JP2020103228A - インロー継式の釣竿 - Google Patents
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Abstract
Description
本実施形態の釣竿1は、元竿杆10の先端側に順次着脱可能に連結される3本の竿杆(中竿杆20,30、及び、穂先竿杆40)を備えた4本継構造となっており、各竿杆の先端は、インロー80が嵌合固定された継構造(インロー継)を備えている。すなわち、元竿杆10の先端部12に固定されたインロー80には、中竿杆20の後端部21が嵌合固定され、中竿杆20の先端部22に固定されたインロー80には、中竿杆30の後端部31が嵌合固定され、中竿杆30の先端部32に固定されたインロー80には、穂先竿杆40の後端部41が嵌合固定される。このため、インロー80は、小径側の竿杆の後端部の開口の内周面が嵌入、固定できるように、各竿杆の先端部に対して、インローの先端側が露出するようにして嵌入、固定されている。
以下の説明において、大径竿杆及び小径竿杆とは、インロー80を介して互いに連結(継合)される部分の竿杆の関係を意味する。このため、図1に示す中竿杆20は、中竿杆30との関係では、大径竿杆となり、元竿杆10との関係では、小径竿杆となる。
以下に説明する継合部の拡大図では、大径竿杆を中竿杆20で、小径竿杆を中竿杆30で示すこととする。すなわち、本実施形態のような4本継の釣竿では、各竿杆同士の継合構造が略同一であるため、代表的に中竿杆20と中竿杆30との間の継合関係を図示して説明する。また、先端(先端側)とは、図1で示すように、釣竿の穂先側を意味し、後端(後端側)とは、釣竿の竿尻側を意味する。
本発明は、図3で示したような従来の継合構造による剛性差(小径竿杆の後端縁部分で生じる剛性差)を改善して、釣竿全体として良好な撓み状態が得られるようにしている。以下、そのような継合構造となる具体的な実施形態について説明する。
インロー80は、大径竿杆20の先端部22の開口側から圧入、固定されており、インロー80の後端側の外周面81が、大径竿杆20の先端部の開口の内周面22aに接着、固定されている。インロー80は、大径竿杆20の先端部22の開口縁22bから突出しており、その突出している先端側の外周面(テーパ面にされている)82に、小径竿杆30の後端部31の開口内周面31aが圧入、固定される。この場合、小径竿杆30は、インロー80の長手方向の全体に亘って圧入されることはなく、小径竿杆30の後端部31の開口縁31bと、大径竿杆20の先端部22の開口縁22bとの間で、隙間lを介して圧入、固定状態となる。
なお、隙間lについては、全ての竿杆の継合部領域で存在しており、その隙間lの長さについては、全ての継合部分で略同一となるように形成されている。
この実施形態では、小径竿杆30をインロー80に対して圧入すると、その後端側の開口内周面31aは、インロー80の外周面82に対して、一定の軸方向長さL1の範囲で圧入、接触して固定されるよう構成されている。そして、このような圧入状態において、小径竿杆30の一定の軸方向長さL1の範囲には、曲げ剛性を緩和する剛性緩和部31Bが設けられている。
上記した実施形態の剛性緩和部31A,31Bは、小径竿杆の開口内周面及び/又は外周面をテーパ状にして、後端側に向けて次第に薄肉厚化させたが、段状にして薄肉厚化させる構成であっても良く、薄肉厚化する形状については限定されることはない。また、上記した実施形態では、小径竿杆を例示して説明したが、大径竿杆30の先端部32にも同様に形成しておくことが好ましい。また、上記した釣竿の竿杆の本数は4本としたが、継本数については限定されることはない。さらに、上記した剛性を緩和させる構成については、並継式の継合部分に適用することも可能である。
10 元竿杆
20,30 中竿杆
31a 開口内周面
31f 外周面
31A,31B 剛性緩和部
40 穂先竿杆
80 インロー
Claims (6)
- 大径竿杆と小径竿杆を、インローによって着脱可能に連結するインロー継式の釣竿において、
前記小径竿杆の後端側には、前記インローの外周面に対して嵌入、固定される開口内周面が形成されており、
前記小径竿杆の後端縁から一定の軸方向長さの範囲には、後端側に向けて薄肉厚化した剛性緩和部が形成されていることを特徴とする、インロー継式の釣竿。 - 前記剛性緩和部は、前記小径竿杆の開口内周面に形成され、後端側に移行するに従い拡径する傾斜面を有することを特徴とする請求項1に記載のインロー継式の釣竿。
- 前記傾斜面は、少なくとも前記インローの外周面から立ち上がる位置付近が粗面化処理されていることを特徴とする請求項2に記載のインロー継式の釣竿。
- 前記剛性緩和部は、前記小径竿杆の後端側の外周面に形成され、後端側に移行するに従い縮径する傾斜面を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のインロー継式の釣竿。
- 前記小径竿杆の後端縁から一定の軸方向長さは10mm以下であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のインロー継式の釣竿。
- 大径竿杆と小径竿杆を、インローによって着脱可能に連結するインロー継式の釣竿において、
前記小径竿杆の後端側には、前記インローの外周面に対して嵌入、固定される開口内周面が形成されており、
前記小径竿杆の後端側は、強化繊維が交差するように配向された補強用のプリプレグシートによる補強層を備えており、
前記補強層の内、後端縁から一定の軸方向長さの範囲には、強化繊維量を少なくした剛性緩和部が形成されている、ことを特徴とするインロー継式の釣竿。
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JP2018247956A JP7088823B2 (ja) | 2018-12-28 | 2018-12-28 | インロー継式の釣竿 |
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JP2018247956A JP7088823B2 (ja) | 2018-12-28 | 2018-12-28 | インロー継式の釣竿 |
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-
2018
- 2018-12-28 JP JP2018247956A patent/JP7088823B2/ja active Active
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JP7088823B2 (ja) | 2022-06-21 |
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