JP3514134B2 - クリーニング装置および画像形成装置 - Google Patents

クリーニング装置および画像形成装置

Info

Publication number
JP3514134B2
JP3514134B2 JP24565598A JP24565598A JP3514134B2 JP 3514134 B2 JP3514134 B2 JP 3514134B2 JP 24565598 A JP24565598 A JP 24565598A JP 24565598 A JP24565598 A JP 24565598A JP 3514134 B2 JP3514134 B2 JP 3514134B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cleaning
heating
blade
roll
toner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP24565598A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000075750A (ja
Inventor
力 安藤
辰男 奥野
修弘 勝田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd, Fujifilm Business Innovation Corp filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP24565598A priority Critical patent/JP3514134B2/ja
Publication of JP2000075750A publication Critical patent/JP2000075750A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3514134B2 publication Critical patent/JP3514134B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Cleaning In Electrography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トナー像を担持し
あるいはトナー像に接触し循環移動しながら循環移動経
路上の所定位置で加熱される被クリーニング部材上に残
留する、トナーを含む付着物を取り除くクリーニング装
置、およびそのクリーニング装置を適用した画像形成装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、感光体上に形成されたトナー
像を記録材に転写し、その記録材に転写されたトナー像
を定着ベルトを用いて定着する画像形成装置や、感光体
上に形成されたトナー像を中間転写体に一次転写し、そ
の中間転写体に一次転写されたトナー像を記録材に転写
するとともに定着する画像形成装置が知られている。こ
れら画像形成装置は、記録材に画像を形成する過程にお
いて、定着ベルトないし中間転写体にトナー像が残留す
るため、定着ベルトないし中間転写体をクリーニングす
るクリーニング手段を備えている。
【0003】以下、定着ベルトをクリーニングするクリ
ーニング手段を備えた画像形成装置、および中間転写体
をクリーニングするクリーニング手段を備えた画像形成
装置について順に説明する。
【0004】図13は、定着ベルトをクリーニングする
手段を備えた画像形成装置を示す図である。
【0005】図13に示す画像形成装置はトナー像形成
器8を備えており、このトナー像形成器8には、図示し
ない帯電器、露光器、および現像器が内蔵されている。
このトナー像形成器8は感光体ドラム7表面にトナー像
を形成するものであり、その感光体ドラム7表面に形成
されたトナー像は転写位置T1に搬送される。また、感
光体ドラム7に対向するように押圧ロール9が配置され
ている。この押圧ロール9は記録材5を押圧するととも
に、転写位置T1に搬送されたトナー像に静電気力を付
与するものであり、静電気力を受けたトナー像はその記
録材5に転写される。また、この画像形成装置は定着器
を備えており、この定着器は、無端ベルト状の定着ベル
ト1と、その定着ベルト1の駆動および加熱を兼ねる加
熱ロール2と、テンションロール3と、定着ベルト1を
介して加熱ロール2と対向して配置された加圧ロール4
とを備えている。定着ベルト1は、加熱ロール2および
テンションロール3により張設されており、定着位置F
を経由して矢印A方向に回転する。
【0006】転写位置T1においてトナー像10が転写
された記録材5は、定着位置Fに搬送されて定着ベルト
1と加圧ロール4との間に搬送され、そこで定着ベルト
1とともに、加熱ロール2および加圧ロール4により加
熱加圧されて、記録材5上にトナー像10が定着され
る。このトナー像10が定着した記録材5は定着ベルト
1から剥離される。また、トナー像10の定着後に定着
ベルト1上に残留した未定着トナーを含む残留物は定着
ベルト1の回転によりクリーニング位置Cに搬送され
る。そのクリーニング位置Cには、定着ベルト1に接触
しながら矢印P方向に回転するクリーニングロール6が
配置されており、定着ベルト1上の残留物は、このクリ
ーニングロール6に付着し、これにより、定着ベルト1
のクリーニングが行なわれる。
【0007】図14は、中間転写体をクリーニングする
手段を備えた画像形成装置を示す図である。
【0008】図14に示す画像形成装置には、一次転写
位置T1を経由して矢印B方向に回転する感光体ドラム
100と、その感光体ドラム100表面にトナー像10
を形成するトナー像形成器101と、一次転写位置T1
および加熱加圧位置T2を経由して矢印A方向に回転す
る無端ベルト状の中間転写体34と、その中間転写体3
4を介して感光体ドラム100と対向して配置された押
圧ロール102と、加熱ロール35と、テンションロー
ル36と、その中間転写体34を介して加熱ロール35
と対向配置された加圧ロール37と、中間転写体34と
加圧ロール37との間に記録材5を搬送するための記録
材ガイド38とを備えている。中間転写体34は、加熱
ロール35およびテンションロール36により張設され
ている。また、中間転写体34を挟んでテンションロー
ル36と対向する位置には、クリーニングロール6が備
えられている。
【0009】トナー像形成器101により感光体ドラム
100に形成されたトナー像10は、感光体ドラム10
0の回転により一次転写位置T1に搬送される。押圧ロ
ール102は、一次転写位置T1で中間転写体34を押
圧するとともに、一次転写位置T1に搬送されたトナー
像10に静電気力を付与するものであり、そのトナー像
10は静電気力により中間転写体34上に転写される。
中間転写体34上に転写されたトナー像10はその中間
転写体34の回転により加熱加圧位置T2に搬送され
る。また、この加熱加圧位置T2には、記録材ガイド3
8により記録材5が搬送され、この加熱加圧位置T2に
搬送されたトナー像10は、中間転写体34と記録材5
とに挟まれる。加熱ロール35および加圧ロール37
は、互いの間にトナー像10を挟んだ中間転写体34お
よび記録材5を加熱するとともに加圧する。加熱および
加圧が解除された後の記録材5は、テンションロール3
6の入口部分で中間転写体34から剥離される。転写定
着後に中間転写体34上に残留した未定着トナーを含む
残留物はその中間転写体34の回転によりクリーニング
位置Cに搬送される。クリーニングロール6は、そのク
リーニング位置Cにおいて中間転写体34に接触しなが
ら矢印P方向に回転しており、中間転写体34上の付着
物は、このクリーニングロール6に付着し、これによ
り、中間転写体34のクリーニングが行なわれる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図13、図14に示す
画像形成装置は、クリーニングロール6表面に粘着層を
備え、その粘着層の粘着力により不純物を除去してい
る。従って、例えば、クリーニングロール6の特定位置
に、定着ベルト1ないし中間転写体34上の残留物が付
着しつづけられるような場合、クリーニングロール6の
表面に凹凸が形成される。このように、クリーニングロ
ール6の表面に凹凸が形成されると、クリーニングロー
ル6と、定着ベルト1ないし中間転写体34との密着性
の妨げとなり、クリーニング能力が低下するという問題
がある。
【0011】また、クリーニングを長期に渡り行うと、
クリーニングロール6上に大量のトナーが蓄積する。こ
のように、クリーニングロール6上に大量のトナーが蓄
積すると、クリーニングロール6の熱容量の変化や、ク
リーニングロール6表面の粘着層の厚み方向における温
度分布の発生などにより、クリーニング条件を最適に保
つことが難しいという問題が生じる。
【0012】上記の問題を解決するために、例えば、特
開昭63−189878には、中間転写体に金属ローラ
を接触させて、その金属ローラに中間転写体上のトナー
等の付着物を付着させることによりその中間転写体表面
のクリーニングを行う画像形成装置であって、金属ロー
ラ表面に蓄積した付着物を取り除く為の付着物除去ロー
ラを備えた画像形成装置が開示されているが、付着物除
去ローラに金属ローラの残留物が付着することにより、
その付着物除去ローラの表面に凹凸ができてしまうと、
金属ローラ表面は変形しにくいため、付着物除去ローラ
と金属ローラとの密着性が悪くなる。従って、付着物除
去ローラの付着物除去性能が低下してしまい、金属ロー
ラを長期間に渡ってクリーニングすることが難しいとい
う問題がある。
【0013】また、特平4−31394には、被クリ
ーニング部材をクリーニングするクリーニングローラ
に、表面がトナー層で覆われた付着物除去ローラを接触
させて、そのクリーニングローラに付着した付着物を除
去する画像形成装置であって、付着物除去ローラ表面
に、クリーニングローラから除去した付着物をその付着
物除去ローラ内部に移動するための多数の開口を備えた
画像形成装置が開示されているが、この装置では、付着
物除去ローラを1回転させただけでは、クリーニングロ
ーラのクリーニングを完全に行なうことができないとい
う問題がある。
【0014】本発明は、上記事情に鑑み、定着ベルトや
中間転写体等の被クリーニング部材に付着した残留トナ
ーや紙粉などの付着物を長期に渡り効率よく除去できる
クリーニング装置、およびそのクリーニング装置を適用
した画像形成装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のクリーニング装置は、トナー像を担持しあるいはト
ナー像に接触し循環移動しながら循環移動経路上の所定
位置で加熱される被クリーニング部材上に残留する、ト
ナーを含む付着物を取り除くクリーニング装置におい
て、上記被クリーニング部材に接触して循環移動しその
被クリーニング部材上の付着物を自分に付着させること
によりその被クリーニング部材から付着物を取り除くク
リーニング部材と、先端が上記クリーニング部材に接触
してそのクリーニング部材上の付着物を取り除くブレー
ドと、上記ブレードをトナーの溶融温度以上の温度に加
熱するブレード加熱手段とを備えたことを特徴とする。
【0016】また、本発明の第1の画像形成装置は、画
像情報に応じたトナー像を形成しそのトナー像を所定の
被転写材上に未定着の状態のまま転写するトナー像形成
転写手段と、転写された未定着トナー像を担持した被転
写材に接触して加熱するとともに加圧する加熱加圧部材
を有しその被転写材上のトナー像を定着する定着手段と
を備え、その被転写材上に定着トナー像からなる画像を
形成する画像形成装置において、上記加熱加圧部材上に
残留する、トナーを含む付着物を取り除くクリーニング
手段を備え、そのクリーニング手段が、上記加熱加圧部
材に接触して循環移動し、その加熱加圧部材上の付着物
を自分に付着させることによりその加熱加圧部材から付
着物を取り除くクリーニング部材と、上記クリーニング
部材に接触してそのクリーニング部材上の付着物を取り
除くブレードと、上記ブレードをトナーの溶融温度以上
の温度に加熱するブレード加熱手段とを備えたことを特
徴とする。
【0017】また、本発明の第2の画像形成装置は、表
面にトナー像が形成される像担持体と、上記像担持体上
に、画像情報に応じたトナー像を形成するトナー像形成
手段と、上記像担持体からトナー像の転写を受けそのト
ナー像を所定の加熱加圧位置へ搬送する、ロール状もし
くは無端ベルト状の中間転写体と、上記加熱加圧位置に
おいて上記中間転写体との間にトナー像を挟んだ状態に
所定の被転写材をその中間転写体に重ね合わせて加熱す
るとともに加圧し、加熱および加圧が解除された後の被
転写材を中間転写体から剥離する転写定着手段とを備
え、その被転写材上に定着トナー像からなる画像を形成
する画像形成装置において、上記中間転写体上に残留す
る、トナーを含む付着物を取り除くクリーニング手段を
備え、そのクリーニング手段が、上記中間転写体に接触
して循環移動し、その中間転写体上の付着物を自分に付
着させることによりその中間転写体から付着物を取り除
くクリーニング部材と、上記クリーニング部材に接触し
てそのクリーニング部材上の付着物を取り除くブレード
と、上記ブレードをトナーの溶融温度以上の温度に加熱
するブレード加熱手段とを備えたことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0019】図1は、本発明の第1の画像形成装置の一
実施形態を示す図である。この図1には、本発明の第1
実施形態のクリーニング装置を定着ベルトのクリーニン
グに適用した例が示されている。
【0020】尚、図1に示す画像形成装置の説明にあた
っては、図13に示す画像形成装置の構成要素と同一の
構成要素には同一符号を付して示し、図13に示す画像
形成装置との相違点のみについて説明する。
【0021】この図1に示す画像形成装置はクリーニン
グ器11を備えている。このクリーニング器11はクリ
ーニングロール22を備えており、このクリーニングロ
ール22は、定着ベルト1に対しR1方向に接離自在に
配置されている。また、このクリーニング器11は、ク
リーニングロール22に付着したトナー等の付着物を除
去するためのクリーニングブレード12と、そのクリー
ニングブレード12をトナーの融点温度以上の温度に加
熱するセラミックヒータ13と、そのクリーニングブレ
ード12が除去したトナー等の付着物を回収する付着物
回収部材14とを備えている。クリーニングブレード1
2はクリーニングロール22に対しR2方向に接離自在
に配置されている。さらに、このクリーニング器11
は、移動手段15、加熱温度調整手段16、および回転
速度調整手段17を備えている。これら手段の作用につ
いては後述する。
【0022】図2は、図1に示す画像形成装置のクリー
ニング器を示す図、図3は、そのクリーニング器が備え
ているクリーニングブレードおよびセラミックヒータの
正面図、図4は、その側面図である。尚、図2におい
て、付着物回収部材14は図示省略されている。
【0023】クリーニングロール22はクリーニングロ
ール基材19を備えている。このクリーニングロール基
材19表面には厚さ2mmの弾性層20が形成され、そ
の弾性層20表面には、加熱により粘着性を発現する樹
脂層21(厚さ50μm)が形成されている。また、ク
リーニングロール基材19内には、樹脂層21をガラス
転移温度以上の温度に加熱するヒータ18が備えられて
いる。クリーニングロール基材19は、直径50mm、
長さ340mmのアルミニウムロールである。また、弾
性層20は硬度30°のシリコーンゴムであり、樹脂層
21は、120℃の融点と70℃のガラス転移点を持つ
ポリエステル樹脂である。尚、ここでは、クリーニング
ロール基材19としてアルミニウム製のものを用いてい
るが、例えば、ポリイミドやPPS等の耐熱性を有する
樹脂製のものを用いてもよい。また、弾性層20として
硬度30°のシリコーンゴムを用いているが、例えばフ
ッ素ゴムを用いてもよい。
【0024】また、このクリーニング器11が備えてい
る移動手段15は、クリーニングロール22およびクリ
ーニングブレード12を、それぞれR1方向およびR2
方向に移動するものであり、この移動手段15により、
クリーニングロール22およびクリーニングブレード1
2は、相対的に接離自在に制御される。また、加熱温度
調整手段16は、クリーニングロール22およびクリー
ニングブレード12が互いに接触した状態と互いに離間
した状態とで、ヒータ18の加熱温度を変化させるもの
であり、回転速度調整手段17は、クリーニングロール
22およびクリーニングブレード12が互いに接触した
状態と互いに離間した状態とで、クリーニングロール2
2の回転速度を変化させるものである。
【0025】クリーニングブレード12は、図4に示す
ように、片刃のブレードであり、ステンレス製である。
このクリーニングブレード12により、クリーニングロ
ール22の樹脂層21に付着した付着物が除去される。
その樹脂層21に付着した付着物を効率よく除去するに
は、そのクリーニングブレード12の先端の角度は5度
〜90度であることが好ましい。ここでは、図4に示す
ように、その先端の角度は20度である。
【0026】また、クリーニングブレード12には、そ
のクリーニングブレード12をトナーの溶融温度以上の
温度に加熱するセラミックヒータ13が貼り付けられて
いる。尚、ここでは、クリーニングブレード12を加熱
するためにセラミックヒータ13を用いているが、セラ
ミックヒータ13の代わりに、例えばシリコーンラバー
ヒータ等も使用可能である。また、ランプの放射熱を利
用して、クリーニングブレード12を非接触加熱しても
よいし、クリーニングブレード12を支持するホルダー
(図示せず)にヒータを取り付け、そのヒータの熱をホ
ルダーを経由させてクリーニングブレード12に伝熱さ
せることにより、そのクリーニングブレード12を加熱
することも可能である。
【0027】クリーニングロール22の樹脂層21表面
に付着した付着物を除去するにあたっては、クリーニン
グブレード12とクリーニングロール22の樹脂層21
とが互いに接触した状態において、クリーニングブレー
ド12と、樹脂層21の、クリーニングブレード12へ
の接触部分に接する面Tとのなす角度を、付着物の除去
に最適な角度に設定する必要がある。この付着物の除去
に最適な角度は、クリーニングロール22の直径、表面
温度、回転速度や、クリーニングブレード12の先端の
角度や、その先端の温度等によって変化するため、これ
らの値に応じて、クリーニングブレード12と面Tとの
なす角度を設定する必要がある。ここでは、クリーニン
グブレード12と面Tとのなす角度は、図2に示すよう
に、25度に設定されている。また、樹脂層21に付着
した付着物を効率よく除去するには、クリーニングブレ
ード12とクリーニングロール22の樹脂層21とが互
いに接触した状態において、クリーニングブレード12
の、樹脂層21に付着した付着物を掬う掬い面12a
と、樹脂層21の、クリーニングブレード12への接触
部分に垂直に交わる面Nとのなす角度は、0度以上85
度以下であることが好ましい。ここでは、上述したよう
に、クリーニングブレード12の先端の角度は20度
(図4参照)であり、また、クリーニングブレード12
とクリーニングロール22の樹脂層21とが互いに接触
した状態において、クリーニングブレード12と面Tと
のなす角度は25度である。従って、クリーニングブレ
ード12の掬い面12aと、垂線Nとのなす角度は45
度になる。
【0028】以下に、図1に示す画像形成装置が備えて
いる定着器の各構成要素の構造について、簡単に説明す
る。
【0029】定着ベルト; 厚さ75μmのポリイミド
ベルト基材に、厚さ30μmのフッ素樹脂層がコーティ
ングされて構成されている。 加熱ロール; 肉厚が7mmのアルミニウム製の芯金の
上に、厚さ3mm、ゴム硬度50°のHTVシリコーン
ゴムが被覆されて構成されている。直径は50mm。 加圧ロール; 肉厚が7mmのアルミニウム製の芯金の
上に、厚さ1.5mm、ゴム硬度50°のHTVシリコ
ーンゴムが被覆されて構成されている。直径は50m
m。 テンションロール; 直径40mm。ステンレス製。 次に、図1に示す画像形成装置が備えているクリーニン
グ器11の動作について説明する。
【0030】図1に示す画像形成装置では、定着ベルト
1 のクリーニングを、クリーニングロール22に付着し
た付着物の除去と同時には行なわずに別々に行ってお
り、定着ベルト1のクリーニングを行うときには、クリ
ーニングロール22の樹脂層21(図2参照)が定着ベ
ルト1に接触し、クリーニングブレード12がクリーニ
ングロール22から離間するように、移動手段15がク
リーニングロール22およびクリーニングブレード12
を移動する。このとき、クリーニングロール22のヒー
タ18(図2参照)が樹脂層21を加熱する。樹脂層2
1は定着ベルト1に接触しているため、その樹脂層21
が加熱されると、定着ベルト1に付着したトナーが溶融
する。従って、定着ベルト1に付着したトナーをクリー
ニングロール22に容易に付着させることができる。ま
た、クリーニングロール22は弾性層20(図2参照)
を有しているため、例えば、クリーニングロール22が
定着ベルト1上の付着物を付着することにより、クリー
ニングロール22表面に、その付着物による凹凸が形成
されても、その弾性層20の変形により樹脂層21表面
と定着ベルト1表面との密着が確保でき、良好なクリー
ニングを長期に渡り安定に行うことが出来る。
【0031】一方、クリーニングロール22に付着した
付着物を除去するときには、移動手段15でクリーニン
グロール22を定着ベルト1から離間させてクリーニン
グブレード12に接触させるとともに、加熱温度調整手
段16で、樹脂層21の温度を、定着ベルト1のクリー
ニング時の温度よりも高温に調整し、回転速度調整手段
17で、クリーニングロール22の回転速度を、定着ベ
ルト1のクリーニング時の速度よりも小さい速度(ここ
では、20mm/sec)に調整する。さらに、セラミ
ックヒータ13でクリーニングブレード12をトナーの
溶融温度以上の温度に加熱する。このように、樹脂層2
1の温度が定着ベルト1のクリーニング時の温度よりも
高温に調整されるとともに、クリーニングブレード12
が加熱されることにより、そのクリーニングロール22
に付着したトナーが容易に溶融し、クリーニングロール
22に付着したトナー等の付着物は、クリーニングブレ
ード12でクリーニングロール22から掻き取られる。
このとき、クリーニングロール22に付着したトナーを
より短時間で溶融するには、例えば、セラミックヒータ
13からクリーニングブレード12に伝達される熱が効
率よくクリーニングロール22に伝達されればよい。セ
ラミックヒータ13の熱をクリーニングロール22に効
率よく伝達するためには、クリーニングロール22を、
クリーニングブレード12に対し100mm/sec以
下の速度で回転させることが好ましい。ここでは、上述
したように、クリーニングロール22をクリーニングブ
レード12に対し20mm/secの速度で回転させ
て、セラミックヒータ13の熱をクリーニングロール2
2に効率よく伝達している。
【0032】クリーニングロール22に付着した付着物
が掻き取られると、そのクリーニングロール22の表面
には綺麗な樹脂層21が現れる。このクリーニングブレ
ード12は、付着物の除去だけではなく、クリーニング
ロール22表面の凹凸による段差を小さくすることも行
なっている。このようにして、クリーニングロール22
からの付着物除去が行なわれる。
【0033】このクリーニング器11は、クリーニング
ロール22の付着物を除去する部材としてクリーニング
ブレード12を備えている。仮に、付着物を除去する部
材として、クリーニングブレード12の代わりにロール
を用いると、そのロール自身にクリーニングロール22
の付着物を付着させてそのクリーニングロール22から
付着物を除去する必要があるため、付着物を付着し続け
ることによりロール自身の付着力が低下し、長期にわた
ってクリーニングロール22から付着物を除去すること
が難しいが、クリーニングブレード12はクリーニング
ロール22から付着物を掻き取ることにより除去するも
のであるため、その掻き取った付着物はクリーニングブ
レード12にほとんど付着せず、長期にわたってクリー
ニングロール22から付着物を効率よく除去することが
できる。
【0034】また、本実施形態では、クリーニングロー
ル22およびクリーニングブレード12を、相対的に接
離自在に制御する移動手段15を備えており、クリーニ
ングロール22から付着物を除去するときには、この移
動手段15は、クリーニングロール22を定着ベルト1
から離間させてクリーニングブレード12に接触させ
る。一方、定着ベルト1をクリーニングするときには、
この移動手段15は、クリーニングロール22をクリー
ニングブレード12から離間させて定着ベルト1に接触
させる。従って、クリーニングブレード12とクリーニ
ングロール22とが接触することにより発生する振動が
そのクリーニングロール22を経由して定着ベルト1に
伝播されることが防止される。このように、定着ベルト
1への振動の伝播が防止されていることから、クリーニ
ングロール22からの付着物の除去、あるいは、定着ベ
ルト1のクリーニングと同時に、記録体5に転写された
トナー10を定着しても、記録体5に奇麗な画像が形成
される。
【0035】尚、本実施形態では、クリーニングロール
22から付着物を除去するときには、そのクリーニング
ロール22は定着ベルト1から離間しているが、クリー
ニングロール22を定着ベルト1に接触させることによ
りそのクリーニングロール22を定着ベルト1に従動し
て回転させ、さらにそのクリーニングロール22にクリ
ーニングブレード12を接触させると、その定着ベルト
1の回転速度を、クリーニングロール22から付着物を
除去するのに適した速度に調整することにより、画像形
成装置にクリーニングロール22を回転させるための専
用の回転機構を持たせることなく付着物の除去を行うこ
とが出来る。
【0036】また、本実施形態では、移動手段15、加
熱温度調整手段16、および回転速度調整手段17を備
えているが、これら手段を備えなくても、クリーニング
ブレード12をクリーニングロール22に接触させるこ
とにより、そのクリーニングロール22から付着物を長
期にわたって除去することができる。
【0037】図5は、本発明の第2の画像形成装置の第
1実施形態を示す図である。この図5には、本発明の第
2実施形態のクリーニング装置を中間転写体のクリーニ
ングに適用した例が示されている。
【0038】尚、図5示す画像形成装置については、図
14に示す画像形成装置と同一の構成要素には同一符号
を付して示し、図14に示す画像形成装置との相違点の
みについて説明する。
【0039】図5に示す画像形成装置は、図14に示す
画像形成装置が備えている1つの感光体ドラム100
と、その感光体ドラム100にトナー像を形成するトナ
ー像形成器101の代わりに、4つの感光体ドラム31
と、それら4つの感光体ドラム31にトナー像を形成す
るトナー像形成器32を備えている。これら4つの感光
体ドラム31は、それぞれ、イエロー,マゼンタ,サイ
アン,ブラックそれぞれの色のトナー像が形成されるも
のである。トナー像形成器32には、イエロー、マゼン
タ、サイアン、ブラック各色用の現像ユニットが内蔵さ
れており、これら各色用の現像ユニットには、帯電器、
露光器、および現像器が備えられている。これら各色用
の現像ユニットにより、4つの感光体ドラム31それぞ
れに、イエロー,マゼンダ,サイアン,ブラックそれぞ
れの色のトナー像が形成される。4つの感光体ドラム3
1に形成されたトナー像は、これら4つの感光体ドラム
31の回転により一次転写位置T1に搬送される。ま
た、図5に示す画像形成装置は、図14に示す画像形成
装置が備えている1つの押圧ロ−ル102の代わりに、
4つの押圧ロール33を備えている。これら押圧ロール
33は、中間転写体34を介して4つの感光体ドラム3
1それぞれと対向して配置されており、これら押圧ロー
ル33は、中間転写体34を押圧するとともに、一次転
写位置T1に搬送されたトナー像に静電気力を付与する
ものである。静電気力を受けたトナー像は中間転写体3
4上に転写され、加熱加圧位置T2に搬送される。
【0040】また、図5に示す画像形成装置はクリーニ
ング器40を備えている。このクリーニング器40の説
明にあたっては、図1に示す画像形成装置のクリーニン
グ器11との相違点のみについて説明する。
【0041】図6は、図5に示す画像形成装置のクリー
ニング器を示す図、図7は、そのクリーニング器が備え
ているクリーニングブレードおよびセラミックヒータの
側面図である。尚、図6において、付着物回収部材14
は図示省略されている。クリーニング器40は中間転写
体34をクリーニングするものであり、そのクリーニン
グ器40が備えているクリーニングロール22は、中間
転写体34に対しR1方向(図5参照)に接離自在に配
置されている。
【0042】クリーニングロール22を構成するクリー
ニングロール基材19は、直径が28mm、長さ340
mmのステンレス製である。このクリーニングロール基
材19表面に形成されている弾性層20は、厚さ3m
m、硬度20°のシリコーンゴムである。また、その弾
性層20表面に形成されている樹脂層21は、100℃
の融点と60℃のガラス転移点を持つポリエステル樹脂
である。
【0043】クリーニングブレード12は両刃のブレー
ドであり、その先端の角度は45度である(図7参
照)。また、クリーニング器40は、クリーニングブレ
ード12とクリーニングロール22の樹脂層21とが互
いに接触した状態において、クリーニングブレード12
と、樹脂層21の、クリーニングブレード12への接触
部分に接する面Tとのなす角度αと、クリーニングブレ
ード12の掬い面12aと、樹脂層21の、そのクリー
ニングブレード12への接触部分に垂直に交わる面Nと
のなす角度βは、αが5度以上90度以下の範囲内のい
ずれかの角度となり、かつ、βが0度以上85度以下の
範囲内のいずれかの角度となるように、クリーニングブ
レード12が配置されている。
【0044】以下に、このように構成された画像形成装
置が備えているクリーニング器40の動作について説明
する。
【0045】図5に示す画像形成装置では、中間転写体
34のクリーニングを、クリーニングロール22に付着
した付着物の除去と同時には行なわずに別々に行ってお
り、中間転写体34のクリーニングを行うときには、ク
リーニングロール22の樹脂層21(図6参照)が中間
転写体34に接触し、クリーニングブレード12がクリ
ーニングロール22から離間するように、移動手段15
がクリーニングロール22およびクリーニングブレード
12を移動する。このとき、クリーニングロール22の
ヒータ18が樹脂層21を加熱する。樹脂層21は中間
転写体34に接触しているため、その樹脂層21が加熱
されると、中間転写体34に付着したトナーが溶融す
る。従って、中間転写体34に付着したトナーをクリー
ニングロール22に容易に付着させることができる。
【0046】一方、クリーニングロール22に付着した
付着物を除去するときには、移動手段15でクリーニン
グロール22を中間転写体34から離間させてクリーニ
ングブレード12に接触させるとともに、加熱温度調整
手段16で、樹脂層21の温度を中間転写体34のクリ
ーニング時の温度よりも高温に調整し、回転速度調整手
段17で、クリーニングロール22の回転速度を中間転
写体34のクリーニング時の速度よりも小さい速度(こ
こでは、80mm/sec)に調整する。さらに、セラ
ミックヒータ13でクリーニングブレード12をトナー
の溶融温度以上の温度に加熱する。このようにして、ク
リーニングロール22の付着物除去が行なわれる。
【0047】以下に、図5に示す画像形成装置が備えて
いる、中間転写体34、加熱ロール35、加圧ロール3
7、およびテンションロール36の構造について、簡単
に説明する。
【0048】中間転写体34;厚さ75μm、体積抵抗
率ρ=109 Ωcmのポリイミドベルトの表面に、厚さ
50μm、体積抵抗率ρ=1014Ωcmのシリコーンゴ
ムが塗布されて構成されている。
【0049】加熱ロール35;肉厚が7mmのアルミニ
ウム製の芯金の上に、厚さ3mm、ゴム硬度50度のH
TVシリコーンゴムが被覆されて構成されている。直径
は50mm。 加圧ロール37;肉厚が7mmのアルミニウム製の芯金
の上に、厚さ1.5mm、ゴム硬度50度のHTVシリ
コーンゴムが被覆されている。直径は50mm。 テンションロール36;直径50mm。ステンレス製。
次に、本発明の第2の画像形成装置の第2実施形態につ
いて説明する。
【0050】図8は、その画像形成装置の、クリーニン
グ器が配置されている側を示す図である。この画像形成
装置には、本発明の第3実施形態のクリーニング装置が
適用されている。この図8に示す画像形成装置の説明に
あたっては、図5に示す画像形成装置との相違点のみに
ついて説明する。
【0051】図8に示す画像形成装置と、図5に示す画
像形成装置との相違点は、図8に示す画像形成装置が、
図5に示す画像形成装置が備えているクリーニング器4
0とは異なるクリーニング器50を備えている点のみで
ある。
【0052】図8に示すクリーニング器50は、中間転
写体34に接しその中間転写体34上から付着物を取り
除く無端ベルト51を備えており、この無端ベルト51
は、クリーニング位置Cにおいて、中間転写体34に対
しR1方向に接離自在に配置されている。また、このク
リーニング器50は、テンションロール52と押付けロ
ール53とを備えており、無端ベルト51は、テンショ
ンロール52と押付けロール53により張設されてい
る。この押付けロール53は、無端ベルト51を中間転
写体34に押し付けており、この押付けロール53は、
無端ベルト51に接触する表面に弾性層53aを有して
いる。また、ヒータ55が張り付けられたクリーニング
ブレード54は無端ベルト51に対しR2方向に接離自
在に配置されている。無端ベルト51,クリーニングブ
レード54それぞれをR1,R2方向に移動する移動手
段は図示省略している。
【0053】押付けロール53表面に弾性層53aを備
えることにより、その無端ベルト51と中間転写体34
とを互いに密着させることができ、その中間転写体34
を効率よくクリーニングすることができる。
【0054】このように、無端ベルト51で中間転写体
34をクリーニングしてもよい。
【0055】次に、本発明の第2の画像形成装置の第3
実施形態について説明する。
【0056】図9は、その画像形成装置の、クリーニン
グ器が配置されている側を示す図である。この画像形成
装置の説明にあたっては、図8を参照しながら説明した
画像形成装置との相違点のみについて説明する。
【0057】図9に示す画像形成装置と、図8に示す画
像形成装置との相違点は、図9に示す画像形成装置のク
リーニング器60が、図8に示す画像形成装置のクリー
ニング器50が備えている無端ベルト51,押付けロー
ル53とは異なる無端ベルト61,押付けロール62を
備えている点のみである。
【0058】図9に示すクリーニング器60が備えてい
る無端ベルト61は、基材層61a、弾性層61b、お
よび樹脂層61cが積層された三層構造を有している。
また、押付けロール62は金属製のロールである。この
クリーニング器60が備えている移動手段は図示省略し
ている。
【0059】図8に示すクリーニング器50は、押付け
ロール53に弾性層53を備えることにより、無端ベル
ト51と中間転写体34とを密着させているが、押付ロ
ールに弾性層を備える代わりに、図9に示すクリーニン
グ器60のように、中間転写体34上から付着物を取り
除く無端ベルト61に弾性層61bを備え、この弾性層
61bにより、その無端ベルト61と中間転写体34と
を密着させてもよい。
【0060】次に、図5に示すクリーニング器40を、
加圧ロール37のクリーニングに用いた例について説明
する。
【0061】図10は、その説明図である。尚、クリー
ニング器が備えている移動手段、加熱温度調整手段、回
転速度調整手段、および付着物回収部材は図示省略され
ている。
【0062】この図10に示すように、本発明のクリー
ニング装置は、定着ベルトや中間転写体のクリーニング
に限定されるものではなく、例えば加圧ロール37のク
リーニングに用いてもよい。
【0063】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0064】実施例1,2として、それぞれ図1,図5
示す画像形成装置を用いた。以下に、図1,図5示す画
像形成装置それぞれが備えているクリーニング器のクリ
ーニング効果について行なった実験について説明する。 (実施例1)図1に示すクリーニング器11を用いて、
図1に示す画像形成装置が記録材5にトナー像を定着す
ることにより定着ベルト1上に蓄積されるトナーを取り
除き、クリーニング器11によるクリーニング効果の維
持性の実験を行った。通常、記録材に画像を形成し続け
ると、その定着ベルト1の表面がトナーおよび紙粉で汚
染され、画質の光沢低下等が発生する。ここでは、10
000枚の記録材を定着ベルト1に搬送し、各記録材に
トナー像を定着した場合のクリーニング効果の維持性
を、定着ベルト1上の付着物の状態により確認した。実
験条件を以下に示す。
【0065】定着条件 記録材搬送スピード;120mm/sec 定着ベルト1表面温度;加熱ロール2と加圧ロール4と
のNip部において130℃ 定着圧力;加熱ロール2と加圧ロール4とのNip部に
おいて5kg/cm2 クリーニング圧力;クリーニングロール22とテンショ
ンロール3とのNip部において、1kg/cm2 記録材;J紙A3サイズ( 富士ゼロックス製)…坪量8
2g/m2 、厚さ98μm トナー;富士ゼロックス製A−color635で使用
されているトナー トナー面積率;20% 画像パターン;文字チャート (ブラックトナー) クリーニングロール22上に蓄積したトナーの除去条
件 トナー除去頻度;200枚の記録材にトナー像が定着さ
れる毎に、クリーニングロール22上に蓄積したトナー
を除去する。 クリーニングロール22回転速度;20mm/sec クリーニングロール22温度;100℃ クリーニングブレード12温度;180℃ 図11は、試験結果を示すグラフである。このグラフの
横軸は、定着位置Fでトナー像が定着された記録材の枚
数である。また、縦軸は、1000枚の記録材にトナー
像が定着される毎に定着ベルト1を観察したときの、ト
ナーの付着状態を表わすグレードであり、ここでは、グ
レードを以下に示す基準で6段階に分類した。 グレード0 ;ルーペ(25倍)で観察してもトナー
が見えない状態。 グレード0.5;ルーペ(25倍)で観察してトナーが
僅かに見える状態。 グレード1.0;ルーペ(25倍)ではトナーが見られ
るが、目視では見えない状態。 グレード1.5;目視観察してトナーが僅かに見える状
態。 グレード2.0;目視観察してよく見るとトナーが見え
る状態。 グレード2.5;目視観察してはっきりとトナーが見え
る状態。
【0066】一般的に、定着ベルト1を目視観察してト
ナーが見えない、あるいは、目視観察してトナーが見え
ても、その見えるトナーが僅かであれば(つまり、グレ
ード0〜グレード1.5)、クリーニング器により定着
ベルト1のクリーニングが効率よく行なわれていると考
えることができる。
【0067】図11に示すグラフから、10000枚と
いう多量の記録材をランニングさせてもグレードは1.
5以下であり、クリーニング器が十分なクリーニング能
力を持っていることがわかる。 (実施例2)図5に示すクリーニング器40を用いて、
図5に示す画像形成装置が記録材にトナー像を転写定着
することにより中間転写体34上に蓄積されるトナーを
取り除き、クリーニング器40のクリーニング効果の維
持性の実験を行った。試験条件を以下に示す。 画像出力条件 記録材搬送スピード;180mm/sec クリーニングロール22温度;110℃ 中間転写体34表面温度;加熱ロール35と加圧ロール
37のNip部において、120℃ 転写圧力;加熱ロール35と加圧ロール37のNip部
において、2kg/cm2 クリーニング圧力;クリーニングロール22と加熱ロー
ル35のNip部において、1kg/cm2 記録材132;J紙A3サイズ( 富士ゼロックス製)・
・・ 坪量82g/m2 、厚さ98μm トナー;富士ゼロックス製A−color635で使用
されているトナー トナー面積率;20% 画像パターン;文字チャート (ブラックトナ
ー) ハーフトーンチャート(イエロー/マゼンダ/シアン
トナーによるプロセスブラック) とを50枚づつ交互にながす。 クリーニングロール22上に蓄積したトナーの除去条
件 トナー除去頻度;500枚の記録材にトナー像が転写定
着される毎に、クリーニングロール22上に蓄積したト
ナーを除去する。 クリーニングロール22回転速度;80mm/sec クリーニングロール22温度;130℃ クリーニングブレード12温度;200℃ 図12は、試験結果を示すグラフである。このグラフの
横軸は、転写定着位置T2でトナー像が転写定着された
記録材の枚数である。また、縦軸は、1000枚の記録
材にトナー像が転写定着される毎に中間転写体34を観
察したときの、トナーの付着状態を表わすグレードであ
り、ここでは、実施例1で示したグレード0〜グレード
2.5と同じ基準で6段階に分類した。
【0068】実施例1の画像形成装置の定着ベルト1を
観察したときと同様に、中間転写体34を目視観察して
トナーが見えない、あるいは、目視観察してトナーが見
えても、その見えるトナーが僅かであれば(つまり、グ
レード0〜グレード1.5)、クリーニング器により中
間転写体34のクリーニングが効率よく行なわれている
と考えることができる。
【0069】図12に示すグラフから、10000枚と
いう多量の記録材をランニングさせてもグレードは1.
5以下であり、クリーニング器が十分なクリーニング能
力を持っていることことがわかる。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
定着ベルトや中間転写体等の被クリーニング部材に付着
した残留トナーや紙粉などの付着物を長期に渡り効率よ
く除去できるクリーニング装置、およびそのクリーニン
グ装置を適用した画像形成装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の画像形成装置の一実施形態を示
す図である。
【図2】図1に示す画像形成装置のクリーニング器を示
す図である。
【図3】クリーニングブレードおよびセラミックヒータ
の正面図である。
【図4】クリーニングブレードおよびセラミックヒータ
の側面図である。
【図5】本発明の第2の画像形成装置の第1実施形態を
示す図である。
【図6】図5に示す画像形成装置のクリーニング器を示
す図である。
【図7】クリーニングブレードおよびセラミックヒータ
の側面図である。
【図8】画像形成装置の、クリーニング器が配置されて
いる側を示す図である。
【図9】図8とは異なる画像形成装置の、クリーニング
器が配置されている側を示す図である。
【図10】クリーニング器を加圧ロールのクリーニング
に用いた例の説明図である。
【図11】図1に示す画像形成装置を用いて行なった試
験の結果を示すグラフである。
【図12】図5に示す画像形成装置を用いて行なった試
験の結果を示すグラフである。
【図13】定着ベルトをクリーニングする手段を備えた
画像形成装置を示す図である。
【図14】中間転写体をクリーニングする手段を備えた
画像形成装置を示す図である。
【符号の説明】
1 定着ベルト 2,35 加熱ロール 3,36,52 テンションロール 4,37 加圧ロール 5 記録材 7,31 感光体ドラム 8,32 トナー像形成器 9,33,53,62 押圧ロール 10 トナー像 11,40,50,60 クリーニング器 12,54 クリーニングブレード 12a 掬い面 13 セラミックヒータ 14 付着物回収部材 15 移動手段 16 加熱温度調整手段 17 回転速度調整手段 18,55 ヒータ 19 クリーニングロール基材 20,53a,61b 弾性層 21 樹脂層 22 クリーニングロール 34 中間転写体 38 記録体ガイド 51,61 無端ベルト 61a 基材層 61c 樹脂層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 勝田 修弘 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリー ンテクなかい 富士ゼロックス株式会社 内 (56)参考文献 特開 平10−214010(JP,A) 特開 平2−309378(JP,A) 特開 昭59−133581(JP,A) 特開 昭58−83876(JP,A) 特開 平5−307346(JP,A) 特開 平5−61396(JP,A) 特開 平8−69199(JP,A) 特開 平6−236115(JP,A) 特開 昭63−189878(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/16 - 15/16 103 G03G 15/20 G03G 21/10 - 21/12

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー像を担持しあるいはトナー像に接
    触し循環移動しながら循環移動経路上の所定位置で加熱
    される被クリーニング部材上に残留する、トナーを含む
    付着物を取り除くクリーニング装置において、 前記被クリーニング部材に接触して循環移動し該被クリ
    ーニング部材上の付着物を自分に付着させることにより
    該被クリーニング部材から付着物を取り除くクリーニン
    グ部材と、 先端が前記クリーニング部材に接触して該クリーニング
    部材上の付着物を取り除くブレードと、 前記ブレードをトナーの溶融温度以上の温度に加熱する
    ブレード加熱手段とを備えたことを特徴とするクリーニ
    ング装置。
  2. 【請求項2】 前記クリーニング部材および前記ブレー
    ドは、相対的に接離自在なものであることを特徴とする
    請求項1記載のクリーニング装置。
  3. 【請求項3】 前記クリーニング部材が、該クリーニン
    グ部材表面に、加熱により粘着性を発現する樹脂層を有
    するものであって、 該クリーニング装置が、前記クリーニング部材表面の樹
    脂層を、ガラス転移温度以上の温度に加熱する樹脂層加
    熱手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のクリー
    ニング装置。
  4. 【請求項4】 前記ブレードの、前記クリーニング部材
    に接触する先端の角度が、5度以上90度以下であるこ
    とを特徴とする請求項1記載のクリーニング装置。
  5. 【請求項5】 前記ブレードの、前記クリーニング部材
    に付着した付着物を掬う掬い面と、前記クリーニング部
    材の、該ブレードに接触する部分に垂直に交わる面との
    なす角度が、0度以上85度以下であることを特徴とす
    る請求項1記載のクリーニング装置。
  6. 【請求項6】 前記クリーニング部材の、前記ブレード
    への接触部分が、該ブレードの、該クリーニング部材へ
    の接触部分に対し、100mm/sec以下の相対速度
    で移動するものであることを特徴とする請求項1記載の
    クリーニング装置。
  7. 【請求項7】 前記クリーニング部材および前記ブレー
    ドは、相対的に接離自在なものであって、前記クリーニ
    ング部材および前記ブレードが互いに接触した状態と互
    いに離間した状態とで、前記樹脂層加熱手段の加熱温度
    を変化させる加熱温度調整手段を備えたことを特徴とす
    る請求項記載のクリーニング装置。
  8. 【請求項8】 前記クリーニング部材および前記ブレー
    ドが互いに接触した状態と互いに離間した状態とで、前
    記クリーニング部材の移動速度を変化させる移動速度調
    整手段を備えたことを特徴とする請求項2記載のクリー
    ニング装置。
  9. 【請求項9】 前記クリーニング部材がロール状のもの
    であって、弾性層を有し該弾性層上に前記樹脂層が形成
    されてなるものであることを特徴とする請求項3記載の
    クリーニング装置。
  10. 【請求項10】 前記クリーニング部材がベルト状のも
    のであって、弾性層を有し該弾性層上に前記樹脂層が形
    成されてなるものであることを特徴とする請求項3記載
    のクリーニング装置。
  11. 【請求項11】 前記クリーニング部材を介在させて前
    記被クリーニング部材と対向する位置に、該クリーニン
    グ部材を該被クリーニング部材に押し付ける押付け部材
    を備え、 該押付け部材が、表面に弾性層を有するものであること
    を特徴とする請求項10記載のクリーニング装置。
  12. 【請求項12】 画像情報に応じたトナー像を形成し該
    トナー像を所定の被転写材上に未定着の状態のまま転写
    するトナー像形成転写手段と、転写された未定着トナー
    像を担持した被転写材に接触して加熱するとともに加圧
    する加熱加圧部材を有し該被転写材上のトナー像を定着
    する定着手段とを備え、該被転写材上に定着トナー像か
    らなる画像を形成する画像形成装置において、 前記加熱加圧部材上に残留する、トナーを含む付着物を
    取り除くクリーニング手段を備え、 該クリーニング手段が、 前記加熱加圧部材に接触して循環移動し、該加熱加圧部
    材上の付着物を自分に付着させることにより該加熱加圧
    部材から付着物を取り除くクリーニング部材と、 前記クリーニング部材に接触して該クリーニング部材上
    の付着物を取り除くブレードと、 前記ブレードをトナーの溶融温度以上の温度に加熱する
    ブレード加熱手段とを備えたことを特徴とする画像形成
    装置。
  13. 【請求項13】 表面にトナー像が形成される像担持体
    と、前記像担持体上に、画像情報に応じたトナー像を形
    成するトナー像形成手段と、前記像担持体からトナー像
    の転写を受け該トナー像を所定の加熱加圧位置へ搬送す
    る、ロール状もしくは無端ベルト状の中間転写体と、前
    記加熱加圧位置において前記中間転写体との間にトナー
    像を挟んだ状態に所定の被転写材を該中間転写体に重ね
    合わせて加熱するとともに加圧し、加熱および加圧が解
    除された後の被転写材を中間転写体から剥離する転写定
    着手段とを備え、該被転写材上に定着トナー像からなる
    画像を形成する画像形成装置において、 前記中間転写体上に残留する、トナーを含む付着物を取
    り除くクリーニング手段を備え、 該クリーニング手段が、 前記中間転写体に接触して循環移動し、該中間転写体上
    の付着物を自分に付着させることにより該中間転写体か
    ら付着物を取り除くクリーニング部材と、 前記クリーニング部材に接触して該クリーニング部材上
    の付着物を取り除くブレードと、 前記ブレードをトナーの溶融温度以上の温度に加熱する
    ブレード加熱手段とを備えたことを特徴とする画像形成
    装置。
JP24565598A 1998-08-31 1998-08-31 クリーニング装置および画像形成装置 Expired - Fee Related JP3514134B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24565598A JP3514134B2 (ja) 1998-08-31 1998-08-31 クリーニング装置および画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24565598A JP3514134B2 (ja) 1998-08-31 1998-08-31 クリーニング装置および画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000075750A JP2000075750A (ja) 2000-03-14
JP3514134B2 true JP3514134B2 (ja) 2004-03-31

Family

ID=17136864

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24565598A Expired - Fee Related JP3514134B2 (ja) 1998-08-31 1998-08-31 クリーニング装置および画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3514134B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7711301B2 (en) 2006-03-10 2010-05-04 Ricoh Company, Ltd. Image transfer device for image forming apparatus

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6529702B2 (en) 2001-07-25 2003-03-04 Xerox Corporation Cleaning blade arranged with at least one heater and printer arranged with the same
US7299001B2 (en) 2003-09-12 2007-11-20 Ricoh Company, Ltd. Fuser cleaning method and system in image-forming device
JP4537215B2 (ja) * 2004-02-03 2010-09-01 キヤノン株式会社 像加熱装置
JP4681891B2 (ja) * 2005-01-21 2011-05-11 株式会社リコー クリーニング装置、画像形成装置およびプロセスカートリッジ
JP2007133269A (ja) 2005-11-11 2007-05-31 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
US7643767B2 (en) 2006-03-02 2010-01-05 Ricoh Co., Ltd. Transfer-fixing unit and image forming apparatus for enhanced image quality
JP4914090B2 (ja) * 2006-03-17 2012-04-11 株式会社リコー 画像形成装置
JP6217444B2 (ja) * 2014-02-19 2017-10-25 富士ゼロックス株式会社 清掃部材、帯電装置、組立体及び画像形成装置
JP2020148958A (ja) 2019-03-14 2020-09-17 ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー.Hewlett‐Packard Development Company, L.P. 無端ベルトのためのクリーニング部材を備えた画像形成システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7711301B2 (en) 2006-03-10 2010-05-04 Ricoh Company, Ltd. Image transfer device for image forming apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000075750A (ja) 2000-03-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3514134B2 (ja) クリーニング装置および画像形成装置
JP4210486B2 (ja) ベルト定着装置及び画像形成装置
JP3675154B2 (ja) クリーニング装置および画像形成装置
JP4593839B2 (ja) 画像形成装置
US6650860B2 (en) Fixing device and method for transfusing toner
JP2002091205A (ja) 画像形成装置
JP2003316172A (ja) 画像形成装置
JP3726511B2 (ja) 画像形成装置
JP4501463B2 (ja) 画像形成装置
JPH10214010A (ja) 画像形成方法及びその装置
JPH112986A (ja) 画像形成装置
JPH11352819A (ja) クリーニングローラおよび画像形成装置
JP2002189375A (ja) 画像記録装置
JP2949686B2 (ja) 定着装置
JP2000056586A (ja) 画像形成装置
JPH08328422A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JPH117204A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP3637781B2 (ja) 画像形成装置
JPH11231677A (ja) 画像形成装置
JP3514076B2 (ja) 画像形成装置
JP2001147598A (ja) クリーニング装置・クリーニング方法、および画像形成装置
JP2000122459A (ja) 画像形成装置
JPH08137290A (ja) 同一記録材複数回記録型の電子写真装置および電子写真記録方法
JP2000131991A (ja) 定着装置,定着装置のクリーニング手段及び画像形成装置
JPS613169A (ja) 定着装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20031224

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040106

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees