JP2006064978A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 離型性を向上させるためのワックスを内包するトナーを用いてトナー画像を形成するものとし、画像の光沢ムラを低減して高光沢の良好な画像を得る。
【解決手段】 トナーは、樹脂バインダーと、色材と、離型性を向上させるワックスとを含むものを用いる。このトナーによるトナー像を記録シート上に転写し、定着装置12で加熱・加圧して定着する。トナー像が定着された記録シートと接触して搬送する搬送ロール20は、ヒータ22で加熱し、トナー像と接触する部分の温度をトナー像の温度に近づけておく。加熱の制御は、トナー像の温度を検知する第1の温度センサ14及び搬送ロールの表面温度を検知する第2の温度センサ15の検出値に基づき、制御装置24によって行う。これにより定着後のトナー像は、搬送ロール等と接触した部分が急冷されることはなく、接触部分が顕著に高光沢となる光沢ムラの発生が抑止される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、静電電位の差による潜像にトナーを選択的に付着させてトナー像を形成し、これを記録シートに転写した後、加熱及び加圧して定着画像とする画像形成装置に関するものである。
粉状のトナーを用いる画像形成装置によって形成される画像は、高精細なものが得られるようになり、写真に近い画像を出力することが可能となっている。このように高精細な画像では、光沢(グロス)についても要求が高くなり、高光沢の画像が要求されることが多い。このため、記録シートとして、表面に光沢剤の被覆層が形成されたいわゆるコート紙が使用され、これにトナー像を転写した後、定着装置でトナー像を充分に加熱して光沢の高いトナー像を形成することが行われている。
しかし、このように高光沢の画像を形成すると、光沢が不均等となる部分つまり光沢のムラが生じやすく、画像の品質を劣化させることがある。光沢ムラの代表的なものとして、いわゆるロールマークがある。これは、図6に示すように、定着装置101で加熱及び加圧された記録シートP上のトナー像が、充分に冷却されていない状態で記録シートを搬送するためのローラ対102に挟み込まれ、ローラの周面がトナー像に接触することによって生じるものである。このようにして生じるロールマーク103は、光沢を低下させるものが多い。
このようなロールマークを低減する技術は、例えば特許文献1及び特許文献2に開示されている。
特許文献1に記載の装置は、定着装置を通過した記録シートに冷却用エアを吹き付け、記録シートが定着装置の下流側に設けられた搬送ロールに接触するまでにトナー像の温度を低下させようとするものである。
また、特許文献2に記載の画像形成装置では、定着装置の下流側でトナーが柔らかい状態にある領域に、この定着済みのトナー画像に加圧接触して平滑にする均し手段が設けられている。これにより、排紙ロールと接触してロールマークが形成されても、その後に均し手段でトナー像の表面を平滑にならし、ロールマークを消去しようとするものである。また、排紙ロールより上流側に均し手段を設け、トナー像の表面を平滑にするとともに、トナーのガラス転移温度以下に冷却された状態で排紙ロールと接触させて、ロールマークの発生を防ぐことも提案されている。
特開2003―21978号公報 特開2003―195663号公報
近年、写真や印刷に近い高光沢のカラー画像を実現するために、ワックスを内包した溶融性の良好なトナーを用いることが提案されている。例えば、このようなトナーをコート紙上に転写し、定着速度を遅くして充分に加熱した状態で定着を行うことによって高光沢の画像を得ることができる。そして、トナーが定着装置内で加熱ロール又は加熱ベルトと接触して高温となっている状態でも、ワックスによって加熱ロール等との離型性が確保される。
しかしながら、上記のように離型性を向上させるためにワックスを含むトナーを用いると、従来のトナーを用いた場合では生じない顕著な光沢ムラが発生することがある。つまり、図6に示すように、定着装置によって加熱及び加圧されてトナー像が定着された記録シートが、充分に冷却されるまでに記録シートの搬送ロールと接触すると、接触した部分が高光沢となって光沢ムラを生じる。この光沢ムラは、特許文献1に記載されているように、通常のトナーを用いた画像の光沢が低下するロールマークとは、発生のメカニズムが異なるものであり、光沢が低下するロールマークより目立ち易く、顕著な光沢ムラとなる。
この光沢ムラも、トナー像及び記録シートが充分に冷却されるまで、搬送ロール等を接触させないようにすると生じないことは分かっているが、高光沢の画像を得るためにコート紙のような厚い記録シートを使用する場合には冷却速度が遅く、搬送ロールに接触するまでに充分に冷却するのが難しい場合が生じる。また、充分な冷却機能を有する装置は、小型化された画像形成装置内に配置することは難しい。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、離型性を向上させるためのワックスを内包するトナーを用いたトナー画像の光沢ムラを低減し、高光沢の良好な画像を得ることである。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、 静電電位の差による潜像に粉状のトナーを選択的に付着させてトナー像を形成する像形成手段と、 前記トナー像を直接に記録シートに、又は中間転写体を介して記録シートに転写する転写手段と、 前記記録シート上に転写された前記トナー像を加圧及び加熱して該記録シート上に定着する定着装置とを有する画像形成装置であって、 前記トナーは、樹脂バインダーと、色材と、離型性を向上させるワックスとを含むものであり、 前記定着装置の下流側で前記記録シートに接触して搬送するシート搬送部材の温度を前記記録シート又は前記トナー像の温度に近づけるように加熱する加熱手段を有する画像形成装置を提供する。
トナーに含まれるワックスは、溶融した状態から急冷されて融点以下にまで温度が下降するとワックスが結晶化して高光沢になることが、本願発明を完成する過程において明らかとなった。本発明は、この事実に基づいてなされたものであり、定着装置の下流側で記録シートと接触するシート搬送部材が加熱され、定着装置を通過した記録シート又はトナー像に近い温度となっている。このため、シート搬送部材と接触したときにトナー像の温度は大きくは変化せず、急冷されない。したがって、搬送ロール等シート搬送部材との接触部が高光沢になる光沢ムラの発生が抑制される。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、 前記シート搬送部材に接触する前の前記記録シート又は前記トナー像の温度を検知する第1の温度センサと、 前記シート搬送部材の前記記録シートと接触する部位の温度を検知する第2の温度センサと、 前記第1の温度センサ及び前記第2の温度センサの出力に基づき、前記加熱手段の駆動を制御する制御装置とを有するものとする。
この画像形成装置では、記録シート又はトナー像の温度とシート搬送部材の温度とが検知され、これらの検知結果によって加熱手段が制御されるので、シート搬送部材の温度を定着装置から排出された記録シート又はトナー像の温度に適切に近づけることができ、シート搬送部材の接触による光沢ムラの発生を有効に防止することができる。
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置において、 前記シート搬送部材は、軸線回りに回転駆動される金属シャフトに支持された搬送ロールであり、 前記加熱手段は、前記金属シャフトを加熱するものとする。
金属シャフトに支持された搬送ロールは、記録シートに接触した状態で回転駆動され、ロールの周面の移動方向に記録シートを搬送することができる。そして、金属シャフトが加熱されることによって、熱がこの金属シャフト内を伝導し、ロールの周面を適切な温度に加熱することができる。また、金属は熱伝導率が良好であり、一つのシャフトに複数の幅の狭い搬送ロールが支持されていても、これらをほぼ均等に加熱することができる。そして、このような金属シャフト及び搬送ロールを記録シートの搬送方向と直角方向に配列して、トナー像を急冷することなく記録シートを確実に搬送することができる。
請求項4に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置において、 前記加熱手段は、前記シート搬送部材の表面に加熱された空気を吹き付けるものとする。
この画像形成装置では、シート搬送部材の表面に加熱した空気を吹き付け、記録シートと接触する部分を直接に加熱することができる。これにより、必要な部分を急速に加熱することができ、画像形成装置の動作開始後短い時間でシート搬送部材の温度を所定の温度にすることが可能となる。したがって、動作開始後短い時間で、光沢ムラのない良好な画像を出力することができる。
請求項5に係る発明は、請求項4に記載の画像形成装置において、 前記シート搬送部材に吹き付ける加熱された空気は、前記定着装置の加熱源によって加熱されたものとする。
この装置では、シート搬送部材の加熱に定着装置の加熱源を利用することができ、別途に加熱源を設ける必要がない。このため、装置の構造が簡単となり、小型化及び製作コストの低減が可能となる。
請求項6に係る発明は、請求項1から請求項5までのいずれかに記載の画像形成装置において、 前記加熱手段は、前記シート搬送部材を、設定された温度に予め加熱しておく機能を有するものとする。
この装置では、画像の出力を行わないときに、シート搬送部材を設定された温度に予備加熱しておくことができるので、画像形成動作が開始されたときに短時間でシート搬送部材を所定の温度にすることができる。したがって、画像出力開始後における最初の画像から光沢ムラの発生を抑制することができる。なお、予めシート搬送部材を加熱しておく機能は、定着装置の予備加熱と連動するものとし、定着装置が予備加熱されているときにシート搬送部材も予備加熱されるように設定することができる。
以上説明したように、本願発明に係る画像形成装置では、定着装置を通過した後の記録シートに接触するシート搬送部材が加熱され、記録シート上のトナー像の温度に近い温度とされるので、定着後の高温のトナー像と接触しても、急冷することはなく、接触部分が急冷されて高光沢となる光沢ムラの発生を有効に抑制することができる。
以下、本願に係る発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、請求項1、請求項2、請求項3又は請求項6に係る発明の一実施形態である画像形成装置を示す概略構成図である。また、図2は定着装置とその下流側に設けられた搬送ロールの加熱を行うための構成とを示す概略構成図、図3は概略斜視図である。
この画像形成装置は、一様帯電後に像光が照射されて表面に静電電位の差による潜像が形成される円筒状の感光体ドラム1を備えており、この感光体ドラム1の周囲に、感光体ドラム1の表面を一様に帯電させる帯電装置2と、感光体ドラム1に像光を照射して表面に潜像を形成する露光装置3と、感光体ドラム上の潜像にトナーを選択的に転移させてトナー像を形成する現像ユニット4と、感光体ドラム1と対向し、周面の周回が可能に支持される無端ベルト状の中間転写体5と、トナー像の転写後に感光体ドラム1に残留するトナーを除去するクリーニング装置6と、感光体ドラム1の表面を除電する除電露光装置7とを備えている。
また、上記中間転写体5の内側には、感光体ドラム上に形成されたトナー像を中間転写体5に一次転写させる転写帯電器8と、2つの支持ロール9a、9bと、二次転写を行うための転写対向ロール10とが配置されており、これらによって中間転写体5が周回可能に張架されている。該転写対向ロール10と中間転写体5を介して対向する位置には、中間転写体上のトナー像を記録シートに転写する転写ロール11が配設されており、転写対向ロール10と転写ロール11との圧接部に、用紙トレイ(図示しない)から記録シートPが送り込まれる。また、圧接部の下流側には、記録シート上のトナー像を加熱溶融して記録シートPに圧着する定着装置12が設けられており、その下流側には定着装置12を通過した記録シートを搬送し排紙トレイ13へ排出する搬送ロール20(シート搬送部材)が配置されている。定着装置12から搬送ロール20に至る搬送路には、図2に示すように記録シート上のトナー像の温度を検知する第1の温度センサ14が設けられ、上記搬送ロール20の表面と対向する位置には、この搬送ロール20の表面の温度を検出する第2の温度センサ15が、配置されている。
上記感光体ドラム1は、金属製ドラム表面にSe、a-Si、a-SiC、Cds等の各種無機感光材料、有機感光材料、アモルファスセレン系感光材料、アモルファスシリコン系感光材料等からなる感光体層を形成したものを用いることができる。
上記帯電装置2は、ステンレススチール、アルミニウム等の導電性を有する金属のロールに高抵抗材料のコーティングを施したものであり、感光体ドラム1に当接され、従動回転するようになっている。そして、所定の電圧が印加されることにより、該ロールと感光体ドラム1との接触部近傍における微小間隙内で継続的な放電を生じ、感光体ドラム1の表面をほぼ一様に帯電するものである。
露光装置3は、画像信号に基づいて点滅するレーザー光を発生し、これをポリゴンミラーによって感光体ドラム1の主走査方向にスキャンするものである。これにより感光体ドラム1の表面に静電潜像が形成される。
上記現像ユニット4は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーを収容した4台の現像器4a 〜 4dが回転可能に支持されており、順次各現像器4a 〜 4dが感光体ドラム1と近接・対向して、各色に対応した潜像にトナーを転移して可視像を形成するものである。
この現像器で用いられるトナーは、主に磁性キャリアとの摩擦により負極性に帯電されるものであり、色材とバインダ樹脂とパラフィンワックスとを含むものである。バインダ樹脂の融点は約250℃、ガラス転移温度は約100℃となっており、パラフィンワックスの融点は約90℃となっている。
ベルト状の上記中間転写体5は、ベース層と表面層との2層構造となっており、ベース層には、耐熱性・強度・表面平滑性を考慮して、ポリイミド、ポリアミド、ポリアミドイミド等の耐熱性樹脂や、アルミニウム、ステンレス等の金属を用い、表面層には、耐熱性およびトナーとの離型性の高いシリコーンゴム、フッ素ゴム等を用いている。
上記転写帯電器8は、感光体ドラム1上のトナー像が、効率よく中間転写体5へ転移するように電圧を印加して中間転写体5の裏面に電荷を付与するものである。また、上記転写ロール11は、導電性もしくは半導電性のロール状部材からなり、転写対向ロール10との間に電圧を印加することによって、中間転写体5上のトナー像を記録シートPに一括転写するものである。
上記定着装置12は、加熱源を内蔵した加熱ロール12aと、この加熱ロール12aに圧接される加圧ロール12bとを備えており、これらが平行に配置されて互いに圧接されるニップ部を形成している。トナー像が転写された記録シートPは、上記ニップ部に送り込まれ、回転駆動される加熱ロール12aと加圧ロール12bとの間で加熱されるとともに加圧され、溶融したトナーが記録シート上に圧着されるものとなっている。
上記加熱ロール12aは、金属製の芯金の周面上に耐熱性ゴム等の弾性体層が形成され、その表面に離型層が形成されたものであり、加熱源としてハロゲンヒーターを内蔵している。加圧ロール12bは、上記加熱ロール12aと同様に金属製の芯金に弾性体層と表面離型層とを積層して被覆したものである。
上記シート搬送部材として設けられた搬送ロール20は、図3に示すように、記録シートの搬送路16の両側に対向するように設けられ、それぞれは金属製のシャフト21によって中心軸線回りに回転が可能に支持されている。上記搬送ロール20は、搬送路の幅方向に幅の小さい合成樹脂製のロールが間隔をあけて複数が配置されたものであり、2つの金属製シャフト21a,21bに支持された搬送ロール20a,20bが互いに圧接され、回転駆動されることによって記録シートを挟み込み、搬送するものとなっている。
上記金属シャフト21a,21bの両端部には、該金属シャフトを加熱するためのヒータ22が設けられており、このヒータ22に電源23から電力が供給されるとともに、電源23からの通電のON/OFFが、制御装置24によって行われる。
上記第1の温度センサ14は、搬送されてくる記録シート上のトナー像の温度を、搬送ロール20aの直前で検知するものとなっている。また、第2の温度センサ15は記録シート上のトナー像と直接に接触する搬送ロール20aの周面と対向するように配置され、搬送ロール20aの周面の温度を検知するものである。これらの温度センサ14,15は、サーミスタ等の接触して温度を検知するものでもよいが、赤外線センサのように非接触で温度を検知するものが望ましい。これらの温度センサで検出されたデータは制御装置24に入力され、これらの検出値に基づいて上記ヒータ22への通電が制御される。
このような画像形成装置において、トナー像の形成は次のような工程によって行われる。
まず、感光体ドラム1の表面が帯電装置2でほぼ一様に帯電され、つづいて露光装置3から像光が照射されて感光体1の表面に静電電位の差による潜像が形成される。そして、感光体ドラム1の回転により、現像ユニット4の1つの現像器4aと対向する位置に移動し、現像器4aから1色目のトナーが転移され、トナー像が形成される。このトナー像は、感光体ドラム1の周回移動により中間転写体5との対向位置に搬送され、中間転写体上に静電的に一次転写される。一方、一次転写後に感光体ドラム1上に残留するトナーはクリーニング装置6により除去され、感光体ドラム1の表面は除電露光装置7により電位的に初期化され、再び帯電装置2との対向位置に移動する。
以後、現像ユニット4の3つの現像器4b、4c、4dが順次、感光体ドラム1と対向する位置に移動し、同様に2色目、3色目、4色目のトナー像が順次形成され、中間転写体5上に重ねて転写される。なお、このとき二次転写のための転写ロール11は、中間転写体5と接触しない位置に後退している。
中間転写体5上で重ね合わされたトナー像は、中間転写体5の周回移動により、転写ロール11と転写対向ロール10との対向位置に搬送され、用紙トレイから送り込まれた記録シートPに当接される。転写ロール11と中間転写体5との間には転写用バイアス電圧が印加されており、トナー像は記録シート上に静電的に二次転写される。そして、トナー像が転写された記録シートPは定着装置12へと搬送される。
定着装置12は、画像形成装置の電源が投入されるとともに予備加熱が行われて、加熱ロール12aが所定の温度に加熱された待機状態となっており、画像形成動作の開始とともにさらに加熱されて、記録シートが搬送されてきたときには、トナー像の定着に充分な温度となる。そして、加圧ロール12bとの間のニップ部に導かれた記録シートを加熱するとともに加圧し、溶融したトナーを記録シート上に押し付けて定着画像とする。
定着装置12から送り出された記録シートは、下流側にある搬送ロール20a,20bに挟み込まれ、搬送される。この搬送ロール20も、定着装置の加熱ロール12aと同様に、画像形成装置の電源投入と同時に予備加熱が行われるものとなっており、第2の温度センサ15による検出値に基づいて制御装置24がヒータ22への通電制御を行う。これにより搬送ロール20は、予め設定された温度に維持されている。そして、トナー像が転写された記録シートが送られてきたときには、第1の温度センサ14による検出値に基づいてさらに通電制御が行われ、記録シート上のトナー像の温度に近づけられる。
記録シート上のトナー像は、搬送ロール20が設けられた位置に到達したときには、まだ高温に維持されており、トナーに含まれるワックスの融点より高い温度となっている。そして、搬送ロール20に挟持されたときに、搬送ロール20の表面はトナー像の温度に近い温度となっているので、トナー像が急冷されることはなく温度はほとんど変化しない。このため、搬送ロール20と接触した部分のみが高光沢になるのを有効に防止することが可能となる。
搬送ロール20によって搬送され、排紙トレイ13に排出された記録シートは、排紙トレイ内で均一にゆっくりと冷却され、光沢ムラを生じることなく良好な画像が得られる。
図4は、請求項1、請求項2又は請求項4に係る発明の一実施形態である画像形成装置の定着装置及びその下流側に設けられたシート搬送部材を示す概略構成図である。
この画像形成装置では、シート搬送部材として用いられる搬送ロール30の加熱手段31が、搬送ロール30の周面に加熱された空気を吹き付けるものとなっている。これ以外の構成は、図1及び図2に示す画像形成装置と変わらない。
上記加熱手段31は、搬送ロールの周面に加熱された空気を導くダクト32と、このダクト内に設けられて空気流を発生させるファン33と、ダクト32内の空気を加熱するヒータ34とを備えている。上記ファン33はモータ35によって回転駆動され、ダクト内を経て搬送ロール30の表面に至る空気流を発生させる。ダクト内で移動する空気はヒータ34によって加熱され、搬送ロール30の表面に吹き付けられて、搬送ロール30を加熱するものとなっている。
上記ヒータ34とモータ35とへの通電は、制御装置36によって制御されており、第1の温度センサ37及び第2の温度センサ38の検出値に基づき、搬送ロール30の表面の温度が、搬送されてくる記録シート上のトナー像の温度に近づくように制御される。
なお、図4中の符号39は、ヒータ34に電力を供給する電源を示す。
この画像形成装置でも、記録シート上のトナー像と接触する搬送ロール30の温度がトナー像の温度に近くなるので、トナー像が搬送ロール30との接触で急冷されることはなく、接触部分が高光沢になる光沢ムラの発生が抑えられる。また、搬送ロール30の加熱は、トナー像と接触する部分を表面から加熱するので、金属シャフト等を加熱する必要がなく、エネルギー使用の効率が良好となって迅速に温度を制御することが可能となる。
図5は、請求項1、請求項2又は請求項5に係る発明の一実施形態である画像形成装置の定着装置及びその下流側に設けられたシート搬送部材を示す概略構成図である。
この画像形成装置は、図4に示す装置と同様に、加熱手段がシート搬送部材として用いられる搬送ロール40に、加熱された空気を吹き付けるものとなっている。そして、吹き付ける空気は、定着装置50の加熱源によって加熱されたものを用いる。これ以外の構成は、図4に示す画像形成装置と同じである。
この画像形成装置で用いられる定着装置50は、加熱ロールの周囲に熱の拡散を防止するカバー部材51を備えている。このカバー部材内の空気は、加熱ロール50aによって高温となっており、この空気を搬送ロール40の表面に誘導するダクト41が設けられている。そして、このダクト内には、空気流を生じさせるファン42が設けられており、モータ43によって回転駆動される。このモータ43の駆動は、制御装置44によって制御されており、搬送される記録シート上のトナー像の温度を検知する第1の温度センサ45及び搬送ロールの表面温度を検知する第2の温度センサ46の検出値によって、搬送ロール40の周面に吹き付ける空気量を調整するものとなっている。
このような装置では、記録シート上のトナー像と接触する搬送ロール40の温度がトナーの温度に近づくように加熱されており、定着されたトナー像の搬送ロール40との接触部が高光沢になる光沢ムラが抑制される。そして、搬送ロール40の加熱に定着装置50の熱を使用することができ、別途に加熱源を備えることなく、効率よくエネルギーを利用して良好な画像を形成することが可能となる。
請求項1、請求項2、請求項3又は請求項6に係る発明の一実施形態である画像形成装置を示す概略構成図である。 図1に示す画像形成装置の定着装置と、その下流側に設けられた搬送ロールの加熱を行うための構成とを示す概略構成図である。 図1に示す画像形成装置の定着装置と、その下流側に設けられた搬送ロールの加熱を行うための構成を示す概略斜視図である。 請求項1、請求項2又は請求項4に係る発明の一実施形態である画像形成装置の定着装置及びその下流側に設けられたシート搬送部材を示す概略構成図である。 請求項1、請求項2又は請求項5に係る発明の一実施形態である画像形成装置の定着装置及びその下流側に設けられたシート搬送部材を示す概略構成図である。 従来の画像形成装置における問題点を説明するため概略斜視図であって、定着装置、その下流側に設けられた搬送ロール及び記録シート上に生じたロールマークを示す図である。
符号の説明
1:感光体ドラム, 2:帯電装置, 3:露光装置, 4:現像ユニット, 5:中間転写体, 6:クリーニング装置, 7:除電露光装置, 8:転写帯電器, 9:支持ロール, 10:転写対向ロール, 11:転写ロール, 12:定着装置, 13:排紙トレイ, 14:第1の温度センサ, 15:第2の温度センサ, 16:搬送路,
20:搬送ロール, 21:金属製シャフト, 22:ヒータ, 23:電源, 24:制御装置,
30:搬送ロール, 31:加熱手段, 32:ダクト, 33:ファン, 34:ヒータ, 35:電源, 36:制御装置, 37:第1の温度センサ, 38:第2の温度センサ, 39:電源,
40:搬送ロール, 41:ダクト, 42:ファン, 43:モータ, 44:制御装置, 45:第1の温度センサ, 46:第2の温度センサ,
50:定着装置, 51:カバー部材

Claims (6)

  1. 静電電位の差による潜像に粉状のトナーを選択的に付着させてトナー像を形成する像形成手段と、
    前記トナー像を直接に記録シートに、又は中間転写体を介して記録シートに転写する転写手段と、
    前記記録シート上に転写された前記トナー像を加圧及び加熱して該記録シート上に定着する定着装置とを有する画像形成装置であって、
    前記トナーは、樹脂バインダーと、色材と、離型性を向上させるワックスとを含むものであり、
    前記定着装置の下流側で前記記録シートに接触して搬送するシート搬送部材の温度を前記記録シート又は前記トナー像の温度に近づけるように加熱する加熱手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記シート搬送部材に接触する前の前記記録シート又は前記トナー像の温度を検知する第1の温度センサと、
    前記シート搬送部材の前記記録シートと接触する部位の温度を検知する第2の温度センサと、
    前記第1の温度センサ及び前記第2の温度センサの出力に基づき、前記加熱手段の駆動を制御する制御装置とを有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記シート搬送部材は、軸線回りに回転駆動される金属シャフトに支持された搬送ロールであり、
    前記加熱手段は、前記金属シャフトを加熱するものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記加熱手段は、前記シート搬送部材の表面に加熱された空気を吹き付けるものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記シート搬送部材に吹き付ける加熱された空気は、前記定着装置の加熱源によって加熱されたものであることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記加熱手段は、前記シート搬送部材を、設定された温度に予め加熱しておく機能を有するものであることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかに記載の画像形成装置。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009204651A (ja) * 2008-02-26 2009-09-10 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成方法及び光沢度合い対応の静電荷像現像用トナー
JP2012208213A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置および画像形成装置
JP2014119564A (ja) * 2012-12-14 2014-06-30 Canon Inc 画像形成装置

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