JPH08305218A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JPH08305218A
JPH08305218A JP7128836A JP12883695A JPH08305218A JP H08305218 A JPH08305218 A JP H08305218A JP 7128836 A JP7128836 A JP 7128836A JP 12883695 A JP12883695 A JP 12883695A JP H08305218 A JPH08305218 A JP H08305218A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ohp sheet
transfer material
transfer
image
fixing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7128836A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiko Ochiai
俊彦 落合
Motoi Kato
基 加藤
Takao Kume
隆生 久米
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP7128836A priority Critical patent/JPH08305218A/ja
Publication of JPH08305218A publication Critical patent/JPH08305218A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、紙についての良好な定着性及び光
沢度の選択性を維持しつつ、OHPシート上の定着状態
が常に一定であり、混色性、透過性の優れた、鮮明なカ
ラー画像をOHPシートに形成することのできる画像形
成装置を提供することを目的としている。 【構成】 OHPシート検知センサ60により、転写材
がOHPシートであるとCPU63にて判断した場合
は、ユーザーが光沢切替え手段67によりどのような光
沢モードを選択したとしても、一律に定着温度は167
℃に設定し、定着スピードは50mm/secに設定し
た後、現像・転写・定着を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は転写材を転写、定着して
カラー画像を得るカラー画像形成装置に関し、特にOH
Pシートの定着に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現像剤としてトナーを用い、複数色のト
ナー像を重ね合わせることにより転写材上にカラー画像
を得るカラー画像形成装置には、像担持体上に帯電、露
光、現像によってトナー像を形成し、トナー像が得られ
る度に転写材上に転写する工程を、各色について繰り返
すことにより、転写材上に複数色のトナー像を重ね合わ
せてカラー画像を得る方法がある。この種のカラー画像
形成装置は、ドイツ特許DE2607727号公報、特
開昭50−50935号公報等に記載された構成により
実用化されている。
【0003】図7は、上記のカラー画像形成装置を示す
断面図であり、図示のように、装置内に像担持体として
感光ドラム1を備え、感光ドラム1の周囲には、ローラ
帯電器からなる帯電手段としての一次帯電器3、複数の
現像器を有する回転式現像装置4、転写装置10A及び
クリーナ26が設置されている。又感光ドラム1の上方
には、露光手段を構成するレーザダイオード11、高速
モータ12によって回転される多面鏡13、それとレン
ズ14及び折り返しミラー15が配置されている。
【0004】感光ドラム1は、直径40mmのアルミニ
ウムシリンダーの外周面に有機感光体(OPC)からな
る光導電体を塗布してなっている。光導電体はアモルフ
ァスSi、CdS、Se等でもよい。感光ドラム1は駆
動手段(図示せず)によって、100mm/秒の周速で
図示の矢印方向に回転される。
【0005】現像装置4は、その中心の回転軸9aの回
りに回転する支持体9を備え、支持体9にイエロー現像
器4a、マゼンタ現像器4b、シアン現像器4c及びブ
ラック現像器4dを設置してなっている。現像器4a、
4b、4c、4d内には、それぞれ一成分現像剤のイエ
ロートナー、マゼンタトナー、シアントナー、ブラック
トナーが収容されている。
【0006】各現像器4a、4b、4c、4d内には、
図8に示すように、その開口面5a、5b、5c、5d
に臨む箇所に、現像剤担持体として現像スリーブ8a、
8b、8c、8dが設置されている。更に各現像器4
a、4b、4c、4d内には、塗布ローラ6a、6b、
6c、6d、及びトナー規制部材7a、7b、7c、7
dが設置されている。現像スリーブ8a、8b、8c、
8dの回転に伴い、塗布ローラ6a、6b、6c、6d
により現像スリーブ8a、8b、8c、8d上にトナー
が塗布され、トナー規制部材7a、7b、7c、7dに
より塗布されたトナーを規制して、トナーに摩擦帯電電
荷が付与されると共に、現像スリーブ8a、8b、8
c、8d上に薄層のトナー層が形成される。このトナー
規制部材7a〜7dはトナーの帯電極性と反対に帯電す
る材料が好ましく、トナーが負極性に帯電される場合に
はナイロン等が、正極性に帯電される場合にはシリコー
ンゴム等が良い。
【0007】各現像器4a〜4dの現像スリーブ8a〜
8dの周速は、感光ドラム1に対する周速比で1.0〜
2.0倍の範囲となるように選択することが好ましい。
各現像器4a〜4dは感光ドラム1に面したときに、そ
れらの開口面5a〜5dが常に感光ドラム1に対向する
ように駆動される。これら現像器4a〜4dの駆動方法
の詳細は、特開昭50−93437号公報に記載されて
いる通りである。
【0008】転写装置10Aは転写材担持体として転写
ドラム10を備え、転写ドラム10の周囲には、吸着ロ
ーラ23、除電帯電器2、分離爪24、クリーナ27及
び除電ローラ28が配設されている。転写ドラム10
は、その外周面の一所に、転写材把持部材のグリッパ2
2を有している。転写ドラム10は図示しない駆動手段
によって、感光ドラム1と略同速で矢印方向に回転され
る。
【0009】画像形成装置は、上記構成にて、先ず、帯
電器3に−700Vの直流電圧に周波数700Hz、V
pp(ピーク・ツウ・ピーク電圧)−1500Vの交流
電圧を重畳した電圧を印加して、帯電器3により感光ド
ラム1の表面を約−700Vに一次帯電する。次いで、
レーザダイオード11に第1色目の例えばイエローの画
像模様に従った信号を入力してイエローの画像模様の光
を発生させ、光路16を通って感光ドラム1に照射して
露光し、感光ドラム1上に光照射部が略−100Vのイ
エローの画像模様の静電潜像が形成される。感光ドラム
1上に形成されたイエローの画像模様の静電潜像は、感
光ドラム1の回転に伴い現像装置4と対向した現像部
で、そこに位置されたイエロー現像器4aによって現像
され、感光ドラム1上に第1色目のイエロートナー像が
形成される。
【0010】一方、転写装置10Aの転写ドラム10に
転写材カセット17内から転写紙が、ピックアップロー
ラ18によって感光ドラム1の画像と同期して供給され
る。転写ドラム10は、供給された転写紙をグリッパ2
2によって把持して図の矢印方向に回転することによ
り、感光ドラム1と対向した画像転写部へ搬送する。画
像転写部へ搬送された転写紙は、電源(図示せず)によ
り転写ドラム10と感光ドラム1との間に印加された転
写電圧によって、感光ドラム1上のイエロートナー像が
転写される。
【0011】この転写と同時に転写電圧によって転写紙
に電荷が注入され、転写ドラム10の表面に転写紙が静
電吸着されて保持される。この転写ドラム10への転写
紙の静電吸着を強化するために、転写ドラム10の転写
紙の給紙部近くに前記の吸着ローラ23を設置して吸着
用の電圧を印加することにより、グリッパ22による把
持後に予め転写紙を静電吸着するようにされることが多
い。
【0012】イエロートナー像の転写が終了した感光ド
ラム1は、クリーナ26に設置したファーブラシ、ブレ
ード等のクリーニング部材によって表面の残留トナーを
清掃して除去した後、帯電器3による一次帯電以下の画
像形成操作が行なわれる。
【0013】以上のような感光ドラム1の一次帯電、露
光による静電潜像の形成、静電潜像の現像によるトナー
像の形成、得られたトナー像の転写紙上への重ね合わせ
た転写を、第2色目以降のマゼンタ、シアン、ブラック
についても行なうことにより、転写紙上にイエロー、マ
ゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナー像を重ね合わ
せて転写したカラー画像が得られる。
【0014】4色のトナー像の転写が終了した転写紙
は、次いで転写ドラム10の周囲に配置された除電帯電
器2によって除電した後、その下流側の分離爪24によ
り転写ドラム10から剥離して定着装置25に送られ
る。そしてそこで加熱及び加圧により4色のトナー像を
定着して、トナー像の混色及び転写紙への固定を行な
い、フルカラーの永久像とされた後、画像形成装置の機
外に排出される。好ましくは、転写紙が剥離された転写
ドラム10は、ファーブラシ、ウェブ等のクリーニング
部材を備えたクリーナ27によって表面の残留トナーが
清掃される。
【0015】次に、図9に基づいて定着装置25を詳し
く説明する。該定着装置25には、アルミニウム製の芯
金30の中にヒータ31が設けられ、その芯金30上に
シリコーンゴム層32が形成された定着ローラ29と、
同じくアルミニウム製の芯金34の中にヒータ35が設
けられ、その芯金34上にシリコーンゴム層36が形成
された加圧ローラ33が、互いに圧接され、図に示す矢
印方向に回転自在に配設されている。
【0016】両ローラ間の荷重は10〜60kg程であ
り、ニップ幅は2〜8mm、シリコーンゴム層32,3
6の厚みは、それぞれ2〜3mmである。
【0017】また、両ローラの前方には定着入口ガイド
37が、さらに後方には定着出口ガイド38が配設され
ており、該定着入口ガイド37によって案内された転写
紙を、両ローラで挟持搬送しながら加熱及び加圧して、
定着出口ガイド38に沿って排出するようになってい
る。
【0018】従って、この転写紙上に上述した現像・転
写工程を経て転写された未定着のトナー像は、定着ロー
ラ29の表面と接触するため、該定着ローラ29の表面
には定着されなかったトナーが付着することがあり、さ
らにこの付着したトナーが加圧ローラ33に転移するこ
とがあった。
【0019】そこで、このようなトナーのシリコーンゴ
ム層32、36への付着、いわゆるオフセット現象を防
ぐために、図9に示す装置では、シリコーンオイルを両
ローラに供給するようになっている。
【0020】このシリコーンオイルは、交換可能なオイ
ルタンク39に収容されており、該オイルタンク39は
ジョイント40、40’を介してオイルポンプ41へシ
リコーン樹脂等のチューブで接続されている。そして、
オイルはこのオイルポンプ41からオイル補給ノズル4
2に送られ、このオイル補給ノズル42より送られたオ
イルは、シリコーンゴムを表層とするオイル塗布ローラ
43に密接あるいは極近接されたオイル溜め板44に微
少量保持される構成となっている。
【0021】このオイル溜め板44によりオイル補給が
なされた後、短期間のみオイル塗布ローラ43との間に
オイル保持がなされ、オイル塗布ローラ43の回転に伴
ってオイル塗布ブレード45によりオイルの量規制を受
け、オイル塗布ローラ43上に均質薄層塗布がなされ
る。なお、余剰分のオイルは、オイル溜め板44より落
下し、オイルケース46の底面を伝って逆流防止弁47
を介してオイルタンク39に再び回収される。
【0022】一方、オイル塗布ローラ43により定着ロ
ーラ29上に塗布されたオイルは、通紙に伴い、用紙に
吸収あるいは付着して消費されるが、定着ローラ29の
非通紙部分あるいは前・後回転時に塗布されたオイル
は、加圧ローラ33に付着転移していき、クリーニング
ブレード48により、紙粉、トナーと共に加圧ローラ3
3上より掻き取られ、クリーニングブレード48下に落
下してオイルパン49内のオイル吸収体50により速や
かに吸収処理される。そして、ろ過されたオイルは、オ
イルポンプ41’により負圧をかけてオイルタンク39
に回収し、再利用される。
【0023】なお、上記のように再利用を図っても、オ
イルは消費されるため、残量検知センサー51によりそ
の残量を検知し、適宜オイルタンク39及びオイルパン
49を交換して、良好な定着を可能としている。また、
上記オイル塗布ローラ43を有するオイル塗布部は、矢
印B方向に移動して、定着ローラ29に対して接離自在
に配設されており、必要時にのみ定着ローラ29にオイ
ルを供給して、オイルの量を適切に保っている。
【0024】さらに、上記定着ローラ29の上方には、
クリーニングウェブ52が配設されており、定着ローラ
29上に付着したトナー及び紙粉等を除去するようにな
っている。また、加圧ローラ33には、分離爪53が配
設されており、転写紙の加圧ローラ33への巻き付きを
防止するようになっている。
【0025】以上のように、図9に示す定着装置では、
オイルの塗布等により、ローラ表面の汚れあるいは転写
紙の巻き付き等を防止して、良好な定着が行われるよう
に構成されているが、さらに、サーミスタ54によって
加圧ローラ33の温度を検知しつつ、ヒータ31,35
への通電を制御して、定着ローラ29及び加圧ローラ3
3の温度を所定の温度に保ち、転写紙及びトナーに十分
な熱量を付与するように構成されている。また、この熱
量の確保は、定着ローラ29及び加圧ローラ33による
転写紙の搬送スピードを制御することによっても行われ
ている。
【0026】従来は、紙が通る時の定着条件は、ローラ
表面温度が150〜180℃、搬送スピードが100m
m/秒であった。
【0027】このように表面温度に幅があるのは、転写
紙の厚さ等に追従させるためであるが、また、定着後の
画像の光沢度を調節するためでもある。つまり、この光
沢度は、ローラ表面温度の差により変わるが、ユーザー
の好みによって適切な光沢度は異なり、あるユーザーは
より光を反射する、いわゆるテカテカした感じの光沢性
を好み、またあるユーザーはその逆で光の反射しない光
沢度の少ない画質を好み、またあるユーザーはそれら両
者の中間を好むということが考えられる。
【0028】そこで、従来は、このようにユーザーの好
みにより異なる光沢度を、コントローラ(画像形成装置
とホストコンピュータ間の制御装置)を介して選択でき
るようになっており、例えば、一例としてユーザーが高
光沢度モードを選択した時は、自動的にローラ表面温度
を172℃に設定し、また、低光沢度モードを選択した
時は、ローラ表面温度を160℃に設定している。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、転写材
として、図10に示すように、100μmのPET(ポ
リエチレンテレフタレート樹脂)フィルム55上に、2
〜10μm程度のプラスチック製樹脂56を塗布したO
HPシートを用いる場合には、このプラスチック製樹脂
とトナーが融けて定着されるため、熱容量は紙に比べて
大きく、定着のためには紙より大きい熱量が必要とされ
る。従って、上述のように紙の場合と同様のローラ表面
温度の制御では、定着不良となる場合があった。
【0030】つまり、OHPシートの場合は、紙のよう
に光沢度を必要とせず、各色のトナーの混色性と透過性
が重要な要因であり、例えば低光沢度を選択した場合、
先に述べたような制御を行うと、OHPシートの熱容量
が大きいため、十分にトナーが溶融せず、トナー同士が
混色せず、透過性と混色性の悪い画像となることがあつ
た。例えば赤を表現する場合、マゼンタトナーとイエロ
ートナーが十分に混合せず、黒っぽい赤になっり、赤の
周辺部が極端に黒いラインが見える、いわゆる疑似輪郭
が目立つ等の現象が発生することがあった。
【0031】そこで、本発明は、紙についての良好な定
着性及び光沢度の選択性を維持しつつ、OHPシート上
の定着状態が常に一定であり、混色性、透過性の優れ
た、鮮明なカラー画像をOHPシートに形成することの
できる画像形成装置を提供することを目的としている。
【0032】
【課題を解決するための手段】本出願に係る第1の発明
によれば、上記目的は、感光層を有する像担持体と、該
像担持体を帯電せしめる露光手段と、該像担持体を露光
せしめる露光手段と、露光により該像担持体上に形成さ
れた静電潜像を現像剤により現像せしめる現像装置と、
該像担持体上に形成された現像剤像を転写材に転写せし
める転写装置と、現像剤像が転写された転写材を挟持搬
送しながら加熱及び加圧して、該転写材上に現像剤像を
定着せしめる定着装置と、該定着装置の転写材挟持搬送
速度及び加熱温度を制御する制御手段と、定着画像の光
沢度を切り替える光沢切替え手段と、転写材がOHPシ
ートであるか否かを検知するOHPシート検知手段とを
有する画像形成装置において、上記制御手段は、上記O
HPシート検知手段により転写材がOHPシートである
と判断した場合には、上記光沢切替え手段からの光沢度
情報に基づくことなく所定の転写材挟持搬送速度及び所
定の加熱温度で定着装置を制御するように設定されてい
ることにより達成される。
【0033】また、本出願に係る第2の発明によれば、
上記目的は、上記第1の発明において、転写材の厚みを
検知する転写材厚検知手段を有し、制御手段は、OHP
シート検知手段によりOHPシートであると判断した場
合には、該転写材厚検知手段の厚み情報に基づいて転写
材挟持搬送速度及び加熱温度を変更するように設定され
ていることにより達成される。
【0034】さらに、本出願に係る第3の発明によれ
ば、上記目的は、上記第1の発明または第2の発明にお
いて、転写装置の転写条件を可変とする可変手段を有
し、制御手段は、OHPシート検知手段によりOHPシ
ートであると判断した場合には、該可変手段により所定
の転写条件に変更するように設定されていることにより
達成される。
【0035】
【作用】本出願に係る第1の発明によれば、OHPシー
ト検知手段により転写材がOHPシートであると判断し
た場合には、制御手段は、光沢切替え手段からの光沢度
情報に基づくことなく、所定の転写材挟持搬送速度及び
所定の加熱温度で定着装置を制御する。従って、光沢性
よりも、現像剤とOHPシートに塗布されている樹脂と
の溶融度合、または現像剤同士の溶融度合が重要である
OHPシートの定着を良好に行い、鮮明な画像を得る。
【0036】また、本出願に係る第2の発明によれば、
OHPシート検知手段によりOHPシートであると判断
した場合には、制御手段は、転写材厚検知手段の厚み情
報に基づいて転写材挟持搬送速度及び加熱温度を変更す
るので、より一層適切にOHPシートの定着を行う。
【0037】さらに、本出願に係る第3の発明によれ
ば、OHPシート検知手段によりOHPシートであると
判断した場合には、制御手段は、可変手段により所定の
転写条件に変更するので、転写肯定において適切な転写
を行い、かつ、定着工程において上述のように適切な定
着を行う。
【0038】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0039】(第1の実施例)まず、本発明の第1の実
施例を図1ないし図3に基づいて説明する。本実施例に
おけるカラー画像形成装置は、図2に示すようにOHP
シート検知手段たるOHPシート検知センサ60を備
え、該センサ60の検知情報に基づいて以下に説明する
ような制御を行う点を除いては、図7に示す装置と同様
であるため、図7に示した装置との共通箇所について
は、説明を省略する。
【0040】このOHPシート検知センサ60は、光学
式センサであり、転写材カセット17及びピックアップ
ローラ18の近傍に設けられている。そして、図3に示
すように、OHPシート61にはOHPシート61の搬
送方向先方に検知マーク62が塗布されている。従っ
て、OHPシート61が搬送される際、このマーク62
によってOHPシート検知センサ60の光が透過しない
ことで原稿があることを識別し、その後少し(10mm
程)OHPシート61が移動した後OHPシート61の
透明部でOHPシート検知センサ60の光が透過したこ
とを検知して、OHPシートであることを識別する。
【0041】そして、この情報は、図1に示すように、
定着装置25の制御を行う制御手段たるCPU63に伝
達され、転写材がOHPシートである場合と紙である場
合により該CPU63にて以下のような異なった制御が
行われる。
【0042】まず、転写材が紙である場合の制御につい
て説明する。図1において、54はサーミスタであり、
該サーミスタ54からの検知情報は、A/D変換手段6
4を介してCPU63に伝達され、該CPU63は、こ
の検知情報に基づいてON/OFFリレー65を介して
ヒーター駆動電源66を駆動し、ヒーター31,33の
ON/OFFを制御して定着ローラ29及び加圧ローラ
33の表面温度を所定温度に維持する。また、CPU6
3は定着ローラ29及び加圧ローラ33の駆動手段(図
示せず)とも接続されており、定着ローラ29及び加圧
ローラ33の定着スピードを制御して、適切な熱量を紙
及びトナーに付与している。
【0043】また、この定着温度及び定着スピードは、
ユーザーが好みにより選択した光沢度により切り替える
ようになっており、例えば、カラー画像形成装置である
プリンター本体とホストコンピューター間を結ぶコント
ローラ等の光沢切替え手段67から、その光沢度がCP
U63に入力されると、CPU63に予め設定された表
1に示すようなテーブルに基づいて、定着温度及び定着
スピードを決定するようになっている。
【0044】
【表1】
【0045】例えば、ユーザーが高光沢の画質を選んだ
場合には、定着温度は172℃に設定され、またユーザ
ーが低光沢画像を選ぶ場合には、定着温度は160℃に
設定され、いずれの場合も定着スピードは100mm/
secに設定されるようになっている。
【0046】従って、転写材カセット17から紙を搬送
すると、まずOHPシート検知センサ60により、転写
材がOHPシートであるか紙であるかを判断し、紙であ
る場合には、上述のように選択された光沢度に基づいて
定着温度と定着スピードを決定した後、次に紙を転写ド
ラム10へ搬送し、従来例で説明した転写を行う。つま
り、感光ドラム1からマゼンタ色トナーを転写し、転写
ドラム10を1回転させた後、2回転目にシアン色トナ
ーを転写し、同様にイエロー色トナー、ブラック色トナ
ーを転写する。なお、この時の転写バイアスは、環境温
度23℃、湿度60%の時、順次950V(1色目)、
1100V(2色目)、1250V(3色目)、139
0V(4色目)となる。そして、転写が終了すると、分
離爪24により紙を転写ドラム10上から分離した後、
定着装置25へ搬送し、該定着装置25において、上記
定着温度及び定着スピードで定着を行い、定着後に紙を
排出する。なお、この時の紙の搬送速度は給紙ユニット
から離れて定着されるまで100mm/秒である。
【0047】以上のように、転写材が紙である場合に
は、定着温度を変えることにより、ユーザーが好みによ
り選択した光沢度が得られるようになっている。
【0048】次に、転写材がOHPシートである場合の
制御について説明する。まず、転写材を転写材カセット
17から搬送した時に、OHPシート検知センサ60に
より検知を行い、転写材がOHPシートであると判断し
た場合には、ユーザーが光沢切替え手段67により例え
ば低光沢モードを選択したとしても、表1のテーブルに
示すように定着温度は167℃に設定し、定着スピード
は50mm/secに設定する。次に、紙の場合と同様
にOHPシートを転写ドラム10へ搬送し、1色目のマ
ゼンタ色トナーを1800Vの転写バイアスで感光ドラ
ム1から転写する。以降、紙の時と同様に2色目210
0V、3色目2400V、4色目2700Vで順次転写
し、4色目が転写されるまでは、紙の場合と同様に搬送
速度100mm/秒でOHPシートの搬送を行う。
【0049】そして、4色目の転写が終了した後、さら
にもう1回転OHPシートを転写ドラム10上に巻き付
けた状態で回転する。この時、転写ドラム10は感光ド
ラム1から離間しており、定着装置25へOHPシート
が突入する前からOHPシートの搬送スピードは、上記
のように決定した50mm/秒のスピード、即ち紙の場
合の半分のスピードで搬送し、定着装置25にて、定着
温度は167℃にて定着を行う。
【0050】このように、OHPシートの場合に、ユー
ザーが選択した光沢度を考慮しないのは、OHPシート
上の画像は、プロジェクターからスクリーンに映し出さ
れた画像を見るため、紙上の画質を見るのとは全く異な
り、OHPシート上の画質はむしろ、トナーと図10に
示すOHPシートに塗布されている樹脂56との溶融度
合、またはトナー同士の溶融度合が重要な因子であっ
て、鮮明な画像を得るには十分にこれらが溶融している
ことが必要となるためである。
【0051】ちなみに本実施例で使用されたトナーのガ
ラス転移点温度は57℃〜65℃であってOHPシート
に塗布されている樹脂のガラス転移点温度は45℃〜5
7℃で塗布厚は3〜6μmである。この時のOHPシー
トの基材は100μm厚のPETフィルムを使用してい
る。
【0052】以上のように、本発明によれば、紙の光沢
度選定とは独立したOHPシート独自の定着条件により
鮮明な透過性の良好な画像を得ることができる。
【0053】(第2の実施例)次に、本発明の第2の実
施例を図4及び図5に基づいて説明する。なお、第1の
実施例との共通箇所には同一符号を付して説明を省略す
る。
【0054】OHPシートの基材が100μm厚である
場合には、第1の実施例のような定着条件により、十分
な定着性即ちトナーとOHPシート上の樹脂との十分な
溶融が実現できたが、OHPシートの基材であるPET
フィルム)の厚みが異なる場合、特に厚くなると十分に
トナーが溶融して定着するに必要な熱量が足りなくなる
場合がある。
【0055】そこで、本実施例ではOHPシートの厚み
を検知して定着温度を可変としたものである。
【0056】OHPシートの厚みと定着に必要な温度と
の関係を図4に示す。図4から分かるように、OHPシ
ートが100μm厚までは定着温度167℃で十分であ
るがOHPシートが厚くなるに従い定着温度が高くな
る。例えばPET基材130μmでは180℃の定着温
度が必要となる。また、定着スピードを紙の場合の10
0mm/秒、OHPシートの場合の50mm/秒の2段
階のみの切り替えとした場合であって、PET基材に塗
布される樹脂のガラス転移点温度が45〜57℃、厚さ
が3〜6μm厚と薄い場合には、定着に必要な熱量はほ
とんどPETフィルム基材の厚みで決まる。
【0057】そこで、本実施例では、図5に示すように
ピックアップ上ローラ18にバイアスを印加し、OHP
シートを介して反対側に設けられたピックアップ下ロー
ラ18’に流れる電流を検知してその厚みを判断し、厚
みに応じて定着温度を切替えることとした。
【0058】例えば本実施例においては、ピックアップ
上ローラ18に1KVのバイアスを印加した時、ピック
アップ下ローラ18’に流れる電流は、表2に示す通り
であった。
【0059】
【表2】
【0060】例えば、100μm厚みのOHPシートで
は1μmの電流が検出され、150μm厚のOHPシー
トでは0.5μmの電流が検出された。
【0061】そして、この電流値に基づいてCPU63
にてOHPシートの厚みを推定し、表3に示すテーブル
に基づいて定着温度を決定した。
【0062】
【表3】
【0063】このように、本発明によれば、OHPシー
トの厚みを検知することでOHPシートの定着に相応し
定着温度で定着を行うことができる。この場合ももちろ
ん紙の場合とは異なり光沢度を考慮せずにOHPシート
上のトナーと樹脂が十分に溶融した鮮明なOHPシート
上での画質を得ることができる。
【0064】(第3の実施例)次に、本発明の第3の実
施例を図6に基づいて説明する。なお、第1の実施例及
び第2の実施例との共通箇所には同一符号を付して説明
を省略する。
【0065】本実施例は、OHPシートの厚みにより、
定着時の搬送スピードを可変にすることでOHPシート
上のトナーの定着性を向上し鮮明な画像を得るものであ
る。
【0066】図6はOHPシート厚みと本実施例で行っ
た時の定着時の搬送スピードを示す。この時の定着温度
は167℃一定であり、例えばOHPシートが100μ
m厚の時は定着時搬送スピードは50mm/秒で、15
0μm厚の時は40mm/秒が適切であった。これらは
いづれも転写するまでの搬送スピードは100mm/秒
であり、たとえユーザが光沢切替え手段67から光沢度
の設定を行ったとしてもOHPシートとしてカラー画像
形成装置本体が認識した場合は、このOHPシートの厚
みに相応しい搬送スピードで定着が行われ、トナーとO
HPシート樹脂が十分に溶融した透過性と混色性の良好
な鮮明な画像が得られる。
【0067】なお、上記実施例で使用されるトナーのガ
ラス転移点温度は57〜65℃で、PETフィルム基材
上に塗布される樹脂の厚みは2〜10μm、ガラス転移
点温度は45〜57℃である。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本出願に係る第1
の発明によれば、OHPシート検知手段により転写材が
OHPシートであると判断した場合には、制御手段は、
光沢切替え手段からの光沢度情報に基づくことなく、所
定の転写材挟持搬送速度及び所定の加熱温度で定着装置
を制御するので、光沢性よりも、現像剤とOHPシート
に塗布されている樹脂との溶融度合、または現像剤同士
の溶融度合が重要であるOHPシートの定着を良好に行
い、鮮明な透過性、混色性の高い画像が得られる。
【0069】また、本出願に係る第2の発明によれば、
OHPシート検知手段によりOHPシートであると判断
した場合には、制御手段は、転写材厚検知手段の厚み情
報に基づいて転写材挟持搬送速度及び加熱温度を変更す
るので、より一層適切にOHPシートの定着を行うこと
ができる。
【0070】さらに、本出願に係る第3の発明によれ
ば、OHPシート検知手段によりOHPシートであると
判断した場合には、制御手段は、可変手段により所定の
転写条件に変更するので、転写肯定において適切な転写
を行い、かつ、定着工程において上述のように適切な定
着を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における定着装置及びそ
の制御手段の構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施例における画像形成装置の
構成を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施例におけるOHPシートを
示す図である。
【図4】定着温度とOHPシートの関係を示す図であ
る。
【図5】本発明の第2の実施例における転写材厚検知手
段を示す図である。
【図6】OHPシートの搬送速度とOHPシートの厚み
の関係を示す図である。
【図7】従来例の画像形成装置の構成を示す図である。
【図8】従来例の現像装置の構成を示す図である。
【図9】従来の定着装置の構成を示す図である。
【図10】OHPシートの構成を示す図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム(像担持体) 3 一次帯電器(帯電手段) 4 回転式現像装置 10A 転写装置 11 レーザダイオード(露光手段) 25 定着装置 60 OHPシート検知センサ(OHPシート検知手
段) 61 OHPシート 63 CPU(制御手段) 67 光沢切替え手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光層を有する像担持体と、該像担持体
    を露光せしめる露光手段と、該像担持体を露光せしめる
    露光手段と、露光により該像担持体上に形成された静電
    潜像を現像剤により現像せしめる現像装置と、該像担持
    体上に形成された現像剤像を転写材に転写せしめる転写
    装置と、現像剤像が転写された転写材を挟持搬送しなが
    ら加熱及び加圧して、該転写材上に現像剤像を定着せし
    める定着装置と、該定着装置の転写材挟持搬送速度及び
    加熱温度を制御する制御手段と、定着画像の光沢度を切
    り替える光沢切替え手段と、転写材がOHPシートであ
    るか否かを検知するOHPシート検知手段とを有する画
    像形成装置において、上記制御手段は、上記OHPシー
    ト検知手段により転写材がOHPシートであると判断し
    た場合には、上記光沢切替え手段からの光沢度情報に基
    づくことなく所定の転写材挟持搬送速度及び所定の加熱
    温度で定着装置を制御するように設定されていることを
    特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 転写材の厚みを検知する転写材厚検知手
    段を有し、制御手段は、OHPシート検知手段によりO
    HPシートであると判断した場合には、該転写材厚検知
    手段の厚み情報に基づいて転写材挟持搬送速度及び加熱
    温度を変更するように設定されていることとする請求項
    1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 転写装置の転写条件を可変とする可変手
    段を有し、制御手段は、OHPシート検知手段によりO
    HPシートであると判断した場合には、該可変手段によ
    り所定の転写条件に変更するように設定されていること
    を特徴とする画像形成装置。
JP7128836A 1995-05-01 1995-05-01 画像形成装置 Pending JPH08305218A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7128836A JPH08305218A (ja) 1995-05-01 1995-05-01 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7128836A JPH08305218A (ja) 1995-05-01 1995-05-01 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08305218A true JPH08305218A (ja) 1996-11-22

Family

ID=14994606

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7128836A Pending JPH08305218A (ja) 1995-05-01 1995-05-01 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08305218A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0794469A1 (en) * 1996-03-07 1997-09-10 Hewlett-Packard Company Method and apparatus for forming high gloss images using low gloss toner formulation
JP2015114495A (ja) * 2013-12-11 2015-06-22 カシオ電子工業株式会社 定着装置及び画像形成装置
CN107571638A (zh) * 2017-11-22 2018-01-12 盐城方天无纺制品有限公司 一种激光印制的推料机构

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0794469A1 (en) * 1996-03-07 1997-09-10 Hewlett-Packard Company Method and apparatus for forming high gloss images using low gloss toner formulation
JP2015114495A (ja) * 2013-12-11 2015-06-22 カシオ電子工業株式会社 定着装置及び画像形成装置
CN107571638A (zh) * 2017-11-22 2018-01-12 盐城方天无纺制品有限公司 一种激光印制的推料机构
CN107571638B (zh) * 2017-11-22 2024-02-23 盐城方天无纺制品有限公司 一种激光印制的推料机构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3109698B2 (ja) 画像形成装置
JPH08305218A (ja) 画像形成装置
JPH117203A (ja) 電子写真法を用いた多色印刷方法及び多色印刷装置
JPH09160408A (ja) 画像形成装置
US5640658A (en) Image forming apparatus capable of forming image on both surfaces of recording material
WO2021141815A1 (en) Photo-finishing apparatus
JP2001166614A (ja) 画像形成装置
JPH07271238A (ja) 画像形成装置
EP0811889B1 (en) An image forming apparatus
JPH0915933A (ja) 画像形成装置及び加熱装置
JP2851216B2 (ja) 画像形成装置
JPH0611977A (ja) 画像形成装置
JP2899186B2 (ja) 画像形成装置
JPH07114239A (ja) 定着装置
JP3142350B2 (ja) 画像形成方法
JP2000131993A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2011090071A (ja) 画像形成装置
JP2003122184A (ja) 画像形成装置
JP3583381B2 (ja) カラー電子写真装置
JP3182004B2 (ja) 画像形成装置
JP2002287561A (ja) べルト定着装置
JPH05297742A (ja) 画像形成装置
JP2006139091A (ja) 画像形成装置
JP2851215B2 (ja) 画像形成装置
JP2000275988A (ja) カラー画像形成装置