JP3675154B2 - クリーニング装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トナー像を担持しあるいはトナー像に接触し循環移動しながら循環移動経路上の所定位置で加熱されるロール状もしくは無端ベルト上の被クリーニング部材上に残留する、トナーを含む付着物を取り除くクリーニング装置、およびそのクリーニング装置を適用した画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、 感光体上に形成されたトナー像を記録材に転写し、その記録材に転写されたトナー像を定着ベルトを用いて定着する画像形成装置や、感光体上に形成されたトナー像を中間転写体に一次転写し、その中間転写体に一次転写されたトナー像を記録材に転写するとともに定着する画像形成装置が知られている。これらの画像形成装置は、記録材に画像を形成することにより、定着ベルトないし中間転写体にトナー等が残留するため、定着ベルトないし中間転写体をクリーニングする手段を備えている。
【0003】
以下に、定着ベルトをクリーニングする手段を備えた画像形成装置、および中間転写体をクリーニングする手段を備えた画像形成装置について順に説明する。図12は、 定着ベルトをクリーニングする手段を備えた画像形成装置を示す図である。
図12に示す画像形成装置はトナー像形成器101を備えており、このトナー像形成器101には、帯電器、露光器、および現像器(図示せず)が内蔵されている。このトナー像形成器101は感光体ドラム110表面にトナー像を形成するものであり、その感光体ドラム110表面に形成されたトナー像は転写位置T1に搬送される。また、感光体ドラム110に対向するように押圧ロール102が配置されている。この押圧ロール102は記録材111を押圧するとともに、転写位置T1に搬送されたトナー像に静電気力を付与するものであり、静電気力を受けたトナー像Tはその記録材111に転写される。また、この画像形成装置は定着器を備えており、この定着器は、無端ベルト状の定着ベルト103と、 その定着ベルト103の駆動および加熱を兼ねる加熱ロール104と、 テンションロール105と、 定着ベルト103を介して加熱ロール104と対向して配置された加圧ロール106とを備えている。 定着ベルト103は、加熱ロール104およびテンションロール105により張設されており、定着位置Fを経由して矢印A方向に回転する。
【0004】
転写位置T1においてトナー像Tが転写された記録材111は、定着位置Fに搬送されて定着ベルト103と加圧ロール106との間に搬送され、 そこで定着ベルト103とともに、加熱ロール104および加圧ロール106により加熱加圧されて、 記録材111上にトナー像Tが定着される。このトナー像Tが定着した記録材111は定着ベルト103から剥離される。また、トナー像Tの定着後に定着ベルト103上に残留した未定着トナーを含む残留物は定着ベルト103の回転によりクリーニング位置Cに搬送される。クリーニング器109は、そのクリーニング位置Cにおいて定着ベルト103に接触しながら矢印P方向に回転するクリーニングロール107を備えている。定着ベルト103上の残留物は、このクリーニングロール107に付着し、これにより、定着ベルト103がクリーニングされる。また、このクリーニング器109は、クリーニングロール107に接触するクリーニングブレード108を備えており、このクリーニングブレード108により、クリーニングロール107に付着した残留物が除去される。このように、クリーニングロール107に付着した残留物を除去することにより、そのクリーニングロール107の、残留物を付着する能力の低下が防止され、そのクリーニングロール107に定着ベルト103上の残留物を付着し続けることができる。
【0005】
図13は、中間転写体をクリーニングする手段を備えた画像形成装置を示す図である。
図13に示す画像形成装置には、一次転写位置T1を経由して矢印B方向に回転する感光体ドラム121と、その感光体ドラム121表面にトナー像Tを形成するトナー像形成器122と、一次転写位置T1および加熱加圧位置T2を経由して矢印A方向に回転する無端ベルト状の中間転写体123と、その中間転写体123を介して感光体ドラム121と対向して配置された押圧ロール126と、加熱ロール124と、テンションロール125と、その中間転写体123を介して加熱ロール124と対向配置された加圧ロール127と、中間転写体123と加圧ロール127との間に記録材132を搬送するための記録材ガイド128とを備えている。中間転写体123は、加熱ロール124およびテンションロール125により張設されている。中間転写体123を介してテンションロール125と対向する位置には、クリーニング器131が配置されている。
【0006】
トナー像形成器122により感光体ドラム121に形成されたトナー像Tは、感光体ドラム121の回転により一次転写位置T1に搬送される。押圧ロール126は、一次転写位置T1で中間転写体123を押圧するとともに、一次転写位置T1に搬送されたトナー像Tに静電気力を付与するものであり、そのトナー像Tは静電気力により中間転写体123上に転写される。中間転写体123上に転写されたトナー像Tはその中間転写体123の回転により加熱加圧位置T2に搬送される。また、この加熱加圧位置T2には、記録材ガイド128により記録材132が搬送され、この加熱加圧位置T2に搬送されたトナー像Tは、中間転写体123と記録材132とに挟まれる。加熱ロール124および加圧ロール127は、互いの間にトナー像Tを挟んだ中間転写体123および記録材132を加熱するとともに加圧する。加熱および加圧が解除された後の記録材132は、テンションロール125の入口部分で中間転写体123から剥離され、その記録材132に画像が形成される。転写定着後に中間転写体123上に残留した未定着トナーを含む残留物はその中間転写体123の回転によりクリーニング位置Cに搬送される。クリーニング器131は、そのクリーニング位置Cにおいて中間転写体123に接触しながら矢印P方向に回転するクリーニングロール129を備えている。中間転写体123上の付着物は、このクリーニングロール129に付着し、これにより、中間転写体123がクリーニングされる。また、このクリーニング器131は、クリーニングロール129に接触するクリーニングブレード130を備えており、このクリーニングブレード130により、クリーニングロール129に付着した残留物が除去される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
図12,図13に示すクリーニング器109,131が備えているクリーニングロール107,129には、それぞれ、そのクリーニングロール107,129に付着した付着物を除去するためのクリーニングブレード108,130が常に接触している。従って、クリーニングロール107,129表面に傷がつきやすく、このため、クリーニングロール107,129表面に凹凸が形成されやすい。クリーニングロール107,129表面に凹凸が形成されると、クリーニングロール107,122のクリーニング能力が低下し、定着ベルト103ないし中間転写体123を効率よくクリーニングすることができないという問題がある。
【0008】
本発明は、 上記の事情に鑑み、 定着ベルトや中間転写体等の被クリーニング部材を効率よくクリーニングするクリーニング装置、およびそのクリーニング装置を適用した画像形成装置を提供することを目的とする。
【0009】
【発明が解決するための手段】
上記目的を達成する本発明のクリーニング装置は、
トナー像を担持しあるいはトナー像に接触し循環移動しながら循環移動経路上の所定位置で加熱されるロール状もしくは無端ベルト状の被クリーニング部材上に残留する、トナーを含む付着物を取り除くクリーニング装置において、
(1)上記被クリーニング部材に接触して循環移動しその被クリーニング部材上の付着物を自分に付着させることによりその被クリーニング部材から付着物を取り除くクリーニング部材
(2)上記クリーニング部材に接離自在に接触してそのクリーニング部材上の付着物を取り除く付着物除去部材
を備えたことを特徴とする。
【0010】
また、本発明の第1の画像形成装置は、
表面にトナー像が形成される像担持体と、
上記像担持体上に、画像情報に応じたトナー像を形成するトナー像形成手段と、
上記像担持体からトナー像の転写を受け該トナー像を所定の加熱加圧位置へ搬送する、ロール状もしくは無端ベルト状の中間転写体と、
上記加熱加圧位置において上記中間転写体との間にトナー像を挟んだ状態に所定の被転写材をその中間転写体に重ね合わせて加熱するとともに加圧し、加熱および加圧が解除された後の被転写材を中間転写体から剥離する転写定着手段とを備え、
その被転写材上に定着トナー像からなる画像を形成する画像形成装置において、
上記中間転写体上に残留する、トナーを含む付着物を取り除くクリーニング手段を備え、
そのクリーニング手段が、
上記中間転写体に接離自在に接触して循環移動し、その中間転写体上の付着物を自分に付着させることによりその中間転写体から付着物を取り除くクリーニング部材と、
上記クリーニング部材に接離自在に接触してそのクリーニング部材上の付着物を取り除く付着物除去部材とを備えたことを特徴とする。
【0011】
また、本発明の第2の画像形成装置は、
画像情報に応じたトナー像を形成しそのトナー像を所定の被転写材上に未定着の状態のまま転写するトナー像形成転写手段と、
転写された未定着トナー像を担持した被転写材に接触して加熱するとともに加圧する加熱加圧部材を有しその被転写材上のトナー像を定着する定着手段とを備え、
その被転写材上に定着トナー像からなる画像を形成する画像形成装置において、
上記加熱加圧部材上に残留する、トナーを含む付着物を取り除くクリーニング手段を備え、
そのクリーニング手段が、
上記加熱加圧部材に接離自在に接触して循環移動し、その加熱加圧部材上の付着物を自分に付着させることによりその加熱加圧部材から付着物を取り除くクリーニング部材と、
上記クリーニング部材に接離自在に接触してそのクリーニング部材上の付着物を取り除く付着物除去部材とを備えたことを特徴とする。
【0012】
また、本発明の第3の画像形成装置は、
画像情報に応じたトナー像を形成しそのトナー像を所定の被転写材上に未定着の状態のまま転写するトナー像形成転写手段と、
無端ベルトを有し、転写された未定着トナー像を担持した被転写材との間にそのトナー像を挟んで加熱するとともに加圧する定着手段とを備え、
その被転写材上に定着トナー像からなる画像を形成する画像形成装置において、
上記無端ベルト上に残留する、トナーを含む付着物を取り除くクリーニング手段を備え、
そのクリーニング手段が、
上記無端ベルトに接離自在に接触して循環移動し、その無端ベルト上の付着物を自分に付着させることによりその無端ベルトから付着物を取り除くクリーニング部材と、
上記クリーニング部材に接離自在に接触してそのクリーニング部材上の付着物を取り除く付着物除去部材とを備えたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、定着ベルトを備えた画像形成装置を示す図である。この図1には、本発明の第1実施形態のクリーニング装置を定着ベルトのクリーニングに適用した例が示されている。
【0014】
尚、図1に示す画像形成装置の説明にあたっては、図12に示す画像形成装置の構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付して示し、図12に示す画像形成装置との相違点のみについて説明する。
図1に示す画像形成装置は、図12に示す画像形成装置が備えているクリーニング器109とは異なるクリーニング器(本発明にいうクリーニング装置)14を備えている。このクリーニング器14は、クリーニング位置Cにおいて定着ベルト103を介してテンションロール105に対向して配置された、矢印P方向に回転するクリーニングロール11を備えている。このクリーニングロール11は、定着ベルト103に対しR1方向に接離自在に配置されており、定着ベルト103に接触した状態において、クリーニングロール11の、その定着ベルト103への接触部分が、その定着ベルト103の接触部分と同一方向に同一速度を持って回転する。また、クリーニング器14は、クリーニングロール11上の蓄積トナー等の付着物を除去するためのクリーニングブレード12を備えており、このクリーニングブレード12は、クリーニングロール11に対しR2方向に接離自在に配置されている。 クリーニングロール11,クリーニングブレード12それぞれをR1,R2方向に移動する移動機構は図示省略している。この移動機構については後述する。
【0015】
また、このクリーニング器14は接離制御手段13を備えている。この接離制御手段13は、クリーニングブレード12がクリーニングロール11に接触した状態においては、そのクリーニングロール11は定着ベルト103から離間した状態にあるように、クリーニングロール11,クリーニングブレード12それぞれをR1,R2方向に移動する移動機構を制御するものである。従って、定着ベルト103のクリーニングと、 クリーニングロール11からの付着物除去は同時ではなく別々に行われる。
【0016】
以下に、クリーニング器14が備えているクリーニングロール11およびクリーニングブレード12の具体的な構造について説明する。
図2は、そのクリーニングロールおよびクリーニングブレードを示す断面図である。
クリーニングロール11は、定着ベルト103に接触する表面に、加熱により粘着性を発現する樹脂層11cを有している。また、そのクリーニングロール11は弾性層11bを有しており、その弾性層11b上に、上記樹脂層11cが形成されている。さらに、クリーニングロール11内部には、その樹脂層11cを、ガラス転移温度以上の温度に加熱する加熱手段が備えられている。具体的には以下の通りである。
【0017】
クリーニングロール11はクリーニングロール基材11aを備えている。このクリーニングロール基材11aは、直径が50mmで長さが340mmのアルミニウム製のロールであり、そのクリーニングロール基材11a表面には、厚さ2mm、硬度30度のシリコーンゴムからなる弾性層11bが形成されている。また、この弾性層11b表面には、加熱により粘着性を発現する厚さ30μmの樹脂層11cが形成されている。ここでは、樹脂層11cとして、120℃の融点と70℃のガラス転移点を持つポリエステルからなる樹脂層を用いている。 クリーニングロール基材11aの内部には、その樹脂層11cを、ガラス転移温度以上の温度に加熱するヒータ(図示せず)が備えられている。また、クリーニングブレード12には、厚さ0.5mmのSUS303が用いられている。
【0018】
尚、クリーニングロール基材11aにはアルミニウム製のものを用いているが、 例えばポリイミドやPPS等の耐熱性を有する樹脂で作製されたものを用いてもよい。 また弾性層11bとして、硬度30度のシリコーンゴムを用いているが、 フッ素ゴムなどの他種/ 他硬度のゴムも使用可能である。
以下に、図1に示す画像形成装置が備えている定着器の各構成要素の構造について、簡単に説明する。
【0019】
定着ベルト103;厚さ75μmのポリイミドベルト基材に厚さ30μmのフッ素樹脂層がコーティングされたもの。
加熱ロール104;肉厚が7mmのアルミニウム製の芯金の上に、 厚さ3mm、ゴム硬度50度のHTVシリコーンゴムが被覆されたもの。加熱ロール104の直径は50mm。
【0020】
加圧ロール106;肉厚が7mmのアルミニウム製の芯金の上に、 厚さ1.5mm、ゴム硬度50度のHTVシリコーンゴムが被覆されたもの。 加圧ロール106の直径は50mm。
テンションロール105;直径40mm。ステンレス製。
次に、クリーニング器14の動作について、図3、図4を参照しながら説明する。
【0021】
このクリーニング器14が備えている接離制御手段13は、定着ベルト103のクリーニング、および、 クリーニングロール11からの付着物除去が、同時ではなく互いに別々に行なわれるように、クリーニングロール11,クリーニングブレード12それぞれをR1,R2方向に移動する移動機構を制御している。例えば、定着ベルト103のクリーニングを行うときには、定着ベルト103とクリーニングロール11とが接触し、 そのクリーニングロール11とクリーニングブレード12とは離間する。
【0022】
図3は、定着ベルトとクリーニングロールとが接触した様子を示す図である。このクリーニングロール11は、図3に示すように、定着ベルト103に接触した状態では、クリーニングブレード12とは離間している。このクリーニングロール11は、定着ベルト103に接触した状態で矢印P方向に回転するとともに、クリーニングロール11内部に備えられているヒータで樹脂層11c(図2参照)を加熱することにより、定着ベルト103から付着物を取り除いている。これにより、定着ベルト103はクリーニングされ、記録材111上に奇麗な画像が形成される。クリーニングロール11上にトナー等の付着物が増えたら、 クリーニングロール11を定着ベルト103から離間させてクリーニングブレード12に接触させ、 クリーニングロール11上の付着物の除去を行う。
【0023】
図4は、クリーニングロール11をクリーニングブレード12に接触させた様子を示す図である。
図4に示すようにクリーニングロール11をクリーニングブレード12に接触させることにより、クリーニングロール11上に蓄積された付着物はクリーニングブレード12により除去され、 クリーニングロール11の表面は常に綺麗な樹脂層11cが現れる。尚、上述したように、クリーニングロール11上の付着物の除去を行なっている時は、定着ベルト103のクリーニングは行なわれない。つまり、クリーニングロール11上の付着物を除去している時には、クリーニングロール11と定着ベルト103とが非接触であるため、クリーニングロール11にクリーニングブレード12を接触させさせることにより発生する振動がそのクリーニングロール11を経由して定着ベルト103に伝播することが防止される。従って、クリーニングロール11上の付着物除去時に発生する振動が記録材に形成される画像を劣化させることを防止することができる。
【0024】
定着ベルト103とクリーニングロール11、あるいはクリーニングロール11とクリーニングブレード12の接離は、接離制御手段13からの信号をもとに、カム、ネジもしくはギヤ駆動で行う。その場合、この実施形態に示すようにクリーニングロール11とクリーニングブレード12を、それぞれR1,R2方向に移動するように制御してもよいが、クリーニングブレード12は固定し、定着ベルト103とクリーニングブレード12との間を、クリーニングロール11が往復するような形態をとってもよい。
【0025】
以下に、クリーニングロール11とクリーニングブレード12を、それぞれR1,R2方向に移動するように制御することにより、定着ベルト103とクリーニングロール11との接離、およびクリーニングロール11とクリーニングブレード12との接離を行う接離機構の一例について説明する。
図5は、その接離機構の一例を示す図である。
【0026】
クリーニングロール11はロール支持部材51に取り付けられている。クリーニングロール11と定着ベルト103との接離は、接離制御手段13からの信号によりモータ52が偏心カム53を矢印Q方向に回転させることで行なわれる。偏心カム53がロール支持部材51に接触していない状態(図5に示す状態)では、クリーニングロール11はクリーニング圧力付与バネ54により定着ベルト103に押し付けられる。偏心カム53の回転によりその偏心カム53がロール支持部材51を押し付けると、支点55を回動中心にしてロール支持部材51が回動し、クリーニングロール11が定着ベルト103から離れる。このように、クリーニングロール11は、支点55を回動軸にしてロール支持部材51が回動することによりR1方向に移動する。
【0027】
また、クリーニングブレード12とクリーニングロール11との接離は、接離制御手段13からの信号によりモータ56がブレード移動部材57をM方向に回転させることで行なわれる。クリーニングブレード12はブレード支持部材58に取り付けられており、このブレード支持部材58はブレード移動部材57の先端部に備えられている。このブレード移動部材57の側面にはネジ溝が螺刻されており、ブレード支持基材59と螺合している。接離制御手段13からの信号によりモータ56が回転すると、ブレード移動部材57は矢印M方向に回転し、この回転によりブレード移動部材57はR2方向に移動し、ブレード支持部材58に取り付けられたクリーニングブレード12がR2方向に移動する。尚、ブレード移動部材57の、ブレード支持部材58との接触部にはネジ溝は形成されていない。このように、ブレード移動部材57がR2方向に移動することにより、クリーニングブレード12とクリーニングロール11との接離が行なわれる。
【0028】
上述したクリーニング器14が備えているクリーニングブレード12は、クリーニングロール11上に蓄積した付着物を取り除くときのみそのクリーニングロール11に接触する。従って、このクリーニングロール11は、図12に示す、クリーニングブレード108が常に接触しているクリーニングロール107と比較して損傷しにくい。このため、定着ベルト103のクリーニングが効率よく行なわれる。また、このクリーニング器14が備えているクリーニングロール11と定着ベルト103とが接触した状態において、クリーニングロール11の、その定着ベルト103への接触部分は、その定着ベルト103の接触部分と同一方向に同一速度を持って回転するため、クリーニングロール11と定着ベルト103との接触した部分に発生する摩擦力を小さくすることができ、さらに効率よくクリーニングロール11の損傷が抑制される。
【0029】
また、クリーニングロール11は弾性層11b(図2参照)を有しているため、例えば、クリーニングロール11が定着ベルト103上の付着物を付着することにより、クリーニングロール11表面に、その付着物による凹凸が形成されても、その弾性層11bの変形により樹脂層11c表面と定着ベルト103表面との密着が確保でき、 良好なクリーニングを長期に渡り安定に行うことが出来る。
【0030】
また、このクリーニング器14は、クリーニングロール11に付着した付着物を除去するにあたり、そのクリーニングロール11は定着ベルト103から離間した状態にあるように制御されている。このため、クリーニングロール11の回転速度を、定着ベルト103の回転速度とは別に、そのクリーニングロール11上の付着物を取り除くときに適した回転速度に設定することができ、クリーニングロール11上の付着物を効率よく取り除くことができる。
【0031】
尚、このクリーニング器14が備えているクリーニングロール11は、定着ベルト103に対し接離自在に配置されているが、クリーニングロール11が定着ベルト103に対し常に接触した状態に配置されていても、クリーニングブレード12をそのクリーニングロール11に対し接離自在に配置することにより、そのクリーニングロール11の損傷が抑制される。従って、図12に示すクリーニング器109と比較してクリーニング効率の向上が図られる。
【0032】
また、クリーニング器14は、定着ベルト103上の残留物を自分に付着するクリーニング部材として、表面に熱可塑性の樹脂層11aを備えたクリーニングロール11を用いているが、定着ベルト103上の残留物を自分に付着するものであれば、例えば金属ロールでもよい。
また、クリーニング器14は、クリーニングロール11上の付着物の除去と、定着ベルト103のクリーニングとを同時ではなく、互いに別々に行なっているが、付着物の除去とクリーニングを同時に行なっても、定着ベルト103等の被クリーニング部材を効率よくクリーニングするという本発明の趣旨を逸脱するものではない。
【0033】
また、このクリーニング器14が備えているクリーニングロール11は、クリーニング位置Cにおいて、定着ベルト103と同一方向に同一速度を持って回転しているが、定着ベルト103が効率よくクリーニングされるのであれば、クリーニングロール11および定着ベルト103は、互いに異なる方向に互いに異なる速度で回転してもよい。
【0034】
次に、中間転写体をクリーニングするクリーニング器を備えた画像形成装置について説明する。
図6は、その画像形成装置を示す図である。この図6には、本発明の第2実施形態のクリーニング装置を中間転写体のクリーニングに適用した例が示されている。
【0035】
尚、図6に示す画像形成装置については、図13に示す画像形成装置と同一の構成要素には同一符号を付して示し、図13に示す画像形成装置との相違点のみについて説明する。
図6に示す画像形成装置は、図13に示す画像形成装置が備えている1つの感光体ドラム121と、その感光体ドラム121にトナー像を形成するトナー像形成器122の代わりに、4つの感光体ドラム21と、それら4つの感光体ドラム21にトナー像を形成するトナー像形成器22を備えている。これら4つの感光体ドラム21は、それぞれ、イエロー,マゼンタ,サイアン,ブラックそれぞれの色のトナー像が形成されるものである。トナー像形成器22には、イエロー、マゼンタ、サイアン、ブラック各色用の現像ユニットが内蔵されており、これら各色用の現像ユニットには、帯電器、露光器、および現像器が備えられている。これら各色用の現像ユニットにより、4つの感光体ドラム21それぞれに、イエロー,マゼンダ,サイアン,ブラックそれぞれの色のトナー像が形成される。4つの感光体ドラム21に形成されたトナー像は、これら4つの感光体ドラム21の回転により一次転写位置T1に搬送される。また、図6に示す画像形成装置は、図13に示す画像形成装置が備えている1つの押圧ロ−ル126の代わりに、4つの押圧ロール23を備えている。これら押圧ロール23は、中間転写体123を介して4つの感光体ドラム21それぞれと対向して配置されており、これら押圧ロール23は、中間転写体123を押圧するとともに、一次転写位置に搬送されたトナー像に静電気力を付与するものである。静電気力を受けたトナー像は中間転写体123上に転写され、加熱加圧位置T2に搬送される。
【0036】
また、図6に示す画像形成装置は、図13に示す画像形成装置が備えているクリーニング器131とは異なるクリーニング器14を備えている。このクリーニング器14は、クリーニング位置Cにおいて、中間転写体123を介して加熱ロール124に対向して配置された、矢印P方向に回転するクリーニングロール11を備えている。このクリーニングロール11は、中間転写体123に対しR1方向に接離自在に配置され、中間転写体123に接触した状態において、クリーニングロール11の、その中間転写体123への接触部分が、その中間転写体123の接触部分と同一方向に同一速度を持って回転する。また、図6に示すクリーニング器14は、クリーニングロール11に対しR2方向に接離自在に配置されたクリーニングブレード12を備えている。クリーニングロール11,クリーニングブレード12それぞれをR1,R2方向に移動する移動機構は図示省略している。
【0037】
また、図6に示すクリーニング器14は接離制御手段13を備えている。この接離制御手段13は、クリーニングブレード12がクリーニングロール11に接触した状態においては、そのクリーニングロール11は中間転写体123から離間した状態にあるように、クリーニングロール11,クリーニングブレード12それぞれをR1,R2方向に移動する移動機構を制御するものである。従って、中間転写体123のクリーニングと、 クリーニングロール11からの付着物除去は同時ではなく別々に行われる。
【0038】
以下に、このクリーニング器14が備えているクリーニングロール11およびクリーニングブレード12の具体的な構造について、図2を参照しながら説明する。
クリーニングロール11はクリーニングロール基材11aを備えている。このクリーニングロール基材11aは、ステンレススチールからなる、直径が28mmで長さが340mmのロールであり、そのクリーニングロール基材11a表面には、厚さ3mm、硬度20度のシリコーンゴムからなる弾性層11bが形成されている。また、この弾性層11b表面には、加熱により粘着性を発現する厚さ30μmの樹脂層11cが形成されている。ここでは、樹脂層11cとして、100℃の融点と60℃のガラス転移点を持つポリエステルからなる樹脂層を用いている。 クリーニングロール基材11aの内部には、その樹脂層11cを、ガラス転移温度以上の温度に加熱するヒータ(図示せず)を備えている。また、クリーニングブレード12には、厚さ1.0mmのSUS303が用いられている。
【0039】
次に、このクリーニング器14の動作について説明する。
このクリーニング器14は、接離制御手段13の制御により、中間転写体123のクリーニング、 および、クリーニングロール11からの付着物除去を、同時ではなく別々に行なっている。例えば、中間転写体123のクリーニングを行うときには、中間転写体123とクリーニングロール11とが接触し、 そのクリーニングロール11とクリーニングブレード12とは離間する。 このクリーニングロール11は、中間転写体123に接触した状態において矢印P方向に回転するとともに、クリーニングロール11内部に備えられているヒータで樹脂層11c(図2参照)を加熱することにより、中間転写体123上から付着物を取り除いている。これにより、中間転写体123はクリーニングされ、記録材132上に奇麗な画像が形成される。クリーニングロール11上にトナー等の付着物が増えたら、 クリーニングロール11を中間転写体123から離間させてクリーニングブレード12に接触させ、 クリーニングロール11上の付着物の除去を行う。 クリーニングロール11上に蓄積された付着物はクリーニングブレード12により除去され、 クリーニングロール11の表面は常に綺麗な樹脂層11cが現れる。
【0040】
尚、上述したように、接離制御器13の制御により、クリーニングロール11上の付着物の除去を行なっている時は、中間転写体123のクリーニングは行なわれない。つまり、クリーニングロール11上の付着物の除去を行なっている時には、クリーニングロール11と中間転写体123とが非接触であるため、クリーニングロール11にクリーニングブレード12を接触させることにより発生する振動が中間転写体123に伝播することが防止される。従って、図1に示す画像形成装置と同様に、記録材に形成される画像の、振動による劣化を防止することができる。
【0041】
以下に、図6に示す画像形成装置が備えている、中間転写体123、加熱ロール124、加圧ロール127、およびテンションロール125の構造について、簡単に説明する。
中間転写体123;厚さ75μm、体積抵抗率ρ=109 Ωcmのポリイミドベルトの表面に、 厚さ50μm、体積抵抗率ρ=1014Ωcmのシリコーンゴムが塗布されている。
加熱ロール124;肉厚が7mmのアルミニウム製の芯金の上に、 厚さ3mm、ゴム硬度50度のHTVシリコーンゴムが被覆されている。加熱ロール124の直径は50mm。
【0042】
加圧ロール127;肉厚が7mmのアルミニウム製の芯金の上に、 厚さ1.5mm、ゴム硬度50度のHTVシリコーンゴムが被覆されている。加圧ロール125の直径は50mm。
テンションロール125;直径50mm。 ステンレス製。
次に、本発明の第3実施形態のクリーニング装置を備えた画像形成装置について説明する。
【0043】
図7は、その画像形成装置の、クリーニング器が配置されている側を示す図である。この図7に示す画像形成装置の説明にあたっては、図6に示す画像形成装置との相違点のみについて説明する。
図7に示す画像形成装置と、図6に示す画像形成装置との相違点は、図7に示す画像形成装置が、図6に示す画像形成装置が備えているクリーニング器14とは異なるクリーニング器36を備えている点のみである。
【0044】
図7に示すクリーニング器36は、中間転写体123に接しその中間転写体123上から付着物を取り除く無端ベルト31を備えており、この無端ベルト31は、クリーニング位置Cにおいて、中間転写体123に対しR1方向に接離自在に配置されている。また、このクリーニング器36は、テンションロール32と押付けロール33とを備えており、無端ベルト31は、テンションロール32と押付けロール33により張設されている。この押付けロール33は、無端ベルト31の、中間転写体123への接触部をその中間転写体123とで挟持しており、この押付けロール33は、無端ベルト31に接触する表面に弾性層33aを有している。クリーニングブレード34は、無端ベルト31に対しR2方向に接離自在に配置されている。無端ベルト31,クリーニングブレード34それぞれをR1,R2方向に移動する移動機構は図示省略している。このクリーニング器36は接離制御手段35を備えており、この接離制御手段35は、クリーニングブレード34が無端ベルト31に接触した状態においては、その無端ベルト31は中間転写体123から離間した状態にあるように、無端ベルト31,クリーニングブレード34それぞれをR1,R2方向に移動する移動機構を制御するものである。
【0045】
押付けロール33の無端ベルト31に接触する表面に弾性層33aを備えることにより、その無端ベルト31と中間転写体123とを互いに密着させることができ、その中間転写体123を効率よくクリーニングすることができる。
このように、無端ベルト31で中間転写体123をクリーニングしてもよい。次に、本発明の第4実施形態のクリーニング装置を備えた画像形成装置について説明する。
【0046】
図8は、その画像形成装置の、クリーニング器が配置されている側を示す図である。この図8に示す画像形成装置の説明にあたっては、図7に示す画像形成装置との相違点のみについて説明する。
図8に示す画像形成装置と、図7に示す画像形成装置との相違点は、図8に示す画像形成装置のクリーニング器44が、図7に示す画像形成装置のクリーニング器36が備えている無端ベルト31,押付けロール33とは異なる無端ベルト41,押付けロール43を備えている点のみである。
【0047】
図8に示すクリーニング器44が備えている無端ベルト41は、基材層41a、弾性層41b、および樹脂層41cが積層された三層構造を有している。また、押付けロール43は金属製のロールである。このクリーニング器44が備えている、クリーニングブレード、移動機構、および接離制御手段は図示省略している。
【0048】
このように、押付けロールに弾性層を備える代わりに、中間転写体123上から付着物を取り除く無端ベルト41に弾性層41bを備え、この弾性層41bにより、その無端ベルト41と中間転写体123とを密着させてもよい。
次に、図6に示すクリーニング器14を、加圧ロール127のクリーニングに用いた例について説明する。
【0049】
図9は、その説明図である。
この図9に示すように、本発明のクリーニング装置は、定着ベルトや中間転写体のクリーニングに限定されるものではなく、例えば加圧ロール127のクリーニングに用いてもよい。
【0050】
【実施例】
以下、本発明の実施例について説明する。
実施例1,2として、それぞれ図1,図6に示す画像形成装置を用いた。以下に、図1,図6に示す画像形成装置それぞれが備えているクリーニング器のクリーニング効果について行なった実験について説明する。
(実施例1)
図1に示すクリーニング器14を用いて、図1に示す画像形成装置が記録材111にトナー像を定着することにより定着ベルト103上に蓄積されるトナーを取り除き、クリーニング器14によるクリーニング効果の維持性の実験を行った。 通常、 記録材に画像を形成し続けると、 その定着ベルト103の表面がトナー及び紙粉で汚染され、 画質の光沢低下等が発生する。 ここでは、10000枚の記録材を定着ベルト103に搬送し、各記録材にトナー像を定着した場合のクリーニング効果の維持性を、 定着ベルト103上の付着物の状態により確認した。 実験条件を以下に示す。
【0051】
▲1▼定着条件
記録材搬送スピード;50mm/sec
クリーニングブレード温度;150℃
定着ベルト103表面温度;加熱ロール104と加圧ロール106とのNip部において130℃
定着圧力;加熱ロール104と加圧ロール106とのNip部において5kg/cm2
クリーニング圧力;クリーニングロール11とテンションロール105とのNip部において、1kg/cm2
記録材; J紙A3サイズ( 富士ゼロックス製)
…坪量82g/m2 、 厚さ98μm
トナー;富士ゼロックス製A-color635で使用されているトナー
トナー面積率;20%
画像パターン;文字チャート (ブラックトナー)
▲2▼クリーニングロール11上に蓄積したトナーの除去条件
トナー除去頻度;300枚の記録材にトナー像が定着される毎に、クリーニングロール11上に蓄積したトナーを除去する。
クリーニングロール11回転速度;20mm/sec
クリーニングロール11温度;100℃
クリーニングブレード12温度;130℃
図10は、試験結果を示すグラフである。このグラフの横軸は、定着位置Fでトナー像が定着された記録材の枚数である。また、縦軸は、1000枚の記録材にトナー像が定着される毎に定着ベルト103を観察したときの、トナーの付着状態を表わすグレードであり、ここでは、グレードを以下に示す基準で6段階に分類した。
グレード0 ;ルーペ(25倍)で観察してもトナーが見えない状態。
グレード0.5;ルーペ(25倍)で観察してトナーが僅かに見える状態。
グレード1.0;ルーペ(25倍)ではトナーが見られるが、 目視では見えない状態。
グレード1.5;目視観察してトナーが僅かに見える状態。
グレード2.0;目視観察してよく見るとトナーが見える状態。
グレード2.5;目視観察してはっきりとトナーが見える状態。
【0052】
一般的に、定着ベルト103を目視観察してトナーが見えない、あるいは、目視観察してトナーが見えても、その見えるトナーが僅かであれば(つまり、グレード0〜グレード1.5)、クリーニング器により定着ベルト103のクリーニングが効率よく行なわれていると考えることができる。
図10に示すグラフから、10000枚という多量の記録材をランニングさせてもグレードは1.5以下であり、 クリーニング器が十分なクリーニング能力を持っていることがわかる。
(実施例2)
図6に示すクリーニング器14を用いて、図6に示す画像形成装置が記録材にトナー像を転写定着することにより中間転写体123上に蓄積されるトナーを取り除き、クリーニング器14のクリーニング効果の維持性の実験を行った。 試験条件を以下に示す。
▲1▼画像出力条件
記録材搬送スピード;150mm/sec
クリーニングロール11温度;100℃
中間転写体123表面温度;加熱ロール124と加圧ロール127のNip部において、120℃
転写圧力;加熱ロール124と加圧ロール127のNip部において、2kg/cm2
クリーニング圧力;クリーニングロール11と加熱ロール124のNip部において、1kg/cm2
記録材132;J 紙A3サイズ( 富士ゼロックス製)
・・・ 坪量82g/m2 、 厚さ98μm
トナー;富士ゼロックス製A-color635で使用されているトナー
トナー面積率;20%
画像パターン;▲1▼文字チャート (ブラックトナー)
▲2▼ハーフトーンチャート(イエロー/マゼンダ/シアントナーによるプロセスブラック) ▲1▼と▲2▼を50枚づつ交互にながす。
▲2▼クリーニングロール11上に蓄積したトナーの除去条件
トナー除去頻度;500枚の記録材にトナー像が転写定着される毎に、クリーニングロール11上に蓄積したトナーを除去する。
クリーニングロール11回転速度;30mm/sec
クリーニングロール11温度;100℃
クリーニングブレード12温度;150℃
図11は、試験結果を示すグラフである。このグラフの横軸は、転写定着位置T2でトナー像が転写定着された記録材の枚数である。また、縦軸は、1000枚の記録材にトナー像が転写定着される毎に中間転写体123を観察したときの、トナーの付着状態を表わすグレードであり、ここでは、実施例1で示したグレード0〜グレード2.5と同じ基準で6段階に分類した。
【0053】
実施例1の画像形成装置の定着ベルト103を観察したときと同様に、中間転写体123を目視観察してトナーが見えない、あるいは、目視観察してトナーが見えても、その見えるトナーが僅かであれば(つまり、グレード0〜グレード1.5)、クリーニング器により中間転写体123のクリーニングが効率よく行なわれていると考えることができる。
【0054】
図11に示すグラフから、10000枚という多量の記録材をランニングさせてもグレードは1.5以下であり、 クリーニング器が十分なクリーニング能力を持っていることことがわかる。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、定着ベルトや中間転写体等の被クリーニング部材を効率よくクリーニングすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】定着ベルトを備えた画像形成装置を示す図である。
【図2】クリーニングロールおよびクリーニングブレードを示す断面図である。
【図3】定着ベルトとクリーニングロールとが接触した様子を示す図である。
【図4】クリーニングロールをクリーニングブレードに接触させた様子を示す図である。
【図5】接離機構の一例を示す図である。
【図6】中間転写体を備えた画像形成装置を示す図である。
【図7】本発明の第3実施形態のクリーニング装置を示す図である。
【図8】本発明の第4実施形態のクリーニング装置を示す図である。
【図9】加圧ロールをクリーニングするクリーニング装置を示す図である。
【図10】図1に示すクリーニング器のクリーニング効果の維持性の実験結果を示すグラフである。
【図11】図6に示すクリーニング器のクリーニング効果の維持性の実験結果を示すグラフである。
【図12】定着ベルトをクリーニングするクリーニング手段を備えた画像形成装置を示す図である。
【図13】中間転写体をクリーニングするクリーニング手段を備えた画像形成装置を示す図である。
【符号の説明】
11 クリーニングロール
11a,クリーニングロール基材
11b,33a,41b 弾性層
11c,41c 樹脂層
12,34 クリーニングブレード
13,35 接離制御手段
14,36,44 クリーニング器
21,110 感光体ドラム
22,101 トナー像形成器
23,102 押圧ロール
31,41 無端ベルト
32,42,105,125 テンションロール
33,43 押付けロール
41a 基材層
51 ロール支持部材
52,56 モータ
53 偏心カム
54 クリーニング圧力付与バネ
55 支点
57 ブレード移動部材
58 ブレード支持部材
59 ブレード支持基材
103 定着ベルト
104,124 加熱ロール
106,127 加圧ロール
111,132 記録材
123 中間転写体
128 記録材ガイド

Claims (10)

  1. トナー像を担持しあるいはトナー像に接触し循環移動しながら循環移動経路上の所定位置で加熱されるロール状もしくは無端ベルト状の被クリーニング部材上に残留する、トナーを含む付着物を取り除くクリーニング装置において、
    前記被クリーニング部材に接触して循環移動し該被クリーニング部材上の付着物を自分に付着させることにより該被クリーニング部材から付着物を取り除く、加熱により粘着性を発現する樹脂層を表面に有するクリーニング部材と、
    前記クリーニング部材に接離自在に接触して該クリーニング部材上の付着物を取り除く付着物除去部材と、
    前記クリーニング部材表面の樹脂層を、ガラス転移温度以上の温度に加熱する加熱手段とを備え
    前記クリーニング部材が弾性層を有し、該弾性層上に前記樹脂層が形成されてなるものであることを特徴とするクリーニング装置。
  2. 前記クリーニング部材が、前記被クリーニング部材に対し相対的に接離自在なものであることを特徴とする請求項1記載のクリーニング装置。
  3. 前記付着物除去部材が前記クリーニング部材に接触した状態においては、前記クリーニング部材は前記被クリーニング部材から離間した状態にあるように、前記付着物除去部材と前記クリーニング部材との接離、および前記クリーニング部材と前記被クリーニング部材との接離を制御する接離制御手段を備えたことを特徴とする請求項記載のクリーニング装置。
  4. 前記クリーニング部材が、前記被クリーニング部材に接触した状態において、該クリーニング部材の、該被クリーニング部材への接触部分が、該被クリーニング部材の接触部分と同一方向に同一速度を持って移動するものであることを特徴とする請求項記載のクリーニング装置。
  5. 表面にトナー像が形成される像担持体と、
    前記像担持体上に、画像情報に応じたトナー像を形成するトナー像形成手段と、
    前記像担持体からトナー像の転写を受け該トナー像を所定の加熱加圧位置へ搬送する、ロール状もしくは無端ベルト状の中間転写体と、
    前記加熱加圧位置において前記中間転写体との間にトナー像を挟んだ状態に所定の被転写材を該中間転写体に重ね合わせて加熱するとともに加圧し、加熱および加圧が解除された後の被転写材を中間転写体から剥離する転写定着手段とを備え、
    該被転写材上に定着トナー像からなる画像を形成する画像形成装置において、
    前記中間転写体上に残留する、トナーを含む付着物を取り除くクリーニング手段を備え、
    該クリーニング手段が、
    前記中間転写体に接離自在に接触して循環移動し、該中間転写体上の付着物を自分に付着させることにより該中間転写体から付着物を取り除く、加熱により粘着性を発現する樹脂層を表面に有するクリーニング部材と、
    前記クリーニング部材に接離自在に接触して該クリーニング部材上の付着物を取り除く付着物除去部材と、
    前記クリーニング部材表面の樹脂層を、ガラス転移温度以上の温度に加熱する加熱手段とを備え、
    前記クリーニング部材が弾性層を有し、該弾性層上に前記樹脂層が形成されてなるものであることを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記付着物除去部材が前記クリーニング部材に接触した状態においては、前記クリーニング部材は前記中間転写体から離間した状態にあるように、前記付着物除去部材と前記クリーニング部材との接離、および前記クリーニング部材と前記中間転写体との接離を制御する接離制御手段を備えたことを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  7. 画像情報に応じたトナー像を形成し該トナー像を所定の被転写材上に 未定着の状態のまま転写するトナー像形成転写手段と、
    転写された未定着トナー像を担持した被転写材に接触して加熱するとともに加圧する加熱加圧部材を有し該被転写材上のトナー像を定着する定着手段とを備え、
    該被転写材上に定着トナー像からなる画像を形成する画像形成装置において、
    前記加熱加圧部材上に残留する、トナーを含む付着物を取り除くクリーニング手段を備え、
    該クリーニング手段が、
    前記加熱加圧部材に接離自在に接触して循環移動し、該加熱加圧部材上の付着物を自分に付着させることにより該加熱加圧部材から付着物を取り除く、加熱により粘着性を発現する樹脂層を表面に有するクリーニング部材と、
    前記クリーニング部材に接離自在に接触して該クリーニング部材上の付着物を取り除く付着物除去部材と、
    前記クリーニング部材表面の樹脂層を、ガラス転移温度以上の温度に加熱する加熱手段とを備え、
    前記クリーニング部材が弾性層を有し、該弾性層上に前記樹脂層が形成されてなるものであることを特徴とする画像形成装置。
  8. 前記付着物除去部材が前記クリーニング部材に接触した状態においては、前記クリーニング部材は前記加熱加圧部材から離間した状態にあるように、前記付着物除去部材と前記クリーニング部材との接離、および前記クリーニング部材と前記加熱加圧部材との接離を制御する接離制御手段を備えたことを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
  9. 画像情報に応じたトナー像を形成し該トナー像を所定の被転写材上に未定着の状態のまま転写するトナー像形成転写手段と、
    無端ベルトを有し、転写された未定着トナー像を担持した被転写材との間に該トナー像を挟んで加熱するとともに加圧する定着手段とを備え、
    該被転写材上に定着トナー像からなる画像を形成する画像形成装置において、
    前記無端ベルト上に残留する、トナーを含む付着物を取り除くクリーニング手段を備え、
    該クリーニング手段が、
    前記無端ベルトに接離自在に接触して循環移動し、該無端ベルト上の付着物を自分に付着させることにより該無端ベルトから付着物を取り除く、加熱により粘着性を発現する樹脂層を表面に有するクリーニング部材と、
    前記クリーニング部材に接離自在に接触して該クリーニング部材上の付着物を取り除く付着物除去部材と、
    前記クリーニング部材表面の樹脂層を、ガラス転移温度以上の温度に加熱する加熱手段とを備え、
    前記クリーニング部材が弾性層を有し、該弾性層上に前記樹脂層が形成されてなるものであることを特徴とする画像形成装置。
  10. 前記付着物除去部材が前記クリーニング部材に接触した状態においては、前記クリーニング部材は前記無端ベルトから離間した状態にあるように、前記付着物除去部材と前記クリーニング部材との接離、および前記クリーニング部材と前記無端ベルトとの接離を制御する接離制御手段を備えたことを特徴とする請求項9記載の画像形成装置。
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