JPH09120224A - 定着装置 - Google Patents
定着装置Info
- Publication number
- JPH09120224A JPH09120224A JP27728995A JP27728995A JPH09120224A JP H09120224 A JPH09120224 A JP H09120224A JP 27728995 A JP27728995 A JP 27728995A JP 27728995 A JP27728995 A JP 27728995A JP H09120224 A JPH09120224 A JP H09120224A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roller
- fixing
- toner
- pressure
- cleaning
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 定着ローラに付着したトナーを確実に除去す
る。 【解決手段】 定着ローラ5に定着クリーニング部材1
8を接触させ、加圧ローラ6に加圧クリーニング部材1
7を接触させ、トナーの離型性については、定着ローラ
5の弾性体5bが最も優れ、これに加圧ローラ6の弾性
体6b、加圧クリーニング部材17が順次続き、定着ク
リーニング部材18が最も劣るように定める。これによ
り、転写紙3のトナーが直接付着し易い定着ローラ5上
のトナーを、最も離型性が劣る定着クリーニング部材1
8側に効果的に転移させる。定着ローラ5から加圧ロー
ラ6にトナーが転移したとしても、加圧ローラ6より離
型性が劣る加圧クリーニング部材17により容易に除去
するようにした。さらに、非定着時には定着ローラ5か
ら離反させた定着クリーニング部材(ローラ)18上の
トナーをスクレーパ20により除去するようにした。
る。 【解決手段】 定着ローラ5に定着クリーニング部材1
8を接触させ、加圧ローラ6に加圧クリーニング部材1
7を接触させ、トナーの離型性については、定着ローラ
5の弾性体5bが最も優れ、これに加圧ローラ6の弾性
体6b、加圧クリーニング部材17が順次続き、定着ク
リーニング部材18が最も劣るように定める。これによ
り、転写紙3のトナーが直接付着し易い定着ローラ5上
のトナーを、最も離型性が劣る定着クリーニング部材1
8側に効果的に転移させる。定着ローラ5から加圧ロー
ラ6にトナーが転移したとしても、加圧ローラ6より離
型性が劣る加圧クリーニング部材17により容易に除去
するようにした。さらに、非定着時には定着ローラ5か
ら離反させた定着クリーニング部材(ローラ)18上の
トナーをスクレーパ20により除去するようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式によ
り転写紙に転写されたトナー画像を、加熱及び加圧方式
により定着する定着装置に関する。
り転写紙に転写されたトナー画像を、加熱及び加圧方式
により定着する定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の定着装置では、転写紙上のトナ
ーが定着ローラに付着した場合には、定着ローラに付着
したトナーが転写紙に転写されてしまう。とくに、フル
カラーの画像形成装置に使用されるトナーは軟化点が低
いため定着ローラに付着し易い。このため、定着ローラ
に離型剤を塗布してクリーニングローラにより払拭する
ことが行われている。
ーが定着ローラに付着した場合には、定着ローラに付着
したトナーが転写紙に転写されてしまう。とくに、フル
カラーの画像形成装置に使用されるトナーは軟化点が低
いため定着ローラに付着し易い。このため、定着ローラ
に離型剤を塗布してクリーニングローラにより払拭する
ことが行われている。
【0003】その従来例として、特開昭60−7677
8号公報に記載されているように、定着ローラに、この
定着ローラよりトナーの離型性が劣る加圧ローラを圧接
し、この加圧ローラに、この加圧ローラよりトナーの離
型性が劣るクリーニングローラを接触させ、定着ローラ
に付着したトナーを加圧ローラに転移させ、この加圧ロ
ーラ上のトナーをクリーニングローラにより除去するよ
うにした発明がある。また、特開昭53−3345号公
報に記載されているように、定着ローラに付着したトナ
ーを、低温に維持したクリーニングローラにより除去す
るようにした発明がある。
8号公報に記載されているように、定着ローラに、この
定着ローラよりトナーの離型性が劣る加圧ローラを圧接
し、この加圧ローラに、この加圧ローラよりトナーの離
型性が劣るクリーニングローラを接触させ、定着ローラ
に付着したトナーを加圧ローラに転移させ、この加圧ロ
ーラ上のトナーをクリーニングローラにより除去するよ
うにした発明がある。また、特開昭53−3345号公
報に記載されているように、定着ローラに付着したトナ
ーを、低温に維持したクリーニングローラにより除去す
るようにした発明がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開昭60−7677
8号公報に記載された発明は、定着ローラに接触するク
リーニングローラが存在しない。これにより、定着ロー
ラに付着したトナーは加圧ローラ側に転移するが、この
ときに定着ローラと加圧ローラとの間に転写紙が存在し
ていると、定着ローラに付着したトナーが転写紙の定着
面側に付着してしまう。また、定着ローラにシリコンオ
イル等の離型剤を塗布する離型剤塗布部材を設けた場
合、この離型剤塗布部材に定着ローラ上のトナーが入り
込み、離型剤の塗布ムラの原因となる。特開昭53−3
345号公報に記載された発明は、定着ローラから除去
しきれないトナーが加圧ローラに転移することもあるの
で、両面印刷における二回目(裏面)の定着時に、加圧
ローラ上に転移したトナーが一回目(表面)に定着した
画像形成面に転写されることがある。
8号公報に記載された発明は、定着ローラに接触するク
リーニングローラが存在しない。これにより、定着ロー
ラに付着したトナーは加圧ローラ側に転移するが、この
ときに定着ローラと加圧ローラとの間に転写紙が存在し
ていると、定着ローラに付着したトナーが転写紙の定着
面側に付着してしまう。また、定着ローラにシリコンオ
イル等の離型剤を塗布する離型剤塗布部材を設けた場
合、この離型剤塗布部材に定着ローラ上のトナーが入り
込み、離型剤の塗布ムラの原因となる。特開昭53−3
345号公報に記載された発明は、定着ローラから除去
しきれないトナーが加圧ローラに転移することもあるの
で、両面印刷における二回目(裏面)の定着時に、加圧
ローラ上に転移したトナーが一回目(表面)に定着した
画像形成面に転写されることがある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
トナーの離型性が良好な弾性体により表面が形成され内
部にヒータを有してモータにより駆動される回転自在の
定着ローラと、この定着ローラに離型剤を塗布する離型
剤供給部と、前記トナーの離型性が前記定着ローラの前
記弾性体よりも劣る弾性体により表面が形成されて前記
定着ローラに圧接された回転自在の加圧ローラと、前記
トナーの離型性が前記加圧ローラの前記弾性体よりも劣
る材料により表面が形成されて前記加圧ローラに接触さ
れた加圧クリーニング部材と、前記トナーの離型性が前
記加圧クリーニング部材よりも劣る材料により表面が形
成されて前記定着ローラに接触された定着クリーニング
部材と、を備えている。したがって、転写紙のトナーが
直接付着し易い定着ローラ上のトナーは、最も離型性が
劣る定着クリーニング部材側に効果的に転移する。定着
ローラから加圧ローラにトナーが転移したとしても、加
圧ローラより離型性が劣る加圧クリーニング部材により
容易に除去される。
トナーの離型性が良好な弾性体により表面が形成され内
部にヒータを有してモータにより駆動される回転自在の
定着ローラと、この定着ローラに離型剤を塗布する離型
剤供給部と、前記トナーの離型性が前記定着ローラの前
記弾性体よりも劣る弾性体により表面が形成されて前記
定着ローラに圧接された回転自在の加圧ローラと、前記
トナーの離型性が前記加圧ローラの前記弾性体よりも劣
る材料により表面が形成されて前記加圧ローラに接触さ
れた加圧クリーニング部材と、前記トナーの離型性が前
記加圧クリーニング部材よりも劣る材料により表面が形
成されて前記定着ローラに接触された定着クリーニング
部材と、を備えている。したがって、転写紙のトナーが
直接付着し易い定着ローラ上のトナーは、最も離型性が
劣る定着クリーニング部材側に効果的に転移する。定着
ローラから加圧ローラにトナーが転移したとしても、加
圧ローラより離型性が劣る加圧クリーニング部材により
容易に除去される。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、定着クリーニング部材は回転自在に支持さ
れた定着クリーニングローラであり、加圧クリーニング
部材は回転自在に支持された加圧クリーニングローラで
ある。したがって、定着クリーニングローラ及び加圧ク
リーニングローラの外周面を満遍なく使用することが可
能となる。
明において、定着クリーニング部材は回転自在に支持さ
れた定着クリーニングローラであり、加圧クリーニング
部材は回転自在に支持された加圧クリーニングローラで
ある。したがって、定着クリーニングローラ及び加圧ク
リーニングローラの外周面を満遍なく使用することが可
能となる。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、定着クリーニング部材は回転自在の定着ク
リーニングローラであり、この定着クリーニングローラ
を定着ローラに対し定着期間では接触させ非定着期間で
は離反させる接離駆動機構と、前記定着ローラから離反
した前記定着クリーニングローラに接触するスクレーパ
と、前記定着クリーニングローラが前記定着ローラから
離反されたときに連結される回転駆動部とを設けた。し
たがって、非定着時に接離駆動機構が定着クリーニング
ローラを定着ローラから離反させると、定着ローラは自
然に冷却されるとともにスクレーパに接触し、かつ、回
転駆動部に連結されて回転する。これにより、定着ロー
ラから払拭した定着クリーニングローラ上のトナーがス
クレーパにより除去される。
明において、定着クリーニング部材は回転自在の定着ク
リーニングローラであり、この定着クリーニングローラ
を定着ローラに対し定着期間では接触させ非定着期間で
は離反させる接離駆動機構と、前記定着ローラから離反
した前記定着クリーニングローラに接触するスクレーパ
と、前記定着クリーニングローラが前記定着ローラから
離反されたときに連結される回転駆動部とを設けた。し
たがって、非定着時に接離駆動機構が定着クリーニング
ローラを定着ローラから離反させると、定着ローラは自
然に冷却されるとともにスクレーパに接触し、かつ、回
転駆動部に連結されて回転する。これにより、定着ロー
ラから払拭した定着クリーニングローラ上のトナーがス
クレーパにより除去される。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図面に基
づいて説明する。図1は定着装置の全体構造を示す縦断
側面図、図2は定着クリーニングローラが定着ローラに
接触する状態を示す一部の縦断側面図、図3は定着クリ
ーニングローラが定着ローラから離反しスクレーパに接
触する状態を示す一部の縦断側面図、図4は回転駆動部
の構造を示す斜視図、図5は定着クリーニングローラの
定着ローラに対する接離動作及び駆動動作のタイミング
を示すタイムチャートである。
づいて説明する。図1は定着装置の全体構造を示す縦断
側面図、図2は定着クリーニングローラが定着ローラに
接触する状態を示す一部の縦断側面図、図3は定着クリ
ーニングローラが定着ローラから離反しスクレーパに接
触する状態を示す一部の縦断側面図、図4は回転駆動部
の構造を示す斜視図、図5は定着クリーニングローラの
定着ローラに対する接離動作及び駆動動作のタイミング
を示すタイムチャートである。
【0009】図1に示すように、上部カバー1と下部カ
バー2との間に転写紙3を通す通路4が形成され、この
通路4を間にして、モータ(図示せず)に駆動される定
着ローラ5とこの定着ローラ5に圧接された加圧ローラ
6とが対向配置されている。これらの定着ローラ5と加
圧ローラ6とは、それぞれ円筒形の芯金5a,6aの外
周を耐熱性の弾性体5b,6bで被覆してなり、芯金5
a,6bの中心にはヒータ5c,6cが挿通されてい
る。通路4の出口側には転写紙3を排紙する対の排紙ロ
ーラ7が回転自在に設けられている。また、上部カバー
1には定着ローラ5から転写紙3を剥離する剥離爪8が
スプリング9の付勢力により定着ローラ5に接触されて
回動自在に設けられている。
バー2との間に転写紙3を通す通路4が形成され、この
通路4を間にして、モータ(図示せず)に駆動される定
着ローラ5とこの定着ローラ5に圧接された加圧ローラ
6とが対向配置されている。これらの定着ローラ5と加
圧ローラ6とは、それぞれ円筒形の芯金5a,6aの外
周を耐熱性の弾性体5b,6bで被覆してなり、芯金5
a,6bの中心にはヒータ5c,6cが挿通されてい
る。通路4の出口側には転写紙3を排紙する対の排紙ロ
ーラ7が回転自在に設けられている。また、上部カバー
1には定着ローラ5から転写紙3を剥離する剥離爪8が
スプリング9の付勢力により定着ローラ5に接触されて
回動自在に設けられている。
【0010】さらに、前記定着ローラ5に離型剤を供給
する離型剤供給部10が設けられている。この離型剤供
給部10は、離型剤収納部11に収納された離型剤12
をフェルト等の吸収部材13により吸い上げ、供給ロー
ラ14と塗布ローラ15とを介して定着ローラ5の外周
に塗布する構造である。さらに、上部カバー1と下部カ
バー2とには、定着ローラ5又は加圧ローラ6の温度を
検出してヒータ5c,6cへの通電を制御するサーミス
タ16が設けられている。
する離型剤供給部10が設けられている。この離型剤供
給部10は、離型剤収納部11に収納された離型剤12
をフェルト等の吸収部材13により吸い上げ、供給ロー
ラ14と塗布ローラ15とを介して定着ローラ5の外周
に塗布する構造である。さらに、上部カバー1と下部カ
バー2とには、定着ローラ5又は加圧ローラ6の温度を
検出してヒータ5c,6cへの通電を制御するサーミス
タ16が設けられている。
【0011】前記下部カバー2には、前記加圧ローラ6
に常時弾性的に接触する加圧クリーニング部材である加
圧クリーニングローラ17が回転自在に支持されてい
る。また、前記上部カバー1には、定着クリーニング部
材である定着クリーニングローラ18を前記定着ローラ
5に対して定着期間では接触させ非定着期間では離反さ
せる接離駆動機構19(図2及び図3参照)と、定着ロ
ーラ5から離反した定着クリーニングローラ18に接触
するスクレーパ20とが設けられている。
に常時弾性的に接触する加圧クリーニング部材である加
圧クリーニングローラ17が回転自在に支持されてい
る。また、前記上部カバー1には、定着クリーニング部
材である定着クリーニングローラ18を前記定着ローラ
5に対して定着期間では接触させ非定着期間では離反さ
せる接離駆動機構19(図2及び図3参照)と、定着ロ
ーラ5から離反した定着クリーニングローラ18に接触
するスクレーパ20とが設けられている。
【0012】接離駆動機構19は、定着クリーニングロ
ーラ18を回転自在に支持するとともに支点軸21を中
心に回動するフレーム22と、モータ(図示せず)に駆
動されてフレーム22を定着ローラ5から離反させる回
転自在のカム23と、フレーム22の両側を定着ローラ
5側に付勢するスプリング24とにより形成されてい
る。定着クリーニングローラ18の一端にはギヤ25が
固定的に設けられ、このギヤ25は定着ローラ5から定
着クリーニングローラ18が離反したときに回転駆動部
26に連結されるように構成されている。この回転駆動
部26は、ギヤ25が噛合される駆動ギヤ27と、この
駆動ギヤ27を駆動するモータ28とよりなる。
ーラ18を回転自在に支持するとともに支点軸21を中
心に回動するフレーム22と、モータ(図示せず)に駆
動されてフレーム22を定着ローラ5から離反させる回
転自在のカム23と、フレーム22の両側を定着ローラ
5側に付勢するスプリング24とにより形成されてい
る。定着クリーニングローラ18の一端にはギヤ25が
固定的に設けられ、このギヤ25は定着ローラ5から定
着クリーニングローラ18が離反したときに回転駆動部
26に連結されるように構成されている。この回転駆動
部26は、ギヤ25が噛合される駆動ギヤ27と、この
駆動ギヤ27を駆動するモータ28とよりなる。
【0013】前記各ローラ5,6,17,18のトナー
やその他の異物の離型性は次のように差が付けられてい
る。その離型性は、定着ローラ5の弾性体5bが最も優
れ、これに加圧ローラ6の弾性体6b、加圧クリーニン
グローラ17が順次続き、定着クリーニングローラ18
が最も劣るように定められている。具体的には、定着ロ
ーラ5と加圧ローラ6との弾性体5b,6bの材料とし
ては、例えば、RTVシリコンゴム(Room Temperatu
er Vulcanization SiliconeRubber )が挙げられ
る。定着ローラ5の弾性体5aは直径が60mm、肉厚
が1.5mm、加圧ローラ6は直径が60mm、肉厚が
4mm、両ローラ5,6のニップ幅(接触する周方向の
長さ)は10mmに定められている。加圧クリーニング
ローラ17と定着クリーニングローラ18とは、それぞ
れアルミニウムの芯金の外周に、ポリイミド系樹脂とフ
ッ素系樹脂(PFA、PTFE等)との混合物からなる
コーティング剤をコーティングすることにより形成され
ているが、定着クリーニングローラ18の方がフッ素系
樹脂の混合率が低く、その混合率が低い分だけトナーの
離型性が劣る。
やその他の異物の離型性は次のように差が付けられてい
る。その離型性は、定着ローラ5の弾性体5bが最も優
れ、これに加圧ローラ6の弾性体6b、加圧クリーニン
グローラ17が順次続き、定着クリーニングローラ18
が最も劣るように定められている。具体的には、定着ロ
ーラ5と加圧ローラ6との弾性体5b,6bの材料とし
ては、例えば、RTVシリコンゴム(Room Temperatu
er Vulcanization SiliconeRubber )が挙げられ
る。定着ローラ5の弾性体5aは直径が60mm、肉厚
が1.5mm、加圧ローラ6は直径が60mm、肉厚が
4mm、両ローラ5,6のニップ幅(接触する周方向の
長さ)は10mmに定められている。加圧クリーニング
ローラ17と定着クリーニングローラ18とは、それぞ
れアルミニウムの芯金の外周に、ポリイミド系樹脂とフ
ッ素系樹脂(PFA、PTFE等)との混合物からなる
コーティング剤をコーティングすることにより形成され
ているが、定着クリーニングローラ18の方がフッ素系
樹脂の混合率が低く、その混合率が低い分だけトナーの
離型性が劣る。
【0014】このような構成において、図示しない感光
体上で現像されたトナー像が転写された転写紙3は定着
ローラ5と加圧ローラ6とのニップ部に向けて搬送さ
れ、このときの転写紙3の位置がセンサ(図示せず)に
より検出され、その検出信号により、モータによるカム
23の回転運動、モータ28の駆動が制御される。
体上で現像されたトナー像が転写された転写紙3は定着
ローラ5と加圧ローラ6とのニップ部に向けて搬送さ
れ、このときの転写紙3の位置がセンサ(図示せず)に
より検出され、その検出信号により、モータによるカム
23の回転運動、モータ28の駆動が制御される。
【0015】図5に示すタイムチャートを参照すれば、
定着ローラ5と加圧ローラ6とのニップ部に転写紙3が
存在する期間は定着期間(コピー中)であり、この定着
期間の前後に時間的な余裕を見込んで定着ローラ5に定
着クリーニングローラ18を接触させる。これは図2に
示すように、カム23はフレーム22から退避し、フレ
ーム22がスプリング24の付勢力により定着ローラ5
側に回動することによるものである。また、この定着期
間ではモータ28は駆動されない。非定着期間では、図
3に示すように、カム23がモータに駆動されてスプリ
ング24の付勢力に抗してフレーム22を押圧するの
で、定着クリーニングローラ18が定着ローラ5から離
反しスクレーパ20に接触し、定着クリーニングローラ
18のギヤ25が駆動ギヤ27に噛合される。この非定
着期間ではモータ28を駆動することにより定着クリー
ニングローラ18が回転する。
定着ローラ5と加圧ローラ6とのニップ部に転写紙3が
存在する期間は定着期間(コピー中)であり、この定着
期間の前後に時間的な余裕を見込んで定着ローラ5に定
着クリーニングローラ18を接触させる。これは図2に
示すように、カム23はフレーム22から退避し、フレ
ーム22がスプリング24の付勢力により定着ローラ5
側に回動することによるものである。また、この定着期
間ではモータ28は駆動されない。非定着期間では、図
3に示すように、カム23がモータに駆動されてスプリ
ング24の付勢力に抗してフレーム22を押圧するの
で、定着クリーニングローラ18が定着ローラ5から離
反しスクレーパ20に接触し、定着クリーニングローラ
18のギヤ25が駆動ギヤ27に噛合される。この非定
着期間ではモータ28を駆動することにより定着クリー
ニングローラ18が回転する。
【0016】定着クリーニングローラ18が定着ローラ
5に接触する定着期間中に、転写紙3のトナーが直接付
着し易い定着ローラ5上のトナーは、最も離型性が劣る
定着クリーニングローラ18側に効果的に転移する。こ
のため、定着ローラ5から加圧ローラ6へのトナーの転
移量は少ない。転移したとしても加圧ローラ6より離型
性が劣る加圧クリーニングローラ17により容易に除去
される。したがって、フルカラーのために軟化点が低い
トナーを用いて両面印刷を行う場合でも、転写紙3の定
着面をトナーで汚す状態を極めて有効に回避することが
できる。これは請求項1記載の発明に対応する効果であ
る。
5に接触する定着期間中に、転写紙3のトナーが直接付
着し易い定着ローラ5上のトナーは、最も離型性が劣る
定着クリーニングローラ18側に効果的に転移する。こ
のため、定着ローラ5から加圧ローラ6へのトナーの転
移量は少ない。転移したとしても加圧ローラ6より離型
性が劣る加圧クリーニングローラ17により容易に除去
される。したがって、フルカラーのために軟化点が低い
トナーを用いて両面印刷を行う場合でも、転写紙3の定
着面をトナーで汚す状態を極めて有効に回避することが
できる。これは請求項1記載の発明に対応する効果であ
る。
【0017】また、定着クリーニング部材として回転自
在に支持された定着クリーニングローラ18を用い、加
圧クリーニング部材として回転自在に支持された加圧ク
リーニングローラ17を用いたので、定着クリーニング
ローラ18及び加圧クリーニングローラ17の外周面を
満遍なく使用することが可能となる。これにより、使用
可能期間を長くすることができる。これは請求項2記載
の発明に対応する効果である。
在に支持された定着クリーニングローラ18を用い、加
圧クリーニング部材として回転自在に支持された加圧ク
リーニングローラ17を用いたので、定着クリーニング
ローラ18及び加圧クリーニングローラ17の外周面を
満遍なく使用することが可能となる。これにより、使用
可能期間を長くすることができる。これは請求項2記載
の発明に対応する効果である。
【0018】定着クリーニングローラ18を定着ローラ
5から離反させた非定着時には、定着ローラ5から定着
クリーニングローラ18に転移したトナーがスクレーパ
20により除去される。しかも、定着クリーニングロー
ラ18から離れた定着クリーニングローラ18は自然に
冷却されるため、熱により溶解していたトナーは軟質で
はあるが固形化に向かう。これにより、定着クリーニン
グローラ18のトナーをスクレーパ20により除去し易
くすることができる。これにより、長期にわたり定着ロ
ーラ5に対するクリーニング効果を良好に維持すること
ができる。これは請求項3記載の発明に対応する効果で
ある。
5から離反させた非定着時には、定着ローラ5から定着
クリーニングローラ18に転移したトナーがスクレーパ
20により除去される。しかも、定着クリーニングロー
ラ18から離れた定着クリーニングローラ18は自然に
冷却されるため、熱により溶解していたトナーは軟質で
はあるが固形化に向かう。これにより、定着クリーニン
グローラ18のトナーをスクレーパ20により除去し易
くすることができる。これにより、長期にわたり定着ロ
ーラ5に対するクリーニング効果を良好に維持すること
ができる。これは請求項3記載の発明に対応する効果で
ある。
【0019】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、定着ローラに定
着クリーニング部材を接触させ、定着ローラに圧接され
た加圧ローラに加圧クリーニング部材を接触させ、トナ
ーの離型性については、定着ローラの弾性体が最も優
れ、これに加圧ローラの弾性体、加圧クリーニング部材
が順次続き、定着クリーニング部材が最も劣るように定
められているので、転写紙のトナーが直接付着し易い定
着ローラ上のトナーを、最も離型性が劣る定着クリーニ
ング部材側に効果的に転移させることができる。このた
め、定着ローラから加圧ローラへのトナーの転移量を少
なくすることができ、転移したとしても加圧ローラより
離型性が劣る加圧クリーニング部材により容易に除去す
ることができる。したがって、フルカラーのために軟化
点が低いトナーを用いて両面印刷を行う場合でも、転写
紙の定着面をトナーで汚す状態を極めて有効に回避する
ことができる。
着クリーニング部材を接触させ、定着ローラに圧接され
た加圧ローラに加圧クリーニング部材を接触させ、トナ
ーの離型性については、定着ローラの弾性体が最も優
れ、これに加圧ローラの弾性体、加圧クリーニング部材
が順次続き、定着クリーニング部材が最も劣るように定
められているので、転写紙のトナーが直接付着し易い定
着ローラ上のトナーを、最も離型性が劣る定着クリーニ
ング部材側に効果的に転移させることができる。このた
め、定着ローラから加圧ローラへのトナーの転移量を少
なくすることができ、転移したとしても加圧ローラより
離型性が劣る加圧クリーニング部材により容易に除去す
ることができる。したがって、フルカラーのために軟化
点が低いトナーを用いて両面印刷を行う場合でも、転写
紙の定着面をトナーで汚す状態を極めて有効に回避する
ことができる。
【0020】請求項2記載の発明は、定着クリーニング
部材として回転自在に支持された定着クリーニングロー
ラを用い、加圧クリーニング部材として回転自在に支持
された加圧クリーニングローラを用いたので、定着クリ
ーニングローラ及び加圧クリーニングローラの外周面を
満遍なく使用することが可能となる。これにより、使用
可能期間を長くすることができる。
部材として回転自在に支持された定着クリーニングロー
ラを用い、加圧クリーニング部材として回転自在に支持
された加圧クリーニングローラを用いたので、定着クリ
ーニングローラ及び加圧クリーニングローラの外周面を
満遍なく使用することが可能となる。これにより、使用
可能期間を長くすることができる。
【0021】請求項3記載の発明は、定着クリーニング
部材は回転自在の定着クリーニングローラであり、この
定着クリーニングローラを定着ローラに対し定着期間で
は接触させ非定着期間では離反させる接離駆動機構と、
定着ローラから離反した定着クリーニングローラに接触
するスクレーパと、定着クリーニングローラが定着ロー
ラから離反されたときに連結される回転駆動部とを設け
たので、接離駆動機構により定着クリーニングローラを
定着ローラから離反させたときに、定着ローラから定着
クリーニングローラに転移したトナーをスクレーパによ
り除去することができ、しかも、定着クリーニングロー
ラから離反された定着クリーニングローラは自然に冷却
されるため、熱により溶解していたトナーを軟質ではあ
るが固形化させることができ、これにより、定着クリー
ニングローラのトナーをスクレーパにより除去し易くす
ることができる。これにより、長期にわたり定着ローラ
に対するクリーニング効果を良好に維持することができ
る。
部材は回転自在の定着クリーニングローラであり、この
定着クリーニングローラを定着ローラに対し定着期間で
は接触させ非定着期間では離反させる接離駆動機構と、
定着ローラから離反した定着クリーニングローラに接触
するスクレーパと、定着クリーニングローラが定着ロー
ラから離反されたときに連結される回転駆動部とを設け
たので、接離駆動機構により定着クリーニングローラを
定着ローラから離反させたときに、定着ローラから定着
クリーニングローラに転移したトナーをスクレーパによ
り除去することができ、しかも、定着クリーニングロー
ラから離反された定着クリーニングローラは自然に冷却
されるため、熱により溶解していたトナーを軟質ではあ
るが固形化させることができ、これにより、定着クリー
ニングローラのトナーをスクレーパにより除去し易くす
ることができる。これにより、長期にわたり定着ローラ
に対するクリーニング効果を良好に維持することができ
る。
【図1】定着装置の全体構造を示す縦断側面図である。
【図2】定着クリーニングローラが定着ローラに接触す
る状態を示す一部の縦断側面図である。
る状態を示す一部の縦断側面図である。
【図3】定着クリーニングローラが定着ローラから離反
しスクレーパに接触する状態を示す一部の縦断側面図で
ある。
しスクレーパに接触する状態を示す一部の縦断側面図で
ある。
【図4】回転駆動部の構造を示す斜視図である。
【図5】定着クリーニングローラの定着ローラに対する
接離動作及び駆動動作のタイミングを示すタイムチャー
トである。
接離動作及び駆動動作のタイミングを示すタイムチャー
トである。
5 定着ローラ 5b 弾性体 5c ヒータ 6 加圧ローラ 6b 弾性体 10 離型剤供給部 17 加圧クリーニング部材、加圧クリーニングロー
ラ 18 定着クリーニング部材、定着クリーニングロー
ラ 19 接離駆動機構 20 スクレーパ 26 回転駆動部
ラ 18 定着クリーニング部材、定着クリーニングロー
ラ 19 接離駆動機構 20 スクレーパ 26 回転駆動部
フロントページの続き (72)発明者 小平 康弘 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内
Claims (3)
- 【請求項1】 トナーの離型性が良好な弾性体により表
面が形成され内部にヒータを有してモータにより駆動さ
れる回転自在の定着ローラと、この定着ローラに離型剤
を塗布する離型剤供給部と、前記トナーの離型性が前記
定着ローラの前記弾性体よりも劣る弾性体により表面が
形成されて前記定着ローラに圧接された回転自在の加圧
ローラと、前記トナーの離型性が前記加圧ローラの前記
弾性体よりも劣る材料により表面が形成されて前記加圧
ローラに接触された加圧クリーニング部材と、前記トナ
ーの離型性が前記加圧クリーニング部材よりも劣る材料
により表面が形成されて前記定着ローラに接触された定
着クリーニング部材と、を備えたことを特徴とする定着
装置。 - 【請求項2】 定着クリーニング部材は回転自在に支持
された定着クリーニングローラであり、加圧クリーニン
グ部材は回転自在に支持された加圧クリーニングローラ
であることを特徴とする請求項1記載の定着装置。 - 【請求項3】 定着クリーニング部材は回転自在の定着
クリーニングローラであり、この定着クリーニングロー
ラを定着ローラに対し定着期間では接触させ非定着期間
では離反させる接離駆動機構と、前記定着ローラから離
反した前記定着クリーニングローラに接触するスクレー
パと、前記定着クリーニングローラが前記定着ローラか
ら離反されたときに連結される回転駆動部とを設けたこ
とを特徴とする請求項1記載の定着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27728995A JPH09120224A (ja) | 1995-10-25 | 1995-10-25 | 定着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27728995A JPH09120224A (ja) | 1995-10-25 | 1995-10-25 | 定着装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09120224A true JPH09120224A (ja) | 1997-05-06 |
Family
ID=17581469
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27728995A Pending JPH09120224A (ja) | 1995-10-25 | 1995-10-25 | 定着装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09120224A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11231685A (ja) * | 1998-02-18 | 1999-08-27 | Fuji Xerox Co Ltd | クリーニング装置および画像形成装置 |
EP1028456A4 (en) * | 1997-09-19 | 2003-03-05 | Nikon Corp | PLATINUM, SCANNING ALIGNMENT DEVICE, AND SCANNING EXPOSURE METHOD, AND DEVICE MANUFACTURED THEREBY |
JP2006243032A (ja) * | 2005-02-28 | 2006-09-14 | Ricoh Co Ltd | 定着装置及び画像形成装置 |
JP2011095372A (ja) * | 2009-10-28 | 2011-05-12 | Canon Inc | 像加熱装置 |
-
1995
- 1995-10-25 JP JP27728995A patent/JPH09120224A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1028456A4 (en) * | 1997-09-19 | 2003-03-05 | Nikon Corp | PLATINUM, SCANNING ALIGNMENT DEVICE, AND SCANNING EXPOSURE METHOD, AND DEVICE MANUFACTURED THEREBY |
JPH11231685A (ja) * | 1998-02-18 | 1999-08-27 | Fuji Xerox Co Ltd | クリーニング装置および画像形成装置 |
JP2006243032A (ja) * | 2005-02-28 | 2006-09-14 | Ricoh Co Ltd | 定着装置及び画像形成装置 |
JP2011095372A (ja) * | 2009-10-28 | 2011-05-12 | Canon Inc | 像加熱装置 |
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