JP2020117664A - タイヤ用ゴム組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】重荷重用空気入りタイヤのトレッド部として用いることを意図したタイヤ用ゴム組成物であって、転がり抵抗が低く、且つ、操縦安定性に優れるタイヤ用ゴム組成物を提供する。【解決手段】天然ゴム50質量%〜80質量%と末端変性ブタジエンゴム20質量%〜50質量%とを含むゴム成分に対して、窒素吸着比表面積N2SAが100m2/g以上であるカーボンブラックを配合し、硬度Hsを65以上73以下、40℃における反発弾性率を50%以上に設定する。【選択図】なし

Description

本発明は、主として重荷重用空気入りタイヤのトレッド部に用いられるタイヤ用ゴム組成物に関する。
空気入りタイヤにおいては、環境負荷を低減するために走行時の燃費性能を向上することが求められている。そのため、空気入りタイヤの各部を構成するゴム組成物の発熱を抑制することが行われている。近年、燃費性能の更なる改善のために、例えば、重荷重用空気入りタイヤのトレッド部を構成するゴム組成物についても発熱を抑制することが求められている。
ゴム組成物の発熱性の指標としては、一般に動的粘弾性測定による60℃におけるtanδ(以下、「tanδ(60℃)」という。)が用いられ、ゴム組成物のtanδ(60℃)が小さいほど発熱性が小さくなる。そして、ゴム組成物のtanδ(60℃)を小さくする方法として、例えばカーボンブラック等の充填材の配合量を少なくしたり、カーボンブラックの粒径を大きくすることが挙げられる。或いは、シリカを配合することも提案されている(例えば特許文献1を参照)。しかしながら、これらの方法では、必ずしもゴム硬度が十分に得られず、タイヤに利用したとき(特に、重荷重用空気入りタイヤのトレッド部に用いたとき)に、操縦安定性への影響が懸念される。そのため、重荷重用空気入りタイヤのトレッド部として用いることを意図したタイヤ用ゴム組成物において、タイヤにしたときの操縦安定性を良好に維持しながら、低転がり性を向上する更なる対策が求められている。
特開2015‐059181号公報
本発明の目的は、重荷重用空気入りタイヤのトレッド部として用いることを意図したタイヤ用ゴム組成物であって、転がり抵抗が低く、且つ、タイヤにしたときの操縦安定性に優れるタイヤ用ゴム組成物を提供することにある。
上記目的を達成する本発明のタイヤ用ゴム組成物は、天然ゴム50質量%〜80質量%と末端変性ブタジエンゴム20質量%〜50質量%とを含むゴム成分に対して、窒素吸着比表面積N2 SAが100m2 /g以上であるカーボンブラックが配合され、硬度Hsが65以上73以下であり、40℃における反発弾性率が50%以上であることを特徴とする。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、上述の配合で構成され、特定の硬度および反発弾性率を有するので、転がり抵抗を低減しながら、タイヤにしたときの操縦安定性を向上することができる。特に、特定の粒径のカーボンブラックと末端変性ブタジエンゴムとを組み合わせて用いているので、発熱性を悪化させずに、ゴム硬度を適度に高めることが可能になり、前述の性能をバランスよく改善することができる。
尚、本発明において、「硬度」とは、JIS K6253に準拠して、デュロメータのタイプAにより温度20℃で測定したゴム組成物の硬度である。「40℃における反発弾性率」とは、JIS K6255に準拠して、温度40℃の条件で、リュプケ式反発弾性試験装置を用いて測定した値である。「カーボンブラックの窒素吸着比表面積N2 SA」は、JIS K6217‐2に準拠して測定するものとする。
本発明においては、末端変性ブタジエンゴムの重量平均分子量(Mw)および数平均分子量(Mn)から求められる分子量分布(Mw/Mn)が2.0以下であることが好ましい。このように分子量分布を狭くすることで、ゴム物性がより良好になり、転がり抵抗を低減しながら操縦安定性を向上するには有利になる。尚、「重量平均分子量Mw」と「数平均分子量Mn」とは、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により標準ポリスチレン換算により測定するものとする。
本発明においては、末端変性ブタジエンゴムの末端の官能基が水酸基、アミノ基、アミド基、アルコキシル基、エポキシ基、シロキサン結合基からなる群から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。これによりカーボンブラックとの親和性が高まり、カーボンブラックの分散性がより改善されるので、より効果的に、発熱性を低く維持しながらゴム硬度や操縦安定性を高めることができ、これら性能をバランスよく両立するには有利になる。
本発明においては、ゴム成分100質量部に対して、カーボンブラックが40質量部以上配合されることが好ましい。このようにカーボンブラックを充分な量配合することで、ゴム物性をより良好にすることができ、転がり抵抗を低減しながら操縦安定性を向上するには有利になる。
上述の本発明のタイヤ用ゴム組成物は、重荷重用空気入りタイヤのトレッド部、特にキャップトレッドおよびアンダートレッドの2層からなるトレッド部のキャップトレッドに用いることが好ましい。本発明のタイヤ用ゴム組成物をキャップトレッドに用いた重荷重用空気入りタイヤは、その優れた物性により、低燃費性や操縦安定性を効果的に高めることができる。
本発明のタイヤ用ゴム組成物において、ゴム成分はジエン系ゴムであり、天然ゴムと末端変性ブタジエンゴムとを必ず含む。
天然ゴムとしては、タイヤ用ゴム組成物に通常用いられるゴムを使用することができる。天然ゴムを配合することで、タイヤ用ゴム組成物として充分なゴム強度を得ることができる。ジエン系ゴム全体を100質量%としたとき、天然ゴムの配合量は50質量%〜80質量%、好ましくは60質量%〜70質量%である。天然ゴムの配合量が50質量%未満であるとゴム強度が低下する。天然ゴムの配合量が80質量%を超えると低燃費性が悪化する。
末端変性ブタジエンゴムは、分子鎖の片末端または両末端が官能基を有する有機化合物で変性されたブタジエンゴムである。このような末端変性ブタジエンゴムを配合することにより、後述のカーボンブラックとの親和性を高くし分散性を改善するため、発熱性を低く維持しながら、カーボンブラックの作用効果を一層向上して、ゴム硬度を高めることができる。分子鎖の末端を変性する官能基としては、例えばアルコキシシリル基、ヒドロキシル基(水酸基)、アルデヒド基、カルボキシル基、アミノ基、アミド基、イミノ基、アルコキシル基、エポキシ基、アミド基、チオール基、エーテル基、シロキサン結合基を挙げることができる。なかでもヒドロキシル基(水酸基)、アミノ基、アミド基、アルコキシル基、エポキシ基、シロキサン結合基から選ばれる少なくとも一つであるとよい。ここで、シロキサン結合基は、−O−Si−O−構造を有する官能基とする。
ゴム成分(ジエン系ゴム)全体を100質量%としたとき、末端変性ブタジエンゴムの配合量は、20質量%〜50質量%、好ましくは30質量%〜40質量%である。末端変性ブタジエンゴムの配合量が20質量%未満であると低燃費性が悪化する。末端変性ブタジエンゴムの配合量が50質量%を超えると操縦安定性が低下する。
本発明で使用する末端変性ブタジエンゴムは、ビニル含有量が好ましくは0.1質量%〜20質量%である。末端変性ブタジエンゴムのビニル含有量が0.1質量%未満であると、カーボンブラックとの親和性が不足し発熱を充分に低減することが難しくなる。末端変性ブタジエンゴムのビニル含有量が20質量%を超えると、ゴム組成物のガラス転移温度Tgが上昇し、転がり抵抗および耐摩耗性を十分に改良することができない。尚、末端変性ブタジエンゴムのビニル単位含有量は赤外分光分析(ハンプトン法)により測定するものとする。末端変性ブタジエンゴムにおけるビニル単位含有量の増減は、触媒等、通常の方法で適宜調製することができる。
本発明で使用する末端変性ブタジエンゴムのガラス転移温度Tgは好ましくは−85℃以下であるとよい。このようにガラス転移温度Tgを設定することで、発熱性を効果的に低減することができる。ガラス転移温度Tgが−85℃を超えると発熱性を低減する効果が充分に得られなくなる。尚、天然ゴムのガラス転移温度Tgは特に限定されないが、例えば−70℃〜−80℃に設定することができる。
末端変性ブタジエンゴムの重量平均分子量(Mw)および数平均分子量(Mn)から求められる分子量分布(Mw/Mn)は、好ましくは2.0以下、より好ましくは1.1〜1.6である。このように、末端変性ブタジエンゴムとして分子量分布が狭いものを用いることで、ゴム物性がより良好になり、転がり抵抗を低減しながら、タイヤにしたときの操縦安定性を効果的に向上することができる。末端変性ブタジエンゴムの分子量分布(Mw/Mn)が2.0を超えるとヒステリシスロスが大きくなってゴムの発熱性が大きくなると共に、耐コンプレッションセット性が低下する。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、天然ゴム、末端変性ブタジエンゴム以外の他のジエン系ゴムを含有してもよい。但し、好ましくは、本発明のタイヤ用ゴム組成物は天然ゴムと末端変性ブタジエンゴムのみで構成されるとよく、天然ゴムおよび末端変性ブタジエンゴムの合計がゴム成分100質量%であるとよい。他のジエン系ゴムとしては、例えば、末端変性していないブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、イソプレンゴム、アクリロニトリル‐ブタジエンゴム等が挙げられる。これらジエン系ゴムは、単独又は任意のブレンドとして使用することができる。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、充填剤としてカーボンブラックが必ず配合される。カーボンブラックを配合することでゴム組成物の強度を高めることができる。特に、本発明で使用するカーボンブラックは、窒素吸着比表面積N2 SAが100m2 /g以上、好ましくは110m2 /g〜150m2 /gである。このように特定の粒径のカーボンブラックを上述の末端変性ブタジエンゴムと組み合わせて配合することで、発熱性を低く維持しながら、ゴム硬度を効果的に高めることができる。
カーボンブラックの配合量は、上述のゴム成分100質量部に対して、好ましくは40質量部以上である。カーボンブラックの配合量が40質量部未満であると硬度を十分に確保することが難しく、タイヤにしたときの操縦安定性が低下する虞がある。
本発明のゴム組成物は、カーボンブラック以外の他の無機充填剤を配合することができる。他の無機充填剤としては、例えばシリカ、クレー、タルク、炭酸カルシウム、マイカ、水酸化アルミニウム等を例示することができる。但し、得られるゴム組成物の耐摩耗性の観点からは、シリカを配合しないことが好ましい。即ち、無機充填剤としてカーボンブラックのみを配合して、他の無機充填剤(特に、シリカ)を配合しないことで、耐摩耗性をより向上することができる。
本発明のタイヤ用ゴム組成物には、上記以外の他の配合剤を添加することができる。他の配合剤としては、加硫又は架橋剤、加硫促進剤、老化防止剤、液状ポリマー、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂など、一般的に空気入りタイヤに使用される各種配合剤を例示することができる。これら配合剤の配合量は本発明の目的に反しない限り、従来の一般的な配合量にすることができる。また混練機としは、通常のゴム用混練機械、例えば、バンバリーミキサー、ニーダー、ロール等を使用することができる。
このような配合からなる本発明のタイヤ用ゴム組成物の硬度Hsは65以上73以下、好ましくは67〜71である。また、本発明のタイヤ用ゴム組成物の40℃における反発弾性率は好ましくは50%以上、好ましくは52%以上である。本発明のゴム組成物はこのような物性を有するため、転がり抵抗を低減しながら、タイヤにしたときの操縦安定性を向上することができる。硬度Hsが65未満であると、タイヤにしたときの操縦安定性が悪化する。硬度Hsが73を超えると、転がり抵抗が悪化する。反発弾性率が50%未満であると、発熱が悪化し転がり抵抗を十分に低減することができない。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、上述の配合や物性により、転がり抵抗を低減しながら、タイヤにしたときの操縦安定性を向上することができる。具体的には、ゴム成分として天然ゴムに加えて末端変性ブタジエンゴムを併用し、且つ、末端変性ブタジエンゴムと特定の粒径のカーボンブラックとを組み合わせて用いており、更に、ゴム組成物の硬度と反発弾性率を上記のように特定の範囲に設定しているので、上述の性能をバランスよく改善することができる。そのため、本発明のタイヤ用ゴム組成物は、重荷重用空気入りタイヤのトレッド部、特に、トレッド踏面に露出するキャップトレッドと、このキャップトレッドの内側に埋設されたアンダートレッドとの2層で構成されたトレッド部のキャップトレッドに好適に用いることができる。本発明のタイヤ用ゴム組成物をトレッド部(キャップトレッド)に用いた重荷重用空気入りタイヤは、その優れた物性により、操縦安定性を良好に発揮しながら、低燃費性能を改善することができる。
以下、実施例によって本発明を更に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例に限定されるものではない。
表1に示す配合からなる12種類のゴム組成物(標準例1、比較例1〜6、実施例1〜5)を、それぞれ加硫促進剤および硫黄を除く配合成分を秤量し、1.8Lの密閉式バンバリーミキサーで5分間混練し、温度150℃でマスターバッチを放出し室温冷却した。その後、このマスターバッチを1.8Lの密閉式バンバリーミキサーに供し、加硫促進剤及び硫黄を加え2分間混合してゴム組成物を調製した。得られたゴム組成物を所定の金型中で20分間プレス加硫して加硫ゴム試験片を作製した。
表1におけるゴム硬度は、この加硫ゴム試験片を用いて、JIS K6253に準拠して、デュロメータのタイプAにより温度20℃で測定した。また、表1における反発弾性率は、この加硫ゴム試験片を用いて、JIS K6255に準拠して、温度40℃の条件で、リュプケ式反発弾性試験装置を用いて測定した。
得られたタイヤ用ゴム組成物について、下記に示す方法により、低燃費性能および操縦安定性の評価を行った。
低燃費性能
各加硫ゴム試験片の反発弾性率を、JIS K6255に準拠して、温度40℃の条件で、リュプケ式反発弾性試験装置を用いて測定した。評価結果は、標準例1の値を100とする指数で示した。この指数値が大きいほど低燃費性能に優れることを意味する。
操縦安定性
得られたゴム組成物をキャップトレッドに使用した試験タイヤ(タイヤサイズ275/80R22.5)を作製し、標準リム(リムサイズ22.5×8.25)に組み付けて、空気圧を900kPaとし、試験車両(2tトラック)に装着し、舗装路面からなるテストコースにて、定積(2t)における操縦安定性についてテストドライバーによる官能評価を行った。評価結果は、標準例1を100とする指数値にて示した。この指数値が大きいほど操縦安定性が優れていることを意味する。
Figure 2020117664
表1において使用した原材料の種類を下記に示す。
・NR:天然ゴム、TSR20(ガラス転移温度Tg=−65℃)
・SBR:スチレンブタジエンゴム、日本ゼオン社製 Nipol 1502(ガラス転移温度Tg=−60℃)
・変性S‐SBR:末端変性溶液重合スチレンブタジエンゴム、日本ゼオン社製 Nipol NS612(非油展品、ガラス転移温度Tg=−60℃)
・BR:ブタジエンゴム、日本ゼオン社製 Nipol BR1220(ガラス転移温度Tg=−105℃)
・変性BR1:末端変性ブタジエンゴム、JSR社製 BR54(ガラス転移温度Tg:−107℃、官能基:シラノール基、分子量分布Mw/Mn=2.5)
・変性BR2:下記の方法で合成した末端変性ブタジエンゴム(ガラス転移温度Tg:−93℃、官能基:ポリオルガノシロキサン基、分子量分布は下記を参照)
・変性BR3:末端変性ブタジエンゴム、日本ゼオン社製 Nipol BR1250H(ガラス転移温度Tg:−96℃、官能基:N−メチルピロリドン基、分子量分布Mw/Mn=1.1)
・CB1:カーボンブラック、東海カーボン社製 ニテロン#300(窒素吸着比表面積N2 SA:120m2 /g)
・CB2:カーボンブラック、東海カーボン社製 シースト3(窒素吸着比表面積N2 SA:80m2 /g)
・酸化亜鉛:正同化学工業社製 酸化亜鉛3種
・老化防止剤:フレキシス社製 サントフレックス 6PPD
・ワックス:日本精鑞社製OZOACE‐0015A
・硫黄:四国化成工業社製 ミュークロンOT‐20
・加硫促進剤:大内新興化学工業社製 ノクセラーNZ
変性BR2の合成方法
攪拌機付きオートクレーブに、窒素雰囲気下、シクロヘキサン5670g、1,3‐ブタジエン700gおよび、テトラメチルエチレンジアミン0.17mmolを仕込んだ後、シクロヘキサンと1,3‐ブタジエンとに含まれる重合を阻害する不純物の中和に必要な量のn‐ブチルリチウムを添加し、更に、重合反応に用いる分のn−ブチルリチウムを8.33mmol加えて、50℃で重合を開始した。重合を開始してから20分経過後に、1,3‐ブタジエン300gを30分間かけて連続的に添加した。重合反応中の最高温度は80℃であった。連続添加終了後、更に15分間重合反応を継続し、重合転化率が95%から100%の範囲になったことを確認してから、少量の重合溶液をサンプリングした。サンプリングした少量の重合溶液は、過剰のメタノールを添加して反応停止した後、風乾して、重合体を取得し、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)分析の試料とした。その試料を用いて、重合体(活性末端を有する共役ジエン系重合体鎖に該当)のピークトップ分子量および分子量分布を測定したところ、それぞれ、「23万」および「1.04」であった。
前述の少量の重合溶液をサンプリングした直後、重合溶液に、1,6‐ビス(トリクロロシリル)ヘキサン0.288mmol(重合に使用したn‐ブチルリチウムの0.0345倍モルに相当)を40重量%シクロヘキサン溶液の状態で添加し、30分間反応させた。更に、その後、ポリオルガノシロキサンA0.0382mmol(重合に使用したn‐ブチルリチウムの0.00459倍モルに相当)を20重量%キシレン溶液の状態で添加し、30分間反応させた。その後、重合停止剤として、使用したn‐ブチルリチウムの2倍モルに相当する量のメタノールを添加した。これにより、変性ブタジエンゴムを含有する溶液を得た。この溶液に、ゴム成分100部あたり、老化防止剤として2,4‐ビス(n‐オクチルチオメチル)‐6‐メチルフェノール0.2部を添加した後、スチームストリッピングにより溶媒を除去し、60℃で24時間真空乾燥して、固形状の変性ブタジエンゴム(変性BR2)を得た。この変性ブタジエンゴム(変性BR2)について、重量平均分子量、分子量分布、カップリング率、ビニル結合含有量、および、ムーニー粘度を測定したところ、それぞれ、「51万」、「1.46」、「28%」、「11質量%」および「46」であった。
表1から明らかなように、実施例1〜5の空気入りタイヤは、標準例1に対して低燃費性能および操縦安定性をバランスよく向上した。
一方、比較例1のゴム組成物は、末端変性ブタジエンゴムの代わりにスチレンブタジエンゴムを含むため、低燃費性能が悪化した。比較例2のゴム組成物は、末端変性ブタジエンゴムの代わりに末端変性溶液重合スチレンブタジエンゴムを含むため、低燃費性能が悪化した。比較例3のゴム組成物は、末端変性ブタジエンゴムの配合量が少ないため、低燃費性能が悪化した。比較例4のゴム組成物は、末端変性ブタジエンゴムの配合量が多すぎるため、操縦安定性が悪化した。比較例5のゴム組成物は、反発弾性率が低すぎるため、低燃費性能が悪化した。比較例6のゴム組成物は、カーボンブラックの窒素吸着比表面積が小さいため、操縦安定性が悪化した。

Claims (5)

  1. 天然ゴム50質量%〜80質量%と末端変性ブタジエンゴム20質量%〜50質量%とを含むゴム成分に対して、窒素吸着比表面積N2 SAが100m2 /g以上であるカーボンブラックが配合され、硬度Hsが65以上73以下であり、40℃における反発弾性率が50%以上であることを特徴とするタイヤ用ゴム組成物。
  2. 前記末端変性ブタジエンゴムの重量平均分子量(Mw)および数平均分子量(Mn)から求められる分子量分布(Mw/Mn)が2.0以下であることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ用ゴム組成物。
  3. 前記末端変性ブタジエンゴムの末端の官能基が水酸基、アミノ基、アミド基、アルコキシル基、エポキシ基、シロキサン結合基からなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ用ゴム組成物。
  4. 前記ゴム成分100質量部に対して、前記カーボンブラックが40質量部以上配合されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物。
  5. 請求項1〜4に記載のタイヤ用ゴム組成物を、キャップトレッドおよびアンダートレッドの2層からなるトレッド部の前記キャップトレッドに用いたことを特徴とする重荷重用空気入りタイヤ。
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