JP3021080B2 - 画像形成方法およびその装置 - Google Patents

画像形成方法およびその装置

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JP3021080B2 JP3104292A JP10429291A JP3021080B2 JP 3021080 B2 JP3021080 B2 JP 3021080B2 JP 3104292 A JP3104292 A JP 3104292A JP 10429291 A JP10429291 A JP 10429291A JP 3021080 B2 JP3021080 B2 JP 3021080B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像形成方法およびそ
の装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、複写機等により得られる
複写物は、記録紙あるいは転写紙さらには透明なポリエ
チレンフィルム等で構成されているOHPシ−ト等の
録媒体の表面に現像装置で供給され定着装置により定着
されたトナ−を担持させている。ところで、上述したト
ナ−を担持している記録媒体にあっては、近年、資源保
護の目的で再利用することが望まれてきている。従っ
て、記録媒体の再利用のための方法として記録媒体が担
持しているトナ−を除去することが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そして、上述したトナ
−の剥離方法としては、有機溶剤により定着により硬化
固定化しているトナ−を溶かすことが提案されている
が、この溶剤を用いた場合の危険性があることや完全な
拭き取りが難しいという理由により充分な剥離方法とし
て確立されていないのが現状である。また、上述した方
法とは別に、記録媒体上のトナ−像を加熱してトナ−を
溶融軟化させ、所謂、ホットオフセット現象を利用して
除去することも考えられるが、この場合には、溶融軟化
したトナ−間での凝集力も弱くなるためにトナ−像に含
まれているトナ−、詳しくは記録媒体側に付着している
トナ−も含めた全てを剥離することは困難であった。
【0004】上述した現状により、例えば、OHPシ−
トについていうと、再使用することが困難な場合には、
そのまま廃棄されるかあるいは今まで使用した面の裏側
の面を使用することが行われているが、例えば、転写紙
に比べて使用頻度が少ないことを理由に、高価であるに
も拘らず保存されることなく廃棄処分とされることが多
い。しかし、このような処分を行うと、その材質が合成
樹脂であることから他の材質に比べて廃棄方法が特殊な
ものとなるため、廃棄にかかるコストが高くなることで
敬遠されがちであった。
【0005】また、上述した加熱溶融によるトナ−の剥
離を行うための構造としては、例えば、既存の定着ロ−
ラの回転方向を定着時とトナ−剥離時とで逆方向に回転
させて溶融軟化したトナ−を定着ロ−ラのうちの加熱ロ
−ラにホットオフセットさせるようにした構造がある。
しかし、このような構造においては、定着ロ−ラとして
の加熱ロ−ラと加圧ロ−ラとを等速で回転させた場合に
は、オフセットロ−ラに相当する加熱ロ−ラと転写媒体
とが等速で移動することになり、加熱によって溶融軟化
したトナ−がオフセットすることで分断されると、分断
されたトナ−のうちの転写媒体側に残存するトナ−がそ
のままにされてしまう虞れがある。
【0006】また、定着ロ−ラをトナ−剥離用として兼
用した場合の構造にあっては、定着とトナ−剥離とで転
写媒体に対する圧力の設定が異なり、詳しくは、臨界表
面張力、ニップ幅および加圧力等における最適条件が異
なるために、一つの加熱源を共有する部材でトナ−の剥
離を完全なものとすることは難しいことがある。さら
に、定着ロ−ラによりトナ−像の剥離を行った後に転写
媒体の再利用を実行する場合には、そのための転写媒体
の搬送経路をトナ−剥離とは別に設定することが必要に
なり、構造が複雑になることがある。また、転写媒体上
のトナ−の定着と剥離とを同時に行うことはできず、ど
ちらか一方のみの処理しかできないことから、作業効率
が悪くなる場合がある。しかも、加圧ロ−ラにも加熱源
を設置することが必要になるが、この場合には、加圧の
目的で加圧ロ−ラ表面にはかなりの厚さのゴム等の弾性
層が存在しているために、加熱源からの伝熱効率が悪く
なる虞れがある。
【0007】このため、上述した定着ロ−ラとは別個に
トナ−剥離用ロ−ラを設けることが考えられるが、この
構造とした場合には、加熱部を2箇所設けることで放熱
部を必要とした場合の構造が大型化してしまうことがあ
る。
【0008】そこで、本発明の目的は、転写媒体の再利
用を可能にすることのできるトナ−の剥離方法およびそ
の装置を得ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、画像を有する記録媒体をこの記録媒体の
移動速度より速く移動する転写部材に接触させて、上記
記録媒体上の軟化した記録媒体上の画像を形成する物
質、上記転写部材に転写する工程と、転写部材から記録
媒体を分離する工程と、分離工程によって転写部材から
分離された記録媒体が画像形成装置での画像形成の際
に、転写部材によって画像を除去した記録媒体の面を反
転する工程と、反転した記録媒体の面に画像形成装置に
よって画像形成する工程とを有することを特徴とする。
【0010】また請求項2記載の発明は、請求項1記載
の画像形成方法において、上記分離工程前に軟化した画
像を固化する工程を有することを特徴とする。
【0011】さらに本発明は、画像を有する記録媒体の
移動速度より速く移動し、該記録媒体を加熱する加熱手
段を有する転写部材を有し、上記加熱手段によって軟化
した記録媒体上の画像を形成する物質を転写手段に転写
して記録媒体から画像を除去する除去処理部と、該除去
処理部によって除去処理された記録媒体の面を反転する
反転処理部と、該反転処理部によって反転された記録媒
体に画像を形成する画像形成部とを有することを特徴と
する。
【0012】
【0013】
【作用】本発明によれば、オフセットロ−ラの移動速度
を記録媒体よりも速くすることで、溶融軟化した状態で
切断されたトナ−の残りをオフセットロ−ラの新しい面
に転移させることで剥離することができる。
【0014】本発明によれば、記録媒体に担持されてい
るトナ−像のトナ−間での凝集力が低下していない状態
に相当する冷却固化している時点でトナ−が剥離され
る。
【0015】
【0016】
【0017】
【実施例】以下、図1乃至図5において、本発明実施例
の詳細を説明する。
【0018】図1は本発明の第1実施例による画像形成
方法を実行するための装置を示しており、この装置は、
例えば、複写機の画像形成処理部以外の箇所に設けられ
ており、主要部として、耐熱性フイルム1、加熱ロ−ラ
2、加圧ロ−ラ3および冷却ファン4を備えている。上
述した耐熱性フィルム1は、無端ベルト状をなし、駆動
側に位置する加熱ロ−ラ2と従動側に位置する従動プ−
リ5とに掛け回されて記録媒体としての転写紙などの
写媒体Sの移動方向に沿った延長部を設定されている。
そして、耐熱性フィルム1は、その厚みを、熱エネルギ
−の伝達効率の点から薄くされたものであり、具体的に
は100μm以下、好ましくは、50μm以下とされてい
る。しかも、その表面の平滑性に関しては、JIS,B0601
−1982に基づく粗さ「2.0Z」以上を設定されている。さら
に、この耐熱性フィルム1は、使用済み転写媒体S上の
トナ−との間での表面エネルギ−に関する関係として、
トナ−と転写媒体Sとの間の接着力よりも大きい接着力
をトナ−との間に得られる関係が設定できる材質のもの
が用いられている。
【0019】また、加熱ロ−ラ2は、鉄、ステンレス、
銅あるいはアルミニュウム等の熱良導体からなる金属ロ
−ラで構成してあり、ロ−ラ表面には、シリコ−ンゴム
あるいはフッ素ゴム等からなる耐熱弾性層が設けられ、
内部にはハロゲンヒ−タ等の加熱源2Aが配置されてい
る。
【0020】上述した加熱ロ−ラ2における表面温度
は、加圧ロ−ラ3との対向位置、つまり、使用済みの転
写媒体Sを挾持して搬送できる位置において、転写媒体
Sの表面温度がトナ−の軟化点以上、さらには、溶融温
度以上を得られる温度に設定されており、具体的には、
摂氏130〜240度程度とされている。
【0021】また、加圧ロ−ラ3は加熱ロ−ラ2に対す
る加圧力として5〜20Kg/cm2程度が設定されている。
【0022】さらに、冷却ファン4は、加熱ロ−ラ2で
加熱された転写媒体S上のトナ−が軟化したのを冷却し
てトナ−の凝集力が高い状態を設定し、詳しくは、トナ
−間での凝集力が高い状態を設定してトナ−間での剥離
をなくす機能をもち、具体的には、加熱ロ−ラ2で加熱
された転写媒体Sの表面温度を摂氏100度以下に設定す
るようになっている。
【0023】本実施例は以上のような構成であるから、
トナ−を担持している使用済みの転写媒体Sは、給紙ト
レ−6から繰り出しロ−ラ7を介して耐熱フィルム1に
向け給送され、耐熱性フィルム1と密着した状態で加熱
ロ−ラ2および加圧ロ−ラ3による挾持状態で加熱さ
れ、表面のトナ−が溶融軟化する。そして、溶融軟化し
たトナ−は、耐熱性フィルム1の移動に伴い冷却ファン
4による冷却されることで固化しトナ−間での凝集力が
高い状態とされる。
【0024】一方、上述したトナ−の凝集力が高い状態
で耐熱性フィルム1が移動すると、耐熱性フイルム1は
従動ロ−ラ5により転回されるので、耐熱性フィルム1
側への接着力が転写媒体S側へのそれよりも高い状態で
あることを理由にトナ−が転写媒体S表面から剥離され
る。
【0025】そして、剥離したトナ−を表面に付着させ
ている耐熱性フィルム1は、従動ロ−ラ5の後方に位置
するクリ−ニング装置7のスクレ−パにより除去され、
回収される。
【0026】本発明者は、図1に示した構成の装置を用
い、使用済のOHPフィルムに関するトナ−剥離を実験
したところ、フィルム上のトナ−を完全に除去すること
ができ、OHPフィルムの再利用が可能になった。この
場合での加熱ロ−ラ2は、外径が35φのアルミニュウム
芯金を用い、その表面に四フッ化エチレン樹脂を用いた
50μm厚の弾性層を形成したものが用いられた。また、
加圧ロ−ラ3としては、外径50φのアルミニュウム芯金
を用い、その表面にシリコ−ンゴムを用いた5μm厚の
弾性層を形成したものが用いられるとともに加熱ロ−ラ
2に対する加圧力として10kg/cm2を設定され、さらに
加熱ロ−ラ2の表面温度としては摂氏195度を設定し、
そして線速度を50mm/secとした。
【0027】上述した実施例によれば、OHPフィルム
に関してもトナ−の剥離が行えるので、使用頻度が少な
く廃棄されがちだった材質の転写媒体であっても再利用
することができる。
【0028】また、上述した加熱ロ−ラ2としては、ト
ナ−剥離専用として設けるだけでなく、定着用加熱ロ−
ラとして兼用させることも可能である。すなわち、図2
には上述した場合を示しており、加熱ロ−ラ2をはさん
で上下に加圧ロ−ラを設け、このうちの一方、つまり、
下方のものをトナ−剥離用3として、また、上方のもの
を定着用8として機能させるようにし、装置の小型化お
よび加熱源を少なくすることで省エネルギ−化を図るよ
うになっている。
【0029】なお、図2において、符号9は周知構造の
感光体を、同10は転写装置を、また符号11は搬送ベ
ルトをそれぞれ示している。
【0030】一方、図2に示した構成において、定着装
置における加熱ロ−ラをトナ−剥離のための加熱ロ−ラ
として兼用した構造においては、加熱ロ−ラ2と加圧ロ
−ラとが等速で回転する場合の弊害が生じることは前述
したとおりである。
【0031】そこで、本発明実施例にあっては、上述し
た弊害、つまり、転写媒体状に溶融軟化による分断され
たトナ−の一部が転写媒体側に残ってしまうのを防止す
る構成を備えている。
【0032】すなわち、図3は上述した構成を示してお
り、同図において符号12は周知構造からなる定着装置
に用いられる加熱ロ−ラを示しており、この加熱ロ−ラ
12に対し、転写媒体Sをはさんで対向する位置には加
圧ロ−ラ13が配置してある。上述した加熱ロ−ラ12
は、オフセットロ−ラとして機能するものであり、例え
ば表面を鏡面仕上げされた鉄により構成された金属ロ−
ラであり、また、加圧ロ−ラ13は鉄等の金属ロ−ラの
表面にシリコ−ンゴム層を被覆して構成されたものであ
り、これら両ロ−ラ12、13は、その回転軸間に掛け
られているスプリング14によって転写媒体Sの挾持圧
力を設定されている。
【0033】一方、上述した加熱ロ−ラ12および加圧
ロ−ラ13は、それぞれ独立した駆動モ−タ15および
16による回転駆動を行われるようになっており、この
駆動モ−タ15および16は、加熱ロ−ラ12の線速を
VOとし、加圧ロ−ラ13の線速をVK、そして記録媒体S
の線速をVPとした場合、次の関係が成立する回転速度を
設定されている。 VO>VK=VP 従って、加熱ロ−ラ12の回転速度が加圧ロ−ラ13お
よび記録媒体よりも速くされている。これは、記録媒体
Sの裏面に当接する加圧ロ−ラ13と記録媒体Sの画像
面に当接する加熱ロ−ラ12とは、その表面の構成が異
なり、具体的には、加熱ロ−ラ12が鏡面仕上げされる
ことで小さい摩擦係数を得られる金属ロ−ラで構成さ
れ、そして加圧ロ−ラ13が摩擦の比較的大きいゴムを
用いた被覆層で構成されているために、上述した速度の
関係を設定することができることに原因している。
【0034】本実施例は以上のような構成であるから、
使用済みのトナ−を剥離する状態を説明すると、図4に
示すとおりである。すなわち、図4(A)において、使用
済み転写媒体上に担持されているトナ−は、加熱ロ−ラ
12により加熱されることでその大部分を占めるバイン
ダ樹脂、例えば、スチレン−アクリルあるいはポリエス
テルがガラス転移点以上に達し、軟化する。このとき、
上述したバインダ樹脂の臨界表面張力よりも加熱ロ−ラ
12の表面における臨界表面張力が小さく、転写媒体S
の臨界表面張力が大きい場合には、軟化したトナ−と加
熱ロ−ラ12との間に大きな界面接着力が、そして転写
媒体と軟化したトナ−との間には小さな界面接着力働
き、後者の力よりもトナ−間の凝集力が大きいとトナ−
は転写媒体S側から加熱ロ−ラ12側に転移して所謂、
オフセットする。
【0035】しかし、例えば、トナ−の厚さが厚すぎる
ような場合には、加熱による熱がトナ−の下部、つまり
記録媒体表面側にまで充分伝達されなかったり、トナ−
間での凝集力が弱かったり、さらには、トナ−の一部が
記録媒体上で固化したままであることがあり、この場合
には、図4(B)に示すように、トナ−が途中で分断され
てしまい、トナ−の一部が記録媒体上で斑状に残ってし
まうこと今までの場合にはあった。そこで、本実施例に
おいては、加熱ロ−ラ12側の線速を記録媒体Sの線速
よりも速くしているので、図4(B)に示すように、加熱
ロ−ラ12における新しい表面が記録媒体Sに対面する
ので、その記録媒体上に残存しているトナ−の一部は図
4(C)に示すように上述した場合と同様にして加熱ロ−
ラ12側に転移してオフセットする。本実施例において
は、加熱ロ−ラ12の線速VOと記録媒体Sの線速VP
の比として、VO/VP=1.1〜1.9とすることが望ましい
ことが実験により明らかにされている。
【0036】また、本実施例においては、中央に位置す
るロ−ラをはさんで両側にロ−ラを配置する構成におい
て、中央に位置するロ−ラとして、図2に示した加熱ロ
−ラに代えて加圧ロ−ラを配置するようにしても良い。
【0037】図5はこの場合の構成を示しており、同図
において、加圧ロ−ラ14は、転写媒体Sの移動方向に
沿った回転方向を設定され、複写機での定着装置の一部
を構成するロ−ラであり、芯金ロ−ラ表面にフッ素樹
脂、シリコ−ンゴム等の弾性層を数mm厚さに設けられて
構成されている。
【0038】一方、この加圧ロ−ラ14をはさんで一方
側には、この加圧ロ−ラ14と協働して定着装置を構成
する加熱ロ−ラ15が配置されており、この加熱ロ−ラ
15は、金属ロ−ラ表面に臨界表面張力が大きいフッ素
樹脂、シリコ−ン等の被覆層を形成され、内部には、例
えば、800Wのヒ−タを備えて構成してある。
【0039】また、上述した加圧ロ−ラ14をはさんで
他方側には、今一つの加熱ロ−ラ16が配置されてお
り、この加熱ロ−ラ16は、オフセットロ−ラとして機
能するようになっている。すなわち、このオフセット用
加熱ロ−ラ16は、表面を鏡面仕上げされた鉄等の金属
ロ−ラで構成してあり、内蔵されたヒ−タにより表面温
度を、例えば、摂氏170〜190度に設定されるようになっ
ている。この温度はトナ−のガラス転移点以上の温度を
設定するための値である。また、このオフセット用加熱
ロ−ラ16には、表面に付着したトナ−を除去するため
のクリ−ニング装置20が配置してある。
【0040】本実施例においては、上述した加圧ロ−ラ
14を境にして定着用加熱ロ−ラ15との間を通過する
転写媒体Sの移動方向とオフセット用加熱ロ−ラ16と
の間を通過する転写媒体Sの移動方向とが逆方向に設定
されることになるので、作像処理部19に対して、オフ
セット用加熱ロ−ラ16により繰り出された転写媒体S
は、作像処理に供され、また、作像処理部19から排出
された転写媒体Sは定着に供されるようになっている。
【0041】本実施例は以上のような構成であるから、
使用済みの転写媒体Sに担持されているトナ−は、加圧
ロ−ラ14とオフセット用加熱ロ−ラ16との間におい
て挾持され、オフセット用加熱ロ−ラ16からの加熱に
よって含有しているバインダ樹脂がガラス転移点以上の
温度に達すると溶融軟化して柔らかいガム状になる。こ
のとき、転写媒体表面とトナ−のバインダ樹脂およびオ
フセット用加熱ロ−ラ16との間の臨界表面張力が、 転写媒体表面>トナ−のバインダ樹脂>オフセット用加
熱ロ−ラ の関係にあるとき、トナ−間の凝集力が充分強い場合に
おいてトナ−は纏まった状態で転写媒体からオフセット
用加熱ロ−ラ16にオフセットして剥離されることにな
る。
【0042】つまり、この現象は、例えば、チュ−イン
ガムを清浄なガラス面に付着しているときに、木片、
紙、布あるいは鉄片等を押し当てて剥がした場合にガラ
ス面からチュ−インガムが全て剥離される現象と同じで
ある。一方、上述したオフセット現象によりトナ−を剥
離された転写媒体Sは、作像処理部19に搬送されて作
像処理を受け、その後、加圧ロ−ラ14と定着用加熱ロ
−ラ15とにより画像定着される。また、転写媒体Sか
らのトナ−を剥離したオフセット用加熱ロ−ラ16は、
近傍に配置してあるクリ−ニング装置20によりトナ−
を除去される。
【0043】本実施例における転写媒体は、その表面
を、樹脂加工したものあるいは平滑性を良好にすること
で上述したガムとガラス面との関係を設定できるように
することが望ましい。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、記録媒体
とこの記録媒体に当接して回転する加熱ロ−ラとの線速
速くしたので、溶融軟化時に凝集力が弱くてトナ−の
一部が記録媒体に残った場合においても、加熱ロ−ラの
新しい面が連続して記録媒体に対面するので、残ったト
ナ−の一部を加熱ロ−ラの新しい面にオフセットさせる
ことができ、記録媒体上のトナ−を完全に剥離させるこ
とができる。
【0045】また、本発明によれば、一旦加熱されるこ
とで溶融軟化したトナ−を冷却固化することにより、ト
ナ−間の凝集力を高めた状態を設定するように構成した
ので、溶融軟化した場合の剥離不良を防止して記録媒体
からの確実な剥離を行えるようにすることが可能にな
る。
【0046】
【0047】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例による画像形成方法を実行するた
めの装置の構成を示す模式図図である。
【図2】図1に示した装置の要部の変形構造を示す模式
図である。
【図3】本発明実施例による画像形成装置の構成を説明
するための模式図である。
【図4】図3に示した装置による作用を説明する模型図
であり、(A)は加熱されている状態を、(B)は加熱による
トナ−の状態を、(C)は(B)に示した状態のトナ−変化
をそれぞれ示している。
【図5】本発明実施例による画像形成装置の別の構成を
説明するための模式図である。
【符号の説明】
1 耐熱性フィルム 2 加熱ロ−ラ 3 加圧ロ−ラ 4 冷却ファン 12 加圧ロ−ラ 13 加熱ロ−ラ 14 加圧ロ−ラ 15 定着用加熱ロ−ラ 16 オフセット用加熱ロ−ラ S 転写媒体 V0 加熱ロ−ラ13の線速 VP 転写媒体Sの線速
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−234056(JP,A) 特開 平2−55195(JP,A) 特開 平1−297294(JP,A) 特開 昭63−120680(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 21/00 570 - 578 B41J 29/26 - 29/373 G03G 21/00 370 - 540 G03G 21/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像を有する記録媒体をこの記録媒体の移
    動速度より速く移動する転写部材に接触させて、上記記
    録媒体上の画像を形成していた物質を固化する、上記転
    写部材に転写する工程と、 転写部材から記録媒体を分離する工程と、 分離工程によって転写部材から分離された記録媒体が画
    像形成装置での画像形成の際に、転写部材によって画像
    を除去した記録媒体の面を反転する工程と、 反転した記録媒体の面に画像形成装置によって画像形成
    する工程とを有することを特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の画像形成方法において、上
    記分離工程に軟化した画像を固化する工程を有すること
    を特徴とする画像形成方法。
  3. 【請求項3】画像を有する記録媒体の移動速度より速く
    移動し、該記録媒体を加熱する加熱手段を有する転写部
    材を有し、上記加熱手段によって軟化した記録媒体上の
    画像を形成する物質を上記転写手段に転写して上記記録
    媒体から画像を除去する除去処理部と、 該除去処理部によって除去処理された記録媒体の面を反
    転する反転処理部と、 該反転処理部によって反転された記録媒体に画像を形成
    する画像形成部とを有することを特徴とする画像形成装
    置。
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