JP2010127996A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像品質と記録媒体の分離性を良好に維持することができる定着装置を提供する。
【解決手段】定着ローラ24と分離ローラ25の間の位置において定着ベルト26をその内側から記録媒体Sの搬送路側へ押圧する押圧部材28を備えている。この押圧部材28によって定着ベルト26を押圧する押圧状態と、押圧部材28によって定着ベルト26を押圧しない非押圧状態とに切換可能に構成した。
【選択図】図3

Description

本発明は、記録媒体を加熱及び加圧して画像を記録媒体に定着させる定着装置、及びその定着装置を備えた画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等の画像形成装置には、紙等の記録媒体に転写されたトナー画像を熱と圧力によって定着させる定着装置が多く用いられている。定着装置としては、例えば、内部にヒータ等の発熱手段を有する定着ローラに、加圧ローラを圧接したタイプや、前記定着ローラ等の複数のローラに掛け渡された定着ベルトに、加圧ローラを圧接したタイプなどがある。これらの定着装置は、定着ローラと加圧ローラの圧接部、又は定着ベルトと加圧ローラとの圧接部に形成された定着ニップに、トナー画像が転写された記録媒体を通過させることによって、その記録媒体を加熱及び加圧し、トナー画像を記録媒体に定着するようにしている。
しかし、上記熱定着タイプの定着装置は、定着時にトナーを熱で溶融させるため、溶融したトナーが定着ローラや定着ベルトに貼り付いて記録媒体を分離できない場合がある。そのため、記録媒体の分離性を向上させる様々な対策がとられている。
例えば、特許文献1に記載の定着装置は、定着ニップの出口近傍に、記録媒体を定着ローラから分離させるための分離爪(剥離爪)を配設している。
また、特許文献2に記載の定着装置は、定着ローラと加圧ローラが互いに圧接した箇所の近傍に、剥離パッドを配設し、この剥離パッドを定着ベルトの内側から加圧ローラへ圧接している。これにより、画像の定着性と記録媒体の分離性を確保するようにしている。
しかしながら、上記特許文献1に記載された定着装置は、記録媒体に分離爪の跡が付くため、良好な画像を提供することができない欠点がある。また、分離爪と定着ローラとの間が狭い場合は、分離爪が定着ローラの表面に接触して傷付ける虞もある。さらに、通紙を繰り返し行うことで、分離爪が温められ、分離爪に記録媒体が貼り付いてしまうといった問題があった。
また、上記特許文献2に記載された定着装置は、定着ローラと加圧ローラとの圧接箇所に形成されたニップと、定着ローラと剥離パッドとの圧接箇所に形成されたニップとの間に、隙間が生じることによって、記録媒体を通過させる時に画像ムラやシワが発生し、良好な画像を提供できないことがある。
そこで、分離爪を設けたことによる不具合や、2つのニップ間に隙間が生じることによる不具合を生じさせない定着装置として、特許文献3に記載されたものがある。この定着装置は、定着ローラよりも記録媒体の搬送方向下流側に分離ローラを配設している。そして、分離ローラと定着ローラに定着ベルトを掛け渡し、加圧ローラを定着ベルトを介して定着ローラに圧接している。この場合、記録媒体は、定着ニップを通過した後、分離ローラの位置まで定着ベルトに密着した状態で搬送される。そして、記録媒体が定着ベルトで搬送される間に、冷却ボックス等でトナーを冷却することにより、記録媒体を定着ベルトから分離しやすくしている。
特開2004−86202号公報 特開2007−199383号公報 特許第2992710号公報
ところで、上記特許文献3に記載した定着装置では、記録媒体が定着ニップを通過後、定着ベルトに密着している間は、定着ベルトから記録媒体に熱が与えられる。このため、定着ローラ(定着ニップ)から分離ローラまでの距離が長いほど、記録媒体に付与される熱量が多くなり、反対に、定着ローラ(定着ニップ)から分離ローラまでの距離が短いほど、記録媒体に付与される熱量は少なくなる。
記録媒体の種類やトナーの種類などの様々な要因によって、記録媒体上のトナーの溶融度合いが変化する。従って、定着ローラ(定着ニップ)と分離ローラとの距離を、ある種類の記録媒体やトナーに対応させて設定しても、それよりも薄い記録媒体や溶融しやすいトナーを使用した場合は、トナーが加熱されすぎることによるホットオフセットが生じる場合がある。ホットオフセットとは、溶融されたトナーの一部が定着ローラ又は定着ベルトの表面に残留してしまうことによって生じる画像の一部欠損(白抜け)である。
また、画像形成を行う際の気温等の使用環境が変化することによって、定着ベルトから記録媒体に与えられる熱量も変化するため、これにより記録媒体が定着ベルトから分離できない場合も生じる。
このように、従来の定着装置は、記録媒体やトナー等の種類、その他の画像品質に影響を与える使用環境等が変化すると、画像品質と記録媒体の分離性を良好に維持することができない問題があった。
本発明は、斯かる事情に鑑み、記録媒体の種類等に応じて、画像品質と記録媒体の分離性を良好に維持することができる定着装置、及びその定着装置を備えた画像形成装置を提供しようとするものである。
請求項1の発明は、定着ローラと、当該定着ローラよりも記録媒体の搬送方向下流側に配設された分離ローラと、前記定着ローラ及び前記分離ローラに掛け渡された無端状の定着ベルトと、当該定着ベルトを介して前記定着ローラに圧接される加圧ローラとを備え、前記定着ベルトと前記加圧ローラが互いに圧接して形成された定着ニップに記録媒体を通過させることにより、当該記録媒体を加熱及び加圧して未定着画像を記録媒体に定着させるように構成した定着装置において、前記定着ローラと前記分離ローラの間の位置において前記定着ベルトをその内側から記録媒体の搬送路側へ押圧する押圧部材を備え、前記押圧部材によって前記定着ベルトを押圧する押圧状態と、前記押圧部材によって前記定着ベルトを押圧しない非押圧状態とに切換可能に構成したものである。
押圧部材で定着ベルトを押圧しない非押圧状態では、記録媒体は、定着ニップを通過後、定着ベルトに密着した状態で搬送され、分離ローラの位置で定着ベルトと分離される。一方、押圧部材で定着ベルトを押圧する押圧状態では、記録媒体は、定着ニップを通過後、定着ベルトに密着した状態で搬送され、分離ローラの位置に至る前に、押圧部材の位置で定着ベルトと分離される。
従って、定着ベルトの走行速度が一定の場合は、押圧状態の方が、非押圧状態よりも、記録媒体が定着ベルトに密着している時間が短くなるため、記録媒体に供給される熱量が減少する。さらに、押圧状態では、押圧部材が定着ベルトに接触することにより、定着ベルトの熱量が押圧部材に奪われるため、これによっても、記録媒体へ供給される熱量が減少させることができる。反対に、非押圧状態では、押圧状態に比べて、記録媒体に供給される熱量が多くなる。
このように、請求項1に記載の発明によれば、押圧状態と非押圧状態に切り換えることにより、記録媒体への熱の供給量を調整して定着ベルトから分離することができるので、良好な画像形成を行うことができる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の定着装置において、前記押圧部材が前記定着ベルトに対して略直交する方向に押圧するように構成したものである。
これにより、押圧状態で、記録媒体を押圧部材の位置で容易に分離することができ、良好な画像を得ることが可能となる。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の定着装置において、前記押圧部材による前記定着ベルトの押圧位置を、記録媒体の搬送方向の上流側及び下流側に変化させるように構成したものである。
定着ベルトの走行速度が一定の場合は、定着ベルトの押圧位置を上流側にした方が、下流側にした場合に比べて、記録媒体が定着ニップに近い位置で分離されるので、記録媒体が定着ベルトに密着している時間が短くなり、記録媒体に供給される熱量が減少する。従って、押圧部材による定着ベルトの押圧位置を、記録媒体の搬送方向の上流側と下流側に変化させることによって、記録媒体に供給される熱量を一層微細な精度で調整することが可能となる。
請求項4の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の定着装置において、前記分離ローラを、前記定着ベルトに所定のテンションを付与するためのテンションローラとして機能するように構成したものである。
これにより、押圧状態と非押圧状態とに切り換えた場合に、定着ベルトに過剰な張力が付与されたり、弛んだりするのを防止することができる。
請求項5の発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載の定着装置において、前記押圧部材の表面部を、熱伝導率が高い部材で構成したものである。
押圧部材を高い熱伝導率の部材で構成することにより、押圧部材が定着ベルトを押圧しているときに、押圧部材が定着ベルトの熱量を奪いやすくなる。これにより、記録媒体の温度を低くして分離することができ、分離性を向上させることができると共に、良好な画像形成が可能となる。
請求項6の発明は、請求項1から5のいずれか1項に記載の定着装置において、前記押圧部材の前記定着ベルトの幅方向中央部に対応した箇所の硬度を、前記押圧部材の前記定着ベルトの幅方向端部に対応した箇所の硬度よりも大きくしたものである。
定着ベルトの幅方向端部よりも中央部の方が記録媒体を分離しにくくなる傾向にある。押圧部材の定着ベルトの幅方向中央部に対応した箇所の硬度を、押圧部材の定着ベルトの幅方向端部に対応した箇所の硬度よりも大きくしたことにより、押圧部材によって定着ベルトを押圧した際に、中央部において、押圧部材の定着ベルトとの押圧よる変形が生じにくくなる。これにより、記録媒体が分離しにくい中央部側においても、記録媒体を容易に分離させることが可能となる。
請求項7の発明は、請求項1から6のいずれか1項に記載の定着装置において、前記押圧部材の前記定着ベルトの幅方向端部に対応した表面部の熱伝導率を、前記押圧部材の前記定着ベルトの幅方向中央部に対応した表面部の熱伝導率よりも高くしたものである。
押圧部材の定着ベルトの幅方向端部に対応した表面部の熱伝導率を、押圧部材の定着ベルトの幅方向中央部に対応した表面部の熱伝導率よりも高くしたことにより、押圧部材が定着ベルトを押圧しているときに、押圧部材が定着ベルトの端部側から熱量を奪うことができる。これにより、記録媒体が分離しにくい中央部側においても、記録媒体を容易に分離することができると共に、良好な画像形成が可能となる。
請求項8の発明は、請求項1から7のいずれか1項に記載の定着装置において、前記押圧部材の表面に凹凸を形成したものである。
押圧部材の表面に凹凸を形成することによって、押圧部材によって定着ベルトを押圧した場合、押圧部材の凸部の位置で定着ベルトと記録媒体が接触するようになる。これにより、定着ベルトと記録媒体との接触面積を減少させることができ、記録媒体を定着ベルトから容易に分離することが可能となる。
請求項9の発明は、請求項1から8のいずれか1項に記載の定着装置において、前記押圧部材の前記定着ベルトに対する押圧量を変化させるように構成したものである。
押圧部材の定着ベルトに対する押圧量を変化させることによって、記録媒体を定着ベルトから容易に分離できるようになり、良好な画像形成を行うことが可能となる。
請求項10の発明は、請求項1から9のいずれか1項に記載の定着装置において、前記押圧部材の前記定着ベルトに対する押圧時間を変化させるように構成したものである。
押圧部材の定着ベルトに対する押圧時間を変化させることによって、記録媒体を定着ベルトから容易に分離できるようになり、良好な画像形成を行うことが可能となる。
請求項11の発明は、請求項1から10のいずれか1項に記載の定着装置において、記録媒体の種類に対応して、前記押圧状態と前記非押圧状態との切換を行うように構成したものである。
記録媒体の種類によって、ホットオフセット等の不具合の生じやすいものや、反対にホットオフセットの生じにくいもの等がある。ホットオフセットが生じやすい薄紙などは、押圧状態で送ることによって、薄紙への熱量の供給を抑えることにより、ホットオフセットを防止することができる。一方、ホットオフセットが生じにくい厚紙などは、非押圧状態にして送ることで良好な画像形成を行える。このように、本発明の定着装置は、押圧状態と非押圧状態を切り換えることにより、記録媒体の種類に対応して、記録媒体への熱の供給量を調整することができ、画像形成と記録媒体の分離性を良好に維持することができる。
請求項12の発明は、請求項1から11のいずれか1項に記載の定着装置において、温度センサ及び湿度センサを備え、前記温度センサで測定した温度、又は前記湿度センサで測定した湿度に基づいて、前記押圧状態と前記非押圧状態との切換を行うように構成したものである。
温度や湿度に応じて、記録媒体の定着ベルトに対する分離性が変化する。一般的に、温度又は湿度が所定の基準値を越えた場合、分離性が低下する傾向にある。温度又は湿度の影響を受けて記録媒体の分離性が低下した場合は、押圧状態で記録媒体を搬送することによって、記録媒体を定着ベルトから分離しやすくすることができる。
請求項13の発明は、請求項1から12のいずれか1項に記載の定着装置において、前記押圧部材を回転体で構成したものである。
押圧部材を回転体で構成することによって、押圧状態における定着ベルトの劣化を防止することができると共に、定着ベルトの走行を円滑に維持することができる。
請求項14の発明は、請求項1から13のいずれか1項に記載の定着装置を備えた画像形成装置である。
画像形成装置が請求項1から13のいずれか1項に記載の定着装置を備えたことによって、押圧状態と非押圧状態に切り換えることにより、画像形成と記録媒体の分離性を良好に維持することができる。
本発明によれば、押圧状態と非押圧状態に切り換えることにより、記録媒体を定着ベルトから容易に分離することができる。また、ホットオフセット等の不具合の発生を防止することができるので、良好な画像形成を行うことが可能となる。
図1は、本発明に係る画像形成装置の実施の一形態を示す概略構成図である。図1に示す本発明の画像形成装置は、4つのプロセスユニット1Y,1C,1M,1Bkを備えている。各プロセスユニット1Y,1C,1M,1Bkは、画像形成装置本体100に対して着脱可能に構成してある。
各プロセスユニット1Y,1C,1M,1Bkは、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの異なる色のトナーを収容している以外は同様の構成となっている。そこで、1つのプロセスユニット1Yを例にその構成を説明する。
プロセスユニット1Yは、静電潜像担持体としての感光体2と、感光体2の表面を帯電させる帯電手段としての帯電ローラ3と、感光体2の表面にトナー像を形成する現像手段としての現像装置4と、感光体2の表面をクリーニングするクリーニング手段としての感光体クリーニングブレード5を備えている。
各プロセスユニット1Y,1C,1M,1Bkの上方には、感光体2の表面を露光する露光手段としての露光装置7が配設されている。また、各プロセスユニット1Y,1C,1M,1Bkの下方には、中間転写ユニット6が配設されている。中間転写ユニット6は、無端状のベルトから構成される中間転写ベルト10を有する。中間転写ベルト10は、駆動ローラ8及び従動ローラ9に張架され、図の矢印の方向に周回走行可能に構成されている。また、従動ローラ9は中間転写ベルト10に所定の張力を付与するためのテンションローラとして機能している。
中間転写ベルト10の内周面には、一次転写手段としての4つの一次転写ローラ11Y,11C,11M,11Bkが、4つの感光体2に対向して配設されている。4つの感光体2は、中間転写ベルト10の外周面に圧接しており、各圧接部において一次転写ニップを形成している。
中間転写ベルト10を張架する駆動ローラ8に対向した位置に、二次転写手段としての二次転写ローラ12が配設されている。この二次転写ローラ12は、中間転写ベルト10の外周面に圧接しており、その圧接部において二次転写ニップを形成している。
中間転写ユニット6は、中間転写ベルト10の表面をクリーニングするためのベルトクリーニング装置21を備える。また、中間転写ユニット6の下方には、廃トナーを収容するための廃トナー収容器22が配設されている。廃トナー収容器22の入り口部にはベルトクリーニング装置21から伸びた図示しない廃トナー移送ホースが接続されている。
画像形成装置本体100の下部には、紙やOHPシート等の記録媒体Sを収容した記録媒体収容部13が配設されている。記録媒体収容部13には、記録媒体Sを搬出する供給ローラ14等が設けてある。
画像形成装置本体100内には、記録媒体Sを記録媒体収容部13から上方へ案内するための搬送路Rが配設されている。駆動ローラ8と二次転写ローラ12によって形成された二次転写ニップよりも、搬送路Rの搬送方向上流側(図の下方)に、一対のレジストローラ15a,15bが配設されている。また、二次転写ニップよりも、搬送路Rの搬送方向下流側(図の上方)に、定着装置16が配設されている。
画像形成装置本体100の上部であって、搬送路Rの搬送方向下流端部には、一対の排出ローラ19a,19bが配設されている。また、排出ローラ19a,19bによって排出された記録媒体Sを積載するためのストック部20が、画像形成装置本体100の上面を内方へ凹ませて形成されている。
以下、図1を参照して上記画像形成装置の基本的動作について説明する。
プロセスユニット1Yにおいて、感光体2を図の矢印の方向に回転させ、その感光体2の表面を帯電ローラ3によって均一な高電位に帯電させる。次いで、画像データに基づいて露光装置7から感光体2の表面にレーザビームが照射され、照射された部分の電位が低下して静電潜像が形成される。この感光体2の表面に形成された静電潜像の部分に、現像装置4によって帯電させたトナーを静電的に転移させ、イエローのトナー画像を形成(可視画像化)する。
一次転写ローラ11Yに、トナーの帯電極性と逆極性の定電圧又は定電流制御された電圧が印加される。これにより、一次転写ローラ11Yと感光体2との間の一次転写ニップにおいて転写電界を形成する。そして、一次転写ニップにおいて、回転する感光体2上のトナー画像を、図の矢印方向に走行する中間転写ベルト10に一次転写する。
その他の各プロセスユニット1C,1M,1Bkにおいても、同様にして感光体2上にトナー画像を形成し、4色のトナー画像を互いに重なり合うように中間転写ベルト10に一次転写する。
また、一次転写行程を経た後の感光体2の表面を、感光体クリーニングブレード5によってクリーニングし、残留トナーを除去する。さらに、感光体2の表面に残る残留電荷を図示しない除電ランプによって除電する。
一方、記録媒体収容部13に収容されている記録媒体Sを、供給ローラ14を回転させて搬送路Rへ送り出す。送り出された記録媒体Sは、レジストローラ15a,15bによって一旦停止される。
また、二次転写ローラ12にトナーの帯電極性と逆極性の電圧を印加して二次転写ニップに転写電界を形成する。あるいは、二次転写ローラ12に対向する駆動ローラ8にトナーの帯電極性と同極性の電圧を印加して、同様の転写電界を形成してもよい。その後、レジストローラ15a,15bの駆動を再開し、中間転写ベルト10上のトナー画像とタイミング(同期)をとって記録媒体Sを二次転写ニップへ送る。そして、二次転写ニップにおいて形成された転写電界によって、中間転写ベルト10上のトナー画像を記録媒体S上に一括して二次転写する。また、二次転写後、中間転写ベルト10の表面に残留するトナーは、ベルトクリーニング装置21によって除去され、除去されたトナーは廃トナー収容器22へ回収される。
トナー画像を転写された記録媒体Sは、定着装置16へと搬送されて加熱・加圧され、トナー画像が記録媒体S上に定着される。その後、記録媒体Sは排出ローラ19a,19bによってストック部20に排出される。
図2は、本発明の画像形成装置が備える定着装置の第1実施形態を示す概略図である。
図2に示すように、定着装置16は、発熱手段としてのヒータ23を内蔵した定着ローラ24と、定着ローラ24から離間して配設された分離ローラ25を、定着ローラ24と分離ローラ25に掛け渡された定着ベルト26と、定着ベルト26を介して定着ローラ24に圧接される加圧ローラ27と、定着ローラ24と分離ローラ25の間であって定着ベルト26の内側に配設された押圧ローラ28を有している。
定着ローラ24は、アルミや鉄等の熱伝導性の良い金属で形成された中空の芯材24aと、その芯材24aの外周に配設された弾性層24bで構成されている。芯材24aの厚さは、内部のヒータ23の熱を定着ベルト26へ伝達しやすく、かつ、加圧ローラ27からの荷重に耐えられるように、0.5mm〜2mmに設定することが望ましい。
定着ベルト26は、基材とその基材上に形成された各種の層によって構成されている。基材はポリイミド等から成る耐熱樹脂フィルムで形成され、基材の厚さはしなやかさと強度を得るため30μm〜90μmとするのが適当である。また、基材上に形成する各種の層としては、シリコーンゴムやフッ素ゴム等から成る弾性層、その弾性層の上に配設されるPFAやPTFE等から成る離型層がある。弾性層の厚さは、50μm〜300μmが好ましく、離型層の厚さは、10μm〜50μmが好ましい。
加圧ローラ27は、剛性の強い金属等の材料で形成された中空の芯材27aと、その芯材27aの外周に配設された弾性層27bで構成されている。芯材27aの厚さは、0.5mm〜2mmが適当である。また、弾性層27bは、加圧ローラ27と定着ベルト26との圧接部に形成された定着ニップのニップ幅を確保するために、シリコーンゴムやスポンジゴム等の低硬度の材料(例えば、40Hs以下:アスカーC)を適用することが好ましい。なお、この実施形態において、定着ニップのニップ幅は、5mm〜10mmとしてある。
分離ローラ25は、アルミや鉄等の金属製ローラで構成される。分離ローラ25の直径が大きすぎると記録媒体が定着ベルト26から分離しにくくなり、反対に、分離ローラ25の直径が小さすぎると定着ベルト26への応力集中大きくなるため、分離ローラ25の直径は、5mm〜15mmとするのが適当である。
押圧ローラ28は、アルミや鉄等の金属で形成された芯材28aと、その芯材28aの外周に配設された弾性層28bで構成されている。押圧ローラ28の弾性層28bは、高熱伝導率のゴムで形成してある。
また、図4の斜視図に示すように、押圧ローラ28の弾性層28bは、軸方向の中央部側と両端部側においてそれぞれの熱伝導率と硬度とを異ならせている。詳しくは、押圧ローラ28の両端部側の弾性層281,282を、中央部側の弾性層280よりも、熱伝導率の高い部材で構成している。また、中央部側の弾性層280の硬度を、両端部側の弾性層281,282の硬度よりも大きくしている。中央部側の弾性層280の表面積(外周面積)は、両端部側の弾性層281,282の合計表面積(合計外周面積)よりも大きくなるように設定されている。各弾性層の表面積の比率は、一方の端部側の弾性層281の表面積:中央部側の弾性層280の表面積:他方の端部側の弾性層282の表面積=1:3:1であることが好ましいが、これ以外の比率であってもよい。なお、この実施形態では、押圧ローラ28の軸方向中央部は、定着ベルト26の幅方向中央部に対応して配設され、押圧ローラ28の軸方向端部は、定着ベルト26の幅方向端部に対応して配設されている。
また、押圧ローラ28の中央部側の弾性層280と両端部側の弾性層281,282において、熱伝導率と硬度のうち、一方だけを異ならせてもよい。すなわち、弾性層28bの長手方向に渡って、均一な熱伝導率(高熱伝導率)及び硬度に設定することも可能である。
図2に示すように、加圧ローラ27と定着ベルト26との圧接部には、記録媒体S上の未定着画像を定着させるための定着ニップNが形成されている。同図において、記録媒体Sは下方から上方に向かって搬送されるようになっており、記録媒体Sの搬送方向を下流側と称し、それと反対側を上流側と称すると、分離ローラ25は、定着ローラ24に対して記録媒体Sの搬送方向下流側に配設されている。なお、この実施形態では、記録媒体の搬送速度を100mm/秒〜200mm/秒と設定している。
図3に示すように、押圧ローラ28は、図示しない可動手段によって移動して、定着ベルト26をその内側から記録媒体Sの搬送路側(図の右側)へ押圧するように構成されている。また、この実施形態では、押圧ローラ28は、定着ベルト26に対して略直交する方向に押圧するようになっている。このように、押圧ローラ28は、図3に示す定着ベルト26を押圧する押圧状態と、図2に示す定着ベルト26を押圧しない非押圧状態とに切り換えられるように構成されている。
また、上記押圧状態と非押圧状態との切換動作は、図示しない制御部によって制御される。制御部には、記録媒体の種類、トナーの種類、画像の光沢の要・不要の選択、プロセス速度(画像形成速度)、画像定着後の後処理の有無、省エネモードの選択などの情報が入力されるようになっており、制御部はこれらの情報に応じて押圧状態と非押圧状態の切換動作を制御するように構成されている。また、温度センサと湿度センサを備え、これらで測定した使用環境の温度及び湿度に応じて、制御部が押圧状態と非押圧状態の切換を行うようにしてもよい。さらに、上記制御部に入力される情報に応じて、押圧ローラ28による定着ベルト26の押圧量(押し込み量)や押圧時間を変化させるように構成することも可能である。
図2又は図3に示すように、分離ローラ25の軸部25aは、支持部材29に形成された長孔29a内に挿通されている。分離ローラ25の軸部25aが長孔29a内をスライドして移動することによって、分離ローラ25は定着ベルト26に対して接近離間する方向に変位可能に構成されている。さらに、分離ローラ25は図示しない付勢手段によって、定着ベルト26側へ付勢されている。このように構成したことにより、押圧ローラ28を移動させて押圧状態と非押圧状態に切り換えた場合、分離ローラ25は押圧ローラ28の移動と連動して変位する。すなわち、分離ローラ25は、定着ベルト26に所定のテンションを付与するテンションローラとして機能するようになっている。これにより、押圧状態と非押圧状態とに切り換えた場合に、定着ベルト26に過剰な張力が付与されたり、弛んだりするのを防止するようにしている。
図5及び図6に本発明の定着装置の第2実施形態を示す。
第2実施形態の定着装置16は、押圧部材28による定着ベルト26の押圧位置を、記録媒体の搬送方向の上流側及び下流側に変化させるように構成している。図5では、押圧ローラ28の定着ベルト26の押圧位置は、搬送方向の上流側の定着ニップNに近い位置になっているが、図6では、前記押圧位置は、搬送方向の下流側の定着ニップから遠い位置になっている。すなわち、押圧ローラ28は、図2に示す非押圧状態から、図5又は図6に示す押圧状態に選択的に切換可能に構成されている。なお、図5及び図6において、その他の構成については、図2〜図4において説明した第1実施形態と同様となっている。
図7に本発明の定着装置の第3実施形態を示す。
図7に示すように、第3実施形態の押圧ローラ28は、その表面(外周面)に多数の突起28cを設け、凹凸が形成されている。それ以外は、上記実施形態と同様に構成されているので説明を省略する。
以下、本発明の定着装置の作用について説明する。
図2に示すように、押圧ローラ28で定着ベルト26を押圧しない非押圧状態では、定着ニップNに送り込まれた記録媒体Sは、定着ニップNを通過後、定着ベルト26に密着した状態で搬送される。そして、記録媒体Sは、分離ローラ25の位置で定着ベルト26と分離され下流へ送られる。
一方、図3に示すように、押圧ローラ28で定着ベルト26を押圧する押圧状態では、定着ニップNに送り込まれた記録媒体Sは、定着ニップNを通過後、上記と同様に定着ベルト26に密着した状態で搬送される。しかし、この場合、記録媒体Sは、分離ローラ25の位置に至る前に、押圧ローラ28の位置で定着ベルト26と分離される。
図2に示す非押圧状態、図3に示す押圧状態どちらの場合であっても、記録媒体Sは定着ベルト26に密着している間、定着ベルト26から熱量が供給される。従って、定着ベルト26の走行速度(記録媒体Sの搬送速度)が一定の場合は、図2に示す非押圧状態の方が、図3に示す押圧状態よりも、長い時間、記録媒体Sが定着ベルト26に密着しているため、多くの熱量が供給される。すなわち、図3に示す押圧状態とすることによって、記録媒体Sが定着ベルト26に密着する距離が短くなるため、記録媒体Sに供給される熱量が少なくなる。これに加え、押圧状態では、押圧ローラ28が定着ベルト26に接触することにより、定着ベルト26の熱量が押圧ローラ28に奪われるため、記録媒体Sへ供給される熱量が減少することとなる。
例えば、記録媒体Sとして薄紙が定着ニップNに送り込まれる場合、一般的に薄紙はトナーが加熱されすぎることによるホットオフセットが生じやすい。このため、図3に示す押圧状態にして、薄紙への熱量の供給を抑えることにより、ホットオフセットを防止することができる。
反対に、厚紙が定着ニップNに送り込まれる場合は、一般的にホットオフセットが生じにくいため、図2に示す非押圧状態にして送ることができる。上記薄紙と厚紙の判断基準は、例えば、坪量が90g/m2以下のものを薄紙とし、坪量が90g/m2を越えるものを厚紙とする。この判断基準に基づいて、制御部が押圧ローラ28を押圧状態と非押圧状態に切り換える。
また、溶けにくいトナーを使用する場合は、図2に示す非押圧状態にして、記録媒体S及び未定着のトナーに十分に熱量を与えるようにする。反対に、溶けやすいトナーを使用する場合は、図3に示す押圧状態にして、トナーに過剰に熱量が与えられるのを抑制して、ホットオフセットが発生するのを防止することができる。
ユーザーによって、写真等の光沢を要する印刷が選択された場合は、図3に示す押圧状態にして記録媒体Sを搬送する。このとき、押圧ローラ28が定着ベルト26の熱量を奪うことによって、定着ベルト26上で搬送される記録媒体Sが冷やされる。これにより、記録媒体S上の画像面がに平滑に形成され、画像の光沢度を上げることができる。また、光沢度の高い画像を得るには、未定着トナーが十分に溶融されるように定着ベルト26の走行速度を遅くすることが好ましい。また、押圧ローラ28の定着ベルト26の押圧時間を長くすることによって、押圧ローラ28が定着ベルト26から奪う熱量を多くすることができ、記録媒体Sを確実に冷やして光沢度の高い画像を得ることが可能となる。
一方、文字印刷等の光沢を必要としない場合は、図2に示す非押圧状態にして記録媒体Sを搬送する。この場合、定着ベルト26の熱量が押圧ローラ28によって奪われないため、図3に示す押圧状態に比べて、定着ベルト26の走行速度を速くすることが可能である。
また、速いプロセス速度(画像形成速度)で画像形成を行う場合は、定着ベルト26の走行速度も速くなるため、記録媒体Sが定着ベルト26に密着している時間が短くなる。この場合、記録媒体S上のトナーに十分に熱量を与えるために、図2に示す非押圧状態にして記録媒体Sを送るようにする。反対に、遅いプロセス速度(画像形成速度)で画像形成を行う場合は、記録媒体Sが定着ベルト26に密着している時間が長くなる。従って、記録媒体S上のトナーに過剰に熱量が与えられるのを抑制するため、図3に示す押圧状態にして記録媒体Sを送る。
また、定着後に記録媒体S上に別のトナーを付けるなどの後処理が不要な場合は、図2に示す非押圧状態にして記録媒体Sを送る。一方、前記後処理が必要な場合は、図3に示す押圧状態にして記録媒体Sを送るとよい。
また、省エネモードを選択した場合は、定着ベルト26の熱量が押圧ローラ28によって奪われないようにするために、図2に示す非押圧状態とするのがよい。これにより、ヒータの点灯時間を減らすことができ、消費エネルギー(電力)の低減を図れる。
画像形成装置あるいは定着装置が、温度センサと湿度センサを備えている場合、測定された温度及び湿度に基づいて、押圧状態と非押圧状態を選択する。具体的には、温度が25℃を越える場合、又は湿度が70%を越える場合は、記録媒体Sが定着ベルト26から分離しにくくなるため、図3に示す押圧状態にすることによって、記録媒体Sを定着ベルト26から分離することができる。一方、温度又は湿度が上記の基準値を越えない場合は、図2に示す非押圧状態であっても、記録媒体Sを定着ベルト26から分離することが可能である。なお、押圧状態及び非押圧状態を選択するための上記温度及び湿度の基準値は、あくまで一例であるので、これら以外の値を基準値としてもよい。
上記のように、本発明の定着装置は、押圧状態と非押圧状態に切り換えることにより、記録媒体の種類、トナーの種類、画像の光沢の要・不要の選択、プロセス速度(画像形成速度)、画像定着後の後処理の有無、省エネモードの選択、温度及び湿度などに対応して、良好な画像形成と、定着ベルトに対する記録媒体の分離性の確保を実現することが可能である。
また、図5及び図6において説明した本発明の第2実施形態は、押圧ローラ28による定着ベルト26の押圧位置を、記録媒体Sの搬送方向の上流側と下流側に変化させることができる。図5と図6のどちらの場合においても、記録媒体Sは、定着ニップNを通過後、定着ベルト26に密着して搬送され、押圧ローラ28の位置で定着ベルト26から分離される。ただし、定着ベルト26の走行速度(記録媒体Sの搬送速度)が一定の場合は、図5に示す場合は、図6に示す場合に比べ、記録媒体Sが定着ベルト26に密着している時間が短くなるため、記録媒体Sに供給される熱量は少なくなる。
従って、押圧ローラ28による定着ベルト26の押圧位置を、記録媒体Sの搬送方向の上流側と下流側に変化させることによって、記録媒体Sに供給される熱量を一層微細な精度で調整することができる。これにより、記録媒体の種類やトナーの種類などの上記画像形成条件における微細な変化に対応して、良好な画像形成と記録媒体の分離を行うことができる。
また、記録媒体の種類等に応じて、押圧ローラ28の定着ベルト26に対する押圧量(押し込み量)や押圧時間を変化させることによっても、良好な画像形成と記録媒体の分離を行うことが可能となる。
上述のように、押圧ローラ28の外周に配設した弾性層28bは、高熱伝導率の部材で形成されているので、押圧ローラ28が定着ベルト26を押圧しているときに、押圧ローラ28が定着ベルト26の熱量を奪いやすくなる。これにより、記録媒体Sの温度を低くして分離することができ、分離性を向上させることができると共に、良好な画像形成が可能となる。しかも、押圧ローラ28の外周が弾性層28bで構成されているため、押圧ローラ28が定着ベルト26を押圧する際、押圧ローラ28の押圧による定着ベルト26の劣化を抑制することができる。
一般的に、定着ベルト26の幅方向端部よりも中間部側において、記録媒体Sが分離しにくくなる傾向にある。そのため、上記本発明の実施形態では、押圧部材28の軸方向端部の熱伝導率を、中央部の熱伝導率よりも高くしている。これにより、押圧ローラ28が定着ベルト26を押圧しているときに、押圧ローラ28が定着ベルト26の端部側から熱量を奪うことができ、記録媒体Sを容易に分離することができると共に、良好な画像形成を行える。
また、押圧ローラ28の弾性層28bの軸方向中央部の硬度を、端部の硬度よりも大きくしていることにより、押圧ローラ28によって定着ベルト26を押圧した際に、押圧ローラ28の中央部において、定着ベルト26との押圧よる変形が生じにくくなる。これにより、記録媒体Sが分離しにくい中央部側においても、記録媒体Sを容易に分離させることが可能となる。
さらに、押圧ローラ28の中央部側の弾性層280の表面積(外周面積)を、両端部側の弾性層281,282の合計表面積(合計外周面積)よりも大きくなるように設定することにより、上記中央部側における記録媒体Sの分離性を効果的に発揮することができる。
また、図7において説明した第3実施形態のように、押圧ローラ28の表面に多数の突起28cを配設して凹凸を形成することによって、押圧ローラ28によって定着ベルト26を押圧した場合、突起28cの位置で定着ベルト26と記録媒体Sが接触するようになる。これにより、定着ベルト26と記録媒体Sとの接触面積を減少させることができ、記録媒体Sを定着ベルト26から容易に分離することが可能となる。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。例えば、定着ベルト26を押圧するための押圧部材を、回転体から成る押圧ローラ以外に、板状又はブロック状の押圧パッド等を採用することも可能である。ただし、押圧部材を回転体(押圧ローラ28)で構成することによって、押圧状態における定着ベルト26の劣化を防止することができると共に、定着ベルト26の走行を円滑に維持することができる利点がある。
本発明の画像形成装置の全体構成を示す概略図である。 本発明の第1実施形態の定着装置を示す図であって、非押圧状態を示す図である。 押圧状態を示す図である。 押圧ローラの斜視図である。 本発明の第2実施形態の定着装置を示す図であって、上流側で押圧した押圧状態を示す図である。 下流側で押圧した押圧状態を示す図である。 本発明の第3実施形態の定着装置が備える押圧ローラの斜視図である。
符号の説明
16 定着装置
24 定着ローラ
25 分離ローラ
26 定着ベルト
27 加圧ローラ
28 押圧ローラ
N 定着ニップ
S 記録媒体

Claims (14)

  1. 定着ローラと、当該定着ローラよりも記録媒体の搬送方向下流側に配設された分離ローラと、前記定着ローラ及び前記分離ローラに掛け渡された無端状の定着ベルトと、当該定着ベルトを介して前記定着ローラに圧接される加圧ローラとを備え、前記定着ベルトと前記加圧ローラが互いに圧接して形成された定着ニップに記録媒体を通過させることにより、当該記録媒体を加熱及び加圧して未定着画像を記録媒体に定着させるように構成した定着装置において、
    前記定着ローラと前記分離ローラの間の位置において前記定着ベルトをその内側から記録媒体の搬送路側へ押圧する押圧部材を備え、前記押圧部材によって前記定着ベルトを押圧する押圧状態と、前記押圧部材によって前記定着ベルトを押圧しない非押圧状態とに切換可能に構成したことを特徴とする定着装置。
  2. 前記押圧部材が前記定着ベルトに対して略直交する方向に押圧するように構成した請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記押圧部材による前記定着ベルトの押圧位置を、記録媒体の搬送方向の上流側及び下流側に変化させるように構成した請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記分離ローラを、前記定着ベルトに所定のテンションを付与するためのテンションローラとして機能するように構成した請求項1から3のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 前記押圧部材の表面部を、熱伝導率が高い部材で構成した請求項1から4のいずれか1項に記載の定着装置。
  6. 前記押圧部材の前記定着ベルトの幅方向中央部に対応した箇所の硬度を、前記押圧部材の前記定着ベルトの幅方向端部に対応した箇所の硬度よりも大きくした請求項1から5のいずれか1項に記載の定着装置。
  7. 前記押圧部材の前記定着ベルトの幅方向端部に対応した表面部の熱伝導率を、前記押圧部材の前記定着ベルトの幅方向中央部に対応した表面部の熱伝導率よりも高くした請求項1から6のいずれか1項に記載の定着装置。
  8. 前記押圧部材の表面に凹凸を形成した請求項1から7のいずれか1項に記載の定着装置。
  9. 前記押圧部材の前記定着ベルトに対する押圧量を変化させるように構成した請求項1から8のいずれか1項に記載の定着装置。
  10. 前記押圧部材の前記定着ベルトに対する押圧時間を変化させるように構成した請求項1から9のいずれか1項に記載の定着装置。
  11. 記録媒体の種類に対応して、前記押圧状態と前記非押圧状態との切換を行うように構成した請求項1から10のいずれか1項に記載の定着装置。
  12. 温度センサ及び湿度センサを備え、前記温度センサで測定した温度、又は前記湿度センサで測定した湿度に基づいて、前記押圧状態と前記非押圧状態との切換を行うように構成した請求項1から11のいずれか1項に記載の定着装置。
  13. 前記押圧部材を回転体で構成した請求項1から12のいずれか1項に記載の定着装置。
  14. 請求項1から13のいずれか1項に記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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