JP2006091131A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 離型性を向上させるためのワックスを内包するトナーを用いてトナー画像を形成するものとし、画像の光沢ムラを低減して高光沢の良好な画像を得る。
【解決手段】 トナーは、樹脂バインダーと、色材と、離型性を向上させるワックスとを含むものを用いる。このトナーによるトナー像を記録シート上に転写し、定着装置15で加熱・加圧して定着する。トナー像定着後の記録シートがハウジング18から排出されるシート排出口20に隣接して冷却ロール16を設ける。冷却ロールは、トナー像の全面に接触し、ワックスの融点以上の温度から融点以下にまで急冷する。これによって、トナー像の全面が均等に高光沢となり、光沢ムラの発生が抑制される。冷却ロールからは、シート排出口を介して熱が放出される。冷却ロールは、中空の部材として、回転時に軸線方向の空気流を中空部に誘導する翼体を設けてもよい。これにより冷却ロールの温度上昇を抑える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、静電電位の差による潜像にトナーを選択的に付着させてトナー像を形成し、これを記録シートに転写した後、加熱及び加圧して定着画像とする画像形成装置に関するものである。
粉状のトナーを用いる画像形成装置は、高精細な画像を形成することができるようになり、写真に近い画像を出力することが可能となっている。このように高精細な画像では、光沢(グロス)についても要求が高くなり、高光沢の画像が要求されることが多い。このため、記録シートとして、表面に光沢剤の被覆層が形成されたいわゆるコート紙が使用され、これにトナー像を転写した後、定着装置でトナー像を充分に加熱して光沢の高いトナー像を形成することが行われている。
しかし、このように高光沢の画像を形成すると、光沢が不均等となる部分つまり光沢のムラが生じやすく、画像の品質を劣化させることがある。光沢ムラの代表的なものとして、いわゆるロールマークがある。これは、図5に示すように、定着装置101で加熱及び加圧された記録シートP上のトナー像が、充分に冷却されていない状態で記録シートを搬送するためのロール対102に挟み込まれ、ロールの周面がトナー像に接触することによって生じるものである。このようにして生じるロールマーク103は、光沢を低下させるものが多い。
このようなロールマークを低減する技術は、例えば特許文献1及び特許文献2に開示されている。
特許文献1に記載の装置は、定着装置を通過した記録シートに冷却用エアを吹き付け、記録シートが定着装置の下流側に設けられた搬送ロールに接触するまでにトナー像の温度を低下させようとするものである。
また、特許文献2に記載の画像形成装置では、定着装置の下流側でトナーが柔らかい状態にある領域に、この定着済みのトナー画像に加圧接触して平滑にする均し手段が設けられている。これにより、排紙ロールと接触してロールマークが形成されても、その後に均し手段でトナー像の表面を平滑にならし、ロールマークを消去しようとするものである。また、排紙ロールより上流側に均し手段を設け、トナー像の表面を平滑にするとともに、トナーのガラス転移温度以下に冷却された状態で排紙ロールと接触させて、ロールマークの発生を防ぐことも提案されている。
特開2003―21978号公報 特開2003―195663号公報
近年、写真や印刷に近い高光沢のカラー画像を実現するために、ワックスを内包した溶融性の良好なトナーを用いることが提案されている。このワックスは、定着時にトナー像と圧接される加熱部材からの剥離性を良くするために用いられるものである。従来は剥離性を維持するために加熱ロール等の表面にオイルを塗布していたが、高光沢の画像を得るために高い温度まで加熱すると、良好な剥離性を維持するために多量のオイルを必要とする。このため、オイルの塗りむらによる筋が発生したり、オイルがトナー像の表面に残り、定着画像に触れたときに手についてしまう。また、画像の表面に鉛筆等で加筆できないという問題が生じる。ワックスを内包するトナーを用いると、これらの問題点を解消することができ、さらに、このようなトナーを用いた像をコート紙上に転写し、定着速度を遅くして充分に加熱した状態で定着を行うことによって高光沢の画像を得ることができる。そして、トナーが定着装置内で加熱ロール又は加熱ベルトと接触して高温となっている状態でも、ワックスによって加熱ロール等との離型性が確保される。
しかしながら、上記のように離型性を向上させるためにワックスを含むトナーを用いると、従来のトナーを用いた場合では生じない顕著な光沢ムラが発生することがある。つまり、図5に示すように、定着装置によって加熱及び加圧されてトナー像が定着された記録シートが、充分に冷却されるまでに記録シートの搬送ロールと接触すると、接触した部分が高光沢となって光沢ムラを生じる。この光沢ムラは、特許文献1に記載されているような、通常のトナーを用いた画像で光沢が低下するロールマークとは、発生のメカニズムが異なるものであり、光沢が低下するロールマークより目立ち易く、顕著な光沢ムラとなる。
この光沢ムラも、トナー像及び記録シートが充分に冷却されるまで、搬送ロール等を接触させないようにすると生じないことは分かっているが、高光沢の画像を得るためにコート紙のような厚い記録シートを使用する場合には冷却速度が遅く、搬送ロールに接触するまでに充分に冷却するのが難しい場合が生じる。そして、トナー像及び記録シートをどの程度まで冷却すれば、ロール等と接触した部分が顕著に高光沢となる光沢ムラを防止することができるのか明確ではなかった。例えば、特許文献2にはトナーのガラス転移温度にまで冷却した後にロール等と接触させることが記載されているが、ワックスを含むトナーを用いたときには、トナーのガラス転移温度を基準に冷却を行っても、光沢ムラの発生との相関性は良好ではない。
さらに、特許文献2に記載されているような均し部材を用いてトナー像の表面を機械的に平滑にしても、ワックスを含むトナーを用いた場合には、安定して光沢ムラを解消することができない。特に、ロールとの接触部分が顕著に高光沢となる光沢ムラは解消できないことが多い。そして、均し部材がトナー像と繰り返し接触することによって均し部材が加熱され、これによって光沢ムラを解消する機能が著しく変動することがある。
また、ワックスを含むトナーを用いたときに、ロールとの接触部分が顕著に高光沢となる光沢ムラは、トナー像の表面における凹凸の状態がほとんど変わらなくても生じており、上記均し部材等によって機械的に平滑にすることは根本的な解決にはならない。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、離型性を向上させるためのワックスを内包するトナーを用いたトナー画像の光沢ムラを低減し、高光沢の良好な画像を得ることである。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、 静電電位の差による潜像に粉状のトナーを選択的に付着させてトナー像を形成する像形成手段と、 前記トナー像を直接に記録シートに、又は中間転写体を介して記録シートに転写する転写手段と、 前記記録シート上に転写された前記トナー像を加圧及び加熱して該記録シート上に定着する定着装置とを有する画像形成装置であって、 前記トナーは、樹脂バインダーと、色材と、離型性を向上させるワックスとを含むものであり、 前記定着装置の下流側で前記記録シート上のトナー像の温度が前記ワックスの融点以上となっている位置で、前記トナー像に接触して前記ワックスの融点以下にまで急冷する冷却部材を有する画像形成装置を提供する。
トナーに含まれるワックスは、溶融した状態から急冷されて融点以下にまで温度が下降するとワックスが結晶化して高光沢になることが、本願発明を完成する過程において明らかとなった。本発明は、この事実に基づいてなされたものであり、定着装置によって加熱加圧され、ワックスが溶融している状態のトナー像の全面を冷却部材によって均等に冷却する。これにより、ワックスの融点以下の温度まで急冷され、ワックスの結晶が微細化されて透明性が高く、表面光沢の高い画像となる。つまり、トナー像の急冷によって全面を均等に高光沢化させるものである。
したがって、冷却部材に接触するまでは、トナー像の温度がワックスの融点以上に維持されており、冷却部材は融点以下にまで安定して冷却が可能な構成を有するものが用いられる。融点以下に冷却されたトナー像は、その後に一部が搬送ロール等に接触しても、再び融点以上に加熱されない限り、接触部分が顕著に高光沢となる光沢ムラを生じることはない。
なお、冷却部材は無端状の周面を有し、トナー像と接触してともに移動するものが望ましく、ロール状の部材、ベルト状の部材等を用いるのが望ましい。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、 前記冷却部材は、前記トナー像の全幅以上の長さに連続したロールとする。
この画像形成装置では、冷却部材がロールであり、簡単な構造でトナー像の全面に均等に接触させることができ、均等に冷却することができる。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の画像形成装置において、 前記ロールは、中空の部材であって、該ロールの軸線回りの回転によって前記中空部に軸線方向の空気流を誘導する翼体を有するものとする。
定着装置から次々に排出される多数枚の記録シートについて、これらの記録シート上のトナー像にロールを接触させて冷却を行うと、ロールの温度が上昇してトナー像をワックスの融点以下にまで冷却できなくなることがある。しかし、本請求項に係る発明では、ロールが中空となっており、翼体によって空気流が中空部に誘導される。これによりロールが冷却され、連続して搬送されてくる記録シート上のトナー像をワックスの融点以下にまで安定して冷却することが可能となる。
請求項4に係る発明は、請求項2又は請求項3に記載の画像形成装置において、 前記ローラは、両端部より中央部で径が拡大されているものとする。
冷却部材であるロールを記録シート上のトナー像に圧接させるためには、ロールの両端部を支持して対向する部材、例えば対向ロールやパッドに押圧する。このとき、ロールへの押圧力は両端部に集中して作用するのに対し、対向する部材との圧接力はロールの軸線方向に分布して作用し、ロールは対向する部材と反対側にたわみを生じる。これにより、圧接力の分布は両端付近で大きく、中央部で小さくなって不均等になりやすい。これに対し、本請求項のロールのように、中央部で径を拡大しておくことにより、圧接力を軸線方向にほぼ均等に作用させることが可能となる。
請求項5に係る発明は、請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4に記載の画像形成装置において、 前記冷却部材は、該画像形成装置のハウジング内の換気が行われる開口に隣接した位置に設けられているものとする。
請求項3について説明したように、冷却部材が繰り返し記録シート及びトナー像の冷却を行うと、冷却部材の温度が上昇する。これに対し、装置内の空気の換気を行うために機外空気が取り入れられる部位、若しくは機内空気が排出される部位に冷却部材を設けることにより、冷却部材の熱を機外に放出し、又は機外空気によって冷却部材を冷却することが可能となる。これにより、冷却部材は安定してトナー像の温度をワックスの融点以上から融点以下に急冷することができる。
請求項6に係る発明は、請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4に記載の画像形成装置において、 前記冷却部材は、前記記録シートが該画像形成装置のハウジング外に排出されるシート排出口に隣接した位置に設けられているものとする。
この画像形成装置では、冷却部材がシート排出口に隣接して設けられているので、冷却部材からシート排出口を介して熱が放出される。したがって、冷却部材の温度は、連続して多数枚の画像形成が行われる場合であっても過度に上昇することはなく、トナー像をワックスの融点以上から融点以下に急冷することができる。
なお、この冷却部材は、記録シートを搬送し、シート排出口からシートトレイ等へ記録シートを排出する部材として用いることができる。
以上説明したように、本願発明に係る画像形成装置では、トナー像は定着装置によって加熱・加圧された後、トナーに含まれるワックスの融点以上の温度が維持されている状態で冷却部材に接触し、融点以下にまで均等に急冷されるので、トナー像はほぼ全面が高光沢となり、光沢ムラの発生が抑えられる。そして、冷却部材によってワックスの融点以下にまで冷却された後は、他のロール等に接触した部分の光沢が変化することは少なく、ロール等が部分的に接触することによる光沢ムラの発生も抑制される。
また、連続して多数枚の画像を形成する場合にも、冷却部材が有効に冷却されることにより、安定して光沢ムラが発生するのを防止することができる。
以下、本願発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、本願に係る発明の一実施形態である画像形成装置を示す概略構成図である。
この画像形成装置は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像を形成する4つの画像形成ユニット10a、10b、10c、10dを備えており、これらの画像形成ユニット10のそれぞれと対向するように無端ベルト状の中間転写体11が支持され、周面が周回駆動されるものとなっている。画像形成ユニットが中間転写体11と対向する位置の下流側には、転写ロール12が中間転写体11と対向するように配置されており、この2次転写部にはシートトレイ13から搬送路14を経て記録シートが送り込まれる。記録シートの搬送経路における2次転写部の下流側には、トナー像を加熱・加圧して記録シート上にトナー像を圧着する定着装置15が設けられ、さらに下流側には、トナー像が定着された記録シートを搬送するとともに、トナー像の全面に接触して冷却する冷却ロールが16が設けられている。そして、装置のハウジング18の外部に、トナー像が定着された記録シートを収容する排紙トレイ17が形成されている。
上記画像形成ユニット10a、10b、10c、10dのそれぞれは、表面に静電潜像が形成される感光体ドラム1(像担持体)を有しており、各感光体ドラム1の周囲に、該感光体ドラムの表面をほぼ一様に帯電する帯電装置2と、感光体ドラム上に形成された潜像にトナーを選択的に転移させてトナー像を形成する現像装置3と、感光体ドラム1上のトナー像を中間転写体11上に一次転写する転写装置4と、転写後の感光体ドラム1に残留したトナーを回収するクリーニング装置5とを備えている。そして、一様に帯電された感光体ドラム1のそれぞれに、画像信号に基づく像光を照射して静電潜像を書き込む露光装置6が設けられている。
感光体ドラム1は、金属からなる円筒状部材の周面に有機感光体層を形成したものであり、金属部分は電気的に接地されている。
上記帯電装置2は、ステンレス製の円筒状芯金に中抵抗のゴムを被覆したロール状の部材を備えており、直流電圧に交流電圧を重畳した電圧を印加して感光体ドラム1の表面を所望の電圧に帯電するものである。この帯電装置2に印加される電圧の直流成分Vhは−600[V]とし、重畳する交流のピークツーピーク値Vbppは1400[V]となっている。
上記露光装置6は、画像信号に基づいて点滅するレーザー光を発生し、これをポリゴンミラーによってそれぞれの感光体ドラム1の主走査方向(軸線方向)にスキャンするものである。これによりそれぞれの感光体ドラム1の表面に各色の画像に相当する静電潜像が形成される。
現像装置3には現像剤としてトナーと磁性キャリアとを含む二成分現像剤が使用されており、現像ロールに磁気的に吸着されて搬送される。そして、現像ロール上で規制ブレードにより適切な厚さの層とされ、感光体ドラム1との対向位置へと供給される。現像ロールにはトナーを感光体ドラム1上の静電潜像に転移させるために現像バイアス電圧Vd=−500[V]が印加されている。
トナーは主に磁性キャリアとの摩擦により負極性に帯電されるものであり、色材とバインダ樹脂とパラフィンワックスとを含むものである。バインダ樹脂の融点は約250℃、ガラス転移温度は約100℃となっており、パラフィンワックスの融点は約90℃となっている。
上記画像形成ユニット10a、10b、10c、10dと対向するように配置される中間転写体11は、厚さが10〜300μm程度の樹脂フイルムからなるものであり、ポリイミドフィルム等が用いられる。また、トナー像を感光体ドラム1から中間転写体11へ静電的に転写するときに、画像の乱れが生じないように上記樹脂フィルムにはカーボンブラック等の導電性材料の粉体を混入し、体積抵抗率を1010Ωcm程度に調整している。
上記中間転写体11の内側には、駆動ロール22と、対向ロール23とが配置され、中間転写体11はこれらに張架されて図中に示す矢印Aの方向に周回移動するものとなっている。
上記転写ロール12は、上記対向ロール23と対向する位置に設けられ、中間転写体11を介して対向ロール23に押圧されている。この転写ロール12は、金属の芯材に導電性のゴム材で外周部を形成してロール状としたものであり、対向ロール23との間に転写用のバイアス電圧が印加されるものである。
上記定着装置15は、加熱源を内蔵した加熱ロール15aと、この加熱ロール15aに圧接される加圧ロール15bとを備えており、これらが平行に配置されて互いに圧接されるニップ部を形成している。トナー像が転写された記録シートは、上記ニップ部に送り込まれ、回転駆動される加熱ロール15aと加圧ロール15bとの間で加熱されるとともに加圧され、溶融したトナーが記録シート上に圧着されるものとなっている。
上記加熱ロール15aは、金属製の芯金の周面上に耐熱性ゴム等の弾性体層が形成され、その表面に離型層が形成されたものであり、加熱源としてハロゲンヒーターを内蔵している。加圧ロール15bは、金属製の芯金に表面離型層を被覆したものである。
上記定着装置15の下流側に設けられた冷却ロール16は、図2に示すように、記録シートPの搬送路の両側に対向するように設けられた一対のロール部材からなり、記録シートPを排紙トレイ17へ送り出すシート排出口20に隣接して支持されている。トナー像と接触する側のロール部材16aは、軸線方向に最大サイズの記録シートPの幅より長い連続した部材であり、熱伝導率の高いアルミニウム、ステンレススチール等の金属で形成されている。この金属のロール部材16aに対向し、記録シートPの背面側に当接されるロール部材16bは、上記金属のロール部材16aとほぼ同じ長さで均等な断面を有する部材であり、金属シャフトにウレタンゴムの円筒部材を取り付けてロール状としたものである。ウレタンゴムは摩擦係数が大きく、このウレタンゴムのロールが回転駆動されることによって記録シートを摩擦力で搬送するものとなっている。
なお、上記金属のロール部材16aは、端部より中央部で径が拡大されたものとすることもできる。金属のロール部材16aの径が小さく、両端でウレタンのロール部材16b側に押圧することによってたわみが生じるときにも、径が中央部で拡大されていることにより、ウレタンのロール部材16bとの圧接力が、軸線方向で均等になる。
次に、上記画像形成装置の動作について説明する。
中間転写体11に対向して設けられた4つの画像形成ユニット10a、10b、10c、10dで、それぞれ、イエロー、マゼンタ、シアン、黒のトナー像が形成される。トナー像の形成は次のような工程により行われる。
感光体ドラム1がそれぞれ帯電装置2によりほぼ一様に帯電され、露光装置6から画像信号に応じてオンオフされるレーザー光が照射される。これにより光照射された位置の電荷が減衰し、感光体ドラム1上に静電電位の差による潜像が形成される。各感光体ドラム1上の静電潜像は、現像装置3との対向位置においてトナーの転移によって現像され、トナー像が感光体ドラム1上に形成される。
形成された各色トナー像は、転写装置4により中間転写体11上へ重ね合わせて転写される。これにより、中間転写体11上に複数色のトナー像が重ね合わされたカラー画像が形成される。中間転写体11上に形成された複数色のトナー像は、中間転写体11が転写ロール12と対向する位置で、シートトレイ13から搬送された記録シート上に転写され、定着装置15へ送られる。定着装置の加熱ロール15aは、トナー像を溶融するのに充分な温度に加熱されており、この加熱ロール15aと加圧ロール15bとの間に記録シートが挟み込まれ、トナー像は溶融されて記録シート上に圧着される。
定着装置15を通過した記録シートは、下流側の冷却ロール16に送られ、金属のロール部材16aとウレタン樹脂からなるのロール部材16bとの間に挟み込まれて搬送される。このとき、定着装置15の上方すなわち定着装置15から冷却ロール16へ搬送される経路の周辺には定着装置15の加熱源による熱が滞留しており、定着後のトナー像の温度はあまり低下しない。したがって、冷却ロール16に送り込まれる直前でトナーに含まれるワックスの融点(90℃)以上の高温に維持されており、冷却ロール16に接触して急冷される。そして、融点以下となることによって高光沢となる。このような急冷はトナー像の全面にわたって接触する冷却ロール16によって行われるので、トナー像は全面がほぼ均等に高光沢となり、光沢のムラはほとんど生じない、したがって、排紙トレイ17に排出された記録シート上のトナー像は、光沢ムラのない高画質となる。
また、冷却ロール16はシート排出口20の内側に近接して設けられており、冷却ロール16の金属からなるロール部材16aから機外に熱が放出され易くなっている。このため、トナー像と接触して金属のロール部材16aに熱が移動するが、このロール部材16aの温度はほぼ50℃程度までしか上昇せず、記録シート上のトナー像と接触したときには、トナー像を急冷する。したがって、連続して画像が形成されるときにも、安定して高光沢の良好な画像を得ることができる。
図3は、本願発明に係る画像形成装置の他の実施形態を示す概略構成図である。
この画像形成装置は、定着装置15の下流側に冷却ロール21が設けられ、その下流側でシート排出口23と隣接した位置には搬送ロール22が設けられている。そして、この画像形成装置のハウジング24の冷却ロール21と対向する位置には、換気口25が設けられ、冷却ロール付近の暖められた空気を排出して冷却ロール21が過度に高温とならないようにしている。
上記搬送ロール22は、一対のロール部材のそれぞれが金属のシャフトに合成樹脂製の円筒状部材を固着したものであり、円筒状部材は金属シャフトの軸線方向に間隔をあけて、それぞれ複数が取り付けられたものである。
なお、上記冷却ロール21は、図2示す冷却ロール16と同じ構成を備えるものであり、図3に示す画像形成装置のその他の構成は、図1に示す装置と同じものとなっている。
この画像形成装置でも、図1に示す装置と同様に、定着装置15を通過してトナー像が定着された記録シートは冷却ロール21に送り込まれ、ほぼ均等に急冷される。これにより、トナー像はほぼ全面が高光沢となる。そして、冷却ロール21より下流側で搬送ロール22の一対のロール部材に挟み込まれ、排紙トレイ17に排出される。このときトナー像は一部が搬送ロール22と接触することになるが、接触時にはトナー像の温度がトナーに含まれるワックスの融点以下となっており、トナー像の光沢はほとんど変動せず、光沢ムラとなることはない。
上記画像形成装置で、換気口を設けるだけでは冷却ロール21の温度が上昇する場合には、換気口付近にファン等を設け、空気流を形成して冷却ロールの放熱を促進することもできる。
図4は、図1又は図3に示す画像形成装置における冷却ロール16,21のロール部材16aに代えて用いることができるロール部材の断面図である。
このロール部材31,41は、金属製のシャフト32,42と、この周囲に支持される金属の円筒体33,43を備えており、これらの軸線が一致するように双方の間が翼体34,44で連結されている。上記翼体34は、図4(a)に示すロール部材31のように、螺旋状に連続し、金属シャフト32及び円筒体33とともに回転したときに、円筒体33の内側に軸線方向の空気流を誘導するものとなっている。また、図4(b)に示すロール部材41のように、翼体44が、独立分離されたものを複数設けたものであってもよい。
上記円筒体33,43は、外形が10〜20mm程度で、厚さは1mm程度とするのが望ましい。この円筒体33,43及びこれと一体となる翼体34,44は熱伝導率の高い金属で形成するのが望ましく、アルミニウム等を用いることができる。
このロール部材31,41は、記録シート上のトナー像と接触するものであり、このロール部材と対向して圧接するように配置され、記録シートの背面側に当接されるロール部材は、図1又は図2に示す装置で用いられているロール部材16bと同じものを用いることができる。
このような冷却ロールを用いた画像形成装置では、冷却ロールが回転して記録シートの冷却及び搬送を行う時に、円筒体33,43の内側に軸線方向の空気流が形成され、トナー像から伝導した熱をロール部材31,41から放出する。したがって、ロール部材の温度が上昇せず、トナー像を急冷することが可能となる。また、図3に示すように、冷却ロールをシート排出口に隣接した位置ではなく、これより上流側に設けた場合でも、特に換気を図る手段を設けることなく、有効なトナー像の冷却が可能となる。
本願に係る発明の一実施形態である画像形成装置を示す概略構成図である。 図1に示す画像形成装置で用いられる冷却ロールを示す概略斜視図である。 本願に係る発明の他の実施形態である画像形成装置の概略構成図である。 本願に係る発明の実施形態である画像形成装置図で用いることができるロール部材の概略断面図である。 従来の画像形成装置における問題点を説明するための概略斜視図であって、定着装置、その下流側に設けられた搬送ロール、及び記録シートに生じたロールマークを示す図である。
符号の説明
1:感光体ドラム、 2:帯電装置、 3:現像装置、 4:転写装置、 5:クリーニング装置、 6:露光装置、 10:画像形成ユニット、 11:中間転写体、 12:転写ロール、 13:シートトレイ、 14:記録シートの搬送路、 15:定着装置、 16:冷却ロール, 16a:金属からなるロール部材、 16b:ウレタンゴムからなるロール部材、 17:排紙トレイ、 18:画像形成装置のハウジング、 20:シート排出口、
21:冷却ロール、 22:搬送ロール、 23:シート排出口、 24:画像形成装置のハウジング、 25:換気口、
31,41:ロール部材、 32,42:金属製のシャフト、 33,43:円筒体、 34,44:翼体、

Claims (6)

  1. 静電電位の差による潜像に粉状のトナーを選択的に付着させてトナー像を形成する像形成手段と、
    前記トナー像を直接に記録シートに、又は中間転写体を介して記録シートに転写する転写手段と、
    前記記録シート上に転写された前記トナー像を加圧及び加熱して該記録シート上に定着する定着装置とを有する画像形成装置であって、
    前記トナーは、樹脂バインダーと、色材と、離型性を向上させるワックスとを含むものであり、
    前記定着装置の下流側で前記記録シート上のトナー像の温度が前記ワックスの融点以上となっている位置で、前記トナー像に接触して前記ワックスの融点以下にまで急冷する冷却部材を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記冷却部材は、前記トナー像の全幅以上の長さに連続したロールであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記ロールは、中空の部材であって、該ローラの軸線回りの回転によって前記中空部に軸線方向の空気流を誘導する翼体を有することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記ローラは、両端部より中央部で径が拡大されていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記冷却部材は、該画像形成装置のハウジング内の換気が行われる開口に隣接した位置に設けられていることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記冷却部材は、前記記録シートが該画像形成装置のハウジング外に排出されるシート排出口に隣接した位置に設けられていることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4に記載の画像形成装置。
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