JP2006138986A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】クリーニング用のクリーニングブレードの先端部に固着するトナーに起因するトナーの再転写や、定着ローラ,定着ベルト等の表層の損傷を防止する。
【解決手段】内部にヒータ62を保持した定着ローラ60と、この定着ローラ60に当接する加圧ローラ61とを有し、定着ローラ60と加圧ローラ61とのニップ部に、ワックスを含むトナーを用いて形成した画像を担持した用紙を通過させ、用紙を加熱/加圧して前記画像を用紙に定着させる定着装置において、定着ローラ60と加圧ローラ61の表面に弾性体60b,61bを介してフッ素樹脂被膜60c,61cを被覆し、加圧ローラ61のフッ素樹脂層61c表面に、先端部がフッ素樹脂被膜67aをコーティングされたクリーニングブレード67を当接させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子写真装置に適用される定着装置およびこの定着装置を有する画像形成装置に関するものであり、特に、画像を記録材に定着させるために使用されるローラ、ベルト等のクリーニング手段に関するものである。
従来のこの種の技術としては、特許文献1〜4に記載されたものがある。特許文献1には、定着ローラが芯金、シリコーンゴム弾性層、フッ素ゴム耐油層、シリコーンゴムオフセット防止層からなり、この定着ローラにクリーニングブレードを当接させる点について記載されている。特許文献2には、加熱ローラが芯金、ゴム等の弾性層、フッ素樹脂等の離型層からなる点について記載されている。特許文献3には、定着ローラのクリーニングローラにスクレーパを当接させた点について記載されている。特許文献4には、加圧ローラ用クリーニングブレードがゴム状部材にフッ素樹脂系被覆剤を被覆した点について記載されている。
特開2000−181270号公報 特開2004−013013号公報 特開2002−182508号公報 特開平8−087196号公報
従来、定着装置の用紙分離のためのシリコーンオイル等を削除するためにトナー中にワックスを含むカラー画像における定着は、高温にてトナーを用紙に融着させる構成上、トナーが溶けた時の強い粘着性によるローラ等へトナーが付着するおそれがある。このような不具合の防止のため、ローラ表面にフッ素樹脂が被覆されているものがある。また、ローラ間の圧力による画像上のトナーを押しつぶすことによる乱れを防止するために、シリコーンゴム等の弾性体を備えている。
しかし、カラー画像はモノクロ画像よりもトナーの付着量が増えるため、ローラやベルト上に微量オフセットするトナー量も増え、それが分離爪やサーミスタのようなローラやベルトに当接する部材との当接部で塊となり、ローラやベルト上に飛び出す現象が発生し易くなる。そのため従来のクリーニングローラでは一度にクリーニングしきれないことが多く発生し、用紙にトナーを再転写する現象が起こり易い。
また、定着ローラやベルトにクリーニングブレードを当接させてトナーの再転写を防止しようとした場合、定着ローラやベルトの熱によって融解したトナーが前記クリーニングブレード上で凝固して塊となり、当接する定着部材の駆動の負荷を増大させてしまう。
くわえて、凝固した塊が定着ローラやベルトの表層のフッ素樹脂を傷付けてしまうという問題がある。
本発明は、クリーニングブレードの先端部に固着するトナーに起因するトナーの再転写の防止や、クリーニングブレードに当接する部材の駆動負荷上昇の防止、ならびに定着ローラ、定着ベルトの表層の損傷防止を実現した定着装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、請求項1の発明は、第1回転部材と、この第1回転部材に当接する第2回転部材とを有し、前記第1回転部材と第2回転部材との接触部に、ワックスを含むカラートナーを用いて形成した画像を担持した用紙を通過させ、前記画像を記録材に定着させる定着装置において、前記第1回転部材を加熱する加熱手段を設け、前記第1および第2回転部材の表面部を弾性体によって形成し、この弾性体の表面に前記第1および第2回転部材の表層となるフッ素樹脂層を被覆し、前記第2回転部材の表面に当接するクリーニングブレードを設け、該クリーニングブレードの表面はフッ素樹脂であり、前記クリーニングブレードの当接部表層の粗さ(Rzjis)が一定の値であることを特徴とする。
請求項2の発明は、第1回転部材と、この第1回転部材に当接する第2回転部材とを有し、前記第1回転部材と第2回転部材との接触部に、ワックスを含むカラートナーを用いて形成した画像を担持した用紙を通過させ、前記画像を記録材に定着させる定着装置において、前記第1回転部材を加熱する加熱手段を設け、前記第1および第2回転部材の表面部を弾性体によって形成し、この弾性体の表面に前記第1および第2回転部材の表層となるフッ素樹脂層を被覆し、このフッ素樹脂層の下層として弾性体を設け、第1回転部材の表面に当接するクリーニングローラと、該クリーニングローラに当接する第2回転部材の表面に当接するクリーニングブレードを設け、該クリーニングブレードの表面はフッ素樹脂であり、前記クリーニングブレードの当接部表層の粗さ(Rzjis)が一定の値であることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、前記クリーニングブレードの当接部表層の粗さ(Rzjis)が、定着画像を構成するトナーの粒径以上であって50μm以下であることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1,2または3の発明において、前記クリーニングブレードの当接部には角がないことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1,2,3または4の発明において、前記クリーニングブレードの当接圧を、10mN/mm以下としたことを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1,2,3,4または5の発明において、前記第1の回転部材および前記第2の回転部材をローラ体としたことを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1,2,3,4または5の発明において、前記第1の回転部材をベルト体とし、前記第2の回転部材をローラ体としたことを特徴とする。
請求項8の発明は、画像形成装置において、請求項1,2,3,4,5,6または7の定着装置を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、第2回転部材あるいは第1回転部材に付着したトナーを除去することができる。その際、前記クリーニングブレード表面をフッ素樹脂とすることによって、前記クリーニングブレードの離型性を向上させ、以て前記クリーニングブレードにトナーが固着することを防止し、固着したトナーに起因して発生するトナー再転写や前記クリーニングブレードに当接する部材の駆動負荷の上昇、定着ローラやベルト表層の損傷等の不具合を防止することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態の定着装置を備えたタンデム型間接転写方式の電子写真装置の内部構成を示す説明図であり、100は複写装置本体、200は複写装置本体100を載せる給紙テーブル、300は複写装置本体100上に取り付けるスキャナ、400はスキャナ300の上に取り付ける原稿自動搬送装置(ADF)である。
複写装置本体100には、中央に、無端ベルト状の中間転写体10が設けられている。中間転写体10は、例えば伸びの少ないフッ素系樹脂や伸びの大きなゴム材料に帆布など伸びにくい材料によって構成された基層をつくり、この基層上に弾性層を設けることによって構成される。ここで、弾性層は、例えばフッ素系ゴムやアクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴムなどを用いて作成する。弾性層の表面には、例えばフッ素系樹脂をコーティングして平滑性の良いコート層が形成されている。
そして、中間転写体10は、図1に示す通り、3つの支持ローラ11,12,13に掛け回して図中時計回りに回転搬送可能とする。
この図示例では、3つの中で第2の支持ローラ12の左に、画像転写後に中間転写体10上に残留する残留トナーを除去する中間転写体クリーニング装置14を設ける。
また、3つの支持ローラ11,12,13の中で支持ローラ11と支持ローラ12間に張り渡した中間転写体10上に、その搬送方向に沿って、イエロー,シアン,マゼンタ,ブラックの4つの画像形成手段15を横に並べて配置することにより、タンデム型の画像形成装置20が構成される。このタンデム画像形成装置20の上には、図1に示すように、さらに露光装置21が設けられる。
上述したタンデム画像形成装置20において、個々の画像形成手段15は、ドラム状の感光体18のまわりに、帯電装置、現像装置16、1次転写装置17、感光体クリーニング装置、除電装置などが備えられている。
一方、中間転写体10を挟んでタンデム画像形成装置20と反対の側には、2次転写装置22が備えられている。
2次転写装置22の横には、シート上の転写画像を定着する定着装置25が設けられている。定着装置25は、無端ベルトである定着ベルトに加圧ローラを押し当てた構成である。
2次転写装置22の側方には、2つのローラ23間に、無端ベルトである2次転写ベルト24を掛け渡すことによって構成されたシート搬送手段が備えられており、このシート搬送手段によって画像転写後のシートが定着装置25へと搬送される。なお、2次転写装置22として、転写ローラや非接触のチャージャを配置しても良いが、そのような場合は、シート搬送機能を併せて備えることは難しくなる。
なお、図1に示す例では、2次転写装置22および定着装置25の下方には、上述したタンデム画像形成装置20と平行に、シートの両面に画像を記録すべくシートを反転するシート反転装置26が備えられている。
このように構成されたこのカラー電子写真装置を用いてコピーをとる時は、まず、原稿自動搬送装置400の原稿台30上に原稿をセットする。または、原稿自動搬送装置400を開いてスキャナ300のコンタクトガラス31上に原稿をセットし、原稿自動搬送装置400を閉じることにより、原稿自動搬送装置400の本体下面によって原稿を押さえる。
そして、不図示のスタートスイッチを押すと、原稿自動搬送装置400に原稿をセットした時は、原稿を搬送してコンタクトガラス31上へと移動して後、他方コンタクトガラス31上に原稿をセットした時は、直ちにスキャナ300を駆動し、第1走行体32および第2走行体33を走行する。そして、第1走行体32で光源から光を発射するとともに原稿面からの反射光をさらに反射して第2走行体33に向け、第2走行体33のミラーで反射して結像レンズ34を通して読取りセンサ35に入れ、原稿内容を読み取る。
また、不図示のスタートスイッチを押すと、不図示の駆動モータによって支持ローラ11,12,13の1つを回転駆動して他の2つの支持ローラを従動回転させることにより、中間転写体10を循環移動させる。同時に、個々の画像形成手段15における感光体18を回転させ、各感光体18上にそれぞれ、露光装置21から画像変調されたレーザ光を照射して静電潜像を形成し、この静電潜像を現像してブラック・イエロー・マゼンタ・シアンの単色画像を形成する。そして、中間転写体10の搬送とともに、それらの単色画像を順次転写して中間転写体10上に合成カラー画像を形成する。
一方、不図示のスタートスイッチを押すと、給紙テーブル200の給紙ローラ42の1つを選択回転し、ペーパーバンク43に多段に備える給紙カセット44の1つからシートを繰り出し、分離ローラ45で1枚ずつ分離して給紙路46に入れ、搬送ローラ47で搬送して複写機本体100内の給紙路48に導き、レジストローラ49に突き当ててシートの搬送を一時停止させておく。
または、給紙ローラ50を回転して手差しトレイ51上のシートを繰り出し、分離ローラ52で1枚ずつ分離して手差し給紙路53に入れ、同じくレジストローラ49に突き当ててシートの搬送を一時停止させておく。
そして、中間転写体10上の合成カラー画像が移動するタイミングに合わせてレジストローラ49を回転させ、中間転写体10と2次転写装置22との間にシートを送り込み、2次転写装置22で転写してシート上にカラー画像を記録する。
画像転写後のシートは、2次転写装置22で搬送して定着装置25へと送り込み、定着装置25で熱と圧力とを加えてカラー画像を定着して後、切換爪54で切り換えて排出ローラ55で排出し、排紙トレイ56上にスタックする。または、切換爪54で切り換えてシート反転装置26に入れ、そこで反転して再び転写位置へと導き、裏面にも画像を記録した後、排出ローラ55によって排紙トレイ56上に排出する。
一方、画像転写後の中間転写体10上に残留する残留トナーは、中間転写体クリーニング装置14によって除去され、タンデム画像形成装置20による再度の画像形成に備えられる。
なお、レジストローラ49は一般的には接地されて使用されることが多いが,シートの紙粉除去のためにバイアスを印加することも可能である。
次に、定着装置25について説明する。図2は本発明の定着装置の第1実施形態の構成を示す説明図であり、60は定着ローラ、61は定着ローラ60に圧接する加圧ローラを示す。定着ローラ60は、鉄やアルミ等の金属の円筒体からならなる芯金60aと、この芯金60aの上層として設けられたシリコーンゴム等の弾性体60bと、この弾性体60b上に表面層としてコーティングされたPFAやPTFE等のフッ素樹脂被膜60cとにより構成されている。加圧ローラ61は、鉄やアルミ等の金属の円筒体からならなる芯金61aと、この芯金61aの上層として設けられたシリコーンゴム等の弾性体61bと、この弾性体61b上に表面層としてコーティングされたPFAやPTFE等のフッ素樹脂被膜61cとにより構成されている。
定着ローラ60の内部にはヒータ62が設置されている。ヒータ62としてはハロゲンヒータが使用される。また、定着ローラ60と加圧ローラ61とのニップ部に対して定着ローラ60の回転方向下流側に分離爪64が設けられている。この分離爪64は、回転中心65を軸として回転可能であり、分離爪64の回動によって分離爪64の一端部が定着ローラ60の表面に当接する。分離爪64の他端部にはスプリング66が連結しており、このスプリング66の付勢により、分離爪64の一端部が定着ローラ60の表面に所定の圧力がかかった状態でニップ部近傍に当接する。
さらに、定着装置25本体には、定着ローラ60の表面に接触または近接させて温度検知素子63が配置されている。この温度検知素子63が定着ローラ60の表面温度を検知し、その温度情報を図示しない制御手段に送り、この制御手段は、温度検知素子63からの温度情報に基づいて、定着ローラ60の表面が定着可能な温度に保たれるように、ヒータ62の点灯制御を行う。
また、定着装置25本体には、加圧ローラ61の表面に当接してクリーニングするクリーニングブレード67が設けられている。このクリーニングブレード67は、弾性体あるいはシート剤のように板バネ性を有する材料によって構成されており、加圧ローラ61の回転方向に対して反対方向から、加圧ローラ61表面に鋭角的に当接するように、しかもクリーニングブレード67が加圧ローラ61に押し付けられた状態で配置されている。
また、定着ローラ60は、カラー画像形成装置本体の図示しない駆動源にギヤ等を介して連結されており、回転が定着ローラ60にギヤ伝達されると、加圧ローラ61は定着ローラ60に圧接回転またはギヤ伝達されて回転する。そして、定着ローラ60と加圧ローラ61とのニップ部を用紙が通過する際に、定着ローラ60から用紙に対して搬送力が付与されるとともに、用紙が担持する静電的に付着したトナー像に対して熱と圧力を加えてトナーを溶かすことにより、トナー像を用紙に定着させる。
ところで、カラー画像形成装置における定着装置においては、用紙分離のためのシリコーンオイル等を削除するためにトナー中にワックスが含まれている。ここで、高温でトナーを用紙に融着させる構成上、トナーが溶けた時に強い粘着力が発生し、用紙が定着ローラ60に付着し易い状態になる。用紙が定着ローラ60に付着した場合には分離爪64によって定着ローラ60から用紙が剥離される。
このように本実施形態によれば、定着ローラ60および加圧ローラ61の表面にはフッ素樹脂被膜60c,61cが形成されているため、ローラ60,61等へのトナー付着が防止される。また、定着ローラ60および加圧ローラ61には弾性体60a,61bを備えたことにより表面に弾性を有するため、ローラ60,61間の圧力による画像上のトナーを押しつぶすことによる乱れを防止することができる。しかも、定着ローラ60から加圧ローラ61にトナーが転移した場合においても、そのトナーはクリーニングブレード67の先端によって掻き落とされるために、加圧ローラ61のトナーが用紙に再転写することを防止できる。
また、クリーニングブレード67と加圧ローラ61との当接部分にトナーが固着した場合は、加圧ローラ61の表層であるフッ素樹脂被膜61cが傷付き易くなるが、本実施形態においては、図3に示すように、加圧ローラ61との当接部分にはフッ素樹脂被膜67aがコーティングされている。このため、フッ素樹脂被膜67aの離型性のためにクリーニングブレード67の先端部においてトナーが固着しにくくなり、加圧ローラ61に傷が付くことを防止することができる。
なお、フッ素樹脂被膜で当接部分を被覆する代わりに、フッ素樹脂のシートを当接部分に施しても良い。また、フッ素樹脂の被覆をフッ素ゴムで構成しても良いし、フッ素樹脂のシートをフッ素ゴムで構成しても良い。
図4は本発明の定着装置の第1実施形態の他構成を示す説明図であり、70は定着ベルト、71はアルミ等からなる芯金72の内部にヒータ62を保持してなる加熱ローラを示す。なお、図2に示す部材と、同一の部材または同一機能の部材については、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図4に示す定着装置は、図2に示す定着装置において、定着ローラ60に対して用紙搬送方向下流側に加熱ローラ71を配置し、この加熱ローラ71と定着ローラ60とに定着ベルト70を架設したものである。なお、図4に示す定着装置においては、定着ローラ60の内部にヒータがなく、また、分離爪64は定着ベルト70の表面に当接し、温度検知素子63は定着ベルト70における加熱ローラ71との接触領域に当接するように配置されている。
定着ベルト70は、NiやSUSの金属またはPI等からなり、定着ローラ60および加熱ローラ71に当接する樹脂薄膜基材70a、この樹脂薄膜基材70a上に形成したシリコーンゴム等からなる弾性体70bの層、およびこの層上にコーティングされ、最上層となるフッ素樹脂被膜70cの3層によって構成されている。
ヒータ62による熱は加熱ローラ71を介して定着ベルト70に伝達されて、定着ベルト70の温度が上昇する。定着ベルト70の温度は温度検知素子63により検知され、図2に示す定着装置と同様の点灯制御を行うことにより、定着ベルト70の表面温度が定着可能な一定範囲に保たれる。そして、用紙上のトナーは、加圧ローラ61と定着ベルト70とのニップ部を通過する際に加熱/加圧されることにより、用紙に定着される。
このように図4に示す装置においても、定着ベルト70から加圧ローラ61にトナーが転移した場合には、図1に示す装置と同様に、そのトナーはクリーニングブレード67の先端によって掻き落とされるために、加圧ローラ61のトナーが用紙に再転写することを防止できる。特に、熱ベルト式の定着装置においては、加圧ローラ61と定着ベルト70とのニップ幅が、熱ローラ式の定着装置よりも大きく取ることができるため、トナー像を用紙に確実に定着できるが、その一方で定着ベルト70から加圧ローラ61にトナーが転移する可能性も高くなる。したがって、クリーニングブレード67を設けることにより加圧ローラ61のトナーが用紙に再転写することを防止できる、という作用効果がより有効なものとなる。
図5は本発明の定着装置の第2実施形態の構成を示す説明図であり、75は、定着ローラ60に当接し、定着ローラ60をクリーニングするクリーニングローラ、76は、クリーニングローラ75に当接し、クリーニングローラ75をクリーニングするクリーニングブレードを示す。なお、図2に示す第1実施形態における部材と同一の部材については、同一の符号を付して、詳細な説明は省略する。
図5に示す第2実施形態は、図2に示す第1実施形態におけるクリーニングブレード67の代わりに、クリーニングローラ75およびクリーニングブレード76を設けたものである。このクリーニングブレード76は、図2に示す第1実施形態におけるクリーニングブレード67と同様に、弾性体あるいはシート材のように板バネ性を有する材料によって構成されており、クリーニングローラ75に当接する先端部にはフッ素樹脂被膜76a(図3参照)がコーティングされている。
クリーニングローラ75は定着の際に用紙上から定着ローラ60に転移したオフセットトナーをクリーニングするものである。ここで、クリーニングローラ75にトナーが部分的に大量に付着すると、クリーニング能力低下やクリーニングトナーの飛び出しによる再転写を引き起こし易くなる。そこで、第2実施形態においては、クリーニングブレード76が、クリーニングローラ75の回転方向に対して反対方向から、クリーニングローラ75表面に鋭角的に当接するように配置されている。そのため、クリーニングローラ75に付着したオフセットトナーはクリーニングブレード76先端により掻き落とされる。
このように第2実施形態によれば、クリーニングローラ75等の当接部材からトナーが定着ローラ60に再付着することによるトナー再転写を防止することが可能になる。また、フッ素樹脂被膜76aの離型性のためにクリーニングブレード76の先端部においてトナーが固着しにくくなり、クリーニングローラ75の表層に傷が付くことを防止することができる。
図6は本発明の定着装置の第2実施形態の他構成を示す説明図である。なお、図4に示す第1実施形態の他構成または図5に示す第2実施形態における部材と、同一の部材または同一機能の部材については、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図6に示す第2実施形態の他構成は、図4に示す第2実施形態の他構成におけるクリーニングブレード67の代わりに、図5に示す第2実施形態におけるクリーニングローラ75およびクリーニングブレード76を設けたものである。
このように構成したことにより、クリーニングローラ75等の当接部材からトナーが定着ローラ60に再付着することによるトナー再転写を防止することが可能になる。また、フッ素樹脂被膜76aの離型性のためにクリーニングブレード76の先端部においてトナーが固着しにくくなり、クリーニングローラ75の表層に傷が付くことを防止することができる。
なお、上述した実施形態においては、ヒータ62が定着ローラ60または加熱ローラ71の内部に設けられているが、それとは別に加圧ローラ61の内部にヒータを設けても良く、ヒータ62を、定着ローラ60側に配置するか、加圧ローラ61に配置するか、さらには両方に配置するかについては問わない。また、第2実施形態においても、第1の実施形態のように加圧ローラ61にクリーニングブレード67を設けても良い。
また、クリーニングブレード67またはクリーニングブレード76の構成についても上述したものに限るものではない。以下、その構成例について説明する。
図7はクリーニングブレードの当接部位を示す平面図であり、クリーニングブレード67,76におけるローラやベルトとの当接部位の粗さRzjis(JISにおける十点表面粗さ)を、例えばトナー平均粒径が5.5μmであれば5.5μm以上50μm以下に設定したものである。なお、前記ローラやベルトとしては、定着ローラ60、加圧ローラ61、定着ベルト70、クリーニングローラ75が該当するが、以下、これらの部材を被接触部材と称するとともに、この被接触部材の表面に形成されたフッ素樹脂被膜(フッ素樹脂被膜60c,61c,70c)については被接触部材の表層と称することにする。
当接部位の粗さRzjisをトナー平均粒径以上としているため、トナー同士が凝集したもののみを掻き落し、微細なものは掻きとらない。これにより、掻き落とすトナーが少ない時はクリーニングブレード67,75と、このクリーニングブレード67,75に対する被接触部材の表層同士の接触面積が小さくなり、被接触部材の表層をスリック等による傷付けを防止する。しかも、掻き落とすトナーが多い時もクリーニングブレード67,76が大粒径のトナーしかクリーニングしないため、クリーニングブレード67,76が被接触部材に当接する部分に固着するトナーの量が減少する。また、当接部位の粗さRzjisを50μm以下としているため、クリーニングブレードからすり抜けたトナーが記録材に再転写された場合であっても、再転写による汚れが目立つことはない。
その結果、クリーニングブレード67,76の先端に固着したトナーによる、被接触部材の表層であるフッ素樹脂被膜の損傷を低減させることができる。
図8はクリーニングブレードの当接部位を示す側面図であり、クリーニングブレード67,76の先端にR0.1mm以上の丸みをつけたものである。
クリーニングブレード67,76における非接触部材との当接部76bが角になっていると、その角部分のみに押し付け圧が加わって圧力が高くなる。この当接部76bと非接触部材との間にトナーが入ってしまって、固着すると強い圧力が発生し、非接触部材の表層であるフッ素樹脂被膜が傷付くおそれがある。そこで、この当接部76bにR0.1mm以上の丸みを付けることにより、接触面積が大きくなり、押し付け圧力が小さくなる。その結果、固着したトナーの押付圧も小さくなるため、フッ素樹脂被膜60c,70cに損傷を与えるおそれが低減する。
また、クリーニングブレード67,76の非接触部材に対する当接圧を弱くすることにより、非接触部材の表層を損傷させるおそれを低減させることが期待できる。実験の結果、当接圧を弱くして、10mN/mm以下とした時は、固着トナーによる非接触部材の表層となるフッ素樹脂被膜の損傷は軽微であった。したがって、当接圧を10mN/mm以下に設定することにより、非接触部材の表層となるフッ素樹脂被膜の損傷を防止できる。
さらに、上述した実施形態においては、ヒータ62の加熱方式としてIH加熱方式を採用しても、またヒータ62の電力源としてキャパシタを使用しても同様な特性が得られる。
本発明は、電子写真方式の画像形成装置の分野に利用可能であり、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置、またはこれらの装置の機能を備えた複合機等に適用可能である。
本発明の実施形態の定着装置を備えたタンデム型間接転写方式の電子写真装置の内部構成を示す説明図 本発明の定着装置の第1実施形態の構成を示す説明図 クリーニングブレードの当接部位を示す側面図 本発明の定着装置の第1実施形態の他構成を示す説明図 本発明の定着装置の第2実施形態の構成を示す説明図 本発明の定着装置の第1実施形態の他構成を示す説明図 クリーニングブレードの当接部位を示す平面図 クリーニングブレードの当接部位を示す側面図
符号の説明
25 定着装置
60 定着ローラ
61 加圧ローラ
60a,61a 芯金
60b,61b,70b 弾性体
60c,61c,70c フッ素樹脂被膜
62 ヒータ
64 分離爪
65 回転中心
66 スプリング
67,76 クリーニングブレード
70 定着ベルト
70a 樹脂薄膜基材
71 加熱ローラ
75 クリーニングローラ

Claims (8)

  1. 第1回転部材と、この第1回転部材に当接する第2回転部材とを有し、前記第1回転部材と第2回転部材との接触部に、ワックスを含むカラートナーを用いて形成した画像を担持した用紙を通過させ、前記画像を記録材に定着させる定着装置において、
    前記第1回転部材を加熱する加熱手段を設け、前記第1および第2回転部材の表面部を弾性体によって形成し、この弾性体の表面に前記第1および第2回転部材の表層となるフッ素樹脂層を被覆し、
    前記第2回転部材の表面に当接するクリーニングブレードを設け、該クリーニングブレードの表面はフッ素樹脂であり、前記クリーニングブレードの当接部表層の粗さ(Rzjis)が一定の値であることを特徴とする定着装置。
  2. 第1回転部材と、この第1回転部材に当接する第2回転部材とを有し、前記第1回転部材と第2回転部材との接触部に、ワックスを含むカラートナーを用いて形成した画像を担持した用紙を通過させ、前記画像を記録材に定着させる定着装置において、
    前記第1回転部材を加熱する加熱手段を設け、前記第1および第2回転部材の表面部を弾性体によって形成し、この弾性体の表面に前記第1および第2回転部材の表層となるフッ素樹脂層を被覆し、このフッ素樹脂層の下層として弾性体を設け、
    第1回転部材の表面に当接するクリーニングローラと、該クリーニングローラに当接する第2回転部材の表面に当接するクリーニングブレードを設け、該クリーニングブレードの表面はフッ素樹脂であり、前記クリーニングブレードの当接部表層の粗さ(Rzjis)が一定の値であることを特徴とする定着装置。
  3. 前記クリーニングブレードの当接部表層の粗さRzjisが、定着画像を構成するトナーの粒径以上であって50μm以下であることを特徴とする請求項1または2記載の定着装置。
  4. 前記クリーニングブレードの当接部には角がないことを特徴とする請求項1,2または3記載の定着装置。
  5. 前記クリーニングブレードの当接圧を、10mN/mm以下としたことを特徴とする請求項1,2,3または4に記載の定着装置。
  6. 前記第1の回転部材および前記第2の回転部材をローラ体としたことを特徴とする請求項1,2,3,4または5記載の定着装置。
  7. 前記第1の回転部材をベルト体とし、前記第2の回転部材をローラ体としたことを特徴とする請求項1,2,3,4または5記載の定着装置。
  8. 請求項1,2,3,4,5,6または7記載の定着装置を備えてなる画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013011687A (ja) * 2011-06-28 2013-01-17 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置

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