JP6044618B2 - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置及び画像形成方法に関する。
感光体に形成したトナー像を用紙等の記録媒体に転写し、トナー像が転写された記録媒体を高温の定着部において加熱・加圧することによってトナー像を記録媒体に定着させる電子写真方式の画像形成装置が普及している。電子写真方式の画像形成装置は、複写機、プリンタ装置、ファクシミリ装置、印刷機、複合機等に適用される。
記録媒体がロール状に巻かれた用紙(以下、「ロール紙」と記述する)や連帳の用紙の場合、プリント(印刷)時以外の待機時(非印刷)にも、用紙が定着部にセットされた状態にある。プリント時は、トナー像を用紙に定着させるために定着部の温度を高くした状態で用紙の搬送を行っている。これに対して、待機時は、用紙が停止しているため、定着部の温度によって用紙に変形や変色が生じる場合がある。変形や変色が生じた用紙は、所謂やれ紙(損紙)となってしまう。
定着部の温度による用紙の変形や変色を防止する技術として、特許文献1に記載の技術がある。特許文献1に記載の従来技術では、待機中の用紙停止時に規定間隔で搬送ローラ対を用紙搬送方向へ駆動、停止させることにより、用紙のたるみをなくし、用紙が熱ロールに接触することによる用紙の変形や変色を防止するようにしている。
特開2008−233770号公報
上述したように、記録媒体がロール紙や連帳の用紙の場合、用紙が定着部にセットされた状態にある。そのため、用紙に変形や破損が生じない安全な温度まで定着部の温度を下げる必要がある。しかし、特許文献1に記載の従来技術では、定着部の温度を下げる(冷却する)ことについては考慮されていない。
そこで、本発明は、定着部の温度を適切に下げる(冷却する)ことができる画像形成装置及び画像形成方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、トナー像を記録媒体に定着させる定着部と、定着部の圧着状態/離間状態の切り替え制御と記録媒体の搬送速度を制御する搬送制御とを行う制御部と、を備える。制御部は、プリント終了後定着部を圧着状態にしたまま記録媒体を第1搬送速度で搬送し、その後所定タイミングで定着部を離間状態にして第1搬送速度よりも遅い第2搬送速度で記録媒体を搬送する。そして、制御部は、定着部の温度が所定温度以下となったときに記録媒体の搬送を停止する。
また、本発明の画像形成方法は、トナー像を記録媒体に定着させる定着部を備える画像形成装置において、プリント終了後定着部を圧着状態にしたまま記録媒体を第1搬送速度で搬送し、その後所定タイミングで定着部を離間状態にして第1搬送速度よりも遅い第2搬送速度で記録媒体を搬送する。そして、定着部の温度が所定温度以下となったときに記録媒体の搬送を停止する。
上記構成の画像形成装置あるいは画像形成方法において、プリント終了後から所定タイミングまでの間定着部を圧着状態にしたまま記録媒体を第1搬送速度で搬送することで、定着部の熱が記録媒体に熱伝導によって伝達され、記録媒体を通して放熱される。すなわち、記録媒体が放熱体として作用する。これにより、定着部に対して急速冷却(強制冷却)が行われるために、定着部の温度の低下が促進される。その後、所定タイミングで定着部を離間状態にして第1搬送速度よりも遅い第2搬送速度で記録媒体を搬送することで、定着部に対して自然冷却が行われる。
本発明によれば、記録媒体を通して放熱する急速冷却と自然冷却とを組み合わせることにより、定着部の温度を適切に下げる(冷却する)ことができる。
本発明が適用される画像形成システムの構成例を示す概略構成図である。 本発明の一実施形態に係る画像形成装置における定着部の構成例を示す概略構成図である。 本発明の一実施形態に係る画像形成装置における制御系の構成例を示すブロック図である。 定着部の冷却動作の説明図であり、図4Aに急速冷却の場合を示し、図4Bに自然冷却の場合を示している。 用紙の搬送速度の違いによる、時間に対する定着部の圧着状態での定着温度の関係の一例を示す図である。 定着部の冷却動作時のタイミング関係の一例を示すタイミングチャートである。 プリント時の定着温度を180[度]とした場合における定着温度とやれ紙の量(長さ)との関係の一例を示す図である。 用紙の搬送速度を定着温度に応じて間欠駆動する具体例を示す図である。 間欠駆動による定着温度と搬送速度との相関関係の一例を示す図である。 実施例1に係る制御方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。 実施例2に係る制御方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。 実施例3に係る制御方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」と記述する)について図面を用いて詳細に説明する。本発明は実施形態に限定されるものではない。本明細書及び図面において、同一の構成要素又は実質的に同一の機能を有する構成要素には同一の符号を付することとし、重複する説明は省略する。
<本発明が適用される画像形成システム>
図1は、本発明が適用される画像形成システムの構成例を示す概略構成図である。図1に示すように、本適用例に係る画像形成システム100は、画像形成装置1と、画像形成装置1にロール紙Sを供給する給紙装置2と、画像形成装置1から排出されたロール紙Sを巻き取る排紙装置3と、を備えている。画像形成装置1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置である。ロール紙Sは、ロール状に巻かれた記録媒体(長尺紙)である。以下に、画像形成装置1、給紙装置2及び排紙装置3の個々の構成について説明する。
[画像形成装置]
まず、画像形成装置1について説明する。画像形成装置1は、静電気を用いてロール紙Sに画像を形成する電子写真方式を採用しており、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)及びブラック(Bk)の4色のトナーを重ね合わせるタンデム形式のカラー画像形成装置である。
図1に示すように、画像形成装置1は、搬送部73と、画像形成部40と、中間転写ベルト50と、2次転写部70と、定着部10と、送風装置18と、上流側センサ15と、下流側センサ16と、操作制御部65と、制御部60と、を備えている。
搬送部73は、2次転写部70の上流側に設けられた複数の搬送ローラで構成されており、給紙装置2から搬送されてきたロール紙Sを、転写位置に設けられた2次転写部70に連続して搬送する。
画像形成部40は、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色のトナー像を形成するために、4つの画像形成ユニット40Y,40M,40C,40Kを有する。
第1の画像形成ユニット40Yは、イエローのトナー像を形成し、第2の画像形成ユニット40Mは、マゼンダのトナー像を形成する。また、第3の画像形成ユニット40Cは、シアンのトナー像を形成し、第4の画像形成ユニット40Kは、ブラックのトナー像を形成する。これら4つの画像形成ユニット40Y,40M,40C,40Kは、それぞれ同一の構成を有している。したがって、ここでは、第1の画像形成ユニット40Yについて説明する。
第1の画像形成ユニット40Yは、ドラム状の感光体41と、感光体41の周囲に配置された帯電部42と、露光部43と、現像部44と、クリーニング部45と、を有している。感光体41は、不図示の駆動モータによる駆動の下に反時計周りに回転する。帯電部42は、感光体41に電荷を与えることにより感光体41の表面を一様に帯電する。露光部43は、外部から送信された画像データに基づいて、感光体41の表面に対して露光走査を行うことにより感光体41上に静電潜像を形成する。
現像部44は、感光体41上に形成された静電潜像にイエローのトナーを付着させる。これにより、感光体41の表面には、イエローのトナー像が形成される。なお、第2の画像形成ユニット40Mの現像部44は、感光体41にマゼンタのトナーを付着させ、第3の画像形成ユニット40Cの現像部44は、感光体41にシアンのトナーを付着させる。そして、第4の画像形成ユニット40Kの現像部44は、感光体41にブラックのトナーを付着させる。
感光体41上に付着したトナーは、中間転写ベルト50に転写される。クリーニング装置45は、中間転写ベルト50にトナーを転写した後、感光体41の表面に残留しているトナーを除去する。
中間転写ベルト50は、無端状に形成されており、複数のローラに掛け渡されている。この中間転写ベルト50は、不図示の駆動モータによる駆動の下に、感光体41の回転方向とは逆方向の時計回りに回転する。中間転写ベルト50における各画像形成ユニット40Y,40M,40C,40Kの感光体41と対向する位置には、1次転写部51が設けられている。この1次転写部51は、中間転写ベルト50にトナーと逆極性の電圧を印加することで、感光体41上に形成されたトナー像を中間転写ベルト50に転写する。
そして、中間転写ベルト50が回転することで、4つの画像形成ユニット40Y,40M,40C,40Kで形成されたトナー像が、中間転写ベルト50の表面に順次転写される。これにより、中間転写ベルト50上には、イエロー、マゼンダ、シアン及びブラックのトナー像が重なり合うことによってカラー画像が形成される。
中間転写ベルト50の近傍で、かつ搬送部73の用紙搬送方向の下流側には、2次転写部70が配置されている。2次転写部70は、中間転写ベルト50が張架された転写上ローラと、中間転写ベルト50を挟んで転写上ローラ側に押圧された転写下ローラからなる転写ローラ対71によって構成されている。
2次転写部70では、搬送部73によって搬送されてきたロール紙Sを転写下ローラで中間転写ベルト50側に押圧する。そして、2次転写部70は、搬送部73によって搬送されてきたロール紙S上に、中間転写ベルト50に形成されたカラーのトナー像を転写する。クリーニング部52は、ロール紙Sにトナー像を転写した後、中間転写ベルト50の表面に残留しているトナーを除去する。
また、2次転写部70の近傍であって、2次転写部70の用紙搬送方向の上流側には、転写前センサ74が設けられている。転写前センサ74は、2次転写部70の用紙搬送方向の上流側において用紙(ロール紙S)の有無を検知する。
2次転写部70におけるロール紙Sの排出側には、定着部10が設けられている。定着部80は、定着ベルト11と加圧ローラ12とを備え、ロール紙Sを加圧及び加熱して、ロール紙Sに転写されたトナー像をロール紙Sに定着させる。
図2に、画像形成装置1における定着部10の構成例を示す。図2に示すように、定着ベルト11は、無端状の弾性部材で構成されており、駆動ローラである定着ローラ12と従動ローラである加熱ローラ13とに張架されている。定着ベルト11は、例えばPI(ポリイミド)で構成される基体表層にPFA(テトラフルオロエチレン)がコーティングされた弾性部材で構成される。
定着ローラ12は、外形50〜90[mm]の円柱状の部材で構成され、芯金上に例えば10〜30[mm]程度の厚さの弾性層を有する。加熱ローラ13は、内部にハロゲンヒータ(以下、「定着ヒータ」と記述する場合もある)を内蔵した外形50〜90[mm]の円柱状の部材で構成され、表面にPFTE(ポリテトラフルオロエチレン)がコーティングされている。
加熱ローラ13がハロゲンヒータによって加熱されることにより、定着ベルト11が加熱される。このとき、定着ベルト11の温度は、160[度]〜210[度]程度に制御される。そして、加熱された定着ベルト11は、定着ローラ12が回転駆動することによって時計回りに回転走行する。
加圧ローラ14は、外形50〜90[mm]の円柱状の部材で構成され、芯金上に例えば10〜20[mm]程度の厚さの弾性層を有する。そして、加圧ローラ14は、不図示の加圧機構により定着ベルト11を挟んで定着ローラ12に圧接するように設けられている。加圧ローラ14は、回転走行する定着ベルト11に連動して回転する。本実施形態では、加圧ローラ14の表面の線速度は220〜500[mm/sec]である。
なお、本実施形態では、加圧ローラ14が定着ベルト11に従動する構成としたが、加圧ローラ14を駆動ローラとする構成であってもよい。また、加圧ローラ14に定着ヒータを設ける構成とすることも可能である。
定着ベルト11と加圧ローラ14とが当節する部分で、定着部10のニップ部17が形成される。そして、トナー像を担持したロール紙Sが定着部10のニップ部17を通過することで、所定の温度に制御された定着ベルト11と加圧ローラ14とによる加熱によってトナーが溶融し、ロール紙Sに定着する。
送風装置18は、所望の風量の空気を送り出す軸流ファン18aと、軸流ファン18aから送られてきた空気がニップ部17の近傍に噴射されるように導くノズル部18bとを備えている。ノズル部18bは、その先端部が定着ベルト11の回転方向と直交する方向に沿って細長い形状に構成されており、先端部の長手方向がニップ部17とほぼ平行になるように設けられている。これにより、ニップ部17を通過したロール紙Sに一様に空気を噴射することができる。ノズル部18bの先端部から噴射される空気の風量は、軸流ファン18aを駆動する電流の値を制御して軸流ファン18aの回転数を変えることによって調整することができる。
上流側センサ15は、定着ベルト11と加圧ローラ14とで形成されるニップ部17の近傍であって、そのニップ部17よりも用紙搬送方向の上流側に設けられている。上流側センサ15は、上流側センサ15に対向する位置における用紙(ロール紙S)の有無を検知する。また、上流側センサ15は、ロール紙Sのテンションを検知するテンション検知部を兼ねる。上流側センサ15がテンション検知部を兼ねることで、テンション検知部を別途設ける構成に比較して省スペース化を図ることができる。
下流側センサ16は、定着ベルト11と加圧ローラ14とで形成されるニップ部17の近傍であって、そのニップ部17よりも用紙搬送方向の下流側に設けられている。下流側センサ16は、下流側センサ16に対向する位置における用紙(ロール紙S)の有無を検知する。
定着部10には、定着部10の温度(以下、「定着温度」と記述する場合もある)を検出する定着温度センサ19が設けられている。定着温度センサ19は、例えば定着ローラ12の近傍に配されることによって定着部10の温度を検出する。図2に示す定着温度センサ19の配設位置は一例であって、図2に示す配設位置に限られるものではない。すなわち、定着温度センサ19は、定着部10の温度を検出可能な位置に設けられていればよい。
図1において、操作制御部65は、液晶表示装置や有機EL(Electro Luminescence)表示装置等のディスプレイからなるタッチパネルである。この操作制御部65は、ユーザに対する指示メニューや、取得した画像データに関する情報等を表示する。さらに、操作制御部65は、複数のキーを備えており、ユーザのキー操作による各種の指示、文字、数字などのデータの入力を受け付ける入力部としての役割を持つ。一例として、ユーザは、操作制御部65において、給紙装置2に設置したロール紙Sの紙種を入力することができる。
制御部60は、操作制御部65や外部装置(例えば、図3に示すパーソナルコンピュータ120)からの指示にしたがって、画像形成装置1の各部を制御する。その詳細については後述する。
[給紙装置・排紙装置]
次に、給紙装置2及び排紙装置3について説明する。図1に示すように、給紙装置2は、搬送部21と、ロール紙設置部22と、給紙センサ23と、備えている。ロール紙設置部22には、所望のロール紙が巻かれたロール紙本体20が回転可能に設置されている。搬送部21は、複数の搬送ローラで構成されており、ロール紙設置部22から送り出されたロール紙Sを画像形成装置1側に搬送する。給紙センサ23は、例えば、給紙装置2のロール紙Sが画像形成装置1側に排出される排出口の近傍に設けられており、給紙センサ23に対向する位置における用紙(ロール紙S)の有無を検知する。
排紙装置3は、搬送部31と、巻き取り部32と、排紙センサ33と、を備えている。搬送部31は、複数の搬送ローラで構成されており、排紙装置3に排出されてきたロール紙Sを巻き取り部32側に搬送する。巻き取り部32は、搬送部31によって搬送されてきたロール紙Sをロール状に巻き取る。排紙センサ33は、画像形成装置1側から搬送されてくるロール紙Sの入り口近傍に設けられており、排紙センサ33に対向する位置における用紙(ロール紙S)の有無を検知する。
[制御系の構成]
図3は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の制御系の構成例を示すブロック図である。図3に示すように、画像形成装置1は、制御部60と、画像処理部36と、画像形成部40と、操作表示部65と、搬送部73と、HDD(Hard Disk Drive)64と、定着部10と、送風装置18と、定着温度センサ19と、通信部66と、を備えている。
制御部60は、例えば、CPU(Central Processing Unit)61と、CPU61が実行するプログラム等を記憶するためのROM(Read Only Memory)62と、CPU61の作業領域として使用されるRAM(Random Access Memory)63と、を有する。なお、ROM62としては、通常電気的に消去可能なプロマブルROMが用いられる。
制御部60は、画像処理部36、画像形成部40、操作表示部65、搬送部73、HDD64、定着部10、送風装置18及び通信部66のそれぞれにシステムバス107を介して接続され、画像形成装置1全体を制御する。制御部60はさらに、通信部66を介して給紙装置2及び排紙装置3の各部を制御する。
画像形成装置1には、外部装置として例えばPC(パーソナルコンピュータ)120が接続されている。そして、PC120から画像形成装置1に画像データが送信される。PC120から送信される画像データは、画像処理部36に送られ、画像処理部36において画像処理される。
画像処理部36は、制御部60による制御の下、受信した画像データに対して、必要に応じて、シェーディング補正、画像濃度補正、カラーレジスト補正等の各種の補正処理や画像圧縮処理等の画像処理を行う。画像形成部40は、制御部60による制御の下、画像処理部36によって画像処理された画像データを受け取り、当該画像データに基づいてロール紙S上に画像を形成する。
ユーザは、操作表示部65において、ロール紙Sの種類(紙種)を入力するなどの操作を行うことができる。通信部66は、画像形成システム100を構成する各装置が接続されたネットワークに接続するための通信インターフェイスである。例えば、画像形成装置1は、給紙装置2及び排紙装置3との間で、通信部66を介してシリアル通信を行う。
[待機時の問題点]
ところで、ロール紙Sに画像を形成する画像形成システム100における画像形成装置1では、記録媒体がロール紙Sであるため、プリント時(印刷時)以外の待機時(非印刷時)にも、ロール紙Sが定着部10にセットされた状態にある。プリント時は、トナー像をロール紙Sに定着させるために定着部10の温度を高くした状態でロール紙Sの搬送を行っている。
一方、待機時は、ロール紙Sが停止している。ロール紙Sは、例えばコート紙等のプラスチック系の紙からなる。そのため、待機時は、定着部10の温度によってロール紙Sに変形や破損が生じる懸念がある。ロール紙Sに変形や破損が生じると、やれ紙(損紙)が生じるし、それ以降の用紙搬送に不具合が発生する。不具合して、例えば、排紙装置3の巻き取り部32によるロール紙Sの巻き取りに支障が生じる。
したがって、ロール紙Sが停止している待機時は、ロール紙Sに変形や破損が生じない安全な温度まで定着部10の温度を下げる必要がある。しかし、単純に定着部10が自然に冷却されるのを待っていたら、定着部10の温度が、ロール紙Sに変形や破損が生じない安全な温度に下がるまで時間がかかるため、変形や破損によるやれ紙の発生量が多くなってしまう。
<本発明の一実施形態に係る画像形成装置>
上記構成の画像形成装置1において、制御部60は、定着部10の圧着状態/離間状態の切り替え制御を行う。ここで、「圧着状態」とは、定着ベルト11と加圧ローラ14とが当接した状態、即ちニップ部17が形成された状態を言う(図2参照)。また、「離間状態」とは、定着ベルト11と加圧ローラ14との当接が解除された状態を言う。制御部60はさらに、搬送部73を駆動することによってロール紙Sの搬送制御を行う。
そして、本実施形態に係る画像形成装置1においては、制御部60による制御の下に、まずプリント終了後から所定タイミングまでの間定着部10を圧着状態にしたままロール紙Sを第1搬送速度で搬送する。続いて、所定タイミングで定着部10を離間状態にして第1搬送速度よりもさらに遅い第2搬送速度でロール紙Sを搬送する。そして、定着部10の温度が所定温度以下になったときにロール紙Sの搬送を停止する。
以下に、定着部10の圧着状態/離間状態の切り替え制御及びロール紙Sの搬送制御について、図4を用いてより具体的に説明する。この制御部60による制御は、長尺紙であるロール紙Sにおけるプリント(印刷)終了後に、図4Aに示す急速冷却と図4Bに示す自然冷却との2つの冷却動作の組み合わせで行われる。以下では、ロール紙Sを用紙Sと記述する場合もある。
(急速冷却)
急速冷却では、図4Aに示すように、用紙Sを放熱体として利用する冷却が行われる。具体的には、プリント終了直後に定着ヒータ(加熱ローラ13のハロゲンヒータ)をOFFした状態で、定着部10をプリント時と同じ圧着状態とする。また、画像を形成する作像系を停止する。用紙Sについては、第1搬送速度、例えば65[mm/sec]程度の微速にて搬送を行う。
定着部10の圧着状態を維持したまま用紙Sを微速にて搬送することで、定着部10の熱が用紙Sに熱伝導によって伝達され、用紙Sが放熱体となって放熱が行われる。すなわち、記録媒体が放熱体として作用する。これにより、定着部10に対して急速冷却(強制冷却)が行われるために、定着部10の温度の低下が促進される。急速冷却では、微速にて用紙Sの搬送が行われているため、白紙に定着部10の熱を吸収させて放熱が行われることになる。このときの白紙はやれ紙となる。
図5に、用紙Sの搬送速度の違いによる、時間に対する定着部10の圧着状態での定着温度の関係の一例を示す。図5では、理解を容易にするために、用紙Sの搬送速度を大、中、小の3つに大別して対比しており、搬送速度:大の場合を実線で示し、搬送速度:中の場合を点線で示し、搬送速度:小の場合を一点鎖線で示している。図5から、用紙Sの搬送速度が速い(搬送速度:大)方が圧着状態での定着温度が早く低下することがわかる。図5の例では、搬送速度:小の場合には、冷却開始から20秒後に180[度]から135度程度まで低下するのに対して、搬送速度:大の場合には、冷却開始から20秒後に180[度]から128[度]程度まで低下する
(自然冷却)
急速冷却の動作が進み、所定タイミング、例えば定着部10の温度があらかじめ定めた温度(例えば、140[度])になるタイミングで、定着部10の圧着状態を解除し、図4Bに示すように、定着部10を離間状態とする。定着部10の温度、即ち定着温度については、定着温度センサ19(図2参照)によって検知することができる。
ここでは、圧着状態を解除するタイミング(所定タイミング)を、定着温度に基づいて設定するとしたが、時間ややれ紙の量(長さ)で代用することも可能である。時間については、プリント終了時から定着温度があらかじめ定めた温度に達するまでに要する時間をあらかじめ設定しておくようにすればよい。やれ紙の量については、プリント終了時から定着温度があらかじめ定めた温度に達するまでに搬送するロール紙Sの搬送量をやれ紙の量としてあらかじめ設定しておくようにすればよい。
定着部10を離間状態にしたら、圧着状態のときの第1搬送速度よりもさらに遅い第2搬送速度で用紙Sを搬送する。これにより、定着部10に対して自然冷却が行われる。この自然冷却の状態では、急速冷却時の搬送速度よりも遅い微速で用紙Sが搬送されることで、用紙Sの移動量(搬送量)が急速冷却時よりも少なくなるために、やれ紙の発生量を抑えることができる。そして、定着温度が所定温度、具体的には用紙Sに変形等のダメージが発生しない温度(例えば、100[度]程度)以下になったら、用紙Sの搬送を停止する。
図6は、定着部10の冷却動作時のタイミング関係の一例を示すタイミングチャートである。図6のタイミングチャートには、プリント終了後の経過時間に対する、動作モードと、やれ紙の長さと、用紙搬送速度と、定着部10の状態(圧着状態/離間状態)と、定着ヒータ(定着温度)との関係を示している。
図6のタイミングチャートは、プリントが終了した時点で作像系を停止し、その3秒後に急速冷却モードとなり、23秒後に自然冷却モードになり、1700秒後に用紙Sの搬送を停止し、冷却動作を終了する動作例の場合のタイミング関係を示している。
(冷却時の搬送速度の連続制御)
冷却時の用紙Sの搬送速度については、経過時間に応じて搬送速度を連続的に遅くなるように制御する。一例として、図6のタイミングチャートに示すように、自然冷却時の用紙Sの搬送速度を、15.5[mm/sec]、7.4[mm/sec]、3.3[mm/sec]、1.5[mm/sec]と経過時間に応じて連続的に遅くなるように制御する。
この搬送速度の制御は、自然冷却によって時間が経過するに連れて定着温度が低下する訳であるから、定着温度の低下に応じて用紙Sの搬送速度を連続的に遅くなるように制御するということにもなる。定着温度が相対的に高いときは搬送速度を速くし、用紙Sの移動量(搬送量)を多くすることで、用紙Sに対する定着部10の熱の影響を抑えることができる。定着温度が相対的に低いときは、用紙Sに対する定着部10の熱の影響が小さいため、搬送速度を遅くし、用紙Sの移動量を少なくする。すなわち、定着部10を離間状態にした後の用紙Sの搬送量、即ち用紙Sの移動量を、定着部10の温度が下がるほど少なくなるように制御する。
自然冷却モードにおける用紙Sの搬送速度について、上述したように、定着温度の低下に応じて連続的に遅くなるような制御を行うことにより、定着部10の温度を適切に下げる(冷却する)ことができるため、定着部10の冷却に要する時間を短縮できる。また、プリント終了後に発生するやれ紙の量(長さ)についても少なくできる。
図7は、プリント時の定着温度を180[度]とした場合の定着温度とやれ紙の量(長さ)との関係の一例を示す図である。図7では、定着部10を離間状態として冷却期間に亘って自然冷却を行う場合(A)と、定着部10を圧着状態として冷却期間に亘って急速冷却を行う場合(B)と、本実施形態に係る冷却、即ち急速冷却と自然冷却との組み合わせによる冷却の場合(C)とを示している。急速冷却と自然冷却との組み合わせによる冷却の場合(C)には、定着温度が140[度]で定着部10を離間状態としている。
図7から明らかなように、本実施形態のように、急速冷却と自然冷却との組み合わせによる冷却を行った場合(C)の方が、自然冷却のみの場合(A)や、急速冷却のみの場合(B)よりもやれ紙の量を少なく、即ちやれ紙の長さを短くできる。
具体的には、急速冷却と自然冷却との組み合わせによる冷却の場合(C)のやれ紙の長さは、180[度]〜140[度]の温度範囲では、2.6[m]となる。これは定着部10を圧着状態として冷却期間に亘って急速冷却を行う場合、即ち急速冷却のみの場合(B)と同じである。また、140[度]以下では、2.6(=7.4−4.6)[m]となり、これは定着部10を離間状態として冷却期間に亘って自然冷却を行う場合、即ち自然冷却のみの場合(A)と同じである。
その結果、定着温度が用紙Sにダメージが発生しない100[度]になったときの、急速冷却と自然冷却との組み合わせによる冷却の場合(C)のやれ紙の長さは5.4[m]となる。これに対して、定着部10を離間状態として冷却期間に亘って自然冷却を行う場合(A)には7.4[m]となり、定着部10を圧着状態として冷却期間に亘って急速冷却を行う場合(B)には9.1[m]となる。
上述したことから、自然冷却のみの場合(A)や、急速冷却のみの場合(B)に比べて、急速冷却と自然冷却との組み合わせによる冷却の場合(C)の方が優れていることがわかる。なお、定着温度が180[度]から100[度]に低下するまでに要する時間については、自然冷却のみの場合(A)には2300[sec]、急速冷却のみの場合(B)には18[sec]、急速冷却と自然冷却との組み合わせによる冷却の場合(C)には1663[sec]となる。
(冷却時の搬送速度の間欠制御)
また、冷却時の用紙Sの搬送速度について、連続的に遅くする制御に代えて、搬送速度を定着温度に応じて間欠駆動にて遅くする制御(間欠制御)とすることも可能である。間欠制御の場合、用紙Sの搬送速度は平均速度となる。用紙Sの搬送速度の間欠駆動は、例えば搬送部73(図1参照)の駆動源として周知のステッピングモータを用いることで容易に実現できる。
用紙Sの搬送速度を定着温度に応じて間欠駆動する具体例について、図8を用いて以下に説明する。
図8は、用紙Sの搬送速度を定着温度に応じて間欠駆動する具体例を示す図である。図8において、ONは用紙Sを搬送する駆動時間を意味し、OFFは用紙Sを搬送しない停止時間を意味している。このON(駆動)/OFF(停止)によって用紙Sの搬送速度の間欠駆動が行われる。ここでは、一例として、ON時間を0.1[秒]に設定している。OFF時間については、0.3[秒]、0.7[秒]、1.6[秒]、3.7[秒]、8.4[秒]、19.3[秒]と段階的に長くなるように設定している。
OFF時間が0.3[秒]の場合、平均速度が31.6[mm/sec]となる。OFF時間が0.7[秒]の場合、平均速度が15.8[mm/sec]となる。OFF時間が1.6[秒]の場合、平均速度が7.4[mm/sec]となる。OFF時間が3.7[秒]の場合、平均速度が3.3[mm/sec]となる。OFF時間が8.4[秒]の場合、平均速度が1.5[mm/sec]となる。OFF時間が19.3[秒]の場合、平均速度が0.8[mm/sec]となる。
上述した間欠駆動のうち、ON時間が0.1[秒]でOFF時間が1.6[秒]の間欠駆動では、定着温度が180[度]や160[度]で用紙Sに気泡ができることによる変形が生じることが本発明者等によって確認されている。気泡ができることによる変形は、用紙Sがコート紙等のプラスチック系の紙からなる場合に生じる。ON時間が0.1[秒]でOFF時間が3.7[秒]の間欠駆動では、定着温度が160[度]や140[度]で用紙Sに気泡ができることによる変形が生じる。また、ON時間が0.1[秒]でOFF時間が19.3[秒]の間欠駆動では、120[度]で用紙Sに若干の変形が生じる。
本実施形態では、上記の測定結果を基に好ましい間欠駆動を次のように選択することとする。定着温度が180[度]ではON時間が0.1[秒]でOFF時間が0.3[秒]の間欠駆動を、定着温度が160[度]ではON時間が0.1[秒]でOFF時間が0.7[秒]の間欠駆動を好ましい間欠駆動として選択する。また、定着温度が140[度]ではON時間が0.1[秒]でOFF時間が1.6[秒]の間欠駆動を、定着温度が120[度]ではON時間が0.1[秒]でOFF時間が3.7[秒]の間欠駆動を好ましい間欠駆動として選択する。
このようにして選択した間欠駆動による定着温度と搬送速度との相関関係の一例を図9に示す。ここでは、プリント時の定着温度を200[度]とした場合を例示している。
この例では、定着温度が200[度]−140[度]の急速冷却期間では、定着温度が160[度]に低下するまで、ON時間が0.1[秒]でOFF時間が0.3[秒]の間欠駆動とし、用紙Sの搬送速度(平均速度)を31.6[mm/sec]としている。また、定着温度が140[度]に低下するまで、ON時間が0.1[秒]でOFF時間が0.7[秒]の間欠駆動とし、用紙Sの搬送速度を15.8[mm/sec]としている。
定着温度が140[度]−100[度]の自然冷却期間では、定着温度が120[度]に低下するまで、ON時間が0.1[秒]でOFF時間が1.6[秒]の間欠駆動とし、用紙Sの搬送速度を7.4[mm/sec]としている。また、定着温度が100[度]に低下するまで、ON時間が0.1[秒]でOFF時間が3.7[秒]の間欠駆動とし、用紙Sの搬送速度を3.3[mm/sec]としている。
上述したように、冷却時の用紙Sの搬送速度を定着温度に応じて間欠駆動(間欠制御)する駆動法の場合、間欠駆動をステッピングモータによって容易に実現できるため、搬送速度を連続的に制御する駆動法に比べて、用紙Sの搬送速度の制御を簡単に実現できる利点がある。
[定着部の冷却動作の制御方法]
次に、急速冷却と自然冷却との2つの冷却動作の組み合わせによって行われる、本実施形態に係る定着部10の冷却動作の制御方法の具体的な実施例について説明する。以下に説明する実施例1〜実施例3では、プリント終了によって処理フローがスタートし、定着部10は圧着状態が維持されているものとする。また、実施例1〜実施例3の各制御方法は、制御部60(図3参照)による制御の下に実行されるものとする。また、冷却時の用紙Sの搬送は、間欠駆動にて行われるものとする。
(実施例1)
図10は、本発明の画像形成方法の一例である、実施例1に係る制御方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。
プリントが終了したら、制御部60は、定着部10の定着ヒータ(加熱ローラ13のハロゲンヒータ)をOFFし(ステップS11)、次いで用紙Sを一定速度、例えば65[mm/sec]程度の微速で搬送する(ステップS12)。次に、制御部60は、定着温度があらかじめ定めた温度、例えば140[度]以下になったか否かを判断し(ステップS13)、140[度]以下になっていなければ(ステップS13のNO)、ステップS12に戻って微速での用紙搬送を続ける。
制御部60は、定着温度が140[度]以下になったと判断したら(ステップS13のYES)、定着部10の圧着状態を解除し、定着部10を離間状態とし(ステップS14)、次いで間欠駆動にて用紙Sの搬送駆動を行う(ステップS15)。この間欠駆動による用紙Sの搬送速度は、ステップS12の微速よりもさらに遅い微速となる。次に、制御部60は、定着温度が用紙Sに変形等のダメージが発生しない温度、例えば100[度]以下になったか否かを判断し(ステップS16)、100[度]以下になっていなければ(ステップS16のNO)、ステップS15に戻って間欠駆動での用紙搬送を続ける。
制御部60は、定着温度が100[度]以下になったと判断したら(ステップS16のYES)、用紙Sの搬送を停止し(ステップS17)、急速冷却と自然冷却との2つの冷却動作の組み合わせによる一連の冷却処理を終了する。
上述したように、実施例1に係る制御方法によれば、用紙Sを放熱体として利用して定着部10を冷却する急速冷却と、用紙Sの微速搬送による自然冷却と、の組み合わせによって定着部10の冷却動作が行われるため、定着部10を適切に冷却することができる。これにより、変形や破損によるやれ紙の発生量を少なくすることができる。
(実施例2)
図11は、本発明の画像形成方法の他の例である、実施例2に係る制御方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。
プリントが終了したら、制御部60は、次のプリントの予約が入っているか否かを判断し(ステップS21)、次のプリントの予約が入っていなければ(ステップS21のNO)、図10のフローチャートの処理に移行し、急速冷却と自然冷却との組み合わせによる一連の冷却処理を実行する。次のプリントの予約については、操作制御部65(図1参照)において、ユーザによる予約操作によって行われる。
制御部60は、次のプリントの予約が入っていると判断した場合(ステップS21のYES)、補正動作を実施するか否かを判断する(ステップS22)。制御部60は、補正動作を実施すると判断したら(ステップS22のYES)、定着部10の圧着状態を解除し(ステップS23)、次いで補正動作を開始する(ステップS24)。補正動作では、カラーレジスト補正や画像濃度補正等の動作が行われる。
次に、制御部60は、間欠駆動にて用紙Sの搬送駆動を行い(ステップS25)、次いで補正動作が完了したか否かを判断する(ステップS26)。制御部60は、補正動作が完了していないと判断した場合(ステップS26のNO)、ステップS25に戻って間欠駆動での用紙搬送を続け、補正動作が完了していると判断した場合(ステップS26のYES)、定着部10を圧着状態とする(ステップS27)。
次に、制御部60は、プリント処理を実行し(ステップS28)、次いでプリント処理が終了したか否かを判断する(ステップS29)。制御部60は、プリント処理が終了していないと判断した場合(ステップS29のNO)、ステップS28に戻ってプリント処理を続け、プリント処理が終了したと判断した場合(ステップS29のYES)、ステップS21に戻ってステップS21からステップS29までの処理を繰り返す。
なお、制御部60は、ステップS22において、補正処理を実施しないと判断した場合(ステップS22のNO)には、ステップS28に移行してプリント処理を実行する。
上述したように、実施例2に係る制御方法によれば、次のプリントの予約が入っているか否かの判断処理が行われるため、次のプリントの予約が入っていなければ、急速冷却と自然冷却との組み合わせによる定着部10の冷却動作に即座に移行することができる。また、次のプリントの予約が入っていれば、補正動作を含む次のプリント動作に即座に移行することができる。
(実施例3)
図12は、本発明の画像形成方法のさらに他の例である、実施例3に係る制御方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。
プリントが終了したら、制御部60は、やれ紙優先モードが選択されているか否かを判断する(ステップS32)。やれ紙優先モードについては、操作制御部65(図1参照)において、ユーザによる選択操作によって行われる。制御部60は、やれ紙優先モードが選択されていると判断した場合(ステップS32のYES)、やれ紙優先モードの処理に移行し、選択されていない場合(ステップS32のNO)、時間優先モードの処理に移行する。
・やれ紙優先モードの処理
やれ紙優先モードに移行すると、制御部60は、用紙Sを一定速度、例えば65[mm/sec]程度の微速で搬送し(ステップS33)、次いで定着温度があらかじめ定めた温度、例えば140[度]以下になったか否かを判断する(ステップS34)。そして、制御部60は、定着温度が140[度]以下になっていなければ(ステップS34のNO)、ステップS33に戻って微速での用紙搬送を続け、定着温度が140[度]以下になったと判断したら(ステップS34のYES)、定着部10の圧着状態を解除する(ステップS35)。
次に、制御部60は、間欠駆動にて用紙Sの搬送駆動を行い(ステップS36)、次いで定着温度が用紙Sに変形等のダメージが発生しない温度、例えば100[度]以下になったか否かを判断する(ステップS37)。そして、制御部60は、定着温度が100[度]以下になっていなければ(ステップS37のNO)、ステップS36に戻って間欠駆動での用紙搬送を続ける。また、制御部60は、定着温度が100[度]以下になったと判断したら(ステップS37のYES)、用紙Sの搬送を停止し(ステップS38)、急速冷却と自然冷却との2つの冷却動作の組み合わせによるやれ紙優先モードの冷却処理を終了する。
・時間優先モードの処理
時間優先モードに移行すると、制御部60は、用紙Sを一定速度、例えば65[mm/sec]程度の微速で搬送し(ステップS39)、次いで定着温度があらかじめ定めた温度、例えば140[度]以下になったか否かを判断する(ステップS40)。そして、制御部60は、定着温度が140[度]に達していなければ(ステップS40のNO)、ステップS39に戻って微速での用紙搬送を続け、定着温度が140[度]以下になったと判断したら(ステップS40のYES)、ステップS38に移行して用紙Sの搬送を停止する。すなわち、時間優先モードでは、プリント終了後から定着部10の温度が140[度]以下になるまでの期間に亘って、定着部10を圧着状態にしたまま用紙Sを第1の搬送速度(例えば、65[mm/sec]程度の微速)で搬送する急速冷却のみの冷却動作が行われる。
上述したように、実施例3に係る制御方法によれば、やれ紙優先モードと時間優先モードとをユーザが選択することができる。やれ紙優先モードでは、急速冷却と自然冷却との2つの冷却動作の組み合わせによって定着部10の冷却動作が行われるため、やれ紙の量(長さ)を、時間優先モードに比べて低減できる利点がある(図7参照)。一方、時間優先モードでは、急速冷却のみによって定着部10の冷却動作が行われるため、定着部10の温度が、ロール紙Sに変形や破損が生じない安全な温度に下がるまで時間を、やれ紙優先モードに比べて短縮できる利点がある(図5参照)。
1…画像形成装置、 2…給紙装置、 3…排紙装置、 10…定着部、 18…送風装置、 19…定着温度センサ、 40…画像形成部、 50…中間転写ベルト、 60…制御部、 100…画像形成システム、 S…ロール紙

Claims (6)

  1. トナー像をロール状に巻かれた記録媒体に定着させる定着部と、
    前記定着部の圧着状態/離間状態の切り替え制御と前記ロール状に巻かれた記録媒体の搬送速度を制御する搬送制御とを行う制御部と、を備え、
    前記制御部は、プリント終了後前記定着部を圧着状態にしたまま前記ロール状に巻かれた記録媒体を第1搬送速度で搬送し、その後所定タイミングで前記定着部を離間状態にして前記第1搬送速度よりも遅い第2搬送速度で前記ロール状に巻かれた記録媒体を搬送し、前記定着部の温度が所定温度以下となったときに前記ロール状に巻かれた記録媒体の搬送を停止する
    画像形成装置。
  2. 前記所定タイミングは、前記定着部の温度があらかじめ定めた温度以下になるタイミングである
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記ロール状に巻かれた記録媒体の搬送速度を変えて、前記定着部を離間状態にした後の前記ロール状に巻かれた記録媒体の搬送量を、前記定着部の温度が下がるほど少なくなるように制御する
    請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、プリント終了時に次のプリント予約が入っている場合、プリント終了後前記定着部を離間状態にして次のプリントのための処理に移行する
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、プリント終了後から前記定着部の温度が前記所定温度以下になるまでの期間に亘って、前記定着部を圧着状態にしたまま前記ロール状に巻かれた記録媒体を前記第1搬送速度で搬送するモードを有する
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. トナー像をロール状に巻かれた記録媒体に定着させる定着部を備える画像形成装置の画像形成方法において、
    プリント終了後前記定着部を圧着状態にしたまま前記ロール状に巻かれた記録媒体を第1搬送速度で搬送するステップと、
    その後所定タイミングで前記定着部を離間状態にして前記第1搬送速度よりも遅い第2搬送速度で前記ロール状に巻かれた記録媒体を搬送し、前記定着部の温度が所定温度以下となったときに前記ロール状に巻かれた記録媒体の搬送を停止するステップと、を含む
    画像形成方法。
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