JP2006076712A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006076712A
JP2006076712A JP2004262324A JP2004262324A JP2006076712A JP 2006076712 A JP2006076712 A JP 2006076712A JP 2004262324 A JP2004262324 A JP 2004262324A JP 2004262324 A JP2004262324 A JP 2004262324A JP 2006076712 A JP2006076712 A JP 2006076712A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording sheet
toner
image forming
image
forming apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004262324A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4466295B2 (ja
Inventor
Yoshinari Iwaki
能成 岩城
Hitoshi Funato
均 船戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2004262324A priority Critical patent/JP4466295B2/ja
Publication of JP2006076712A publication Critical patent/JP2006076712A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4466295B2 publication Critical patent/JP4466295B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)
  • Discharge By Other Means (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】 離型性を向上させるためのワックスを内包するトナーを用いてトナー画像を形成するものとし、画像の光沢ムラを低減して高光沢の良好な画像を得る。
【解決手段】 トナーは、樹脂バインダーと、色材と、離型性を向上させるワックスとを含むものを用いる。このトナーによるトナー像を記録シート上に転写し、定着装置12で加熱・加圧して定着する。定着後の記録シートは搬送ロール15,16によって排紙トレイ13へ搬送する。搬送ロール15,16の記録シートと接触する表面層15c,16cは熱伝導率の低い材料で形成する。また、記録シートの搬送に搬送ベルトを用いるときには、搬送ベルトの表面層を低熱伝導率の材料で形成する。これにより、トナー像又は記録シートと接触しても熱の移動が少なく、溶融状態のワックスが急冷されない。これにより、画像面が顕著に高光沢となる光沢ムラの発生が抑制される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、静電電位の差による潜像にトナーを選択的に付着させてトナー像を形成し、これを記録シートに転写した後、加熱及び加圧して定着画像とする画像形成装置に関するものである。
粉状のトナーを用いる画像形成装置によって形成される画像は、高精細なものが得られるようになり、写真に近い画像を出力することが可能となっている。このように高精細な画像では、光沢(グロス)についても要求が高くなり、高光沢の画像が要求されることが多い。このため、記録シートとして、表面に光沢剤の被覆層が形成されたいわゆるコート紙が使用され、これにトナー像を転写した後、定着装置でトナー像を充分に加熱して光沢の高いトナー像を形成することが行われている。
しかし、このように高光沢の画像を形成すると、光沢が不均等となる部分つまり光沢のムラが生じやすく、画像の品質を劣化させることがある。光沢ムラの代表的なものとして、いわゆるロールマークがある。これは、図6に示すように、定着装置101で加熱及び加圧された記録シートP上のトナー像が、充分に冷却されていない状態で記録シートを搬送するためのローラ対102に挟み込まれ、ローラの周面がトナー像に接触することによって生じるものである。このようにして生じるロールマーク103は、光沢を低下させるものが多い。
このようなロールマークを低減する技術は、例えば特許文献1及び特許文献2に開示されている。
特許文献1に記載の装置は、定着装置を通過した記録シートに冷却用エアを吹き付け、記録シートが定着装置の下流側に設けられた搬送ロールに接触するまでにトナー像の温度を低下させようとするものである。
また、特許文献2に記載の画像形成装置では、定着装置の下流側でトナーが柔らかい状態にある領域に、この定着済みのトナー画像に加圧接触して平滑にする均し手段が設けられている。これにより、排紙ロールと接触してロールマークが形成されても、その後に均し手段でトナー像の表面を平滑にならし、ロールマークを消去しようとするものである。また、排紙ロールより上流側に均し手段を設け、トナー像の表面を平滑にするとともに、トナーのガラス転移温度以下に冷却された状態で排紙ロールと接触させて、ロールマークの発生を防ぐことも提案されている。
特開2003―21978号公報 特開2003―195663号公報
近年、写真や印刷に近い高光沢のカラー画像を実現するために、ワックスを内包した溶融性の良好なトナーを用いることが提案されている。例えば、このようなトナーをコート紙上に転写し、定着速度を遅くして充分に加熱した状態で定着を行うことによって高光沢の画像を得ることができる。そして、トナーが定着装置内で加熱ロール又は加熱ベルトと接触して高温となっている状態でも、ワックスによって加熱ロール等との離型性が確保される。
しかしながら、上記のように離型性を向上させるためにワックスを含むトナーを用いると、従来のトナーを用いた場合では生じない顕著な光沢ムラが発生することがある。つまり、図6に示すように、定着装置によって加熱及び加圧されてトナー像が定着された記録シートが、充分に冷却されるまでに記録シートの搬送ロールと接触すると、接触した部分が高光沢となって光沢ムラを生じる。この光沢ムラは、特許文献1に記載されている、通常のトナーを用いた画像の光沢が低下するロールマークとは、発生のメカニズムが異なるものであり、光沢が低下するロールマークより目立ち易く、顕著な光沢ムラとなる。
この光沢ムラも、トナー像及び記録シートが充分に冷却されるまで、搬送ロール等を接触させないようにすると生じないことは分かっているが、高光沢の画像を得るためにコート紙のような厚い記録シートを使用する場合には冷却速度が遅く、搬送ロールに接触するまでに充分に冷却するのが難しい場合が生じる。また、充分な冷却機能を有する装置は、小型化が難しい。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、離型性を向上させるためのワックスを内包するトナーを用いたトナー画像の光沢ムラを低減し、高光沢の良好な画像を得ることである。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、 静電電位の差による潜像に粉状のトナーを選択的に付着させてトナー像を形成する像形成手段と、 前記トナー像を直接に記録シートに、又は中間転写体を介して記録シートに転写する転写手段と、 前記記録シート上に転写された前記トナー像を加熱及び加圧して該記録シート上に定着する定着装置とを有する画像形成装置であって、 前記トナーは、樹脂バインダーと、色材と、離型性を向上させるワックスとを含むものであり、 前記定着装置の下流側で前記記録シートに接触して搬送するシート搬送部材の、少なくとも前記記録シートと接触する部分は、熱伝導率が低い材料で形成されている画像形成装置を提供する。
トナーに含まれるワックスは、溶融した状態から急冷されて融点以下にまで温度が下降するとワックスが結晶化して高光沢になることが、本願発明を完成する過程において明らかとなった。本発明は、この事実に基づいてなされたものであり、定着装置の下流側で記録シートと接触するシート搬送部材が熱伝導率の低い材料で形成されているので、トナー像と接触してもトナー像からの熱移動がわずかしか生じない。このため、定着装置で加熱・溶融されてワックスの融点以上の高い温度に維持されているトナー像の温度はほとんど低下せず、ワックスの急冷による結晶化は起こらない。したがって、シート搬送部材との接触部分が顕著に高光沢になることが回避され、光沢ムラの発生が有効に抑制される。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、 前記シート搬送部材は、前記記録シートを両面から挟み込み、回転駆動されるロール対であり、 前記トナー像が形成されている面と接触するロールの、少なくとも表面付近は熱伝導率が低い材料で形成されているものとする。
なお、上記ロールは、例えば金属シャフトで支持されたロール全体が熱伝導率の低い材料で形成されているものでもよいし、記録シートと接触する周面に、熱伝導率の低い材料からなる表面層が形成されているものであってもよい。
この画像形成装置では、シート搬送部材であるロール対は、記録シートを挟み込んだ状態で回転駆動され、記録シートを搬送する。そして、ロールの周面は記録シートの一部と接触するが、ロールの表面層が熱伝導率の低い材料で形成されているので、記録シート又はこれに担持されたトナー像からの熱移動量は小さく、トナー像の温度の低下は少ない。したがって、トナー像の急冷は起こらず、顕著な光沢ムラが生じない。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、 前記シート搬送部材は、複数のロールに張架されて周回駆動される無端状のベルトであり、 該ベルト又は該ベルトの表面層は、熱伝導率が低い材料で形成されているものとする。
この画像形成装置では、定着装置から排出された記録シートは、周回駆動される無端状ベルトに担持されて移動する。このとき、記録シートは無端状のベルトに接触するが、無端状のベルトへの熱移動は少なく、トナー像の温度はわずかしか変化しない。このため、トナー像の急冷によって顕著に高光沢になることはなく、記録シートと無端状のベルトとが均等に接触していなくても、顕著な光沢ムラの発生が抑止される。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の画像形成装置において、 前記ベルトは、複数の貫通する小孔を有するものであり、該ベルトの背面側から吸引し、表面側に負圧を付与して前記記録シートを保持するものとする。
この画像形成装置では、記録シートが負圧によってベルト状に押し付けられ、搬送される。このように記録シートとベルトとが負圧によって密着することになっても、これらの間の熱移動は少ない。したがって、密着部分が記録シートの全域に及んでいなくても、この部分が顕著に高光沢となることはなく、光沢ムラを生じない。
請求項5に係る発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、 前記シート搬送部材は、前記記録シートの縁部を把持して搬送するものであり、把持する部分の前記記録シートと接触する部分は、熱伝導率が低い材料で形成されているものとする。
この装置では、記録シートの縁部がシート搬送部材に把持されるが、接触部分での熱移動は少なく、ワックスが溶融した状態のトナーが急冷されることはない。したがって、この部分が顕著な高光沢になることが防止される。
請求項6に係る発明は、 静電電位の差による潜像に粉状のトナーを選択的に付着させてトナー像を形成する像形成手段と、 前記トナー像を直接に記録シートに、又は中間転写体を介して記録シートに転写する転写手段と、 前記記録シート上に転写された前記トナー像を加熱及び加圧して該記録シート上に定着する定着装置とを有する画像形成装置であって、 前記トナーは、樹脂バインダーと、色材と、離型性を向上させるワックスとを含むものであり、 前記定着装置の下流側で前記記録シートに接触して案内するガイド部材の、少なくとも前記記録シートと接触する部分は、熱伝導率が低い材料で形成されている画像形成装置を提供するものである。
この画像形成装置では、記録シートが定着装置から排出され、トナー像の温度がワックスの融点以上の状態でガイド部材に接触しても、記録シート又はトナー像からガイド部材への熱移動は少なく、トナー像が急冷されることはない。したがって、トナー像の一部が顕著に高光沢となるのが回避される。
請求項7に係る発明は、請求項1から請求項5までのいずれかに記載の画像形成装置において、 前記熱伝導率が低い材料は、熱伝導率が0.05w/(m・°C)以下であるものとする。
熱伝導率が0.05w/(m・°C)以下であると、記録シート又はトナー像と密接してもこれらを急冷するほどの熱移動が生じない。したがって、トナー像の温度がワックスの融点以上であっても、接触したときにワックスの急冷による結晶化が生じない。
以上説明したように、本願発明に係る画像形成装置では、定着装置を通過した後の記録シートに接触するシート搬送部材が、熱伝導率の低い材料で形成され、加熱されてワックスの融点以上となっているトナー像と接触しても、熱移動量が少なく急冷は起こらない。したがって、シート搬送部材と接触する部分が顕著に高光沢となる光沢ムラの発生を抑えることができる。
以下、本願に係る発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、請求項1、請求項2、請求項6又は請求項7に係る発明の一実施形態である画像形成装置を示す概略構成図である。また、図2は定着装置とその下流側に設けられた搬送ロールとを示す概略断面図である。
この画像形成装置は、一様帯電後に像光が照射されて表面に静電電位の差による潜像が形成される円筒状の感光体ドラム1を備えており、この感光体ドラム1の周囲に、感光体ドラム1の表面を一様に帯電させる帯電装置2と、感光体ドラム1に像光を照射して表面に潜像を形成する露光装置3と、感光体ドラム上の潜像にトナーを選択的に転移させてトナー像を形成する現像ユニット4と、感光体ドラム1と対向し、周面の周回が可能に支持される無端ベルト状の中間転写体5と、トナー像の転写後に感光体ドラム1に残留するトナーを除去するクリーニング装置6と、感光体ドラム1の表面を除電する除電露光装置7とを備えている。
また、上記中間転写体5の内側には、感光体ドラム上に形成されたトナー像を中間転写体5に一次転写させる転写帯電器8と、2つの支持ロール9a、9bと、二次転写を行うための転写対向ロール10とが配置されており、これらによって中間転写体5が周回可能に張架されている。上記転写対向ロール10と中間転写体5を介して対向する位置には、中間転写体上のトナー像を記録シートに転写する転写ロール11が配設されており、転写対向ロール10と転写ロール11との圧接部に、用紙トレイ(図示しない)から記録シートPが送り込まれる。また、圧接部の下流側には、記録シート上のトナー像を加熱溶融して記録シートPに圧着する定着装置12が設けられており、その下流側には定着装置12を通過した記録シートを排紙トレイ13へ導くガイド部材14が設けられている。そして、このガイド部材14に沿って搬送ロール15,16(シート搬送部材)が記録シートを搬送するものとなっている。
上記感光体ドラム1は、金属製ドラム表面にSe、a-Si、a-SiC、Cds等の各種無機感光材料、有機感光材料、アモルファスセレン系感光材料、アモルファスシリコン系感光材料等からなる感光体層を形成したものを用いることができる。
上記帯電装置2は、ステンレススチール、アルミニウム等の導電性を有する金属のロールに高抵抗材料のコーティングを施したものであり、感光体ドラム1に当接され、従動回転するようになっている。そして、所定の電圧が印加されることにより、該ロールと感光体ドラム1との接触部近傍における微小間隙内で継続的な放電を生じ、感光体ドラム1の表面をほぼ一様に帯電するものである。
露光装置3は、画像信号に基づいて点滅するレーザー光を発生し、これをポリゴンミラーによって感光体ドラム1の主走査方向にスキャンするものである。これにより感光体ドラム1の表面に静電潜像が形成される。
上記現像ユニット4は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーを収容した4台の現像器4a 〜 4dが回転可能に支持されており、順次各現像器4a 〜 4dが感光体ドラム1と近接・対向して、各色に対応した潜像にトナーを転移して可視像を形成するものである。
この現像器で用いられるトナーは、磁性キャリアと混合されており、主に磁性キャリアとの摩擦により負極性に帯電されるものであって、色材とバインダ樹脂とパラフィンワックスとを含むものである。バインダ樹脂の融点は約250℃、ガラス転移温度は約100℃となっており、パラフィンワックスの融点は約90℃となっている。
ベルト状の上記中間転写体5は、ベース層と表面層との2層構造となっており、ベース層には、耐熱性・強度・表面平滑性を考慮して、ポリイミド、ポリアミド、ポリアミドイミド等の耐熱性樹脂や、アルミニウム、ステンレス等の金属を用い、表面層には、耐熱性およびトナーとの離型性の高いシリコーンゴム、フッ素ゴム等を用いている。
上記転写帯電器8は、感光体ドラム1上のトナー像が、効率よく中間転写体5へ転移するように電圧を印加して中間転写体5の裏面に電荷を付与するものである。また、上記転写ロール11は、導電性もしくは半導電性のロール状部材からなり、転写対向ロール10との間に電圧を印加することによって、中間転写体5上のトナー像を記録シートPに一括転写するものである。
上記定着装置12は、加熱源を内蔵した加熱ロール12aと、この加熱ロール12aに圧接される加圧ロール12bとを備えており、これらが平行に配置されて互いに圧接されるニップ部を形成している。トナー像が転写された記録シートPは、上記ニップ部に送り込まれ、回転駆動される加熱ロール12aと加圧ロール12bとの間で加熱されるとともに加圧され、溶融したトナーが記録シート上に圧着されるものとなっている。
上記加熱ロール12aは、金属製の芯金の周面上に耐熱性ゴム等の弾性体層が形成され、その表面に離型層が形成されたものであり、加熱源としてハロゲンヒーターを内蔵している。加圧ロール12bは、上記加熱ロール12aと同様に金属製の芯金に弾性体層と表面離型層とを積層して被覆したものである。
上記シート搬送部材として設けられた搬送ロール15,16は、図2に示すように、記録シートの搬送路の両側に対向するように設けられ、それぞれは金属製のシャフト20,21によって中心軸線回りに回転が可能に支持されている。上記搬送ロール15,16は、搬送路の幅方向に幅の小さい合成樹脂製のロールが間隔をあけて複数配置されたものであり、それぞれ対となる金属製シャフト20a,20b及び21a,21bに支持された搬送ロール15a,15b及び16a,16bが互いに圧接され、回転駆動されることによって記録シートを挟み込み、搬送するものとなっている。
上記搬送ロール15,16の周面には、ポリスチレンフォームやウレタンフォームあるいはフェノールフォームからなる表面層15c,16cが、厚さ2〜10mm程度で形成されており、この表面層の熱伝導率が、0.05w/(m・℃)以下となっている。
ガイド部材14は、記録シートの搬送路に沿って配置された板状部材であり、搬送路の両側で記録シートの搬送方向を規制するものとなっている。これらのガイド部材14は、上記搬送ロール15,16が幅方向に複数が配列された間に配置されており、搬送ロール15,16が配置された位置を越え、搬送方向に連続して設けられている。そして、搬送ロール15,16は、ガイド部材14の間で記録シートを挟持し、回転駆動によって搬送するものとなっている。
このガイド部材14の、記録シートと対向する側の面には、フェノール樹脂又はシリコン樹脂からなる被覆層が形成されており、この熱伝導率が0.2w/(m・℃)以下となっている。これにより、ガイド部材14と接触する記録シートからガイド部材14への熱移動を低減し、記録シート上のトナー像が急冷されないようにしている。
なお、上記ガイド部材は、上記被覆層として用いた熱伝導率の低い材料で主要部が形成されたものであってもよい。
このような画像形成装置において、トナー像の形成は次のような工程によって行われる。
まず、感光体ドラム1の表面が帯電装置2でほぼ一様に帯電され、つづいて露光装置3から像光が照射されて感光体1の表面に静電電位の差による潜像が形成される。そして、感光体ドラム1の回転により、現像ユニット4の1つの現像器4aと対向する位置に移動し、現像器4aから1色目のトナーが転移され、トナー像が形成される。このトナー像は、感光体ドラム1の周回移動により中間転写体5との対向位置に搬送され、中間転写体上に静電的に一次転写される。一方、一次転写後に感光体ドラム1上に残留するトナーはクリーニング装置6により除去され、感光体ドラム1の表面は除電露光装置7により電位的に初期化され、再び帯電装置2との対向位置に移動する。
以後、現像ユニット4の3つの現像器4b、4c、4dが順次、感光体ドラム1と対向する位置に移動し、同様に2色目、3色目、4色目のトナー像が順次形成され、中間転写体5上に重ねて転写される。なお、このとき二次転写のための転写ロール11は、中間転写体5と接触しない位置に後退している。
中間転写体5上で重ね合わされたトナー像は、中間転写体5の周回移動により、転写ロール11と転写対向ロール10との対向位置に搬送され、用紙トレイから送り込まれた記録シートPに当接される。転写ロール11と中間転写体5との間には転写用バイアス電圧が印加されており、トナー像は記録シート上に静電的に二次転写される。そして、トナー像が転写された記録シートPは定着装置12へと搬送される。
定着装置12は、画像形成装置の電源が投入されるとともに予備加熱が行われて、加熱ロール12aが所定の温度に加熱された待機状態となっており、画像形成動作の開始とともにさらに加熱されて、記録シートが搬送されてきたときには、トナー像の定着に充分な温度となる。そして、加圧ロール12bとの間のニップ部に導かれた記録シートPを加熱するとともに加圧し、溶融したトナーを記録シート上に押し付けて定着画像とする。
定着装置12から送り出された記録シートは、下流側にある搬送ロール15a,15b及び16a,16bに挟み込まれ、搬送される。この搬送ロール15,16の記録シートと接触する部分には、熱伝導率の低い被覆層が形成されているので、記録シートが搬送ロール15,16に挟み込まれても記録シート及びトナー像の熱は搬送ロール15,16にほとんど移動せず、トナー像の温度はほとんど変わらない。したがって、搬送ロール15,16との接触で、トナー像の温度がトナーに含まれるワックスの融点以上から融点以下にまで急冷されるのを回避することができる。したがって、搬送ロールとの接触による光沢ムラの発生が防止される。
また、搬送路で記録シートPの搬送方向を規制するガイド部材14も表面付近は熱伝導率が低い材料で被覆されているので、定着装置12を通過した後で、高温となっているトナー像又は記録シートがガイド部材14に接触しても熱移動は少なく、急冷されることはない。したがって、ガイド部材14との接触によっても顕著に高光沢となる光沢ムラは発生しない、
搬送ロール15,16によって搬送され、排紙トレイ13に排出された記録シートは、排紙トレイ内で均一にゆっくりと冷却され、光沢ムラを生じることなく良好な画像が得られる。
また、図3に示すように、1枚の記録シートの両面に画像を形成する機能を有する画像形成装置では、記録シートと接触するゲート17も熱伝導率の小さい材料で被覆されたものとするのが良い。そして、搬送方向を反転して転写ロール11が中間転写体5と対向する2次転写部の上流へ記録シートを送り返す両面搬送路18も、先に定着したトナー像の温度がワックスの融点以上となっている領域では、記録シートと接触する搬送ロール及びガイド部材が熱伝導率の低い材料で被覆されているものとする。
図4は、請求項3又は請求項4に係る発明の一実施形態である画像形成装置を示す概略構成図である。
この画像形成装置では、シート搬送部材が2つのロール35,36に張架されて周回移動する搬送ベルト34となっており、トナー像が定着された記録シートをこの搬送ベルト34上に担持して搬送するものである。
この搬送ベルトは、ポリイミド等の耐熱性を有する合成樹脂で基材が形成され、その外周面に熱伝導率の低い、ウレタンフォームや、フェノールフォームからなる被覆層が形成されている。また、この搬送ベルト34は、ほぼ一様に分布する多数の小孔が形成されており、ベルトの背面側に空気吸引装置37が設けられている。これにより、上記小孔を介して搬送ベルトの外周部の空気を吸引し、搬送ベルトの外周面上に負圧を形成するようになっている。
上記以外の構成は、図1に示す画像形成装置と変わらない。
なお、上記搬送ベルトは、全体が上記被覆層に相当する熱伝導率の低い材料で形成されたものであってもよい。
この画像形成装置では、定着装置12でトナー像が定着された記録シートは、上記搬送ベルト34上に載置され、空気吸引装置37による負圧で搬送ベルト34上に押し付けられる。これにより、しっかりと保持されて搬送される。このとき、記録シートは搬送ベルト34に密着するが、搬送ベルト34の表面には低熱伝導率の被覆層が形成されており、搬送ベルト34への熱移動による急冷は生じない。したがって、急冷によって顕著に高光沢となる光沢ムラが防止される。
図5は、請求項5に係る発明の一実施形態である画像形成装置を示す概略構成図である。
この画像形成装置は、図4に示す画像形成装置と同様に、定着装置12の下流側に設けられたシート搬送部材が2つのロール45,46に張架された搬送ベルト44となっている。そして、この搬送ベルト44には、記録シートの先端部を把持するグリッパー47が設けられており、記録シートをベルト上に担持するとともに先端部を把持して周回移動するものとなっている。
この搬送ベルト44も、図4に示す画像形成装置で用いられているものと同様に、表面に低熱伝導材料の被覆層を有しており、トナー像の急冷を防止するようになっている。また、グリッパー47は記録シートの先端部と接触する部分が同じ低熱伝導率の材料によって被覆され、先端部のグリッパー47と接触する部分が顕著に高光沢となるのを防止するようになっている。
この画像形成装置では、搬送ベルト44との接触及び先端部がグリッパー47に把持されることによるトナー像の急冷を防止することができ、搬送ベルト44やグリッパー47と接触した部分が顕著に高光沢となって光沢ムラとなるのを防止することができる。
請求項1、請求項2、請求項6又は請求項7に係る発明の一実施形態である画像形成装置を示す概略構成図である。 図1に示す画像形成装置の定着装置と、その下流側に設けられた搬送ロールとを示す概略構成図である。 図1に示す画像形成装置に、両面に画像を形成する機能を付加した装置の概略構成図である。 請求項3又は請求項4に係る発明の一実施形態である画像形成装置を示す概略構成図である。 請求項5に係る発明の一実施形態である画像形成装置を示す概略構成図である。 従来の画像形成装置における問題点を説明するための概略斜視図であって、定着装置、その下流側に設けられた搬送ロール及び記録シート上に生じたロールマークを示す図である。
符号の説明
1:感光体ドラム, 2:帯電装置, 3:露光装置, 4:現像ユニット, 5:中間転写体, 6:クリーニング装置, 7:除電露光装置, 8:転写帯電器, 9:支持ロール, 10:転写対向ロール, 11:転写ロール, 12:定着装置, 13:排紙トレイ, 14:ガイド部材, 15,16:搬送ロール, 15c,16c:搬送ロールの被覆層, 17:ゲート, 18:両面搬送路,
20,21:金属製シャフト,
34:搬送ベルト, 35,36:ベルトを張架するロール, 37:空気吸引装置,
44:搬送ベルト, 45,46:バルトを張架するロール, 47:グリッパー

Claims (7)

  1. 静電電位の差による潜像に粉状のトナーを選択的に付着させてトナー像を形成する像形成手段と、
    前記トナー像を直接に記録シートに、又は中間転写体を介して記録シートに転写する転写手段と、
    前記記録シート上に転写された前記トナー像を加熱及び加圧して該記録シート上に定着する定着装置とを有する画像形成装置であって、
    前記トナーは、樹脂バインダーと、色材と、離型性を向上させるワックスとを含むものであり、
    前記定着装置の下流側で前記記録シートに接触して搬送するシート搬送部材の、少なくとも前記記録シートと接触する部分は、熱伝導率が低い材料で形成されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記シート搬送部材は、前記記録シートを両面から挟み込み、回転駆動されるロール対であり、
    前記トナー像が形成されている面と接触するロールの、少なくとも表面付近は熱伝導率が低い材料で形成されていることを特徴する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記シート搬送部材は、複数のロールに張架されて周回駆動される無端状のベルトであり、
    該ベルト又は該ベルトの表面層は、熱伝導率が低い材料で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記ベルトは、複数の貫通する小孔を有するものであり、該ベルトの背面側から吸引し、表面側に負圧を付与して前記記録シートを保持するものであることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記シート搬送部材は、前記記録シートの縁部を把持して搬送するものであり、把持する部分の前記記録シートと接触する部分は、熱伝導率が低い材料で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 静電電位の差による潜像に粉状のトナーを選択的に付着させてトナー像を形成する像形成手段と、
    前記トナー像を直接に記録シートに、又は中間転写体を介して記録シートに転写する転写手段と、
    前記記録シート上に転写された前記トナー像を加熱及び加圧して該記録シート上に定着する定着装置とを有する画像形成装置であって、
    前記トナーは、樹脂バインダーと、色材と、離型性を向上させるワックスとを含むものであり、
    前記定着装置の下流側で前記記録シートに接触して案内するガイド部材の、少なくとも前記記録シートと接触する部分は、熱伝導率が低い材料で形成されていることを特徴とする画像形成装置。
  7. 前記熱伝導率が低い材料は、熱伝導率が0.05w/(m・°C)以下であること特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかに記載の画像形成装置。
JP2004262324A 2004-09-09 2004-09-09 画像形成装置 Active JP4466295B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004262324A JP4466295B2 (ja) 2004-09-09 2004-09-09 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004262324A JP4466295B2 (ja) 2004-09-09 2004-09-09 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006076712A true JP2006076712A (ja) 2006-03-23
JP4466295B2 JP4466295B2 (ja) 2010-05-26

Family

ID=36156493

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004262324A Active JP4466295B2 (ja) 2004-09-09 2004-09-09 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4466295B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7958988B2 (en) 2007-05-14 2011-06-14 Ricoh Company, Limited Conveying device and image forming apparatus
JP2011116543A (ja) * 2009-12-07 2011-06-16 Fuji Xerox Co Ltd シート材搬送装置、画像形成装置
JP2011121662A (ja) * 2009-12-08 2011-06-23 Fuji Xerox Co Ltd シート材搬送装置、画像形成装置
JP2011121677A (ja) * 2009-12-09 2011-06-23 Fuji Xerox Co Ltd シート材搬送装置、画像形成装置
JP2011121675A (ja) * 2009-12-09 2011-06-23 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2011121674A (ja) * 2009-12-09 2011-06-23 Fuji Xerox Co Ltd シート材搬送装置、画像形成装置
CN113993800A (zh) * 2019-06-28 2022-01-28 富士胶片商业创新有限公司 输送装置、定影装置以及图像形成装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7958988B2 (en) 2007-05-14 2011-06-14 Ricoh Company, Limited Conveying device and image forming apparatus
JP2011116543A (ja) * 2009-12-07 2011-06-16 Fuji Xerox Co Ltd シート材搬送装置、画像形成装置
JP2011121662A (ja) * 2009-12-08 2011-06-23 Fuji Xerox Co Ltd シート材搬送装置、画像形成装置
JP2011121677A (ja) * 2009-12-09 2011-06-23 Fuji Xerox Co Ltd シート材搬送装置、画像形成装置
JP2011121675A (ja) * 2009-12-09 2011-06-23 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2011121674A (ja) * 2009-12-09 2011-06-23 Fuji Xerox Co Ltd シート材搬送装置、画像形成装置
CN113993800A (zh) * 2019-06-28 2022-01-28 富士胶片商业创新有限公司 输送装置、定影装置以及图像形成装置
CN113993800B (zh) * 2019-06-28 2024-04-09 富士胶片商业创新有限公司 输送装置、定影装置以及图像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4466295B2 (ja) 2010-05-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH05165350A (ja) 定着装置
JP3221355B2 (ja) 画像形成方法および画像形成装置
JP2001075376A (ja) 画像形成装置
JP2004151260A (ja) 画像形成方法および画像形成装置
JP4466295B2 (ja) 画像形成装置
JP2004198556A (ja) 定着装置、およびそれを備える画像形成装置
JP2004258537A (ja) 加熱装置
JP2008102346A (ja) 画像形成装置、搬送冷却装置及び冷却ローラ
JP2006003404A (ja) 画像形成装置、および画像形成方法
JP2018185379A (ja) 画像形成装置
US7020433B2 (en) Transfer material conveying apparatus and image forming apparatus
JP2005128338A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP4572635B2 (ja) 画像形成装置
JP2005173259A (ja) 画像形成装置
JP2004093842A (ja) 加熱装置および画像形成装置
JP2006091360A (ja) 画像形成装置、画像形成方法および光沢処理装置
JP2006064978A (ja) 画像形成装置
JP2003233266A (ja) 定着装置及びその定着装置を具備する画像形成装置
JP2004258535A (ja) 加熱装置
JP2004205673A (ja) 定着装置
JP2006267910A (ja) 画像形成装置
JP2006078745A (ja) 画像形成装置
JP4576860B2 (ja) 記録材除湿装置
JP2006064979A (ja) 画像形成装置
JP2005049565A (ja) 転写定着装置及びこれを備えた画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20070705

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070816

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090616

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090623

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090824

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100202

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100215

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4466295

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130305

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130305

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140305

Year of fee payment: 4

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350