JP2020134909A - 画像形成装置および画像形成システム - Google Patents
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Abstract
【課題】記録材の単位面積当たりに形成される画像の面積の割合が1以上の画像の上に接着剤が供給される場合に画像の形成量を変えることなく画像を記録材に形成する場合に比べて、記録材から層材が剥がれることを抑制する。【解決手段】記録材の単位面積当たりに形成される画像の面積の割合が1以上の画像を記録材に形成可能な画像形成手段と、層材と記録材との接着に用いられる接着剤を記録材に供給する接着剤供給手段と、接着剤供給手段によって接着剤が供給される領域において、画像形成手段により形成される画像の面積の割合が1未満になるように制御する制御手段と、を備えた、画像形成装置。【選択図】図4
Description
本発明は、画像形成装置および画像形成システムに関する。
特許文献1には、電子写真法によって形成された、熱可塑性樹脂を含む箔接着用トナーによる箔接着用トナー像を加熱定着した箔接着用定着層と、電子写真法によって形成された、熱可塑性樹脂を含む可視画像用トナーによる可視画像用トナー像を加熱定着した可視画像用定着層とを有する画像支持体上に、箔を接触させて加熱する箔転写処理を行うことにより、箔接着用定着層上に選択的に箔を接着させることが記載されている。
画像を形成する画像形成装置では、箔などの層材と記録材との接着に用いられる接着剤を記録材に供給することがある。
ここで、例えば、記録材の単位面積当たりに形成される画像の面積の割合が1以上の画像の上に接着剤が供給されることがあるが、この場合、接着剤が画像に接着せず、記録材に対してこの接着剤の上に供給される層材が記録材から剥がれる場合がある。
本発明は、記録材の単位面積当たりに形成される画像の面積の割合が1以上の画像の上に接着剤が供給される場合に画像の形成量を変えることなく画像を記録材に形成する場合に比べて、記録材から層材が剥がれることを抑制することを目的とする。
ここで、例えば、記録材の単位面積当たりに形成される画像の面積の割合が1以上の画像の上に接着剤が供給されることがあるが、この場合、接着剤が画像に接着せず、記録材に対してこの接着剤の上に供給される層材が記録材から剥がれる場合がある。
本発明は、記録材の単位面積当たりに形成される画像の面積の割合が1以上の画像の上に接着剤が供給される場合に画像の形成量を変えることなく画像を記録材に形成する場合に比べて、記録材から層材が剥がれることを抑制することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、記録材の単位面積当たりに形成される画像の面積の割合が1以上の画像を記録材に形成可能な画像形成手段と、層材と前記記録材との接着に用いられる接着剤を当該記録材に供給する接着剤供給手段と、前記接着剤供給手段によって接着剤が供給される領域において、前記画像形成手段により形成される画像の面積の前記割合が1未満になるように制御する制御手段と、を備えた、画像形成装置である。
請求項2に記載の発明は、前記制御手段は、前記接着剤が供給される領域から予め定められた範囲にある第1領域において前記画像を形成する場合には、当該第1領域における前記割合が1未満になるように制御することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
請求項3に記載の発明は、前記画像形成手段は、前記第1領域に隣り合う領域であって当該第1領域を介して前記接着剤が供給される領域に対向する第2領域に対して、当該第1領域における前記割合よりも大きい前記割合により前記画像を形成し、前記制御手段は、前記接着剤が供給される領域と前記第1領域とを合わせた領域のうちの前記第2領域に近い領域の方が、遠い領域よりも、前記割合が大きくなるように制御することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置である。
請求項4に記載の発明は、前記制御手段は、前記接着剤が供給される領域における前記割合が0.8以下になるように制御することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
請求項5に記載の発明は、前記画像形成手段は、前記接着剤が供給される領域に対して、前記画像が形成される領域と形成されない領域とが設けられるように当該画像を形成し、前記制御手段は、前記接着剤が供給される領域において、予め定められた間隔ごとに前記画像が形成されない領域が設けられるように制御することを特徴とする請求項4記載の画像形成装置である。
請求項6に記載の発明は、前記画像形成手段は、前記接着剤が供給される領域に隣り合う領域に対して、当該接着剤が供給される領域における前記割合よりも大きい前記割合により前記画像を形成し、前記制御手段は、前記接着剤が供給される領域における前記割合が0.9以上になるように制御することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
請求項7に記載の発明は、記録材の単位面積当たりに形成される画像の面積の割合が1以上の画像を記録材に形成可能な画像形成手段と、層材と前記記録材との接着に用いられる接着剤を当該記録材に供給する接着剤供給手段と、前記記録材に対して接着剤が供給された後に、当該記録材に対して前記層材を接着させる層材接着手段と、前記接着剤供給手段によって接着剤が供給される領域において、前記画像形成手段により形成される画像の面積の前記割合が1未満になるように制御する制御手段と、を備えた、画像形成システムである。
請求項8に記載の発明は、前記接着剤は、前記画像形成手段に用いられる現像剤よりも融点が低く、加熱されることにより接着性が増す接着性トナーであり、前記層材接着手段は、前記現像剤の融点よりも低く且つ前記接着性トナーの融点以上の温度で前記層材を前記記録材に押し当てることにより、当該記録材に対して接着性トナー像の上に当該層材を接着させることを特徴とする請求項7記載の画像形成システムである。
請求項2に記載の発明は、前記制御手段は、前記接着剤が供給される領域から予め定められた範囲にある第1領域において前記画像を形成する場合には、当該第1領域における前記割合が1未満になるように制御することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
請求項3に記載の発明は、前記画像形成手段は、前記第1領域に隣り合う領域であって当該第1領域を介して前記接着剤が供給される領域に対向する第2領域に対して、当該第1領域における前記割合よりも大きい前記割合により前記画像を形成し、前記制御手段は、前記接着剤が供給される領域と前記第1領域とを合わせた領域のうちの前記第2領域に近い領域の方が、遠い領域よりも、前記割合が大きくなるように制御することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置である。
請求項4に記載の発明は、前記制御手段は、前記接着剤が供給される領域における前記割合が0.8以下になるように制御することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
請求項5に記載の発明は、前記画像形成手段は、前記接着剤が供給される領域に対して、前記画像が形成される領域と形成されない領域とが設けられるように当該画像を形成し、前記制御手段は、前記接着剤が供給される領域において、予め定められた間隔ごとに前記画像が形成されない領域が設けられるように制御することを特徴とする請求項4記載の画像形成装置である。
請求項6に記載の発明は、前記画像形成手段は、前記接着剤が供給される領域に隣り合う領域に対して、当該接着剤が供給される領域における前記割合よりも大きい前記割合により前記画像を形成し、前記制御手段は、前記接着剤が供給される領域における前記割合が0.9以上になるように制御することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
請求項7に記載の発明は、記録材の単位面積当たりに形成される画像の面積の割合が1以上の画像を記録材に形成可能な画像形成手段と、層材と前記記録材との接着に用いられる接着剤を当該記録材に供給する接着剤供給手段と、前記記録材に対して接着剤が供給された後に、当該記録材に対して前記層材を接着させる層材接着手段と、前記接着剤供給手段によって接着剤が供給される領域において、前記画像形成手段により形成される画像の面積の前記割合が1未満になるように制御する制御手段と、を備えた、画像形成システムである。
請求項8に記載の発明は、前記接着剤は、前記画像形成手段に用いられる現像剤よりも融点が低く、加熱されることにより接着性が増す接着性トナーであり、前記層材接着手段は、前記現像剤の融点よりも低く且つ前記接着性トナーの融点以上の温度で前記層材を前記記録材に押し当てることにより、当該記録材に対して接着性トナー像の上に当該層材を接着させることを特徴とする請求項7記載の画像形成システムである。
請求項1の発明によれば、記録材の単位面積当たりに形成される画像の面積の割合が1以上の画像の上に接着剤が供給される場合に画像の形成量を変えることなく画像を記録材に形成する場合に比べて、記録材から層材が剥がれることを抑制できる。
請求項2の発明によれば、記録材に対して接着剤が供給される領域に隣り合う領域に、記録材の単位面積当たりに形成される画像の面積の割合が1以上の画像が形成される場合に比べて、レジずれが発生した場合であっても記録材から層材が剥がれることを抑制できる。
請求項3の発明によれば、記録材に対して接着剤が供給される領域と第1領域とを合わせた領域のうちの第2領域に近い領域において、記録材の単位面積当たりに形成される画像の面積の割合を、第2領域から遠い領域における割合に合わせる場合に比べて、接着剤が供給される領域における割合と第2領域における割合とが異なることをユーザに認識させにくくすることができる。
請求項4の発明によれば、記録材に対して接着剤が供給される領域において、記録材の単位面積当たりに形成される画像の面積の割合が0.8よりも大きい場合に比べて、記録材から層材が剥がれることを抑制できる。
請求項5の発明によれば、記録材に対して接着剤が供給される領域において、画像が形成されない領域が偏在する場合に比べて、記録材から層材が剥がれやすい部分が局所的に生じることを抑制できる。
請求項6の発明によれば、記録材に対して接着剤が供給される領域に、記録材の単位面積当たりに形成される画像の面積の割合が0.9未満である画像を形成する場合に比べて、接着剤が供給される領域における割合と、接着剤が供給される領域と隣り合う領域における割合とが異なることをユーザに認識させにくくすることができる。
請求項7の発明によれば、記録材の単位面積当たりに形成される画像の面積の割合が1以上の画像の上に接着剤が供給される場合に画像の形成量を変えることなく画像を記録材に形成する場合に比べて、記録材から層材が剥がれることを抑制できる。
請求項8の発明によれば、現像剤の融点以上の温度で層材を記録材に押し当てる場合に比べて、記録材に形成された画像に層材が接着することを抑制できる。
請求項2の発明によれば、記録材に対して接着剤が供給される領域に隣り合う領域に、記録材の単位面積当たりに形成される画像の面積の割合が1以上の画像が形成される場合に比べて、レジずれが発生した場合であっても記録材から層材が剥がれることを抑制できる。
請求項3の発明によれば、記録材に対して接着剤が供給される領域と第1領域とを合わせた領域のうちの第2領域に近い領域において、記録材の単位面積当たりに形成される画像の面積の割合を、第2領域から遠い領域における割合に合わせる場合に比べて、接着剤が供給される領域における割合と第2領域における割合とが異なることをユーザに認識させにくくすることができる。
請求項4の発明によれば、記録材に対して接着剤が供給される領域において、記録材の単位面積当たりに形成される画像の面積の割合が0.8よりも大きい場合に比べて、記録材から層材が剥がれることを抑制できる。
請求項5の発明によれば、記録材に対して接着剤が供給される領域において、画像が形成されない領域が偏在する場合に比べて、記録材から層材が剥がれやすい部分が局所的に生じることを抑制できる。
請求項6の発明によれば、記録材に対して接着剤が供給される領域に、記録材の単位面積当たりに形成される画像の面積の割合が0.9未満である画像を形成する場合に比べて、接着剤が供給される領域における割合と、接着剤が供給される領域と隣り合う領域における割合とが異なることをユーザに認識させにくくすることができる。
請求項7の発明によれば、記録材の単位面積当たりに形成される画像の面積の割合が1以上の画像の上に接着剤が供給される場合に画像の形成量を変えることなく画像を記録材に形成する場合に比べて、記録材から層材が剥がれることを抑制できる。
請求項8の発明によれば、現像剤の融点以上の温度で層材を記録材に押し当てる場合に比べて、記録材に形成された画像に層材が接着することを抑制できる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
<画像形成装置の説明>
図1は、本実施形態に係る画像形成装置1を示す概略構成図である。
画像形成システムの一例としての画像形成装置1は、所謂タンデム型のカラープリンタであり、画像データに基づき記録材の一例としての用紙Pに対して画像形成を行う画像形成部10と、画像形成装置1全体の動作制御や例えばパーソナルコンピュータ等との通信、画像データに対する画像処理等を実行する制御手段の一例としての制御部50と、ユーザからの操作入力の受付やユーザに対する各種情報の表示を行うユーザインターフェース部30と、を備えている。また、画像形成装置1は、接着性を有する接着性トナーを用いて接着性トナー像を用紙Pに対して形成する接着性トナー像形成部70と、用紙Pに形成された接着性トナー像に箔を接着させる箔接着部80と、を備えている。
<画像形成装置の説明>
図1は、本実施形態に係る画像形成装置1を示す概略構成図である。
画像形成システムの一例としての画像形成装置1は、所謂タンデム型のカラープリンタであり、画像データに基づき記録材の一例としての用紙Pに対して画像形成を行う画像形成部10と、画像形成装置1全体の動作制御や例えばパーソナルコンピュータ等との通信、画像データに対する画像処理等を実行する制御手段の一例としての制御部50と、ユーザからの操作入力の受付やユーザに対する各種情報の表示を行うユーザインターフェース部30と、を備えている。また、画像形成装置1は、接着性を有する接着性トナーを用いて接着性トナー像を用紙Pに対して形成する接着性トナー像形成部70と、用紙Pに形成された接着性トナー像に箔を接着させる箔接着部80と、を備えている。
<画像形成部の説明>
画像形成手段の一例としての画像形成部10は、例えば電子写真方式により画像を形成する機能部であって、イエロー(Y)の画像形成ユニット11Y、マゼンタ(M)の画像形成ユニット11M、シアン(C)の画像形成ユニット11C、および黒(K)の画像形成ユニット11Kの4つの画像形成ユニットを備えている。
なお、以下の説明において、各画像形成ユニットを区別しないで説明する場合には「画像形成ユニット11」と総称する。
画像形成手段の一例としての画像形成部10は、例えば電子写真方式により画像を形成する機能部であって、イエロー(Y)の画像形成ユニット11Y、マゼンタ(M)の画像形成ユニット11M、シアン(C)の画像形成ユニット11C、および黒(K)の画像形成ユニット11Kの4つの画像形成ユニットを備えている。
なお、以下の説明において、各画像形成ユニットを区別しないで説明する場合には「画像形成ユニット11」と総称する。
各画像形成ユニット11は、例えば、静電潜像が形成され、その後に各色トナー像が形成される感光体ドラム12と、感光体ドラム12の表面を予め定めた電位で帯電する帯電器13と、帯電器13により帯電された感光体ドラム12を画像データに基づいて露光する露光器14と、感光体ドラム12上に形成された静電潜像を各色トナーにより現像する現像器15と、転写後の感光体ドラム12表面を清掃するクリーナ16と、を備えている。そして、各画像形成ユニット11は、現像器15に収容されるトナーを除いて略同様に構成されている。
また、画像形成部10は、各画像形成ユニット11の感光体ドラム12に形成された各色トナー像が転写される転写ベルト20と、各画像形成ユニット11にて形成された各色トナー像を転写ベルト20に転写(1次転写)する1次転写ロール21と、を備えている。さらに、転写ベルト20上に重畳して転写された各色トナー像を用紙Pに一括転写(2次転写)する2次転写ロール22と、各色トナー像が形成された用紙Pを加熱および加圧し用紙P上に各色トナー像を熱定着させる定着ユニット60と、を備えている。なお、以下では、定着ユニット60の定着処理により用紙P上に定着するトナー像のトナーを、画像用トナーと称する。
また、本実施形態では、2次転写ロール22が配置され、転写ベルト20上の各色画像用トナー像が用紙Pに2次転写される領域を、2次転写領域23と称する。
また、本実施形態では、2次転写ロール22が配置され、転写ベルト20上の各色画像用トナー像が用紙Pに2次転写される領域を、2次転写領域23と称する。
<画像形成動作の説明>
次に、本実施の形態に係る画像形成装置1での基本的な画像形成動作について説明する。
画像形成部10の画像形成ユニット11の各々は、上記の機能部材を用いた電子写真プロセスによりイエロー、マゼンタ、シアン、黒の各色画像用トナー像を形成する。各画像形成ユニット11にて形成された各色画像用トナー像は、1次転写ロール21により転写ベルト20上に順に1次転写され、各色画像用トナーが重畳された合成トナー像を形成する。転写ベルト20上の合成トナー像は、転写ベルト20の移動(矢印方向)に伴って2次転写ロール22が配置された2次転写領域23に搬送される。
次に、本実施の形態に係る画像形成装置1での基本的な画像形成動作について説明する。
画像形成部10の画像形成ユニット11の各々は、上記の機能部材を用いた電子写真プロセスによりイエロー、マゼンタ、シアン、黒の各色画像用トナー像を形成する。各画像形成ユニット11にて形成された各色画像用トナー像は、1次転写ロール21により転写ベルト20上に順に1次転写され、各色画像用トナーが重畳された合成トナー像を形成する。転写ベルト20上の合成トナー像は、転写ベルト20の移動(矢印方向)に伴って2次転写ロール22が配置された2次転写領域23に搬送される。
記録媒体搬送系では、記録媒体収容容器40から繰出しロールにより繰り出された用紙Pは、搬送路に沿って搬送され、2次転写領域23に到達する。2次転写領域23では、2次転写ロール22により形成された転写電界によって、転写ベルト20上に保持された合成トナー像が用紙Pに一括して2次転写される。
その後、画像が形成された用紙Pは、転写ベルト20から分離され、搬送路に沿って定着ユニット60に搬送される。定着ユニット60に搬送された用紙P上の画像(画像用トナー像)は、定着ユニット60によって定着処理を受けて用紙Pに定着される。
その後、画像が形成された用紙Pは、転写ベルト20から分離され、搬送路に沿って定着ユニット60に搬送される。定着ユニット60に搬送された用紙P上の画像(画像用トナー像)は、定着ユニット60によって定着処理を受けて用紙Pに定着される。
また、本実施形態では、画像が形成された用紙Pに対して、接着性トナー像を形成する。そして、接着性トナー像が形成された用紙Pに箔を押し当てこの箔を接着性トナー像に接着させる。
<接着性トナー像形成部の説明>
接着剤供給手段の一例としての接着性トナー像形成部70は、例えば電子写真方式により接着性トナー像を形成する機能部である接着性トナー像形成ユニット71を備えている。接着性トナー像形成ユニット71は、接着性トナーが収容されている点を除いて画像形成部10の各画像形成ユニット11と略同様に構成されている。また、接着性トナー像形成部70は、接着性トナー像形成ユニット71に形成された接着性トナー像を用紙Pに対して転写する接着性トナー像転写ロール72を備えている。
接着剤供給手段の一例としての接着性トナー像形成部70は、例えば電子写真方式により接着性トナー像を形成する機能部である接着性トナー像形成ユニット71を備えている。接着性トナー像形成ユニット71は、接着性トナーが収容されている点を除いて画像形成部10の各画像形成ユニット11と略同様に構成されている。また、接着性トナー像形成部70は、接着性トナー像形成ユニット71に形成された接着性トナー像を用紙Pに対して転写する接着性トナー像転写ロール72を備えている。
<トナーの構成>
続いて、本実施形態の画像用トナーおよび接着性トナーについて説明する。
現像剤の一例としての画像用トナーには、帯電性を有する樹脂粒子と、顔料と、ワックスとが含まれている。画像用トナー中のワックスには、油分が含まれている。このワックスは、離型剤として用いられる。具体的には、ワックスは、定着ユニット60による定着処理の際に定着ユニット60から画像用トナーを離しやすくするために用いられる。定着ユニット60の定着処理により用紙Pに画像が定着されると、この画像における表面には、画像用トナー中のワックスが位置するようになる。
続いて、本実施形態の画像用トナーおよび接着性トナーについて説明する。
現像剤の一例としての画像用トナーには、帯電性を有する樹脂粒子と、顔料と、ワックスとが含まれている。画像用トナー中のワックスには、油分が含まれている。このワックスは、離型剤として用いられる。具体的には、ワックスは、定着ユニット60による定着処理の際に定着ユニット60から画像用トナーを離しやすくするために用いられる。定着ユニット60の定着処理により用紙Pに画像が定着されると、この画像における表面には、画像用トナー中のワックスが位置するようになる。
接着剤の一例としての接着性トナーは、加熱されることにより接着性が増す。接着性トナーには、帯電性を有する樹脂粒子が含まれている。その一方で、本実施形態の接着性トナーには、顔料およびワックスが含まれていない。また、接着性トナーとしては、画像用トナーよりも融点が低いものが用いられる。
<箔の説明>
続いて、箔について説明する。
図2は、本実施形態にて用いられる箔100の構成を示した図である。
層材の一例としての箔100は、フィルム状に形成されており、基材100aと、離型層100bと、箔層100cとを備えている。
箔100においては、図中下側から、基材100a、離型層100b、箔層100cの順に積み重なっている。
続いて、箔について説明する。
図2は、本実施形態にて用いられる箔100の構成を示した図である。
層材の一例としての箔100は、フィルム状に形成されており、基材100aと、離型層100bと、箔層100cとを備えている。
箔100においては、図中下側から、基材100a、離型層100b、箔層100cの順に積み重なっている。
基材100aは、離型層100b、および箔層100cの支持体となる。基材100aとしては、例えば、樹脂製シートや樹脂製フィルムが用いられる。
離型層100bは、箔層100cの基材100aからの剥離性を確保する機能を有する層である。
箔層100cは、金属材料が含まれる金属層を有する。
離型層100bは、箔層100cの基材100aからの剥離性を確保する機能を有する層である。
箔層100cは、金属材料が含まれる金属層を有する。
<箔接着部の説明>
次に、箔接着部80について説明する。
図3は、箔接着部80の構成図である。
層材接着手段の一例としての箔接着部80は、一体として形成された長尺状の箔100を保持する。そして、用紙Pに対して、箔100を押し当てる。
箔接着部80は、箔100をロール状に巻き付けこの箔100を供給する供給ロール81と、箔100をロール状に巻き取る巻取ロール82とを備えている。また、箔接着部80は、加熱源を有し箔100を張架する加熱ロール83と、加熱ロール83との間で箔100を加圧する加圧ロール84とを備えている。
次に、箔接着部80について説明する。
図3は、箔接着部80の構成図である。
層材接着手段の一例としての箔接着部80は、一体として形成された長尺状の箔100を保持する。そして、用紙Pに対して、箔100を押し当てる。
箔接着部80は、箔100をロール状に巻き付けこの箔100を供給する供給ロール81と、箔100をロール状に巻き取る巻取ロール82とを備えている。また、箔接着部80は、加熱源を有し箔100を張架する加熱ロール83と、加熱ロール83との間で箔100を加圧する加圧ロール84とを備えている。
加熱ロール83は、供給ロール81と巻取ロール82との間に設けられ、且つ箔100のうちの箔層100c(図2参照)よりも基材100aに近い側に設けられている。
加圧ロール84は、箔100を介して加熱ロール83に対向して設けられている。加熱ロール83と加圧ロール84とは、互いに押圧されている。
加圧ロール84は、箔100を介して加熱ロール83に対向して設けられている。加熱ロール83と加圧ロール84とは、互いに押圧されている。
加熱ロール83は、図示しない駆動モータからの回転駆動力を受け図中反時計回り方向に回転する。そして、画像用トナーの融点よりも低く且つ接着性トナーの融点以上の温度で、箔100を用紙Pに押し当てる。そのため、画像および接着性トナー像が形成されている用紙Pに箔100を押し当てると、画像を構成する画像用トナーは溶融しない一方で、接着性トナー像を構成する接着性トナーは、溶融して接着力が向上する。これにより、画像に箔100を接着させることなく接着性トナー像に箔100を接着させられる。
<画像密度について>
次に、用紙Pに形成される画像の画像密度について説明する。なお、画像密度とは、用紙Pの単位面積当たりに形成される画像の面積の百分率である。
図4は、用紙Pに対して画像密度が100%未満である画像Gの上に接着性トナーTが供給された状態を示した図である。
本実施形態では、用紙Pに対して画像の上に接着性トナー像が形成されることがある。
次に、用紙Pに形成される画像の画像密度について説明する。なお、画像密度とは、用紙Pの単位面積当たりに形成される画像の面積の百分率である。
図4は、用紙Pに対して画像密度が100%未満である画像Gの上に接着性トナーTが供給された状態を示した図である。
本実施形態では、用紙Pに対して画像の上に接着性トナー像が形成されることがある。
例えば、用紙Pのうち接着性トナー像が形成される領域を除く領域に画像が形成され、接着性トナー像が形成される領域に画像が形成されないと、接着性トナー像に接着される箔100よりも画像の方が高く、箔100の高さと画像の高さとのずれが大きい場合がある。そのため、箔100の高さと画像の高さとのずれを小さくするために、用紙Pに対して接着性トナー像の下に画像が形成されることがある。なお、用紙Pのうちの接着性トナー像が形成される領域のことを、以下では、接着性トナー像領域と称する。
また、接着性トナー像領域を除いた領域に画像が形成され、接着性トナー像領域に画像が形成されない場合において、レジずれが発生すると、用紙Pのうちの画像が形成されない領域に接着性トナー像も形成されないことがある。この場合、用紙Pのうちの画像および接着性トナー像の何れも形成されない領域には箔100が接着しないため、用紙Pのうちの画像および箔100の何れも形成されていない部分がユーザに見えるようになる。そこで、レジずれが生じた場合であっても、用紙Pのうちの画像および箔100が何れも形成されていない部分がユーザに見えることを抑制するために、接着性トナー像領域にも画像を形成することがある。
また、接着性トナー像領域を除いた領域に画像が形成され、接着性トナー像領域に画像が形成されない場合において、レジずれが発生すると、用紙Pのうちの画像が形成されない領域に接着性トナー像も形成されないことがある。この場合、用紙Pのうちの画像および接着性トナー像の何れも形成されない領域には箔100が接着しないため、用紙Pのうちの画像および箔100の何れも形成されていない部分がユーザに見えるようになる。そこで、レジずれが生じた場合であっても、用紙Pのうちの画像および箔100が何れも形成されていない部分がユーザに見えることを抑制するために、接着性トナー像領域にも画像を形成することがある。
ここで、用紙Pに対して画像G(図4参照)の上に接着性トナーTが供給される場合に、接着性トナーTが画像Gに接着せず、用紙Pに対してこの接着性トナーに接着される箔100が用紙Pから剥がれる場合がある。より具体的に説明すると、上述の通り用紙Pに定着された画像Gにおいては表面にワックスWが位置しており、この画像Gの上に接着性トナーTが供給された場合、画像Gにおける表面のワックスWと接着性トナーTとが接着しないことがある。
これに対して、本実施形態では、図4に示すように、用紙Pに対して接着性トナーTが供給される領域の少なくとも一部には画像Gが形成されないようにする。言い換えると、用紙Pに対して接着性トナーTが供給される領域における画像Gの画像密度を100%未満にする。
この場合、用紙Pに対して供給される接着性トナーTの少なくとも一部が、用紙Pに直接接着するようになる。
この場合、用紙Pに対して供給される接着性トナーTの少なくとも一部が、用紙Pに直接接着するようになる。
<画像密度制御処理>
続いて、画像密度制御処理について説明する。ここで、画像密度制御処理とは、制御部50が、用紙Pに形成される画像の画像密度を制御する処理である。画像密度制御処理は、制御部50が、画像データに対する画像処理として、用紙Pに形成される画像の画像密度の設定を行うことにより実現する。
図5は、画像密度制御処理の流れを示したフローチャートである。また、図6は、画像密度制御処理に基づいて用紙Pに形成された画像を示した図である。
以下では、用紙Pの一面全体に対して画像密度が100%である画像を形成し且つこの一面のうちの領域R1(図6参照)に対して接着性トナー像を形成する旨の印刷の指示が行われた場合における画像密度制御処理の例について説明する。
続いて、画像密度制御処理について説明する。ここで、画像密度制御処理とは、制御部50が、用紙Pに形成される画像の画像密度を制御する処理である。画像密度制御処理は、制御部50が、画像データに対する画像処理として、用紙Pに形成される画像の画像密度の設定を行うことにより実現する。
図5は、画像密度制御処理の流れを示したフローチャートである。また、図6は、画像密度制御処理に基づいて用紙Pに形成された画像を示した図である。
以下では、用紙Pの一面全体に対して画像密度が100%である画像を形成し且つこの一面のうちの領域R1(図6参照)に対して接着性トナー像を形成する旨の印刷の指示が行われた場合における画像密度制御処理の例について説明する。
まず、図5に示すように、制御部50は、印刷の指示を受けたか否かを判定する(S101)。否定結果が継続している間、制御部50は、ステップ101の判定動作を繰り返す。一方、印刷の指示を受けた場合、肯定結果を得てステップ102へ進む。
制御部50は、用紙Pに対して接着性トナー像を形成する旨の指示が印刷の指示に含まれているか否かを判定する(S102)。本例の場合、用紙Pの領域R1に対して接着性トナー像を形成する指示が印刷の指示に含まれているため、肯定結果を得てステップ103へ進む。
制御部50は、用紙Pに対して接着性トナー像を形成する旨の指示が印刷の指示に含まれているか否かを判定する(S102)。本例の場合、用紙Pの領域R1に対して接着性トナー像を形成する指示が印刷の指示に含まれているため、肯定結果を得てステップ103へ進む。
制御部50は、接着性トナー像領域に形成される画像の画像密度、および指定領域に形成される画像の画像密度を何れも100%以上にする旨の指示が印刷の指示に含まれているか否かを判定する(S103)。ここで、指定領域とは、接着性トナー像領域から予め定められた範囲にある領域を意味する。予め定められた範囲は、レジずれが発生する場合に、用紙Pに対して予め定められたトナー像が形成される領域が、印刷の指示にて指定された領域からずれる距離として想定される範囲である。予め定められた範囲は、例えば、1.5mmの範囲である。予め定められたトナー像は、例えば、画像や接着性トナー像である。
図6に示す例では、領域R1(接着性トナー像領域R1(図6参照))から予め定められた範囲i1にある領域R2が指定領域に対応する。また、本例の場合、用紙Pの一面全体に形成される画像の画像密度を100%にする旨の指示が印刷の指示に含まれているため、ステップ103にて肯定結果を得てステップ104へ進む。
図6に示す例では、領域R1(接着性トナー像領域R1(図6参照))から予め定められた範囲i1にある領域R2が指定領域に対応する。また、本例の場合、用紙Pの一面全体に形成される画像の画像密度を100%にする旨の指示が印刷の指示に含まれているため、ステップ103にて肯定結果を得てステップ104へ進む。
制御部50は、接着性トナー像領域に形成される画像の画像密度、および指定領域に形成される画像の画像密度を、何れも、100%よりも低くする。より具体的には、制御部50は、接着性トナー像領域に形成される画像の画像密度が第1基準値になるように制御し、指定領域に形成される画像の画像密度が第2基準値になるように制御する(S104)。ここで、第1基準値とは、例えば、80%である。また、第2基準値とは、第1基準値よりも高い値である。第2基準値は、例えば、90%である。
ステップ103にて否定結果が得られた場合、制御部50は、接着性トナー像領域に形成される画像の画像密度を100%以上にする旨の指示が印刷の指示に含まれているか否かを判定する(S105)。
ステップ105にて肯定結果が得られた場合、指定領域に形成される画像の画像密度を100%以上にする旨の指示は印刷の指示に含まれていないことを意味する。この場合、制御部50は、接着性トナー像領域に形成される画像の画像密度を100%よりも低くし、指定領域に形成される画像の画像密度を低くしない。より具体的には、制御部50は、接着性トナー像領域に形成される画像の画像密度が第3基準値になるように制御し、指定領域に形成される画像の画像密度が印刷の指示にて指定された値になるように制御する(S106)。ここで、第3基準値とは、例えば、指定領域に形成される画像の画像密度として指定されている値よりも10%低い値である。
ステップ105にて肯定結果が得られた場合、指定領域に形成される画像の画像密度を100%以上にする旨の指示は印刷の指示に含まれていないことを意味する。この場合、制御部50は、接着性トナー像領域に形成される画像の画像密度を100%よりも低くし、指定領域に形成される画像の画像密度を低くしない。より具体的には、制御部50は、接着性トナー像領域に形成される画像の画像密度が第3基準値になるように制御し、指定領域に形成される画像の画像密度が印刷の指示にて指定された値になるように制御する(S106)。ここで、第3基準値とは、例えば、指定領域に形成される画像の画像密度として指定されている値よりも10%低い値である。
ステップ105にて否定結果が得られた場合、制御部50は、指定領域に形成される画像の画像密度を100%以上にする旨の指示が印刷の指示に含まれているか否かを判定する(S107)。
ステップ107にて肯定結果が得られた場合、制御部50は、接着性トナー像領域に形成される画像の画像密度を低くせず、指定領域に形成される画像の画像密度を100%よりも低くする。より具体的には、制御部50は、接着性トナー像領域に形成される画像の画像密度が印刷の指示にて指定された値になるように制御し、指定領域に形成される画像の画像密度が第4基準値になるように制御する(S108)。ここで、第4基準値とは、例えば、100%よりも低く且つ接着性トナー像領域に形成される画像の画像密度として指定されている値よりも高い値である。
ステップ107にて肯定結果が得られた場合、制御部50は、接着性トナー像領域に形成される画像の画像密度を低くせず、指定領域に形成される画像の画像密度を100%よりも低くする。より具体的には、制御部50は、接着性トナー像領域に形成される画像の画像密度が印刷の指示にて指定された値になるように制御し、指定領域に形成される画像の画像密度が第4基準値になるように制御する(S108)。ここで、第4基準値とは、例えば、100%よりも低く且つ接着性トナー像領域に形成される画像の画像密度として指定されている値よりも高い値である。
ステップ102またはステップ107にて否定結果が得られた場合、制御部50は、用紙Pに形成される画像の画像密度が、印刷の指示にて指定された値になるように制御する(S109)。
なお、一の用紙Pにおいて接着性トナー像領域が複数箇所存在する場合、この複数箇所の各々について、ステップ103以降の処理が行われる。
なお、一の用紙Pにおいて接着性トナー像領域が複数箇所存在する場合、この複数箇所の各々について、ステップ103以降の処理が行われる。
用紙Pの一面全体に対して画像密度が100%である画像を形成し且つこの一面のうちの領域R1に対して接着性トナー像を形成する旨の印刷の指示が行われた場合、画像密度制御処理により、用紙Pに形成される画像は図6に示すようになる。図6に示す例では、領域R3は、用紙Pの一面のうちの、接着性トナー像領域R1および指定領域R2を除いた領域である。
図6に示す例では、接着性トナー像領域R1には、画像密度が80%である画像が形成されている。また、指定領域R2には、画像密度が90%である画像が形成されている。さらに、領域R3には、画像密度が100%である画像が形成されている。
このように、本実施形態では、画像密度が100%以上の画像が形成される領域と、接着性トナーが供給される領域とが重なる場合には、重なる領域が減少するように画像の形成量を減少させる。
また、本実施形態では、制御部50は、用紙Pに対して接着性トナーが供給される領域から予め定められた範囲にある第1領域において画像を形成する場合には、第1領域における割合が1未満になるように制御する。ここで、第1領域とは、例えば、指定領域である。また、割合とは、用紙Pの単位面積あたりに形成される画像の面積の割合である。
接着性トナー像領域に隣接する領域に画像密度が100%以上である画像を形成すると、レジずれが発生する場合に、この画像密度が100%以上である画像が形成された領域に接着性トナーが供給され、この領域において接着性トナーが画像に接着しないことがある。
そこで、本実施形態では、レジずれが発生する場合に用紙Pに対して接着性トナー像が形成されることが想定される範囲の領域においても、形成される画像の画像密度が100%未満になるようにしている。
そこで、本実施形態では、レジずれが発生する場合に用紙Pに対して接着性トナー像が形成されることが想定される範囲の領域においても、形成される画像の画像密度が100%未満になるようにしている。
また、本実施形態では、画像形成部10は、第1領域に隣り合う領域であって第1領域を介して接着剤が供給される領域に対向する第2領域に対して、第1領域における割合よりも大きい割合により画像を形成する。そして、制御部50は、接着性トナーが供給される領域と第1領域とを合わせた領域のうちの第2領域に近い領域の方が、遠い領域よりも、割合が大きくなるように制御する。ここで、第2領域とは、例えば、指定領域に隣接する領域であって指定領域の外側の領域である。図6に示す例では、第2領域は、領域R3の一部の領域であって指定領域R2の外周部の領域である。
図7は、図6における領域VIIの拡大図である。
図7には、接着性トナー像領域R1の一部と指定領域R2の一部とが示されている。接着性トナー像領域R1においては、第1間隔i2ごとに画像が形成されている。言い換えると、本実施形態では、制御部50は、接着性トナーが供給される領域において、予め定められた間隔ごとに画像が形成されない領域が設けられるように制御する。
また、指定領域R2においては、第2間隔i3ごとに画像が形成されている。第2間隔i3は、第1間隔i2よりも小さい。
図7には、接着性トナー像領域R1の一部と指定領域R2の一部とが示されている。接着性トナー像領域R1においては、第1間隔i2ごとに画像が形成されている。言い換えると、本実施形態では、制御部50は、接着性トナーが供給される領域において、予め定められた間隔ごとに画像が形成されない領域が設けられるように制御する。
また、指定領域R2においては、第2間隔i3ごとに画像が形成されている。第2間隔i3は、第1間隔i2よりも小さい。
<画像密度制御処理の変形例1>
図8は、変形例1における画像密度制御処理により用紙Pに形成された画像を示した図である。
図8に示す例では、指定領域R2が、接着性トナー像領域R1に近い領域R2aと遠い領域R2bとに分割され、領域R2aには、接着性トナー像領域R1に形成される画像と同じ画像密度により画像が形成されている。また、領域R2bには、領域R2aに形成される画像よりも高い画像密度により画像が形成されている。
このように、制御部50は、指定領域R2を分割し、分割した領域のうち接着性トナー像領域R1に近い領域R2aに形成される画像の画像密度と接着性トナー像領域R1に形成される画像の画像密度とが同じになるように制御してもよい。さらに、分割した領域のうち接着性トナー像領域R1から遠い領域R2bに形成される画像の画像密度が、近い領域R2aに形成される画像の画像密度よりも高くなるように制御してもよい。
なお、領域R2aは、例えば、接着性トナー像領域R1から0.75mmの範囲にある領域である。また、領域R2bは、例えば、領域R2aから0.75mmの範囲にある領域である。
図8は、変形例1における画像密度制御処理により用紙Pに形成された画像を示した図である。
図8に示す例では、指定領域R2が、接着性トナー像領域R1に近い領域R2aと遠い領域R2bとに分割され、領域R2aには、接着性トナー像領域R1に形成される画像と同じ画像密度により画像が形成されている。また、領域R2bには、領域R2aに形成される画像よりも高い画像密度により画像が形成されている。
このように、制御部50は、指定領域R2を分割し、分割した領域のうち接着性トナー像領域R1に近い領域R2aに形成される画像の画像密度と接着性トナー像領域R1に形成される画像の画像密度とが同じになるように制御してもよい。さらに、分割した領域のうち接着性トナー像領域R1から遠い領域R2bに形成される画像の画像密度が、近い領域R2aに形成される画像の画像密度よりも高くなるように制御してもよい。
なお、領域R2aは、例えば、接着性トナー像領域R1から0.75mmの範囲にある領域である。また、領域R2bは、例えば、領域R2aから0.75mmの範囲にある領域である。
<画像密度制御処理の変形例2>
図9は、変形例2における画像密度制御処理により用紙Pに形成された画像を示した図である。
図9に示す例では、接着性トナー像領域R1が、指定領域R2に近い領域R1aと遠い領域R1bとに分割され、領域R1aには、指定領域R2に形成される画像と同じ画像密度により画像が形成されている。また、領域R1bには、領域R1aに形成される画像よりも低い画像密度により画像が形成されている。
このように、制御部50は、接着性トナー像領域R1を分割し、分割した領域のうち指定領域R2に近い領域R1aに形成される画像の画像密度と指定領域R2に形成される画像の画像密度とが同じになるように制御してもよい。さらに、分割した領域のうち指定領域R2から遠い領域R1bに形成される画像の画像密度が、領域R1aに形成される画像の画像密度よりも低くなるように制御してもよい。
なお、領域R1aは、例えば、指定領域から内側に0.75mmの範囲にある領域である。また、領域R1bは、例えば、領域R1aよりも内側の領域である。
図9は、変形例2における画像密度制御処理により用紙Pに形成された画像を示した図である。
図9に示す例では、接着性トナー像領域R1が、指定領域R2に近い領域R1aと遠い領域R1bとに分割され、領域R1aには、指定領域R2に形成される画像と同じ画像密度により画像が形成されている。また、領域R1bには、領域R1aに形成される画像よりも低い画像密度により画像が形成されている。
このように、制御部50は、接着性トナー像領域R1を分割し、分割した領域のうち指定領域R2に近い領域R1aに形成される画像の画像密度と指定領域R2に形成される画像の画像密度とが同じになるように制御してもよい。さらに、分割した領域のうち指定領域R2から遠い領域R1bに形成される画像の画像密度が、領域R1aに形成される画像の画像密度よりも低くなるように制御してもよい。
なお、領域R1aは、例えば、指定領域から内側に0.75mmの範囲にある領域である。また、領域R1bは、例えば、領域R1aよりも内側の領域である。
<画像密度制御処理の変形例3>
図10は、変形例3における画像密度制御処理により用紙Pに形成された画像を示した図である。
図10に示す例では、接着性トナー像領域R1が、画像が形成される領域R1cと画像が形成されない領域R1dに分割され、領域R1cには、画像密度が100%である画像が形成されている。また、指定領域R2が、画像が形成される領域R2cと画像が形成されない領域R2dに分割され、領域R2cには、画像密度が100%である画像が形成されている。このように、制御部50は、接着性トナー像領域R1を画像が形成される領域R1cと画像が形成されない領域R1dとに分割し、領域R1cに形成される画像の画像密度が100%になるように制御し、領域R1dに画像が形成されないように制御してもよい。さらに、指定領域R2を画像が形成される領域R2cと画像が形成されない領域R2dとに分割し、領域R2cに形成される画像の画像密度が100%になるように制御し、領域R2dに画像が形成されないように制御してもよい。
図10は、変形例3における画像密度制御処理により用紙Pに形成された画像を示した図である。
図10に示す例では、接着性トナー像領域R1が、画像が形成される領域R1cと画像が形成されない領域R1dに分割され、領域R1cには、画像密度が100%である画像が形成されている。また、指定領域R2が、画像が形成される領域R2cと画像が形成されない領域R2dに分割され、領域R2cには、画像密度が100%である画像が形成されている。このように、制御部50は、接着性トナー像領域R1を画像が形成される領域R1cと画像が形成されない領域R1dとに分割し、領域R1cに形成される画像の画像密度が100%になるように制御し、領域R1dに画像が形成されないように制御してもよい。さらに、指定領域R2を画像が形成される領域R2cと画像が形成されない領域R2dとに分割し、領域R2cに形成される画像の画像密度が100%になるように制御し、領域R2dに画像が形成されないように制御してもよい。
次に、本発明者が行った実施例について説明する。
[実施例]
本発明者は、用紙Pに対して画像の上に形成された接着性トナー像に箔100を接着させる場合において、接着性トナー像領域に形成される画像の画像密度を変化させたときの、箔100の用紙Pからの剥がれやすさについて評価を行った。この実施例においては、用紙Pに対して画像の上に形成された接着性トナー像に接着させた箔100を対象として引っかき硬度の試験を行った。そして、引っかき硬度が2N以下である場合に「×」、2Nよりも大きく且つ20N未満である場合に「〇」、20N以上である場合に「◎」の評価とした。
本発明者は、用紙Pに対して画像の上に形成された接着性トナー像に箔100を接着させる場合において、接着性トナー像領域に形成される画像の画像密度を変化させたときの、箔100の用紙Pからの剥がれやすさについて評価を行った。この実施例においては、用紙Pに対して画像の上に形成された接着性トナー像に接着させた箔100を対象として引っかき硬度の試験を行った。そして、引っかき硬度が2N以下である場合に「×」、2Nよりも大きく且つ20N未満である場合に「〇」、20N以上である場合に「◎」の評価とした。
本実施例にて行った引っかき硬度の試験について説明する。本実施例では、試験機を用いて、用紙Pに対して画像の上に形成された接着性トナー像に接着された箔100を一定の力で引っかく試験を行った。試験機としては、エリクセン(Erichsen)社製のペンシル型引掻き硬度計318を用いた。また、用紙Pとしてはコート紙を用いた。さらに、箔100が用紙Pから剥がれなかった場合には、箔100を引っかく力を1N大きくした。このように、箔100が用紙Pから剥がれるまで、箔100を引っかく力を段階的に増加させ、箔100が用紙Pから剥がれなかった場合において箔100を引っかく力が最も大きかったときの力の値を、引っかき硬度とした。なお、本実施例では、最大の引っかき硬度が20Nである試験機を用いた。
図11は、実施例の結果を示す表であって、接着性トナー像領域に形成される画像の画像密度として制御した値と、引っかき硬度との関係を示した図である。なお、100%を超える画像密度の画像の形成は、接着性トナー像領域に対して、イエロー、マゼンタ、シアン、および黒のうちの2色以上の画像用トナー像をそれぞれ重ねて形成することにより実現させた。
図11に示すように、接着性トナー像領域に形成される画像の画像密度が100%以上である場合、引っかき硬度は何れも2N以下であることがわかる。これに対し、接着性トナー像領域に形成される画像の画像密度が99%以下である場合、引っかき硬度は何れも5N以上であることがわかる。これは、接着性トナー像領域に形成される画像の画像密度を100%よりも低くする分だけ、用紙Pのうち接着性トナーに直接接触する領域が増えたためと考えられる。特に、接着性トナー像領域に形成される画像の画像密度が80%以下である場合、引っかき硬度は何れも20Nとなることがわかる。
なお、本実施形態では、記録材として用紙Pが用いられる例を説明しているが、これに限定されない。例えば、記録材として樹脂製シートや樹脂製フィルムが用いられてもよい。
また、本実施形態では、接着剤として、接着性トナー像が用いられる例を説明しているが、これに限定されない。接着剤としては、接着性を有する材料が含まれるものであればよい。
また、本実施形態では、接着剤として、接着性トナー像が用いられる例を説明しているが、これに限定されない。接着剤としては、接着性を有する材料が含まれるものであればよい。
また、本実施形態では、層材として、金属材料が含まれる箔100が用いられる例を説明したが、これに限定されない。例えば、層材として、金属材料が含まれない箔が用いられてもよい。言い換えると、層材は、接着性を有するものであればいい。より具体的には、層材は、熱および/または圧力が加えられることにより付着可能であればよい。
また、本実施形態では、接着性トナー像領域と指定領域とを合わせた領域を第2領域に近い領域と遠い領域との二つに分割し、近い領域に形成される画像の画像密度が、遠い領域に形成される画像の画像密度よりも大きくなるようにしているが、これに限定されない。
例えば、接着性トナー像領域と指定領域とを合わせた領域を、第2領域からの距離に応じて三つ以上の領域に分割してもよい。そして、分割した各々の領域に形成される画像の画像密度が、第2領域に近い領域ほど大きくなるようにしてもよい。
例えば、接着性トナー像領域と指定領域とを合わせた領域を、第2領域からの距離に応じて三つ以上の領域に分割してもよい。そして、分割した各々の領域に形成される画像の画像密度が、第2領域に近い領域ほど大きくなるようにしてもよい。
また、本実施形態では、制御部50は、画像密度が100%未満になるように制御する指定領域を、接着性トナー像領域の周囲全体の領域としているが、これに限定されない。
例えば、制御部50は、図6における星型の接着性トナー像領域R1の各頂点から予め定められた範囲にある領域に限り、画像密度が100%未満になるように制御してもよい。すなわち、図6における指定領域R2のうちの、星型の接着性トナー像領域R1の各頂点から予め定められた範囲にない領域においては、印刷の指示にて指定された画像密度により画像を形成するようにしてもよい。
例えば、制御部50は、図6における星型の接着性トナー像領域R1の各頂点から予め定められた範囲にある領域に限り、画像密度が100%未満になるように制御してもよい。すなわち、図6における指定領域R2のうちの、星型の接着性トナー像領域R1の各頂点から予め定められた範囲にない領域においては、印刷の指示にて指定された画像密度により画像を形成するようにしてもよい。
また、本実施形態では、図6に示したように、制御部50は、接着性トナー像領域R1に形成される画像の画像密度が60%になるように制御したが、これに限定されない。
例えば、制御部50は、接着性トナー像領域R1に形成される画像の画像密度が90%になるように制御してもよいし、99%になるように制御してもよいし、0%になるように制御してもよい。すなわち、接着性トナー像領域R1に形成される画像の画像密度が100%未満になるように制御すれば、何れの値に制御してもよい。
例えば、制御部50は、接着性トナー像領域R1に形成される画像の画像密度が90%になるように制御してもよいし、99%になるように制御してもよいし、0%になるように制御してもよい。すなわち、接着性トナー像領域R1に形成される画像の画像密度が100%未満になるように制御すれば、何れの値に制御してもよい。
1…画像形成装置、10…画像形成部、50…制御部、70…接着性トナー像形成部、80…箔接着部、100…箔
Claims (8)
- 記録材の単位面積当たりに形成される画像の面積の割合が1以上の画像を記録材に形成可能な画像形成手段と、
層材と前記記録材との接着に用いられる接着剤を当該記録材に供給する接着剤供給手段と、
前記接着剤供給手段によって接着剤が供給される領域において、前記画像形成手段により形成される画像の面積の前記割合が1未満になるように制御する制御手段と、
を備えた、画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記接着剤が供給される領域から予め定められた範囲にある第1領域において前記画像を形成する場合には、当該第1領域における前記割合が1未満になるように制御することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記画像形成手段は、前記第1領域に隣り合う領域であって当該第1領域を介して前記接着剤が供給される領域に対向する第2領域に対して、当該第1領域における前記割合よりも大きい前記割合により前記画像を形成し、
前記制御手段は、前記接着剤が供給される領域と前記第1領域とを合わせた領域のうちの前記第2領域に近い領域の方が、遠い領域よりも、前記割合が大きくなるように制御することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記接着剤が供給される領域における前記割合が0.8以下になるように制御することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記画像形成手段は、前記接着剤が供給される領域に対して、前記画像が形成される領域と形成されない領域とが設けられるように当該画像を形成し、
前記制御手段は、前記接着剤が供給される領域において、予め定められた間隔ごとに前記画像が形成されない領域が設けられるように制御することを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。 - 前記画像形成手段は、前記接着剤が供給される領域に隣り合う領域に対して、当該接着剤が供給される領域における前記割合よりも大きい前記割合により前記画像を形成し、
前記制御手段は、前記接着剤が供給される領域における前記割合が0.9以上になるように制御することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 記録材の単位面積当たりに形成される画像の面積の割合が1以上の画像を記録材に形成可能な画像形成手段と、
層材と前記記録材との接着に用いられる接着剤を当該記録材に供給する接着剤供給手段と、
前記記録材に対して接着剤が供給された後に、当該記録材に対して前記層材を接着させる層材接着手段と、
前記接着剤供給手段によって接着剤が供給される領域において、前記画像形成手段により形成される画像の面積の前記割合が1未満になるように制御する制御手段と、
を備えた、画像形成システム。 - 前記接着剤は、前記画像形成手段に用いられる現像剤よりも融点が低く、加熱されることにより接着性が増す接着性トナーであり、
前記層材接着手段は、前記現像剤の融点よりも低く且つ前記接着性トナーの融点以上の温度で前記層材を前記記録材に押し当てることにより、当該記録材に対して接着性トナー像の上に当該層材を接着させることを特徴とする請求項7記載の画像形成システム。
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