JP2002091205A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002091205A
JP2002091205A JP2000285718A JP2000285718A JP2002091205A JP 2002091205 A JP2002091205 A JP 2002091205A JP 2000285718 A JP2000285718 A JP 2000285718A JP 2000285718 A JP2000285718 A JP 2000285718A JP 2002091205 A JP2002091205 A JP 2002091205A
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fixing
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toner
forming apparatus
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JP2000285718A
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English (en)
Inventor
Katsuhiko Sugawara
勝彦 菅原
Kiyotaka Ishikawa
清孝 石川
Shinichi Uchiumi
慎一 内海
Yoshio Kanazawa
祥雄 金澤
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワックス入りトナーを用い、表面が平滑であ
る記録媒体を用いた画像形成装置において、画像欠陥に
つながる記録媒体上に残ったワックス成分をクリーニン
グ手段を用いてクリーニングし、曇りを除去することで
色にごりを防ぐことのできる画像形成装置を提供する。 【解決手段】 定着後かつ機外排出前における記録媒体
表面の少なくともワックス成分を含む不要物をクリーニ
ングするクリーニング手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンタなどの電子写真方式の画像形成装置に関
し、特に高品位なカラー画像を出力することができる画
像形成装置に関する。 本発明は、複写機、プリンタ、
ファクシミリ、これらの複合機等の電子写真方式を用い
た画像形成装置の現像装置に関し、より詳しくは、に係
る。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式において、静電荷潜像担持
体である感光体を帯電器によって均一帯電し、原稿やパ
ーソナルコンピュータ等の電子情報の色信号を電気信号
に変換し、レーザ光等により露光の行程を経て現像器に
保有されているトナーにより現像行程を行っている。
【0003】最近では装置の高速化を図るため、シア
ン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色についてそれ
ぞれ1つの感光体を持ち、各色において帯電、露光、現
像の工程を行う装置もある。
【0004】感光体上のトナー像は、記録媒体か、もし
くは中間転写体に転写されるが、その際、感光体上に残
存するトナーなどを除去するためにドクターブレードと
呼ばれるクリーニング装置等が設けられている。また、
感光体から中間転写体に転写された場合、中間転写体か
ら記録媒体に二次転写されるが、その際、中間転写体に
残るトナー像をクリーニングする装置がある。
【0005】記録媒体に転写されたトナー像は、そのま
までは記録媒体に固定されているわけではなく、耐熱性
ゴム層や耐熱性離形層を被覆した加熱ロールにより加熱
加圧することで定着される。その際、加熱ロールのトナ
ーに対する離形性は十分でないため、別途オイル供給装
置によりシリコンオイルを塗布し、トナーの定着ロール
へのオフセットを防止している。そして記録媒体上に転
写されたトナー像が定着される。
【0006】しかしながら、この方法は、オフセット防
止の点では有効であるが、シリコンオイルを供給する装
置が必要なこと、記録媒体上のオイルのべたつき感が避
けられないなどの問題点があった。
【0007】そこでシリコンオイルの供給装置を用いる
代わりに、トナーにワックス成分を添加して、オフセッ
ト防止に付与させようとワックス入りトナーが考えられ
ていた。また、電子写真方式の高画質プリンタをデジタ
ルスチルカメラ画像の出力手段として用いる機会も増え
つつある。さらなる高画質に向けて電子写真の技術を高
めるために、記録媒体にはJIS Z8741−199
7に準ずる75度鏡面光沢度の測定値で75以上は必要
であるが、前述した電子写真方式では、トナー画像部と
非画像部における微小な表面粗さの違いによりミクロな
光沢ムラが生じ、写真で用いられる印画紙のような光沢
感は得られていない。
【0008】そこで、特開平1−35452号公報や特
開平5−216322号公報などのような未定着トナー
像と定着シートを重ね、熱、圧力をかけて定着する方法
は、背景部、画像部ともに平滑となって高品位な画像を
出力できる。また、定着シートを介することなく、中間
転写体と記録媒体とから転写行程と定着行程を同時に行
う同時転写定着技術によっても背景部、画像部ともに平
滑になり、高品位な画像を得ることができる。しかし、
表面が平滑でない普通紙等の記録紙を用いると、画像部
は平滑になるものの、非画像部は粗いままのため、光沢
の違いが際立って違和感を感じてしまう。そのため、特
開平5−216322号公報のように記録媒体上に透明
樹脂層を設けた記録媒体を使用し、上述の定着を行う
と、画像部と非画像部ともに平滑性に優れた高品位な画
像を形成できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ワックス材を添加したトナーを用いた際、定着行程にお
いてトナー中に含有されたワックス等が溶け出し、定着
フィルムや中間転写体に付着し、複数枚プリントした
際、ゴーストと呼ばれる、前にプリントした箇所がぼん
やりと見えるといった現象が起こり、また記録媒体にお
いては、前述の透明樹脂層を設けた記録媒体を用いた場
合、非画像部における光沢度の高さも相まってワックス
成分による曇り、色にごりなどが顕著にあらわれること
がわかっている。
【0010】これは、該記録媒体が定着フィルムもしく
は中間転写体を介して定着ロールおよび加圧ロールによ
り形成される定着ニップ通過時にトナー内部に存在する
ワックス成分がしみ出し、しみ出したワックス成分がト
ナー画像表面を覆ってしまい、光の反射性を低下させて
しまうので、結果的に光沢低下につながっているものと
考えられる。
【0011】更に、上述のトナーに添加されたワックス
による画質欠陥について、公知例は未だ十分ではない。
【0012】したがって本発明の目的は、ワックス入り
トナーを用い、表面が平滑である記録媒体を用いた画像
形成装置において、画像欠陥につながる記録媒体上に残
ったワックス成分をクリーニング手段を用いてクリーニ
ングし、曇りを除去することで色にごりを防ぐことので
きる画像形成装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、定着後かつ機
外排出前における記録媒体表面の少なくともワックス成
分を含む不要物をクリーニングするクリーニング手段を
備えるものである。
【0014】このような発明の一態様として、所望の画
像に応じた静電潜像が形成される像担持体と、当該静電
潜像をワックス成分を含有するトナーで現像してトナー
像とする現像手段と、像担持体上の当該トナー像を記録
媒体上に転写する転写手段と、記録媒体上のトナー像を
定着する定着手段を備える画像形成装置であり、当該定
着手段は、第一定着ロールと、当該第一定着ロールから
所定間隔を保ち配設される単一又は複数の回転ロール
と、これら第一定着ロールと回転ロールとに巻き掛けら
れ回転可能に支持される無端状の定着ベルトと、当該定
着ベルトを挟み第一定着ロールに対峙して圧接される第
二定着ロールを有し、その表面に当該トナー像が転写さ
れた記録媒体は、第一定着ロールと第二定着ロールとの
圧接部分において当該トナー像が熱と圧力との作用によ
り融解して定着ベルトに密着され、定着ロールの回転と
ともに所定距離搬送冷却された後、定着ベルト表面から
剥離され、当該クリーニング手段によりクリーニングさ
れるものを挙げることができる。
【0015】この態様に係る画像形成装置は、静電潜像
担持体上の静電潜像を、ワックス成分を含有するトナー
で現像してトナー画像を形成し、記録媒体上に該トナー
画像を転写し、定着ベルトを介して該トナー画像が形成
された該記録媒体に熱と圧力を加えて該トナー画像を溶
融し、該記録媒体と該定着ベルトを密着させたまま冷却
した後、該記録媒体を該定着ベルトから剥離させて該ト
ナー画像を定着する画像形成装置において、定着後の該
記録媒体表面に残った少なくともトナーのワックス成分
からなる不要物をクリーニング手段によって除去する画
像形成装置と表現することもできる。
【0016】また本発明の他の態様として、所望の画像
に応じた静電潜像が形成される像担持体と、当該静電潜
像をワックス成分を含有するトナーで現像してトナー画
像とする現像手段と、像担持体上の当該トナー画像を中
間転写体上に転写する転写手段と、中間転写体上のトナ
ー画像を加熱しながら記録媒体上へ転写定着する転写定
着手段とを備える画像形成装置において、その表面にト
ナー像が転写定着された記録媒体は、当該クリーニング
手段によりクリーニングされるものを挙げることができ
る。
【0017】この態様に係る画像形成装置は、静電潜像
担持体上の静電潜像を、ワックス成分を含有するトナー
で現像してトナー画像を形成し、該トナー画像を中間転
写体に転写し、該中間転写体上のトナー画像を加熱しな
がら転写同時定着して該トナー画像を定着する画像形成
装置において、定着後の該記録媒体表面に残った少なく
ともトナーのワックス成分からなる不要物をクリーニン
グ手段によって除去する画像形成装置と表現することも
できる。
【0018】ここで、該記録媒体として、トナー像が定
着される少なくとも片面に熱可塑性樹脂がコーティング
された光沢紙を使用するものでもよい。
【0019】また、該定着ベルトもしくは中間転写体
と、該記録媒体を剥離させる温度が、該ワックスの融点
温度より低い温度で剥離させた該記録媒体表面に残った
少なくともトナーのワックス成分からなる不要物をクリ
ーニング手段によって除去するものでもよい。さらに一
の態様の画像形成装置において、該定着ベルトと該記録
媒体を剥離させる温度が、該ワックスの融点温度より低
い温度で剥離させた該記録媒体表面に残った少なくとも
トナーのワックス成分からなる不要物をクリーニング手
段によって除去するものでもよい。
【0020】
【発明の実施による態様】実施例以下、本発明を実施す
る場合の形態について説明する。
【0021】はじめに本発明における記録媒体について
説明する。該記録媒体には、写真に近い高画質,風合い
を得るために,より白色に近い基材を用いることを特徴
とする。L*a*b*表色系における該記録媒体の基材明度に
おいてL*値が80を超えるもの、もしくは90を超える白色
性記録媒体を用いることが望ましい。また、この記録媒
体として印刷用コート紙、アート紙のような表面平滑性
の高い紙が望ましく、写真的な風合いを求めるならば、
用紙坪量160g/m3以上の用紙が望ましい。更なる写真的
表面性を追求するならば、写真で用いられる印画紙の上
に透明な熱可塑性樹脂を設けた記録媒体を用いるとよ
い。
【0022】熱可塑性樹脂層がコーティングされた該記
録媒体は、定着時トナーと同時に透明樹脂層が溶融し、
トナーと接着し溶融固着されるのと同時に、写真プリン
トで用いられる印画紙と同様な風合いを持たせることが
できる。この透明樹脂においてはトナーとの相溶性を考
慮して、トナーと近い組成を示すポリエステル樹脂等を
用いる。透明樹脂層は、該記録媒体基材上に5乃至30
μmの厚さで均一に設ける。
【0023】またフルカラー画像形成に使用されるトナ
ーについて述べれば次のようになる。トナーには、ポリ
エステル樹脂、着色剤(染料、昇華性染料)、荷電制御材
等を溶融、混錬し、粉砕、分級、重合することにより製
造される。また像担持体上に像形成されたトナー像を中
間転写体もしくは記録媒体上に良好に転写させるため
に、離形性のある外添剤などを添加することもできる。
カラートナーは、耐オフセット性、定着性、シャープメ
ルト性を考慮すると、結着樹脂としてポリエステル樹脂
を使用したものが特に好ましい。
【0024】次に、本発明の画像形成装置について説明
する。少なくとも、オフセット防止に効果のあるワック
ス入りトナーワックス成分を含有するトナーを用いて静
電荷潜像担持体上に静電潜像を現像し、トナー画像を静
電荷潜像担持体上に形成する現像工程、該像担持体から
中間転写体もしくは記録媒体上にトナー像を転写する転
写工程、記録媒体上のトナー像を定着する定着工程を有
することを特徴とする。
【0025】次に、本発明の形態を図面を参照しながら
説明する。
【0026】図1は、本発明となる画像形成装置の中間
転写体08から記録媒体上に転写する転写装置、その
後、エンドレス定着フィルム23による定着装置の一実
施例を示す図である。感光体06から中間転写体08に
転写された未定着トナー像18は、該中間転写体08が
回動することで記録媒体20,21と会合する。
【0027】そして転写ロール12、加圧ロール15間
で適切な電界を印加することで該記録媒体に転写され
る。勿論、適切な電界とは一様ではなく、紙厚、紙質等
により制御することは言うまでもない。該記録媒体に転
写された未定着トナー像18は、その後ゴムベルト製の
搬送ベルト22により定着部へと搬送される。該搬送ベ
ルト22の搬送速度はエンドレス定着フィルム23の移
動速度と同じ速度に設定する。その後、未定着トナー像
が形成されている該記録媒体をエンドレス定着フィルム
を介して加圧接触している加熱定着ロール13と加圧ロ
ール15の間を通過した後のトナーおよび記録媒体透明
樹脂層21は溶融し、該トナー像は該透明樹脂層に埋め
込まれる形で定着される。
【0028】ここで加熱溶融後すぐに剥離した場合、光
沢性は高いものの、平面平滑性に劣るので、該処理にお
いて加熱溶融後エンドレス定着フィルム23と記録媒体
が密着されたままエンドレス定着フィルム23に従動さ
れ、トナー像と該記録媒体透明樹脂層が冷却装置17に
よる強制冷却ないし自然冷却手段により粘度が上昇し凝
集された後、エンドレス定着フィルム23から剥離され
ることで当該記録媒体表面は平滑になる。
【0029】この平滑化処理の場合、トナー像と透明樹
脂層が冷却されて十分に凝集力が高まった後に定着ベル
トから剥離されるので、シリコンオイルなどの離形剤を
使用しなくとも定着ベルトへのオフセットの発生はほと
んどないが、補助手段としてあるいは紙粉やゴミの除去
のためにクリーニング装置を設けてもよい。しかし、冷
却されて十分に凝集力が高まったあと定着ベルトから剥
離されたとしても、十分な凝集が得られなかった際、該
記録媒体上の該透明樹脂層上に該トナー中に含まれるワ
ックス成分が溶出し曇りや色濁りなどの画質欠陥が生じ
ることがある。そこで、定着フィルム方式による該記録
媒体への定着および冷却凝集し該記録媒体と該定着フィ
ルムを剥離させた後、記録媒体クリーニング装置08を
設け、記録媒体の透明樹脂層表面に溶出したワックス成
分を除去する。
【0030】図6は定着された該記録媒体および該記録
媒体のクリーニング装置の概略を示す。該記録媒体上に
は、該トナーよりワックス成分が溶出した状態にあるの
で、該ワックス成分を除去するためのウェブなどを備え
た記録媒体クリーニング装置10に搬送され、クリーニ
ング工程後機外へ搬出される。
【0031】図2は、巻き取り式ウェブクリーニング装
置とフィルム定着装置の概略図であり、このようにロー
ル状に巻いてあるロールを記録媒体と接触させ、記録媒
体の移動方向とは逆の方向にロールを巻き取ることで十
分に記録媒体上のワックス成分が清掃できる。クリーニ
ングウェブとして天然もしくは自然の繊維体もしくはポ
リエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン等から成る
多孔質体材料を用いてもよい。クリーニングウェブは、
フィルム定着装置の場合、エンドレス定着フィルム23
と該記録媒体とが定着ニップ通過後、トナー像と該記録
媒体透明樹脂層が冷却装置17による強制冷却ないし自
然冷却により粘度が上昇し凝集された後、中間転写体ベ
ルト08から剥離されるので、エンドレス定着フィルム
上にオフセットされるのは結晶状態のワックス成分が主
であり、重合トナーの結着樹脂重量に対し5乃至30重
量部であることとクリーニングウェブの交換時期を考慮
して、用紙搬送速度に対し、10分の1程度の速度で接触
反対回転させることで十分なクリーニング効果が得られ
る。
【0032】該記録媒体クリーニング装置10には、主
として(例えばポリエステル、ポリポロピレン、ポリエ
チレン等の数から十数ミクロン径の繊維を数cm以下の厚
さに堆積して不織布加工を行ったものがよい。表面には
新油性が高くなるような処理を施してもよい。市販品で
は「ウォセップ」(東レ)、「パワーソープ」(3M)等
が存在し、ブラシ状繊維を円筒状に設けたクリーニング
ローラなどによる除去の方法が考えられる。
【0033】また、前述したウェブ方式の発展として、
天然もしくは自然の繊維体もしくはポリエステル、ポリ
プロピレン、ポリエチレン等から成る多孔質体材料をプ
ラスチック板などに密着させたものを、押圧して除去す
る方法も考えられるが、この限りではない。
【0034】さらに、該記録媒体上のワックス成分の除
去について述べると、クリーニング装置に効率よくワッ
クス成分の除去を促進させるため、クリーニング部位の
温度環境も考慮した装置であることが望ましい。該記録
媒体からの該ワックス成分の除去時において、該クリー
ニング装置は、該ワックスの融点より低く、更にトナー
バインダーおよび該記録媒体上の透明樹脂層の溶融粘度
が小さい温度域でクリーニングすることが望ましい。
【0035】該ワックス成分の融点より低い温度では該
記録媒体上の透明樹脂層上にあるワックス成分は粒状で
あり、ウェブによるワックス成分の掻き取りが容易にな
るためである。更に掻き取りを効率よく行わせるため
に、該記録媒体進行方向と逆方向にウェブを巻き取るの
がより望ましい形態である。
【0036】この装置は公知の転写工程、定着工程を同
時に行う転写同時定着方式を用いた画像形成装置におい
ても同様に効果のあるものであることは当然のことであ
る。
【0037】図3に転写同時定着方式を用いた画像形成
装置の概略を示す。帯電工程、露光工程、現像工程、転
写工程により中間転写体ベルト08上に未定着トナー像
18を得る。
【0038】図4は、上述の転写同時定着装置を用いた
画像形成装置により、未定着トナー像18が定着し、ク
リーニングされるまでの工程を示す。未定着トナー像1
8は、該記録媒体とともに加熱定着ロール13と加圧ロ
ール15にて圧着され記録媒体透明樹脂層21とともに
トナー像が溶融し、該トナー像は定着される。ここで加
熱溶融後すぐに剥離した場合、光沢性は高いものの、平
面平滑性に劣るので、該処理において中間転写体ベルト
08と該記録媒体が密着されたまま該中間転写体ベルト
08に従動され、トナー像と該記録媒体透明樹脂層が冷
却装置17による強制冷却ないし自然冷却により粘度が
上昇し凝集された後、中間転写体ベルト08から剥離さ
れる。
【0039】定着後の該記録媒体上のクリーニングにつ
いては前述のフィルム定着方式におけるクリーニング手
段と同様の工程を経てクリーニングされる。
【0040】また、更なる曇りや濁りのない画像を得る
ために、剥離地点における冷却温度は、該記録媒体樹脂
の軟化点温度より低く、ワックスの融点より高いことが
望ましい。該中間転写体と該記録媒体が接触している状
態下で、ワックス融点温度より低い温度で剥離すると該
中間転写体および該記録媒体界面においてトナーから溶
け出したワックス成分は粒状となり剥離後に該記録媒体
上に付着するので、画像のグロス低下をもたらすことと
なるからである。
【0041】これらにより、本発明の装置においては、
記録媒体の透明樹脂層上に付着するワックス成分がもた
らす画像欠陥の不具合が解消され、良好な画像を得るこ
とができるのである。
【0042】
【実施例】以下、本発明を熱可塑性樹脂をコートした記
録媒体を用いてフィルム定着方式において未定着トナー
像を定着し、冷却、剥離、クリーニングした工程につい
て実施例を以下に示す。
【0043】本実施例に係る記録媒体は、厚さ約200
μmの印画紙基材を用い、基材上にポリエステル樹脂
(固形重量濃度約25%)を酢酸エチルに溶解させた塗
工液をバーコート法により塗布し、105℃で2分乾燥
し、乾燥後の樹脂層の厚みが12μmであるトナー受容
層を設けた記録媒体を用いた。
【0044】また、エンドレス定着フィルムには厚み約
80μmの熱硬化型ポリイミドベルトを用い、その表面
には厚さ50μmの二液反応硬化型シリコンゴムをコー
ティングしたものを用いた。
【0045】図5に示すように、加熱定着ロール13と
該加熱定着ロール13に対して特定の距離を設けたテン
ションロール16との間にエンドレス定着フィルム23
が巻回されている。またこのとき定着プロセススピード
は5mm/sec、加熱定着ロール13の設定温度を1
75℃とした。該記録媒体に転写された未定着トナー像
18は図示しないガイドにより加熱定着ロール13、加
圧ロール15、エンドレス定着フィルム23に押圧され
ながらテンションロール16方向へ向かいトナー結着樹
脂、該記録媒体熱可塑性樹脂が溶融され、その後、該記
録媒体は該エンドレス定着フィルム23とともに密着従
動して冷却部へ搬送される。
【0046】図5において、冷却部とは加熱定着ロール
13と加圧ロール15のニップからテンションロール1
6の区間を指すが、本実験においては該冷却区間にヒー
トシンクを当接させ、ヒートシンク自体を送風冷却する
ことで該エンドレス定着フィルム23および該記録媒体
を冷却した。それにより冷却の温度はトナー結着樹脂お
よび該記録媒体上の透明樹脂の粘度が十分に大きくなる
温度まで冷却することができた。
【0047】その後、該記録媒体は該エンドレス定着フ
ィルム23から剥離され、図示しない記録媒体クリーニ
ング装置10に搬送され、クリーニングされる。
【0048】図6は巻き取りウェブによるクリーニング
装置の一例を記したものである。
【0049】ウェブにはポリプロピレン製不織布のウェ
ブをウェブ巻取ロール25に巻きつけた。また、ウェブ
は定着プロセス速度に対し、10分の1の速度、すなわ
ち0.5mm/secにてウェブ巻取ロール26に巻取
後のウェブを収納した。その結果、ウェブを当接させて
クリーニング処理を施した該記録媒体サンプルのワック
スによる曇りの現象を目視で捕らえることができないほ
ど良好に除去することが可能である。
【0050】また、このようなウェブ巻取式クリーニン
グ方法以外にも同様な機構としてブラシ状繊維を円筒状
に植設したクリーニングローラをウェブ巻取式クリーニ
ング装置の代用として用いることが考えられ、また、同
様にポリエステル繊維を撒いたクリーニングロールやス
ポンジロール等を用いたクリーニング装置にも適用でき
る。
【0051】
【発明の効果】上述のとおり、フィルム定着、もしくは
転写同時定着機構を備えた画像形成装置における記録媒
体クリーニング装置を設けることで、出力された記録媒
体の色にごり等の画像ディフェクトをなくし、高品位な
画像を出力することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、フィルム定着方式を用いた画像形成装
置の例
【図2】図2は、転写同時定着方式を用いた画像形成装
置の例
【図3】図3は、フィルム定着装置
【図4】図4は、転写同時定着装置
【図5】図5は、フィルム定着装置拡大図
【図6】図6は、記録媒体クリーニング装置の例
【符号の説明】
01…帯電装置、02…露光装置、03…現像装置、0
5…清掃装置、06…感光体、07…転写装置、08…
中間転写体、09…中間転写体ベルト帯電除去装置、1
0…記録媒体クリーニング装置、11…給紙トレイ、1
2…転写ロール、13…加熱定着ロール、14…転写同
時定着ロール、15…加圧ロール、16…テンションロ
ール、17…冷却装置、18…未定着トナー像、19…
定着後トナー像、20…記録媒体基材、21…記録媒体
透明樹脂層、22…搬送ベルト、23…エンドレス定着
フィルム、24…ウェブ巻取ロール1、25…ウェブ巻
取ロール2、26紙送りロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内海 慎一 神奈川県足柄上郡中井町境430グリーンテ クなかい、富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 金澤 祥雄 神奈川県足柄上郡中井町境430グリーンテ クなかい、富士ゼロックス株式会社内 Fターム(参考) 2H032 AA05 AA14 AA15 BA05 BA09 BA13 BA18 BA23 2H033 AA01 AA10 BA08 BA11 BA24 BA29 BA51 BA58 BA59 BB01 BB28 BE03 BE09 2H034 AA06 BF01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 定着後かつ機外排出前における記録媒体
    表面の少なくともワックス成分を含む不要物をクリーニ
    ングするクリーニング手段を備える画像形成装置。
  2. 【請求項2】 所望の画像に応じた静電潜像が形成され
    る像担持体と、当該静電潜像をワックス成分を含有する
    トナーで現像してトナー像とする現像手段と、像担持体
    上の当該トナー像を記録媒体上に転写する転写手段と、
    記録媒体上のトナー像を定着する定着手段を備える画像
    形成装置であり、 当該定着手段は、第一定着ロールと、当該第一定着ロー
    ルから所定間隔を保ち配設される単一又は複数の回転ロ
    ールと、これら第一定着ロールと回転ロールとに巻き掛
    けられ回転可能に支持される無端状の定着ベルトと、当
    該定着ベルトを挟み第一定着ロールに対峙して圧接され
    る第二定着ロールを有し、 その表面に当該トナー像が転写された記録媒体は、第一
    定着ロールと第二定着ロールとの圧接部分において当該
    トナー像が熱と圧力との作用により融解して定着ベルト
    に密着され、定着ロールの回転とともに所定距離搬送冷
    却された後、定着ベルト表面から剥離され、当該クリー
    ニング手段によりクリーニングされる請求項1に記載の
    画像形成装置。
  3. 【請求項3】 所望の画像に応じた静電潜像が形成され
    る像担持体と、当該静電潜像をワックス成分を含有する
    トナーで現像してトナー画像とする現像手段と、像担持
    体上の当該トナー画像を中間転写体上に転写する転写手
    段と、中間転写体上のトナー画像を加熱しながら記録媒
    体上へ転写定着する転写定着手段とを備える画像形成装
    置において、 その表面にトナー像が転写定着された記録媒体は、当該
    クリーニング手段によりクリーニングされる請求項1に
    記載の定着装置。
  4. 【請求項4】 該記録媒体として、トナー像が定着され
    る少なくとも片面に熱可塑性樹脂がコーティングされた
    光沢紙を使用する請求項1〜3のいずれかに記載の画像
    形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の画像形
    成装置において、該定着ベルトもしくは中間転写体と、
    該記録媒体を剥離させる温度が、該ワックスの融点温度
    より低い温度で剥離させた該記録媒体表面に残った少な
    くともトナーのワックス成分からなる不要物をクリーニ
    ング手段によって除去する画像形成装置。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載の画像形成装置におい
    て、該定着ベルトと該記録媒体を剥離させる温度が、該
    ワックスの融点温度より低い温度で剥離させた該記録媒
    体表面に残った少なくともトナーのワックス成分からな
    る不要物をクリーニング手段によって除去することを特
    徴とする画像形成装置。
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