JP2006139091A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 転写材にOHPシートを使用する場合に、操作ミスによる定着不良を防止すること。
【解決手段】 反射型センサ101〜104によって、複数のOHPシートに対し設けられた個々の仕様に基づいた固有マーキングを検知し、反射型センサ101〜104の検知結果に従って異なる制御方法をとることを特徴とする画像形成装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、転写材を転写、定着してカラー画像を得るカラー画像形成装置に関し、特にOHPシートの定着に関する。
現像剤としてトナーを用い、複数色のトナー像を重ね合わせることにより転写材上にカラー画像を得るカラー画像形成装置には、像担持体上に帯電、露光、現像によってトナー像を形成し、トナー像が得られる度に転写材上に転写する工程を、各色について繰り返すことにより、転写材上に複数色のトナー像を重ね合わせてカラー画像を得る方法がある(例えば、特許文献1参照)。
図7は、上記のカラー画像形成装置を示す断面図であり、図示のように、装置内に像担持体として感光ドラム1を備え、感光ドラム1の周囲には、ローラ帯電器からなる帯電手段としての一次帯電器3、複数の現像器を有する回転式現像装置4、転写装置10A及びクリーナ26が設置されている。又感光ドラム1の上方には、露光手段を構成するレーザダイオード11、高速モータ12によって回転される多面鏡13、それとレンズ14及び折り返しミラー15が配置されている。
感光ドラム1は、直径40mmのアルミニウムシリンダーの外周面に有機感光体(OPC)からなる光導電体を塗布してなっている。光導電体はアモルファスSi、CdS、Se等でもよい。感光ドラム1は駆動手段(図示せず)によって、100mm/秒の周速で図示の矢印方向に回転される。
現像装置4は、その中心の回転軸9aの回りに回転する支持体9を備え、支持体9にイエロー現像器4a、マゼンタ現像器4b、シアン現像器4c及びブラック現像器4dを設置してなっている。現像器4a、4b、4c、4d内には、それぞれ一成分現像剤のイエロートナー、マゼンタトナー、シアントナー、ブラックトナーが収容されている。
各現像器4a、4b、4c、4d内には、図8に示すように、その開口面5a、5b、5c、5dに臨む箇所に、現像剤担持体として現像スリーブ8a、8b、8c、8dが設置されている。さらに各現像器4a、4b、4c、4d内には、塗布ローラ6a、6b、6c、6d、及びトナー規制部材7a、7b、7c、7dが設置されている。現像スリーブ8a、8b、8c、8dの回転に伴い、塗布ローラ6a、6b、6c、6dにより現像スリーブ8a、8b、8c、8d上にトナーが塗布され、トナー規制部材7a、7b、7c、7dにより塗布されたトナーを規制して、トナーに摩擦帯電電荷が付与されると共に、現像スリーブ8a、8b、8c、8d上に薄層のトナー層が形成される。このトナー規制部材7a〜7dはトナーの帯電極性と反対に帯電する材料が好ましく、トナーが負極性に帯電される場合にはナイロン(登録商標)等が、正極性に帯電される場合にはシリコーンゴム等が良い。
各現像器4a〜4dの現像スリーブ8a〜8dの周速は、感光ドラム1に対する周速比で1.0〜2.0倍の範囲となるように選択することが好ましい。各現像器4a〜4dは感光ドラム1に面したときに、それらの開口面5a〜5dが常に感光ドラム1に対向するように駆動される。これら現像器4a〜4dの駆動方法の詳細は、例えば、特許文献2に記載されている通りである。
転写装置10Aは転写材担持体として転写ドラム10を備え、転写ドラム10の周囲には、吸着ローラ23、除電帯電器2、分離爪24、クリーナ27及び除電ローラ28が配設されている。転写ドラム10は、その外周面の一所に、転写材把持部材のグリッパ22を有している。転写ドラム10は図示しない駆動手段によって、感光ドラム1と略同速で矢印方向に回転される。
画像形成装置は、上記構成にて、まず、帯電器3に−700Vの直流電圧に周波数700Hz、Vpp(ピーク・ツウ・ピーク電圧)−1500Vの交流電圧を重畳した電圧を印加して、帯電器3により感光ドラム1の表面を約−700Vに一次帯電する。次いで、レーザダイオード11に第1色目の例えばイエローの画像模様に従った信号を入力してイエローの画像模様の光を発生させ、光路16を通って感光ドラム1に照射して露光し、感光ドラム1上に光照射部が略−100Vのイエローの画像模様の静電潜像が形成される。感光ドラム1上に形成されたイエローの画像模様の静電潜像は、感光ドラム1の回転に伴い現像装置4と対向した現像部で、そこに位置されたイエロー現像器4aによって現像され、感光ドラム1上に第1色目のイエロートナー像が形成される。
一方、転写装置10Aの転写ドラム10に転写材カセット17内から転写紙が、ピックアップローラ18によって感光ドラム1の画像と同期して供給される。
あるいは、マルチトレイ700上に載置された転写紙701が、ピックアップローラ702によって感光ドラム1の画像と同期してガイド703に従って供給される。
供給される転写紙が、転写材カセット17からのものかマルチトレイ700からのものかは、ユーザが画像形成装置の操作パネル(不図示)等によって選択する。
転写ドラム10は、供給された転写紙をグリッパ22によって把持して図の矢印方向に回転することにより、感光ドラム1と対向した画像転写部へ搬送する。画像転写部へ搬送された転写紙は、電源(図示せず)により転写ドラム10と感光ドラム1との間に印加された転写電圧によって、感光ドラム1上のイエロートナー像が転写される。
この転写と同時に転写電圧によって転写紙に電荷が注入され、転写ドラム10の表面に転写紙が静電吸着されて保持される。この転写ドラム10への転写紙の静電吸着を強化するために、転写ドラム10の転写紙の給紙部近くに前記の吸着ローラ23を設置して吸着用の電圧を印加することにより、グリッパ22による把持後にあらかじめ転写紙を静電吸着するようにされることが多い。
イエロートナー像の転写が終了した感光ドラム1は、クリーナ26に設置したファーブラシ、ブレード等のクリーニング部材によって表面の残留トナーを清掃して除去した後、帯電器3による一次帯電以下の画像形成操作が行なわれる。
以上のような感光ドラム1の一次帯電、露光による静電潜像の形成、静電潜像の現像によるトナー像の形成、得られたトナー像の転写紙上への重ね合わせた転写を、第2色目以降のマゼンタ、シアン、ブラックについても行うことにより、転写紙上にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナー像を重ね合わせて転写したカラー画像が得られる。
4色のトナー像の転写が終了した転写紙は、次いで転写ドラム10の周囲に配置された除電帯電器2によって除電した後、その下流側の分離爪24により転写ドラム10から剥離して定着装置25に送られる。そしてそこで加熱及び加圧により4色のトナー像を定着して、トナー像の混色及び転写紙への固定を行い、フルカラーの永久像とされた後、画像形成装置の機外に排出される。好ましくは、転写紙が剥離された転写ドラム10は、ファーブラシ、ウェブ等のクリーニング部材を備えたクリーナ27によって表面の残留トナーが清掃される。
次に、図9に基づいて定着装置25を詳しく説明する。該定着装置25には、アルミニウム製の芯金30の中にヒータ31が設けられ、その芯金30上にシリコーンゴム層32が形成された定着ローラ29と、同じくアルミニウム製の芯金34の中にヒータ35が設けられ、その芯金34上にシリコーンゴム層36が形成された加圧ローラ33が、互いに圧接され、図に示す矢印方向に回転自在に配設されている。
両ローラ間の荷重は10〜60kg程であり、ニップ幅は2〜8mm、シリコーンゴム層32,36の厚みは、それぞれ2〜3mmである。
また、両ローラの前方には定着入口ガイド37が、さらに後方には定着出口ガイド38が配設されており、該定着入口ガイド37によって案内された転写紙を、両ローラで挟持搬送しながら加熱及び加圧して、定着出口ガイド38に沿って排出するようになっている。
従って、この転写紙上に上述した現像・転写工程を経て転写された未定着のトナー像は、定着ローラ29の表面と接触するため、該定着ローラ29の表面には定着されなかったトナーが付着することがあり、さらにこの付着したトナーが加圧ローラ33に転移することがあった。
そこで、このようなトナーのシリコーンゴム層32、36への付着、いわゆるオフセット現象を防ぐために、図9に示す装置では、シリコーンオイルを両ローラに供給するようになっている。
このシリコーンオイルは、交換可能なオイルタンク39に収容されており、該オイルタンク39はジョイント40、40’を介してオイルポンプ41へシリコーン樹脂等のチューブで接続されている。そして、オイルはこのオイルポンプ41からオイル補給ノズル42に送られ、このオイル補給ノズル42より送られたオイルは、シリコーンゴムを表層とするオイル塗布ローラ43に密接あるいは極近接されたオイル溜め板44に微少量保持される構成となっている。
このオイル溜め板44によりオイル補給がなされた後、短期間のみオイル塗布ローラ43との間にオイル保持がなされ、オイル塗布ローラ43の回転に伴ってオイル塗布ブレード45によりオイルの量規制を受け、オイル塗布ローラ43上に均質薄層塗布がなされる。なお、余剰分のオイルは、オイル溜め板44より落下し、オイルケース46の底面を伝って逆流防止弁47を介してオイルタンク39に再び回収される。
一方、オイル塗布ローラ43により定着ローラ29上に塗布されたオイルは、通紙に伴い、用紙に吸収あるいは付着して消費されるが、定着ローラ29の非通紙部分あるいは前・後回転時に塗布されたオイルは、加圧ローラ33に付着転移していき、クリーニングブレード48により、紙粉、トナーと共に加圧ローラ33上より掻き取られ、クリーニングブレード48下に落下してオイルパン49内のオイル吸収体50により速やかに吸収処理される。そして、ろ過されたオイルは、オイルポンプ41’により負圧をかけてオイルタンク39に回収し、再利用される。
なお、上記のように再利用を図っても、オイルは消費されるため、残量検知センサ51によりその残量を検知し、適宜オイルタンク39及びオイルパン49を交換して、良好な定着を可能としている。また、上記オイル塗布ローラ43を有するオイル塗布部は、矢印B方向に移動して、定着ローラ29に対して接離自在に配設されており、必要時にのみ定着ローラ29にオイルを供給して、オイルの量を適切に保っている。
さらに、上記定着ローラ29の上方には、クリーニングウェブ52が配設されており、定着ローラ29上に付着したトナー及び紙粉等を除去するようになっている。また、加圧ローラ33には、分離爪53が配設されており、転写紙の加圧ローラ33への巻き付きを防止するようになっている。
以上のように、図9に示す定着装置では、オイルの塗布等により、ローラ表面の汚れあるいは転写紙の巻き付き等を防止して、良好な定着が行われるように構成されているが、さらに、サーミスタ54によって加圧ローラ33の温度を検知しつつ、ヒータ31,35への通電を制御して、定着ローラ29及び加圧ローラ33の温度を所定の温度に保ち、転写紙及びトナーに十分な熱量を付与するように構成されている。また、この熱量の確保は、定着ローラ29及び加圧ローラ33による転写紙の搬送スピードを制御することによっても行われている。
従来は、紙が通る時の定着条件は、ローラ表面温度が150〜180℃、搬送スピードが100mm/秒であった。このように表面温度に幅があるのは、転写紙の厚さ等に追従させるためである。
しかしながら、転写材として、図10に示すように、100μmのPET(ポリエチレンテレフタレート樹脂)フィルム55上に、2〜10μm程度のプラスチック製樹脂56を塗布したOHPシートを用いる場合には、このプラスチック製樹脂とトナーが融けて定着されるため、熱容量は紙に比べて大きく、定着のためには紙より大きい熱量が必要とされる。従って、上述のように紙の場合と同様のローラ表面温度の制御では、定着不良となる場合があった。
つまり、OHPシートの場合は、OHPシートの熱容量が大きいため、十分にトナーが溶融せず、トナー同士が混色せず、透過性と混色性の悪い画像となることがあつた。例えば赤を表現する場合、マゼンタトナーとイエロートナーが十分に混合せず、黒っぽい赤になったり、赤の周辺部が極端に黒いラインが見える、いわゆる疑似輪郭が目立つ等の現象が発生することがあった。
このようにOHPシートの場合は、定着が良好に行えるように、一般的な紙の転写材とは異なる定着条件で一連の転写処理を行う必要があり、転写材が紙なのかOHPシートなのかを自動的に判断するか、ユーザが手入力で転写条件を入力する必要があった。
一般的にOHPシートは、必要に応じてマルチトレイ700に必要な枚数を載置し、不図示の操作部からユーザがマルチトレイ700からの給紙を選択することが一般的である。
従って、ユーザは操作部から給紙選択をマルチトレイ700とするのと同時に転写材がOHPであることを入力する。一方、OHPシート400は図4のようにマーク401、402があらかじめ印刷されている。
これは、使用するOHPシートに表裏が指定されているためで転写面である表面には、画像の定着が適切に行われるよう均等にオイルが塗布されている。従って、画像形成装置では、OHPシートを所定の向きに載置するように指示されている。
従って、マルチトレイ700には図3(a)(b)のように、反射型センサ303及び304が配置してあり、マルチトレイ700に載置された転写紙が正しい向きに載置されているかどうかを検出する必要がある。図3中、301は固定ガイド、302は可動ガイドであり、載置する転写紙のサイズによって可動ガイド302を手動で設定し、転写紙が斜行することなしに給紙できるようにする。
図3(a)はA4サイズの転写紙が載置される場合、図3(b)はA5サイズの転写紙が載置される場合の可動ガイド302の設定例である。
転写紙の先端は、図3の点線に揃うよう載置され、画像形成装置によって最上面の転写紙が分離給紙されると、最上面の転写紙先端は一旦図の一点鎖線位置で停止し、反射型センサ304によってマーク401が、反射型センサ303によってマーク402が検出されて、OHPシート400が表裏正しい面に載置されていることを検知する。
さらに、自動的にOHPシートであるか否かを検知する検知手段を設けるものもある(例えば、特許文献3及び4参照)。
特開昭50−50935号公報 特開昭50−93437号公報 特開平8−305218号公報 特開平6−194979号公報
しかしながら、転写材にOHPシートを使用する場合は、上記説明したとおり、ユーザによってOHPシートを使用する旨画像形成装置に手動で入力しなければならないので、操作ミスによって定着不良の転写結果になる可能性があった。
また、OHPシートの定着条件は非常にシビアであるため、特定のOHPシートを用いるよう決められており、固定的な転写条件で転写するより手段がなかったため、異なる転写条件で転写するOHPシートは使用することができなかった。
しかも、OHPシート表面には先に説明したとおり均一にオイルが塗布してあり、原稿サイズが大きくなると、搬送負荷も大きくなり、搬送系に滑りが生じる可能性があった。
本発明は、上述の問題点に着目してなされたものであって、転写材にOHPシートを使用する場合に、操作ミスによる定着不良を防止することのできる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、感光層を有する像担持体と、該像担持体を露光せしめる露光手段と、露光により該像担持体上に形成された静電潜像を現像剤により現像せしめる現像装置と、該像担持体上に形成された現像剤像を転写材に転写せしめる転写装置と、現像剤像が転写された転写材を挟持搬送しながら加熱及び加圧して、該転写材上に現像剤像を定着せしめる定着装置と、該定着装置の転写材挟持搬送速度または加熱温度を制御する制御手段と、転写材がOHPシートであるか否かを検知するOHPシート検知手段とを有する画像形成装置において、前記OHPシート検知手段は、複数のOHPシートに対し設けられた個々の仕様に基づいた固有マーキングを検知し、上記制御手段は、上記検知手段の検知結果に従って異なる制御方法をとり、前記固有マーキングの情報には少なくとも、転写材挟持搬送速度または加熱温度に関する情報、あるいは転写条件に関する情報が含まれているようににしたので、OHPシートであることのみの判別だけでなく、複数種類のOHPシートの中から特定のOHPシートを識別できるので、それぞれのOHPシートに最適な転写条件で画像を形成することが可能になる。
本発明によれば、OHPシート検知手段は、複数のOHPシートに対し設けられた個々の仕様に基づいた固有マーキングを検知し、検知手段の検知結果に従って異なる制御方法をとり、OHPシートに塗布された固有マーキングの情報には少なくとも、転写材挟持搬送速度または加熱温度に関する情報、あるいは転写条件に関する情報が含まれているようににしたので、OHPシートであることの判別、表裏の判別のみだけでなく、複数種類のOHPシートの中から特定のOHPシートを自動的に識別できるので、ユーザによる設定ミスを防止することができると共に、それぞれのOHPシートに最適な転写条件で画像を形成することが可能になる。
以下、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて説明する。
まず、本発明の実施形態を図1、図2、図6に基づいて説明する。本実施形態におけるカラー画像形成装置は、図1に示すようにOHPシート情報検知手段たる反射型センサ101〜104を備え、該センサ101〜104の検知情報に基づいて以下に説明するような制御を行う点を除いては、図2の装置は図7に示す装置と同様であるため、図7に示した装置との共通箇所については、説明を省略する。図2と図7で異なる点は、図7におけるマルチトレイ700が本発明を実施したマルチトレイ100(図1に示したもの)に置き換わり、使用するOHPシートが、図4に示したOHPシート400から図6に示したOHPシート601〜603に代わる点のみである。
このセンサ101〜104は、光学式センサであり、例えば図1のようにマルチトレイ100のような配置に設けられている。そして、図6に示すように、OHPシート601〜603には検知マーク610、611、620、621が塗布されている。
図6(a)に示したOHPシート601は、A社の製品であり、サイズはA4である。マーク610の位置はA社の製品であることを示し、マーク620の位置はサイズがA4であることを示す。
図6(b)に示したOHPシート602は、B社の製品であり、サイズはOHPシート601と同じA4である。マーク611の位置はB社の製品であることを示し、マーク620の位置はOHPシート601と同じ位置にありサイズがA4であることを示す。
A社製品とB社製品は、製造工程の差により、転写面の処理及び材質成分が異なっており、従って最適な転写条件も各々異なっている。しかしながらユーザにとっては、一見すると単なる透明フィルムにしか見えず、A社製品とB社製品の区別は困難である。
図6(c)に示したOHPシート603は、A社の製品であり、サイズはA5である。マーク610の位置はA社の製品であることを示し、マーク621の位置はサイズがA5であることを示す。
シートの製造工程や材質はもちろんOHPシート601と全く同じものであり、裁断工程でA4サイズのものとA5サイズのものに分けられているだけである。この工程の後、所定のマークが塗布される。
図5(b)と同様にOHPシート601〜603が、マーク検出位置まで分離給紙された状態を図11に示す。
図11に示したように、OHPシート601〜603により、各センサ101〜104の検出状態が異なることがわかる。センサ101〜104の検出状態によって検出された転写紙の判別状態を表す表を図12に示す。全てのセンサが検出状態になった場合は、普通紙であると判断すればよい。
また、転写紙を給紙したにも関わらず、全てのセンサが検出しない状態になった場合は、給紙不良により紙がないか対応していないOHPシートが使われようとしているか、OHPシートが指定どおりに裁置されていない場合である。
このときは、画像転写コマンドが入力された時に、画像形成装置の操作部等に設けてある表示装置に「マルチトレイ部を確認してください」等のメッセージを表示するなどしてユーザに警告を発すれば良い。
そして、この情報は、図13に示すように、定着装置25の制御を行う制御手段たるCPU63に伝達され、転写材がOHPシートである場合と紙である場合により該CPU63にて以下のような異なった制御が行われる。
まず、転写材が紙である場合の制御について説明する。図13において、54はサーミスタであり、該サーミスタ54からの検知情報は、A/D変換手段64を介してCPU63に伝達され、該CPU63は、この検知情報に基づいてON/OFFリレー65を介してヒータ駆動電源66を駆動し、ヒータ31,33のON/OFFを制御して定着ローラ29及び加圧ローラ33の表面温度を所定温度に維持する。また、CPU63は定着ローラ29及び加圧ローラ33の駆動手段(図示せず)とも接続されており、定着ローラ29及び加圧ローラ33の定着スピードを制御して、適切な熱量を紙及びトナーに付与している。
また、この定着温度及び定着スピードは、検出された転写紙によって切り替えるようになっており、CPU63にあらかじめ設定されたテーブルに基づいて、定着温度及び定着スピードを決定するようになっている。
従って、マルチトレイ100から転写紙を搬送すると、まずセンサ101〜104により、転写紙がOHPシートであるか紙であるかを判断し、紙である場合には、あらかじめ決められたテーブル(ここではテーブル1とする)に基づいて定着温度と定着スピードを決定した後、次に紙を転写ドラム10へ搬送し、従来例で説明した転写を行う。つまり、感光ドラム1からマゼンタ色トナーを転写し、転写ドラム10を1回転させた後、2回転目にシアン色トナーを転写し、同様にイエロー色トナー、ブラック色トナーを転写する。なお、この時の転写バイアスは、環境温度23℃、湿度60%の時、順次950V(1色目)、1100V(2色目)、1250V(3色目)、1390V(4色目)となる。
そして、転写が終了すると、分離爪24により紙を転写ドラム10上から分離した後、定着装置25へ搬送し、該定着装置25において、上記定着温度及び定着スピードで定着を行い、定着後に紙を排出する。なお、この時の紙の搬送速度は給紙ユニットから離れて定着されるまで100mm/秒である。
次に、転写材がOHPシートである場合の制御について説明する。
(A社製、A4サイズのOHPシートの場合)
まず、転写紙601をマルチトレイ100から搬送した時に、センサ101から104により検知を行い、転写紙がA社製のA4サイズOHPシートであると判断した場合には、テーブル1とは異なるテーブル2の条件、例えば定着温度はA社製OHPシートに最適な167℃に設定し、定着スピードは50mm/secに設定する。
次に、紙の場合と同様にOHPシートを転写ドラム10へ搬送し、1色目のマゼンタ色トナーを1800Vの転写バイアスで感光ドラム1から転写する。以降、紙の時と同様に2色目2100V、3色目2400V、4色目2700Vで順次転写し、4色目が転写されるまでは、普通紙の場合よりは低速やかな搬送速度75mm/秒でOHPシートの搬送を行う。
普通紙の場合に搬送速度を低く設定する理由は、OHPシートの表面はオイルが均一に塗布されているので、搬送系の滑りが発生する場合がある。このため、普通紙と同様の搬送速度で搬送した場合、搬送系の滑りのために正確な転写ができなくなってしまうからである。
そして、4色目の転写が終了した後、さらにもう1回転OHPシートを転写ドラム10上に巻き付けた状態で回転する。この時、転写ドラム10は感光ドラム1から離間しており、定着装置25へOHPシートが突入する前からOHPシートの搬送スピードは、上記のように決定した50mm/秒のスピード、即ち紙の場合の半分のスピードで搬送し、定着装置25にて、定着温度は167℃にて定着を行う。
(B社製、A4サイズのOHPシートの場合)
まず、転写紙602をマルチトレイ100から搬送した時に、センサ101から104により検知を行い、転写紙がB社製のA4サイズOHPシートであると判断した場合には、テーブル2とは異なるテーブル3の条件、例えば定着温度はB社製OHPシートに最適な175℃に設定し、定着スピードは60mm/secに設定する。次に、紙の場合と同様にOHPシートを転写ドラム10へ搬送し、1色目のマゼンタ色トナーを1850Vの転写バイアスで感光ドラム1から転写する。
以降、紙の時と同様に2色目2150V、3色目2450V、4色目2750Vで順次転写し、4色目が転写されるまでは、A社製A4サイズOHPシートの場合と同様に搬送速度75mm/秒でOHPシートの搬送を行う。
4色目の転写が終了した後、さらにもう1回転OHPシートを転写ドラム10上に巻き付けた状態で回転する。この時、転写ドラム10は感光ドラム1から離間しており、定着装置25へOHPシートが突入する前からOHPシートの搬送スピードは、上記のように決定した50mm/秒のスピード、即ち紙の場合の半分のスピードで搬送し、定着装置25にて、定着温度は175℃にて定着を行う。
(A社製、A5サイズのOHPシートの場合)
まず、転写紙603をマルチトレイ100から搬送した時に、センサ101から104により検知を行い、転写紙がA社製のA5サイズOHPシートであると判断した場合には、テーブル2と同じ条件、即ち定着温度はA社製OHPシートに最適な167℃に設定し、定着スピードは50mm/secに設定する。
次に、紙の場合と同様にOHPシートを転写ドラム10へ搬送し、1色目のマゼンタ色トナーを1800Vの転写バイアスで感光ドラム1から転写する。以降、紙の時と同様に2色目2100V、3色目2400V、4色目2700Vで順次転写し、4色目が転写されるまでは、A4サイズOHPの場合よりは高速な搬送速度80mm/秒でOHPシートの搬送を行う。
A5サイズOHPの場合に搬送速度を高く設定する理由は、A5サイズOHPシートはA4サイズに比べて搬送負荷が小さく、搬送系の滑りは小さい。このため、生産性を向上するために搬送速度を大きく設定する。
そして、4色目の転写が終了した後、さらにもう1回転OHPシートを転写ドラム10上に巻き付けた状態で回転する。この時、転写ドラム10は感光ドラム1から離間しており、定着装置25へOHPシートが突入する前からOHPシートの搬送スピードは、上記のように決定した50mm/秒のスピード、即ち紙の場合の半分のスピードで搬送し、定着装置25にて、定着温度は167℃にて定着を行う。
このように、OHPシートの場合には、プロジェクターからスクリーンに映し出された画像を見るため、紙上の画質を見るのとは全く異なり、OHPシート上の画質はむしろ、トナーと図10に示すOHPシートに塗布されている樹脂56との溶融度合、またはトナー同士の溶融度合が重要な因子であって、鮮明な画像を得るには十分にこれらが溶融していることが必要となる。
また、一概にOHPシートと言われていても製造メーカの製造工程や材質の違いにより、所望の画像を転写する転写条件は異なり、メーカ毎に最適な転写条件を設定することが好ましい。
さらには、OHPシートのサイズによっても制御条件を変更することが好ましい。
ちなみに本実施形態で使用されたトナーのガラス転移点温度は57℃〜65℃であってOHPシートに塗布されている樹脂のガラス転移点温度は45℃〜57℃で塗布厚は3〜6μmである。この時のOHPシートの基材は100μm厚のPETフィルムを使用している。
以上のように、本発明によれば、複数の仕様が異なるOHPシート各々の定着条件により鮮明な透過性の良好な画像を得ることができる。
なお、本実施形態では、マルチトレイに設けたセンサ個数を4個として説明したが、本発明はセンサ個数が限定されるものではなく、対応するOHPシートの種類に応じて個数を増減してもよい。
また、本実施形態では、マークの形状を四角形であるものとして説明したが、本発明はマーク形状が限定されるものではなく、センサによって確実に検知される形状であれば、丸形等の異なる形状であってもよい。
マルチトレイ部の構成を示す図である。 プリンタの構成を示す図である。 従来のマルチトレイの様子を説明する図である。 マーキングが付された従来のOHPシートの図である。 従来のOHPシートが従来のマルチトレイに裁置された図である。 OHPシートの図である。 従来のプリンタの図である。 現像器の構成をあらわす図である。 定着装置の構成をあらわす図である。 OHPシートの構成をあらわす図である。 マルチトレイとOHPシートの相対裁置を示す図である。 転写紙検知一覧表である。 定着装置とその制御手段の構成を示す図である。
符号の説明
10 転写ドラム
25 定着装置
63 CPU
100 マルチトレイ
101 反射型センサ
102 反射型センサ
103 反射型センサ
104 反射型センサ
400 OHPシート
601 OHPシート
602 OHPシート
603 OHPシート
610 検知マーク
611 検知マーク
620 検知マーク
621 検知マーク

Claims (4)

  1. 感光層を有する像担持体と、該像担持体を露光せしめる露光手段と、露光により該像担持体上に形成された静電潜像を現像剤により現像せしめる現像装置と、該像担持体上に形成された現像剤像を転写材に転写せしめる転写装置と、現像剤像が転写された転写材を挟持搬送しながら加熱及び加圧して、該転写材上に現像剤像を定着せしめる定着装置と、該定着装置の転写材挟持搬送速度または加熱温度を制御する制御手段と、転写材がOHPシートであるか否かを検知するOHPシート検知手段とを有する画像形成装置において、
    前記OHPシート検知手段は、複数のOHPシートに対し設けられた個々の仕様に基づいた固有マーキングを検知し、上記制御手段は、上記検知手段の検知結果に従って異なる制御方法をとることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記固有マーキングの情報には少なくとも、転写材挟持搬送速度または加熱温度に関する情報が含まれていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記固有マーキングの情報には少なくとも、転写条件に関する情報が含まれていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記固有マーキングは、OHPシートの表裏判別マークと共用されていることを特徴とする請求項1または3に記載の画像形成装置。
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