JP2003091172A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003091172A
JP2003091172A JP2001283742A JP2001283742A JP2003091172A JP 2003091172 A JP2003091172 A JP 2003091172A JP 2001283742 A JP2001283742 A JP 2001283742A JP 2001283742 A JP2001283742 A JP 2001283742A JP 2003091172 A JP2003091172 A JP 2003091172A
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JP2001283742A
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English (en)
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Hiroaki Awano
宏明 粟野
Onori Yoshino
大典 吉野
Tsutomu Ando
力 安藤
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、レーザビームプリンタやデジタル
複写機等といった画像形成装置に関し、ベルトクリーナ
と残留トナーとの付着力が減少することが抑制される画
像形成装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 クリーニングロール表面のワックス(離
型剤)を除去し、中間転写体上に残留する残留トナーと
クリーニングロール間の付着力を増加させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザビームプリ
ンタやデジタル複写機等といった画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、画像濃度や像面積率に拘らず、画
像光沢および色再現性に優れ、色むらの発生がなく、粒
状性に優れ、さらに、画像光沢の均一性に優れた画像を
得るための画像形成装置として、像担持体上のトナー像
を中間転写体に転写した後、この中間転写体上のトナー
像を転写用紙に転写すると同時に定着して画像を形成す
る画像形成装置が知られている(特開平10−6302
8号公報参照)。
【0003】以下、像担持体の一例として感光体ドラム
を備え、また、中間転写体の一例として中間転写ベルト
を備えた画像形成装置について説明する。
【0004】図2は、従来の画像形成装置の一例であ
る、感光体ドラムを4個直列に配した4連式のカラーレ
ーザプリンタの概略構成図である。
【0005】この図2に示す画像形成装置は、矢印A方
向に回転する、シアン(C),マゼンタ(M),イエロ
ー(Y),黒(K)の各色毎に独立して配置された4個
の感光体ドラム1(C),1(M),1(Y),1
(K)を備えており、これら4個の感光体ドラム1
(C),1(M),1(Y),1(K)は、それぞれの
表面にCMYK各色の単色のトナー像が形成されるもの
である。また、この画像形成装置は、それら4個の感光
体ドラム1(C),1(M),1(Y),1(K)それ
ぞれの表面に、離型剤を含有したトナーを付与すること
によりCMYK各色の単色のトナー像を形成するための
現像装置16(C),16(M),16(Y),16
(K)も備えている。また、この画像形成装置は、後述
する中間転写ベルト7を帯電させてトナー像を転写する
転写装置2(C),2(M),2(Y),2(K)を備
えている。さらに、この画像形成装置は、各転写位置T
1と加熱加圧位置T2とを経由する経路に沿って、ベル
ト駆動ロール3の駆動力によって矢印B方向に循環移動
する中間転写ベルト7を備えている。また、この画像形
成装置は、中間転写ベルト7の移動経路の、各転写位置
T1よりも下流側かつ加熱加圧位置T2よりも上流側に
おいて、中間転写ベルト7がトナーの軟化点の温度以上
の温度に保たれるように、中間転写ベルト7を予備加熱
するベルト加熱板4を備えている。また、加熱加圧位置
T2には、中間転写ベルト7により搬送されたトナー像
13を、転写用紙10aとともに加熱加圧する加熱定着
処理を施す転写ロール5,6が、中間転写ベルト7を挟
んで互いに対向するように配置され、さらに、後述す
る、転写ロール6に付着するカブリトナー等をクリーニ
ングするための転写ロールクリーナ11が転写ロール6
に接して配備されている。また、中間転写ベルト7の移
動経路の、各転写位置T1よりも上流側かつ加熱加圧位
置T2よりも下流側には、中間転写ベルト7に接し、排
出された転写用紙10bに転写されずに中間転写ベルト
7上に残留する残留トナーを付着力で剥ぎ取ることによ
ってその残留トナーをクリーニングするベルトクリーナ
8が配置され、このベルトクリーナ8と中間転写ベルト
7との間の密着性を高めるためのクリーナ対向ロール9
が、ベルトクリーナ8に対向するように配置されてい
る。
【0006】上述したようにして構成された画像形成装
置は、現像装置16(C),16(M),16(Y),
16(K)により感光体ドラム1(C),1(M),1
(Y),1(K)上にCMYK各色の単色のトナー像が
形成される。ベルト駆動ロール3の駆動力によって図中
矢印B方向に循環移動する中間転写ベルト7は、転写装
置2(C),2(M),2(Y),2(K)によって帯
電され、感光体ドラム1(C),1(M),1(Y),
1(K)上に形成されて可視化されたCMYK各色のト
ナー像は、各々の感光体ドラム1(C),1(M),1
(Y),1(K)上から所定のタイミングで順次静電力
によって中間転写ベルト7に転写されて重ね合わせら
れ、これによりフルカラーのトナー像13が形成され
る。この中間転写ベルト7に転写されたトナー像13
は、その中間転写ベルト7の矢印B方向の循環移動によ
り搬送され、ベルト加熱板4上を通過することによって
トナーの軟化点の温度まで加熱されて溶融する。加熱溶
融されたトナー像13は、中間転写ベルト7の矢印B方
向の循環移動により加熱加圧位置T2に搬送され、同時
に、図示しない給紙トレイから転写用紙10aも加熱加
圧位置T2に搬送される。この加熱加圧位置T2に配置
された転写ロール5,6は、加熱加圧位置T2に搬送さ
れたトナー像13を、転写用紙10aとともに加熱加圧
する加熱定着処理を施すことにより、トナー像13を転
写用紙10aに転写定着する。ここで、中間転写ベルト
7には、転写用紙10aにプリント画像として転写され
るもの以外のトナー像、例えば、トナー濃度やCMYK
4色のトナー像13の転写位置を制御するための制御用
画像等も転写されている。また、カブリトナーと呼ばれ
る、感光体ドラム1(C),1(M),1(Y),1
(K)上にトナー像13以外に付着する極低濃度のトナ
ーも中間転写ベルト7にトナー像として転写される。こ
れら制御用画像やカブリトナーは、転写用紙10aに画
像が転写定着される際に転写ロール6に付着する。つま
り、転写ロール6は、カブリトナー等をクリーニングす
る機能も兼ねており、転写ロール6によってクリーニン
グされたトナーは、さらに転写ロールクリーナ11によ
ってクリーニングされる。トナー像13が転写定着され
た転写用紙10aは、中間転写ベルト7と密着した状態
で搬送され、用紙剥離ロール14に達するまでに冷却さ
れ、トナー像13が転写用紙10bに十分に固着した状
態で用紙剥離ロール14によって剥離され、図示しない
出力トレイへ排出される。排出された転写用紙10bに
転写されずに中間転写ベルト7上に残留する残留トナー
は、ベルトクリーナ8によりクリーニングされる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】排出された転写用紙1
0bに転写されずに中間転写ベルト7上に残留する残留
トナーをクリーニングする装置として、例えば、特公平
4−31394号公報には、表面がトナー層で覆われた
クリーニング部材で、中間転写ベルト上に残留する残留
トナーを付着力で剥ぎ取ることによってその残留トナー
をクリーニングする装置が開示されている。
【0008】ここで、中間転写ベルト7上に残留する残
留トナーのクリーニングを確実にするための条件につい
て図3を用いて説明する。
【0009】図3は、中間転写ベルト7上に残った残留
トナー13´がベルトクリーナ8によりクリーニングさ
れるときの模式図である。
【0010】ここで、クリーニング部材表面と残留トナ
ー13´とが接したときに生ずる付着力F1に対して、
中間転写ベルト7の表面層と残留トナー13´との間の
付着力F2が小さい状態(F1>F2)のときに、中間
転写ベルト7上の残留トナー13´はクリーニング部材
に付着し、中間転写ベルト7の表面がクリーニングされ
る。
【0011】この条件(F1>F2)を得るためには、
付着力F1を強めるか付着力F2を弱める必要がある。
付着力F1を強める方法としては、図2のようにベルト
クリーナ8の対向にクリーナ対向ロール9を配置し、ベ
ルトクリーナ8と中間転写ベルト7との間の密着性を高
める方法がある。また、付着力F2を弱める方法として
は、ベルトクリーナ8を加熱し、残留トナー13´を溶
融することにより中間転写ベルト7の表面層と残留トナ
ー13´との間の付着力F2を弱くする方法がある。
【0012】しかしながら、中間転写ベルト7は、プリ
ント枚数が数十〜数百枚と増えていくに従い、放電・加
熱等のストレスを受けて、トナーとの付着力F2が徐々
に増加していく。そして、次第に転写用紙10aに転写
できなかった微小なトナーがクリーニングしきれずに、
中間転写ベルト7上に残留し、中間転写ベルト7の表面
粗さが悪化してくることが分かっている。そのために、
転写定着による平滑なトナー像の形成が困難となり、結
果として画像の光沢が悪化するという問題が生じてい
る。
【0013】光沢の悪化を抑えるには、放電・加熱によ
る中間転写ベルト7とトナー像13との間の付着力F2
の上昇を抑制することが必要である。その対策として、
ワックスに代表される離型剤を中間転写ベルト7に供給
すると、光沢の悪化が軽減されることが実験から分かっ
ている。このため、図2に示す従来の画像形成装置で
は、上述したように離型剤を含有したトナーが用いられ
ており、これにより中間転写ベルト7の表面に離型剤が
付与されている。尚、離型剤を、トナーとは別に中間転
写ベルトに直接付与することも有効である。
【0014】図4は、図2に示す画像形成装置に備えら
れたベルトクリーナの拡大図である。
【0015】以上説明した画像形成装置のベルトクリー
ナ8は、図4に示すようにベルトクリーナ8のトナー層
15に粘着性を持たせるために、ベルトクリーナ8を内
部からランプヒータ8aで加熱しており、ベルトクリー
ナ8のトナー層15は半溶融状態となっている。離型剤
としてトナーに含有されるワックスは、トナーに比べて
融点は低く、ベルトクリーナ8のトナー層15が半溶融
状態にある時には、ワックス(離型剤)はすでに溶融状
態にあり、ベルトクリーナ8の加熱放置時間が長いほ
ど、ワックス(離型剤)がベルトクリーナ8の表面を被
っていくことが実験から分かっている。
【0016】図5は、図2に示す画像形成装置に備えら
れたベルトクリーナの表面のトナーを加熱放置した際の
離型剤移動の説明図である。
【0017】特にプリントが待機されている待機時に
は、ベルトクリーナ8が、余熱のために加熱状態のまま
プリントが開始されるまでの間放置される。ここでは、
上述したように離型剤15を含有したトナーが用いられ
ており、ベルトクリーナ8のトナー層15内部に含有さ
れている離型剤15aは、プリントが実行されている作
動時には、図5aに示すように均一に分布するが、ベル
トクリーナ8が加熱放置されている間に図5bのように
ベルトクリーナ8のトナー層15の表面にワックス(離
型剤15a)が広がってくることが実験から分かってい
る。
【0018】図7は、トナーのワックス(離型剤)含有
量とベルトクリーニング力との関係図である。
【0019】この図7に示す関係図の横軸は、トナーに
含有するワックス(離型剤)含有量(%)を示し、縦軸
は、表面にトナー層を有するベルトクリーナによって中
間転写ベルト上に残った残留トナーをクリーニングする
ベルトクリーニング力(図3に示す付着力F1)を示
す。
【0020】この図7に示す関係図より、トナーに含有
するワックス(離型剤)の含有量の割合が多いほど、ベ
ルトクリーナと残留トナーが接するときに生ずる付着力
F1(図3参照)が減少することが分かる。
【0021】従って、図5を用いて説明したように、ベ
ルトクリーナ8が加熱放置されることによって、ベルト
クリーナ8のトナー層15の表面にワックス(離型剤1
5a)が広がってくると、図7を用いて説明したように
付着力F1(図3参照)が減少し、中間転写ベルト上に
残った残留トナーをクリーニングするクリーニング性が
悪化してしまう。その結果、残留トナー13´が、完全
にクリーニングされず、次のプリント時に転写用紙10
aに、中間転写ベルト上に残った残留トナーが転写され
てしまう等の問題が生じ、画質不良を引き起こす可能性
がある。
【0022】本発明は、上記事情に鑑み、ベルトクリー
ナと残留トナーとの付着力が減少することが抑制される
画像形成装置を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の画像形成装置は、表面にトナー像が形成される像担
持体と、上記像担持体上に接触もしくは近接した転写位
置と所定の加熱加圧位置とを経由する経路に沿って循環
移動し、上記転写位置で表面に上記像担持体上のトナー
像の転写を受けてそのトナー像を上記加熱加圧位置に搬
送する中間転写体と、上記加熱加圧位置において上記中
間転写体上のトナー像をその中間転写体と所定の記録用
紙との間に挟んで加熱するとともに加圧してそのトナー
像をその記録用紙に転写する加熱加圧部と、所定の離型
剤を、最終的に上記中間転写体上に供給する離型剤供給
器と、上記中間転写体の移動経路の、上記転写位置より
も上流側かつ上記加熱加圧位置よりも下流側において上
記中間転写体に接し、その中間転写体上に残留するトナ
ーを付着力で剥ぎ取ることによってそのトナーをクリー
ニングするクリーニング体と、上記クリーニング体によ
って上記中間転写体上からトナーとともに剥ぎ取られた
離型剤をそのクリーニング体の表面から除去する離型剤
除去部とを備えたことを特徴とする。
【0024】ここで、上記本発明の画像形成装置におい
て、上記クリーニング体は、上記像担持体上にトナー像
が形成され、そのトナー像が最終的に上記記録用紙に転
写される画像形成動作が実行されている作動時には、上
記中間転写体および上記離型剤除去部の双方に対して接
し、その画像形成動作が待機されている待機時には、そ
の中間転写体およびその離型剤除去部の双方から離間す
るものであることが好ましい。
【0025】また、上記本発明の画像形成装置におい
て、上記クリーニング体は、上記像担持体上にトナー像
が形成され、そのトナー像が最終的に上記記録用紙に転
写される画像形成動作が実行されている作動時には、上
記中間転写体に接するとともに上記離型剤除去部から離
間し、その画像形成動作が待機されている待機時には、
その中間転写体から離間するとともにその離型剤除去部
に接するものであることも好ましい形態である。
【0026】さらに、上記本発明の画像形成装置におい
て、上記クリーニング体は、上記像担持体上にトナー像
が形成され、そのトナー像が最終的に上記記録用紙に転
写される画像形成動作が実行されている作動時には、上
記中間転写体に接するとともに上記離型剤除去部から離
間し、その画像形成動作が待機されている待機時には、
その中間転写体およびその離型剤除去部の双方から離間
し、待機時から作動時に移行する際には、その中間転写
体から離間したままその離型剤除去部に一時的に接し、
その後、その離型剤除去部から離間してその中間転写体
に接するものであることがさらに好ましい。
【0027】また、上記本発明の画像形成装置におい
て、上記離型剤除去部は、上記クリーニング体によって
上記中間転写体上からトナーとともに剥ぎ取られた離型
剤をそのクリーニング体の表面から除去して保持する離
型剤第1除去手段と、その離型剤第1除去手段によって
保持されている離型剤をその離型剤第1除去手段から除
去する離型剤第2除去手段により構成されるものである
ことが好ましい。
【0028】このような離型剤第1除去手段および離型
剤第2除去手段を備えた画像形成装置において、上記離
型剤第1除去手段は、離型剤を保持する保持力により離
型剤を上記クリーニング体の表面から除去するものであ
り、上記離型剤第2除去手段は、その離型剤第1除去手
段の保持力よりも強い保持力により、離型剤をその離型
剤第1除去手段から除去するものであることが好まし
い。
【0029】さらに、このような離型剤第1除去手段お
よび離型剤第2除去手段を備えた画像形成装置におい
て、上記離型剤第2除去手段は、上記像担持体上にトナ
ー像が形成され、そのトナー像が最終的に上記記録用紙
に転写される画像形成動作が実行されている作動時およ
びその画像形成動作が待機されている待機時には、上記
離型剤第1除去手段から離間し、待機時から作動時に移
行する際には、上記離型剤第1除去手段に一時的に接
し、その後、その離型剤第1除去手段から離間するもの
であることが好ましい。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0031】図1は、本発明の画像形成装置の一実施形
態である、感光体ドラムを4個直列に配した4連式のカ
ラーレーザプリンタの概略構成図である。以下に、本発
明の画像形成装置の実施形態について図面を参照して説
明するが、本発明は以下の実施形態に限定されるもので
はない。
【0032】また、図1は、本発明の実施形態の構成を
説明するための図であり、この図1に示す画像形成装置
において、従来の技術の欄で説明した画像形成装置(図
2参照)の構成要素と同一の構成要素については同一符
号を付してある。
【0033】この図1に示す画像形成装置は、矢印A方
向に回転する、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ
ー(Y)、黒(K)の各色毎に独立して配置された4個
の感光体ドラム1(C),1(M),1(Y),1
(K)と、ここでは図示していない光走査装置と、現像
装置16(C),16(M),16(Y),16(K)
と、転写装置2(C),2(M),2(Y),2(K)
と、ベルト駆動ロール3と、ベルト加熱板4と、転写ロ
ール5,6と、中間転写ベルト7と、ベルトクリーナ8
と、クリーナ対向ロール9と、転写ロールクリーナ11
と、離型剤除去装置12と、用紙剥離ロール14とによ
って構成されている。
【0034】現像装置16(C),16(M),16
(Y),16(K)は、感光体ドラム1(C),1
(M),1(Y),1(K)それぞれの表面に離型剤を
含有したトナーを供給する装置である。
【0035】転写装置2(C),2(M),2(Y),
2(K)は、中間転写ベルト7を帯電させて、感光体ド
ラム1(C),1(M),1(Y),1(K)の表面に
形成されるトナー像を中間転写ベルト7に転写する装置
である。
【0036】ベルト駆動ロール3は、中間転写ベルト7
を矢印B方向に循環移動させるものである。
【0037】また、ベルト加熱板4は、金属板の裏面に
面状のヒータを貼ったものであり、160℃に温度設定
されている。
【0038】また、転写ロール5,6、およびクリーナ
対向ロール9は、金属ロール上にシリコーンゴム等の耐
熱弾性層を有しており、転写ロール5,6、およびクリ
ーナ対向ロール9の内部には熱源が設けられていて温度
制御が可能である。この熱源により、転写ロール5,6
は、トナーの軟化点以上の温度となるように設定制御さ
れており、ここでは95℃に温度設定されている。ま
た、後述するようにして、転写ロール5,6間(加熱加
圧位置T2)にトナー像13と転写用紙10aとが搬送
された際に、加熱加圧位置T2で、転写ロール5,6と
トナー像13と転写用紙10aとが十分に密着して部分
的な浮きが発生せず、かつ転写用紙10aにしわやずれ
が発生しないように、転写ロール5,6間(加熱加圧位
置T2)にニップ圧力を設定する。ここでは、転写ロー
ル5,6間の加圧荷重は765Nに設定されている。さ
らに、転写ロール6は、中間転写ベルト7起動直後の負
荷を軽減するために駆動後に中間転写ベルト7に接触
し、中間転写ベルト7停止前に中間転写ベルト7から離
間する。また、クリーナ対向ロール9は90℃に設定さ
れている。
【0039】また、中間転写ベルト7は、ベース層と表
面層の2層構造により構成されている。ベース層には、
トナー像を感光体ドラム1(C),1(M),1
(Y),1(K)から中間転写ベルト7に静電的に、画
像乱れなく転写するために、一般的に、体積抵抗率を調
整することができる材料が用いられる。ここでは、カー
ボンブラックを添加したポリイミドフィルムが用いられ
ており、カーボンブラックの添加量を変化させることで
体積抵抗率を調整することができる。表面層には、中間
転写ベルト7から転写用紙10aへの同時転写・定着を
行うときに、トナー像13を挟み中間転写ベルト7と転
写用紙10aの密着をよくするために、一般的に、弾性
を有した材料が用いられる。ここでは、シリコーンゴム
が用いられている。シリコーンゴムは弾性を有し、その
表面が常温でトナーに対して粘着性を示し、さらに、転
写用紙10aヘの移行を効率化するために溶融されて流
動化されたトナーが表面から離れ易いという特性を有す
るものであるため、中間転写ベルト7の表面層には最適
である。このように、中間転写ベルト7は、一般的な記
録媒体である紙とは異なり、環境(温湿度)による影響
を受けにくく、表面性、抵抗値など物性的に安定するも
のであるため、密着して感光体ドラム1(C),1
(M),1(Y),1(K)から中間転写ベルト7上ヘ
の静電転写を行うことができ、適切な物性値を与えてや
れば、転写電界の乱れなどによるトナー像13の乱れや
ムラはほとんど生じないという特徴がある。
【0040】また、ベルトクリーナ8および転写ロール
クリーナ11は、内部に温度制御が可能な熱源を有する
金属ロール上に表面層として、トナーのガラス転移点
(約65℃)およびトナーの軟化点(約113℃)それ
ぞれとほぼ同じガラス転移点と軟化点を持つポリエステ
ル樹脂が用いられている。ここでは、転写ロールクリー
ナ11は115℃に設定され、転写ロールクリーナ11
と転写ロール6との間の加圧荷重は102Nに設定され
ている。また、転写ロールクリーナ11は、中間転写ベ
ルト7起動直後の負荷を軽減するために中間転写ベルト
7駆動後に転写ロール6にニップし、中間転写ベルト7
停止前に転写ロール6から離れるものである。また、ベ
ルトクリーナ8はトナー軟化点の温度より高い120℃
に、中間転写ベルト7を介してそのベルトクリーナ8と
対向する位置に配置したクリーナ対向ロール9は、上述
したように90℃に設定され、そして、ベルトクリーナ
8とクリーナ対向ロール9との間の加圧荷重は204N
に設定されている。
【0041】また、用紙剥離ロール14は、曲率半径の
小さなロールが用いられており、転写用紙10bが転写
用紙自体の腰の強さによって中間転写ベルト7からトナ
ーとともに分離するものである。
【0042】次に、図1に示す画像形成装置の動作につ
いて説明する。
【0043】CMYK各色の光走査装置は、画像データ
に応じてレーザビームを変調し、レーザビーム照射装置
および回転多面鏡からなる光偏向器(各々図示省略)に
よってレーザビームを偏向し、表面が帯電された感光体
ドラム1(C),1(M),1(Y),1(K)上を走
査露光する。これにより、感光体ドラム1(C),1
(M),1(Y),1(K)上には静電潜像が形成さ
れ、この静電潜像が各々の現像装置16(C),16
(M),16(Y),16(K)によりCMYK各色に
トナー現像されて可視化される。
【0044】感光体ドラム1(C),1(M),1
(Y),1(K)上に接触もしくは近接した各転写位置
T1と加熱加圧位置T2とを経由する経路に沿って、ベ
ルト駆動ロール3の駆動力によって矢印B方向に循環移
動する中間転写ベルト7は、転写装置2(C),2
(M),2(Y),2(K)によって帯電され、感光体
ドラム1(C),1(M),1(Y),1(K)上に形
成されて可視化されたCMYK各色のトナー像は、各々
の感光体ドラム1(C),1(M),1(Y),1
(K)上から所定のタイミングで順次静電力によって中
間転写ベルト7に転写されて重ね合わせられ、これによ
りフルカラーのトナー像13が形成される。
【0045】この中間転写ベルト7に転写されたトナー
像13は、その中間転写ベルト7の矢印B方向の循環移
動により搬送され、中間転写ベルト7の移動経路の、各
転写位置T1よりも下流側かつ加熱加圧位置T2よりも
上流側において、中間転写ベルト7がトナーの軟化点以
上の温度に保たれるように中間転写ベルト7を予備加熱
する、160℃に温度設定されたベルト加熱板4上を通
過することによってトナーの軟化点の温度まで加熱され
て溶融する。
【0046】加熱加圧位置T2には、中間転写ベルト7
により搬送されたトナー像13を、転写用紙10aとと
もに加熱加圧する加熱定着処理を施す転写ロール5,6
が、中間転写ベルト7を挟んで互いに対向するように配
置されており、ベルト加熱板4上を通過することによっ
て加熱溶融されたトナー像13は、中間転写ベルト7の
矢印B方向の循環移動により加熱加圧位置T2に搬送さ
れ、同時に、図示しない給紙トレイから転写用紙10a
も加熱加圧位置T2に搬送される。この加熱加圧位置T
2に配置された転写ロール5,6は、加熱加圧位置T2
に搬送されたトナー像13を、転写用紙10aとともに
加熱加圧する加熱定着処理を施すことにより、トナー像
13を転写用紙10aに転写定着する。この転写ロール
5,6による転写定着の際には、画像保持体である中間
転写ベルト7とトナー像13と転写用紙10aは一体と
なって密着されるとともに加熱され、トナー像13のト
ナーが完全に溶融状態となり個々のトナーが融着して一
つの平滑なフィルム状となることが望ましい。この時、
トナー像13への効率的な熱伝達および転写用紙10a
へ溶融トナーを沈みこませて凹凸のない画像を形成する
目的で、中間転写ベルト7と転写用紙10aの密着が必
要であり、これが実現できずところどころに空気が入っ
たりすると、空気のあるところとないところで熱容量が
変わりトナー像13が均一に溶融せず、転写・定着ムラ
が微小なグロスむらとなる。
【0047】ここで、中間転写ベルト7に転写されるト
ナー像13について説明する。中間転写ベルト7には、
転写用紙10aにプリント画像として転写されるもの以
外のトナー像、例えば、トナー濃度やCMYK4色のト
ナー像13の転写位置を制御するための制御用画像等も
転写されている。また、カブリトナーと呼ばれる、感光
体ドラム1(C),1(M),1(Y),1(K)上に
トナー像13以外に付着する極低濃度のトナーも中間転
写ベルト7にトナー像として転写される。これら制御用
画像やカブリトナーは、転写用紙10aに画像が転写定
着される際に転写ロール6に付着する。そこで、転写ロ
ール6に付着するカブリトナー等をクリーニングするた
めの転写ロールクリーナ11が転写ロール6に接して配
備されており、この転写ロールクリーナ11が、転写ロ
ール6に付着するカブリトナー等をクリーニングするこ
とにより、転写ロール6に付着したトナーが次に加熱加
圧位置T2に搬送される転写用紙10aの裏面に付着す
るのを防いでいる。
【0048】トナー像13が転写定着された転写用紙1
0aは、中間転写ベルト7と密着した状態で搬送され、
用紙剥離ロール14に達するまでに冷却され、トナー像
13が転写用紙10bに十分に固着した状態で用紙剥離
ロール14によって剥離され、図示しない出力トレイへ
排出される。剥離に際しては、トナーが十分に凝集固化
し剥離媒体表面に強い接着力で定着されるように、転写
用紙10bが中間転写ベルト7と接する表面の温度をト
ナーの軟化点の温度より低温となる温度で転写用紙10
bが中間転写ベルト7から剥離されることが望ましく、
ここでは、転写ロール5,6によって転写定着される転
写・定着位置から用紙剥離ロール14によって剥離され
る剥離位置までの距離を長くして雰囲気温度を低くする
方法により転写用紙の表面温度を下げている。また、用
紙剥離ロール14による転写用紙10bの剥離において
は、曲率半径の小さなロールを用いることによって、転
写用紙10bが転写用紙自体の腰の強さによって中間転
写ベルト7からトナーとともに分離する。これらによ
り、画像濃度や画像面積率に拘らず、画像光沢および色
再現性に優れ、色むらの発生がなく、粒状性に優れ、さ
らに、画像光沢の均一性に優れた画像を得ることが可能
となる。尚、転写用紙の表面温度を下げる方法は、転写
・定着位置の下流であって、且つ、剥離位置の上流部分
に冷却手段を設ける方法であってもよく、この方法によ
れば、好適な表面状態の画像をさらに効率的に形成する
ことができる。
【0049】また、中間転写ベルト7の移動経路の、各
転写位置T1よりも上流側かつ加熱加圧位置T2よりも
下流側には、中間転写ベルト7に接し、この中間転写ベ
ルト7上に残留する残留トナーを付着力で剥ぎ取ること
によってその残留トナーをクリーニングするベルトクリ
ーナ8が配置され、このベルトクリーナ8と中間転写ベ
ルト7との間の密着性を高めるためのクリーナ対向ロー
ル9が、ベルトクリーナ8に対向するように配置されて
いる。
【0050】このベルトクリーナ8が配置された位置
に、転写用紙10bに転写されずに中間転写ベルト7上
に残留する残留トナーが一度冷却された状態で搬送され
てくる。ここで、上述したように、ベルトクリーナ8は
トナーの軟化点の温度より高い120℃に、中間転写ベ
ルト7を介してそのベルトクリーナ8と対向する位置に
配置したクリーナ対向ロール9は90℃に設定され、そ
して、ベルトクリーナ8とクリーナ対向ロール9との間
の加圧荷重は204Nに設定されている。これらの設定
により、冷却された残留トナーは、再度溶融し中間転写
ベルト7との付着力が低くなる。さらに、ポリエステル
樹脂の弾性によりベルトクリーナ8とクリーナ対向ロー
ル9との間の接触面積が増えることから、ベルトクリー
ナ8によるクリーニング性を高くすることができる。こ
れらの要素により、残留トナーは、ベルトクリーナ8に
よって確実にクリーニングされる。また、ベルトクリー
ナ8は、中間転写ベルト7起動直後の負荷を軽減するた
めに、駆動後に中間転写ベルト7に接触し、中間転写ベ
ルト7停止前に中間転写ベルト7から離れるものであ
る。
【0051】図8は、図1に示す画像形成装置に備えら
れたベルトクリーナ、クリーナ対向ロールおよび離型剤
除去装置の拡大図である。
【0052】図8(a)は、プリントが実行されている
作動時の図であり、図8(b)は、プリントが待機され
ている待機時の図である。
【0053】図8に示すように、離型剤除去部12は、
ベルトクリーナ8によって中間転写ベルト7上からトナ
ーとともに剥ぎ取られた離型剤をそのベルトクリーナ8
の表面から除去して保持する、シリコーンゴムを表面に
有した離型剤第1除去手段12a、および、離型剤第1
除去手段12aによって保持されている離型剤をその離
型剤第1除去手段12aから除去する、紙や布材を表面
に有した離型剤第2除去手段12bによって構成されて
いる。ここで、離型剤第1除去手段12aは、表面材料
(シリコーンゴム)が離型剤を保持する保持力により離
型剤をベルトクリーナ8の表面から除去するものであ
り、離型剤第2除去手段12bの表面材料(紙や布材)
は、離型剤第1除去手段12aの表面材料(シリコーン
ゴム)の保持力よりも強い保持力により、離型剤を離型
剤第1除去手段12aから除去する。従って、離型剤第
1除去手段12aと離型剤第2除去手段12bとの間、
および、離型剤第1除去手段12aとベルトクリーナ8
との間でのワックス(離型剤)の固着による回転不良が
防止される。
【0054】プリントが待機されている待機時には、ベ
ルトクリーナ8は中間転写ベルト7と離型剤除去部12
の両方から離間する(図8b)。プリントが開始される
と、ベルトクリーナ8は中間転写ベルト7と離型剤除去
部12の両方に接触して、ベルトクリーナ8の表面に広
がったワックス(離型剤)を離型剤第1除去手段12a
で除去し、同時に離型剤第2除去手段12bで、離型剤
第1除去手段12aで除去したワックス(離型剤)を除
去することにより、ベルトクリーナ8の表面にある離型
剤を除去する。このように、表面の離型剤が除去されな
がら、ベルトクリーナ8は、中間転写ベルト7の表面の
残留トナー13´をクリーニングする(図8a)。
【0055】図6は、図1に示す画像形成装置に備えら
れたベルトクリーナの表面の離型剤除去の説明図であ
る。
【0056】ベルトクリーナ8がプリント待機時に加熱
放置されることによって図6aのようにベルトクリーナ
8のトナー層15の表面に広がった離型剤15aが、離
型剤除去部12によって図6bのように除去される。こ
れによってベルトクリーナ8の表面のワックス(離型剤
15a)の含有量がプリント終了時の状態に戻る。トナ
ー層15の表面に離型剤15aが多く分布する場合は付
着力F1(図3参照)が小さく、クリーニング性が十分
得られないが、トナー層15の表面の離型剤15aを除
去した場合は付着力F1(図3参照)が大きくなるの
で、クリーニング性を高く維持でき、中間転写ベルト7
上に残留する残留トナー13´を安定してクリーニング
することができる。
【0057】図9に、別の実施形態を示す。離型剤除去
部12は、ベルトクリーナ8によって中間転写ベルト7
上からトナーとともに剥ぎ取られた離型剤をそのベルト
クリーナ8の表面から除去して保持する、シリコーンゴ
ムを表面に有した離型剤第1除去手段12a、および、
離型剤第1除去手段12aによって保持されている離型
剤をその離型剤第1除去手段12aから除去する、紙や
布材を表面に有した離型剤第2除去手段12bによって
構成されている。プリント待機時には、ベルトクリーナ
8は中間転写ベルト7と離型剤除去部12の両方から離
間する(図9b)。プリント開始直前に、ベルトクリー
ナ8は離型剤除去部12に接触して、ベルトクリーナ8
の表面に広がったワックス(離型剤)を離型剤第1除去
手段12aで除去し、同時に離型剤第2除去手段12b
で、離型剤第1除去手段12aで除去したワックス(離
型剤)を除去することにより、ベルトクリーナ8の表面
にある離型剤を除去する(図9c)。その後、プリント
が開始されると、ベルトクリーナ8は離型剤除去部12
から離間するとともに、中間転写ベルト7に接触して、
中間転写ベルト7の表面の残留トナー13´をクリーニ
ングする(図9a)。
【0058】従って、図9を用いて説明した実施形態に
よれば、プリント開始直前に、ベルトクリーナ8の表面
に広がったワックス(離型剤)が除去された後に、この
ベルトクリーナ8が、中間転写ベルト7上に残留する残
留トナー13´をクリーニングするため、高いクリーニ
ング性が発揮される。
【0059】図10に、さらに別の実施形態を示す。離
型剤除去部12は、ベルトクリーナ8によって中間転写
ベルト7上からトナーとともに剥ぎ取られた離型剤をそ
のベルトクリーナ8の表面から除去して保持する、シリ
コーンゴムを表面に有した離型剤第1除去手段12a、
および、離型剤第1除去手段12aによって保持されて
いる離型剤をその離型剤第1除去手段12aから除去す
る、紙や布材を表面に有した離型剤第2除去手段12b
によって構成されている。図8を用いて説明した例と同
様に、ここでも、離型剤第1除去手段12aと離型剤第
2除去手段12bとの間でのワックス(離型剤)の固着
による回転不良を防止するために、離型剤第1除去手段
12aは、表面材料(シリコーンゴム)が離型剤を保持
する保持力により離型剤をベルトクリーナ8の表面から
除去するものであり、離型剤第2除去手段12bの表面
材料(紙や布材)は、離型剤第1除去手段12aの表面
材料(シリコーンゴム)の保持力よりも強い保持力によ
り、離型剤を離型剤第1除去手段12aから除去するも
のである。しかし、除去するワックス(離型剤)量が多
い場合には、プリント待機時に離型剤第1除去手段12
aと離型剤第2除去手段12bとの間でのワックス(離
型剤)が固着する場合があるため、図10に示す実施形
態では、離型剤第1除去手段12aと離型剤第2除去手
段12bとの離間手段を設けている。プリント待機時に
は、ベルトクリーナ8は中間転写ベルト7と離型剤除去
部12の両方から離間するとともに、離型剤第2除去手
段12bは離型剤第1除去手段12aから離間する(図
10b)。プリント開始直前に、離型剤第2除去手段1
2bは離型剤第1除去手段12aに接触するとともに、
ベルトクリーナ8は離型剤第1除去手段12aに接触し
て、ベルトクリーナ8の表面に広がったワックス(離型
剤)を離型剤第1除去手段12aで除去し、同時に離型
剤第2除去手段12bで、離型剤第1除去手段12aで
除去したワックス(離型剤)を除去することにより、ベ
ルトクリーナ8の表面にある離型剤を除去する(図10
c)。その後、プリントが開始されると、ベルトクリー
ナ8は離型剤除去部12から離間するとともに、中間転
写ベルト7に接触して、中間転写ベルト7の表面の残留
トナー13´をクリーニングする。この時、離型剤第2
除去手段12bは離型剤第1除去手段12aから離間す
る(図10a)。
【0060】従って、図10を用いて説明した実施形態
によれば、プリント開始直前に、ベルトクリーナ8の表
面に広がったワックス(離型剤)が除去された後に、こ
のベルトクリーナ8が、中間転写ベルト7上に残留する
残留トナー13´をクリーニングするため、高いクリー
ニング性が発揮される。また、離型剤第1除去手段12
aと離型剤第2除去手段12bは、プリント開始直前に
互いに接するものであるため、離型剤第1除去手段12
aと離型剤第2除去手段12bとの間でのワックス(離
型剤)の固着による回転不良が防がれている。
【0061】図11に、離型剤第2除去手段の別の例を
示す。離型剤除去部12は、ベルトクリーナ8によって
中間転写ベルト7上からトナーとともに剥ぎ取られた離
型剤をそのベルトクリーナ8の表面から除去して保持す
る、シリコーンゴムを表面に有した離型剤第1除去手段
12a、および、離型剤第1除去手段12aによって保
持されている離型剤をその離型剤第1除去手段12aか
ら除去する、紙や布を巻き取ったウェブ形状の離型剤第
2除去手段12bによって構成されている。
【0062】このように、離型剤第2除去手段12b
は、図8〜図10に示したようなロール形状の部材に限
られるものではなく、離型剤を除去することができる部
材であれば、図11に示すような紙や布を巻き取ったウ
ェブ形状の部材等であってもよい。
【0063】また、以上説明した本実施形態では、離型
剤を含有したトナーを供給する装置である現像装置が本
発明にいう離型剤供給器を兼ねるものであり、このトナ
ーによるトナー像が中間転写ベルトに転写されることに
より離型剤も中間転写ベルト上に供給されるが、本発明
の画像形成装置は、これに限られるものではなく、現像
装置とは別に設けられた離型剤供給器から、トナーとは
別に離型剤が中間転写体上に直接供給されるものであっ
てもよい。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ベルトクリーナと残留トナーとの付着力が減少すること
が抑制され、良好なクリーニング性能を維持した画像形
成装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一実施形態である、感
光体ドラムを4個直列に配した4連式のカラーレーザプ
リンタの概略構成図である。
【図2】従来の画像形成装置の一例である、感光体ドラ
ムを4個直列に配した4連式のカラーレーザプリンタの
概略構成図である。
【図3】中間転写ベルト7上に残った残留トナー13´
がベルトクリーナ8によりクリーニングされるときの模
式図である。
【図4】図2に示す画像形成装置に備えられたベルトク
リーナの拡大図である。
【図5】図2に示す画像形成装置に備えられたベルトク
リーナの表面のトナーを加熱放置した際の離型剤移動の
説明図である。
【図6】図1に示す画像形成装置に備えられたベルトク
リーナの表面の離型剤除去の説明図である。
【図7】トナーのワックス(離型剤)含有量とベルトク
リーニング力との関係図である。
【図8】図1に示す画像形成装置に備えられたベルトク
リーナ、クリーナ対向ロールおよび離型剤除去装置の拡
大図である。
【図9】本発明による実施形態(2)である。
【図10】本発明による実施形態(3)である。
【図11】離型剤第2除去手段の別の例である。
【符号の説明】
1(C),1(M),1(Y),1(K) 感光体ド
ラム 2(C),2(M),2(Y),2(K) 転写装置 3 ベルト駆動ロール 4 ベルト加熱板 5,6 転写ロール 7 中間転写ベルト 8 ベルトクリーナ 8a ランプヒータ 9 クリーナ対向ロール 10a,10b 転写用紙 11 転写ロールクリーナ 12 離型剤除去部 12a 離型剤第1除去手段 12b 離型剤第2除去手段 13 トナー像 13´ 残留トナー 14 用紙剥離ロール 15 トナー層 15a 離型剤 16(C),16(M),16(Y),16(K)
現像装置
フロントページの続き (72)発明者 安藤 力 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 Fターム(参考) 2H033 BA49 BB06 BB18 BB28 BB34 BE09 2H200 FA09 GA23 GA34 GA44 GA47 GB40 HA02 HA12 HB03 HB12 HB22 JA02 JA07 JA08 JA21 JC03 JC07 JC12 JC13 JC15 JC16 JC17 LB02 LB08 LB15 LB17 LB19 LB35 LB39 MA03 MA14 MA20 MB04 MC01 PA12

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面にトナー像が形成される像担持体
    と、 前記像担持体上に接触もしくは近接した転写位置と所定
    の加熱加圧位置とを経由する経路に沿って循環移動し、
    前記転写位置で表面に前記像担持体上のトナー像の転写
    を受けて該トナー像を前記加熱加圧位置に搬送する中間
    転写体と、 前記加熱加圧位置において前記中間転写体上のトナー像
    を該中間転写体と所定の記録用紙との間に挟んで加熱す
    るとともに加圧して該トナー像を該記録用紙に転写する
    加熱加圧部と、 所定の離型剤を、最終的に前記中間転写体上に供給する
    離型剤供給器と、 前記中間転写体の移動経路の、前記転写位置よりも上流
    側かつ前記加熱加圧位置よりも下流側において前記中間
    転写体に接し、該中間転写体上に残留するトナーを付着
    力で剥ぎ取ることによって該トナーをクリーニングする
    クリーニング体と、 前記クリーニング体によって前記中間転写体上からトナ
    ーとともに剥ぎ取られた離型剤を該クリーニング体の表
    面から除去する離型剤除去部とを備えたことを特徴とす
    る画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記クリーニング体は、前記像担持体上
    にトナー像が形成され、該トナー像が最終的に前記記録
    用紙に転写される画像形成動作が実行されている作動時
    には、前記中間転写体および前記離型剤除去部の双方に
    対して接し、該画像形成動作が待機されている待機時に
    は、該中間転写体および該離型剤除去部の双方から離間
    するものであることを特徴とする請求項1記載の画像形
    成装置。
  3. 【請求項3】 前記クリーニング体は、前記像担持体上
    にトナー像が形成され、該トナー像が最終的に前記記録
    用紙に転写される画像形成動作が実行されている作動時
    には、前記中間転写体に接するとともに前記離型剤除去
    部から離間し、該画像形成動作が待機されている待機時
    には、該中間転写体から離間するとともに該離型剤除去
    部に接するものであることを特徴とする請求項1記載の
    画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記クリーニング体は、前記像担持体上
    にトナー像が形成され、該トナー像が最終的に前記記録
    用紙に転写される画像形成動作が実行されている作動時
    には、前記中間転写体に接するとともに前記離型剤除去
    部から離間し、該画像形成動作が待機されている待機時
    には、該中間転写体および該離型剤除去部の双方から離
    間し、前記待機時から前記作動時に移行する際には、該
    中間転写体から離間したまま該離型剤除去部に一時的に
    接し、その後、該離型剤除去部から離間して該中間転写
    体に接するものであることを特徴とする請求項1記載の
    画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記離型剤除去部は、前記クリーニング
    体によって前記中間転写体上からトナーとともに剥ぎ取
    られた離型剤を該クリーニング体の表面から除去して保
    持する離型剤第1除去手段と、該離型剤第1除去手段に
    よって保持されている離型剤を該離型剤第1除去手段か
    ら除去する離型剤第2除去手段により構成されるもので
    あることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記離型剤第1除去手段は、離型剤を保
    持する保持力により離型剤を前記クリーニング体の表面
    から除去するものであり、前記離型剤第2除去手段は、
    該離型剤第1除去手段の保持力よりも強い保持力によ
    り、離型剤を該離型剤第1除去手段から除去するもので
    あることを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記離型剤第2除去手段は、前記像担持
    体上にトナー像が形成され、該トナー像が最終的に前記
    記録用紙に転写される画像形成動作が実行されている作
    動時および該画像形成動作が待機されている待機時に
    は、前記離型剤第1除去手段から離間し、前記待機時か
    ら前記作動時に移行する際には、前記離型剤第1除去手
    段に一時的に接し、その後、該離型剤第1除去手段から
    離間するものであることを特徴とする請求項5記載の画
    像形成装置。
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