JP2020148934A - 層材接着装置、画像形成装置、およびプログラム - Google Patents

層材接着装置、画像形成装置、およびプログラム Download PDF

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恵太郎 森
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Abstract

【課題】1の記録材に層材の剥離が相対的に容易である領域と困難である領域とを設ける。【解決手段】1の記録材における第1領域に単位面積当たり第1量の接着剤を供給し、第1領域とは異なる第2領域に単位面積当たり第1量よりも多い第2量の接着剤を供給する接着剤供給手段と、第1領域および第2領域に層材を接着させる接着手段とを有する層材接着装置。【選択図】図6

Description

本発明は、層材接着装置、画像形成装置、およびプログラムに関する。
特許文献1には、基材上に有する下地画像上に隠蔽性圧力トナーを圧力定着することにより隠蔽層を形成する工程を含むスクラッチ画像形成方法が開示されている。
特開2018‐122572号公報
ところで、記録材の面に対して接着剤を用いて層材を接着させる構成が知られている。このような構成においては、例えば爪やコインなどで層材を削ることを可能とするため層材の剥離を相対的に容易とする態様と、層材の剥離を相対的に困難とする態様とが要求されることがある。ここで、各態様において層材を接着する条件は異なるため、1の記録材に層材の剥離が相対的に容易である領域と困難である領域とを設けると、いずれか一方の領域または2つの領域の剥離に関する要求を満たせないことがある。
そこで、本発明では、1の記録材に層材の剥離が相対的に容易である領域と困難である領域とを設けることを目的とする。
請求項1に記載の発明は、1の記録材における第1領域に単位面積当たり第1量の接着剤を供給し、当該第1領域とは異なる第2領域に単位面積当たり当該第1量よりも多い第2量の接着剤を供給する接着剤供給手段と、前記第1領域および前記第2領域に層材を接着させる接着手段とを有する層材接着装置である。
請求項2に記載の発明は、前記第2領域は記録材に画像が形成されている画像領域と、記録材に画像が形成されていない非画像領域とを有し、前記接着剤供給手段は、前記非画像領域に対して前記画像領域よりも単位面積当たりの接着剤の供給量を大きくすることを特徴とする請求項1記載の層材接着装置である。
請求項3に記載の発明は、前記第1領域は記録材に画像が形成されている他の画像領域と、記録材に画像が形成されていない他の非画像領域とを有し、前記接着剤供給手段は、前記画像領域に対して前記他の非画像領域よりも単位面積当たりの接着剤の供給量を大きくすることを特徴とする請求項2記載の層材接着装置である。
請求項4に記載の発明は、前記第1領域は記録材に画像が形成されている他の画像領域と、記録材に画像が形成されていない他の非画像領域とを有し、前記接着剤供給手段は、前記画像領域に対して前記他の画像領域よりも単位面積当たりの接着剤の供給量を大きくすることを特徴とする請求項2または3記載の層材接着装置である。
請求項5に記載の発明は、前記層材を接着させる領域において、前記第1領域および前記第2領域のいずれかとする指定を受け付ける受付手段を有し、前記接着剤供給手段は、前記受付手段が受け付けた前記指定に応じて接着剤を供給することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の層材接着装置である。
請求項6に記載の発明は、前記受付手段が受け付ける前記指定で指定された前記第1領域および前記第2領域が、記録材において予め定めた距離よりも互いに近く配置されている場合に、ユーザに報知を行う報知手段を有することを特徴とする請求項5記載の層材接着装置である。
請求項7に記載の発明は、前記第2領域は記録材に画像が形成されている画像領域と、記録材に画像が形成されていない非画像領域とを有し、前記受付手段が受け付ける前記指定において指定された前記第1領域および前記第2領域が、前記予め定めた距離よりも互いに近く配置されている場合に、前記接着剤供給手段は、当該予め定めた距離よりも遠くに配置されている場合と比較して、前記非画像領域に対して単位面積当たりの接着剤の供給量を大きくすることを特徴とする請求項6記載の層材接着装置である。
請求項8に記載の発明は、記録材に画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段から搬送されてくる1の記録材における第1領域に単位面積当たり第1量の接着剤を供給し、当該第1領域とは異なる第2領域に単位面積当たり当該第1量よりも多い第2量の接着剤を供給する接着剤供給手段と、前記第1領域および前記第2領域に層材を接着させる接着手段とを有する画像形成装置である。
請求項9に記載の発明は、前記画像形成手段は、前記第1領域および前記第2領域に共通の画像を形成する場合に、当該第1領域および当該第2領域の各領域に供給する画像形成材の量を異ならせることを特徴とする請求項8記載の画像形成装置である。
請求項10に記載の発明は、前記画像形成手段は、前記第1領域および前記第2領域に前記共通の画像を形成する場合に、当該第1領域に供給される画像形成材の量を、当該第2領域よりも小さくすることを特徴とする請求項10記載の画像形成装置である。
請求項11に記載の発明は、コンピュータに、1の記録材における第1領域に単位面積当たり第1量の接着剤を供給し、当該第1領域とは異なる第2領域に単位面積当たり当該第1量よりも多い第2量の接着剤を供給する処理と、前記第1領域および前記第2領域に層材を接着させる処理とを実行させるためのプログラムである。
請求項1の発明によれば、1の記録材に層材の剥離が相対的に容易である領域と困難である領域とを設けることができる。
請求項2の発明によれば、接着剤の供給量を変化させない場合と比較して、画像領域の剥離が容易となる。
請求項3の発明によれば、接着剤の供給量を変化させない場合と比較して、画像領域の剥離が容易となる。
請求項4の発明によれば、接着剤の供給量を変化させない場合と比較して、画像領域の剥離が容易となる。
請求項5の発明によれば、ユーザの意図する剥離性を得ることができる。
請求項6の発明によれば、ユーザが第1領域及び第2領域が予め定めた距離よりも互いに近く配置されていることを把握することができる。
請求項7の発明によれば、非画像領域の層材が剥がれ易くなる。
請求項8の発明によれば、1の記録材に層材の剥離が相対的に容易である領域と困難である領域とを設けることができる。
請求項9の発明によれば、層材の接着に必要な熱量を変えて剥離性を制御できる。
請求項10の発明によれば、層材の接着に必要な熱量を減らして剥離困難性を上げることができる。
請求項11の発明によれば、1の記録材に層材の剥離が相対的に容易である領域と困難である領域とを設けることができる。
本実施の形態が適用される画像形成装置の全体構成を示す図である。 本実施形態にて用いられる箔の構成を示した図である。 箔形成部の概略構成図である。 (a)乃至(d)は、画像形成装置により実行される箔形成方法を示す図である。 (a)および(b)は色トナー像および糊トナー像の関係を説明する図である。 糊トナーの量およびスクラッチ性の関係を説明する図である。 糊トナー供給量の切り替え動作のフローチャートである。 (a)および(b)は箔形成の指示を受けた際にUIに表示される画像を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
<画像形成装置1>
図1は、本実施の形態が適用される画像形成装置1の全体構成を示す図である。
図1に示す画像形成装置1は、所謂タンデム型のカラープリンタであり、画像データに基づき用紙Pに対して画像形成を行う画像形成部10と、用紙Pを積載して収容する記録媒体収容容器40と、画像形成装置1全体の動作制御や例えばパーソナルコンピュータなどとの通信や画像データに対して行う画像処理などを実行する制御部50と、ユーザからの操作入力の受付やユーザに対する各種情報の表示を行うユーザインターフェース(UI)30とを備えている。また、画像形成装置1は、糊トナーを用いて用紙Pに糊トナー像を形成する糊トナー像形成部70と、糊トナー像の上に箔を形成する箔形成部80(詳細は後述)とを備えている。
<画像形成部10の構造>
画像形成部10は、例えば電子写真方式により画像を形成する機能部であって、イエロー(Y)の画像形成ユニット11Y、マゼンタ(M)の画像形成ユニット11M、シアン(C)の画像形成ユニット11C、および黒(K)の画像形成ユニット11Kの4つの画像形成ユニットを備えている。なお、以下の説明において、各画像形成ユニットを区別しないで説明する場合には「画像形成ユニット11」と総称することがある。
各画像形成ユニット11は、例えば、静電潜像が形成され、その後に各色トナー像が形成される感光体ドラム12と、感光体ドラム12の表面を予め定めた電位で帯電する帯電器13と、帯電器13によって帯電された感光体ドラム12を画像データに基づいて露光する露光器14と、感光体ドラム12上に形成された静電潜像を各色トナーにより現像する現像器15と、転写後の感光体ドラム12の表面を清掃するクリーナ16とを備えている。各画像形成ユニット11は、現像器15に収容されるトナーを除いて略同様に構成されている。
また、画像形成部10は、各画像形成ユニット11の感光体ドラム12に形成された各色トナー像が転写される転写ベルト20と、各画像形成ユニット11にて形成された各色トナー像を転写ベルト20に転写(1次転写)する1次転写ロール21とを備えている。さらに、転写ベルト20上に重畳して転写された各色トナー像を用紙Pに一括転写(2次転写)する2次転写ロール22と、各色トナー像が形成された用紙Pを加熱および加圧し用紙P上に各色トナー像を熱定着させる定着ユニット60とを備えている。
本実施の形態では、定着ユニット60の熱定着処理により用紙P上に定着するトナー像を色トナー像と称し、定着ユニット60の熱定着処理により用紙P上に定着するトナー像のトナーを、色トナーと称する。色トナーは、加熱されることにより、粘度が低下する。また、本実施の形態では、2次転写ロール22が配置され、転写ベルト20上の各色の色トナー像が用紙Pに2次転写される領域を、2次転写領域23と称する。
<制御部50>
制御部50は、不図示のCPU(Central Processing Unit)と、メインメモリおよび磁気ディスク装置(HDD:Hard Disk Drive)とを備える。ここで、CPUは、演算処理を実行し、上述した各機能を実現する。また、メインメモリは、各種プログラムの実行に用いるデータ等を記憶する記憶領域であり、磁気ディスク装置は、プログラムに対する入力データやプログラムからの出力データ等を記憶する記憶領域である。
<画像形成部10の動作>
次に、本実施の形態に係る画像形成装置1での画像形成動作について説明する。
画像形成部10の画像形成ユニット11の各々は、制御部50によって制御され、上記の機能部材を用いた電子写真プロセスにより各色の色トナー像を形成する。各画像形成ユニット11にて形成された各色の色トナー像は、1次転写ロール21により転写ベルト20上に順に1次転写され、各色の色トナー像が重畳された合成トナー像を形成する。転写ベルト20上の合成トナー像は、転写ベルト20の移動(矢印方向)に伴って2次転写ロール22が配置された2次転写領域23に搬送される。
また、記録媒体収容容器40から繰出しロールにより繰り出された用紙Pは、搬送路に沿って搬送され、2次転写領域23に到達する。2次転写領域23では、2次転写ロール22により転写ベルト20上に保持された合成トナー像が用紙Pに一括して2次転写される。そして、画像が形成された用紙Pは、転写ベルト20から分離され、搬送路に沿って定着ユニット60に搬送される。定着ユニット60に搬送された用紙P上の画像(色トナー像)は、定着ユニット60によって定着処理を受けて用紙Pに定着される。
<糊トナー像形成部70の構造>
糊トナー像形成部70は、糊トナー像を形成する機能部である糊トナー像形成ユニット71を備えている。糊トナー像形成ユニット71は、糊トナー(後述)が収容されている点を除いて、画像形成部10の各画像形成ユニット11と略同様に構成されている。また、糊トナー像形成部70は、糊トナー像形成ユニット71に形成された糊トナー像を用紙Pに対して転写する糊トナー像転写ロール72を備えている。
<糊トナー像形成部70の動作>
糊トナー像形成部70は、色トナー像が定着された用紙Pに対して、糊トナー像を形成する。糊トナー像形成ユニット71によって形成された糊トナー像が、糊トナー像転写ロール72によって転写されることにより、用紙Pの色トナー像の上に糊トナー像が形成される。
<糊トナーの構成>
次に、糊トナーの構成について説明する。
本実施の形態にて用いられる糊トナーは、着色剤を含むカラートナーであってもよいし、透明色トナー(クリアトナー)であってもよいが、透明色トナーであることが好ましい。糊トナーとして透明色トナーを用いると、用紙Pに対して糊トナー像の上に箔が形成される場合において、ユーザが箔を見たときに糊トナー像の色が透けて見えることが抑制される。なお、本実施の形態において、透明とは、少なくとも可視光に対して透明であることを意味する。図示の透明色トナーは、着色剤を実質的に含まない。なお、実質的に含まないとは、肉眼でその着色の程度が確認されない程度を意味する。
上記のように、糊トナーは、用紙Pに対して箔を接着する接着剤、すなわち糊として機能する。この糊トナーは、粉体として糊トナー像形成ユニット71に収容されており、箔形成部80によって加熱および加圧されることにより溶融し粘着性が増すことで糊として機能する。なお、糊トナーの融点は色トナーの融点よりも低い。そして、箔形成部80においては、例えば糊トナーの融点以上であって、色トナーの融点未満の温度で加熱が行われる。
<箔100>
図2は、本実施の形態にて用いられる箔100の構成を示した図である。
次に、図2を参照しながら、箔100について説明する。
箔100は、フィルム状に形成されており、基材101と箔層103とを備えている。なお、この箔100は、熱および/または圧力で付着可能な層材である。
基材101は、箔層103の支持体となる。基材101としては、例えば、樹脂製シートや樹脂製フィルムが用いられる。樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリプロピレン(PP)、ポリエーテルサルフォン、ポリイミドなどが挙げられる。この基材101は、単層構造であってもよいし、多層構造であってもよい。
箔層103は、着色剤が含まれる着色層や、金属材料が含まれる金属層を有する。
着色層としては、例えば、樹脂材料に着色剤を添加したものが挙げられる。樹脂材料としては、例えば、アクリル樹脂、スチレン樹脂、メラミン樹脂などが挙げられる。着色剤としては、顔料や染料が挙げられる。また、着色層として、ホログラム画像からなるホログラム層が用いられてもよい。
金属層は、例えば、金属材料を用いた蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法などにより形成される。金属材料としては、例えば、アルミニウム、スズ、銀、クロムニッケル、金、ニッケル−クロム−鉄合金、青銅、アルミ製銅などが用いられてもよい。
なお、箔100は、図2に示す構成に限定されない。例えば、箔100は、箔層103を挟んで基材101とは反対側に接着層を有してもよい。この接着層は、用紙Pと箔100との間で接着力を提供する層である。接着層としては、例えば接着剤が用いられる。接着剤としては、例えば、アクリル系樹脂やウレタン系樹脂などが挙げられる。
また、箔100における基材101および箔層103の間に、箔層103および接着層の基材101からの剥離性を確保する離型層を設けてもよい。
<箔形成部80の構成>
図3は、箔形成部80の概略構成図である。
次に、図2および図3を参照しながら、箔形成部80の構成について説明する。
箔形成部80は、長尺状の箔100が搭載される。そして、用紙Pに対して、箔100を押し当てる。この長尺状の箔100は、糊トナー像が形成されている領域を覆う寸法である。さらに説明をすると、長尺状の箔100における幅方向(図中奥行き方向)の長さは、糊トナー像が形成されている領域の幅方向の長さよりも長い。なお、長尺状の箔100の幅方向の長さは、色トナー像あるいは用紙Pの幅方向の長さより長くてもよい。
図3に示すように、箔形成部80は、箔100を供給する供給ロール81と、箔100を巻き取る巻取ロール82と、箔100を転写する転写装置85とを備えている。
供給ロール81には、ロール状に巻きつけられた箔100が搭載され、箔100を供給する。具体的には、供給ロール81は、駆動源(不図示)からの駆動を受けて回転することにより、ロール状に巻き付けられた箔100を送り出す。
巻取ロール82は、駆動源(不図示)からの駆動を受けて回転することにより、搬送される帯状の箔100を巻き取る。
転写装置85は、箔100を張架し用紙Pに対して箔100を転写する箔転写ロール83と、箔100を介して箔転写ロール83に対向する対向ロール84とを備える。箔転写ロール83は、箔100の搬送方向における供給ロール81と巻取ロール82との間であって、かつ箔100における基材101(図2参照)と対向する側に設けられる。対向ロール84は、箔100を挟んで箔層103(図2参照)と対向する側に設けられる。さらに説明をすると、対向ロール84は、箔100を挟んで箔転写ロール83と対向し、かつ箔転写ロール83を押圧する位置に設けられる。
そして、箔転写ロール83は、駆動源(不図示)からの回転駆動力を受け図中反時計回り方向に回転する。また、箔転写ロール83の回転にともない、対向ロール84は、図中時計回り方向に回転する。このことにより、箔転写ロール83および対向ロール84の間で、用紙Pに対して箔100が押し当てられる。なお、箔転写ロール83は、用紙Pの幅方向の長さよりも広い領域に対して箔100を押し当ててもよい。
<箔形成部80の箔形成動作>
次に、図1乃至図3を参照しながら、箔形成部80の箔形成動作について説明する。
駆動源(不図示)からの駆動を受けて回転する供給ロール81により、転写装置85に箔100が搬送される。また、画像形成部10(図1参照)によって糊トナー像が形成された用紙Pが転写装置85に搬送される。この用紙Pが箔転写ロール83および対向ロール84の間に入り込むと、箔転写ロール83は、加熱しながら用紙Pの糊トナーに箔100を押し当てる。
そして、用紙Pに形成された糊トナーは、加熱された状態で箔100に押圧されることで粘度が低下し、箔100の箔層103(図2参照)に接着する。そして、箔100のうちの箔層103を基材101から剥離させる。これにより、用紙Pに箔層103が保持された状態となる。また、箔100のうち用紙Pに転写されなかった部分は、巻取ロール82に巻き取られる。
<箔形成方法>
図4(a)乃至(d)は、画像形成装置1により実行される箔形成方法を示す図である。
次に、図1および図4(a)乃至(d)を参照しながら、画像形成装置1により実行される用紙Pに箔層103を形成する動作について説明する。
まず、画像形成装置1における記録媒体収容容器40に収容されている用紙Pには、画像が形成されていない(図4(a)参照)。
そして、画像形成装置1においては、記録媒体収容容器40に収容されている用紙Pは画像形成部10に搬送される。そして、画像形成部10が、2次転写領域23において用紙Pに色トナー像ITを形成する(図4(b)参照)。なお、色トナー像ITは、定着ユニット60によって熱定着処理が行われ用紙Pに定着される。
次に、用紙Pは、搬送路に沿って糊トナー像形成部70に搬送される。糊トナー像形成部70は、色トナー像ITが形成された用紙Pに対して、糊トナーによって糊トナー像GTを形成する(図4(c)参照)。ここで、図示の例においては、用紙Pの紙面において、糊トナー像GTは色トナー像ITよりも小さい寸法である。したがって、色トナー像ITにおいては、糊トナー像GTが形成されない領域、言い替えると糊トナーが供給されない領域である非供給領域NAが形成される。
次に、糊トナー像GTが形成された用紙Pは、箔形成部80に搬送される。そして、箔形成部80が糊トナー像GTに箔100を押し当てた状態で加熱および加圧することにより、箔100の箔層103を糊トナー像GTに接着させる。これにより、用紙Pにおける糊トナー像GTの上に箔層103が保持される(図4(d)参照)。
上記のように、本実施の形態においては、箔100を形成するための特別な版を作ることなく、用紙Pにおける糊トナー像GTの上に箔層103を転移することができる。また、色トナーよりも融点の低い糊トナーを用いることで、加熱した糊トナーを供給することなく箔層103を転移することができる。また、色トナー像IT上において、箔層103を載せる部分および載せない部分を選択的に形成することができる。なお、箔層103が載せられた色トナー像ITを箔載せ画像とよぶことができる。
<色トナー像ITおよび糊トナー像GTの関係>
図5(a)および(b)は色トナー像ITおよび糊トナー像GTの関係を説明する図である。
次に、図1、図5(a)および(b)を参照しながら、色トナー像ITおよび糊トナー像GTの関係を説明する。
上記のように、箔形成部80は、糊トナー像GTに箔100を押し当てた状態で加熱および加圧することで、箔層103を糊トナー像GT上に転移させる。ここで、画像形成装置1においては、上記のように糊トナー像GTが色トナー像IT上に配置される態様に加え、糊トナー像GTが色トナー像ITではなく用紙P上に直接配置される態様も実行可能である。以下、各々の態様について説明をする。
まず、図5(a)を参照しながら、糊トナー像GTが色トナー像IT上に配置される態様について説明する。図5(a−1)に示すように、用紙Pにおいては、画像形成部10によって形成された色トナー像ITの一部に、糊トナー像形成部70によって糊トナー像GTが形成される。
そして、図5(a−2)に示すように、箔形成部80が糊トナー像GTに対して箔100を押し当てた状態で、加熱および加圧する。その結果、図5(a−3)に示すように、糊トナー像GT上に箔100の箔層103が転移する。すなわち、糊トナー像GT上に箔層103が配置される。
次に、図5(b)を参照しながら、糊トナー像GTが用紙P上に直接配置される態様について具体的に説明する。図5(b−1)に示すように、用紙Pの一部に、糊トナー像形成部70によって糊トナー像GTが形成されている。すなわち、糊トナー像GTおよび用紙Pの間に色トナー像ITが配置されず、用紙P上に糊トナー像GTが形成されている。
そして、図5(b−2)に示すように、箔形成部80が糊トナー像GTに対して箔100を押し当てた状態で加熱および加圧する。その結果、図5(b−3)に示すように、糊トナー像GT上に箔100の箔層103が転移する。すなわち、用紙P上に箔層103が配置される。
<箔層103の定着強度>
さて、用紙Pにおける箔層103の定着強度を弱めると、例えば爪やコインでこする、すなわちスクラッチすることにより、箔層103を容易に剥がすことができる。言い替えると、用紙P上の箔層103にスクラッチ性を持たせることができる。付言すると、箔層103の定着強度を制御することで、箔層103に所謂スクラッチ印刷と同等の機能を持たせることができる。
ここで、箔層103におけるスクラッチ性とは、爪やコインなどの摩耗体によって擦られることで箔層103が容易に剥がれることをいう。スクラッチ性が有るとは、相対的に箔層103が剥がれ易いことをいう。また、スクラッチ性が無いとは、相対的に箔層103が剥がれにくいことをいう。スクラッチ性を持つ箔層103には、必要時に摩耗体により容易に剥離できることに加えて、輸送時や取扱い時などの必要時以外に磨耗、傷および剥がれなどが発生しないことが望まれる。付言すると、スクラッチ性を持つ箔層103が「あたり」及び「はずれ」などの情報を示す画像の隠蔽に使用される場合は、箔層103を介して画像が判読できないことが望まれる。
さて、箔層103の定着強度を弱めるには、例えば、転写装置85における定着温度や圧力を低くする手法がある。ここで、転写装置85における定着温度や圧力を変化させると、用紙P全体における箔層103の定着強度が変化する。したがって、仮に1枚の用紙Pに対して、箔層103の定着強度が弱く相対的に剥離が容易である領域(以下、スクラッチ領域ということがある)と、定着強度が強く相対的に剥離が困難である領域(以下、箔固定領域ということがある)とを設けようとすると、いずれか一方の領域または2つの領域の剥離に関する要求を満たせないことがある。
具体的に説明すると、例えば転写装置85における定着温度を低下させると、用紙P上に転移させる全ての箔層103の定着強度が低下する。したがって、定着温度を低下させた場合、スクラッチ領域として求められる定着強度の要件は満たされるものの、箔固定領域として求められる定着強度の要件は満たされない。したがって、この定着温度においては、スクラッチ領域と箔固定領域とを混在させることができない。
一方で、例えば転写装置85における定着温度を上昇させると、用紙P上に転移させる全ての箔層103の定着強度が増加する。したがって、定着温度を増加させた場合、箔固定領域として求められる定着強度の要件は満されるものの、スクラッチ領域として求められる定着強度の要件は満たされない。したがって、この定着温度においても、スクラッチ領域と箔固定領域とを混在させることができない。
このようなことから、1枚の用紙Pにおいてスクラッチ領域と箔固定領域とを混在させる場合においては、例えば1枚の用紙Pを転写装置85に複数回供給して、毎回転写装置85における定着温度を変化させる態様が考えられる。しかしながら、この態様においては、箔層103を形成するための処理時間が長くなる。そこで、本実施の形態においては、例えば1枚の用紙Pを転写装置85に複数回供給することなく、供給される糊トナーの量を変化させることで、箔層103の定着強度、すなわちスクラッチ性を制御する。
<糊トナーの量とスクラッチ性の関係>
図6は、糊トナーの量およびスクラッチ性の関係を説明する図である。
次に、図6を参照しながら、糊トナーの量とスクラッチ性の関係を説明する。
上記のように、本実施の形態においては、供給される糊トナーの量を変化させることにより、箔層103のスクラッチ性を制御する。なお、糊トナーの量とは、具体的には単位面積当たりに供給される糊トナーの量をいう。糊トナーの量は、例えばg/cmで示される。なお、糊トナーの量を、糊トナー像GTの厚みなど他の指標により示してもよい。
まず、図6において区分1として示されるように、糊トナー像GTが色トナー像IT上に配置される態様において、供給される糊トナーの量を相対的に少なくすると、箔層103のスクラッチ性が無くなる。すなわち、区分1の条件は、箔層103の定着強度が高くなり、箔固定領域を形成する場合に適した条件となる。
次に、図6において区分2として示されるように、糊トナー像GTが色トナー像IT上に配置される態様において、供給される糊トナーの供給量を相対的に多くすると、箔層103のスクラッチ性が有る条件となる。すなわち、区分2の条件は、箔層103の定着強度が弱くなり、スクラッチ領域を形成する場合に適した条件となる。
次に、図6において区分3として示されるように、糊トナー像GTが用紙P上に直接配置される態様において、供給される糊トナーの量を相対的に少なくすると、箔層103のスクラッチ性が無くなる。すなわち、区分3の条件は、箔層103の定着強度が高くなり、箔固定領域を形成する場合に適した条件となる。
次に、図6において区分4として示されるように、糊トナー像GTが用紙P上に直接配置される態様において、供給される糊トナーの量を相対的に多くすると、箔層103のスクラッチ性が有る条件となる。すなわち、区分4の条件は、箔層103の定着強度が弱くなり、スクラッチ領域を形成する場合に適した条件となる。
さて、図6における区分1と区分2とを比較することや、および区分3と区分4と比較することにより、糊トナーの供給量を多くすることでスクラッチ性が得られることが分かる。これは、糊トナーが多くなると、糊トナーを溶融させ粘着性を得るために、より高い温度および/または圧力が必要となるためとも考えられる。
また、図6において区分3として示されるように、糊トナー像GTが用紙P上に直接配置される態様の方が、図6において区分1として示されるように、糊トナー像GTが色トナー像IT上に配置される態様と比較して、同量の糊トナーを供給した場合における箔層103の定着強度が高くなる。同様に、図6において区分4として示されるように、糊トナー像GTが用紙P上に直接配置される態様の方が、図6において区分2として示されるように、糊トナー像GTが色トナー像IT上に配置される態様と比較して、同量の糊トナーを供給した場合における箔層103の定着強度が高くなる。
これは、色トナー像ITが用紙Pに定着される際に、色トナーに含まれるワックス成分が色トナー像IT表面に出てくるために、色トナー像ITと糊トナー像GTとの接着力が低下するためとも考えられる。なお、図6における区分1乃至区分4から、色トナー像ITの有無により、箔層103の定着強度およびスクラッチ性が変化するともいえる。すなわち、糊トナー像GTの下に色トナー像ITが有ると定着強度が下がり、スクラッチ性が上がる。一方で、糊トナー像GTの下に色トナー像ITが無いと定着強度が上がり、スクラッチ性が下がる。
<糊トナー供給量の切り替え動作>
さて、上記のように、パーソナルコンピュータ(不図示)などから画像形成の指示を受け付けた際に、画像形成装置1の制御部50が、箔層103を形成する領域として、スクラッチ領域および箔固定領域のいずれかであるかを判別し、糊トナーの供給量を変化させる。すなわち、スクラッチ領域および箔固定領域のいずれであるかに応じて、糊トナー像形成部70が糊トナー像GTを形成する画像信号に、上記図6において区分1乃至区分4のいずれかに従った情報を付与する。このことにより、1枚の用紙Pに対して、スクラッチ領域と箔固定領域とが混在して形成される。
図7は、糊トナー供給量の切り替え動作のフローチャートである。
以下、図7を参照しながら、制御部50によって実行される糊トナー供給量の切り替え動作について説明をする。
まず、制御部50は、パーソナルコンピュータ(不図示)などから画像形成の指示を受け付けると、画像形成の指示において指定される箔層103を形成する領域が、スクラッチ領域であるかを判断する(S701)。スクラッチ領域であると判断された場合(S701でYES)、制御部50は箔層103の下に色トナー像ITが有るかを判断する(S702)。
そして、色トナー像ITが有ると判断された場合(S702でYES)、制御部50は箔層103を形成する領域の糊トナー供給量を第1量M1とする(S703)。一方、色トナー像ITが無いと判断された場合(S702でNO)、制御部50は箔層103を形成する領域の糊トナー供給量を第1量M1よりも多い第2量M2とする(S704)。
また、スクラッチ領域でないと判断された場合(S701でNO)、制御部50は箔層103を形成する領域の糊トナー供給量を、第1量M1よりも少ない第3量M3とする(S705)。
付言すると、上記図6における区分2においては、糊トナー供給量として第1量M1が設定される(S703)。また、上記図6における区分4においては、糊トナー供給量として第2量M2が設定される(S704)。また、上記図6における区分1および3においては、糊トナー供給量として第3量M3が設定される(S705)。
そして、画像形成の指示において指定される箔層103を形成する領域が複数ある場合には、各領域について上記処理が行われる。そして、制御部50が各領域についての糊トナー供給量を決定し、糊トナー像形成部70が各領域において、決定された糊トナー供給量で糊トナー像GTを形成する。そして、各領域の糊トナー像GTに、箔層103が接着される。
上記のように、本実施の形態においては、スクラッチ領域においては、箔固定領域よりも糊トナー供給量が多い。このことにより、スクラッチ領域における箔層103が剥離しやすくなる。言い替えると、糊トナー供給量を少なくすることにより、箔層103が剥離しにくくなり、箔層103が用紙Pに残りやすくなる。
<UI30>
図8(a)および(b)は箔形成の指示を受けた際にUI30に表示される画像を示す図である。
次に、図8(a)および(b)を参照しながら、箔形成動作を実行する画像形成装置1においてUI30に表示される画像について説明をする。
上記のように、画像形成装置1の制御部50は、パーソナルコンピュータ(不図示)などから画像形成の指示を受け付ける。そして、この画像形成の指示に、箔形成の指示が含まれている場合には、UI30に予め定めた画像が表示される。
具体的には、図8(a)に示すように、用紙Pに形成される画像のイメージを表示する形成画像301と、各領域についてのスクラッチ性の指定についての指示を受け付ける受付画像351とが表示される。
ここで、形成画像301は、用紙Pを示す用紙画像303と、それぞれ箔の形成画像を示す第1形成画像305および第2形成画像307と、選択されている画像を示すエフェクト画像309とを含む。図示の例においては、第2形成画像307が選択されており、第2形成画像307の周囲にエフェクト画像309が表示されている。
また、受付画像351は、対象とする領域にスクラッチ設定を行うか否かをユーザに問い合わせる第1問合画像353と、スクラッチ設定を行う場合にユーザによって操作される第1指示画像359と、スクラッチ設定を行わない場合にユーザによって操作される第2指示画像361とを含む。図示の例における第1指示画像359は、スクラッチ性を望むことを示す画像、具体的には「YES」の文字列を含む。また、図示の例における第2指示画像361は、スクラッチ性を望まないことを示す画像、具体的には「NO」の文字列を含む。
そして、詳細な説明は省略するが、受付画像351は、画像形成の指示において指定される箔層103を形成する領域が複数ある場合には、各領域について上記処理が繰り返し行われる。図8(a)に示す例においては、第1形成画像305および第2形成画像307があることから、第1形成画像305および第2形成画像307の各々について、受付画像351が表示される。
ここで、第1形成画像305においてスクラッチ性無しが選択され、第2形成画像307においてスクラッチ性有りが選択されたとする。このように、スクラッチ性の有無が異なる画像が、例えば第1形成画像305および第2形成画像307間の距離が予め定めた距離(例えば、5mm)よりも短い位置に配置されている場合、UI30に予め定めた画像が表示される。
具体的に説明をすると、図8(b)に示すように、スクラッチ領域と箔固定領域との距離が小さいことを示す示唆画像363と、各領域の再設定についての指示を受け付ける再設定受付画像365とがUI30に表示される。再設定受付画像365は、各領域の設定を再度行うかをユーザに問い合わせる第2問合画像367と、再設定を行う場合にユーザによって操作される第3指示画像369と、再設定を行わない場合にユーザによって操作される第4指示画像371とを含む。図示は省略するが、第3指示画像369が操作され、再設定を行う場合には、第1形成画像305および第2形成画像307のスクラッチ性の指定を再度受け付ける処理が実行される。
なお、図示の例とは異なり、第1形成画像305および第2形成画像307の配置を変更し、第1形成画像305および第2形成画像307の間の距離を離す指示を受け付けてもよい。このように、スクラッチ領域と箔固定領域とを離間させた配置とすることにより、スクラッチ領域の箔をコインなどで削る際に、誤って箔固定領域の箔が削られることが抑制される。
さて、上記では第1形成画像305および第2形成画像307間の距離が予め定めた距離よりも短い場合、示唆画像363などをUI30に表示することを説明したが、これに限定されない。例えば、第1形成画像305および第2形成画像307が互いに接する位置、所謂隣接位置である場合に、示唆画像363などをUI30に表示してもよい。
また、上記では画像形成装置1が備えるUI30に第1形成画像305などを表示することを説明したが、これに限定されない。例えば、ユーザが使用するパーソナルコンピュータ(不図示)に上記第1形成画像305などを表示し、パーソナルコンピュータからの指示を受け付けてもよい。すなわち、ユーザの意図する剥離性の指示を受け付けてもよい。また、パーソナルコンピュータ(不図示)などから送信される画像形成の指示に、各領域についてのスクラッチ性の指定が予め含まれていてもよい。
<変形例>
上記の説明においては、糊トナー供給量を変更することにより、箔層103の定着強度を制御することを説明したが、これに限定されない。例えば、糊トナー供給量を変更するとともに、あるいは糊トナー供給量を変更することに替えて、色トナー像ITを構成する色トナーの供給量を変更することにより、箔層103の定着強度を制御してもよい。
すなわち、共通の画像を形成させる場合において、スクラッチ性が有る領域に供給される色トナーの供給量を増加させることにより、定着強度が下がりかつスクラッチ性が上がる。また、スクラッチ性が無い領域に供給される色トナーの供給量を減少させることにより、定着強度が上がりかつスクラッチ性が下がる。なお、色トナーの供給量を増加させると、糊トナーに伝達される熱量が減少するため、定着強度が下がるとも考えられる。
付言すると、糊トナーの供給量を変更すること、色トナーの供給量を変更すること、および画像間の距離を変更することの、一部または全部の組み合わせにより、定着強度を制御してもよい。
また、図5および図6などにおいては、糊トナー像GTの下に色トナー像ITが形成される態様を説明した。ここで、糊トナー像GTの下全面に色トナー像ITが形成されることは必須ではなく、糊トナー像GTの下の一部に色トナー像ITが形成されてもよい。なお、糊トナー像GTの下全面に色トナー像ITが形成されると、箔層103の定着強度が相対的に下がる。また、糊トナー像GTの下の一部に色トナー像ITが形成されていないと、箔層103の定着強度が相対的に上がる。
なお、スクラッチ領域と箔固定領域とが隣接している場合、あるいは予め定めた距離の範囲内の場合は、スクラッチ領域における糊トナー供給量を以下のようにしてもよい。すなわち、スクラッチ領域と箔固定領域との間の距離が予め定めた距離の範囲外の場合と比較して、色トナー像ITが形成されていない領域の糊トナー供給量を多くしてもよい。このことにより、色トナー像ITが形成されていない領域において箔が剥れやすくなる。
また、上記の説明においては、粉体の糊トナーを供給することを説明したが、これに限定されない。例えば、スプレーやインクジェットなどで用いられる液体の糊トナーを供給してもよい。
また、上記の説明においては、箔層103の定着強度を低下させ、箔にスクラッチ性を持たせることを説明したが、例えば箔層103の仮止めなどを行う際に、上記処理を行ってもよい。
また、上記の説明においては、糊トナーの供給量を増加させることで剥離性を増すことを説明したが、糊トナー供給量を変更することによって剥離性を変化させる態様であれば特に限定されるものではない。例えば、糊トナーの供給量を増加させることで剥離性を低下させ、糊トナーの供給量を減少させることで剥離性を増加させてもよい。
なお、上記の説明における箔層103は、層材の一例である。箔固定領域は、第1領域の一例である。スクラッチ領域は、第2領域の一例である。糊トナーは、接着剤の一例である。糊トナー像形成部70は、接着剤供給手段の一例である。転写装置85は、接着手段の一例である。第1量M1は、第2量の一例である。第3量M3は、第1量の一例である。区分2は、画像領域の一例である。区分4は、非画像領域の一例である。区分1は、他の画像領域の一例である。区分3は、他の非画像領域の一例である。受付画像351およびUI30は、受付手段の一例である。示唆画像363およびUI30は、報知手段の一例である。画像形成部10は、画像形成手段の一例である。
上記では種々の実施形態および変形例を説明したが、これらの実施形態や変形例同士を組み合わせて構成してももちろんよい。
また、本開示は上記の実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。
1…画像形成装置、80…箔形成部、85…転写装置、100…箔、101…基材、103…箔層、GT…糊トナー像、IT…色トナー像、P…用紙

Claims (11)

  1. 1の記録材における第1領域に単位面積当たり第1量の接着剤を供給し、当該第1領域とは異なる第2領域に単位面積当たり当該第1量よりも多い第2量の接着剤を供給する接着剤供給手段と、
    前記第1領域および前記第2領域に層材を接着させる接着手段と
    を有する層材接着装置。
  2. 前記第2領域は記録材に画像が形成されている画像領域と、記録材に画像が形成されていない非画像領域とを有し、
    前記接着剤供給手段は、前記非画像領域に対して前記画像領域よりも単位面積当たりの接着剤の供給量を大きくすることを特徴とする請求項1記載の層材接着装置。
  3. 前記第1領域は記録材に画像が形成されている他の画像領域と、記録材に画像が形成されていない他の非画像領域とを有し、
    前記接着剤供給手段は、前記画像領域に対して前記他の非画像領域よりも単位面積当たりの接着剤の供給量を大きくすることを特徴とする請求項2記載の層材接着装置。
  4. 前記第1領域は記録材に画像が形成されている他の画像領域と、記録材に画像が形成されていない他の非画像領域とを有し、
    前記接着剤供給手段は、前記画像領域に対して前記他の画像領域よりも単位面積当たりの接着剤の供給量を大きくすることを特徴とする請求項2または3記載の層材接着装置。
  5. 前記層材を接着させる領域において、前記第1領域および前記第2領域のいずれかとする指定を受け付ける受付手段を有し、
    前記接着剤供給手段は、前記受付手段が受け付けた前記指定に応じて接着剤を供給することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の層材接着装置。
  6. 前記受付手段が受け付ける前記指定で指定された前記第1領域および前記第2領域が、記録材において予め定めた距離よりも互いに近く配置されている場合に、ユーザに報知を行う報知手段を有することを特徴とする請求項5記載の層材接着装置。
  7. 前記第2領域は記録材に画像が形成されている画像領域と、記録材に画像が形成されていない非画像領域とを有し、
    前記受付手段が受け付ける前記指定において指定された前記第1領域および前記第2領域が、前記予め定めた距離よりも互いに近く配置されている場合に、前記接着剤供給手段は、当該予め定めた距離よりも遠くに配置されている場合と比較して、前記非画像領域に対して単位面積当たりの接着剤の供給量を大きくする
    ことを特徴とする請求項6記載の層材接着装置。
  8. 記録材に画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段から搬送されてくる1の記録材における第1領域に単位面積当たり第1量の接着剤を供給し、当該第1領域とは異なる第2領域に単位面積当たり当該第1量よりも多い第2量の接着剤を供給する接着剤供給手段と、
    前記第1領域および前記第2領域に層材を接着させる接着手段と
    を有する画像形成装置。
  9. 前記画像形成手段は、前記第1領域および前記第2領域に共通の画像を形成する場合に、当該第1領域および当該第2領域の各領域に供給する画像形成材の量を異ならせることを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
  10. 前記画像形成手段は、前記第1領域および前記第2領域に前記共通の画像を形成する場合に、当該第1領域に供給される画像形成材の量を、当該第2領域よりも小さくすることを特徴とする請求項9記載の画像形成装置。
  11. コンピュータに、
    1の記録材における第1領域に単位面積当たり第1量の接着剤を供給し、当該第1領域とは異なる第2領域に単位面積当たり当該第1量よりも多い第2量の接着剤を供給する処理と、
    前記第1領域および前記第2領域に層材を接着させる処理と
    を実行させるためのプログラム。
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