JP2014119564A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で、生産性を低下させることなく、トナーに内包された離型剤による光沢ムラの発生を防止可能な画像形成装置を提供すること。
【解決手段】離型剤を内包するトナーを用いてシートSにトナー像を形成するプロセスカートリッジ30Y〜30K、露光装置31、中間転写ベルト39、一次転写ローラ40Y〜40K及び二次転写ローラ41と、シートSに形成されたトナー像を定着させる定着ローラ44及び加圧ローラ45と、トナー像が定着されたシートSの温度を調整可能な送風ファン51と、温度が定着されたシートSを搬送する排出ローラ対10と、排出ローラ対10に接触した後のシートSの温度が離型剤の融点以上、もしくは排出ローラ対10に接触する前のシートSの温度が離型剤の融点よりも低くなるように、送風ファン51を制御する制御部6と、を備えた。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置に関し、特には、シートに形成されたトナー像を加熱して定着させる画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式の画像形成装置は、感光体ドラムや中間転写ベルト等の像担持体上に形成したトナー像をシートに転写した後、シートを加熱及び加圧することでトナー像を溶融させてシートに定着させる。また、カラー画像を形成する場合は、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4色のトナーをシートに重畳転写した後、シートを加熱及び加圧することで重畳転写したトナー像を溶融させてシートに定着させる。
ここで、写真等に用いられるカラー画像は、より高い発色性や光沢性が求められている。そのため、イエロー、シアン、マゼンタ等のカラートナーは、低温側でよりシャープメルトとなるような特性が求められる。しかし、シャープメルト性の高いトナーは、ホットオフセットし易くなるという傾向がある。そこで、写真等に用いられるカラー画像をシートに形成する場合は、離型性を向上させ、ホットオフセットを防止するために、ワックス内包トナーが用いられている。
一般に、ワックス内包トナーは、定着後のトナー及びワックスの冷却状態によって画像の光沢が変わることが知られている。そのため、加熱定着後のワックスが固化していないシート上のトナー像に搬送ローラ等の部材が接触すると、接触部と非接触部とでワックスの冷却状態に差が生じ、光沢ムラ(以下、「ローラマーク」という)が発生する。
このようなローラマークの発生の問題を解決するために、定着装置と搬送ローラとの間にエア吹付孔を設け、エア吹付孔から冷却用のエアを吹き付けて、加熱定着後のワックスを固化させる画像形成装置が提案されている(特許文献1参照)。
また、トナー像の温度がワックスの融点よりも低くなるまでトナー像に搬送ローラ等の部材が接触しないようにした画像形成装置が提案されている(特許文献2参照)。
特開2003−21978号公報 特開2006−3404号公報
しかしながら、特許文献1に記載の画像形成装置は、シートの移動等により定着装置の排出部側周辺が温まると、定着後のトナー像の温度が上昇し、搬送ローラに接触する前にトナー像の温度をワックスの融点以下に冷却することが困難になる場合がある。この場合、更に強力な冷却装置を設けたり、シートの搬送速度を低下させて冷却する等の対応が必要となる。また、特許文献2に記載の画像形成装置は、トナー像が高温になると冷却に時間がかかるため、搬送ローラ等の部材を接触させない時間が長くなり、生産性が低下するという問題がある。
そこで、本発明は、簡単な構成で、生産性を低下させることなく、トナーに内包された離型剤による光沢ムラの発生を防止可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、画像形成装置において、離型剤を内包するトナーを用いてシートにトナー像を形成するトナー像形成手段と、シートに形成されたトナー像を定着させる定着手段と、トナー像が定着されたシートの温度を調整可能なシート温度調整手段と、温度が調整されたシートを搬送する搬送ローラ対と、前記搬送ローラ対に接触した後のシートの温度が前記離型剤の融点以上、もしくは前記搬送ローラ対に接触する前のシートの温度が前記離型剤の融点よりも低くなるように、前記シート温度調整手段を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、定着後のトナー像の温度を搬送ローラ対に接触する前に離型剤の融点よりも低く、若しくは搬送ローラに接触した後に離型剤の融点以上にすることで、トナーに内包された離型剤による光沢ムラの発生を防止することができる。
本発明の第1実施形態に係るプリンタの全体構造を模式的に示す断面図である。 第1実施形態に係るプリンタの定着部及びシート温度調整部を模式的に示す断面図である。 第1実施形態に係るプリンタのデカールローラ対及び排出ローラ対を示す斜視図である。 第1実施形態に係るプリンタの制御部によるプリントジョブのフローチャートである。 第1実施形態に係る加圧ローラ及びデカールローラの温度予測のフローチャートである。 第1実施形態に係る送風ファンの温度制御の温度条件を示す図である。 第1実施形態に係る送風ファンをローラマーク防止用の回転制御した場合のシートの温度変化を示す図である。 第1実施形態に係る送風ファンをローラマーク防止用の回転制御をしない場合のシートの温度変化を示す図である。 第2実施形態に係るプリンタの定着部及びシート温度調整部を模式的に示す断面図である。 第2実施形態に係るプリンタの制御部によるプリントジョブのフローチャートである。 第2実施形態に係る加圧ローラ及びデカールローラの温度予測のフローチャートである。 第3実施形態に係るプリンタの制御部によるプリントジョブのフローチャートである。 第3実施形態に係る加圧ローラ及びデカールローラの温度予測のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態に係る画像形成装置について、図1から図13を参照しながら説明する。本発明の実施形態に係る画像形成装置は、複写機、プリンタ、ファクシミリ及びこれらの複合機器等、離型剤としてのワックスが内包されたトナー像を加熱してシートに溶融定着させる定着部を備えた画像形成装置である。以下の実施形態においては、4色のトナー像を加熱定着する電子写真方式のカラーレーザビームプリンタ(以下、「プリンタ」という)1を用いて説明する。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係るプリンタ1について、図1から図8を参照しながら説明する。まず、第1実施形態に係るプリンタ1の全体構成について、図1から図3を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るプリンタ1の全体構造を模式的に示す断面図である。図2は、第1実施形態に係るプリンタ1の定着部43及びシート温度調整部5を模式的に示す断面図である。図3は、第1実施形態に係るプリンタ1のデカールローラ対46及び排出ローラ対10を示す斜視図である。
図1に示すように、プリンタ1は、シートSを給送するシート給送部2と、シートSに画像を形成する画像形成部3と、画像が形成されたシートSの表面温度を調整可能なシート温度調整手段としてのシート温度調整部5と、を備えている。また、プリンタ1は、温度調整が行われたシートSを排出する搬送ローラ対としての排出ローラ対10と、排出されたシートSを積載する排出トレイ11と、制御手段としての制御部6と、を備えている。
シート給送部2は、シートSを収納する給送カセット20と、給送カセット20に収納されたシートSを給送する給送ローラ21と、給送ローラ21により給送されるシートSを1枚ずつに分離する分離パッド22と、を備えている。
画像形成部3は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の4色の画像を形成する4つのプロセスカートリッジ30Y,30M,30C,30Kと、後述の感光体ドラム36Y〜36Kの表面を露光する露光装置31と、を備えている。なお、4つのプロセスカートリッジ30Y〜30Kは、形成する画像の色が異なること以外は同じ構成であるため、イエロー(Y)の画像を形成するプロセスカートリッジ30Yの構成を説明することで、プロセスカートリッジ30M〜30Kの説明は省略する。
プロセスカートリッジ30Yは、現像ユニット32Yと、クリーナユニット33Yと、を備えている。現像ユニット32Yは、現像ローラ34Yと、トナー塗布ローラ35Yと、トナー容器と、を備えている。クリーナユニット33Yは、像担持体である感光体ドラム36Yと、帯電ローラ37Yと、ドラムクリーニングブレード38Yと、廃トナー容器と、を備えている。
また、画像形成部3は、感光体ドラム36Y〜36K上のトナー像が一次転写される中間転写ベルト39と、感光体ドラム36Y〜36K上のトナー像を中間転写ベルト39に一次転写する一次転写ローラ40Y,40M,40C,40Kと、を備えている。更に、画像形成部3は、一次転写されたトナー像をシートSに二次転写する二次転写ローラ41と、中間転写ベルト39の残存トナーを回収するクリーニング部42と、二次転写されたトナー像を加熱定着させる定着部43と、を備えている。
図2に示すように、定着部43は、二次転写されたトナー像を加熱及び加圧して溶融定着させる定着手段としての定着ローラ44及び加圧ローラ45と、トナー像が溶融定着されたシートSの湾曲(カール)を低減させるデカールローラ対46と、を備えている。図3(a)に示すように、デカールローラ対46は、デカールローラ46aと、デカールローラ46bとにより構成されている。デカールローラ46a及びデカールローラ46bは、プリンタ1が給送可能なシートSの幅よりも軸方向の幅が長くなるように形成されている。
なお、プロセスカートリッジ30Y〜30K、露光装置31、中間転写ベルト39、一次転写ローラ40Y〜40K及び二次転写ローラ41は、トナー像形成手段を構成している。
シート温度調整部5は、定着部43により画像が加熱定着されたシートSを排出ローラ対10に向けて案内する搬送ガイド50と、搬送ガイド50を移動するシートSにエアを吹き付けるシート温度調整手段としての送風ファン51とを備えている。搬送ガイド50は、シート搬送方向の定着ローラ44側に設けられた第1ガイド52と、加圧ローラ45側に設けられた第2ガイド53とにより構成されており、第1ガイド52には、エア吹付孔52aが設けられている。送風ファン51は、第1ガイド52と対向配置されており、エア吹付孔52aから搬送ガイド50を移動するシートSの表面にエアを吹き付ける。
図3(b)に示すように、排出ローラ対10は、第1ローラ10aと、第2ローラ10bとにより構成されており、第1ローラ10a及び第2ローラ10bは、回転軸に所定間隔で固着された複数のローラ本体を有している。また、第1ローラ10aと第2ローラ10bとは、複数のローラ本体が軸方向にオフセット配置された、所謂、櫛歯状に形成されている。これは、大サイズのシートSを排出する際に、シートSにコシ付けをする必要があるためである。
次に、上述のように構成されたプリンタ1の制御部6によるプリントジョブ(画像形成ジョブ)について、図4を参照しながら説明する。図4は、第1実施形態に係るプリンタ1の制御部6によるプリントジョブのフローチャートである。
図4に示すように、操作部等の設定に従ってプリントジョブが開始されると、制御部6は、まず、加圧ローラ45及びデカールローラ46aの予測温度に基づいて送風ファン51を駆動制御する。本実施形態においては、制御部6は、加圧ローラ45の温度が100℃以上で、デカールローラ46aの温度が50℃以上の場合、送風ファン51の駆動を停止する(ステップS1〜S3)。一方、加圧ローラ45の温度が100℃以下の場合やデカールローラ46aの温度が50℃以下の場合は、制御部6は、送風ファン51を駆動して回転させる(ステップS4)。これにより、排出ローラ対10に接触した際のシートSの表面温度がワックスの融点付近とならないようになる。なお、シートSの表面温度がワックスの融点付近とならないようにするための加圧ローラ45及びデカールローラ46aの温度に基づいた制御部6による送風ファン51の駆動制御については、後に詳しく説明する。また、加圧ローラ45及びデカールローラ46aの予測温度についても、後に詳しく説明する。
次に、不図示の画像読取装置や外部PC等から画像情報が入力されると、入力された画像情報に基づいて露光装置31が感光体ドラム36Y〜36Kに向けてレーザ光を照射する。このとき、感光体ドラム36Y〜36Kは帯電ローラ37Y〜37Kにより予め負極性の電位に帯電されており、レーザ光が照射されることで感光体ドラム36Y〜36K上に静電潜像が形成される。静電潜像は、現像ローラ34Y〜34K及びトナー塗布ローラ35Y〜35Kによって反転現像されて負性のトナーが付着され、感光体ドラム36Y〜36K上に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)のトナー像が形成される。
感光体ドラム36Y〜36K上に形成された各色のトナー像は、一次転写ローラ40Y〜40Kに正極性のバイアスを印加することで感光体ドラム36Y〜36Kから順次、中間転写ベルト39に重なった状態で一次転写される。中間転写ベルト39に一次転写された4色のトナー像は、中間転写ベルト39の回転駆動により重なった状態で二次転写ローラ41まで搬送される。
上述のトナー像の形成動作に並行して、給送カセット20に収納されたシートSが給送ローラ21及び分離パッド22により、1枚ずつレジストレーションローラ対12に向けて給送される。プリンタ1は、レジストレーションローラ対12により、シートSの斜行を補正し、二次転写ローラ41への画像とシートの搬送タイミングを合わせる。所定の搬送タイミングで二次転写ローラ41に搬送されたシートSに、二次転写ローラ41に正極性のバイアスを印加することにより、中間転写ベルト39上の4色のトナー像が二次転写される。
なお、トナー像転写後に感光体ドラム36Y〜36Kの表面に残ったトナーは、ドラムクリーニングブレード38Y,38M,38C,38Kによって除去される。また、シートSへの二次転写後に中間転写ベルト39上に残ったトナーは、クリーニング部42によって除去され、不図示の廃トナー回収容器に回収される。
トナー像が転写されたシートSは、定着部43に搬送され、定着ローラ44及び加圧ローラ45によって加熱、加圧され、シートSの表面にトナー像が定着される。シートSの表面にトナー像が定着されると、デカールローラ対46が定着後のシートSのカールを低減させつつ、搬送ガイド50に沿って排出ローラ対10にシートSを搬送する。そして、搬送ガイド50に沿って移動する際に、シートSは、送風ファン51が駆動している場合には送風ファン51により冷却され、送風ファン51の駆動が停止している場合には、送風ファン51に冷却されることなく通過していく。これにより、第1ローラ10a及び第2ローラ10bに接触した際のシートSの表面温度がワックスの融点付近とならないようになる。
排出ローラ対10に搬送されたシートSは、排出ローラ対10により排出トレイ11に排出され、排出トレイ11上に積載される(ステップS5)。そして、プリント継続の指示がある場合には上述を繰り返し、プリント継続の指示が無ければプリントジョブを終了する(ステップS6)。
次に、排出ローラ対10に接触した際のシートSの表面温度がワックスの融点付近とならないようにするための、制御部6による送風ファン51の駆動制御について、図5から図8を参照しながら説明する。
ここで、本実施形態においては、離型剤としてのワックスを内包したトナーが用いられている。そのため、定着後のシートS上のトナー像の温度がトナーに内包されたワックスの融点付近でシートSが排出ローラ対10に挟持されて搬送される際に、シートSと排出ローラ対10との接触部と非接触部ではワックスの冷却状態に差が生じる。結果として、シートに形成された画像に光沢のムラ(以下、「ローラマーク」という)が発生する。ローラマークは、櫛歯状に配置された第1ローラ10a及び第2ローラ10bを有する排出ローラ対10では複数のローラ本体の幅のムラとなる。
ローラマークは、定着後のシートSを排出ローラ対10に接触する前に冷却し、ワックスの融点以下にすることで発生を防止することができる。また、シートSの温度が排出ローラ対10との接触した後に低下しても、排出ローラ対10とシートSの接触部がワックスの融点を下回らなければ画像不良となるようなローラマークの発生は防止することができる。そこで、第1実施形態では、制御部6により送風ファン51を駆動制御(回転・停止)することによって、排出ローラ対10に接触した際のシートSの表面温度がワックスの融点付近とならないようにシートSの表面温度を制御する。これにより、ローラマークを防止する。
送風ファン51の回転、停止の判断は、シートSの表面温度に対する影響度の大きい加圧ローラ45及びデカールローラ46aの予測温度に基づいて行う。まず、加圧ローラ45及びデカールローラ46aの予測温度について、図5を参照しながら説明する。図5は、第1実施形態に係る加圧ローラ45及びデカールローラ46aの温度予測のフローチャートである。
図5に示すように、電源がONされると、前回電源をOFFにしたときの予測温度T、プリンタ1の周囲の温度、定着ローラ44の温度等から初期の予測温度Tを設定する(ステップS11)。次に、プリント中かどうかを判断し(ステップS12)、プリント中であれば、シートSの種類や給送モード、ニップでのシートSの有無等に応じたターゲット温度(Tt)及び温度変化係数(k)を設定する(ステップS13)。一方、プリント中でなければ、非プリント時のターゲット温度(Tt)及び温度変化係数(k)を設定する(ステップS14)。ターゲット温度(Tt)及び温度変化係数(k)を設定すると、設定したターゲット温度(Tt)及び温度変化係数(k)を用いて、式(1)のように温度変化量ΔTを計算する(ステップS15)。
ΔT=k(Tt−T)・・・式(1)
そして、算出したΔTを用いて、式(2)のように最新の予測温度Tを計算する(ステップS16)。
T=T+ΔT・・・式(2)
なお、温度の予測は電源が入っている間は常に計算を続け、シートSの種類や通紙モード等に応じて設定された所定のターゲット温度(Tt)及び温度変化係数(k)を用いて、0.1秒間隔で予測温度Tを計算する。また、加圧ローラ45とデカールローラ46aとでターゲット温度(Tt)及び温度変化係数(k)のパラメータはそれぞれ異なるが、予測温度Tの計算方法は同じであり、上述のフローチャートに従って計算する。
次に、ローラマークの発生を防止するために送風ファン51を駆動制御した際のシートSの温度変化について、図6及び図7を参照しながら説明する。図6は、第1実施形態に係る送風ファン51の温度制御の温度条件を示す図である。図7は、第1実施形態に係る送風ファン51をローラマーク防止用の駆動制御した場合のシートSの温度変化を示す図である。
本実施形態に係るワックスの融点は70℃から75℃程度である。そのため、図6に示すように、シートSが排出ローラ対10と接触した後もワックスが融点以上になる条件は、加圧ローラ45の温度が100℃以上、かつデカールローラ46aの温度が50℃以上のときである。これにより、このときは送風ファン51を停止させ、それ以外の温度条件であれば送風ファン51は回転させる制御を行う。
まず、送風ファン51を回転させる場合のシートSの温度変化について説明する。送風ファン51を回転させるのは、デカールローラ46aから排出されたシートSの温度が低いときである。具体的には、図7に示すように、送風ファン51を回転させることで、排出ローラ対10に接触する前にシートSの温度がワックスの融点以下になる場合である。なお、「シートSの温度が低い場合」とは、送風ファン51を回転させると排出ローラ対10と接触する前にシートSの表面温度がワックスの融点よりも低くなるが、停止させると排出ローラ対10に接触する際にワックスの融点付近となる状態のことをいう。
これは、定着部43の周辺部が冷えている場合であり、デカールローラ46aが冷えているため、定着ローラ44を出たシートSは、デカールローラ46aによって大きく冷却される。この場合、送風ファン51を回転させ、シートSをさらに冷却することで、排出ローラ対10に接触する前にシートSの表面温度をワックスの融点以下に冷却することが可能になる。従って、ローラマークの発生を防ぐことができる。
次に、送風ファン51を停止させる場合のシートSの温度変化について説明する。送風ファン51を停止させるのは、デカールローラ46aから排出されたシートSの温度が高いときである。具体的には、図7に示すように、シートSを送風ファン51で冷却せずに排出ローラ対10に接触させた後も、シートSの排出ローラ対10との接触部の温度がワックスの融点以上になる場合である。なお、「シートSの温度が高い」とは、送風ファン51を回転させると排出ローラ対10と接触した際にシートSの表面温度がワックスの融点付近となり、停止させると排出ローラ対10と接触した後もワックスの融点以上となる状態のことをいう。
これは、定着部43の周辺が温まっている場合であり、デカールローラ46aが温まっているため、デカールローラ対46から排出されたシートSの温度の低下は小さい。そして、送風ファン51でシートSを冷却しないため、シートSの温度が高いまま排出ローラ対10に接触させることができ、排出ローラ対10に接触した後もシートSの温度はワックスの融点を下回ることはない。
ただし、排出ローラ対10よりもシートSの温度の方が高いため、排出ローラ対10に接触するとシートSの温度は低下し、接触した部分と接触していない部分とでは温度差が生じる。しかし、接触した部分のシートSの温度はワックスの融点よりも十分に高温であり、接触した部分と、接触していない部分とでは、ワックスの冷却状態に若干の差はあるものの、画像不良となるようなローラマークは発生しない。
次に、ローラマークの発生を防止するための送風ファン51の駆動制御を行わない場合について、図8を参照しながら説明する。図8は、第1実施形態に係る送風ファン51をローラマーク防止用の回転制御をしない場合のシートSの温度変化を示す図である。なお、図8(a)は、定着部43周辺の温まり具合に関係なく送風ファン51を回転させた場合を示し、図8(b)は送風ファン51を停止した場合を示している。
図8(a)に示すように、送風ファン51を回転し続ける場合、定着部43の周辺が冷えている場合は、上述と同様にローラマークの発生を防ぐことができる。一方、定着部43の周辺が温まっている場合は、送風ファン51によってシートSが冷却されると、シートSが排出ローラ対10に接触する際に、ワックスの融点付近の温度になる。そのため、ワックスの融点付近の温度のままシートSが排出ローラ対10に接触すると、シートSにローラマークが形成される。
また、図8(b)に示すように、送風ファン51を停止した場合、定着部43の周辺が冷えている場合は、シートSはデカールローラ46aにより冷却される。しかし、送風ファン51は停止しているため、デカールローラ46aから排出されたシートSは冷却されない。そのため、シートSは、排出ローラ対10に接触する際に、ワックスの融点付近の温度になる。これにより、シートSは、ワックスの融点付近の温度のまま排出ローラ対10に接触し、シートSにローラマークが形成される。一方、定着部43の周辺が温まっている場合は、上述と同様にローラマークの発生を防ぐことができる。
以上説明したように、第1実施形態に係るプリンタ1は、定着部43と排出ローラ対10との間に送風ファン51を設け、送風ファン51を制御可能に構成されている。そのため、シートSが排出ローラ対10に接触する際に、シートSの表面温度がワックスの融点付近の温度になることを防止することができる。これにより、ワックスを内包したトナーでシートSに画像を形成する際に、ローラマーク(光沢ムラ)の発生を防止することができる。
また、第1実施形態に係るプリンタ1は、送風ファン51の駆動制御でローラマークの発生を防止しているため、大型の冷却装置を設けたり、シートの搬送速度を低下させて冷却する等の対応が不要になる。つまり、簡単な構成でローラマークの発生を防止することができる。また、第1実施形態に係るプリンタ1は、定着部43の周辺が温まっている場合は、送風ファン51を停止して、シートSの温度が高いまま排出ローラ対10に接触させる。これにより、シートSの冷却時間が長くなることによる生産性の低下を防止することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明に第2実施形態に係るプリンタ1Aについて、図1を援用すると共に、図9から図11を参照しながら説明する。第2実施形態に係るプリンタ1Aは、シート温度調整手段が第1実施形態と相違する。そのため、第2実施形態においては、第1実施形態と相違する点、即ち、シート温度調整手段を中心に説明し、第1実施形態と同様の構成については、同じ符号を付してその説明を省略する。
まず、第2実施形態に係るプリンタ1Aの全体構成について、図1及び図9を参照しながら説明する。図9は、第2実施形態に係るプリンタ1Aの定着部43及びシート温度調整部5Aを模式的に示す断面図である。
図1に示すように、プリンタ1Aは、シート給送部2と、画像形成部3と、シート温度調整手段としてのシート温度調整部5Aと、搬送ガイド50Aと、排出ローラ対10と、排出トレイ11と、制御部6Aと、を備えている。
図9に示すように、シート温度調整部5Aは、デカールローラ46aを加熱する加熱部材54と、デカールローラ46aを冷却する冷却部材55と、を備えている。加熱部材54は、ヒータを内蔵したローラであり、デカールローラ46aの外周面に当接している。加熱部材54は、ヒータを通電することでローラを温め、ローラでデカールローラ46aを加熱する。冷却部材55は、伝熱材料によりパイプ形状に形成されており、デカールローラ46aの外周面に当接している。冷却部材55は、内部にエアを流通させることでパイプを冷やし、パイプでデカールローラ46aを冷却する。
搬送ガイド50Aは、シート搬送方向の定着ローラ44側に設けられた第1ガイド52Aと、加圧ローラ45側に設けられた第2ガイド53とにより構成されている。搬送ガイド50Aは、画像が加熱定着されたシートSを排出ローラ対10に向けて案内する。
次に、上述のように構成されたプリンタ1Aの制御部6Aによるプリントジョブ(画像形成ジョブ)について、図10を参照しながら説明する。図10は、第2実施形態に係るプリンタ1Aの制御部6Aによるプリントジョブのフローチャートである。
図10に示すように、操作部等の設定に従ってプリントジョブが開始されると、制御部6Aは、加圧ローラ45の温度が100℃以上の場合、加熱部材54でデカールローラ46aを加熱する(ステップS21、S22)。デカールローラ46aの加熱は、デカールローラ46aの温度が50℃以上になるまで行われる(ステップS23)。デカールローラ46aの温度が50℃以上になると、シートSへの画像形成が行われる。なお、シートSへの画像形成(ステップS26)については、第1実施形態と同様であるため、ここではその説明を省略する。
一方、加圧ローラ45の温度が100℃以下の場合、制御部6Aは、冷却部材55でデカールローラ46aを冷却する(ステップS24)。デカールローラ46aの冷却は、デカールローラ46aの温度が50℃以下になるまで行われる(ステップS25)。デカールローラ46aの温度が50℃以下になると、シートSへの画像形成が行われるが、上述と同様に、その説明は省略する。そして、プリント継続の指示がある場合には上述を繰り返し、プリント継続の指示が無ければプリントジョブを終了する(ステップS27)。
次に、排出ローラ対10に接触した際のシートSの表面温度がワックスの融点付近とならないようにするための制御部6Aによる加熱部材54及び冷却部材55の温度制御について、図11を参照しながら説明する。図11は、第2実施形態に係る加圧ローラ45及びデカールローラ46aの温度予測のフローチャートである。
加熱部材54及び冷却部材55の温度制御は、シートSの表面温度に対する影響度の大きい加圧ローラ45及びデカールローラ46aの予測温度に基づいて行う。図11に示すように、電源がONされると、前回電源をOFFにしたときの予測温度T、プリンタ1の周囲の温度及び定着ローラ44の温度等から初期の予測温度Tを設定する(ステップS31)。次に、プリント中かどうかを判断し(ステップS32)、プリント中であれば、デカールローラ46aを加熱中であるか否かを判断する(ステップS33)。そして、加熱中であれば、加熱中のターゲット温度(Tt)及び温度変化係数(k)を設定する(ステップS34)。一方、冷却中(加熱中でない)であれば、冷却中のターゲット温度(Tt)及び温度変化係数(k)を設定する(ステップS35)。また、プリント中でなければ(ステップS32のNo)、非プリント時のターゲット温度(Tt)及び温度変化係数(k)を設定する(ステップS36)。
ターゲット温度(Tt)及び温度変化係数(k)を設定すると、設定したターゲット温度(Tt)及び温度変化係数(k)を用いて、前述の式(1)を用いて温度変化量ΔTを計算する(ステップS37)。そして、算出したΔTを用いて、前述の式(2)を用いて最新の予測温度Tを計算する(ステップS38)。
なお、温度の予測は電源が入っている間は常に計算を続け、シートSの種類や通紙モード等に応じて設定された所定のターゲット温度(Tt)及び温度変化係数(k)を用いて、0.1秒間隔で予測温度Tを計算する。また、加圧ローラ45とデカールローラ46aとでターゲット温度(Tt)及び温度変化係数(k)のパラメータはそれぞれ異なるが、予測温度Tの計算方法は同じであり、上述のフローチャートに従って計算する。
以上説明したように、第2実施形態に係るプリンタ1Aは、シートSの温度に直接影響を与えるデカールローラ46aの温度を制御して、シートSの温度を排出ローラ対10との接触後にトナーの融点以上、もしくは接触前にトナーの融点より低くすることができる。これにより、ローラマークの発生を防止することができる。
また、デカールローラ46aの外周面に接触させた加熱部材54及び冷却部材55でデカールローラ46aを加熱及び冷却するため、デカールローラ46aの温度を細かく制御することができる。そのため、第1実施形態のプリンタ1よりも高精度にシートSの温度制御を行うことができる。これにより、効率よくローラマークの発生を防止することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明に第3実施形態に係るプリンタ1Bについて、図1を援用すると共に、図12及び図13を参照しながら説明する。第3実施形態に係るプリンタ1Bは、定着部43でシートSの温度を調整する点が第1実施形態と相違する。そのため、第3実施形態においては、第1実施形態と相違する点、即ち、定着部43によるシートSの温度制御を中心に説明し、第1実施形態と同様の構成については、同じ符号を付してその説明を省略する。
まず、第3実施形態に係るプリンタ1Bの全体構成について、図1を参照しながら説明する。図1に示すように、プリンタ1Bは、シート給送部2と、画像形成部3と、排出ローラ対10と、排出トレイ11と、制御部6Bと、を備えている。画像形成部3は、プロセスカートリッジ30Y〜30Kと、露光装置31と、中間転写ベルト39と、一次転写ローラ40Y〜40Kと、二次転写ローラ41と、クリーニング部42と、定着部43と、を備えている。定着部43は、定着ローラ44及び加圧ローラ45と、デカールローラ対46と、を備えている。
次に、上述のように構成されたプリンタ1Bの制御部6Bによるプリントジョブ(画像形成ジョブ)について、図12を参照しながら説明する。図12は、第3実施形態に係るプリンタ1Bの制御部6Bによるプリントジョブのフローチャートである。
図12に示すように、操作部等の設定に従ってプリントジョブが開始されると、制御部6Bは、加圧ローラ45の温度が90〜100℃の間の場合、プリントを一次停止する(ステップS41)。また、加圧ローラ45の温度が90℃以下、又は100℃以上であってもデカールローラ46aが40〜50℃の間の場合は、プリントを一次停止する(ステップS42)。プリントを一時停止する(ステップS43)と、次に、制御部6Bは、加圧ローラ45の温度が100℃以上、かつデカールローラ46aの温度が50℃以上になるまで定着ローラ44をプリント時の温度で加熱しながら空回転させる(ステップS44〜S46)。これにより、定着ローラ44に当接している加圧ローラ45の温度が上昇し、定着ローラ44の周辺の温度が上昇することで、定着ローラ44の上部の配置されているデカールローラ46aの温度も上昇する。
そして、加圧ローラ45の温度が100℃以上、かつデカールローラ46aの温度が50℃以上になると、制御部6Bは、プリントを再開する(ステップS47)。なお、プリント(ステップS47)については、第1実施形態と同様であるため、ここではその説明を省略する。一方、また、ステップS42において、デカールローラ46aの温度が40℃以下、又は50℃以上であってもプリントが再開される(ステップS42のNo)が、上述と同様にその説明は省略する。そして、プリント継続の指示がある場合には上述を繰り返し、プリント継続の指示が無ければプリントジョブを終了する(ステップS48)。
次に、排出ローラ対10に接触した際のシートSの表面温度がワックスの融点付近とならないようにするための制御部6Aによるプリントの一時停止によるデカールローラ46aの温度制御について、図13を参照しながら説明する。図13は、第3実施形態に係る加圧ローラ45及びデカールローラ46aの温度予測のフローチャートである。
プリントの一時停止によるデカールローラ46aの上述の温度制御は、加圧ローラ45とデカールローラ46aの予測温度に基づいて行う。図13に示すように、電源がONされると、前回電源をOFFにしたときの予測温度T、プリンタ1の周囲の温度及び定着ローラ44の温度等から初期の予測温度Tを設定する(ステップS51)。次に、プリント中かどうかを判断し(ステップS52)、プリント中であれば、プリント中のターゲット温度(Tt)及び温度変化係数(k)を設定する(ステップS54)。
一方、プリント中でなければ、一時停止中か否かを判断(ステップS53)し、一時停止中であれば、一時停止中のターゲット温度(Tt)及び温度変化係数(k)を設定する(ステップS55)。また、一時停止中でなければ、非プリント中のターゲット温度(Tt)及び温度変化係数(k)を設定する(ステップS56)。
ターゲット温度(Tt)及び温度変化係数(k)を設定すると、設定したターゲット温度(Tt)及び温度変化係数(k)を用いて、前述の式(1)を用いて温度変化量ΔTを計算する(ステップS57)。そして、算出したΔTを用いて、前述の式(2)を用いて最新の予測温度Tを計算する(ステップS58)。
なお、温度の予測は電源が入っている間は常に計算を続け、シートSの種類や通紙モード等に応じて設定された所定のターゲット温度(Tt)及び温度変化係数(k)を用いて、0.1秒間隔で予測温度Tを計算する。また、加圧ローラ45とデカールローラ46aとでターゲット温度(Tt)及び温度変化係数(k)のパラメータはそれぞれ異なるが、予測温度Tの計算方法は同じであり、上述のフローチャートに従って計算する。
以上説明したように、第3実施形態に係るプリンタ1Bは、加圧ローラ45及びデカールローラ46aの温度に応じてプリントの一時停止を行う。これにより、シートSの温度をプリントの一時停止前は排出ローラ対10の接触前にワックスの融点以下にし、一時停止後は排出ローラ対10の接触後もワックスの融点以上にすることができる。また、第3実施形態に係るプリンタ1Bは、加熱や冷却を行うための新たな部材を追加する必要がないため、安価な構成でローラマークの発生を防止することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されない。
例えば、第1実施形態においては、定着ローラ44及び加圧ローラ45のシート搬送方向下流にデカールローラ対46を設け、デカールローラ対46のシート搬送方向下流に排出ローラ対10を設けたプリンタ1を用いて説明したが、本発明はこれに限定されない。本発明は、定着ローラ44及び加圧ローラ45のシート搬送方向下流に排出ローラ対10を設け、定着ローラ44及び加圧ローラ45と排出ローラ対10との間に送風ファン51等のシート温度調整手段を設ける構成であればよい。
また、第1実施形態においては、シートSが第1ローラ10a及び第2ローラ10bと接触する際のシートSの表面温度を予測するために、加圧ローラ45とデカールローラ対46の温度を予測したが、本発明においてはこれに限定されない。本発明は、シートSが第1ローラ10a及び第2ローラ10bと接触する際のシートSの表面温度を予測できればよく、シートSの表面温度を直接予測するものであってもよい。
また、第1実施形態においては、加圧ローラ45とデカールローラ対46の温度を予測することで、シートSが第1ローラ10a及び第2ローラ10bと接触する際のシートSの表面温度を予測したが、本発明においてはこれに限定されない。本発明は、加圧ローラ45とデカールローラ対46の温度を測定して、第1ローラ10a及び第2ローラ10bと接触する際のシートSの表面温度を予測してもよい。また、第1ローラ10a及び第2ローラ10bと接触する際のシートSの表面温度を実測する構成であってもよい。
また、第1実施形態においては、送風ファン51の回転及び停止によってシートSの温度を制御したが、本発明においてはこれに限定されない。本発明は、送風ファン51の回転速度を制御することで、シートSの温度を制御する構成であってもよい。
また、第2実施形態においては、デカールローラ46aの外周面に接触させた加熱部材54及び冷却部材55を用いてデカールローラ46aを加熱及び冷却したが、本発明においてはこれに限定されない。排出ローラ対10と定着部43との間に搬送ローラが設けられている場合には、当該搬送ローラを加熱及び冷却する構成であってもよい。
また、第3実施形態においては、プリントの一時停止によってデカールローラ46aの温度制御を行ったが、本発明においてはこれに限定されない。排出ローラ対10と定着部43との間に搬送ローラが設けられている場合には、当該搬送ローラを加熱及び冷却する構成であってもよい。
1、1A、1B カラーレーザビームプリンタ(画像形成装置)
3 画像形成部(画像形成手段)
6、6A、6B 制御部(制御手段)
10 排出ローラ対(搬送ローラ対)
30Y〜30K プロセスカートリッジ(トナー像形成手段)
31 露光装置(トナー像形成手段)
39 中間転写ベルト(トナー像形成手段)
40Y〜40K 一次転写ローラ(トナー像形成手段)
41 二次転写ローラ(トナー像形成手段)
44 定着ローラ(定着手段)
45 加圧ローラ(定着手段)
51 送風ファン(シート温度調整手段)
54 加熱部材(シート温度調整手段)
55 冷却部材(シート温度調整手段)
S シート

Claims (5)

  1. 離型剤を内包するトナーを用いてシートにトナー像を形成するトナー像形成手段と、
    シートに形成されたトナー像を定着させる定着手段と、
    トナー像が定着されたシートの温度を調整可能なシート温度調整手段と、
    温度が調整されたシートを搬送する搬送ローラ対と、
    前記搬送ローラ対に接触した後のシートの温度が前記離型剤の融点以上、もしくは前記搬送ローラ対に接触する前のシートの温度が前記離型剤の融点よりも低くなるように、前記シート温度調整手段を制御する制御手段と、を備えた、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記搬送ローラ対にシートが接触した後、もしくは前記搬送ローラ対にシートが接触する前のシートの温度を予測し、予測した温度に基づいて前記シート温度調整手段を制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記シート温度調整手段は、シートにエアを吹き付ける送風ファンからなり、
    前記制御手段は、シートにエアを吹き付けると前記搬送ローラ対に接触する前のシートの温度が前記離型剤の融点よりも低くなる場合は、前記送風ファンを駆動し、シートにエアを吹き付けると前記搬送ローラ対に接触する際のシートの温度が前記離型剤の融点になる場合は、前記送風ファンを停止する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記シート温度調整手段は、シートを加熱する加熱部材と、シートを冷却する冷却部材と、からなり、
    前記制御手段は、前記冷却部材で冷却すると前記搬送ローラ対に接触する前のシートの温度が前記離型剤の融点よりも低くなる場合は、前記冷却部材でシートを冷却し、前記冷却部材で冷却すると前記搬送ローラ対に接触する際のシートの温度が前記離型剤の融点になる場合は、前記加熱部材でシートを加熱する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  5. 離型剤を内包するトナーを用いてシートにトナー像を形成するトナー像形成手段と、
    シートに形成されたトナー像を加熱定着させる定着手段と、
    温度が調整されたシートを搬送する搬送ローラ対と、
    前記搬送ローラ対に接触した後のシートの温度が前記離型剤の融点以上、もしくは前記搬送ローラ対に接触する前のシートの温度が前記離型剤の融点よりも低くなるように、前記定着手段を制御する制御手段と、を備えた、
    ことを特徴とする画像形成装置。
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