JP2020121777A - 塗布容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】被塗布部に対してソフトな感触を与える。【解決手段】吐出孔8の内周面と塗布栓9の外周面との間に、先端部が吐出孔から計量筒部材7の外部に突出した押圧部材14が配設され、押圧部材は、この押圧部材の先端部に設けられ、計量筒部材の外面における吐出孔の開口周縁部19aに容器軸O方向で対向する外突部15と、計量筒部材の内面に形成された係止部8eに係止されることにより、吐出孔内から計量筒部材の外部への抜けが規制される被係止部16と、を備えるとともに、軟材質で形成され、外突部の先端面は、塗布位置に位置する塗布栓9の先端面26bに対して、同等の容器軸方向の位置に位置している、または容器軸方向に沿う容器本体2の外側に位置している。【選択図】図2

Description

本発明は、塗布容器に関する。
従来から、例えば下記特許文献1に示されるような、被塗布部に塗布する内容物が収容される有底筒状の容器本体と、容器本体の口部に装着され、容器本体内に連通する連通孔が形成された中栓部材と、中栓部材との間に、連通孔を通して容器本体内に連通する計量室を形成するとともに、先端部に計量室に連通する吐出孔が形成された計量筒部材と、計量筒部材内に設けられるとともに、先端部が吐出孔から計量筒部材の外部に突出される塗布栓と、を備える塗布容器が知られている。
この塗布容器では、塗布栓が、吐出孔と計量室との連通を遮断し、かつ計量室と連通孔とを連通させる計量位置と、計量位置よりも容器軸方向に沿う容器本体の底部側に位置するとともに、計量室と連通孔との連通を遮断し、かつ吐出孔と計量室とを連通させる塗布位置と、の間を容器軸方向に移動自在に配設されている。
特許第3759428号公報
しかしながら、前記従来の塗布容器では、塗布位置に位置する塗布栓の先端部を被塗布部に当接させたときに、被塗布部に対してソフトな感触を与えることが困難で、使用者に不快感を与えてしまうおそれがあった。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、被塗布部に対してソフトな感触を与えることができる塗布容器を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る塗布容器は、被塗布部に塗布する内容物が収容される有底筒状の容器本体と、前記容器本体の口部に装着され、前記容器本体内に連通する連通孔が形成された中栓部材と、前記中栓部材との間に、前記連通孔を通して前記容器本体内に連通する計量室を形成するとともに、先端部に前記計量室に連通する吐出孔が形成された計量筒部材と、前記計量筒部材内に設けられるとともに、先端部が前記吐出孔から前記計量筒部材の外部に突出される塗布栓と、を備え、前記塗布栓は、前記吐出孔と前記計量室との連通を遮断し、かつ前記計量室と前記連通孔とを連通させる計量位置と、前記計量位置よりも容器軸方向に沿う前記容器本体の底部側に位置するとともに、前記計量室と前記連通孔との連通を遮断し、かつ前記吐出孔と前記計量室とを連通させる塗布位置と、の間を容器軸方向に移動自在に配設され、前記吐出孔の内周面と前記塗布栓の外周面との間に、先端部が前記吐出孔から前記計量筒部材の外部に突出した押圧部材が配設され、前記押圧部材は、この押圧部材の先端部に設けられ、前記計量筒部材の外面における前記吐出孔の開口周縁部に容器軸方向で対向する外突部と、前記計量筒部材の内面に形成された係止部に係止されることにより、前記吐出孔内から前記計量筒部材の外部への抜けが規制される被係止部と、を備えるとともに、軟材質で形成され、前記外突部の先端面は、前記塗布位置に位置する前記塗布栓の先端面に対して、同等の容器軸方向の位置に位置している、または容器軸方向に沿う前記容器本体の外側に位置している。
この発明によれば、軟材質で形成された押圧部材の外突部の先端面が、塗布位置に位置する塗布栓の先端面に対して、同等の容器軸方向の位置に位置している、または容器軸方向に沿う容器本体の外側に位置しているので、被塗布部に内容物を塗布する際に、外突部を優先して被塗布部に押し付けることができる。これにより、被塗布部に内容物を塗布する際に、被塗布部に対する押し付け力、および衝撃力などを緩和若しくは吸収することが可能になり、被塗布部に対してソフトな感触を与えることができる。
外突部が、計量筒部材の外面における吐出孔の開口周縁部に容器軸方向で対向しているので、押圧部材が、吐出孔内から計量筒部材の内部に抜けるのを防ぐことでき、押圧部材が被係止部を備えるので、押圧部材が、吐出孔内から計量筒部材の外部に抜けるのを防ぐことができる。
ここで、前記押圧部材は、前記外突部が、前記計量筒部材の外面における前記吐出孔の開口周縁部に当接し、かつ前記被係止部が、前記係止部から容器軸方向に離間した突当り位置と、前記外突部が、前記計量筒部材の外面における前記吐出孔の開口周縁部から、容器軸方向に沿う前記容器本体の外側に離間し、かつ前記被係止部が、前記係止部に当接、若しくは近接した突出位置と、の間を容器軸方向に移動自在に配設されてもよい。
この場合、押圧部材が、突当り位置と突出位置との間を容器軸方向に移動自在に配設されているので、押圧部材を突出位置に位置させた状態で、外突部を被塗布部に押し付けると、押圧部材が突当り位置に移動することとなる。したがって、外突部を被塗布部に押し付ける当初に、押圧部材を突出位置に位置させておくことにより、被塗布部に衝撃力を加えにくくすることが可能になり、被塗布部に対してソフトな感触を確実に与えることができる。
また、前記塗布栓は、前記塗布位置から前記計量位置に移動するときに、前記押圧部材を、容器軸方向に突き上げて前記突出位置に位置させる突き上げ部を有してもよい。
この場合、塗布栓が、塗布位置から計量位置に移動するときに、押圧部材を、容器軸方向に突き上げて突出位置に位置させる突き上げ部を有するので、計量室内で計量された内容物を、被塗布部に塗布するのに先立って、押圧部材を突当り位置から突出位置に引き上げる操作が不要になり、外突部を被塗布部に押し付ける当初に、押圧部材を必ず突出位置に位置させておくことができる。
また、前記計量筒部材の先端部は、容器軸方向に延びる筒状に形成され、前記外突部に、容器軸方向に沿う前記底部側に向けて延びるとともに、前記押圧部材が前記突出位置に位置した状態で、前記計量筒部材の外面における前記吐出孔の開口周縁部を径方向の外側から覆う被覆壁が設けられてもよい。
この場合、外突部に被覆壁が設けられているので、押圧部材が突出位置に位置し、外突部と、計量筒部材の外面における吐出孔の開口周縁部と、の間に容器軸方向の隙間が生じても、この隙間が被覆壁により径方向の外側から覆われることとなる。したがって、押圧部材を突出位置に位置させた状態で、外突部を被塗布部に押し付けたときに、押圧部材が突当り位置に移動して前記隙間が無くなっても、被塗布部にある例えば髪の毛などが、外突部と、計量筒部材の外面における吐出孔の開口周縁部と、の間に挟まれるのを防ぐことができる。
また、前記外突部、および前記計量筒部材の外面における前記吐出孔の開口周縁部のうちの少なくとも一方に、前記外突部が、前記計量筒部材の外面における前記吐出孔の開口周縁部に当接した状態で、他方との間に隙間を設ける窪み部が形成されてもよい。
この場合、外突部、および計量筒部材の外面における吐出孔の開口周縁部のうちの少なくとも一方に、前記窪み部が形成されているので、外突部が、計量筒部材の外面における吐出孔の開口周縁部に当接した状態で、被塗布部に強く押し付けられたときに、外突部と、計量筒部材の外面における吐出孔の開口周縁部と、の間の隙間を埋めるように、外突部が弾性変形することとなる。したがって、外突部が、計量筒部材の外面における吐出孔の開口周縁部と、被塗布部と、により挟まれた状態であっても、外突部の柔軟性を確保することが可能になり、被塗布部に対してソフトな感触を確実に与えることができる。
また、前記押圧部材は筒状に形成されるとともに、前記外突部は、全周にわたって連続して延びてもよい。
この場合、外突部が、全周にわたって連続して延びているので、被塗布部に対する外突部の接触面積を広く確保することが可能になり、被塗布部に対してソフトな感触を確実に与えることができる。
また、前記押圧部材の内周面と、前記塗布栓の外周面と、の間に、前記計量室内の内容物が外部に流出する流通路が画成され、前記外突部における径方向の内端部に、容器軸方向に沿う前記容器本体の外側に向けて突出した補助突起が形成されてもよい。
この場合、外突部における径方向の内端部に補助突起が形成されているので、被塗布部に内容物を塗布する際に、外突部の補助突起を被塗布部に押し付けることで、補助突起に径方向で隣接する流通路の変形を誘発させることができる。したがって、被塗布部に内容物を塗布する際に、流通路の流路断面積が拡縮することにより、空気置換が容易になり、計量室の内容物を安定して被塗布部に供給することができる。
本発明によれば、被塗布部に対してソフトな感触を与えることができる。
本発明の第1実施形態に係る塗布容器の一部縦断面図である。 図1に示す塗布容器の要部の拡大図である。 図2の塗布容器において、塗布栓が計量位置に引き上げられた状態を示す図である。 図2の塗布容器において、被塗布部に内容物を塗布している状態を示す図である。 図4の要部を示す拡大図であって、押圧部材を被塗布部にさらに押し付けた状態を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る塗布容器の要部を示す拡大縦断面図である。 図6の塗布容器において、塗布栓が計量位置に引き上げられた状態を示す図である。
以下、図1から図5を参照し、本発明の一実施形態に係る塗布容器を説明する。この塗布容器1には、例えば人体の頭皮や皮膚等の被塗布部Sに塗布される育毛剤や薬液等の内容物が収容される。
図1に示すように、塗布容器1は、前記内容物が収容される有底筒状の容器本体2と、容器本体2の口部3に装着され、容器本体2内に連通する連通孔5が形成された中栓部材4と、中栓部材4との間に、連通孔5を通して容器本体2内に連通する計量室6を形成するとともに、先端部(以下、吐出筒という)19に計量室6に連通する吐出孔8が形成された計量筒部材7と、計量筒部材7内に設けられるとともに、先端部26が吐出孔8から計量筒部材7の外部に突出される塗布栓9と、を備えている。
ここで、容器本体2の口部3、および計量筒部材7それぞれの中心軸線が共通軸上に配置されている。以下、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸O方向に沿う容器本体2の底部2a側(図1における下側)を下側、容器軸O方向に沿う容器本体2の口部3側(図1における上側)を上側という。容器軸O方向から見て、容器軸Oに交差する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
容器本体2の口部3は、容器本体2のうち、口部3以外の胴部2b、底部2aおよび肩部2cよりも小径とされている。口部3の外周面には雄ねじ部が形成されている。この雄ねじ部は、例えば二条ねじであってもよい。口部3の上端部の外径は、口部3のうち、上端部より下方に位置する部分の外径より小さくなっており、口部3の上端部の外周面には、径方向の外側に突出するとともに周方向に延びる環状または円弧状の突起が形成されている。口部3の下端部には、径方向の外側に向けて突出した回り止めリブ3bが形成されている。
図2に示すように、中栓部材4は、容器本体2の口部3内に配設された有底筒状のシリンダ筒12と、シリンダ筒12の底壁から上側に向けて突出した支持体11と、シリンダ筒12より大径に形成されるとともに、シリンダ筒12から上側に向けて突出し、容器本体2の口部3内に嵌合した主嵌合筒13と、主嵌合筒13の上部を径方向の外側から囲繞するとともに主嵌合筒13に連結された外嵌合筒17と、を有している。
なお、本実施形態では、中栓部材4のシリンダ筒12、支持体11、主嵌合筒13および外嵌合筒17が一体に形成されている。
支持体11は、シリンダ筒12の底壁に立設されて容器軸Oと同軸に配置された案内軸11aと、案内軸11aの下端部から径方向の外側に向けて突出した規制部11bと、を備えている。
案内軸11aは、シリンダ筒12における径方向の内側に配置され、案内軸11aの上端部は、シリンダ筒12および主嵌合筒13よりも上側に突出している。
規制部11bは、全周にわたって連続して延びている。規制部11bは、シリンダ筒12の底壁および案内軸11aに一体に連結されている。規制部11bの上端縁は、シリンダ筒12の周壁の上端開口縁よりも下側に位置している。
なお、規制部11bとして、例えば、容器軸O方向に延びる縦長のリブ状体が周方向に間隔をあけて複数配置されてなる構成を採用してもよい。また、規制部11bは、案内軸11aおよびシリンダ筒12と別体に形成されてもよい。
シリンダ筒12は、容器軸Oと同軸に配置されている。シリンダ筒12には、周方向に間隔をあけて複数の連通孔5が形成され、シリンダ筒12内は、連通孔5を通して容器本体2内に連通している。なお、連通孔5は1つでもよい。連通孔5は、シリンダ筒12における周壁および底壁にわたって一体に形成されている。ここで、規制部11bは、シリンダ筒12の底壁における連通孔5の開口周縁部に配置されている。連通孔5の内周面のうち、径方向の内側に位置して径方向の外側を向く面、および規制部11bの外周面それぞれの径方向の位置は互いに同等になっている。なお、連通孔5の内周面のうち、シリンダ筒12の周壁に位置して下方を向く面、および規制部11bの上端縁それぞれの容器軸O方向の位置は互いに同等になっている。
シリンダ筒12の周壁の内周面のうち、連通孔5より上側に位置する部分に、塗布栓9の下端部が着脱可能に密に嵌合している。
主嵌合筒13の上部は、容器本体2の口部3から上方に突出している。主嵌合筒13の下端部は、フランジ部を介してシリンダ筒12の上端部に連結されている。
外嵌合筒17は、主嵌合筒13の上部の外周面に連結され、その下端縁が容器本体2の口部3の上端開口縁に当接している。外嵌合筒17の外周面には、径方向の外側に向けて突出するとともに周方向に延びる環状または円弧状の突起が形成されている。
計量筒部材7は、容器本体2の口部3に装着された装着筒部18と、装着筒部18より上側に位置して内側が吐出孔8とされた吐出筒19と、装着筒部18と吐出筒19との間に位置してこれら18、19を連結する連結筒部20と、を有する。
図示の例では、計量筒部材7は下側から上側へ向かって、装着筒部18、連結筒部20、および吐出筒19の順に段階的に縮径している。
装着筒部18は、環状の天壁と、周壁と、を有する有頂筒状に形成されている。装着筒部18の周壁は、容器本体2の口部3の上端部、および中栓部材4の外嵌合筒17に外嵌している。装着筒部18の周壁の内周面には、径方向の内側に向けて突出するとともに周方向に延びる環状または円弧状の突起が、容器軸O方向に間隔をあけて2つ形成されている。これら2つの突起のうち、下側に位置する突起は、口部3の前記突起にアンダーカット嵌合し、上側に位置する突起は、外嵌合筒17の前記突起にアンダーカット嵌合している。
装着筒部18の天壁の下面は、中栓部材4における外嵌合筒17の上端開口縁に当接している。装着筒部18の天壁の内周面、および主嵌合筒13の上部の外周面それぞれの径方向の位置は互いに同等になっている。装着筒部18の天壁には、下方に向けて突出するとともに、外嵌合筒17と主嵌合筒13の上部との間に挿入された筒体が形成されている。筒体は、装着筒部18の天壁の内周縁部から下方に向けて突出している。この筒体は、主嵌合筒13および外嵌合筒17のうちの少なくとも一方に当接し、計量室6における中栓部材4と計量筒部材7との連結部分のシール性を確保している。
連結筒部20は、環状の天壁と、周壁と、を有する有頂筒状に形成されている。連結筒部20の周壁は、装着筒部18の天壁の内周縁部から上側に向けて延びている。連結筒部20の周壁の内周面における径方向の位置は、装着筒部18の天壁の内周面、および主嵌合筒13の上部の外周面それぞれの径方向の位置と同等になっている。
本実施形態では、計量筒部材7の連結筒部20と、中栓部材4の主嵌合筒13と、により画成される空間が計量室6となっている。
吐出筒19は、円筒状に形成されるとともに、連結筒部20の天壁の内周縁部から上側に向けて突出している。なお、吐出筒19は例えば角筒状に形成してもよい。また、吐出筒19を設けずに、連結筒部20の環状の天壁の内側を吐出孔8としてもよい。つまり、計量筒部材7の先端部を、連結筒部20の天壁としてもよい。
吐出筒19の内側である吐出孔8の内周面は、下方に位置するものほど内径が大きい多段状に形成されている。吐出孔8の内周面は、大径部8a、小径部8b、中径部8c、下段部8d、および上段部(係止部)8eを備えている。
大径部8aは、吐出孔8の内周面のなかで、最も下方に位置し内径が最大となっている。大径部8aは、計量室6の上端部に向けて開口している。大径部8aに、径方向の内側に向けて突出するとともに周方向に延びる環状または円弧状の第1係合突部8fが形成されている。第1係合突部8fは、大径部8aの上端より下方に位置している。
小径部8bは、吐出孔8の内周面のなかで、最も上方に位置し内径が最小となっている。小径部8bの上端は、吐出筒19の上端開口縁(計量筒部材7の外面における吐出孔8の開口周縁部)19aの内周縁に連なっている。
中径部8cは、大径部8aの上端と小径部8bの下端との間に位置している。中径部8cの内径は、大径部8aの内径より小さく、小径部8bの内径より大きくなっている。
下段部8dは、大径部8aの上端と中径部8cの下端とを連結し下方を向いている。上段部(係止部)8eは、小径部8bの下端と中径部8cの上端とを連結し下方を向いている。下段部8d、および上段部8eはそれぞれ、径方向および周方向の双方向に沿って延びる平面状に形成されている。
塗布栓9は、吐出孔8と計量室6との連通を遮断し、かつ計量室6と連通孔5とを連通させる計量位置(例えば図3に示す状態)と、計量位置よりも下側(容器軸方向に沿う容器本体の底部側)に位置するとともに、計量室6と連通孔5との連通を遮断し、かつ吐出孔8と計量室6とを連通させる(ここでいう「連通させる」とは、「連通する、または連通可能な状態とする」の両方の意味を含む)塗布位置(例えば図1、図2、図4に示す状態)と、の間を容器軸O方向(上下方向)に移動自在に配設されている。
塗布栓9は、計量筒部材7内に配設された有頂筒状の外挿筒24と、外挿筒24の周壁の下部を径方向の外側から囲う有頂筒状のシール筒25と、外挿筒24の天壁から上方に向けて突出した筒状の先端部26と、を有する。外挿筒24、シール筒25、および先端部26は、容器軸Oと同軸に配置されるとともに、一体に形成されている。
シール筒25の天壁(以下、突き上げ部という)21は、外挿筒24の周壁の外周面における容器軸O方向の中間部分から径方向の外側に向けて突出している。突き上げ部21は、全周にわたって連続して延びている。突き上げ部21の上面は、径方向および周方向の双方向に沿って延びる平面状に形成されている。突き上げ部21の上面における外周縁部は、吐出孔8の下段部8dと容器軸O方向で対向している。
シール筒25の周壁(以下、栓筒という)22の上部は、吐出孔8の大径部8a内に着脱可能に嵌合する。栓筒22の上端部における外周面に、径方向の外側に向けて突出するとともに周方向に延びる環状または円弧状の第2係合突部22aが形成されている。第2係合突部22aは、塗布栓9が塗布位置から計量位置に移動したときに、吐出孔8の大径部8aに形成された第1係合突部8fを上方に乗り越え、第1係合突部8fに第2係合突部22aの下側から係合する。なお、第1係合突部8fおよび第2係合突部22aは、互いに全周にわたって連続して係合しなくてもよい。
栓筒22の下端部は、中栓部材4のシリンダ筒12の周壁の内側に着脱可能に嵌合する。栓筒22のうち、下端部の厚さは、他の部分の厚さより薄くなっている。
図3に示すように、塗布栓9が計量位置に位置するときに、栓筒22の上部が、吐出孔8の大径部8aに嵌合し、かつ突き上げ部21の上面の外周縁部が、吐出孔8の下段部8dに当接することで、吐出孔8と計量室6との連通を遮断する。この際、栓筒22の下端部が、中栓部材4のシリンダ筒12内から上方に離脱することで、計量室6と連通孔5とが連通する。
ここで、塗布栓9が計量位置に位置した状態では、突き上げ部21の上面が、吐出孔8の下段部8dに当接することで、たとえ計量筒部材7に対して塗布栓9を上側へ移動させる向きの外力が作用した場合でも、計量位置に位置した塗布栓9が上側に向けてそれ以上移動することが規制されている。
図2および図4に示すように、塗布栓9が塗布位置に位置するときに、栓筒22の上部が、吐出孔8内から下方に離脱することで、吐出孔8と計量室6とが連通する。この際、栓筒22の下端部が、中栓部材4のシリンダ筒12の周壁の内側に嵌合することで、計量室6と連通孔5との連通を遮断する。
外挿筒24は、中栓部材4の案内軸11aに上下動自在に外挿されている。図示の例では、外挿筒24は、中栓部材4の案内軸11aに非接触状態で上下動する。これにより、塗布栓9を円滑に上下動させることができる。また、外挿筒24の下端開口縁は、シール筒25の下端開口縁よりも下側に位置している。
図2に示すように、塗布栓9が塗布位置に位置した状態で、外挿筒24の下端開口縁は、支持体11の規制部11bの上端縁と当接し、支持体11の規制部11bに下側から支持されている。このとき、支持体11の案内軸11aの上端縁と、外挿筒24の天壁と、の間には、容器軸O方向の隙間が設けられている。なおこれに代えて、案内軸11aの上端縁、および外挿筒24の天壁を互いに当接させて、塗布栓9のこれ以上の下降移動を規制してもよい。
塗布栓9が塗布位置に位置した状態で、塗布栓9の先端部26の上端開口縁(塗布栓9の先端面)26bは、吐出筒19の上端開口縁19aより上方に位置している。先端部26の外径は、吐出孔8の内径より小さく、かつ外挿筒24の周壁の外径と同等になっている。先端部26の上端部における内周面には、径方向の内側に向けて突出するとともに周方向に延びる環状または円弧状の被係合部26aが形成されている。
塗布容器1は、容器本体2の口部3に着脱自在に装着されて吐出孔8および塗布栓9の先端部26を覆うキャップ体10を備える。
キャップ体10は、有頂筒状をなしており、その周壁の下部における内周面に、口部3の雄ねじ部に螺着する雌ねじ部が形成されている。雌ねじ部は、例えば二条ねじであってもよい。
なお、キャップ体10が、口部3に着脱可能に螺着されるのに代えて例えば、キャップ体10の平滑な内周面に、口部3の平滑な外周面を着脱可能に嵌合したり、あるいはキャップ体10が口部3に着脱可能にアンダーカット嵌合したりする等、適宜変更してもよい。また、キャップ体10を、口部3に装着するのに代えて例えば、計量筒部材7に装着してもよい。
キャップ体10の天壁には、下方に向けて突出するとともに、下端部が、塗布位置に位置する塗布栓9の先端部26内に着脱自在に嵌合された引き上げ筒31が形成されている。引き上げ筒31の外周面には、径方向の外側に向けて突出するとともに周方向に延びる環状または円弧状の引き上げ突起31aが形成されている。引き上げ突起31aは、塗布栓9の先端部26の被係合部26aにアンダーカット嵌合されており、キャップ体10の、口部3および計量筒部材7に対する上昇移動に伴い、塗布栓9が引き上げられて塗布位置から計量位置に移動する。
ここで、キャップ体10の引き上げ突起31aが、塗布栓9の被係合部26aから外れるときには、計量位置に位置する塗布栓9の突き上げ部21が、計量筒部材7における吐出孔8の下段部8dに当接することで、塗布栓9が上側に向けてそれ以上移動することが規制された状態となる。したがって、キャップ体10の引き上げ突起31aが、塗布栓9の被係合部26aから外れる際、塗布栓9には下方に向けた弾性反発力が生ずることとなる。
しかしながら、前述したように、塗布栓9の第2係合突部22aが、計量筒部材7の第1係合突部8fに、第2係合突部22aの下側から係合しているので、塗布栓9の計量位置から下方に向けた移動を規制することができる。
キャップ体10の天壁には、下方に向けて突出し、計量筒部材7の吐出筒19に着脱自在に外嵌された外嵌筒28が形成されている。
キャップ体10の内周面には、周方向を向く壁面を備えた段部32が形成されている。キャップ体10が容器本体2の口部3に装着された状態において、段部32は、容器本体2の回り止めリブ3bに周方向から当接可能とされている。段部32が回り止めリブ3bに周方向から当接することで、キャップ体10が口部3に過度に締め込まれることが規制される。
そして、本実施形態では、吐出孔8の内周面と塗布栓9の外周面との間に、上端部(先端部)が吐出孔8から計量筒部材7の外部に突出した押圧部材14が配設されている。押圧部材14は、外突部15、および被係止部16を備えるとともに、軟材質で形成されている。軟材質としては、塗布栓9を形成する材質より軟らかい材質であればよく、例えばニトリルゴム、ブチルゴム、シリコンゴム、エラストマー等のような弾性変形可能なゴム状の材質に限定されるものではなく、例えば低密度ポリエチレン等であってもよい。
本実施形態では、シリコンゴムにより一体に成形された押圧部材14を例として説明する。
押圧部材14は、筒状に形成され、全周にわたって連続して延び、容器軸Oと同軸に配設されている。押圧部材14は、容器軸O方向に移動自在に配設されている。押圧部材14の外周面は、吐出孔8の小径部8bに当接し、押圧部材14の内周面と、塗布栓9における外挿筒24および先端部26の各外周面と、の間には、径方向の隙間が設けられている。この隙間は、計量室6内の内容物が外部に流出する流通路Xとなっている。流通路Xと計量室6との連通は、図3に示されるように、塗布栓9が計量位置に位置して、栓筒22の上部が、吐出孔8の大径部8aに嵌合し、かつ突き上げ部21の上面の外周縁部が、吐出孔8の下段部8dに当接することで遮断される。
外突部15は、押圧部材14の上端部に設けられ、吐出筒19の上端開口縁19aに容器軸O方向で対向している。外突部15は、径方向の外側に向けて突出し、全周にわたって連続して延びている。
被係止部16は、押圧部材14のうち、吐出孔8内に位置する下端部に設けられ、吐出孔8の上段部8eに容器軸O方向で対向している。被係止部16は、径方向の外側に向けて突出し、全周にわたって連続して延びている。被係止部16の上方を向く上端面は、径方向および周方向の双方向に沿って延びる平面状に形成されている。
押圧部材14は、外突部15が、吐出筒19の上端開口縁19aに当接し、かつ被係止部16が、吐出孔8の上段部8eから下方に離間した突当り位置(例えば図1、図2、図4に示す状態)と、外突部15が、吐出筒19の上端開口縁19aから上方に離間し、かつ被係止部16が、吐出孔8の上段部8eに当接、若しくは近接した突出位置(例えば図3に示す状態)と、の間を容器軸O方向に移動自在に配設されている。
突当り位置に位置した外突部15の上面(先端面)は、塗布位置に位置する塗布栓9の先端部26の上端開口縁26bに対して、同等の容器軸O方向の位置に位置している。なお、突当り位置に位置した外突部15の上面は、塗布位置に位置する塗布栓9の先端部26の上端開口縁26bより上方に位置してもよい。
外突部15に、外突部15が突当り位置に位置した状態で、吐出筒19の上端開口縁19aとの間に隙間を設ける窪み部15aが形成されている。窪み部15aは、外突部15の下面における径方向の内端部に形成されている。窪み部15aは、全周にわたって連続して延びる溝状に形成されている。窪み部15aは縦断面視で半円形状を呈する。
なお、窪み部15aは、例えば周方向に断続的に延びてもよく、また、窪み部15aの縦断面視形状は、例えば矩形状にするなど適宜変更してもよい。窪み部は、吐出筒19の上端開口縁19aに形成してもよく、外突部15の下面、および吐出筒19の上端開口縁19aの双方に形成してもよい。
外突部15の上面における径方向の内端部に、上方に向けて突出した補助突起15bが形成されている。補助突起15bは、全周にわたって連続して延びる突条状に形成されている。補助突起15bは縦断面視で矩形状を呈する。補助突起15bは、窪み部15aより径方向の内側に位置している。補助突起15bの上面は、塗布位置に位置する塗布栓9の先端部26の上端開口縁26bより上方に位置し、計量位置に位置する塗布栓9の先端部26の上端開口縁26bより下方に位置する。補助突起15bの容積は、窪み部15aの容積より大きくなっている。
外突部15は、キャップ体10と非接触となっている。
なお、補助突起15bは、例えば周方向に断続的に延びてもよく、また、補助突起15bの縦断面視形状は、例えば半円形状にするなど適宜変更してもよい。補助突起15bの容積を、窪み部15aの容積以下としてもよい。外突部15に、キャップ体10が当接してもよい。
被係止部16は、吐出孔8のうちの中径部8c内に容器軸O方向に移動自在に配設されている。突出位置に位置した被係止部16が、吐出孔8の上段部8eに係止されることにより、押圧部材14が吐出孔8内から計量筒部材7の外部へ抜けることが規制される。
押圧部材14の下端開口縁は、突き上げ部21の上面の内周部分と容器軸O方向で対向している。押圧部材14の下端開口縁は、突当り位置に位置した状態で、吐出孔8の下段部8dより下方に位置している。図示の例では、押圧部材14の下端開口縁は、突当り位置に位置した状態で、吐出孔8の下端より上方に位置している。塗布栓9の突き上げ部21は、塗布位置から計量位置に移動するときに、押圧部材14の下端開口縁を突き上げて押圧部材14を突出位置に位置させる。この際、被係止部16は、吐出孔8の上段部8eと、突き上げ部21と、により容器軸O方向の移動が抑止される。
塗布容器1は、中栓部材4、計量筒部材7、塗布栓9、および押圧部材14が組み立てられてなる計量塗布具を、内容物の充填された容器本体2の口部3に装着した後に、キャップ体10を口部3に螺着することで形成される。
以下、本実施形態の塗布容器1の作用について説明する。
図2に示すように、塗布容器1の使用前では、塗布栓9の栓筒22の下端部がシリンダ筒12の周壁の内側に嵌合して、計量室6と連通孔5との連通が遮断されている。
容器本体2内の内容物を被塗布部Sに塗布するには、まず、キャップ体10を上側へ移動させて容器本体2の口部3から離脱させ、吐出孔8および塗布栓9の先端部26を容器外部に露出させる。ここで、キャップ体10が離脱される際には、引き上げ筒31の引き上げ突起31aと、塗布栓9の先端部26の被係合部26aと、が互いに容器軸O方向に係合することで、キャップ体10により塗布栓9が引き上げられて計量位置に移動する。
この際、口部3の雄ねじ部、およびキャップ体10の雌ねじ部は、二条ねじであるため、一条ねじである構成と比較して、ねじのリードが大きくなる。このため、キャップ体10の周方向の回転量に対する容器軸O方向の変位量を大きくすることができる。これにより、塗布栓9を速やかに上側に移動させることができるとともに、キャップ体10を容器本体2の口部3から速やかに離脱させることができる。
図3に示すように、塗布栓9が計量位置へ移動させられると、栓筒22の上部が、吐出孔8の大径部8aに嵌合し、かつ突き上げ部21の上面の外周縁部が、吐出孔8の下段部8dに当接することで、流通路Xと計量室6との連通を遮断する。この際、栓筒22の下端部が、中栓部材4のシリンダ筒12内から上方に離脱することで、計量室6と連通孔5とが連通する。またこの際、栓筒22の第2係合突部22aが、吐出孔8の大径部8aに形成された第1係合突部8fを上方に乗り越え、第1係合突部8fに第2係合突部22aの下側から係合する。またこの際、突き上げ部21の上面の内周部分が、押圧部材14の下端開口縁を突き上げて、押圧部材14を突出位置に位置させる。
この状態から、さらに容器本体2の口部3に対してキャップ体10が上側へ移動することで、キャップ体10の引き上げ筒31の引き上げ突起31aが、塗布栓9の先端部26の被係合部26aを上方に乗り越えて、キャップ体10が容器本体2および塗布栓9から取り外される。
次いで、塗布栓9が計量位置に位置した状態で、塗布容器1を倒立姿勢にすることで、容器本体2内の内容物を連通孔5を通して計量室6内に流入させる。
次いで、図4に示すように、計量位置に位置する塗布栓9の先端部26を、被塗布部Sに押し付けると、塗布栓9は、塗布位置に向けて移動する。この過程において、栓筒22の上部が吐出孔8から下方に離脱し、外挿筒24が中栓部材4の規制部11bに突き当たり、栓筒22の下端部がシリンダ筒12の周壁の内側に嵌合される。これにより、計量室6と連通孔5との連通が遮断されるとともに、流通路Xと計量室6とが連通することで、計量室6内の一定量の内容物が、流通路Xを通して被塗布部Sに塗布される。
この際、突出位置に位置している押圧部材14の外突部15の上面が、被塗布部Sに押し付けられ、押圧部材14が突当り位置に移動する。これにより、被係止部16が、上段部8eから下方に離間し、外突部15の下面が、吐出筒19の上端開口縁19aに当接する。
図示の例では、外突部15の補助突起15bを被塗布部Sに押し付けると、図5に示されるように、補助突起15bは容器軸O方向に圧縮変形しつつ、押圧部材14のうち、吐出孔8の内側に位置する部分は、容器軸O方向に沿う計量室6側に向けて弾性変位する。
そして使用後(塗布後)は、キャップ体10の引き上げ筒31の下端部を、塗布栓9の先端部26内に嵌合させつつ、引き上げ筒31の引き上げ突起31aを、先端部26の被係合部26aに被係合部26aの上方から当接させた状態で、キャップ体10の雌ねじ部を容器本体2の口部3の雄ねじ部に螺合することによって、引き上げ突起31aを、被係合部26aを下方に乗り越えさせるとともに、キャップ体10を容器本体2の口部3に装着する。
以上説明したように、本実施形態による塗布容器1によれば、軟材質で形成された押圧部材14の外突部15の上面が、塗布位置に位置する塗布栓9の先端部26の上端開口縁26bに対して、同等の容器軸O方向の位置に位置しているので、被塗布部Sに内容物を塗布する際に、外突部15を被塗布部Sに押し付けて弾性変形させることができる。これにより、被塗布部Sに内容物を塗布する際に、被塗布部Sに対する押し付け力、および衝撃力などを緩和若しくは吸収することが可能になり、被塗布部Sに対してソフトな感触を与えることができる。
外突部15が、吐出筒19の上端開口縁19aに容器軸O方向で対向しているので、押圧部材14が、吐出孔8内から計量筒部材7の内部に抜けるのを防ぐことでき、押圧部材14が被係止部16を備えるので、押圧部材14が、吐出孔8内から計量筒部材7の外部に抜けるのを防ぐことができる。
押圧部材14が、突当り位置と突出位置との間を容器軸O方向に移動自在に配設されているので、押圧部材14を突出位置に位置させた状態で、外突部15を被塗布部Sに押し付けると、押圧部材14が突当り位置に移動することとなる。したがって、外突部15を被塗布部Sに押し付ける当初に、押圧部材14を突出位置に位置させておくことにより、被塗布部Sに衝撃力を加えにくくすることが可能になり、被塗布部Sに対してソフトな感触を確実に与えることができる。
塗布栓9が、塗布位置から計量位置に移動するときに、押圧部材14を、容器軸O方向に突き上げて突出位置に位置させる突き上げ部21を有するので、計量室6内で計量された内容物を、被塗布部Sに塗布するのに先立って、押圧部材14を突当り位置から突出位置に引き上げる操作が不要になり、外突部15を被塗布部Sに押し付ける当初に、押圧部材14を必ず突出位置に位置させておくことができる。
外突部15に、外突部15が吐出筒19の上端開口縁19aに当接した状態で、吐出筒19の上端開口縁19aとの間に隙間を設ける窪み部15aが形成されているので、外突部15が、吐出筒19の上端開口縁19aに当接した状態で、被塗布部Sに強く押し付けられたときに、外突部15と、吐出筒19の上端開口縁19aと、の間の隙間を埋めるように、外突部15が弾性変形することとなる。したがって、外突部15が、吐出筒19の上端開口縁19aと、被塗布部Sと、により挟まれた状態であっても、外突部15の柔軟性を確保することが可能になり、被塗布部Sに対してソフトな感触を確実に与えることができる。
外突部15が、全周にわたって連続して延びているので、被塗布部Sに対する外突部15の接触面積を広く確保することが可能になり、被塗布部Sに対してソフトな感触を確実に与えることができる。
外突部15における径方向の内端部に補助突起15bが形成されているので、被塗布部Sに内容物を塗布する際に、外突部15の補助突起15bを被塗布部Sに押し付けて弾性変形させることで、補助突起15bに径方向で隣接する流通路Xも弾性変形することとなる。したがって、被塗布部Sに内容物を塗布する際に、流通路Xの流路断面積が拡縮することにより、空気置換が容易になり、計量室6の内容物を安定して被塗布部Sに供給することができる。
次に、本発明の第2実施形態に係る塗布容器50を、図6および図7を参照しながら説明する。
なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
押圧部材30の外突部29に、下方に向けて延びるとともに、押圧部材30が突出位置に位置した状態で、吐出筒19の上端開口縁19aを径方向の外側から覆う被覆壁27が設けられている。被覆壁27は、外突部29の外周縁部に設けられている。被覆壁27は、筒状に形成され、全周にわたって連続して延びている。被覆壁27の下端開口縁は、押圧部材30が突出位置に位置した状態で、吐出筒19の上端開口縁19aより下方に位置している。被覆壁27と外突部29との接続部分は、径方向の外側に向けて突の曲面状に形成されている。
図示の例では、キャップ体10の外嵌筒28は、吐出筒19より上方に位置している。外嵌筒28の下端開口縁が、外突部29において、吐出筒19の上端開口縁19aに位置する部分のうち、窪み部15aより径方向の外側に位置する部分の上面に当接している。
以上説明したように、本実施形態による塗布容器50によれば、外突部29に被覆壁27が設けられているので、図7に示されるように、押圧部材30が突出位置に位置し、外突部29と、吐出筒19の上端開口縁19aと、の間に容器軸O方向の隙間が生じても、この隙間が被覆壁27により径方向の外側から覆われることとなる。したがって、押圧部材30を突出位置に位置させた状態で、外突部29を被塗布部Sに押し付けたときに、押圧部材30が突当り位置に移動して前記隙間が無くなっても、被塗布部Sにある例えば髪の毛などが、外突部29と、吐出筒19の上端開口縁19aと、の間に挟まれるのを防ぐことができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、押圧部材14、30を、吐出孔8の内周面、および塗布栓9の外周面の双方に当接させてもよいし、当接させなくてもよい。
押圧部材14、30は、自重により容器軸O方向に移動可能に設けられてもよい。この場合、被塗布部Sに内容物を塗布する際に、外突部15、29が被塗布部Sに当接したときに、押圧部材14、30が突当り位置に位置し、外突部15、29が被塗布部Sから上方に離間したときに、押圧部材14、30が突出位置に位置する。
塗布栓9に流通路Xを形成してもよい。例えば、流通路として、塗布栓9の先端部26内、外挿筒24の天壁に形成した貫通孔、外挿筒24内、および外挿筒24のうち、シール筒25より上方に位置する部分に形成した貫通孔を備えた構成などを採用してもよい。
すなわち、押圧部材14、30より径方向の内側に位置する部分から、計量室6の内容物が吐出可能な構成であれば適宜変更してもよい。
押圧部材14、30は、計量筒部材7に固定されてもよい。この場合、外突部15、29の下面と、被係止部16の上端面と、の容器軸O方向の距離を、吐出孔8の小径部8bの容器軸O方向の長さと同等にしてもよい。
塗布栓9が計量位置に位置したときに、先端部26の上端開口縁26bを、押圧部材14、30の外突部15、29の上面に対して、同等の容器軸O方向の位置、または下方に位置させてもよい。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1、50 塗布容器
2 容器本体
2a 底部
3 口部
4 中栓部材
5 連通孔
6 計量室
7 計量筒部材
8 吐出孔
8e 上段部(係止部)
9 塗布栓
14、30 押圧部材
15、29 外突部
15a 窪み部
15b 補助突起
16 被係止部
19 吐出筒(計量筒部材の先端部)
19a 吐出筒の上端開口縁(計量筒部材の外面における吐出孔の開口周縁部)
21 突き上げ部
26 塗布栓の先端部
26b 塗布栓の先端部の上端開口縁(塗布栓の先端面)
27 被覆壁
O 容器軸
S 被塗布部
X 流通路

Claims (7)

  1. 被塗布部に塗布する内容物が収容される有底筒状の容器本体と、
    前記容器本体の口部に装着され、前記容器本体内に連通する連通孔が形成された中栓部材と、
    前記中栓部材との間に、前記連通孔を通して前記容器本体内に連通する計量室を形成するとともに、先端部に前記計量室に連通する吐出孔が形成された計量筒部材と、
    前記計量筒部材内に設けられるとともに、先端部が前記吐出孔から前記計量筒部材の外部に突出される塗布栓と、を備え、
    前記塗布栓は、
    前記吐出孔と前記計量室との連通を遮断し、かつ前記計量室と前記連通孔とを連通させる計量位置と、
    前記計量位置よりも容器軸方向に沿う前記容器本体の底部側に位置するとともに、前記計量室と前記連通孔との連通を遮断し、かつ前記吐出孔と前記計量室とを連通させる塗布位置と、の間を容器軸方向に移動自在に配設され、
    前記吐出孔の内周面と前記塗布栓の外周面との間に、先端部が前記吐出孔から前記計量筒部材の外部に突出した押圧部材が配設され、
    前記押圧部材は、
    この押圧部材の先端部に設けられ、前記計量筒部材の外面における前記吐出孔の開口周縁部に容器軸方向で対向する外突部と、
    前記計量筒部材の内面に形成された係止部に係止されることにより、前記吐出孔内から前記計量筒部材の外部への抜けが規制される被係止部と、を備えるとともに、軟材質で形成され、
    前記外突部の先端面は、前記塗布位置に位置する前記塗布栓の先端面に対して、同等の容器軸方向の位置に位置している、または容器軸方向に沿う前記容器本体の外側に位置している、塗布容器。
  2. 前記押圧部材は、
    前記外突部が、前記計量筒部材の外面における前記吐出孔の開口周縁部に当接し、かつ前記被係止部が、前記係止部から容器軸方向に離間した突当り位置と、
    前記外突部が、前記計量筒部材の外面における前記吐出孔の開口周縁部から、容器軸方向に沿う前記容器本体の外側に離間し、かつ前記被係止部が、前記係止部に当接、若しくは近接した突出位置と、の間を容器軸方向に移動自在に配設されている、請求項1に記載の塗布容器。
  3. 前記塗布栓は、前記塗布位置から前記計量位置に移動するときに、前記押圧部材を、容器軸方向に突き上げて前記突出位置に位置させる突き上げ部を有する、請求項2に記載の塗布容器。
  4. 前記計量筒部材の先端部は、容器軸方向に延びる筒状に形成され、
    前記外突部に、容器軸方向に沿う前記底部側に向けて延びるとともに、前記押圧部材が前記突出位置に位置した状態で、前記計量筒部材の外面における前記吐出孔の開口周縁部を径方向の外側から覆う被覆壁が設けられている、請求項2または3に記載の塗布容器。
  5. 前記外突部、および前記計量筒部材の外面における前記吐出孔の開口周縁部のうちの少なくとも一方に、前記外突部が、前記計量筒部材の外面における前記吐出孔の開口周縁部に当接した状態で、他方との間に隙間を設ける窪み部が形成されている、請求項1から4のいずれか1項に記載の塗布容器。
  6. 前記押圧部材は筒状に形成されるとともに、前記外突部は、全周にわたって連続して延びている、請求項1から5のいずれか1項に記載の塗布容器。
  7. 前記押圧部材の内周面と、前記塗布栓の外周面と、の間に、前記計量室内の内容物が外部に流出する流通路が画成され、
    前記外突部における径方向の内端部に、容器軸方向に沿う前記容器本体の外側に向けて突出した補助突起が形成されている、請求項6に記載の塗布容器。
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