JP2006064979A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 離型性を向上させるためのワックスを内包するトナーを用いてトナー画像を形成するものとし、画像の光沢ムラを低減して高光沢の良好な画像を得る。
【解決手段】 トナーは、樹脂バインダーと、色材と、離型性を向上させるワックスとを含むものを用いる。このトナーによるトナー像を記録シート上に転写し、定着装置15で加熱・加圧して定着する。その後、両面に画像形成するときに用いる両面搬送路18に記録シートを導き、表裏を反転させて再び定着装置に導く。このときトナー像が接触する加圧ロール15bの温度はワックスの融点よりわずかに高い温度に設定されている。トナー像は加圧ロールに接触してワックスが再び溶融され、先に定着装置を通過した後に生じた光沢ムラを解消する。その後は、トナー像が搬送ロール23に接触するまでにトナー像の温度は融点以下となり、搬送ロールと接触することによる顕著な光沢ムラの発生は抑止される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、静電電位の差による潜像にトナーを選択的に付着させてトナー像を形成し、これを記録シートに転写した後、加熱及び加圧して定着画像とする画像形成装置に関するものである。
粉状のトナーを用いる画像形成装置は、高精細な画像を形成することができるようになり、写真に近い画像を出力することが可能となっている。このように高精細な画像では、光沢(グロス)についても要求が高くなり、高光沢の画像が要求されることが多い。このため、記録シートとして、表面に光沢剤の被覆層が形成されたいわゆるコート紙が使用され、これにトナー像を転写した後、定着装置でトナー像を充分に加熱して光沢の高いトナー像を形成することが行われている。
しかし、このように高光沢の画像を形成すると、光沢が不均等となる部分つまり光沢のムラが生じやすく、画像の品質を劣化させることがある。光沢ムラの代表的なものとして、いわゆるロールマークがある。これは、図3に示すように、定着装置101で加熱及び加圧された記録シートP上のトナー像が、充分に冷却されていない状態で記録シートを搬送するためのローラ対102に挟み込まれ、ローラの周面がトナー像に接触することによって生じるものである。このようにして生じるロールマーク103は、光沢を低下させるものが多い。
このようなロールマークを低減する技術は、例えば特許文献1及び特許文献2に開示されている。
特許文献1に記載の装置は、定着装置を通過した記録シートに冷却用エアを吹き付け、記録シートが定着装置の下流側に設けられた搬送ロールに接触するまでにトナー像の温度を低下させようとするものである。
また、特許文献2に記載の画像形成装置では、定着装置の下流側でトナーが柔らかい状態にある領域に、この定着済みのトナー画像に加圧接触して平滑にする均し手段が設けられている。これにより、排紙ロールと接触してロールマークが形成されても、その後に均し手段でトナー像の表面を平滑にならし、ロールマークを消去しようとするものである。また、排紙ロールより上流側に均し手段を設け、トナー像の表面を平滑にするとともに、トナーのガラス転移温度以下に冷却された状態で排紙ロールと接触させて、ロールマークの発生を防ぐことも提案されている。
特開2003―21978号公報 特開2003―195663号公報
近年、写真や印刷に近い高光沢のカラー画像を実現するために、ワックスを内包した溶融性の良好なトナーを用いることが提案されている。例えば、このようなトナーをコート紙上に転写し、定着速度を遅くして充分に加熱した状態で定着を行うことによって高光沢の画像を得ることができる。そして、トナーが定着装置内で加熱ロール又は加熱ベルトと接触して高温となっている状態でも、ワックスによって加熱ロール等との離型性が確保される。
しかしながら、上記のように離型性を向上させるためにワックスを含むトナーを用いると、従来のトナーを用いた場合では生じない顕著な光沢ムラが発生することがある。つまり、図3に示すように、定着装置によって加熱及び加圧されてトナー像が定着された記録シートが、充分に冷却されるまでに記録シートの搬送ロールと接触すると、接触した部分が高光沢となって光沢ムラを生じる。この光沢ムラは、特許文献1に記載されているような、通常のトナーを用いた画像で光沢が低下するロールマークとは、発生のメカニズムが異なるものであり、光沢が低下するロールマークより目立ち易く、顕著な光沢ムラとなる。
この光沢ムラも、トナー像及び記録シートが充分に冷却されるまで、搬送ロール等を接触させないようにすると生じないことは分かっているが、高光沢の画像を得るためにコート紙のような厚い記録シートを使用する場合には冷却速度が遅く、搬送ロールに接触するまでに充分に冷却するのが難しい場合が生じる。また、充分な冷却機能を有する装置は、小型化された画像形成装置内に配置することは難しい。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、離型性を向上させるためのワックスを内包するトナーを用いたトナー画像の光沢ムラを低減し、高光沢の良好な画像を得ることである。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、 静電電位の差による潜像に粉状のトナーを選択的に付着させてトナー像を形成する像形成手段と、 前記トナー像を直接に記録シートに、又は中間転写体を介して記録シートに転写する転写手段と、 前記記録シート上に転写された前記トナー像を加圧及び加熱して該記録シート上に定着する定着装置とを有する画像形成装置であって、 前記トナーは、樹脂バインダーと、色材と、離型性を向上させるワックスとを含むものであり、 前記定着装置を通過して前記トナー像が定着された記録シートが再度定着装置を通過し、2回目の通過時には、トナー像と接触する部材の温度が前記ワックスの融点以上であって、トナー像の定着温度より低い温度に制御される画像形成装置を提供する。
トナーに含まれるワックスは、溶融した状態から急冷されて融点以下にまで温度が下降するとワックスが結晶化して高光沢になることが、本願発明を完成する過程において明らかとなった。本発明は、この事実に基づいてなされたものであり、溶融したワックスが融点以下の温度にゆっくりと冷却された後に、記録シートを搬送するための部材等が接触するようにしてトナー像が融点以下に急冷されるのを回避し、接触部分のみが高光沢となるのを防止するものである。
上記画像形成装置では、最初に定着装置を通過し、記録シート上に定着されたトナー像は、ワックスの融点以上の温度で搬送ロール等の部材に接触すると急冷されて高光沢となり、一旦光沢ムラが生じた状態となる。なお、ワックスは一般にトナーのバインダ樹脂より融点が低く、定着装置を通過した後トナーの温度は徐々に低下するが、ワックスの融点以下となるまで搬送ロール等の部材が記録シートに接触しないように維持するのは難しい。
そして、再び定着装置に導かれたときには、トナー像と接触する部材がワックスの融点以上でトナー像の定着時より低温となっており、ワックスは再び溶融状態となって、定着装置から排出される。しかし、トナー像の温度は定着時より低温となっているので、短い時間に温度が低下してワックスの融点以下となる。この後、搬送ロール等の部材と接触して急冷されても、ワックスの温度は融点以下となっているので顕著に高光沢とはならず、光沢ムラの発生が抑えられる。
請求項2に係る発明は、 静電電位の差による潜像に粉状のトナーを選択的に付着させてトナー像を形成する像形成手段と、 前記トナー像を直接に記録シートに、又は中間転写体を介して記録シートに転写する転写手段と、 加熱された状態で未定着トナー像に接触する加熱部材と、トナー像を担持する記録シートを前記加熱部材に押圧する加圧部材とを備え、該加熱部材と加圧部材との間を通過する記録シート上のトナー像を加熱及び加圧して該記録シートに定着する定着装置とを有し、 前記トナーとして、樹脂バインダーと、色材と、離型性を向上させるワックスとを含むものを用いる画像形成装置であって、 前記定着装置を通過した記録シートを、表裏反転して前記トナー像の転写位置及び前記定着装置に導く両面搬送路を備え、 前記両面搬送路を経て再度前記転写位置を通過するときには、トナー像を転写することなく通過し、前記定着装置を再度通過するときに、前記トナー像に接触する前記加圧部材の温度が、前記ワックスの融点以上であって、前記加熱部材の温度より低くなるように設定されている画像形成装置を提供するものである。
この画像形成装置では、未定着のトナー像を担持した記録シートは定着装置の加熱部材と加圧部材との間に導入され、トナー像が加熱部材と接触して溶融され、記録シート上に圧着される。定着装置から排出された記録シートはトナー像の温度が高い状態を維持したまま搬送され、搬送ロール等の部材に接触すると光沢ムラが生じる。その後、記録シートは再び転写位置を通過し定着装置に導かれたときには、表裏が反転されており、トナー像は定着時に記録シートの背面に当接していた加圧部材に接触する。加圧部材は、定着時には記録シートの背面側に押圧されるので、一般に加熱部材より低い温度とすることができる。したがって、再度記録シートが定着装置に導かれトナー像が接触するときに、加圧部材の温度はワックスの融点以上でトナー像定着時の加熱温度よりも低くすることが容易となっている。そして、トナー像に含まれるワックスは、融点以上に維持された加圧部材と接触することによって再び溶融し、光沢ムラが解消される。しかし、その温度は定着時のトナー像を溶融する温度よりは低くなっており、再び定着装置から排出されて後は、速やかにワックスの融点以下となる。したがって、この後に搬送ロール等の部材がトナー像に接触しても、接触した部分が高光沢にはならず、顕著な光沢ムラの発生が抑えられる。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の画像形成装置において、 前記両面搬送路は、定着装置を通過した記録シートが再度定着装置を通過するときに、前記加圧部材の温度が所定の温度となるように、シート搬送部材の搬送速度又は前記定着装置に前記記録シートを送り込むタイミングを調整するものとする。
記録シート上のトナー像を溶融し定着するときの加圧部材の温度がワックスの融点よりはるかに高い温度となっていると、再び記録シートを定着装置に導入するまでに融点以上の適切な温度まで低下させるのが望ましい。この画像形成装置では、定着装置を一旦通過した記録シートを搬送する両面搬送路で、シート搬送速度又は定着装置に記録シートを再度送り込むタイミングを調整することが可能となっている。これにより、加熱部材の加熱を停止して加熱部材及び加圧部材の温度が適切な温度まで低下するタイミングに合わせて、記録シートを定着装置に導入することができる。したがって、再度定着装置から排出された記録シート上のトナー像は速やかにワックスの融点以下に冷却され、その後に搬送ロール等に接触しても光沢ムラの発生が抑えられる。
請求項4に係る発明は、請求項2に記載の画像形成装置において、 前記定着装置は、前記加熱部材と前記加圧部材との圧接力を変更することが可能となっており、前記記録シートが再度定着装置を通過するときの圧接力が、最初に通過してトナー像を定着するときの圧接力より小さく設定されるものとする。
一旦定着装置を通過してトナー像が定着された記録シートは、再度定着装置に導入されたときに、トナー像の定着時のように大きな圧力で加圧する必要はない。つまり、加圧部材に接触して光沢ムラを解消することができればよく、溶融したトナー像を圧着するときより小さな圧力で充分である。そして、記録シートが再度定着装置を通過するときに、加熱部材と加圧部材との圧接力がトナー像の定着時より小さく設定されていることによって、記録シートの挟み込んで駆動される加熱ロール又は加圧ロールの駆動力を低減することができる。したがって、電力負荷及び消費エネルギーを低減することができる。
請求項5に係る発明は、請求項1から請求項4までのいずれかに記載の画像形成装置において、 前記定着装置を通過した後の記録シートを再度定着装置に導入する高画質モードと、前記定着装置を通過してトナー像が定着された記録シートをそのまま排出する標準モードとのモード切替手段を備えるものとする。
本願発明に係る画像形成装置は、一旦定着装置を経て排出された記録シートを再び定着装置に導入する工程を付加するものであり、これによって光沢ムラの少ない高画質が得られるが、画像形成の効率が低下する。上記のように記録シートを再び定着装置に導く工程を行う場合を高画質モードとし、このような工程を行わない通常モードとを切り替え可能とすることによって、高画質が必要でない場合における画像形成の効率を向上させることができる。
以上説明したように、本願発明に係る画像形成装置では、定着装置を通過した後の記録シートを再び定着装置に導入し、定着時の温度より低い温度で光沢ムラを解消することができる。そして、再び定着装置から排出されたときには、トナー像の定着時よりトナー像の温度が低くなっており、その後に搬送ロール等の部材に接触するまでにトナー像の温度をワックスの融点以下にすることができる。したがって、搬送ロール等の部材が接触してもこの部分が高光沢にはならず、顕著な光沢ムラの発生を抑えることができる。
以下、本願発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、請求項1又は請求項2に記載の発明の一実施形態である画像形成装置を示す概略構成図である。
この画像形成装置は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像を形成する4つの画像形成ユニット10a、10b、10c、10dを備えており、これらの画像形成ユニット10のそれぞれと対向するように無端ベルト状の中間転写体11が支持され、周面が周回駆動されるものとなっている。画像形成ユニットが中間転写体11と対向する位置の下流側には、転写ロール12が中間転写体11と対向するように配置されており、この2次転写部にはシートトレイ13から搬送路14を経て記録シートが送り込まれる。記録シートの搬送経路における2次転写部の下流側には、トナー像を加熱・加圧して記録シート上にトナー像を圧着する定着装置15が設けられ、さらに下流側には、トナー像が定着された記録シートを収容する排紙トレイ16が設けられている。また、定着装置12から排紙トレイ16までの搬送路にゲート17が設けられ、記録シートの表裏を反転して転写ロール12が設けられた位置の上流側へ搬送する両面搬送路18が備えられている。
一方、中間転写体11の周回方向における2次転写部の下流側には、2次転写部で記録シートに転写されずに残留したトナー及び2次転写されないパッチを回収するために、該中間転写体11と対向してクリーニング装置19が設けられている。
上記画像形成ユニット10a、10b、10c、10dのそれぞれは、表面に静電潜像が形成される感光体ドラム1(像担持体)を有しており、各感光体ドラム1の周囲に、該感光体ドラムの表面をほぼ一様に帯電する帯電装置2と、感光体ドラム上に形成された潜像にトナーを選択的に転移させてトナー像を形成する現像装置3と、感光体ドラム1上のトナー像を中間転写体11上に一次転写する転写装置4と、転写後の感光体ドラム1に残留したトナーを回収するクリーニング装置5とを備えている。そして、一様に帯電された感光体ドラム1のそれぞれに、画像信号に基づく像光を照射して静電潜像を書き込む露光装置6が設けられている。
上記帯電装置2は、ステンレス製の円筒状芯金に中抵抗のゴムを被覆したロール状の部材を備えており、直流電圧に交流電圧を重畳した電圧を印加して感光体ドラム1の表面を所望の電圧に帯電するものである。この帯電装置2に印加される電圧の直流成分Vhは−600[V]とし、重畳する交流のピークツーピーク値Vbppは1400[V]となっている。
上記露光装置6は、画像信号に基づいて点滅するレーザー光を発生し、これをポリゴンミラーによってそれぞれの感光体ドラム1の主走査方向(軸線方向)にスキャンするものである。これによりそれぞれの感光体ドラム1の表面に各色の画像に相当する静電潜像が形成される。
現像装置4には現像剤としてトナーと磁性キャリアとを含む二成分現像剤が使用されており、現像ロールに磁気的に吸着されて搬送される。そして、現像ロール上で規制ブレードにより適切な厚さの層とされ、感光体ドラム1との対向位置へと供給される。現像ロールにはトナーを感光体ドラム1上の静電潜像に転移させるために現像バイアス電圧Vd=−500[V]が印加されている。
トナーは主に磁性キャリアとの摩擦により負極性に帯電されるものであり、色材とバインダ樹脂とパラフィンワックスとを含むものである。バインダ樹脂の融点は約250℃、ガラス転移温度は約100℃となっており、パラフィンワックスの融点は約90℃となっている。
感光体ドラム1は、金属からなる円筒状部材の周面に有機感光体層を形成したものであり、金属部分にバイアス電圧Vlとして−200[V]が印加されている。
上記画像形成ユニット10a、10b、10c、10dと対向するように配置される中間転写体11は、厚さが10〜300μm程度の樹脂フイルムからなるものであり、ポリイミドフィルム等が用いられる。また、トナー像を感光体ドラム1から中間転写体11へ静電的に転写するときに、画像の乱れが生じないように上記樹脂フィルムにはカーボンブラック等の導電性材料の粉体を混入し、体積抵抗率を1010Ωcm程度に調整している。
上記中間転写体11の内側には、駆動ロール21と、対向ロール22とが配置され、中間転写体11はこれらに張架されて図中に示す矢印Aの方向に周回移動するものとなっている。
上記転写ロール12は、上記対向ロール22と対向する位置に設けられ、中間転写体11を介して対向ロール22に押圧されている。この転写ロール12は、金属の芯材に導電性のゴム材で外周部を形成してロール状としたものであり、対向ロール22との間に転写用のバイアス電圧が印加されるものである。
上記定着装置15は、図2に示すように、加熱源を内蔵した加熱ロール15aと、この加熱ロール15aに圧接される加圧ロール15bとを備えており、これらが平行に配置されて互いに圧接されるニップ部を形成している。トナー像が転写された記録シートは、上記ニップ部に送り込まれ、回転駆動される加熱ロール15aと加圧ロール15bとの間で加熱されるとともに加圧され、溶融したトナーが記録シート上に圧着されるものとなっている。
上記加熱ロール15aは、金属製の芯金の周面上に耐熱性ゴム等の弾性体層が形成され、その表面に離型層が形成されたものであり、加熱源としてハロゲンヒーターを内蔵している。加圧ロール15bは、金属製の芯金に表面離型層を被覆したものである。
上記定着装置15の下流側の搬送路には、記録シートの搬送ロール23と、排紙トレイ16へ記録シートを送り出す排紙ロール24とが設けられており、搬送ロール23と排紙ロール24との間に、記録シートの搬送方向を切り換えるゲート17が設けられている。このゲート17は、記録シートの後端部が排紙ロール24に到達したときに切り換えられ、搬送方向を反転して記録シートを両面搬送路18に送り込むようになっている。
両面搬送路18は、両面にトナー像を形成するときに、片面にトナー像が定着された記録シートを転写位置の上流側に搬送するものであり、搬送方向が逆転されているので再び転写位置に送り込まれたときには、中間転写体11と対向する面が反転しており、先にトナー像が転写された面の裏面にトナー像を転写できる状態となっている。
また、この両面搬送路18は、片面だけにトナー像を転写する場合であっても、高画質モードが選択され、画像面の光沢ムラを解消しようとするときには、一旦トナー像が転写された記録シートを転写位置の上流側へ搬送するために用いられる。このとき、搬送された記録シートはレジストロール25に突き当てて一旦停止され、温度センサ26によって検知された加圧ロールの温度が所定の値となったときに記録シートの搬送を再開するようになっている。
次に、上記画像形成装置の動作について説明する。
中間転写体11に対向して設けられた4つの画像形成ユニット10a、10b、10c、10dで、それぞれ、イエロー、マゼンタ、シアン、黒のトナー像が形成される。トナー像の形成は次のような工程により行われる。
感光体ドラム1がそれぞれ帯電装置2によりほぼ一様に帯電され、露光装置6から画像信号に応じてオンオフされるレーザー光が照射される。これにより光照射された位置の電荷が減衰し、感光体ドラム1上に静電電位の差による潜像が形成される。各感光体ドラム1上の静電潜像は、現像装置3との対向位置においてトナーの転移によって現像され、トナー像が感光体ドラム1上に形成される。
形成された各色トナー像は、転写装置4により中間転写体11上へ重ね合わせて転写される。これにより、中間転写体11上に複数色のトナー像が重ね合わされたカラー画像が形成される。中間転写体11上に形成された複数色のトナー像は、中間転写体11が転写ロール12と対向する位置で、シートトレイ13から搬送された記録シート上に転写され、定着装置15へ送られる。定着装置の加熱ロール15aは、トナー像を溶融するのに充分な温度に加熱されており、この加熱ロール15aと加圧ロール15bとの間に記録シートが挟み込まれ、トナー像は溶融されて記録シート上に圧着される。
定着装置15を通過した記録シートは、下流側の搬送ロール23に挟み込まれ、搬送される。搬送ロール23は記録シートの幅方向に所定幅の複数のロールが配列されたものであり、この搬送ロール23と接触した部分はトナー像が急冷され、高光沢となって光沢ムラが生じる。その後、記録シートは後端部が排紙ロール24に到達すると搬送方向が反転される。このときゲート17が切り換えられ、記録シートは両面搬送路18に送り込まれる。そして、転写位置の上流側に設けられたレジストロール25に突き当てられて一旦停止される。
一方、定着装置15は、記録シートが通過した後に加熱ロール15aが内蔵するハロゲンランプ15cへの通電が停止され、加熱ロール15a及び加圧ロール15bの表面の温度は徐々に低下する。加圧ロール15bは加熱源を内蔵しておらず、加熱ロール15aより低温となっているが、この加圧ロール15bの表面温度が低下し、トナーに含まれるワックスの融点よりやや高い温度、例えば融点より10°程度高い温度になったことを、温度センサ26が検知したとき、上記レジストロール25に突き当てられて停止していた記録シートの搬送が再開される。
なお、記録シートは、レジストロール25で一旦停止させるのに代えて、両面搬送路18の搬送速度を調整し、加圧ロール15bの表面温度が所定の温度になったときに記録シートが定着装置15に到達するように制御してもよい。
搬送が再開された記録シートは転写ロール12が中間転写体11と対向する位置を通過するが、このときにはトナー像は転写されない。そして、定着装置15に送り込まれて、トナー像が加圧ロール15bに接触する。加圧ロール15bは、ワックスの融点より高い温度に維持されているのでワックスを溶融し、先の工程で生じている光沢ムラを解消する。
定着装置15から送り出された記録シートは、加圧ロール15b及び加熱ロール15aに接触して再度加熱されているが、その温度はワックスの融点よりわずかに高いだけであり、定着装置15から搬送ロール23に至るまでに温度が低下し、搬送ロールに到達したときにはワックスの融点より低い温度なっている。このため、トナー像は搬送ロール23と接触して急冷されても顕著に高光沢になることはなく、光沢ムラの発生は抑えられる。そして、排紙ロール24を経て排紙トレイ16に排出される。
本願に係る発明の一実施形態である画像形成装置の構成を示す概略図である。 図1に示す画像形成装置で用いられる定着装置及びその下流に設けられる搬送ロールの概略断面図である。 従来の画像形成装置における問題点を説明するための概略斜視図であって、定着装置、その下流側に設けられた搬送ロール、及び記録シートに生じたロールマークを示す図である。
符号の説明
1:感光体ドラム、 2:帯電装置、 3:現像装置、 4:転写装置、 5:クリーニング装置、 6:露光装置、 10:画像形成ユニット、 11:中間転写体、 12:転写ロール、 13:シートトレイ、 14:搬送路、 15:定着装置、 16:排紙トレイ、 17:ゲート、 18:両面搬送路、 19:クリーニング装置、 21:駆動ロール、 22:対向ロール、 23:搬送ロール、 24:排紙ロール、 25:レジストロール、 26:温度センサ

Claims (5)

  1. 静電電位の差による潜像に粉状のトナーを選択的に付着させてトナー像を形成する像形成手段と、
    前記トナー像を直接に記録シートに、又は中間転写体を介して記録シートに転写する転写手段と、
    前記記録シート上に転写された前記トナー像を加圧及び加熱して該記録シート上に定着する定着装置とを有する画像形成装置であって、
    前記トナーは、樹脂バインダーと、色材と、離型性を向上させるワックスとを含むものであり、
    前記定着装置を通過して前記トナー像が定着された記録シートが再度定着装置を通過し、2回目の通過時には、トナー像と接触する部材の温度が前記ワックスの融点以上であって、トナー像の定着温度より低い温度に制御されるものであることを特徴とする画像形成装置。
  2. 静電電位の差による潜像に粉状のトナーを選択的に付着させてトナー像を形成する像形成手段と、
    前記トナー像を直接に記録シートに、又は中間転写体を介して記録シートに転写する転写手段と、
    加熱された状態で未定着トナー像に接触する加熱部材と、トナー像を担持する記録シートを前記加熱部材に押圧する加圧部材とを備え、該加熱部材と加圧部材との間を通過する記録シート上のトナー像を加熱及び加圧して該記録シートに定着する定着装置とを有し、
    前記トナーとして、樹脂バインダーと、色材と、離型性を向上させるワックスとを含むものを用いる画像形成装置であって、
    前記定着装置を通過した記録シートを、表裏反転して前記トナー像の転写位置及び前記定着装置に導く両面搬送路を備え、
    前記両面搬送路を経て再度前記転写位置を通過するときには、トナー像を転写することなく通過し、前記定着装置を再度通過するときに、前記トナー像に接触する前記加圧部材の温度が、前記ワックスの融点以上であって、前記加熱部材の温度より低くなるように設定されていることを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記両面搬送路は、定着装置を通過した記録シートが再度定着装置を通過するときに、前記加圧部材の温度が所定の温度となるように、シート搬送部材の搬送速度又は前記定着装置に前記記録シートを送り込むタイミングを調整するものであることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記定着装置は、前記加熱部材と前記加圧部材との圧接力を変更することが可能となっており、前記記録シートが再度定着装置を通過するときの圧接力が、最初に通過してトナー像を定着するときの圧接力より小さく設定されるものであることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記定着装置を通過した後の記録シートを再度定着装置に導入する高画質モードと、前記定着装置を通過してトナー像が定着された記録シートをそのまま排出する標準モードとのモード切替手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載の画像形成装置。

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JP2009204651A (ja) * 2008-02-26 2009-09-10 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成方法及び光沢度合い対応の静電荷像現像用トナー
JP2011191628A (ja) * 2010-03-16 2011-09-29 Ricoh Co Ltd 定着制御方法、定着装置および画像形成装置
JP2016212339A (ja) * 2015-05-13 2016-12-15 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置及び画像形成システム

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