JP2020110123A - インロー継式及び並継式の釣竿 - Google Patents
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Abstract
Description
本実施形態の釣竿1は、元竿杆10の先端側に順次着脱可能に連結される3本の竿杆(中竿杆20,30、及び、穂先竿杆40)を備えた4本継構造となっており、各竿杆の先端は、インロー80が嵌合固定された継構造(インロー継)を備えている。すなわち、元竿杆10の先端部12に固定されたインロー80には、中竿杆20の後端部21が嵌合固定され、中竿杆20の先端部22に固定されたインロー80には、中竿杆30の後端部31が嵌合固定され、中竿杆30の先端部32に固定されたインロー80には、穂先竿杆40の後端部41が嵌合固定される。このため、インロー80は、小径側の竿杆の後端部の開口の内周面が嵌入、固定できるように、各竿杆の先端部に対して、インローの先端側が露出するようにして嵌入、固定されている。
以下の説明において、大径竿杆及び小径竿杆とは、インロー80を介して互いに連結(継合)される部分の竿杆の関係を意味する。このため、図1に示す中竿杆20は、中竿杆30との関係では、大径竿杆となり、元竿杆10との関係では、小径竿杆となる。
以下に説明する継合部の拡大図では、大径竿杆を中竿杆20で、小径竿杆を中竿杆30で示すこととする。すなわち、本実施形態のような4本継の釣竿では、各竿杆同士の継合構造が略同一であるため、代表的に中竿杆20と中竿杆30との間の継合関係を図示して説明する。また、先端(先端側)とは、図1で示すように、釣竿の穂先側を意味し、後端(後端側)とは、釣竿の竿尻側を意味する。
インロー80は、大径竿杆20の先端部22の開口側から圧入、固定されており、インロー80の後端側の外周面81が、大径竿杆20の先端部の開口の内周面22aに接着、固定されている。インロー80は、大径竿杆20の先端部22の開口縁22bから突出しており、その突出している先端側の外周面82に、小径竿杆30の後端部31の開口の内周面31aが圧入、固定される。この場合、小径竿杆30は、インロー80の長手方向の全体に亘って圧入されることはなく、小径竿杆30の後端部31の開口縁31bと、大径竿杆20の先端部22の開口縁22bとの間で、隙間lを介して圧入、固定状態となる。
なお、隙間lについては、全ての竿杆の継合部領域で存在しており、その隙間lの長さについては、全ての継合部分で略同一となるように形成されている。
ここでは、JIS K7074に準拠した4点曲げ試験を実施し、図2に示した継合構造と同様、小径竿杆と大径竿杆がインローによって継ぎ合わされた試験片について、曲げ破壊強さを測定することで行なった。
図3に示す小径竿杆130及び大径竿杆120は、いずれも炭素繊維に合成樹脂を含浸したプリプレグシートをマンドレルに巻回し、常法に従い、焼成、脱芯することで形成したものである。小径竿杆130の内径は8.09mm、大径竿杆120の内径は8.20mmであり、小径竿杆130の後端部131に、図2に示した構成と同様、後端側に向かって次第に拡径する傾斜面(傾斜角度θ1)を形成すると共に、大径竿杆120の先端部122にも、先端側に向かって次第に拡径する傾斜面(傾斜角度θ1)を形成した。この場合、傾斜面が形成される軸方向長さ(図2で示す軸方向長さL1)については、2mmに設定した。
このような粗面部を形成しておくことで、小径竿杆が撓んだ際、インロー80の外周面に対して作用する押圧力を緩和して応力集中を弱めることが可能となる。また、立ち上がり位置P1付近に粗面部を形成することで、小径竿杆30をインロー80に嵌入する際、その固定される領域で、粗面部が変形するため、しっくりとした位置決めをすることが可能となり、正確な位置決めをすることが可能となる。
本発明は、小径竿杆の開口内周面に立ち上がり位置P1を形成し、それよりも後端側に微小隙間が形成されるものであれば良く、後端側に向けて次第に拡径する傾斜面ではなく、ストレート状や湾曲状に延びる内周面形状であっても良い。また、本実施形態で示した傾斜面31Aは、後端部に向けて次第に拡径する単一の面で構成したが、複数の面で構成されていても良く、上記のようなストレート状に延びる面や湾曲面を含んでいても良い。また、立ち上がり位置P1については、小径竿杆の内周面に複数個所、存在していても良い。
すなわち、並継式の釣竿では、小径竿杆の後端部を、大径竿杆の先端側の開口内周面に圧入、嵌合させる構造となるが、大径竿杆の先端側の開口内周面に、上記した実施形態と同様の立ち上がり位置を形成しておくと共に、前記開口内周面は、小径竿杆の外周面との間で微小隙間を有するように構成しておけば良い。
このような構成においても、上記したインロー継式の釣竿と同様、継合領域において、小径竿杆に対する応力を緩和することが可能となる。
10 元竿杆
20,30 中竿杆
31A 傾斜面
40 穂先竿杆
50 リング状の被膜
80 インロー
P1 立ち上がり位置
Claims (15)
- 大径竿杆と小径竿杆を、インローによって着脱可能に連結するインロー継式の釣竿において、
前記小径竿杆の後端側には、前記インローの外周面に対して嵌入、固定されると共に、前記インローの外周面から立ち上がる立ち上がり位置を備え、前記インロー外周面との間で微小隙間を有する開口内周面が形成されており、
前記開口内周面の開口縁には、前記立ち上がり位置への異物の侵入を防止するリング状の被膜が形成されている、
ことを特徴とするインロー継式の釣竿。 - 大径竿杆と小径竿杆を、インローによって着脱可能に連結するインロー継式の釣竿において、
前記小径竿杆の後端側には、前記インローの外周面に対して嵌入、固定されると共に、前記インローの外周面から立ち上がる立ち上がり位置を備え、前記インロー外周面との間で微小隙間を有する開口内周面が形成されており、
前記インローの外周面には、前記小径竿杆が嵌入された際、小径竿杆の開口内周面の開口縁と対向する位置に、前記立ち上がり位置への異物の侵入を防止するリング状の被膜が形成されている、
ことを特徴とするインロー継式の釣竿。 - 前記被膜は、小径竿杆の嵌入位置の目印としての機能を有することを特徴とする請求項2に記載のインロー継式の釣竿。
- 前記小径竿杆は、軸長方向に亘って巻回されるプリプレグシートによる本体層と、前記インローとの継合領域に巻回される補強シートによる補強層と、を備え、
前記開口内周面側は、インローの外周面に当接し、前記立ち上がり位置が形成される応力緩和シートと、前記本体層を保護し、前記本体層と応力緩和シートとの間に介在される保護シートが巻回されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のインロー継式の釣竿。 - 前記応力緩和シートは、前記本体層を構成するプリプレグシートの強化繊維よりも弾性率が低い繊維に合成樹脂を含侵したシートで構成されていることを特徴とする請求項4に記載のインロー継式の釣竿。
- 前記応力緩和シートは、織布で構成されていることを特徴とする請求項4又は5に記載のインロー継式の釣竿。
- 前記開口内周面は、開口縁から先端側に向けて一定の軸方向長さで縮径し、前記インローの外周面との間で前記微小隙間を有するように、小径竿杆の中心軸に対して傾斜する傾斜面を備えていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のインロー継式の釣竿。
- 前記傾斜面は、前記小径竿杆の中心軸に対し、1°〜3°の範囲内で傾斜し、前記一定の軸方向長さは、1mm〜3mmの範囲内であることを特徴とする請求項7に記載のインロー継式の釣竿。
- 前記小径竿杆の開口内周面には、少なくとも前記立ち上がり位置を含む領域に粗面部が形成されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のインロー継式の釣竿。
- 大径竿杆と小径竿杆を、並継式で連結する並継式の釣竿において、
前記大径竿杆の先端側には、前記小径竿杆の後端側の外周面が嵌入、固定されると共に、前記小径竿杆の外周面から立ち上がる立ち上がり位置を備え、前記小径竿杆の外周面との間で微小隙間を有する開口内周面が形成されており、
前記開口内周面の開口縁には、前記立ち上がり位置への異物の侵入を防止するリング状の被膜が形成されている、
ことを特徴とする並継式の釣竿。 - 大径竿杆と小径竿杆を、並継式で連結する並継式の釣竿において、
前記大径竿杆の先端側には、前記小径竿杆の後端側の外周面が嵌入、固定されると共に、前記小径竿杆の外周面から立ち上がる立ち上がり位置を備え、前記小径竿杆の外周面との間で微小隙間を有する開口内周面が形成されており、
前記小径竿杆の外周面には、前記小径竿杆が嵌入された際、大径竿杆の開口内周面の開口縁と対向する位置に、前記立ち上がり位置への異物の侵入を防止するリング状の被膜が形成されている、
ことを特徴とする並継式の釣竿。 - 前記被膜は、小径竿杆の嵌入位置の目印としての機能を有することを特徴とする請求項11に記載の並継式の釣竿。
- 前記大径竿杆は、軸長方向に亘って巻回されるプリプレグシートによる本体層と、前記小径竿杆との継合領域に巻回される補強シートによる補強層と、を備え、
前記開口内周面側は、小径竿杆の外周面に当接し、前記立ち上がり位置が形成される応力緩和シートと、前記本体層を保護し、前記本体層と応力緩和シートとの間に介在される保護シートが巻回されることを特徴とする請求項10から12のいずれか1項に記載の並継式の釣竿。 - 前記応力緩和シートは、前記本体層を構成するプリプレグシートの強化繊維よりも弾性率が低い繊維に合成樹脂を含侵したシートで構成されていることを特徴とする請求項13に記載の並継式の釣竿。
- 前記応力緩和シートは、織布で構成されていることを特徴とする請求項13又は14に記載の並継式の釣竿。
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Citations (4)
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JPH01109975U (ja) * | 1988-01-20 | 1989-07-25 | ||
JPH0568270U (ja) * | 1992-02-27 | 1993-09-17 | ダイワ精工株式会社 | 釣 竿 |
JP2000270720A (ja) * | 1999-03-29 | 2000-10-03 | Daiwa Seiko Inc | 釣 竿 |
JP2007259740A (ja) * | 2006-03-28 | 2007-10-11 | Daiwa Seiko Inc | 釣竿 |
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2019
- 2019-01-16 JP JP2019004806A patent/JP7088854B2/ja active Active
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