JP6217444B2 - 清掃部材、帯電装置、組立体及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
以下、第1実施形態に係る清掃部材、帯電装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置の一例を、図面を参照しつつ説明する。まず、画像形成装置の全体構成について説明する。次に、画像形成装置の動作について説明する。次に、要部(帯電装置及び帯電装置を構成する部材)について説明する。なお、以下の説明では、図面に矢印Xで示す方向の装置奥行き方向、矢印Yで示す方向を装置幅方向とする。また、装置奥行き方向及び装置幅方向のそれぞれに直交する方向(適宜矢印Zで示す)を装置高さ方向とする。
〔全体〕
画像形成装置10は、図1に示されるように、媒体収容部28と、画像形成部90と、排出部68と、媒体搬送部74と、制御部50と、を含んで構成されている。
媒体収容部28は、媒体を収容する機能を有する。
画像形成部90は、媒体に画像を形成する機能を有する。画像形成部90は、図1に示されるように、露光装置17と、プロセスカートリッジ18Y、18M、18C、18Kと、転写装置36と、定着装置64と、を含んで構成されている。
露光装置17は、後述する帯電装置16により帯電された後述する感光体ドラム12Y、12M、12C、12Kの表面に、静電潜像を形成する機能を有する。具体的には、制御部50を構成する画像信号処理部(図示省略)から受け取った画像データに応じて、変調した露光光を帯電装置16により帯電された感光体ドラム12Y、12M、12C、12Kの表面に照射するようになっている。そして、露光装置17による露光光の照射によって、感光体ドラム12Y、12M、12C、12Kの表面には静電潜像が形成されるようになっている。本実施形態では、露光装置17は、光源(図示省略)から照射された光ビーム(図1の一点鎖線)を、ポリゴンミラー等を含む光走査手段17Aで走査しつつ感光体ドラム12Y、12M、12C、12Kの表面を露光する構成とされている。
プロセスカートリッジ18Y、18M、18C、18Kは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー画像を感光体ドラム12Y、12M、12C、12Kの表面に形成する機能を有する。以下の説明では、Y、M、C又はKを区別する必要がある場合は、符号の後にY、M、C又はKの何れか1つを付して説明し、Y、M、C又はKを区別する必要がない場合は、符号の後のY、M、C又はKを省略して説明する。
感光体ドラム12は、その表面に潜像及びトナー像を保持する機能を有する。感光体ドラム12は、アルミ製の円筒と、この円筒上に、下引き層、電荷発生層、電荷輸送層の順で形成された感光層と、を備えている。感光体ドラム12は、帯電装置16により帯電される場合は絶縁体としての性質を、露光装置17から出射された光ビームが入射される場合は半導体としての性質を示す。そして、感光体ドラム12の表面には、帯電装置16によって帯電され、露光装置17によって潜像が形成されるようになっている。
帯電装置16は、感光体ドラム12の表面を帯電させる機能を有する。帯電装置16は、本実施形態の要部であるため、詳しくは後述する。
現像装置26は、露光装置17から出射された光ビームにより感光体ドラム12の表面に形成された静電潜像を、トナー画像として現像する機能を有する。現像装置26は、現像剤供給体19と、搬送部材24と、を備えている。現像剤供給体19は、感光体ドラム12の表面へキャリアに保持されたトナーを供給するようになっている。搬送部材24は、現像剤供給体19へ付与されるトナー及びキャリアを攪拌しながら搬送するようになっている。
除去装置80は、感光体ドラム12の表面に形成されたトナー画像が媒体に転写された後、感光体ドラム12の表面に転写されずに残ったトナー、外添剤等を、感光体ドラム12の表面から除去する機能を有する。なお、除去装置80は、ゴム製のブレードで構成されている。
転写装置36は、各プロセスカートリッジ18で形成された各色のトナー画像を媒体に転写させる機能を有する。転写装置36は、媒体搬送ベルト20と、支持ロール40と、駆動ロール42と、転写ロール22Y、22M、22C、22Kと、を備えている。
定着装置64は、媒体に転写されたトナー画像を、媒体に定着させる機能を有する。定着装置64は、定着ロール64Aと、加圧ロール64Bと、を備えている。定着ロール64Aは、媒体上のトナーに、熱を付与する機能を有する。また、加圧ロール64Bは、定着ロール64Aに対向して配置され、媒体上のトナーに、圧力を付与する機能を有する。なお、定着装置64は、転写装置36に対して媒体の搬送方向Vの下流側に配置されている。
排出部68は、トナー画像が定着された媒体が排出させる機能を有する。排出部68は、排出ロール68Aと、媒体トレイ68Bと、を備えている。排出ロール68Aは、定着装置64に対して媒体の搬送方向Vの下流側に配置され、トナー画像が定着された媒体を、媒体トレイ68Bに向けて搬送する機能を有する。また、媒体トレイ68Bは、トナー画像が定着された媒体を、重ねて配置させる機能を有する。
媒体搬送部74は、媒体を媒体収容部28から、媒体の搬送方向Vに沿って搬送する機能を有する。また、媒体搬送部74には、媒体の表面への画像形成が行われた後、裏面への画像形成を行うため媒体を反転させる機能を有する。
制御部50は、画像形成装置10の各部(媒体収容部28、画像形成部90、排出部68及び媒体搬送部74)を、制御する機能を有する。
次に、本発明の実施の形態に係る画像形成装置10による、画像形成動作について説明する。
次に、本実施形態の要部である帯電装置16について、図面を参照しつつ詳しく説明する。帯電装置16は、図3に示されるとおり、帯電ロール14と、清掃部材100と、軸受部110と、を含んで構成されている。帯電装置16は、図1に示されるとおり、装置奥行き方向手前側(正面側)から見て、感光体ドラム12の左側に配置されている。ここで、帯電ロール14は、被清掃部材の一例である。
帯電ロール14は、図3及び図4に示されるように、円柱状の回転軸14Aと、回転軸14Aの外周面に固定された帯電層14Bと、を備えている。なお、帯電ロール14の直径は、一例としてφ7mmとされている。
軸受部110は、図3に示されるように、軸受112と、圧縮ばね116と、を備えている。また、軸受部110は、図3に示されるように、帯電ロール14の回転軸14Aの軸方向両端側(装置奥行き方向両側)に対となって配置されている。
軸受112は、長尺状の部材とされている。また、軸受112は、導電性の部材とされている。軸受112の長手方向一端側は、帯電ロール14の回転軸14Aの軸方向両端部を、回転可能に支持している。また、軸受112は、装置奥行き方向から見ると、長尺状の貫通穴114が形成されている。
圧縮ばね116は、軸受112の長手方向他端側と、プロセスカートリッジ18の壁部18Aとの間に圧縮した状態で挟まれて配置されている。このため、圧縮ばね116は、軸受112の長手方向他端側を押圧している。このため、圧縮ばね116に押圧された軸受112は、帯電ロール14を感光体ドラム12の外周面に押圧している。なお、圧縮ばね116の両端部は、それぞれ軸受112及び壁部18Aに位置決めされている。
清掃部材100は、図3に示されるように、清掃体102と、接触部材104と、支持部材106と、を含んで構成されている。また、清掃部材100は、図1及び図2に示されるように、装置奥行き方向手前側(正面側)から見て、帯電ロール14の左側に配置されている。
清掃体102は、図2に示されるように、発泡体で形成された無端状のベルトとされている。また、清掃体102は、図3に示されるように、装置高さ方向から見ると、長尺状とされており、帯電ロール14の回転軸14Aの軸方向に沿って配置されている。
接触部材104は、図2に示されるように、装置奥行き方向から見ると、清掃体102の内周面の一部に接触した円柱状の部材とされている。また、接触部材104の外周面の周長(清掃体102の回転方向R2の周長)は、清掃体102の内周面の周長よりも短くされている。このため、接触部材104は、図2に示されるように、清掃体102の内周面の一部に接触しつつ、隙間を空けて配置されている。また、接触部材104は、図3に示されるように、装置高さ方向から見ると、長尺状とされており、帯電ロール14の回転軸14Aの軸方向に沿って配置されている。また、接触部材104は、一対の軸受112の貫通穴114からはみ出して、プロセスカートリッジ18の壁部18Aに固定されている。そして、接触部材104は、清掃体102を、清掃体102の幅方向全域に亘って帯電ロール14の外周面に接触させている。ここで、清掃体102の幅方向とは、装置奥行き方向(又は、清掃体102の回転方向(矢印R2方向)の回転軸方向)を示す。なお、接触部材104は、壁部18Aに固定されているため、その自軸を中心に回転しない。
支持部材106は、図2に示されるように、装置奥行き方向から見ると、清掃体102の内周面の内側であって、接触部材104を挟んで、帯電ロール14の反対側の部位に配置された円柱状の部材とされている。また、支持部材106は、図3に示されるように、装置高さ方向から見ると、長尺状とされており、帯電ロール14の回転軸14Aの軸方向に沿って配置されている。そして、支持部材106は、一対の軸受112の貫通穴114からはみ出して、プロセスカートリッジ18の壁部18Aに固定されている。また、支持部材106は、壁部18Aに固定されているため、その自軸を中心に回転しない。
清掃体102は、図2に示されるように、帯電ロール14が回転軸14Aを中心に矢印R1方向に回転すると、接触部材104により形成されたニップ部N2で、帯電ロール14から摩擦力を受けて、矢印R2方向に沿って従動回転するようになっている。そして、清掃体102は、帯電ロール14に従動回転しながら、帯電ロール14の外周面を清掃するようになっている。なお、支持部材106は、従動回転する清掃体102を支持(案内又は姿勢矯正)するようになっている。
以下、本実施形態の作用について、図面を参照しつつ説明する。まず、本実施形態の作用を比較例(比較例1及び比較例2)と比較して説明する。以下の説明において、本実施形態で用いた部品等を用いる場合、その部品等の符号をそのまま用いて説明する。
まず、本実施形態の比較例として以下に説明する比較例1を想定したうえで、本実施形態と比較する。
次に、本実施形態の比較例として以下に説明する比較例2を想定したうえで、本実施形態と比較する。
次に、第2実施形態について、図4を参照しつつ説明する。以下の説明において、第1実施形態で用いた部品等を用いる場合、その部品等の符号をそのまま用いて説明する。
第2実施形態の帯電装置16Aは、装置奥行き方向手前側(正面側)から見て、感光体ドラム12の上側に配置されている。より具体的には、帯電ロール14は、感光体ドラム12の上側に配置されている。さらに、清掃部材100Aは、帯電ロール14の上側に配置されている。清掃部材100Aを構成する支持部材106は、図4に示されるように、装置奥行き方向から見ると、接触部材104を挟んで帯電ロール14の反対側の部位に、換言すれば、接触部材104の上側の部位に、配置されている。その他の構成は、第1実施形態の場合と同様である。
本実施形態の作用は、第1実施形態の場合と同様である。
次に、参考例1について、図5及び図6を参照しつつ説明する。以下の説明において、上記実施形態で用いた部品等を用いる場合、その部品等の符号をそのまま用いて説明する。
参考例1の帯電装置16Bは、装置奥行き方向手前側(正面側)から見て、感光体ドラム12の下側に配置されている。より具体的には、帯電ロール14は、感光体ドラム12の下側に配置されている。さらに、清掃部材100Bは、帯電ロール14の下側に配置されている。なお、参考例1の清掃部材100Bは、清掃体102と、接触部材104と、を備えているが、支持部材106を備えていない。その他の構成は、第1実施形態の場合と同様である。
参考例1の作用は、上記実施形態の場合と同様である。参考例1の清掃部材100Bは帯電ロール14に対して下側に配置されているため、従動回転する清掃体102は、自重によって姿勢が定められる。
次に、参考例1の変形例について、図7を参照しつつ説明する。以下の説明において、上記実施形態で用いた部品等を用いる場合、その部品等の符号をそのまま用いて説明する。
本変形例の帯電装置16B1は、図7に示されるとおり、参考例1の帯電装置16Bの軸受部110に換えて、軸受部110Aを備えている。軸受部110Aは、軸受112Aと、圧縮ばね116と、を備えている。軸受112Aの長手方向一端側は、帯電ロール14の回転軸14Aの軸方向両端部を、回転可能に支持している。また、軸受112Aには、穴部114Aが形成されている。そして、軸受112Aは、穴部114Aに接触部材104の両端部を圧入させて固定している。圧縮ばね116は、軸受112の長手方向他端側を押圧している。このように、本変形例の帯電装置16B1では、帯電ロール14及び接触部材104は、軸受112Aに対して位置決めされている。その他の構成は、第1実施形態の場合と同様である。
本変形例の清掃体102は、帯電ロール14が回転すると、軸受112Aに位置決めされた帯電ロール14及び接触部材104に挟まれた状態で周回移動する。このため、本変形例の接触部材104と帯電ロール14の外周面との間隔は、接触部材104が軸受112Aに固定されて位置決めされていない場合に比べて、変動し難い。なお、本変形例は、第1及び第2実施形態にも適用可能である。
なお、その他の本変形例の作用は、上記実施形態の場合と同様である。
次に、参考例2について、図8を参照しつつ説明する。以下の説明において、上記実施形態で用いた部品等を用いる場合、その部品等の符号をそのまま用いて説明する。
参考例2の帯電装置16Cは、装置奥行き方向手前側(正面側)から見て、感光体ドラム12の下側に配置されている。より具体的には、帯電ロール14は、感光体ドラム12の下側に配置されている。さらに、清掃部材100Cは、帯電ロール14の下側に配置されている。
参考例2の清掃部材100Cは、接触部材104が2本備えられている。そのため、清掃体102と帯電ロール14とのニップ部N2は、接触部材104が1本である場合に比べて、清掃体102の周回移動方向(矢印R2方向)において長い。
<概要>
以下、清掃部材を、試験例(試験例1〜5)及び比較例(比較例1、2)の通り作製した。そして、試験例(試験例1〜5)及び比較例(比較例1、2)に対して、各清掃部材の清掃能力の評価を行った。試験例(試験例1〜5)及び比較例(比較例1、2)の清掃部材の条件は、図9の表のとおりである。
各清掃部材の清掃能力の評価は、以下の2点(印字試験及び従動率の試験)の評価によって行った。評価の結果は、図10の表のとおりである。
印字試験は、各試験例(試験例1〜5)及び各比較例(比較例1、2)の清掃部材で構成されるプロセスカートリッジを、富士ゼロックス(株)製DocuCentre−IV C2260に組み込んで、連続印字試験を行った。
印字試験の条件は、30%濃度ハーフトーン1枚を1Jobとして印字指示を送り、その都度、清掃体の周回移動が止まり、断続的に周回するようにした。なお、印字試験では、感光体ドラムが25、000回回転する毎に、清掃体の従動回転不良による帯電ロール14の清掃斑に起因する印字縦方向の濃度斑(以下、本試験の濃度斑という。)を目視で確認することで行った。
また、感光体ドラムの回転数が500、000回転を越えて1、000、000回転を越えなかった時点で、本試験の濃度斑が発生した場合を○とした。
また、感光体ドラムの回転数が300、000回転を越えて500、000回転を越えなかった時点で、本試験の濃度斑が発生した場合を△とした。
また、感光体ドラムの回転数が300、000回転を越えなかった時点で、本試験の濃度斑が発生した場合を×とした。
従動率の試験は、上記印字試験の終了後にプロセスカートリッジを取り出し、プロセスカートリッジを、従動率を測定するための冶具に取付けておこなった。この治具では、感光体ドラムの回転速度を、感光体ドラムがDocuCentre−IV C2260で回転する場合の速度で回転させる。この場合、帯電ロール14及び清掃体の外周面に光を反射するマーキングテープが、貼りつけられている。そして、治具を構成するディジタルハンディタコメータHT−4200(小野測器(株)製)により、帯電ロール14及び清掃体の外周面の周回移動速度を測定し、帯電ロール14に対する清掃体の従動率を測定した。
各清掃部材の清掃能力の評価では、印字試験及び従動率の試験の評価結果に対し、印字試験の結果が◎の場合、総合評価を◎とした。
また、各清掃部材の清掃能力の評価では、印字試験及び従動率の試験の評価結果に対し、少なくとも何れか一方が○の場合、総合評価を○とした。
また、各清掃部材の清掃能力の評価では、印字試験及び従動率の試験の評価結果に対し、何れも△の場合、総合評価を△とした。
また、各清掃部材の清掃能力の評価では、印字試験及び従動率の試験の評価結果に対し、少なくとも何れか一方が×の場合、総合評価を×とした。
そして、各清掃部材の清掃能力の評価では、総合評価が、◎、○及び△の場合を合格とした(図10の表を参照)。
以下、試験例(試験例1〜5)及び比較例(比較例1及び2)の条件について、説明する。なお、すべての試験例及び比較例において、帯電ロールは上記実施形態の帯電ロール14を用いた。
試験例1における清掃体及び接触部材は、以下のとおりとした。また、試験例1における清掃体及び接触部材は、以下のように、プロセスカートリッジに取り付けた。
試験例1の清掃体は、ポリエーテルポリオールとイソシアネートとを混合して得られたウレタン樹脂を加熱硬化させ、3次元網目構造とされるウレタン材料((株)イノアックコーポレーション製)を、外径φ8mm、内径φ4mmの円筒状となるように、切削、穴あけ加工し長尺方向の幅が320mmとなるように両端を切断して得たものを用いた。なお、上記ウレタン材料は、密度70kg/m3、セル数70個/25mmであった。
試験例1の接触部材は、ABS製樹脂を加熱成形し、外径φ3mm、全長350mmの軸体を用いた。
試験例1では、上記プロセスカートリッジに、帯電ロール14の軸受(導電性POM製)にφ3.05mmの貫通穴を開け、更に、上記プロセスカートリッジの筐体にφ3.05mm、深さ2.5mmの取付穴を開けた。そして、上記接触部材が上記清掃体の内周面側となるように、上記清掃体及び上記接触部材を、上記プロセスカートリッジに装着可能となるように取り付けた。なお、上記貫通穴及び取付穴の位置は、帯電ロール14に対する清掃体の食い込み量が0.4mmとなるようにした。なお、試験例1における感光体ドラム、帯電ロール14及び清掃部材との位置関係は、装置奥行き方向手前側(正面側)から見ると、図5のようになった。
試験例2における清掃体及び接触部材は、以下のとおりとした。また、試験例2における清掃体及び接触部材は、以下のように、プロセスカートリッジに取り付けた。
試験例2の清掃体は、試験例1の清掃体を用いた。
試験例2の接触部材は、外径φ3mm、全長350mmのSUM−Ni鋼材(硫黄快削鋼にニッケルメッキを施したもの)で構成される軸体を用いた。
試験例2では、試験例1と同様に加工したプロセスカートリッジに、帯電ロール14の軸受(導電性POM製)にφ3.05mmの貫通穴を開け、更に上記プロセスカートリッジの筐体にφ3.05mm、深さ2.5mmの取付穴を開けた。そして、上記接触部材が上記清掃体の内周面側となるように、上記清掃体及び上記接触部材を、上記プロセスカートリッジに装着可能となるように取り付けた。なお、上記貫通穴及び取付穴の位置は、帯電ロール14に対する清掃体の食い込み量が0.4mmとなるようにした。また、上記接触部材にアルミニウム製板電極を取付け、印字試験において、Model610C(トレック社製)により、接触部材に直流500V相当の電力を給電した。なお、試験例1における感光体ドラム、帯電ロール14及び清掃部材との位置関係は、装置奥行き方向手前側(正面側)から見ると、図5のようになった。
試験例3における清掃体及び接触部材は、以下のとおりとした。また、試験例3における清掃体及び接触部材は、以下のように、プロセスカートリッジに取り付けた。
試験例3の清掃体は、試験例1及び試験例2の清掃体を用いた。
試験例3の接触部材は、ABS製樹脂を加熱成形し、外径φ1.2mm、全長350mmの2本の軸体を用いた。
試験例3では、上記プロセスカートリッジに、帯電ロール14の軸受(導電性POM製)にφ1.25mmの貫通穴を2つ開け、更に上記プロセスカートリッジの筐体にφ1.25mm、深さ2.5mmの取付穴を2つを開けた。そして、上記2本の接触部材が上記清掃体の内周面側となるように、上記清掃体及び上記2本の接触部材を、上記プロセスカートリッジに装着可能となるように取り付けた。
試験例4における清掃体及び接触部材は、以下のとおりとした。また、試験例4における清掃体及び接触部材は、以下のように、プロセスカートリッジに取り付けた。
試験例4の清掃体は、ポリイミドフィルム(宇部興産(株)製ユーピレックス-75S、膜厚75μm、体積抵抗率1014Ωcm)を、外径φ8mmの円筒となるように適宜切り出した後接着して得た。なお、清掃体の内径は、φ7.85mmとした。
試験例4の接触部材は、試験例1の接触部材を用いた。
試験例4では、清掃体及び接触部材を、試験例1の場合と同様に、プロセスカートリッジに取り付けた。
試験例5における清掃体及び接触部材は、以下のとおりとした。また、試験例5における清掃体及び接触部材は、以下のように、プロセスカートリッジに取り付けた。
試験例5の清掃体は、試験例4の清掃体を用いた。
試験例5の接触部材は、試験例1の接触部材を用いた。
試験例5では、清掃体及び接触部材を、試験例1の場合と同様に、プロセスカートリッジに取り付けた。なお、試験例5では、試験例2と同様、上記接触部材にアルミニウム製板電極を取付け、印字試験において、Model610C(トレック社製)により、接触部材に直流500V相当の電力を給電した。
比較例1における清掃体及び接触部材は、以下のとおりとした。また、比較例1における清掃体及び接触部材は、以下のように、プロセスカートリッジに取り付けた。
比較例1の清掃体は、試験例1の清掃体を用いた。また、比較例1の接触部材は、ABS製樹脂を加熱成形し、外径φ5mm、全長350mmの軸体を用いた。なお、上記接触部材の外径は、上記清掃体の内径より大きい。このため、上記接触部材の外周面に上記清掃体を被せて固定すると、清掃部材は、外径φ9mmの清掃部材(図示省略)となった。
比較例1では、上記清掃部材を、上記プロセスカートリッジに、試験例1の場合と同様の方法で、取付けた。
比較例2における清掃体及び接触部材は、以下のとおりとした。また、比較例2における清掃体及び接触部材は、以下のように、プロセスカートリッジに取り付けた。
比較例1の清掃体は、試験例1の清掃体をφ8mmの円筒状に切削加工し、全長310mmとなるように両端を切断し、更に、内径φ4mmとなるように穴開け加工したものを用いた。また、比較例1の接触部材は、ステンレス(SUS304)製の軸(外径φ4.00mm、全長=320mm)を用意した。そして、上記接触部材の外周面に、ホットメルト型の接着剤を塗布し、上記清掃体に、上記接触部材を挿入して、上記接触部材の外周面に上記清掃体を加熱接着して固定した。このようにして、清掃部材(図示省略)を作製した。
比較例2では、上記清掃部材を、上記プロセスカートリッジに、試験例1の場合と同様の方法で、取付けた。
以下、図10の表に示される、試験例(試験例1〜5)及び比較例(比較例1及び2)の評価結果に基づいて、考察する。
図10の表によれば、すべての試験例(試験例1〜5)は、総合判定において合格となっている。これに対して、すべての比較例(比較例1及び2)は、総合判定において合格とはなっていない。ここで、図10の表をより詳しく観察すると、試験例1〜5の場合、従動率が90%以上であるのに対して、比較例1及び2では、従動率が50%以下となっている。このことから、清掃体が帯電ロール14に従動回転しないことによる帯電ロール14の清掃不良が生じた結果、印字縦方向の濃度斑が発生したと考えられる。
図10の表によれば、試験例1〜5のうち、試験例3は、総合判定において最も良い結果となっている。ここで、試験例1、2、4及び5の形態が図5のように構成されているのに対し、試験例3の形態が図8のように構成されている。このことから、試験例3のように、清掃体の周回移動方向におけるニップ部N2の幅が大きい方が、印字縦方向の濃度斑に対して有利であると考えられる。また、接触部材の数が多い方が、印字縦方向の濃度斑に対して有利であると考えられる。
図10の表によれば、試験例1〜3は、試験例4及び5より、総合判定において良い結果となっている。ここで、試験例1〜3の清掃体はウレタン材料(弾性体)で構成されているのに対し、試験例4及び5の清掃体はポリイミドフィルムで構成されている。また、ウレタン材料は、接触部材に内周面から押圧されると、帯電ロール14に食い込まれて大きく圧縮される(凹む)のに対し、ポリイミドフィルムは、ウレタン材料に比べて大きく圧縮されない。つまり、試験例1〜3のウレタン材料で構成された清掃体は、試験例4及び5のポリイミドフィルムで構成された清掃体に比べて、弾性的性質を有する。
図10の表によれば、試験例5は、試験例4より、総合判定において最も良い結果となっている。ここで、試験例5の接触部材には500Vの電力が給電されているのに対し、試験例4の接触部材には電力が給電されていない。このことから、試験例5のように接触部材に電力が給電されている方が、試験例4の場合に比べて、印字縦方向の濃度斑に対して有利であると考えられる。
10A 画像形成装置本体
12 感光体ドラム(像保持体の一例)
14 帯電ロール(被清掃部材の一例)
16 帯電装置
16A 帯電装置
16B 帯電装置
16B1 帯電装置
16C 帯電装置
18 プロセスカートリッジ(組立体の一例)
64 定着装置
100 清掃部材
100A 清掃部材
100B 清掃部材
100C 清掃部材
102 清掃体
104 接触部材
106 支持部材
Claims (4)
- 自軸中心に回転する被清掃部材に従動回転して、前記被清掃部材を清掃する無端状の清掃体と、
前記清掃体の内周面の周長よりも短い周長の外周面を有し、前記清掃体の内周面の一部に接触して、前記清掃体を前記被清掃部材に前記清掃体の幅方向全域に渡って接触させて前記被清掃部材との間で前記清掃体をニップする接触部材と、
前記清掃体の内側で、前記接触部材を挟んで前記被清掃部材と反対の位置に配置され、前記接触部材と共に前記清掃体を弛んだ状態で支持する支持部材と、
を備えた清掃部材。 - 自軸中心に回転しながら像保持体の表面を帯電させる、被清掃部材としての帯電部材と、
前記帯電部材を前記清掃体により清掃する請求項1記載の清掃部材と、
を備えた帯電装置。 - 請求項2記載の帯電装置と、
前記帯電装置により帯電された表面にトナー像を保持する像保持体と、
を備え、
画像形成装置本体に対して一体として交換可能となるように組立てられた組立体。 - 請求項2記載の帯電装置と、
前記帯電装置により帯電された表面にトナー像を保持する像保持体と、
前記像保持体に保持されたトナー像が転写された媒体に、トナー像を定着させる定着装置と、
を備えた画像形成装置。
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