラ22Aからの熱を吸収する。すると、トナー像Tに吸収された分、非膨張部分24Bの膨張層28に伝わる熱量が減少するので、非膨張部分24Bは、膨張部分24Aに比べて膨張しない。なお、軟化したトナー像Tは、冷えて硬化することにより、非膨張部分24Bの膨張層28とシートSとを接着する。
その後、箔21がシートSから剥離されると、図4Cおよび図3Cに示すように、非膨張部分24Bと、非膨張部分24Bによって囲まれた膨張部分24Aとは、シートSに転写される。つまり、転写部22は、シートSと、膨張層28が膨張していない状態の箔21とを、トナー像と転写層24とが接触するように重ねて加熱し、転写層24を、シートSの第1部分P1と第2部分P2との両方に転写する。
ここで、図5Aおよび図5Bに示すように、第1部分P1の幅W1、すなわち、トナー像の線幅は、好ましくは、300μm以上である。
第1部分P1の幅W1が上記下限値以上であると、第1部分P1に、転写層24を、安定して転写できる。
また、図5Aに示すように、第2部分P2が第1部分P1によって完全に囲まれている場合、第2部分P2の幅W2は、例えば、200mm以下である。
また、図5Bに示すように、第2部分P2が第1部分P1によって完全に囲まれておらず、第2部分P2を囲む第1部分P1の一部が途切れている場合、途切れている部分における第2部分P2の幅W3は、好ましくは、1mm以下である。
第2部分P2の幅が上記上限値以下であると、第2部分P2に、転写層24を、安定して転写できる。
また、シートSと箔21とを加熱する温度は、熱膨張性粒子が膨張を開始する温度よりも高い。シートSと箔21とを加熱する温度と、熱膨張性粒子が膨張を開始する温度との差は、例えば、5℃以上、好ましくは、10℃以上であり、例えば、70℃以下、好ましくは、65℃以下である。
転写部22の加熱温度と熱膨張性粒子が膨張を開始する温度との差が上記上限値以下であると、膨張部分24Aと非膨張部分24Bの段差を大きくすることができる。転写部22の加熱温度と熱膨張性粒子が膨張を開始する温度との差が上記下限値以上であると、膨張部分24Aを、より大きく膨張させることができる。
2.4 取付部29Aおよび巻取部29B
図1に示すように、取付部29Aは、リールである。取付部29Aには、箔21のロールが取り付けられる。取付部29Aに取り付けられた箔21は、ヒートローラ22Aと対向ローラ22Bとの間を通って、巻取部29Bに巻かれる。
巻取部29Bは、リールである。巻取部29Bは、シートSから剥離された箔21の基材23を巻き取る。
なお、取付部29Aおよび巻取部29Bは、箔21のロールとともに、筐体20に装着可能なカートリッジとして構成されてもよい。
3.画像形成装置1の動作
次に、図6および図7を参照して、画像形成装置1の動作について説明する。
画像形成装置1は、図6に示すように、さらに、制御部31を備える。
制御部31は、トナー像形成部4、定着装置5および箔転写装置6の動作を制御する。詳しくは、制御部31は、印刷ジョブを受けると、図7に示すように、判断処理(S1)と、第1印刷処理(S2)と、印刷条件設定処理(S3からS6)と、第2印刷処理(S7)と、箔転写処理(S8)とを実行する。
制御部31が判断処理(S1)を実行すると、制御部31は、印刷ジョブのデータに、箔転写が必要なページが含まれているか否か判断する。印刷ジョブのデータに、箔転写が必要なページが含まれていない場合(S1:NO)、制御部31は、第1印刷処理(S2)を実行する。
制御部31が第1印刷処理(S2)を実行すると、画像形成装置1は、図1に破線で示すように、定着装置5を通過したシートSを、箔転写装置6に搬送しないで、本体筐体2の上に排出する。第1印刷処理(S2)における印刷速度は、例えば、30ppmである。なお、「ppm」は、ページ毎分の意味である。また、第1印刷処理(S2)における定着装置5の加熱温度は、例えば、200℃である。また、第1印刷処理(S2)における現像バイアスは、自動で変更される。
一方、印刷ジョブのデータに、箔転写が必要なページが含まれている場合(S1:YES)、制御部31は、印刷条件設定処理(S3からS6)、第2印刷処理(S7)、および、箔転写処理(S8)を実行する。
制御部31が印刷条件設定処理を実行すると、制御部31は、まず、定着装置5の加熱温度を設定する(S3)。定着装置5の加熱温度は、トナーの結着樹脂の軟化温度よりも高い。具体的には、定着装置5の加熱温度は、180℃以上、200℃以下である。
次に、制御部31は、箔転写装置6の加熱温度を設定する(S4)。上記したように、箔転写装置6の加熱温度は、熱膨張性粒子が膨張を開始する温度よりも高い。箔転写装置6の加熱温度と、熱膨張性粒子が膨張を開始する温度との差は、例えば、5℃以上、好ましくは、10℃以上であり、例えば、70℃以下、好ましくは、65℃以下である。
具体的には、シートSに箔21を転写するときの加熱温度は、130℃以上、好ましくは、135℃以上であり、185℃以下、好ましくは、180℃以下である。
また、シートSに箔21を転写するときの加熱温度に対するシートSに箔21を転写するときの加熱温度の比率は、例えば、0.65以上、好ましくは、0.68以上であり、例えば、1.07以下、好ましくは、1.00以下である。
次に、制御部31は、印刷速度を設定する。箔転写装置6によってシートSに箔21を転写する場合(S1:YES)、印刷速度は、第1印刷処置における印刷速度よりも遅い。すなわち、シートSに箔21を転写する場合(S1:YES)、シートSに箔21を転写しない場合(S1:NO)よりも遅い速度でシートSを搬送する。
箔転写装置6によってシートSに箔21を転写する場合(S1:YES)、印刷速度は、例えば、第1印刷処置における印刷速度の1/30以上であり、例えば、2/3以下、好ましくは、1/2以下である。すなわち、シートSに箔21を転写する場合(S1:YES)、好ましくは、シートSに箔21を転写しない場合の1/30以上、1/2以下の速度でシートSを搬送する。
具体的には、箔転写装置6によってシートSに箔21を転写する場合(S1:YES)、印刷速度は、例えば、1ppm以上であり、例えば20ppm以下、好ましくは、15ppm以下である。すなわち、シートSに箔21を転写する場合、好ましくは、1ppm以上、15ppm以下の速度でシートSを搬送する。
次に、制御部31は、現像バイアスを設定する。現像バイアスは、自動で変更するように設定してもよいし、特定の現像バイアスに固定されてもよい。
次に、制御部31が第2印刷処理(S7)を実行すると、画像形成装置1は、図3Aに示すように、シートSに、第1部分P1と第2部分P2とを有するトナー像を形成する。第2印刷処理(S7)では、印刷条件設定処理で設定された定着装置5の加熱温度、印刷速度、および、現像バイアスが適用される。すると、その後、画像形成装置1は、図1に実線で示すように、定着装置5を通過したシートSを、箔転写装置6に搬送する。
次に、制御部31は、図7に示すように、箔転写処理(S8)を実行する。制御部31が箔転写処理(S8)を実行すると、図3Aから図3Cに示すように、画像形成装置1は、定着装置5を通過したシートSに箔21を転写する。つまり、画像形成装置1は、トナー像を定着させたシートSの第1部分P1と第2部分P2との両方に箔21を転写する。箔転写処理(S8)では、印刷条件設定処理で設定された箔転写装置6の加熱温度、および、印刷速度が適用される。
画像形成装置1が定着装置5を通過したシートSに箔21を転写すると、図4Aおよび図4Bに示すように、第1部分P1と重なる非膨張部分24Bが膨張せずに、第2部分P2と重なる膨張部分24Aが膨張する。
その後、図1に示すように、箔21が巻取部29Bに巻き取られることにより、箔21は、シートSから剥離する。このとき、図4Cおよび図3Cに示すように、非膨張部分24Bがトナー像によって第1部分P1に接着されていることにより、転写層24のうち、非膨張部分24Bと、非膨張部分24Bに囲まれた膨張部分24AとがシートSに残り、それ以外の転写層24と、基材23と、離型層30とがシートSから剥離する。
これにより、非膨張部分24Bおよび膨張部分24Aからなる立体的な図柄が、シートSに形成される。
4.作用効果
この箔形成方法によれば、図3Aから図3Cに示すように、箔21を、トナー像が形成された第1部分P1と、トナー像が形成されていない第2部分P2との両方に転写する。
すると、トナー像が形成されている第1部分P1では、加熱によりトナー像が溶融する。トナー像が溶融するときに熱を吸収することにより、箔21の転写層24の膨張が抑制される。
一方、トナー像が形成されていない第2部分P2では、トナー像に熱が吸収されることがなく、転写層24が膨張する。
その結果、箔21が転写された部分に立体性を持たせることができる。
なお、第1部分P1のトナー像Tは、加熱により軟化した後、冷えて硬化する。これにより、トナー像Tは、箔21のうち、第1部分P1に重なる非膨張部分24BとシートSとを接着する。
一方、第2部分P2には、トナー像Tが形成されていないので、箔21のうち、第2部分P2に重なる膨張部分24AとシートSとは、接着されない。
しかし、図3Aに示すように、第2部分P2は、第1部分P1によって囲まれているので、箔21がシートSから剥離されるときに、膨張部分24Aは、非膨張部分24Bとともに、シートSに転写される。
次に、本発明を、実施例および比較例に基づいて説明する。なお、本発明は、下記の実施例によって限定されない。
1.実施例1
1.1 箔の作製
ポリエチレンテレフタレート(PET)から作られる基材の上に、アクリル−ポリエチレン系樹脂から作られる離型層を、グラビアコートにより作製した。次に、離型層の上に、繊維素系樹脂から作られる剥離層を作製した。次に、剥離層の上に、メラミン樹脂から作られる保護層を、グラビアコートにより作製した。次に、保護層の上に、アルミニウムから作られる金属層を、真空蒸着により作製した。
最後に、樹脂を含有する塗料(商品名:TFH−5916−4、樹脂:ウレタン樹脂、固形分:26.5%、和信化学工業製)を固形分換算で50質量部と、熱膨張性粒子(ADVANCEL EMH−204、積水化学工業製)50質量部とを、混合して、混合物を得た。得られた混合物を、金属層に塗布し、乾燥して、膨張層を作製した。
このようにして、基材、離型層、剥離層、保護層、金属層および膨張層から構成される箔を得た。基材は、厚さ12μmのフィルムであり、離型層、剥離層、保護層、金属層および膨張層の厚さの合計は、40μmである。
なお、膨張層に含まれる樹脂の種類、破断伸度、配合部数、熱膨張性粒子の種類、発泡開始温度、および、配合部数を、表1に示す。
1.2 シートに対する箔の転写
レーザープリンター(HL−l2360DN、ブラザー工業社製)を用いて、シートに、トナー像が形成された第1部分の中にトナー像が形成されていない第2部分を有する白抜き画像を形成した。トナー像形成部の印刷条件、定着装置の加熱温度、および、印刷速度を表1に示す。
白抜き画像が形成されたシートと箔とを、トナー像と膨張層とが接触するように重ね合わせ、箔転写装置の2つのローラ間を通した。箔転写装置の加熱温度および印刷速度を、表1に示す。
なお、表1中、「温度比率」とは、定着装置の加熱温度に対する箔転写装置の加熱温度の比率である。また、「印刷速度比率」とは、シートに箔を転写しない場合の印刷速度に対する、シートに箔を転写する場合の印刷速度の比率である。
その後、箔をシートから剥がすことにより、第1部分に重なる非膨張部分と、第2部分に重なる膨張部分とを有する印刷物を得た。
3D形状測定器(VR3100、キーエンス社製)を用いて、非膨張部分と膨張部分の段差を計測した。結果を、隆起度として表1に示す。
また、画像評価装置(PIAS−II、QEA社製)を用いて転写性を評価した。転写性は、転写率を測定し、以下の基準によって評価される。結果を表1に示す。
転写率=シートの第1部分と第2部分に転写された箔の面積/シートの第1部分と第2部分とを合わせた面積
○:転写率90%以上
△:転写率90%未満
Figure 2020131596
2.比較例1、2
表1に示すように、樹脂の種類(比較例1:ワシンコートTFH−5103(和信化学工業製)、固形分30%。比較例2:プライスコートVH5クリア(和信化学工業製)、固形分30%。)と、箔転写装置の加熱温度とを変えて、実施例1と同様に、箔を作製し、得られた箔をシートに転写した。
3.実施例2から実施例4
表2に示すように、熱膨張性粒子の種類と、箔転写装置の加熱温度とを変えて、実施例1と同様に、箔を作製し、得られた箔をシートに転写した。表2中、「FN−80GSD」は、マツモトマイクロスフェアーFN−80GSD(松本油脂製薬社製)であり、「EML303」は、アドバンセルEML303(積水化学工業製)であり、「EM406」は、アドバンセルEM406(積水化学工業製)である。
Figure 2020131596
4.実施例5から実施例8
表3に示すように、印刷速度と、箔転写装置の加熱温度とを変えて、実施例1と同様に、箔を作製し、得られた箔をシートに転写した。
Figure 2020131596
5.実施例9から実施例11
表4に示すように、定着装置の加熱温度に対する箔転写装置の加熱温度の比率を変えて、実施例1と同様に、箔を作製し、得られた箔をシートに転写した。
Figure 2020131596
6.実施例12から実施例15
表5に示すように、熱膨張性粒子の配合部数を変えて、実施例1と同様に、箔を作製し、得られた箔をシートに転写した。
Figure 2020131596
7.実施例16から実施例18
表6に示すように、現像バイアスを変えて、実施例1と同様に、箔を作製し、得られた箔をシートに転写した。
Figure 2020131596
1 画像形成装置
2 本体筐体
4 トナー像形成部
5 定着装置
6 箔転写装置
7 感光ドラム
8 帯電装置
9 露光装置
10 現像装置
11 転写装置
21 箔
22 転写部
23 基材
24 転写層
25 剥離層
28 膨張層
29A 取付部
31 制御部
P1 第1部分
P2 第2部分
S シート
T トナー像

Claims (24)

  1. トナー像が形成された第1部分と、前記第1部分によって囲まれておりトナー像が形成されていない第2部分とを有するシートに箔を転写するための箔転写方法であって、
    前記箔は、基材と、前記基材によって支持される転写層であって、樹脂と、前記樹脂中に分散し、加熱により膨張する熱膨張性粒子とを含有する膨張層を含む転写層とを有し、
    前記シートと前記箔とを、前記トナー像と前記転写層とが接触するように重ねて加熱し、前記転写層を、前記シートの前記第1部分と前記第2部分との両方に転写することを特徴とする、箔転写方法。
  2. 前記樹脂の20℃における破断伸度は、100%以上であることを特徴とする、請求項1に記載の箔転写方法。
  3. 前記膨張層の前記樹脂は、熱可塑性のウレタン樹脂であることを特徴とする、請求項1に記載の箔転写方法。
  4. 前記第1部分の幅は、300μm以上であることを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の箔転写方法。
  5. 前記熱膨張性粒子は、熱可塑性樹脂から作られるシェルの中に炭化水素が包まれた熱膨張性マイクロカプセルであることを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の箔転写方法。
  6. 前記熱膨張性粒子が膨張を開始する温度は、110℃以上、140℃以下であることを特徴とする、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の箔転写方法。
  7. 前記シートと前記箔とを加熱する温度は、前記熱膨張性粒子が膨張を開始する温度よりも高く、
    前記シートと前記箔とを加熱する温度と、前記熱膨張性粒子が膨張を開始する温度との差は、10℃以上、65℃以下であることを特徴とする、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の箔転写方法。
  8. 前記膨張層中の前記熱膨張性粒子の配合割合は、前記膨張層中の前記樹脂50質量部に対して、25質量部以上、100質量部以下であることを特徴とする、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の箔転写方法。
  9. 前記箔は、さらに、
    前記基材と前記転写層との間に位置し、前記転写層から前記基材を剥離させるための剥離層と、
    前記基材と前記剥離層との間に位置し、前記基材とともに前記剥離層から剥離する離型層とを有することを特徴とする、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の箔転写方法。
  10. シートに前記トナー像を形成し、
    前記トナー像が形成されたシートに前記トナー像を定着させ、
    前記トナー像を定着させたシートの前記第1部分と前記第2部分との両方に前記箔を転写することを特徴とする、請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の箔転写方法。
  11. 前記シートに前記箔を転写する場合、前記シートに前記箔を転写しない場合よりも遅い速度で前記シートを搬送することを特徴とする、請求項10に記載の箔転写方法。
  12. 前記シートに前記箔を転写する場合、前記シートに前記箔を転写しない場合の1/30以上1/2以下の速度で前記シートを搬送することを特徴とする、請求項11に記載の箔転写方法。
  13. 前記シートに前記箔を転写する場合、1ppm以上15ppm以下の速度で前記シートを搬送することを特徴とする、請求項12に記載の箔転写方法。
  14. 前記シートに前記トナー像を定着させるときの加熱温度に対する前記シートに前記箔を転写するときの加熱温度の比率は、0.68以上、1.00以下であることを特徴とする、請求項10から請求項13のいずれか一項に記載の箔転写方法。
  15. 前記シートに前記箔を転写するときの加熱温度は、135℃以上、180℃以下であることを特徴とする、請求項10から請求項14のいずれか一項に記載の箔転写方法。
  16. 基材と、
    前記基材によって支持され、シートに転写される転写層であって、膨張層を含む転写層を有し、
    前記膨張層は、
    樹脂と、
    前記樹脂中に分散し、加熱により膨張する熱膨張性粒子と
    を含有することを特徴とする、箔。
  17. 20℃における前記樹脂の破断伸度は、100%以上であること特徴とする、請求項16に記載の箔。
  18. 前記膨張層の前記樹脂は、熱可塑性のウレタン樹脂であることを特徴とする、請求項17に記載の箔。
  19. 前記熱膨張性粒子は、熱可塑性樹脂から作られるシェルの中に炭化水素が包まれた熱膨張性マイクロカプセルであることを特徴とする、請求項16から請求項18のいずれか一項に記載の箔。
  20. 前記熱膨張性粒子が膨張を開始する温度は、110℃以上、140℃以下であることを特徴とする、請求項16から請求項19のいずれか一項に記載の箔。
  21. 前記膨張層中の前記熱膨張性粒子の配合割合は、前記膨張層中の前記樹脂50質量部に対して、25質量部以上、100質量部以下であることを特徴とする、請求項16から請求項20のいずれか一項に記載の箔。
  22. 前記基材と前記転写層との間に位置し、前記転写層から前記基材を剥離させるための剥離層と、
    前記基材と前記剥離層との間に位置し、前記基材とともに前記剥離層から剥離する離型層と
    をさらに有することを特徴とする、請求項16から請求項21のいずれか一項に記載の箔。
  23. トナー像が形成された第1部分と、前記第1部分によって囲まれておりトナー像が形成されていない第2部分とを有するシートに箔を転写するための箔転写装置であって、
    基材と、前記基材によって支持される転写層であって、樹脂と、前記樹脂中に分散し、加熱により膨張する熱膨張性粒子とを含有する膨張層を含む転写層とを有する前記箔が取り付けられる取付部と、
    前記シートと前記箔とを、前記トナー像と前記転写層とが接触するように重ねて加熱し、前記転写層を、前記シートの前記第1部分と前記第2部分との両方に転写するように構成される転写部と
    を備えることを特徴とする、箔転写装置。
  24. シートに前記トナー像を形成するように構成されるトナー像形成部であって、感光ドラムと、前記感光ドラムを帯電させる帯電装置と、前記感光ドラムを露光する露光装置と、前記感光ドラムにトナーを供給する現像装置と、前記感光ドラムからシートに前記トナー像を転写する転写装置と、を備えるトナー像形成部と、
    前記トナー像を形成されたシートに前記トナー像を定着させる定着装置と、
    前記トナー像を定着させたシートの前記第1部分と前記第2部分との両方に前記箔を転写する請求項23に記載の箔転写装置と
    を備えることを特徴とする、画像形成装置。
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