JP2005062801A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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秀敏 片柳
Kazunori Katada
和則 堅田
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雅巳 圓子
Hajime Tanaka
一 田中
Masashi Saito
正志 齊藤
Toshiki Hayamizu
俊樹 速水
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Abstract

【課題】 清掃用回転体とシート状清掃部材とを組み合わせて用いることによって定着用回転体の表面を清掃する構成を有するものであっても、高い画質の可視画像を形成することができると共に、シート状清掃部材のつれ送り現象が生じることのない定着装置および画像形成装置を提供すること。
【解決手段】 定着装置は、定着用回転体の表面を清掃するための定着用回転体清掃手段が設けられており、定着用回転体清掃手段が、定着用回転体と当接し、回転しながら定着用回転体に付着した付着物を除去する清掃用回転体と、この清掃用回転体の外周面に接触幅10mm以上の接触領域において接触し、摺動することにより、前記清掃用回転体に付着した付着物を回収する、その表面のベック平滑度が10sec/10ml未満であるシート状清掃部材とを有し、シート状清掃部材がその張力によって清掃用回転体に押接される構成とされている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、定着装置および画像形成装置に関する。
一般に、電子写真方式による画像形成装置においては、紙などの転写材の一面に転写されているトナー像を当該転写材に熱定着させるために、当該転写材の一面に接する定着ローラと、この定着ローラに圧接されるよう配置された加圧ローラとを備えてなる定着装置が広く用いられている。
このような定着装置においては、定着用回転体である定着ローラおよび加圧ローラの圧接部によって形成される定着領域(定着ニップ部)に紙などの転写材を通過させることにより、当該転写材に担持された未定着のトナー像の熱定着が行われるが、この熱定着作業中において、定着ローラの表面にトナーなどが転写材から転移して付着し、これに起因して得られる可視画像に画像汚れが生じてしまうなどの問題があることから、定着装置としては、定着ローラの表面を清掃するための手段を備えてなるものが提案されている(例えば、特許文献1〜特許文献5参照。)。
また、トナー除去手段を備えてなる定着装置の或る種のものとしては、図3に示すように、加圧ローラ72と共に定着領域(定着ニップ部)Nを形成する定着ローラ71に当接し、当該定着ローラ71に従動して回転する清掃ローラ73と、当該清掃ローラ73に接触し、例えば回転自在な巻き付け軸75aに巻回され、この巻き付け軸75aから駆動源によって回転される巻き取り軸75bへと巻き取られることによって清掃ローラ73に接触する接触領域を構成する部分が常に新しい部分となるように移動する清掃シート74とを有し、定着ローラ71の表面に付着したトナーなどの付着物を、清掃ローラ73が回転しながら除去し、この定着ローラ71から清掃ローラ73の表面に転移して付着した付着物を清掃シート74が摺動しながら回収する構成のものが用いられている(例えば、特許文献6〜特許文献7参照。)。
しかしながら、このような清掃ローラ73と清掃シート74とを組み合わせて用いることによって定着ローラ71の表面を清掃する構成を有する定着装置においては、清掃シート74が回転自在で弾性を有するバックアップローラ76などの押圧部材によって清掃ローラ73の表面に押し当てられて接触領域が形成されており、清掃シート74がバックアップローラ76と清掃用ローラ73とに挟まれ、清掃シート74と清掃ローラ73との接触圧が大きい状態であるため、通常は巻き取り軸75bの回転によって移動される清掃シート74が清掃ローラ73の回転に伴って移動されてしまうつれ送り現象が発生することがある、という問題がある。
この問題は、清掃ローラ73の表面が離型性の小さい材料よりなる被覆層によって形成されている場合には顕著なものとなる。
特開2002−258657号公報 特開昭63−292179号公報 特開平11−184299号公報 特開平7−104602号公報 特開平9−166933号公報 特開平10−186932号公報 特開平11−38816号公報
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであって、その目的は、清掃用回転体とシート状清掃部材とを組み合わせて用いることによって定着用回転体の表面を清掃する構成を有するものであっても、高い画質の可視画像を形成することができると共に、シート状清掃部材のつれ送り現象が生じることのない定着装置および画像形成装置を提供することにある。
本発明の定着装置は、トナー像を転写材上に熱定着させるための定着用回転体を備えた定着装置であって、
前記定着用回転体の表面を清掃するための定着用回転体清掃手段が設けられており、
当該定着用回転体清掃手段が、定着用回転体と当接し、回転しながら定着用回転体に付着した付着物を除去する清掃用回転体と、この清掃用回転体の外周面に接触幅10mm以上の接触領域において接触し、摺動することにより、前記清掃用回転体に付着した付着物を回収する、その表面のベック平滑度が10sec/10ml未満であるシート状清掃部材とを有し、シート状清掃部材がその張力によって清掃用回転体に押接される構成とされていることを特徴とする。
本発明の定着装置においては、定着用回転体が、厚さ0.2mm以上の耐熱弾性層と、テトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレンとパーフルオロアルコキシエチレンとの共重合体およびテトラフルオロエチレンとヘキサフルオロプロピレンとの共重合体のいずれかのフッ素樹脂を主成分とする離型性樹脂よりなる厚さ50μm以下の被覆層とを有することが好ましい。
このような定着装置においては、定着用回転体清掃手段を構成する清掃用回転体およびシート状清掃部材に離型用オイルが含浸されておらず、定着用回転体に離型用オイルを塗布する手段が設けられていないものであってもよい。
本発明の定着装置においては、シート状清掃部材が、芳香族ポリアミド繊維と、ポリエステル繊維とを主成分とする不織布からなることが好ましい。
本発明の定着装置においては、トナー像を構成するトナーが、その粒子中に離型機能を有する低軟化点物質が含有されてなるものであり、当該離型機能を有する低軟化点物質の含有割合が7〜23質量%であることが好ましく、離型機能を有する低軟化点物質は、その融点が75〜110℃であるものであることが好ましい。
本発明の画像形成装置は、上記の定着装置を備えたことを特徴とする。
本発明の定着装置によれば、定着用回転体の表面を清掃するための定着用回転体清掃手段が、押圧部材を用いることなく、シート状清掃部材の張力のみによって特定接触領域が形成されてなる構成を有するものであることから、清掃用回転体の回転動力がシート状清掃部材に伝達されにくいため、清掃用回転体の回転に伴ってシート状清掃部材が移動するつれ送り現象の発生を防止することができる。
また、特定接触領域において、シート状清掃部材が清掃用回転体に対して大きな接触幅で押接されるため、シート状清掃部材と清掃用回転体との接触圧が小さく、当該シート状清掃部材として表面平滑度の大きい特別な部材を用いなくても、当該定着用回転体清掃手段に良好な清掃性能が得られる。
従って、本発明の定着装置は、清掃用回転体とシート状清掃部材とを組み合わせて用いることによって定着用回転体の表面を清掃する構成を有するものであっても、高い画質の可視画像を形成することができると共に、シート状清掃部材のつれ送り現象の発生を防止することができる。しかも、この定着装置は、シート状清掃部材として高い表面平滑度を有する高価な部材を用いる必要がないことから、低いコストで製造することができる。
本発明の画像形成装置によれば、定着装置が高い画質の可視画像を形成することができると共に、シート状清掃部材のつれ送り現象が生じることがないものであることから、良好な画質を有する画像を安定して形成することができる。
以下、本発明について図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の画像形成装置の構成の一例を示す説明図である。
この例における画像形成装置は、カラー画像形成装置であって、画像形成装置本体内に、原稿を光学的に走査して原稿画像を読み取って画像データを形成する画像読取部11と、当該画像読取部11よりの画像データに基づいて、各々表面にトナー像が形成される感光体31Y、31M、31C、31Kと、この感光体31Y、31M、31C、31Kに対してトナー像を形成するための現像装置30Y、30M、30C、30Kと、この現像装置30Y、30M、30C、30Kの各々によって形成されたトナー像を、感光体31Y、31M、31C、31Kに圧接する圧接用ローラ36Y、36M、36C、36Kによって一次転写して担持するための中間転写ベルト51と、当該中間転写ベルト51の表面に形成された一次転写トナー像を紙などの転写材の表面に転写する二次転写部39と、転写材の表面に転写された二次転写トナー像を熱定着させるため定着装置40と、転写材を搬送する搬送機構と、可視画像形成が完了した転写材を排出する排出口15とを備えてなる。
同図において、37Y、37M、37C、37Kの各々は感光体用クリーニング部、54は中間転写ベルト用クリーニング部であり、18a、18b、18cは転写材用カセットである。
感光体31Y、31M、31C、31Kは、例えば複数のローラ52a、52b、52c、52dによって移動可能に支持され、図1において矢印方向に循環移動するエンドレスベルトよりなる中間転写ベルト51の直線状の下向部分に沿って、当該中間転写ベルト51の循環方向に並列配置されており、これらの感光体31Y、31M、31C、31Kの各々に対応するよう現像装置30Y、30M、30C、30Kが配置されている。
ここで、現像装置30Yによれば黄色のトナー像が形成され、現像装置30Mによればマゼンタ色のトナー像が形成され、現像装置30Cによればシアン色のトナー像が形成され、現像装置30Kによれば黒色のトナー像が形成される。
現像装置30Yには、転写位置において中間転写ベルト51と順方向(図1において矢印方向)に移動するよう回転する感光体31Yの外周面領域に、その回転方向に沿って、当該感光体31Yを、例えばグリッドとコロナ放電ワイヤによるコロナ放電によって一様に帯電するための帯電器32Yと、一様に帯電した感光体31Yに対して画像読取部11の画像データに基づいて、例えばレーザーダイオード(図示せず)からレーザー光を放射して露光を行うことにより、その表面に静電荷像を形成する像露光部33Yと、感光体31Yの表面に形成された静電荷像を現像する現像器34Yとが備えられている。
また、他の現像装置30M、30C、30Kも、各々、上記の現像装置30Yと同様の構成を有するものとされている。
このような画像形成装置においては、4つの現像装置30Y、30M、30C、30Kのすべてが作動されることにより、いわゆるフルカラーのカラー画像を形成することができると共に、当該4つの現像装置30Y、30M、30C、30Kのうちの1つである現像装置30Kを選択的に用いることにより、例えば黒色のトナーのみによりモノクロ画像を形成することができる。
そして、定着装置40は、図2に示すように、転写材の未定着のトナー像が担持された面(図2においては、例えば転写材Pの上面)に接するよう配置された第1の定着用回転体である定着ローラ41と、これに圧接されるよう設けられた第2の定着用回転体である加圧ローラ43とを備えており、この定着ローラ41と加圧ローラ43との圧接部により定着領域(ニップ部)Nが形成されている。
図2において、49aおよび49bは非接触型の温度検知手段である。
そして、定着装置40には、定着領域Nの下流側において定着ローラ41と圧接し、当該定着ローラ41に従動して反時計方向(図2において矢印方向)に、例えば線速度220mm/secで回転する清掃用回転体である清掃ローラ61と、当該清掃ローラ61の外周面に接触幅10mm以上の接触領域において接触し、その表面のベック平滑度が10sec/10ml未満の長尺なシート状清掃部材である清掃シート62とを有すると共に、清掃シート62を移動するための移動手段が備えられている定着用回転体清掃手段である定着ローラ清掃手段60が設けられている。
この定着ローラ清掃手段60は、清掃シート62がその張力によって清掃ローラ61に押接されてなる構成を有するものであり、当該清掃シート62が清掃ローラ61と接触する接触幅10mm以上の接触領域(以下、「特定接触領域」ともいう。)は、清掃シート62を清掃ローラ61に押し当てるための押圧部材を用いることなく、清掃シート62の張力のみによって形成されている。
ここに、「接触幅」とは、特定接触領域における清掃ローラ61の周長方向に伸びる幅である。
この図の例において、定着ローラ清掃手段60を構成する移動手段は、未使用状態の清掃シート62が巻き付けられる回転自在な巻き付け軸63と、駆動源によって反時計方向(図2において矢印方向)に回転される巻き取り軸64と、巻き付け軸63から巻き取り軸64に至るシート移動路上に配置されたテンションローラ65とよりなり、これらの構成部材が、清掃シート62がテンションローラ65から巻き取り軸64に至る経路上において特定接触領域を形成し、当該特定接触領域における清掃シート62の移動方向が清掃ローラ61の回転方向と逆方向(図2において右方向)となるよう配置されており、巻き付け軸63に巻回されている状態の清掃シート62を、巻き取り軸64を駆動して回転させ、テンションローラ65を介して巻き取ることにより、清掃シート62をシート移動路に沿って移動させて特定接触領域を通過させる構成のものである。
定着ローラ清掃手段60を構成する清掃ローラ61は、金属や樹脂または両者を組み合わせたものを適宜に選択することができるが、その表面粗さRzが1.6μm以下であることが好ましく、特に1.0μm以下であることが好ましい。
ここに、「表面粗さRz」とは、JISB0601−1982における基準長0.8mmの十点平均粗さの値を意味し、具体的には、粗さ曲線における平均線方向に伸びる基準長0.8mmの領域中の最も高い山頂から5番目までの山頂の標高の絶対値の平均値と、最も低い谷底から5番目までの谷底の標高の絶対値の平均値との和である。
清掃ローラ61としては、例えば(1)アルミニウムなどの金属よりなるパイプに対して被膜形成処理を施し、更にその表面を研磨処理してなる、例えば厚さ30μmの被膜を有し、ビッカース表面硬さHvが350〜400kg/mm2 であるもの、(2)アルミニウムなどの金属よりなるパイプに、得られるローラとしてのアスカーC硬度が15〜50°になるように厚さ3〜8mmの発泡シリコーンゴムなどを円筒状に成形加工して発泡シリコーンゴムローラを得、更に、当該ローラに厚さ50〜80μmのポリイミドシームレスチューブを被覆してなるもの、などを用いることができる。
ここに、「アスカーC硬度」とは、高分子計器株式会社製のAsker−C型測定器を用いて荷重500gfで測定される硬度をいう。
清掃ローラ61は、定着ローラ41の表面に付着した付着物の除去を十分確実に行うために、その表面離型性が定着ローラ41の表面離型性よりも小さいことがより好ましい。
定着ローラ清掃手段60を構成する清掃シート62としては、その表面のベック平滑度が10sec/10ml未満であるものが用いられる。
ここに、「ベック平滑度」とは、ベック試験器による平滑度試験(JISP8119)によって測定される平滑度をいう。
清掃シートとしてベック平滑度10sec/10ml以上の高い平滑性を有する、例えば芳香族ポリアミド繊維100%のシートを用いた場合には、このようなシートが高価なものであるため、定着装置自体の製造コストが大きくなる。
清掃シート62としては、具体的に、芳香族ポリアミド繊維と、ポリエステル繊維とを主成分とする不織布を用いることが好ましい。
清掃シート62として好適に用いられる不織布は、その目付け量が、例えば20〜40g/m2 であり、その厚みが、例えば30〜100μmであるものを用いることが好ましい。
定着ローラ清掃手段60を構成する移動手段による清掃シート62の移動速度は、例えばA3の大きさの転写材1枚に対する熱定着作業当たりの移動量が0.02〜0.05mmとなる速度である。
清掃シート62の移動量を0.02mm/copy(A3)以上とすることにより、当該清掃シート62による清掃ローラ61に付着している付着物の回収が十分確実に行われることとなり、また、清掃シート62の移動量を0.05mm/copy(A3)以下とすることにより、当該清掃シート62の使用寿命を長くすることができ、これにより、コスト面での利点を得ることができると共に、清掃シート62として極めて長尺なものを用いる必要性が小さくなることから、当該清掃シート62の収容スペースを小さくすることができる。
特定接触領域における清掃シート62接触幅は、10mm以上であることが必要である。
接触幅が過小である場合には、定着ローラ41から清掃ローラ61に転移した付着物を清掃シート62によって確実に回収することができなくなり、形成される可視画像に画像汚れが生じてしまうこととなる。
特定接触領域は、清掃シート62の張力のみによって形成されており、この特定接触領域における清掃ローラ61と清掃シート62との接触圧は、例えば2〜8kgfとされる。
定着ローラ41は、例えばハロゲンランプなどのヒータランプよりなる加熱源(図示せず)を内蔵したものであって、当該加熱源が内部に配置された円筒状の芯金42aと、当該芯金42aの外周面に形成された耐熱弾性層42bと、例えばフッ素ゴムとフッ素樹脂の混合ラテックスを塗布焼成したものなどよりなる接着層(図示せず)を介して当該耐熱弾性層42bの表面に形成された被覆層42cとよりなるソフトローラである。
ここで、加熱源は、芯金42aの内部において、定着ローラ41の長さ方向に伸びるよう配置されており、直接の加熱対象である定着ローラ41の外周面の温度が設定温度域に維持されるよう、温度検知手段49aによって検知される定着ローラ41の表面温度に基づき、図示しない制御手段により、例えば点灯状態がオン−オフ制御される。
耐熱弾性層42bは、その厚さが0.2mm以上であることが好ましい。
耐熱弾性層42bの厚さが過小である場合には、定着ローラ41の表面が熱定着すべきトナー像を担持している転写材の表面の凹凸にならい難くなって高い画質の可視画像を形成することができなくなるおそれがあると共に、特に清掃ローラ61の表面が硬いものである場合には、清掃ローラ61と定着ローラ41との接触安定性が小さくなるため、清掃ローラ61による定着ローラ41に付着した付着物の除去を十分確実に行うことができなくなり、定着ローラ清掃手段60に十分な清掃能力が得られなくなるおそれがある。
耐熱弾性層42bを構成する材料の具体例としては、例えばシリコーンゴム、フッ素ゴムなどが挙げられる。
芯金42aを構成する材料としては特に限定されるものではないが、アルミニウム、鉄、銅などの金属またはそれらの合金を挙げることができる。
被覆層42cは、トナーが付着することを防ぐためのトナー離型層としての機能を有する層であって、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレンとパーフルオロアルコキシエチレンとの共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレンとヘキサフルオロプロピレンとの共重合体(FEP)のいずれかのフッ素樹脂を主成分とする離型性樹脂よりなり、その厚さが50μm以下であることが好ましい。
被覆層42cが離型性樹脂よりなることにより、トナー自体やトナーの粒子に含有されている離型機能を有する低軟化点物質(ワックス)に対する定着ローラ41の表面離型性が高くなるため、シリコーンオイルなどの離型用オイルを定着ローラ41に塗布せずとも熱定着作業中にトナーに由来の付着物が定着ローラ41表面に付着しにくくなると共に、定着ローラ41表面に付着した付着物の清掃ローラ61による除去効率が高くなる。
被覆層42cの厚さを50μm以下とすることにより、定着ローラ41の表面が熱定着すべきトナー像を担持している転写材の表面の凹凸にならい易くなることから、画像劣化を抑制することができる。また、定着ローラ41の表面が清掃ローラ61の表面にならい易くなることから、清掃ローラ61による付着物の除去効率を一層向上させることができる。
なお、均一な被覆層42cを形成しやすくするためには、その厚さを50μm以下であって20μm以上とすることがより好ましい。
この被覆層42cは、具体的に、例えば(1)ディスパージョン状態の離型性樹脂を塗布焼成することにより、厚さ20〜50μmに形成すること、(2)厚さ20〜50μmに成形された離型性樹脂チューブを被覆接着することによって形成すること、などができる。
加圧ローラ43は、定着ローラ41の硬度以上の硬度を有するものであることが好ましい。
特に、カラー画像形成装置においては、転写材上に担持される熱定着すべきトナー像を構成するトナー量が多く、定着ローラ41への転写材の巻き付きが発生しやすいため、加圧ローラ43としてこのようなローラを選択することにより、定着ローラ41の転写材との分離性が極めて良好になり、これにより、トナー像を担持した状態の転写材の定着ローラ41への巻き付きの発生を防止することができる。
ここに、「加熱定着ローラの硬度」および「加圧ローラの硬度」とは、高分子計器株式会社製のAsker−C型測定器を用いて荷重500gfまたは1000gfで測定されるアスカーC硬度をいう。
加圧ローラ43としては、図2に示すように、例えば円筒状の芯金44aと、当該芯金44aの外周面に形成された耐熱弾性層44bと、当該耐熱弾性層44bの表面に形成された被覆層44cとよりなるソフトローラを用いることができる。
この図の例において、加圧ローラ43は、定着ローラ41と同様に、加熱源(図示せず)を内蔵しているものである。この加熱源は、芯金44aの内部において、加圧ローラ43の長さ方向に伸びるよう配置されており、直接の加熱対象である加圧ローラ43の外周面の温度が設定温度域に維持されるよう、温度検知手段49bによって検知される加圧ローラ43の表面温度に基づき、図示しない制御手段により、例えば点灯状態がオン−オフ制御される。
耐熱弾性層44bを構成する材料の具体例としては、例えばシリコーンゴム、フッ素ゴムなどが挙げられる。
また、耐熱弾性層44bの厚みは、通常、0.5〜5mmである。
芯金44aを構成する材料としては特に限定されるものではないが、アルミニウム、鉄、銅などの金属またはそれらの合金を挙げることができる。
被覆層44cを構成する材料の具体例としては、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレンとパーフルオロアルコキシエチレンとの共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレンとヘキサフルオロプロピレンとの共重合体(FEP)等のフッ素樹脂を主成分とする樹脂などが挙げられる。
具体的には、被覆層44cは、例えば(1)ディスパージョン状態のフッ素樹脂を塗布焼成することにより、厚さ20〜50μmに形成すること、(2)厚さ20〜50μmに成形されたフッ素樹脂チューブを被覆接着することによって形成すること、などができる。
以上のような画像形成装置の作動は次のとおりである。
すべての現像装置30Y、30M、30C、30Kが作動されてカラー画像を形成する場合には、画像読取部11によって原稿の画像が読み込まれて画像データが得られ、この画像データに基づいて、各々の現像装置30Y、30M、30C、30Kの像露光部33Y、33M、33C、33Kにおいて露光を行うことにより、感光体31Y、31M、31C、31Kの各々の表面に静電荷像が形成され、この静電荷像の現像が現像器34Y、34M、34C、34Kで行われることにより異なる色のトナー像が得られる。そして、感光体31Y、31M、31C、31Kの表面に形成された各々のトナー像を、一次転写部35Y、35M、35C、35Kにおいてこの順に循環移動する中間転写ベルト51の表面に転写することにより一次転写トナー像が重畳形成される。
ここで、一次転写後の感光体31Y、31M、31C、31Kは、それぞれ感光体用クリーニング部37Y、37M、37C、37Kを通過することにより、表面に残留しているトナーが除去される。
一方、搬送機構により、例えば転写材用カセット18aから転写材が送り出され、中間転写ベルト51と同期した状態で二次転写部39に向けて搬送される。
このようにして中間転写ベルト51の表面に形成された一次転写トナー像は、二次転写部39において搬送された転写材に二次転写される。その後、二次転写トナー像が転写された転写材は、定着装置40に向かって搬送され、当該定着装置40においてトナー像が熱定着されて転写材に原稿の画像に対応した可視画像が形成される。そして、この可視画像が形成された転写材は、搬送機構によって搬送されて排出口15から外部に排出され、これにより、カラー画像が形成される。
また、転写材が分離された後の中間転写ベルト51は、中間転写ベルト用クリーニング部54を通過することにより、表面に残留しているトナーが除去される。
一方、4つの現像装置30Y、30M、30C、30Kのうち1つの現像装置のみが作動されてモノクロ画像を形成する場合には、画像読取部11によって原稿の画像が読み込まれた画像データに基づいて、例えば現像装置30Kのみにより感光体31Kの表面にトナー像が形成され、一次転写部35Kにおいて一次転写が行われること以外は上述のカラー画像を形成する場合と同様の画像形成プロセスが行われることにより、モノクロ画像が形成される。
以上のような画像形成装置の可視画像形成作動中において、定着装置40においては、定着ローラ41と加圧ローラ43とが圧接する定着領域Nに転写材が導入されると、加熱源によって加熱された定着ローラ41および加圧ローラ43の熱が転写材に付与され、転写材上のトナー像が熱定着される熱定着作業が行われると共に、定着ローラ清掃手段60が、定着ローラ41の表面に付着したトナーや、トナーの粒子中に含有され、定着領域Nにおいてトナーと定着ローラ41との界面にしみ出して当該定着ローラ41に過剰に付着した余分な離型機能を有する低軟化点物質(ワックス)や、転写材として用いられる紙に由来する紙粉などの付着物を、清掃ローラ61が回転しながら除去し、この定着ローラ41から清掃ローラ61の表面に転移して付着した付着物を、清掃シート62が特定接触領域を構成する部分が常に新しい部分となるように移動することによって摺動しながら回収することにより、定着ローラ41の表面の清掃が行われる。
以上のような画像形成装置によれば、定着装置40が、定着ローラ41の表面を清掃するための手段として、清掃シート62を清掃ローラ61に押圧する押圧部材を用いることなく、清掃シート62の張力のみによって特定接触領域が形成されてなる構成を有する定着ローラ清掃手段60を有するものであることから、清掃ローラ61の回転動力が清掃シート62に伝達されにくいため、当該清掃ローラ61の回転に伴って清掃シート62が移動するつれ送り現象が生じることがない。
また、特定接触領域において、清掃シート62が清掃ローラ61に対して大きな接触幅で接触されるため、清掃シート62と清掃ローラ61との接触圧が小さく、当該清掃シート62として表面平滑度の大きい特別な部材を用いなくても、当該定着ローラ清掃手段60に良好な清掃性能が得られる。
従って、定着装置40を備えてなる画像形成装置によれば、当該定着装置40において、高い画質の可視画像を形成することができると共に、清掃シート62のつれ送り現象の発生を防止することができる。しかも、定着装置40は、清掃シート62として高い表面平滑度を有する高価な部材を用いる必要がなく、その表面のベック平滑度が10sec/10ml未満であるシートを用いても十分な清掃性能を得ることができるため、低いコストで製造することができる。
定着装置40においては、定着ローラ41が特定の厚さを有する耐熱弾性層42bを有すると共に、離型性樹脂よりなる、特定の厚さの被覆層42cを有するものであることから、定着ローラ41のトナーとの離型性が良好なものとなるため、例えば清掃ローラ61および清掃シート62にシリコーンオイルなどの離型用オイルを含浸させることや、定着ローラ41に離型用オイルを塗布する手段を設けることなどの手法により、定着ローラ41の離型性能を向上させる目的で離型用オイルを塗布する必要がないことから、定着ローラの表面に離型用オイルを塗布することに起因する画像劣化の発生を防止することができ、その結果、良好な画質を有する可視画像を安定して形成することができる。
以上、本発明の実施の形態について具体的に説明したが、本発明は上記の例に限定されるものではなく、種々の変更を加えることができる。
例えば、定着装置においては、定着用回転体および清掃用回転体の各々は、ローラ状のものに限定されるものではなく、例えば環状移動するエンドレスベルトなどよりなるベルト状のものであってもよい。
また、定着装置において、定着用回転体清掃手段は、シート状清掃部材が特定接触領域において清掃用回転体の回転方向と逆方向に移動する構成のものに限定されず、特定接触領域において摺動しながら清掃用回転体の表面に付着している付着物を回収することのできる構成を有するものであれば、特定接触領域において清掃用回転体の回転と順方向に移動するものであってもよい。このような構成の定着装置においても、高い画質の可視画像を形成することができると共に、シート状清掃部材のつれ送り現象の発生を防止することができる。
また、定着用回転体清掃手段は、定着ローラの表面を清掃するための手段として適用されるものとして限定されず、具体的に、転写材の両面に可視画像を形成するための両面画像形成装置などに適用される、加圧ローラにもトナーなどの付着物が付着されやすい構成の定着装置においては、加圧ローラの表面を清掃するための手段としても好適に用いることができる。
また、定着装置は、定着ローラおよび加圧ローラが加熱源が内蔵されてなるものに限定されるものではなく、定着ローラの温度を設定温度域内に維持することができるものであれば、例えば定着ローラの外周面に当接する、例えば内部にハロゲンランプなどのヒーターランプよりなる加熱源が配置された金属製の円筒状芯金の外周面に高い離型性を有するチューブが装着されて被覆されたローラ型ヒータを備えてなるものであってもよい。また、清掃ローラとして、例えば金属からなるパイプに対して被膜形成処理を施したものを用いる場合には、金属パイプ内部にハロゲンランプなどの加熱源を配置し、清掃ローラそのものを外部加熱ローラとして使用することもできる。
以上においては、本発明の定着装置をカラー画像形成装置に適用した場合について説明したが、当該定着装置は、これに限定されるものではなく、例えばモノクロ画像形成装置などに適用することもできる。
以上のような構成の画像形成装置においては、現像剤としてトナーとキャリアとよりなる2成分現像剤、またはトナーのみよりなる1成分現像剤が用いられる。
なお、現像剤として2成分現像剤および1成分現像剤いずれを用いた場合であっても、定着装置40に向かって搬送される転写材上にはトナーのみが付着されることとなる。
トナーとしては、例えば結着樹脂と着色剤とを含有してなる着色粒子により構成されるものが用いられ、特に無機微粉末などがトナーの粒子に添加混合されたものが好ましい。
トナーの結着樹脂は、特に限定されるものではないが、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン−アクリル共重合体樹脂、ポリエステル樹脂などの公知の樹脂を用いることができる。
トナーに用いられる着色剤としては、例えば黒トナーのためにはカーボンブラック、ニグロシン染料などが使用され、イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーに必要な顔料としては、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブルー15:6、C.I.ピグメントブルー68、C.I.ピグメントレッド48−3、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド212、C.I.ピグメントレッド57−1、C.I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントイエロー81、C.I.ピグメントイエロー154などを好適に用いることができる。
トナーの粒子には、さらに必要に応じて離型機能を有する低軟化点物質(ワックス)や、荷電制御剤、流動化剤、滑剤、クリーニング助剤、その他の添加剤を含有させることもでき、構成される材料には公知のものを用いることができる。
トナーの製造方法としては、乳化重合法や懸濁重合法などを利用してトナーを得る重合法を利用することができる。この製造方法によれば、特定の形状係数を有し球形の程度が高く、粒径分布や帯電量分布などの物性分布がシャープであるトナー、あるいは小径のトナーを容易に得ることができる。これらのうちでも、特願2003−146007などに記載されているような乳化重合法によるものが好ましい。
また、この方法においては、外添剤として無機微粉末を添加混合することもできる。
トナーとしては、トナーの粒子中に離型機能を有する低軟化点物質(ワックス)が含有されてなるものが好ましく用いられ、更に好ましくは離型機能を有する低軟化点物質を内包した樹脂粒子を水系媒体中において融着させてなるもの(以下、「ワックス含有トナー」ともいう。)が用いられる。具体的に、ワックス含有トナーは、例えばミニエマルジョン重合法などによって離型機能を有する低軟化点物質を内包してなる樹脂粒子を得、この樹脂粒子と、着色剤粒子とを水系媒体中において塩析/融着させることにより、微細に当該低軟化点物質が分散されてなるトナーを得る手法によって製造することができる。
離型機能を有する低軟化点物質としては、数平均分子量が1,500〜9,000である低分子量ポリプロピレン、低分子量ポリエチレンなどが好ましく用いられ、特に好ましくは、下記一般式(1)で表されるエステル基を有する結晶性化合物が用いられる。
Figure 2005062801
〔式中、R1 およびR2 は、それぞれ独立に置換基を有していてもよい炭化水素基を示し、nは1〜4の整数である。〕
一般式(1)において、R1 は、炭素数1〜40、好ましくは1〜20、更に好ましくは2〜5であり、R2 は、炭素数1〜40、好ましくは16〜30、更に好ましくは18〜26である。
また、nは、1〜4の整数であるが、好ましくは2〜4、更に好ましくは3〜4、特に好ましくは4である。
具体的には、高級脂肪酸エステル、カルバナワックス、ライスワックスなどの天然ワックス、および結晶性ポリエステルなどが挙げられる。
トナーの粒子中における離型機能を有する低軟化点物質の含有割合は、トナーの粒子全体に対して1〜30質量%であることが好ましく、特に7〜23質量%であることが好ましい。
離型機能を有する低軟化点物質の含有割合を7質量%以上とすることにより、熱定着作業中の定着領域(ニップ部)Nにおいてトナー像を形成するトナーから適宜の量の溶融した当該低軟化点物質がしみ出すこととなり、これにより、オフセット現象の発生や、転写材の巻き付きの発生をより一層抑制することができる。また、しみ出した離型機能を有する低軟化点物質の一部が定着ローラ41に付着し、更に清掃ローラ61に転移することによって当該低軟化点物質の作用により清掃ローラ61と清掃シート62との摩擦力が低減されることから、清掃ローラ61の回転に伴って清掃シート62が移動するつれ送り現象の発生を一層確実に防止することができる。
一方、離型機能を有する低軟化点物質の含有割合を23質量%以下とすることにより、定着ローラ41への過剰量の当該低軟化点物質の付着を抑制することができる。
離型機能を有する低軟化点物質は、その融点が60〜110℃であることが好ましく、特に75〜110℃であることが好ましい。
このような範囲の融点の離型機能を有する低軟化点物質を含有してなるワックス含有トナーによれば、熱定着作業中の定着領域(ニップ部)Nにおいてトナー像を形成するトナーから適宜の量の溶融した当該低軟化点物質がしみ出すこととなり、これにより、オフセット現象の発生や、転写材の巻き付きの発生をより一層抑制することができる。また、清掃ローラ61が専用の加熱源を有するものでなくても、加熱源を有する定着ローラ41に接触回転することによって当該清掃ローラ61の温度が容易に離型機能を有する低軟化点物質の融点以上となり、これにより、清掃掃ローラ61に転移された当該低軟化点物質が清掃シート62との特定接触領域においても溶融状態とされるため、この低軟化点物質の作用により清掃ローラ61と清掃シート62との摩擦力が低減されることから、清掃ローラ61の回転に伴って清掃シート62が移動するつれ送り現象の発生を一層確実に防止することができる。
ここに、離型機能を有する低軟化点物質の融点とは、示差熱量分析装置(DSC)によって測定される値である。具体的には、0℃から200℃まで10℃/minの条件で昇温(第一昇温過程)したときに測定される吸熱ピークの最大ピークを示す温度を融点とする。
以下、本発明の作用効果を確認するために行った実験について説明する。
<実験例1>
図1に示す構成に従い、図2に示した構成を有する定着装置を備えた画像形成装置を作製した。
この定着装置を構成する定着ローラ、加圧ローラ、清掃ローラおよび清掃シートとしては、各々、以下のものを用いた。
定着ローラは、アルミニウムA5056製の円筒状の芯金の外周面に、熱伝導率0.50W/m・k、JIS−A硬度10°のシリコーンゴムよりなる厚さ1.5mmの耐熱弾性層を形成し、この耐熱弾性層の表面に、フッ素ゴムとフッ素樹脂の混合ラテックスを塗布焼成したものよりなる接着層を介して厚さ30μmのPFA樹脂よりなる被覆層を、ディスパージョン状態のPFA樹脂を塗布焼成することにより形成し、この被覆層よりなる最表面に対して表面平滑処理を施してなる、外径65.0mmのものである。この定着ローラは、芯金の内部においてハロゲンランプよりなる加熱源を内蔵するものであり、このハロゲンランプは、定着ローラの表面温度が160〜200℃の温度域に維持されるよう、当該定着ローラ表面に近接した位置に配置されている温度検知手段による検知出力値に基づいてその点灯状態がオン−オフ制御される。これにより、定着ローラにおける特定接触領域以外の表面温度はトナーの粒子中に含有されているワックス(離型機能を有する低軟化点物質)の融点を上回った状態とされる。
また、加圧ローラは、アルミニウムA5056製の円筒状の芯金の外周面に、熱伝導率0.50W/m・k、JIS−A硬度10°のシリコーンゴムよりなる厚さ1.0mmの耐熱弾性層を形成し、この耐熱弾性層の表面に、フッ素ゴムとフッ素樹脂の混合ラテックスを塗布焼成したものよりなる接着層を介して最表面に厚さ30μmのPFA樹脂よりなる被覆層を、ディスパージョン状態のPFA樹脂を塗布焼成することにより形成し、更に表面平滑処理を施してなる、外径55.0mmのものである。この加圧ローラは、芯金の内部においてハロゲンランプよりなる加熱源を内蔵するものである。
定着ローラ清掃手段を構成する清掃ローラは、外径24mm、厚さ1mmのアルミニウムA5052製のパイプに対して硬質陽極化処理を施すことによってアルミナ被膜を形成し、更にテトラチオモリブデン酸アンモニウム溶液中において二次電解処理を施すことによってアルミナ被膜中の直径100Å程度の超微細ポアー内に二硫化モリブデンを析出させてなる処理被膜(商品名「カシマコート」)を形成し、その表面を研磨処理することによって得られた、厚さ30μmの被膜が形成されてなる、表面粗さRz0.8μm、ビッカース表面硬さHv360kg/mm2 のものである。
ここに、表面粗さRzは、表面粗さ計「Surfcorder SE−3300」(小坂研究所社製)を用いてローラ形状のまま測定した。
また、ビッカース表面硬さは、表面硬さ計「MVK−HI00」((株)アカシ製)を用い、圧子として対面角が136°のダイヤモンド製の正四角錘形状の圧子をセットし、温度23℃、湿度50%RHの環境条件下において測定した。具体的には、下記式により、圧子により試験面に窪みをつけたときの荷重F(kgf)を、窪みの対角線長さd(mm)から算出した表面積で除した商をビッカース表面硬さとして求めた。
Figure 2005062801
この清掃ローラは、室温環境下において、その外径方向の定着ローラとのオーバーラップ量が0.1〜0.4mmの範囲内となるように両端部が固定支持されており、定着ローラの回転によって従動回転する構成を有している。
また、清掃シートは、芳香族ポリアミド主繊維と、ポリエステル繊維とが質量比6:4の割合で混合されてなる、厚さ70μm、目付け量27g/m2 、ベック平滑度1〜2sec/10mlの不織布よりなるものである。
この画像形成装置において、定着装置を構成する定着ローラ清掃手段に係る、清掃シートの張力2kgfによって形成される、当該清掃シートの清掃ローラに対する接触領域の接触幅条件を10〜30mmの範囲において変更し、各接触幅条件によって転写材としてA3の大きさの紙「コニカカラーペーパ81.4g/m2 紙」を用い、トナーとして「カラー複写機Konica9331用トナー」を使用し、転写材に対するトナー付着量が1色当たり約0.4〜0.5mg/cm2 の範囲内となる条件下で、定着ローラを転写材の搬送速度が220mm/secとなるように回転駆動し、清掃シートをA3の紙1枚に対する熱定着作業当たりの移動量が0.04mmとなる速度で移動させることによってフルカラー画像形成を行った。
「カラー複写機Konica9331用トナー」は、乳化重合法によって製造された、高化式フローテスターを用いて測定される軟化点が120℃で、融点が約80℃のワックスを13質量%含有してなるものである。
形成された画像の画質を目視にて確認したところ、10〜30mmのいずれの接触幅条件においても、得られた画像は、実用上問題となるような画像汚れが発生しておらず、良好な画質を有するものであった。
また、画像形成装置による一の可視画像形成作動終了後に、定着装置における清掃シートの状態を観察したところ、10〜30mmのいずれの接触幅条件においても、つれ送り現象が発生していないことが確認された。
更に、定着装置を構成する定着ローラ清掃手段に係る、清掃シートの張力を8kgfとしたこと以外は上記の手法と同様にして、形成された画像の画質を目視にて確認したところ、10〜30mmのいずれの接触幅条件においても、得られた画像は、実用上問題となるような画像汚れが発生しておらず、良好な画質を有するものであり、また、画像形成装置による一の可視画像形成作動終了後に、定着装置における清掃シートの状態を観察したところ、10〜30mmのいずれの接触幅条件においても、つれ送り現象が発生していないことが確認された。
また、定着装置として、清掃シートが清掃ローラとの接触領域において当該清掃ローラの回転方向と順方向に移動する構成の定着ローラ清掃手段を有するものを用いたこと以外は上記の手法と同様にして、形成された画像の画質を目視にて確認したところ、10〜30mmのいずれの接触幅条件においても、得られた画像は、実用上問題となるような画像汚れが発生しておらず、良好な画質を有するものであり、また、画像形成装置による一の可視画像形成作動終了後に、定着装置における清掃シートの状態を観察したところ、10〜30mmのいずれの接触幅条件においても、つれ送り現象が発生していないことが確認された。
<実験例2>
実験例1において、定置装置を構成する定着ローラ、加圧ローラ、清掃ローラおよび清掃シートとして、各々、以下のものを用いたこと以外は実験例1の画像形成装置と同様の構成を有する画像形成装置を作製した。
定着ローラは、アルミニウムA5056製の円筒状の芯金の外周面に、熱伝導率0.50W/m・k、JIS−A硬度10°のシリコーンゴムよりなる厚さ1.5mmの耐熱弾性層を形成し、この耐熱弾性層の表面に、ポリイミドおよびPFA樹脂を主成分とする材料よりなる接着層を介して、その最表面を形成する厚さ30μmのPFA樹脂チューブ成形品を装着して被覆してなる、外径65.0mmのものである。この定着ローラは、芯金の内部においてハロゲンランプよりなる加熱源を内蔵するものであり、このハロゲンランプは、定着ローラの表面温度が160〜200℃の温度域に維持されるよう、当該定着ローラ表面に近接した位置に配置されている温度検知手段による検知出力値に基づいてその点灯状態がオン−オフ制御される。これにより、定着ローラにおける特定接触領域以外の表面温度はトナーの粒子中に含有されているワックス(離型機能を有する低軟化点物質)の融点を上回った状態とされる。
また、加圧ローラは、アルミニウムA5056製の円筒状の芯金の外周面に、熱伝導率0.50W/m・k、JIS−A硬度10°のシリコーンゴムよりなる厚さ1.0mmの耐熱弾性層を形成し、この耐熱弾性層の外表面に、ポリイミドおよびPFA樹脂を主成分とする材料よりなる接着層を介して、その最表面を形成する厚さ30μmのPFA樹脂チューブ成形品を装着して被覆してなる、外径55.0mmのものである。この加圧ローラは、芯金の内部においてハロゲンランプよりなる加熱源を内蔵するものである。
定着ローラ清掃手段を構成する清掃ローラは、外径14mm、厚さ2mmのアルミニウムパイプの外周面に、その外径が24mmとなるように、またローラとしてのアスカーC硬度(荷重500gf)が40°となるように厚さ5mmの発泡シリコーンゴムを円筒状に成形加工して発泡シリコーンゴムローラを得、更にこの発泡シリコーンゴムローラに厚さ50μmのポリイミドシームレスチューブを被覆してなる、表面粗さRz0.8μmのものである。
この清掃ローラは、清掃シートが装着されていない状態において、定着ローラとの接触圧が2kgfとなるように両端部がバネに支持されることによって清掃ローラ側に押圧され、定着ローラの回転によって従動回転する構成を有している。
また、清掃シートは、芳香族ポリアミド繊維と、ポリエステル繊維とが質量比4:6の割合で混合されてなる、厚さ46μm、目付け量27g/m2 、ベック平滑度が6sec/10ml以上であって10sec/10ml未満である不織布よりなるものである。
この画像形成装置を用いたこと以外は実験例1と同様の手法により、定着装置を構成する定着ローラ清掃手段に係る、清掃シートの張力を2kgfおよび8kgfとした場合の各々について画像形成を行い、形成された画像の画質を目視にて確認したところ、10〜30mmのいずれの接触幅条件においても、得られた画像は、実用上問題となるような画像汚れが発生しておらず、良好な画質を有するものであった。
また、画像形成装置による一の可視画像形成作動終了後に、定着装置における清掃シートの状態を観察したところ、10〜30mmのいずれの接触幅条件においても、つれ送り現象が発生していないことが確認された。
また、定着装置として、清掃シートが清掃ローラとの接触領域において当該清掃ローラの回転方向と順方向に移動する構成の定着ローラ清掃手段を有するものを用いたこと以外は上記の手法と同様にして、形成された画像の画質を目視にて確認したところ、10〜30mmのいずれの接触幅条件においても、得られた画像は、実用上問題となるような画像汚れが発生しておらず、良好な画質を有するものであり、また、画像形成装置による一の可視画像形成作動終了後に、定着装置における清掃シートの状態を観察したところ、10〜30mmのいずれの接触幅条件においても、つれ送り現象が発生していないことが確認された。
<比較実験例1>
実験例1の画像形成装置と同様の構成を有する画像形成装置を作製し、定着装置を構成する定着ローラ清掃手段に係る、清掃シートの張力2kgfによって形成される、当該清掃シートの清掃ローラに対する接触領域の接触幅条件を2〜6mmの範囲において変更し、各接触幅条件により、実験例1と同様の画像形成条件によって画像形成を行い、画像形成装置による一の可視画像形成作動終了後に、定着装置における清掃シートの状態を観察したところ、2〜6mmのいずれの接触幅条件においても、つれ送り現象が発生していないことが確認されたが、形成された画像の画質を目視にて確認したところ、2〜6mmのいずれの接触幅条件においても、得られた画像には、実用上問題となるような画像汚れが発生していた。
<比較実験例2>
実験例2の画像形成装置と同様の構成を有する画像形成装置を作製し、定着装置を構成する定着ローラ清掃手段に係る、清掃シートの張力2kgfによって形成される、当該清掃シートの清掃ローラに対する接触領域の接触幅条件を2〜6mmの範囲において変更し、各接触幅条件により、実験例2と同様の画像形成条件によって画像形成を行い、画像形成装置による一の可視画像形成作動終了後に、定着装置における清掃シートの状態を観察したところ、2〜6mmのいずれの接触幅条件においても、つれ送り現象が発生していないことが確認されたが、形成された画像の画質を目視にて確認したところ、2〜6mmのいずれの接触幅条件においても、得られた画像には、実用上問題となるような画像汚れが発生していた。
<比較実験例3>
実験例1において、図3に示した構成を有する定着装置を備えたこと以外は実験例1と同様の構成を有する画像形成装置を作製した。
この定着装置を構成する定着ローラ、加圧ローラおよび清掃ローラとしては、実験例1に係る定着装置を構成するものと同様のものを用いた。
また、バックアップローラとしては、SUS303製の芯金に発泡シリコーンスポンジコムを被覆してなる、回転自在なローラを用いた。バックアップローラは、清掃ローラとの接触圧が一定となるように、その両端部がバネに支持されることによって清掃ローラ側に押圧されている。
この画像形成装置において、定着装置を構成するバックアップローラによって形成される、清掃シートの清掃ローラに対する接触領域の接触幅条件を2〜6mmの範囲において変更し、各接触幅条件により、実験例1と同様の画像形成条件によって画像形成を行い、形成された画像の画質を目視にて確認したところ、2〜4mmの接触幅条件において、得られた画像には、実用上問題となるような画像汚れが発生していた。
また、画像形成装置による一の可視画像形成作動終了後に、定着装置における清掃シートの状態を観察したところ、2〜6mmのいずれの接触幅条件においても、つれ送り現象が発生していることが確認された。
また、この画像形成装置において、定着装置を構成するバックアップローラを、芯金を固定することによって回転しないように設定し、転写材としてA3の大きさの紙を用いて画像形成を行ったところ、清掃ローラの回転の不良が生じることが確認された。
更に、定着装置として、清掃シートが清掃ローラとの接触領域において当該清掃ローラの回転方向と逆方向に移動する構成を有するものを用いたこと以外は上記の手法と同様にして、形成された形成された画像の画質を目視にて確認したところ、いずれの接触幅条件においても、清掃シートが清掃ローラとの接触領域において当該清掃ローラの回転方向と順方向に移動する構成の定着装置を用いた場合に比してつれ送り現象が発生しにくくなるが、清掃ローラの回転の不良が生じることが確認された。
本発明の画像形成装置の構成の一例を示す説明図である。 図1の画像形成装置における定着装置の構成の一例を示す説明図である。 従来の定着装置の構成の一例を示す説明図である。
符号の説明
11 画像読取部
15 排出口
18a、18b、18c 転写材用カセット
30Y、30M、30C、30K 現像装置
31Y、31M、31C、31K 感光体
32Y、32M、32C、32K 帯電器
33Y、33M、33C、33K 像露光部
34Y、34M、34C、34K 現像器
35Y、35M、35C、35K 一次転写部
36Y、36M、36C、36K 圧接用ローラ
37Y、37M、37C、37K 感光体用クリーニング部
39 二次転写部
40 定着装置
41 定着ローラ
42a 芯金
42b 耐熱弾性層
42c 被覆層
43 加圧ローラ
44a 芯金
44b 耐熱弾性層
44c 被覆層
49a、49b 温度検知手段
51 中間転写ベルト
52a、52b、52c、52d ローラ
54 中間転写ベルト用クリーニング部
60 定着ローラ清掃手段
61 清掃ローラ
62 清掃シート
63 巻き付け軸
64 巻き取り軸
65 テンションローラ
71 定着ローラ
72 加圧ローラ
73 清掃ローラ
74 清掃シート
75a 巻き付け軸
75b 巻き取り軸
76 バックアップローラ

Claims (7)

  1. トナー像を転写材上に熱定着させるための定着用回転体を備えた定着装置であって、
    前記定着用回転体の表面を清掃するための定着用回転体清掃手段が設けられており、
    当該定着用回転体清掃手段が、定着用回転体と当接し、回転しながら定着用回転体に付着した付着物を除去する清掃用回転体と、この清掃用回転体の外周面に接触幅10mm以上の接触領域において接触し、摺動することにより、前記清掃用回転体に付着した付着物を回収する、その表面のベック平滑度が10sec/10ml未満であるシート状清掃部材とを有し、シート状清掃部材がその張力によって清掃用回転体に押接される構成とされていることを特徴とする定着装置。
  2. 定着用回転体が、厚さ0.2mm以上の耐熱弾性層と、テトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレンとパーフルオロアルコキシエチレンとの共重合体およびテトラフルオロエチレンとヘキサフルオロプロピレンとの共重合体のいずれかのフッ素樹脂を主成分とする離型性樹脂よりなる厚さ50μm以下の被覆層とを有することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 定着用回転体清掃手段を構成する清掃用回転体およびシート状清掃部材に離型用オイルが含浸されておらず、定着用回転体に離型用オイルを塗布する手段が設けられていないことを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. シート状清掃部材が、芳香族ポリアミド繊維と、ポリエステル繊維とを主成分とする不織布からなることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の定着装置。
  5. トナー像を構成するトナーが、その粒子中に離型機能を有する低軟化点物質が含有されてなるものであり、当該離型機能を有する低軟化点物質の含有割合が7〜23質量%であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の定着装置。
  6. 離型機能を有する低軟化点物質は、その融点が75〜110℃であるものであることを特徴とする請求項5に記載の定着装置。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれかに記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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