JP2020070091A - 包装箱 - Google Patents
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Abstract
Description
図1および図2を参照して、包装箱1の構成について説明する。図1は包装箱1を示す斜視図である。図2は包装箱1のブランク5を示す平面図である。
図2に示すように、ブランク5は、一対の端壁10(第1壁)と、一対の側壁11(第2壁)と、継代片12と、一対の上内フラップ13(内フラップ)と、一対の上外フラップ14(フラップ)と、一対の下内フラップ15と、一対の下外フラップ16と、を含んでいる。
一対の端壁10と一対の側壁11とは、第1折曲線L1を介して交互に連設されている。端壁10は、側壁11よりも流れ方向に幅狭い略長方形状に形成されている。継代片12は、側壁11の流れ方向端部に第1折曲線L1を介して連設されている。なお、端壁10の段方向一方(上側)には、手掛け穴(図示せず)を開口させるための手掛け用切断線17が形成されている。ユーザは、手掛け用切断線17に沿って端壁10を切断して手掛け穴を形成し、手掛け穴に手を掛けて包装箱1を運搬することができる。
一対の上内フラップ13は、一対の端壁10の段方向一端部(上端部)に第2折曲線L2を介して連設されている。上内フラップ13は、端壁10の流れ方向の寸法と略同一幅を有する略長方形状に形成されている。上内フラップ13の段方向の寸法(延出寸法)は、端壁10の流れ方向の寸法の略半分に設定されている。一対の上外フラップ14は、一対の側壁11の段方向一端部(上端部)に第2折曲線L2を介して連設されている。上外フラップ14は、側壁11の流れ方向の寸法と略同一幅を有する略長方形状に形成されている。上外フラップ14の段方向の寸法(延出寸法)は、上内フラップ13の延出寸法と略同一である。
一対の下内フラップ15は、一対の端壁10の段方向他端部(下端部)に第3折曲線L3を介して連設されている。一対の下外フラップ16は、一対の側壁11の段方向他端部(下端部)に第3折曲線L3を介して連設されている。下内フラップ15は上内フラップ13と略同一形状に形成され、下外フラップ16は上外フラップ14と略同一形状に形成されている。
図2に示すように、ブランク5には、封緘した包装箱1を開封するための開封構造20が形成されている。開封構造20は、一対の第1破断線21と、一対の第2破断線22と、を含んでいる。一対の第1破断線21は、一対の端壁10と一対の側壁11と(継代片12と)に亘って流れ方向(第1方向)に沿って延設されている。一対の第2破断線22は、第1破断線21よりも上外フラップ14側(上側)において、一対の側壁11と一対の上外フラップ14とに亘って段方向(第2方向)に沿って延設されている。
一対の第1破断線21は、端壁10、側壁11および継代片12の段方向中央よりも下方に形成されている。一対の第1破断線21は、帯状の破断帯23を構成するように段方向(上下方向)に間隔をあけて略平行に形成されている。つまり、一対の第1破断線21は、包装箱1を組み立てた状態において周壁1Wの全周に亘って略水平に延設されている(図1等参照)。第1破断線21は、一対の端壁10、一対の側壁11および継代片12の内側の裏ライナ9Cを切断したライナカットである。一対の第1破断線21は、端壁10、側壁11および継代片12から破断帯23を分離する機能を有している。なお、「第1破断線21は、・・・裏ライナ9Cを切断したライナカットである」とは、厳密に段ボールシートの裏ライナ9Cのみを切断することを要求する意味ではなく、中しん9Aの裏側も僅かに切断されることも含む意味である。つまり、「第1破断線21(ライナカット)」とは、裏ライナ9Cのみを切断したものに加えて、裏ライナ9C側から段ボールシートの厚さの半分程度まで切断したものも含んでいる。
一対の第2破断線22は、側壁11の流れ方向中央よりも、一対の側壁11に挟まれた端壁10の側に寄った位置に形成されている。一対の第2破断線22は、上側の第1破断線21から上外フラップ14の先端部までの間に延設されている。一対の第2破断線22は、段ボールシートを厚さ方向に貫通した複数の略L字状の切目を所定間隔で並べたジッパー(破断線)である。一対の第2破断線22は、端壁10を挟んで対称に形成されている。一対の第2破断線22を構成する複数の切目は、主に、段方向一方を互いに接近させる方向に屈曲させた鉤形状となっている。一対の第2破断線22は、上外フラップ14から側壁11に向かう方向に上外フラップ14と側壁11とを破断する機能を有している。
第2側面破断線22Aは、第1破断線21(摘み部24A)と第2折曲線L2との間に形成されている。一対の第2側面破断線22Aは、一対の摘み部24Aの間の全切線の上端付近から第2折曲線L2に向かって互いに離れるように傾斜している。
第2天面破断線22Bは、中しん9A(の段目)と略平行に延設されている。また、上外フラップ14の先端側(自由端側)には、ユーザが手を入れる開封開始穴25A(図3参照)を開口させるための開封開始破断線25が形成されている。開封開始破断線25は、第2天面破断線22B(第2破断線22)の一部を曲げることで形成されている。詳細には、一対の開封開始破断線25は、一対の第2天面破断線22Bから互いに離れる方向に屈曲した後、一対の第2天面破断線22Bと略平行になるように自由端側に向かって湾曲している。また、上外フラップ14には、第2天面破断線22Bの延長線上に開封開始折曲線25B(汎用罫線)が形成されている。
次に、図1を参照して、包装箱1の封緘手順(組立手順)について説明する。なお、包装箱1は、作業者によって手作業で組み立てられてもよいし、製函機によって自動または半自動で組み立てられてもよい。ここでは、一例として、作業者が包装箱1を組み立てる場合について説明する。また、ブランク5の流れ方向中央付近にて端壁10と側壁11とは第1折曲線L1に沿って折り曲げられ、包装箱1は折り畳まれた状態であるものとする。また、継代片12は端壁10の内面に接着剤で接着されているものとする。
次に、図3ないし図5を参照して、包装箱1の開封手順について説明する。図3は包装箱1に前側開口部M1を形成する過程を説明する斜視図である。図4は包装箱1に前側開口部M1を形成した状態を示す斜視図である。図5は包装箱1に全面開口部M2を形成した状態を示す斜視図である。
まず、包装箱1に前側開口部M1を形成する場合について説明する。ユーザは、一対の開封開始破断線25で囲まれた部分(図1参照)を押し下げ、一対の上外フラップ14を一対の開封開始破断線25に沿って切断する。開封開始破断線25で囲まれた部分が切断されながら開封開始折曲線25Bに沿って包装箱1の内側に折り曲げられることで、開封開始穴25Aが形成される(図3参照)。
次に、包装箱1に全面開口部M2を形成する場合について説明する。ユーザは、例えば、側壁11に形成された摘み部24A(図1および図4参照)を押し込み(または引き出し)、摘み部24Aを掴んで水平方向に引っ張る。すると、破断帯23は、上下一対の第1破断線21に沿って切断される。破断帯23は周壁1Wの全周に亘って形成されているため、破断帯23を周壁1Wから除去することによって、包装箱1(周壁1W)は上下に2分割される。
次に、図8および図9を参照して、第2実施形態に係る包装箱2の構成について説明する。図8は包装箱2を示す斜視図である。図9は包装箱2のブランク6を示す平面図である。なお、以下の説明では、第1実施形態(第1および第2変形例を含む。)に係る包装箱1と同一または対応する構成には同一の符号を付し、それらの説明は省略する。
開封構造30は、一対の第1破断線21と、一対の第2破断線32と、を含んでいる。一対の第1破断線21は周壁2Wの全周に亘って形成され、一対の第2破断線32は一対の側壁11および上外フラップ14に形成されている。なお、ユーザが掴むための一対の摘み部24A(摘み破断線24)は、端壁10の流れ方向中央付近に形成されている。
一対の第2破断線32は、端壁10を挟んで対称に形成されたジッパーである。一対の第2破断線32を構成する複数の切目は、主に、段方向他方(下方)を互いに接近させる方向に屈曲させた鉤形状となっている。一対の第2破断線32は、側壁11から上外フラップ14に向かう方向に側壁11と上外フラップ14とを破断する機能を有している。
次に、図10および図11を参照して、包装箱2の開封手順について説明する。図10は包装箱2に前側開口部M1を形成する過程を説明する斜視図である。図11は包装箱2に前側開口部M1を形成した状態を示す斜視図である。
ユーザは、前側の端壁10に形成された摘み部24A(図8参照)を押し込んで(または引き出して)開口を形成し、その開口の上縁部に手(指)を掛けて端壁10を手前に引っ張る(引き上げる)。すると、端壁10は、摘み部24Aから両外側に向かって上側の第1破断線21に沿って切断される。その後、一対の側壁11は、端壁10との境界線から第2側面破断線32Aの端末部32Eに向かって上側の第1破断線21に沿って切断された後、下方から上方に向かって一対の第2側面破断線32Aに沿って切断される。図10に示すように、上記切断された端壁10と側壁11との一部は、上外フラップ14に形成された第2天面破断線32Bを支点として後方に傾倒することができる。
なお、第1および第2実施形態(各変形例を含む。)に係る包装箱1,2では、第2破断線22,32は、切断(破断)方向が決められている所謂ジッパーであったが、本発明はこれに限定されない。第2破断線22,32は、段ボールシートを破断(切断)するための線であれば如何なるものでもよい。例えば、図12に示すように、第3実施形態では、包装箱3(周壁3W)を開封するための開封構造40に含まれた第2破断線42(第2側面破断線42A、第2天面破断線42B、端末部42E)が、ミシン目状(直線状)の複数の切目(段ボールシートを厚さ方向に貫通した切目)を並べたミシン刃線で形成されている。この場合、側壁11から上外フラップ14に向かって切断することもできるし、上外フラップ14から側壁11に向かって切断することもできる。つまり、側壁11および上外フラップ14を上下両方から切断することができる。なお、この第2破断線42は、他の実施形態や変形例に係る包装箱1,2に適用することもできる。
また、第1ないし第3実施形態(各変形例を含む。)に係る包装箱1〜3では、上側の第1破断線21と一対の第2破断線22,32,42とで囲まれた範囲に前側開口部M1が形成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図13に示すように、第4実施形態に係る包装箱4(ブランク8)を開封するための開封構造50は、複数の補助切目群53を更に含んでいる。各補助切目群53は、複数(4〜6つ程度)の切目を並べた短いミシン刃線である。複数の補助切目群53は、一対の第2破断線22の端末部22Eと、上側の摘み破断線24と、を通る直線上に隙間をあけて配置されている。複数の補助切目群53は、第2破断線22や摘み破断線24に接続されていない。また、複数の補助切目群53は、第1折曲線L1に交差せず、第1折曲線L1から離れた位置に形成されている。このように、複数の補助切目群53が間欠的に形成されることによって、各壁10,11の強度(圧縮強度や曲げ強度等)の低下を最小限に抑えながら、包装箱4を容易に開封することができる等、上記した第1実施形態に係る包装箱1と同様の作用、効果を得ることができる。なお、この補助切目群53は、他の実施形態や変形例に係る包装箱1〜3に適用することもできる。
9A 中しん
9B 表ライナ(ライナ)
9C 裏ライナ(ライナ)
10 端壁(第1壁、第2壁)
11 端壁(第1壁、第2壁)
13 上内フラップ(内フラップ)
14 上外フラップ(フラップ、外フラップ)
21 第1破断線
22,32,42 第2破断線
23 破断帯
24 摘み破断線
24A 摘み部
22E,32E,42E 端末部
25A,26A 開封開始穴
25,26 開封開始破断線
Claims (6)
- 中しん(9A)にライナ(9B,9C)を貼り付けた段ボールシートから形成されている包装箱(1〜4)であって、
第1壁(10(11))と、
前記第1壁の第1方向両端部に連設されている一対の第2壁(11(10))と、
前記一対の第2壁の第1方向に交差する第2方向一端部に連設されている一対のフラップ(14(13))と、
前記第1壁と前記一対の第2壁とに亘って第1方向に沿って延設されている第1破断線(21)と、
前記第1破断線よりも前記フラップ側において、前記一対の第2壁と前記一対のフラップとに亘って第2方向に沿って延設されている一対の第2破断線(22,32,42)と、を備え、
前記第1破断線は、前記第1壁と前記一対の第2壁との内側の前記ライナ(9C)を切断したライナカットであり、
前記一対の第2破断線は、前記段ボールシートを厚さ方向に貫通した複数の切目を所定間隔で並べた破断線であることを特徴とする包装箱。 - 前記第1壁と前記一対の第2壁とには、帯状の破断帯(23)を構成するように第2方向に間隔をあけて平行に一対の前記第1破断線が形成され、
前記一対の第2壁の少なくとも一方には、前記段ボールシートを厚さ方向に貫通した摘み破断線(24)によって前記破断帯を分断して掴むための摘み部(24A)が形成され、
前記摘み破断線の一部は、前記第2破断線の端末部(22E)に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の包装箱。 - 前記一対の第2破断線は、前記フラップから前記第2壁に向かう方向に前記フラップと前記第2壁とを破断することを特徴とする請求項1または2に記載の包装箱。
- 前記第1壁の第2方向一端部に連設されている内フラップ(13)を更に備え、
前記フラップは、前記内フラップの外側に重ねられ、
前記フラップには、ユーザが手を入れる開封開始穴(25A)を開口させるための開封開始破断線(25)が前記第2破断線の一部を曲げることで形成されていることを特徴とする請求項3に記載の包装箱。 - 前記第1壁の第2方向一端部に連設されている外フラップ(14)を更に備え、
前記外フラップは、前記フラップの外側に重ねられ、
前記外フラップの自由端側には、ユーザが手を入れる開封開始穴(26A)を開口させるための開封開始破断線(26)が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の包装箱。 - 前記一対の第2破断線は、前記第2壁から前記フラップに向かう方向に前記第2壁と前記フラップとを破断することを特徴とする請求項1または2に記載の包装箱。
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