JP2021060485A - 光沢処理装置を有する画像形成システム - Google Patents

光沢処理装置を有する画像形成システム Download PDF

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Abstract

【課題】光沢処理装置を備えた画像形成システムを提案する。【解決手段】カラートナーを収容して印刷媒体P上にカラートナー像を形成するとともに、クリアトナーを収容して印刷媒体上にクリアトナー像を形成し、クリアトナーに含まれるワックス量がカラートナーに含まれるワックス量よりも少ない、トナー像形成装置2Aと、印刷媒体上のクリアトナーを溶融することにより、カラートナー像及びクリアトナー像を有する印刷媒体に光沢仕上げを付与する光沢処理装置70と、を備える、画像形成システム。【選択図】図1

Description

画像形成システムには、カラートナー及びクリアトナーで画像を形成した後、カラートナー及びクリアトナーを溶融して画像を光沢処理するものがある。
一例の画像形成装置を示す概略図である。 一例の光沢処理装置を示す模式図である。 印刷例を示す図である。 テストチャートの一例を示す図である。 ワックス量と視認可能なフォントサイズとの関係の一例を示すグラフである。 ワックス量と視認可能なフォントライン幅との関係の一例を示すグラフである。 ワックス量と光沢不良領域との関係の一例を示すグラフである。 他の一例の画像形成装置を示す模式図である。 一例のクリアトナー転写装置を示す模式図である。 一例の画像形成装置の機能構成を示すブロック図である。 トナーの加熱時間とトナーの光沢との関係の一例を示すグラフである。 制御部と光沢処理装置との関係の一例を示す概略図である。 制御部と光沢処理装置との関係の一例を示す概略図である。
以下、図面を参照して、例示的な画像形成システムについて説明する。画像形成システムは、プリンタ等の画像形成装置であってもよく、画像形成装置等に用いられる現像装置であってもよい。なお、図面に基づいて説明するにあたり、同一する要素又は同一の機能を有す類似する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図1は、一例の画像形成装置を示す概略図である。図1に示す画像形成装置1Aは、トナー像形成装置2Aと、光沢処理装置70と、を備える。トナー像形成装置2Aは、マゼンタ、イエロー、シアン、ブラック等のカラートナーによるカラートナー像と、光沢を付与するためのクリアトナーによるクリアトナー像とを、印刷媒体である用紙Pに形成する装置である。なお、カラートナー及びクリアトナーを特に区別しない場合は、カラートナー及びクリアトナーを単にトナーともいう。光沢処理装置70は、カラートナー像及びクリアトナー像が形成された用紙Pに光沢仕上げを付与する装置である。なお、用紙Pに光沢仕上げを付与することを、光沢処理ともいう。クリアトナーは、透明トナーであってもよく、半透明トナーであってもよく、有色トナーであってもよい。クリアトナーは、コーティングトナー等とも呼ばれる。
トナー像形成装置2Aは、印刷媒体である用紙Pを搬送する搬送装置10と、カラートナー用の静電潜像を現像する第一現像装置であるカラートナー現像装置20colと、クリアトナー用の静電潜像を現像する第二現像装置であるクリアトナー現像装置20clrと、カラートナー像及びクリアトナー像を用紙Pに二次転写する転写装置30と、表面(周面)に静電潜像が形成される像担持体40と、トナー像を用紙Pに定着させる定着装置50と、用紙Pを排出する排出装置60と、を備える。
搬送装置10は、画像が形成される印刷媒体としての用紙Pを搬送経路R1上で搬送する。用紙Pは、カセットKに積層されて収容され、給紙ローラ11によりピックアップされて搬送される。搬送装置10は、用紙Pに転写されるトナー像が転写ニップ領域R2に到達するタイミングで、搬送経路R1を介して転写ニップ領域R2に用紙Pを到達させる。
カラートナー現像装置20colは、各カラートナーに対応して4個設けられている。クリアトナー現像装置20clrは、クリアトナーに対応して1個設けられている。クリアトナー現像装置20clrは、カラートナー現像装置20colの何れよりも転写ベルト31の上流側に位置している。これにより、クリアトナーが最初に転写ベルト31に転写され、用紙P上に画像が形成されたときにクリアトナーの層が最上層に来るようになっている。
各カラートナー現像装置20col及びクリアトナー現像装置20clrは、各トナーを像担持体40に担持させる現像ローラ24をそれぞれ備えている。各カラートナー現像装置20col及びクリアトナー現像装置20clrでは、現像剤としては、一成分現像方式、二成分現像方式のどちらの現像剤を用いても構わない。一例として、二成分現像方式の場合の現像剤として、トナー及びキャリアを含む二成分現像剤を用いる。つまり、各カラートナー現像装置20col及びクリアトナー現像装置20clrでは、各トナーとキャリアを所望の混合比になるように調整し、さらに混合撹拌して各トナーを均一に分散させ最適な帯電量を付与した現像剤が調整される。各カラートナー現像装置20col及びクリアトナー現像装置20clrは、この現像剤を現像ローラ24に担持させる。そして、現像ローラ24の回転により現像剤が像担持体40と対向する現像領域まで搬送されると、現像ローラ24に担持された現像剤のうちのトナーが像担持体40の周面上に形成された静電潜像に移動し、静電潜像が現像される。
トナーには、離型剤としてのワックスが含まれている。ワックスは、トナー像が形成された用紙Pを転写ベルト31等から剥離しやすくする機能を有する。ワックスとしては、特に限定されないが、例えば、カルバナワックス、サトウワックス、木ワックス等の植物性ワックス、蜜ワックス、昆虫ワックス、鯨ワックス、羊毛ワックス等の動物性ワックス、エステルを側鎖に有するフィッシャートロプシュワックス(FTワックス)、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス等の合成炭化水素系ワックスなどが挙げられる。
転写装置30は、各カラートナー現像装置20col又はクリアトナー現像装置20clrで形成された各トナー像を用紙Pに二次転写する。転写装置30は、像担持体40から各トナー像が一次転写される転写ベルト31と、転写ベルト31を懸架する懸架ローラ31a,31b,31c,31dと、像担持体40と共に転写ベルト31を挟持する一次転写ローラと、懸架ローラ31dと共に転写ベルト31を挟持する二次転写ローラ33と、を備えている。そして、
転写ベルト31は、懸架ローラ31a,31b,31c,31dにより循環移動する無端ベルトである。懸架ローラ31a,31b,31c,31dは、それぞれの軸線周りに回転可能なローラである。懸架ローラ31dは、軸線周りに回転駆動する駆動ローラであり、懸架ローラ31a,31b,31cは、懸架ローラ31dの回転駆動により従動回転する従動ローラである。一次転写ローラ32は、転写ベルト31の内周側から像担持体40を押圧するように設けられる。二次転写ローラ33は、転写ベルト31を挟んで懸架ローラ31dと平行に配置されて、転写ベルト31の外周側から懸架ローラ31dを押圧するように設けられる。これにより、二次転写ローラ33は、転写ベルト31との間に転写ニップ領域R2を形成する。
像担持体40は、静電潜像担持体、感光体ドラム等とも呼ばれる。像担持体40は、各トナーに対応して5個設けられている。各像担持体40は、転写ベルト31の移動方向に沿って設けられている。像担持体40の周上には、各カラートナー現像装置20col又はクリアトナー現像装置20clrと、帯電ローラ41と、露光ユニット42と、クリーニングユニット43と、が設けられている。
帯電ローラ41は、像担持体40の表面を所定の電位に均一に帯電させる帯電手段である。帯電ローラ41は、像担持体40の回転に追従して動く。露光ユニット42は、帯電ローラ41によって帯電した像担持体40の表面を、用紙Pに形成する画像に応じて露光する。これにより、像担持体40の表面のうち露光ユニット42により露光された部分の電位が変化し、静電潜像が形成される。
各カラートナー現像装置20colは、それぞれの各カラートナー現像装置20colに対向して設けられた第一トナータンクであるカラートナータンクNcolから供給されたカラートナーによって像担持体40に形成された静電潜像を現像し、カラートナー像を生成する。各カラートナータンクNcol内には、それぞれ、マゼンタ、イエロー、シアン及びブラックのカラートナーが収容されている。クリアトナー現像装置20clrは、クリアトナー現像装置20clrに対向して設けられた第二トナータンクであるクリアトナータンクNclrから供給されたクリアトナーによって像担持体40に形成された静電潜像を現像し、クリアトナー像を生成する。クリアトナータンクNclr内には、クリアトナーが収容されている。クリアトナーが収容されたクリアトナータンクNclrは、転写ベルト31の移動方向で最も上流に位置している。クリーニングユニット43は、像担持体40上に形成された各トナー像が転写ベルト31に一次転写された後に像担持体40上に残存するトナーを回収する。
定着装置50は、加熱及び加圧する定着ニップ領域に用紙Pを通過させることで、転写ベルト31から用紙Pに二次転写されたトナー像を用紙Pに付着させ、定着させる。定着装置50は、用紙Pを加熱する加熱ローラ52と、加熱ローラ52を押圧して回転駆動する加圧ローラ54と、を備えている。加熱ローラ52及び加圧ローラ54は円筒状に形成されており、加熱ローラ52は内部にハロゲンランプ等の熱源を備えている。加熱ローラ52と加圧ローラ54との間には接触領域である定着ニップ領域が設けられ、定着ニップ領域に用紙Pを通過させることにより、トナー像を用紙Pに溶融定着させる。
排出装置60は、定着装置50によりトナー像が定着されて光沢処理装置70により光沢処理を行った用紙Pを装置外部へ排出するための排出ローラ62,64を備えている。
図2は、一例の光沢処理装置を示す模式図である。図2に示す光沢処理装置70は、定着装置50によりトナー像が定着された用紙Pに光沢仕上げを付与する。光沢処理装置70は、用紙Pの搬送経路の定着装置50と排出装置60との間に配置されるが、排出装置60に装着されてもよく、画像形成装置1とは別個に設けられてもよい。画像形成装置1Aは、例えば、光沢印刷モードと通常印刷モードとを有する。光沢印刷モードは、定着装置50によりトナー像が定着された用紙Pを光沢処理装置70に供給するモードである。通常印刷モードは、定着装置50によりトナー像が定着された用紙Pを光沢処理装置70に供給せずに排出するモードである。光沢印刷モードと通常印刷モードは、例えば、ユーザの設定によって切り換えることができる。
光沢処理装置70は、例えば、搬送ベルト71と、張架ローラ72と、加熱ローラ73と、加圧ローラ74と、冷却装置75と、を備える。
搬送ベルト71は、搬送経路R1を通って用紙Pを搬送する無端ベルトである。搬送経路R1は、用紙Pが搬送される経路であり、搬送ベルト71の外周面上を通る。搬送ベルト71の外周面は、用紙Pのトナー像を平滑化するために平滑面となっている。
張架ローラ72は、搬送ベルト71に係合されるローラである。張架ローラ72は、搬送方向において加熱ローラ73、加圧ローラ74、及び冷却装置75よりも下流に配置されている。張架ローラ72は、2つ以上であってもよい。
加熱ローラ73及び加圧ローラ74は、カラートナー及びクリアトナーを再溶融する再溶融アセンブリである。加熱ローラ73は、搬送ベルト71に係合されると共に搬送ベルト71を加熱するローラである。加圧ローラ74は、搬送ベルト71に対して加熱ローラ73とは反対側に配置されており、加熱ローラ73に対して搬送ベルト71を押し付けるローラである。加圧ローラ74は、用紙Pが搬送される搬送ベルト71との間に、カラートナー及びクリアトナーを再溶融するための再溶融ニップ領域R4を形成する。張架ローラ72、加熱ローラ73及び加圧ローラ74は、従動ローラであっても駆動ローラであってもよい。
冷却装置75は、用紙P上の溶融したカラートナー及びクリアトナーを冷却する装置である。冷却装置75は、搬送ベルト71の内側空間であって、加熱ローラ73と張架ローラ72との間に配置されている。冷却装置75は、例えば、ヒートシンク、冷却ファン、ヒートパイプ、ペルチェ素子等であってよい。光沢処理装置70では、最後に、冷却された用紙Pが搬送ベルト71から分離し(剥離処理)、排出される。
続いて、画像形成装置1Aによる印刷工程について説明する。画像形成装置1Aに被記録画像の画像信号が入力されると、画像形成装置1Aの制御部は、給紙ローラ11を回転させて、カセットKに積層された用紙Pをピックアップして搬送する。そして、帯電ローラ41により像担持体40の表面を所定の電位に均一に帯電させる(帯電工程)。その後、受信した画像信号に基づいて、露光ユニット42により像担持体40の表面にレーザ光を照射して静電潜像を形成する(露光工程)。
各カラートナー現像装置20col及びクリアトナー現像装置20clrでは、それぞれ静電潜像が現像されてトナー像が形成される(現像工程)。こうして形成されたトナー像は、像担持体40と転写ベルト31とが対向する領域において、像担持体40から転写ベルト31へ一次転写される(転写工程)。転写ベルト31には、5個の像担持体40上に形成されたトナー像が順次積層されて、1つの積層トナー像が形成される。そして、積層トナー像は、懸架ローラ31dと二次転写ローラ33とが対向する転写ニップ領域R2において、搬送装置10から搬送された用紙Pに二次転写される。
積層トナー像が二次転写された用紙Pは、定着装置50へ搬送される。定着装置50は、用紙Pが定着ニップ領域を通過する際に、用紙Pを加熱ローラ52と加圧ローラ54との間で加熱及び加圧することにより、積層トナー像を用紙Pへ溶融定着させる(定着工程)。
積層トナー像が定着された用紙Pは、光沢処理装置70へ搬送される。光沢処理装置70は、用紙Pが加熱ローラ73と加圧ローラ74との間の再溶融ニップ領域R4を通過することで、用紙Pを加熱及び加圧する。これにより、用紙Pに形成されたカラートナー像及びクリアトナー像を構成するカラートナー及びクリアトナーは、加圧された状態で再溶融する(再溶融処理)。再溶融処理では、トナーが再溶融することで、用紙Pのトナーが搬送ベルト71の表面に密着する。そして、冷却装置75が、搬送ベルト71及び用紙Pを冷却することによって、溶融されたトナーが冷却固化する(冷却処理)。冷却処理によって溶融されたトナーが冷却固化することで、搬送ベルト71の表面形状が用紙Pの表面のトナーに転写され、トナーが平坦になる。そして、用紙Pのトナーが搬送ベルト71の表面から剥離する。その後、用紙Pは、排出ローラ62,64によって画像形成装置1Aの外部へ排出される。
ところで、カラートナー像とクリアトナー像とを異なる形で形成する場合に、クリアトナー像が形成された領域の光沢(光沢度)を高くし、カラートナー像のみが形成された領域の光沢を高くしたくない又は光沢にしたくない場合がある。又は、クリアトナー像が形成された領域を光沢にして、カラートナー像のみが形成された領域を光沢にしたくない場合がある。例えば、図3に示すように、用紙Pに、カラートナー像COL1とクリアトナー像CLR1とを異なる領域に形成した画像IMG1と、カラートナー像COL1の一部にクリアトナー像CLR2を重畳した画像IMG2と、を形成する場合を考える。この場合、画像IMG1において、クリアトナー像CLR1の光沢を高くし(又は光沢にして)、カラートナー像COL1の光沢を高くしたくない(又は光沢にしたくない)場合がある。また、画像IMG2において、カラートナー像COL2とクリアトナー像CLR2とが重畳している領域の光沢を高くし(又は光沢にして)、カラートナー像COL2のみの領域の光沢を高くしたくない(又は光沢にしたくない)場合がある。
光沢処理装置70では、用紙Pのトナーが搬送ベルト71の表面に密着している時間が長いほど、トナーの平滑度が高くなって光沢が高くなる。つまり、用紙Pのトナーが搬送ベルト71の表面から早く剥離するほど、トナーの平滑度が低くなって光沢が低くなる。
そこで、画像形成装置1Aでは、クリアトナー像が形成された領域の光沢を高くし、カラートナー像のみが形成された領域の光沢を低くするために、クリアトナーに含まれるワックス量がカラートナーに含まれるワックス量よりも少なくなっている。つまり、クリアトナータンクNclrに収容されているクリアトナーに含まれるワックス量が、カラートナータンクNcolに収容されているカラートナーに含まれるワックス量よりも少なくなっている。ワックスは、離型剤であることから、搬送ベルト71に対する剥離効果も有する。このため、ワックス量が多いほど、搬送ベルト71に対して剥離しやすくなる。つまり、クリアトナーに含まれるワックス量をカラートナーに含まれるワックス量よりも少なくすることで、カラートナー像のみが形成された領域では、クリアトナー像が形成された領域よりも、用紙Pが搬送ベルト71から剥離しやすくなるため、光沢が低くなる。
ここで、本発明者らは、図4に示すテストチャートを利用して、用紙Pにカラートナー像及びクリアトナー像を形成した後、光沢処理装置により用紙Pを光沢処理した。図4に示すテストチャートは、異なるフォントサイズ及びフォントライン幅のフォントを用紙Pの搬送方向に並べたものである。光沢処理装置では、搬送ベルトの搬送速度を60mm/secとし、加熱ローラの加熱温度を130degCとした。そして、カラートナーに含まれるワックス量に対するクリアトナーに含まれるワックス量の割合と、光沢処理により光沢が視認できたフォントサイズ及びフォントライン幅と、の関係を調べた。結果を図5及び図6に示す。
図5は、カラートナーに含まれるワックス量に対するクリアトナーに含まれるワックス量の割合と、光沢処理により光沢が視認できたフォントサイズと、の関係を示している。図5において、横軸は、カラートナーに含まれるワックス量に対するクリアトナーに含まれるワックス量の割合[%]を示しており、縦軸は、テストチャートのフォントサイズ[pt]を示している。図6は、カラートナーに含まれるワックス量に対するクリアトナーに含まれるワックス量の割合と、光沢処理により光沢が視認できたフォントライン幅と、の関係を示している。図6において、横軸は、カラートナーに含まれるワックス量に対するクリアトナーに含まれるワックス量の割合[%]を示しており、縦軸は、テストチャートのフォントライン幅[mm]を示している。
図5及び図6に示すように、カラートナーに含まれるワックス量に対するクリアトナーに含まれるワックス量の割合が25%以下の場合、つまり、クリアトナーに含まれるワックス量がカラートナーに含まれるワックス量の0.25倍以下の場合、カラートナーに含まれるワックス量に対するクリアトナーに含まれるワックス量の割合が変わっても、光沢処理により光沢が視認できないフォントサイズ及びフォントライン幅は大きく変わらなかった。しかしながら、カラートナーに含まれるワックス量に対するクリアトナーに含まれるワックス量の割合が25%を超える場合、つまり、クリアトナーに含まれるワックス量がカラートナーに含まれるワックス量の0.25倍を超える場合、カラートナーに含まれるワックス量に対するクリアトナーに含まれるワックス量の割合が大きくなるに従い、光沢処理により光沢が視認できないフォントサイズ及びフォントライン幅が顕著に多くなった。
また、本発明者らは、用紙Pの印刷領域の全域にカラートナー像及びクリアトナー像を形成した後、光沢処理装置により用紙Pを光沢処理した。光沢処理装置では、搬送ベルトの搬送速度を60mm/secとし、加熱ローラの加熱温度を130degCとした。そして、カラートナーに含まれるワックス量に対するクリアトナーに含まれるワックス量の割合と、光沢不良領域の面積と、の関係を調べた。結果を図7に示す。
図7は、カラートナーに含まれるワックス量に対するクリアトナーに含まれるワックス量の割合と、光沢不良領域の面積と、の関係を示している。図7において、横軸は、カラートナーに含まれるワックス量に対するクリアトナーに含まれるワックス量の割合[%]を示しており、縦軸は、光沢不良領域の面積[cm]を示している。光沢不良領域は、印刷領域のうち、光沢を視認できなかった領域である。光沢不良領域は、用紙Pの四辺に不規則に発生していたため、これらの不規則に発生した光沢不良領域の合計面積を算出し、光沢不良領域の面積とした。なお、図7では、用紙Pの搬送方向後側部分であるTail、用紙Pの搬送方向前側部分であるLead、用紙Pの右側部分であるFront、及び用紙Pの左側部分であるRearの光沢不良領域の面積を分けて示している。
図7に示すように、カラートナーに含まれるワックス量に対するクリアトナーに含まれるワックス量の割合が25%以下の場合、つまり、クリアトナーに含まれるワックス量がカラートナーに含まれるワックス量の0.25倍以下の場合、カラートナーに含まれるワックス量に対するクリアトナーに含まれるワックス量の割合が変わっても、印刷不良領域の面積は大きく変わらなかった。しかしながら、カラートナーに含まれるワックス量に対するクリアトナーに含まれるワックス量の割合が25%を超える場合、つまり、クリアトナーに含まれるワックス量がカラートナーに含まれるワックス量の0.25倍を超える場合、カラートナーに含まれるワックス量に対するクリアトナーに含まれるワックス量の割合が大きくなるに従い、光沢不良領域の面積が顕著に大きくなった。
クリアトナーに含まれるワックス量がカラートナーに含まれるワックス量よりも少なければ、カラートナー及びクリアトナーに含まれるワックス量は如何なる量であってもよいが、上記の結果に鑑みると、クリアトナーに含まれるワックス量は、カラートナーに含まれるワックス量の0.25倍以下であってもよい。クリアトナーの光沢を上げる観点から、クリアトナーには、ワックスが含まれていなくてもよい。
このように、図1に示す画像形成装置1Aでは、クリアトナーに含まれるワックス量がカラートナーに含まれるワックス量よりも少ない。このため、光沢処理装置70により用紙Pを光沢処理する際に、クリアトナー像が形成された領域は、カラートナー像のみが形成された領域よりも、用紙Pが搬送ベルト71の表面に長く密着して光沢が高くなる。一方、カラートナー像が形成された領域は、クリアトナー像のみが形成された領域よりも、用紙Pが搬送ベルト71から早く剥離して光沢が低くなる。
ここで、用紙Pが搬送ベルト71に密着されている時間は、トナーの溶融度合いによっても変わる。つまり、トナーが十分に溶融している場合は、トナーが十分に溶融していない場合又はトナーが溶融していない場合に比べて、用紙Pが搬送ベルト71に密着されている時間が長くなる。そして、トナーの溶融温度が低いほど、トナーの溶融度合いが高くなる。トナーの溶融温度は、トナーが溶融し始める温度であり、例えば、融点である。このため、クリアトナーの溶融温度は、カラートナーの溶融温度よりも低くてもよい。トナーの溶融温度は、例えば、トナーに含まれる樹脂の種類により変わる。このため、例えば、クリアトナーに含まれる樹脂を、カラートナーに含まれる樹脂よりも低い融点の樹脂としてもよい。
図8は、他の一例の画像形成装置を示す概略図である。図8に示す画像形成装置1Bは、トナー像形成装置2Bと、光沢処理装置70と、を備える。トナー像形成装置2Bは、マゼンタ、イエロー、シアン、ブラック等のカラートナーによるカラートナー像と、光沢を付与するためのクリアトナーによるクリアトナー像とを、印刷媒体である用紙Pに形成する装置である。光沢処理装置70は、カラートナー像及びクリアトナー像が形成された用紙Pに光沢仕上げを付与する装置である。なお、カラートナー及びクリアトナーは、図1に示す画像形成装置1Aのカラートナー及びクリアトナーと同じである。また、カラートナー及びクリアトナーに含まれるワックス量は、図1に示す画像形成装置1Aのカラートナー及びクリアトナーに含まれるワックス量と同じである。
トナー像形成装置2Bは、基本的には図1に示す画像形成装置1Aのトナー像形成装置2Aと同様であり、クリアトナー像を用紙Pに形成するための装置が第二転写装置であるクリアトナー転写装置80に設けられている点のみ図1に示す画像形成装置1Aのトナー像形成装置2Aと相違する。
トナー像形成装置2Bは、印刷媒体である用紙Pを搬送する搬送装置10と、カラートナー用の静電潜像を現像する第一現像装置であるカラートナー現像装置20colと、カラートナー像を用紙Pに二次転写する第一転写装置である転写装置30と、表面(周面)に静電潜像が形成される像担持体40と、カラートナー像を用紙Pに定着させる定着装置50と、用紙Pを排出する排出装置60と、カラートナー像が定着された用紙Pにクリアトナーのクリアトナー像を転写するクリアトナー転写装置80と、を備える。
カラートナー現像装置20colは、各カラートナーに対応して4個設けられている。像担持体40は、各カラートナーに対応して4個設けられている。各像担持体40は、転写ベルト31の移動方向に沿って設けられている。像担持体40の周上には、各カラートナー現像装置20colと、帯電ローラ41と、露光ユニット42と、クリーニングユニット43と、が設けられている。転写装置30は、各カラートナー現像装置20colで形成された各カラートナー像を用紙Pに二次転写する。定着装置50は、加熱及び加圧する定着ニップ領域に用紙Pを通過させることで、転写ベルト31から用紙Pに二次転写されたカラートナー像を用紙Pに付着させ、定着させる。
図9は、一例のクリアトナー転写装置を示す模式図である。図9に示すクリアトナー転写装置80は、カラートナー像が定着された用紙Pに、クリアトナー像を転写する装置である。クリアトナー転写装置80は、用紙Pの搬送方向における、定着装置50と光沢処理装置70との間に配置されている。
クリアトナー転写装置80は、クリアトナー用の静電潜像を現像する第二現像装置であるカラートナー現像装置20colと、表面(周面)に静電潜像が形成される像担持体40と、クリアトナー像を用紙Pに転写する転写ローラ81と、を備える。
クリアトナー現像装置20clrは、クリアトナーに対応して1個設けられている。像担持体40は、クリアトナーに対応して1個設けられている。像担持体40は、用紙Pの搬送経路上に設けられている。像担持体40の周上には、クリアトナー現像装置20clrと、帯電ローラ41と、露光ユニット42と、クリーニングユニット43と、が設けられている。転写ローラ81は、用紙Pの搬送経路R1を挟んで像担持体40に圧接されて、像担持体40からクリアトナー像を用紙Pに転写する。
続いて、画像形成装置1Bによる印刷工程について説明する。画像形成装置1Bに被記録画像の画像信号が入力されると、画像形成装置1Bの制御部は、給紙ローラ11を回転させて、カセットKに積層された用紙Pをピックアップして搬送する。そして、帯電ローラ41により像担持体40の表面を所定の電位に均一に帯電させる(帯電工程)。その後、受信した画像信号に基づいて、露光ユニット42により像担持体40の表面にレーザ光を照射して静電潜像を形成する(露光工程)。
各カラートナー現像装置20colでは、それぞれ静電潜像が現像されてカラートナー像が形成される(現像工程)。こうして形成されたカラートナー像は、像担持体40と転写ベルト31とが対向する領域において、像担持体40から転写ベルト31へ一次転写される(転写工程)。転写ベルト31には、4個の像担持体40上に形成されたカラートナー像が順次積層されて、1つの積層カラートナー像が形成される。そして、積層カラートナー像は、懸架ローラ31dと二次転写ローラ33とが対向する転写ニップ領域R2において、搬送装置10から搬送された用紙Pに二次転写される。
積層カラートナー像が二次転写された用紙Pは、定着装置50へ搬送される。定着装置50は、用紙Pが定着ニップ領域を通過する際に、用紙Pを加熱ローラ52と加圧ローラ54との間で加熱及び加圧することにより、積層カラートナー像を用紙Pへ溶融定着させる(定着工程)。
積層カラートナー像が定着された用紙Pは、クリアトナー転写装置80へ搬送される。クリアトナー転写装置80のクリアトナー現像装置20clrでは、静電潜像が現像されてクリアトナー像が形成される(現像工程)。こうして形成されたクリアトナー像は、像担持体40と転写ローラ81とが対向する転写ニップ領域において、積層カラートナー像が定着された用紙Pに転写される(転写工程)。
クリアトナー像が転写された用紙Pは、光沢処理装置70へ搬送される。光沢処理装置70は、用紙Pが加熱ローラ73と加圧ローラ74との間の再溶融ニップ領域R4を通過することで、用紙Pを加熱及び加圧する。これにより、用紙Pに形成されたカラートナー像及びクリアトナー像を構成するカラートナー及びクリアトナーは、加圧された状態で再溶融する(再溶融処理)。再溶融処理では、トナーが再溶融することで、用紙Pのトナーが搬送ベルト71の表面に密着する。そして、冷却装置75が、搬送ベルト71及び用紙Pを冷却することによって、溶融されたトナーが冷却固化する(冷却処理)。冷却処理によって溶融されたトナーが冷却固化することで、搬送ベルト71の表面形状が用紙Pの表面のトナーに転写され、トナーが平坦になる。そして、用紙Pのトナーが搬送ベルト71の表面から剥離する。その後、用紙Pは、排出ローラ62,64によって画像形成装置1Bの外部へ排出される。
このように、図8に示す画像形成装置1Bでは、カラートナー像が定着された後に、クリアトナー像が用紙Pに転写されるため、クリアトナーに含まれるワックス量がカラートナーに含まれるワックス量よりも少なくても、用紙Pが転写ベルト31等から剥離し難くなるのを抑制することができる。
図10は、一例の画像形成装置1Cの一部を示す概念図である。図10に示す画像形成装置1Cは、光沢処理装置70を制御する制御部90を備える。
制御部90は、用紙Pの印刷領域にカラートナーのみの像とクリアトナーが形成された像とが混在して形成される場合、用紙Pの印刷領域の全体にクリアトナー像が形成される場合よりも、用紙Pが搬送ベルト71に密着している時間が短くなるように、光沢処理装置70を制御する。つまり、制御部90は、用紙Pの印刷領域にカラートナーのみの像とクリアトナーが形成された像とが混在して形成される場合、用紙Pの印刷領域の全体にクリアトナー像が形成される場合よりも、トナーの加熱時間が短くなるように、光沢処理装置70を制御する。用紙Pの印刷領域の一部にクリアトナー像が形成されるか、用紙Pの印刷領域の全体にクリアトナー像が形成されるか、の判断は、例えば、操作者の操作パネル等からの印刷指示操作、印刷を行う画像信号の解析結果等に基づいて行うことができる。
ところで、用紙Pに、クリアトナー像が形成されたクリアトナー領域と、カラートナー像のみが形成されたカラートナー領域と、を形成し、クリアトナー領域の光沢を高くして、カラートナー領域の光沢を高くしたくない場合がある。又は、クリアトナー領域を光沢にして、カラートナー領域を光沢にしたくない場合がある。このような場合、再溶融ニップ領域R4での加熱時間が長いと、カラートナー領域においてもトナーが十分に再溶融して搬送ベルト71との密着力が高くなるため、クリアトナー領域とカラートナー領域との光沢差がつきにくくなる場合がある。
図11は、トナーの加熱時間とトナーの光沢との関係を示している。図11において、横軸は、トナーの加熱時間を示しており、縦軸は、トナーの光沢を示している。また、図11において、線T1は、第一トナー(ワックス量10%)のトナー像を形成した用紙Pに対応し、線T2は、第二トナー(ワックス量100%)のトナー像を形成した用紙Pに対応する。なお、ワックス量は、第二トナーに含まれるワックス量を100%として換算した値を示している。
用紙Pの印刷領域上に、カラートナー(第二トナー)のみの像と最上層にクリアトナー(第一トナー)が形成された像とが混在して形成される場合、図11に示すt1の加熱時間では、どちらのトナーも十分溶融しているため、両方の像の光沢が高くなってしまい、光沢差が殆どでない。しかしながら、図11に示すt2の加熱時間では、ワックス量の多いカラートナーでは、搬送ベルト71との密着時間がワックス量の少ないクリアトナーよりも相対的に短くなるため、両者の光沢差を大きくすることができる。
上述したように、用紙Pが搬送ベルト71に密着している時間は、トナーの加熱時間により変わる。つまり、トナーの加熱時間が短いほど、用紙Pが搬送ベルト71に密着している時間が短くなる。そして、トナーの加熱時間は、搬送ベルト71による用紙Pの搬送速度、用紙Pの搬送方向における再溶融ニップ領域R4の長さ等により変わる。つまり、搬送ベルト71による用紙Pの搬送速度が高いほど、トナーの加熱時間が短くなる。また、用紙Pの搬送方向における再溶融ニップ領域R4の長さが短いほど、トナーの加熱時間が短くなる。
そこで、例えば、図12に示すように、制御部90は、光沢処理装置70において、用紙Pの搬送速度を制御するものとしてもよい。図12に示す制御部90は、用紙Pの印刷領域の一部にクリアトナー像が形成される場合、用紙Pの印刷領域の全体にクリアトナー像が形成される場合に比べて、搬送ベルト71による用紙Pの搬送速度を高くする。用紙Pの搬送速度の制御は、例えば、張架ローラ72を回転駆動するモータ76の回転速度を制御することにより行うことができる。
また、例えば、図13に示すように、制御部90は、光沢処理装置70において、用紙Pの搬送方向における再溶融ニップ領域R4の幅を制御するものとしてもよい。図13に示す制御部90は、用紙Pの印刷領域の一部にクリアトナー像が形成される場合、用紙Pの印刷領域の全体にクリアトナー像が形成される場合よりも、用紙Pの搬送方向における再溶融ニップ領域R4の幅を狭くする。用紙Pの搬送方向における再溶融ニップ領域R4の幅は、例えば、加熱ローラ73に対する加圧ローラ74の押し付け力により変えることができる。つまり、加熱ローラ73に対する加圧ローラ74の押し付け力を大きくすることで、用紙Pの搬送方向における再溶融ニップ領域R4の幅が広くなり、加熱ローラ73に対する加圧ローラ74の押し付け力を小さくすることで、用紙Pの搬送方向における再溶融ニップ領域R4の幅が狭くなる。この再溶融ニップ領域R4の幅の制御は、例えば、加圧ローラ74を加熱ローラ73に対する離接方向に移動させるアクチュエータ77の駆動を制御することにより行うことができる。
本明細書に記載の全ての側面、利点及び特徴が、必ずしも、いずれかひとつの特定の例及び実施形態により達成される又は含まれるわけではないことは理解されたい。実際、本明細書において様々な例を記載し示したが、他の例もその配置及び詳細について修正することができることは明らかであるべきだ。ここに請求される保護主題の精神及び範囲に包含される全ての修正及び変形を請求する。
例えば、図8に示す画像形成装置1Bの第二転写装置であるクリアトナー転写装置80は、一例として、図1に示す画像形成装置1Aのクリアトナー像を用紙Pに形成するための装置で構成されているものとして説明したが、第二転写装置は、カラートナー像が定着された用紙にクリアトナー像を転写することができれば、如何なる構成の装置であってもよい。例えば、第二転写装置は、クリアトナーが収容されたハウジング(クリアトナータンク)と、用紙の搬送経路上又は用紙の搬送経路の近傍に配置されたクリアトナー転写ローラと、を備え、クリアトナー転写ローラが、ハウジングに収容されたクリアトナーをピックアップして用紙に転写するものとしてもよい。

Claims (15)

  1. カラートナーを収容して印刷媒体上にカラートナー像を形成するとともに、クリアトナーを収容して前記印刷媒体上にクリアトナー像を形成し、前記クリアトナーに含まれるワックス量が前記カラートナーに含まれるワックス量よりも少ない、トナー像形成装置と、
    前記印刷媒体上の前記クリアトナーを溶融することにより、前記カラートナー像及び前記クリアトナー像を有する前記印刷媒体に光沢仕上げを付与する光沢処理装置と、を備える、
    画像形成システム。
  2. 前記トナー像形成装置は、
    前記カラートナー像を現像する第一現像装置と、
    前記クリアトナー像を現像する第二現像装置と、
    前記カラートナー像及び前記クリアトナー像を前記印刷媒体に転写する転写装置と、
    前記カラートナー像及び前記クリアトナー像を前記印刷媒体に定着させる定着装置と、を有する、
    請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 前記トナー像形成装置は、
    前記カラートナー像を現像する第一現像装置と、
    前記カラートナー像を前記印刷媒体に転写する第一転写装置と、
    前記カラートナー像を前記印刷媒体に定着させる定着装置と、
    前記クリアトナー像を現像する第二現像装置と、
    前記カラートナー像が定着された前記印刷媒体に前記クリアトナー像を転写する第二転写装置と、を有する、
    請求項1に記載の画像形成システム。
  4. 前記クリアトナーに含まれるワックス量は、前記カラートナーに含まれるワックス量の0.25倍以下である、
    請求項1に記載の画像形成システム。
  5. 前記クリアトナーには、ワックスが含まれていない、
    請求項1に記載の画像形成システム。
  6. 前記クリアトナーは、半透明トナーを含む、
    請求項1に記載の画像形成システム。
  7. 前記光沢処理装置は、
    前記カラートナー像及び前記クリアトナー像を有する前記印刷媒体を搬送する搬送ベルトと、
    前記カラートナー及び前記クリアトナーを再溶融するために前記搬送ベルトに沿って配置された再溶融アセンブリと、
    前記印刷媒体上の溶融した前記クリアトナーを冷却する冷却装置と、を備える、
    請求項1に記載の画像形成システム。
  8. 前記印刷媒体の印刷領域に前記カラートナーのみの像と前記クリアトナーが形成された像とが混在して形成される場合、前記印刷媒体の印刷領域の全体に前記クリアトナー像が形成される場合よりも、前記印刷媒体が前記搬送ベルトに密着している時間が短くなるように、前記光沢処理装置を制御する制御部を備える、
    請求項7に記載の画像形成システム。
  9. 前記印刷媒体の搬送速度を制御する制御部を備え、
    前記制御部は、前記印刷媒体の印刷領域の一部に前記クリアトナー像が形成される場合、前記印刷媒体の印刷領域の全体に前記クリアトナー像が形成される場合に比べて、前記搬送ベルトによる前記印刷媒体の搬送速度を高くする、
    請求項7に記載の画像形成システム。
  10. 前記再溶融アセンブリは、前記カラートナー及び前記クリアトナーを再溶融するために前記印刷媒体との間に再溶融ニップ領域を形成するように構成されており、
    前記画像形成システムは、前記印刷媒体の搬送方向における前記再溶融ニップ領域の幅を制御する制御部を備え、
    前記制御部は、前記印刷媒体の印刷領域の一部に前記クリアトナー像が形成される場合、前記印刷媒体の印刷領域の全体に前記クリアトナー像が形成される場合よりも、前記印刷媒体の搬送方向における前記再溶融ニップ領域の幅を狭くする、
    請求項7に記載の画像形成システム。
  11. 前記再溶融アセンブリは、加熱ローラと、前記加熱ローラに対して前記搬送ベルトを押し付けて前記搬送ベルトとの間に前記再溶融ニップ領域を形成する加圧ローラと、を有し、
    前記制御部は、前記加熱ローラに対する前記加圧ローラの押し付け力を制御することで、前記印刷媒体の搬送方向における前記再溶融ニップ領域の幅を制御する、
    請求項10に記載の画像形成システム。
  12. 前記クリアトナーの溶融温度は、前記カラートナーの溶融温度よりも低い、
    請求項1に記載の画像形成システム。
  13. カラートナーを収容する第一トナータンクと、クリアトナーを収容する第二トナータンクと、を有し、印刷媒体上にカラートナー像及びクリアトナー像を形成するトナー像形成装置と、
    前記印刷媒体上の前記カラートナー及び前記クリアトナーを溶融することにより、前記カラートナー像及び前記クリアトナー像を有する前記印刷媒体に光沢仕上げを付与する光沢処理装置と、を備え、
    前記第二トナータンクに収容される前記クリアトナーのワックス量は、前記第一トナータンクに収容される前記カラートナーのワックス量よりも少ない、
    画像形成システム。
  14. 前記クリアトナーに含まれるワックス量は、前記カラートナーに含まれるワックス量の0.25倍以下である、
    請求項13に記載の画像形成システム。
  15. 前記印刷媒体の印刷領域に前記カラートナーのみの像と前記クリアトナーが形成された像とが混在して形成される場合、前記印刷媒体の印刷領域の全体に前記クリアトナー像が形成される場合よりも、前記トナーの加熱時間が短くなるように、前記光沢処理装置を制御する制御部を備える、
    請求項13に記載の画像形成システム。
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