JP7380200B2 - 包装箱 - Google Patents

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Description

本発明は、包装箱に関する。
段ボール製の包装箱としては、筒状の胴部と、頂板および底板と、を備え、胴部から頂板に亘って開封部を切り離すことで、包装箱の一部を開封してそのまま商品を陳列できるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の包装箱は、開封時に、開封部と頂板とが一体となって胴部から切り離されるように構成されていた。
実用新案登録第3206139号公報
前記した特許文献1の包装箱は、商品陳列時に開封部と頂板とが一体となって胴部から切り離され、側板が開封部により大きく開口するとともに天面の全体が開口する構成であるため、商品陳列時に包装箱の強度が低下し易い。このため、開封後も包装箱の強度を維持したいという要望があった。
本発明は、前記した問題を解決し、商品陳列時においても強度が低下し難い包装箱を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため本発明は、包装箱であって、対向する一対の端板及び対向する一対の側板からなる胴部と、前記胴部の上縁部に連設された頂板と、前記胴部の下縁部に連設された底板と、を備えている。少なくとも一方の前記端板には、破断誘導線で開封される開封部が形成されている。前記破断誘導線は、間隔を開けて配置された一対の縦破断誘導線を有している。前記頂板は、一対の前記縦破断誘導線に接続される一対の頂板側破断誘導線を備えている。また、頂板は、一対の前記頂板側破断誘導線で区画され、前記開封部の少なくとも一部とともに前記頂板の両側縁部から切り離し可能な頂板側開封部を備えている。さらに、頂板は、一対の前記頂板側破断誘導線で区画され、前記頂板の両側縁部として残置する帯状部を備えている。前記開封部の上部には、一対の前記縦破断誘導線間に亘る上部横破断誘導線と、一対の前記縦破断誘導線と、前記端板の上縁部とで区画される上部開封部が形成されている。前記上部横破断誘導線の中央部には、破断開始部が形成されている。前記上部開封部及び前記頂板側開封部には、前記破断開始部の両側部の近傍を起点として前記端板の上縁部を通過し、前記頂板側開封部に延在する一対の破断サポート罫線が形成されている。前記一対の破断サポート罫線同士の間隔は、前記一対の破断サポート罫線の前記起点から終点に向かうにつれて幅広となっている。前記一対の破断サポート罫線の前記終点は、前記頂板側破断誘導線の近傍に位置している。
本発明の包装箱では、一対の頂板側破断誘導線が、一方の端板の一対の縦破断誘導線に接続されているので、破断誘導線を切り開いて開封部の少なくとも一部を手指で引き上げると、開封部に連続して、一対の頂板側破断誘導線で区画される頂板側開封部が切り離される。これにより、一対の側壁の上縁部には頂板の両側縁部として帯状部が残置するため開封後も包装箱(トレー)の強度低下が生じ難く、このような帯状部を有さない場合に比べて商品陳列時の包装箱(トレー)の強度を維持することができる。
また、前記頂板は、前記一対の側板の各上縁部に連設された上側内フラップと、前記一対の端板の各上縁部に連設された上側外フラップと、を備え、一対の前記頂板側破断誘導線は、前記上側内フラップ及び前記上側外フラップに亘って形成されていることが好ましい。このように構成すると、頂板開封部を切り離す際に上側内フラップ及び上側外フラップの両方が一緒に切り離されるので、開封作業が行い易い。
また、前記上部開封部は、前記横破断誘導線及び一対の前記縦破断誘導線で破断され、一方の前記端板の上縁部で山折りされて一方の前記端板の内側に折り込まれることで、前記上側外フラップとの間に前記上側内フラップの少なくとも一部を挟持可能であることが好ましい。
このように構成することで、上部開封部により開封部の上部及びこれに連続する頂板の区画される部分を先に開封しておいてから、開封部の残りの部分を切り開くという開封手順を採ることができる。これにより、開封部を段階的に切り開くことができるので、開封部を一度に切り開く場合に比べて、破断線が縦破断誘導線からずれ難くなり、開封作業が行い易い。したがって、開封部が上下方向に大きく形成された包装箱も好適に開封することができる。
また、上部開封部を開封する際に、上部開封部を持つ手で上側外フラップとの間に上側内フラップの少なくとも一部を挟持できるので、上部開封部を切り開く動作に連続して上側内フラップ及び上側外フラップを一緒に切り開くことができる。したがって、開封作業が行い易い。このことは、商品陳列作業の時短に寄与する。
また、前記側板の上縁部には、上方に向けて突出する係合片が形成されており、前記側板の下縁部には、他の包装箱の前記係合片を挿入可能な係合孔が形成されていることが好ましい。このようにすると、本発明の包装箱を積み重ねたときに、下側の包装箱の係合片を上側の包装箱の係合穴に挿入できるので、上下の包装箱の横ずれを防ぐことができ、その結果、複数の包装箱を安定して積み重ねることができる。
本発明では、商品陳列時においても強度が低下し難い包装箱が得られる。
本発明の実施形態に係る包装箱の開封前を前方左上から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る包装箱のブランクシートを示した図である。 本発明の実施形態に係る包装箱を示した図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。 本発明の実施形態に係る包装箱を示した図であり、(a)は開封する際に上側開封部を押し開いた状態を示した斜視図、(b)は上側開封部周りの断面図である。 本発明の実施形態に係る包装箱の開封時に、上側開封部とともに上側内フラップ及び上側外フラップを開き始めた状態を示した斜視図である。 本発明の実施形態に係る包装箱の開封時に、上側開封部とともに上側内フラップ及び上側外フラップを切り離した状態を示した斜視図である。 本発明の実施形態に係る包装箱の開封時に、残った開封部を切り離した状態を示した斜視図である。 本発明の実施形態に係る包装箱同士を積み重ねる際の様子を示す斜視図である。
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
以下の説明において、前後左右上下方向は、実施形態の包装箱を説明する上で便宜上設定したものであり、本発明の包装箱の構成を限定するものではない。
本実施形態の包装箱1は、図1に示すように、A式の段ボール箱であり、角筒状の胴部10と、胴部10の上縁部に連設された頂板20と、胴部10の下縁部に連設された底板30と、を備えている。包装箱1には、後記するように、前側の端板11及び後側の端板12に、内容物の取出口を開封するための開封部41,41が形成されている。また、包装箱1には、開封部41,41と連通する頂板側開封部26が形成されている。さらに、包装箱1は、頂板側開封部26を切り離すと、頂板20の両側縁部として、帯状部25,25が残置されるように構成されている。
包装箱1は、図2に示すように、段ボール製のシートを切り抜いたブランクシートSを各罫線において山折りまたは谷折りすることで形成される。図2に示すブランクシートSは内面側が見えるように配置されている。
ブランクシートSの各罫線(折線)は、ブランクシートSの表面を押し込んで形成された線状の溝(押罫)である。なお、罫線に切れ込みを形成してもよい。このようにすると、罫線においてブランクシートSを折り曲げ易くなる。
胴部10は、前後一対の端板11,12及び左右一対の側板13,14を有している。前端板11,後端板12及び左側板13,右側板14は、それぞれ四角形状を呈している。
前端板11の左縁部には、罫線を介して左側板13が連設されている。また、前端板11の右縁部には、罫線を介して右側板14が連設されている。また、右側板14の後縁部には、罫線を介して後端板12が連設されている。また、後端板12の左縁部には、罫線を介して縦長帯状の接合片15が連設されている。接合片15は、左側板13の内面にホットメルト等の接着手段によって接合されている。
そして、ブランクシートS(図2参照)を各罫線で折り曲げると、前端板11,後端板12、左側板13,右側板14によって、四角形の角筒状の胴部10が形成される。
前端板11には、破断誘導線L10が形成されている。破断誘導線L10は、正面視で凹形状に形成されている。破断誘導線L10は、左右方向に延びる横破断誘導線L11と、横破断誘導線L11の左右両端部に接続され、左右両端部から上方向に延びる一対の縦破断誘導線L12,L12とを有している。横破断誘導線L11は、前端板11の左右方向の中央下部に配置されている。横破断誘導線L11の中央部は、前端板11の左右方向の中央部に位置している。横破断誘導線L11の左右端部は、上側に向けて弧状に形成されている。横破断誘導線L11の左右方向に延在する直線部分は、図3(b)に示すように、前端板11の上縁部11a及び下縁部に対して平行であるとともに、前端板11の左縁部及び右縁部に対して垂直である。
縦破断誘導線L12,L12は、横破断誘導線L11の左右両端部から前端板11の上縁部11aに亘って直線状に形成されている。縦破断誘導線L12,L12は、前端板11の左縁部及び右縁部に対して平行であるとともに、前端板11の上縁部11a及び下縁部に対して垂直である。
横破断誘導線L11及び縦破断誘導線L12,L12は、所定の形状の切れ込みをそれぞれ断続的に形成したミシン目状の線である。なお、切れ込みの間隔や形状は限定されるものではない。
前端板11には、前記した横破断誘導線L11、縦破断誘導線L12,L12、及び上縁部11aによって区画される開封部41が形成されている。開封部41は、横破断誘導線L11及び縦破断誘導線L12,L12において切断されて切り取られる略長方形状の領域である。
縦破断誘導線L12,L12の左右方向の間隔は、図7に示すように、前端板11から開封部41を切り離した場合に、前端板11に形成される開口部51の左右方向の幅となる。したがって、縦破断誘導線L12,L12の左右方向の間隔は、開口部51を通じた内容物の見え方や、開口部51からの内容物の取り出し易さを考慮して設定される。
図3(b)に示すように、開封部41の上部には、上部開封部45が形成されている。上部開封部45は、縦破断誘導線L12,L12間に亘る上部横破断誘導線L13と、左右の縦破断誘導線L12,L12と、前端板11の上縁部11aとで区画される横長扁平の領域である。上部開封部45は、開封部41の一部を構成している。
上部横破断誘導線L13は、開封部41の左右方向の中央下方に向けて凹む略ロート状を呈している。上部横破断誘導線L13の中央部には、破断開始部16が形成されている。破断開始部16は、包装箱1の開封時に手指を押し込むことで破断され、開封開始穴を開口させる。
このような上部開封部45は、包装箱1の開封時に上部横破断誘導線L13及び縦破断誘導線L12,L12で破断され、前端板11の上縁部11aで山折りされて前端板11の内側に折り込まれる。上部開封部45は、前端板11の内側に折り込まれることで、後記する上側内フラップ22,22の下面に当接可能である(図4(a)(b)参照)。つまり、包装箱1の開封時には、前端板11の内側に上部開封部45を折り込むことで、後記する上側外フラップ21と上部開封部45との間に上側内フラップ22,22の一部(上側内フラップ22,22の端部の対向部分)を挟持可能である。
上部開封部45には、左右一対の破断サポート罫線L17,L17が形成されている。破断サポート罫線L17,L17は、ブランクシートSの内面に形成されている。具体的に、破断サポート罫線L17,L17は、内面を押し込んで形成した線状の溝(押罫)である。したがって、包装箱1の外面に破断サポート罫線L17,L17が表れないようになっている。
破断サポート罫線L17,L17は、図2に示すように、破断開始部16の中央部を上下方向に直交する線を基準線X1として、基準線X1の両側に線対称に形成されている。2つの破断サポート罫線L17,L17は、破断開始部16の左右両側部の近傍を起点として上縁部11aを通過し、上縁部11aに連続する上側外フラップ21に延在している。破断サポート罫線L17,L17の左右方向の間隔は、前端板11から上側外フラップ21の端縁部側に向かうにつれて幅広となっている。なお、破断サポート罫線L17,L17は、放物線状や双曲線状を呈するものであってもよい。
後端板12には、図1,図2に示すように、前端板11の開封部41と同様の構成からなる開封部41及び上部開封部45が形成されている。また、後端板12には、同様に、破断サポート罫線L17,L17が形成されている。
頂板20は、図1に示すように、胴部10の上側開口部を閉塞している。頂板20は、前端板11,後端板12の上縁部に連設された前後一対の上側外フラップ21,21を備えている。また、頂板20の内面(下面)には、左側板13,右側板14の上縁部に連設された左右一対の上側内フラップ22,22が重ねられている。頂板20には、前後方向に延在する一対の頂板側破断誘導線L20,L20が形成されている。頂板側破断誘導線L20,L20は、前端板11及び後端板12の縦破断誘導線L12,L12にそれぞれ接続されている。各頂板側破断誘導線L20は、いずれも上下に重なる外側破断誘導線L21と内側破断誘導線L22とから構成されている。
前側の上側外フラップ21は、四角形の平板であり、前端板11の上縁部11aから後方に向けて延びている。前側の上側外フラップ21によって、胴部10の上側開口部の前半分が塞がれている。
後側の上側外フラップ21は、四角形の平板であり、後端板12の上縁部12aから前方に向けて延びている。後側の上側外フラップ21によって、胴部10の上側開口部の後半分が塞がれている。
前後の上側外フラップ21,21には、一対の外側破断誘導線L21,L21がそれぞれ形成されている。外側破断誘導線L21,L21は、切れ込みを断続的に形成したミシン目状の線である。外側破断誘導線L21,L21の切れ込みの間隔や形状は限定されるものではない。
外側破断誘導線L21,L21は、前後方向に延びる直線状の誘導線である。外側破断誘導線L21,L21は、左側板13の上縁部13a及び右側板14の上縁部14aに対して平行である。前側の上側外フラップ21において、外側破断誘導線L21,L21の各前端部は、前端板11の上縁部11aを介して縦破断誘導線L12,L12の各上端部に接続されている。また、後側の上側外フラップ21において、外側破断誘導線L21,L21の各後端部は、後端板12の上縁部12aを介して縦破断誘導線L12,L12の各上端部に接続されている。
前後の上側外フラップ21,21の端縁部同士は、前後方向の中央部で突き合わされ、封緘テープとしての図示しない粘着テープで接合される。前後の上側外フラップ21,21の端縁部同士を中央部で突き合わせることで、前後の外側破断誘導線L21,L21は、前後方向に連続している。
前後の上側外フラップ21,21の左右側縁部には、切欠部21a,21aが形成されている。切欠部21a,21aは、後記する係合片22a,22a(図2参照)を挿通するための挿通部として機能する。
左側の上側内フラップ22は、四角形の平板であり、左側板13の上縁部13aから右方に向けて延びている。左側の上側内フラップ22によって、胴部10の上側開口部の左側部分の一部が塞がれている。
右側の上側内フラップ22は、四角形の平板であり、右側板14の上縁部14aから左方に向けて延びている。右側の上側内フラップ22によって、胴部10の上側開口部の右側部分の一部が塞がれている。
左右の上側内フラップ22,22には、内側破断誘導線L22,L22が形成されている。内側破断誘導線L22,L22は、切れ込みを断続的に形成したミシン目状の線である。内側破断誘導線L22,L22の切れ込みの間隔や形状は限定されるものではない。
内側破断誘導線L22,L22は、前後方向に延びる直線状の誘導線である。内側破断誘導線L22,L22は、左側板13の上縁部13a及び右側板14の上縁部14aに対して平行である。左側の内側破断誘導線L22の前端部は、前端板11の上縁部11aを介して左側の縦破断誘導線L12の上端部に接続されている。また、右側の内側破断誘導線L22の前端部は、前端板11の上縁部11aを介して右側の縦破断誘導線L12の上端部に接続されている。
一方、左側の内側破断誘導線L22の後端部は、後端板12の上縁部12aを介して左側の縦破断誘導線L12の上端部に接続されている。また、右側の内側破断誘導線L22の後端部は、後端板12の上縁部12aを介して右側の縦破断誘導線L12の上端部に接続されている。
内側破断誘導線L22,L22は、図1に示すように、前後の上側外フラップ21,21の外側破断誘導線L21,L21の下側に重なっている。つまり、外側破断誘導線L21,L21及び内側破断誘導線L22,L22を介して、上側外フラップ21と上側内フラップ22とを重ねて破断することが可能である。なお、内側破断誘導線L22,L22の前後端の各部には、図2に示すように、切欠部23が形成されている。各切欠部23は、開封時の力を内側破断誘導線L22に導くガイド部としての役割をなす。
左右の上側内フラップ22,22の上縁部13a,14aには、図8に示すように、上方に向けて突出させることが可能な一対の係合片22a,22aがそれぞれ形成されている。各係合片22aは、上側外フラップ21,21の各切欠部21aを通じて上方へ突出される。
底板30は、図1に示すように、胴部10の下側開口部を閉塞している。底板30は、前後の端板11,12の下縁部に連設された前後一対の下側外フラップ31,31を備えている。また、底板30の内面(上面)には、左側板13,右側板14の下縁部に連設された左右一対の下側内フラップ32,32が重ねられている。
前側の下側外フラップ31は、四角形の平板であり、前端板11の下縁部から後方に向けて延びている。前側の下側外フラップ31によって、胴部10の下側開口部の前半分が塞がれている。
後側の下側外フラップ31は、四角形の平板であり、後端板12の下縁部から前方に向けて延びている。後側の下側外フラップ31によって、胴部10の下側開口部の後半分が塞がれている。
前後の下側外フラップ31,31の端縁部同士は、前後方向の中央部で突き合わされ、図示しない粘着テープで接合される。下側外フラップ31,31の左右側縁部には、前後方向に切り欠かれてなる細長長方形状の逃げ部31a,31aが形成されている。各逃げ部31aは、上側外フラップ31に設けられた各係合部32aを下方に露出させる役割をなす。
左側の下側内フラップ32は、四角形の平板であり、左側板13の下縁部から右方に向けて延びている。この下側内フラップ32によって、胴部10の下側開口部の左側部分の一部が塞がれている。
右側の下側内フラップ32は、四角形の平板であり、右側板14の下縁部から左方に向けて延びている。この下側内フラップ32によって、胴部10の下側開口部の右側部分の一部が塞がれている。
本実施形態の包装箱1に内容物を収容して搬送または保管するときは、一般的なA式の段ボール箱と同様に、頂板20が上側となるように包装箱1を配置する。
本実施形態の包装箱1を開封するときには、まず、前端板11の開封部41の上部開封部45から切り開く。この場合、破断開始部16を作業者の手指で押して、上部横破断誘導線L13を切り開き、続けて、上部開封部45の全体を前端板11の内側に押し込むようにして、上部開封部45の左右両側の縦破断誘導線L12,L12を切り開く。そして、図4(a)(b)に示すように、前端板11の上縁部11aを中心として、上部開封部45を前端板11の内側に回動させる。
その後、図4(b)に一点鎖線で示すように、上側内フラップ22の下面に上部開封部45を当接させ、上側外フラップ21と上部開封部45との間に上側内フラップ22を挟み込む。つまり、操作する手指で、上側外フラップ21、上側内フラップ22及び上部開封部45を上下方向から層状にして一緒くたに掴み、図5に示すように、これらを上方斜め後方へ持ち上げるようにして、上部開封部45に連続して頂板側開封部26を頂板20から切り離す。
その後、包装箱1の後部側についても同様の開封作業を行い、後部側の上部開封部45を上方斜め前方へ持ち上げるようにして、上部開封部45とこれに連続する頂板側開封部26を切り離す。これによって、図6に示すように、前後の上部開封部45,45から頂板20にかけて開口部51を形成することができる。頂板側開封部26を切り離すと、頂板20の左右両側縁部として肩部として機能する帯状部25,25が残置する。
その後、前後の開封部41,41の残りの部分を破断誘導線L10に沿って切り離す。
これにより、図7に示すように、前後の開封部41,41およびこれに連続して切り離された部分によって前後方向に連通する大きな開口部51が形成される。
なお、上記開封手順では、上部開封部45,45を先に開封する手順について説明したが、これに限られることはなく、開封部41,41の全体を開封した後に、これに連続する頂板側開封部26を開封するようにしてもよい。
また、開口部51を形成した包装箱1を上下方向に積み重ねる場合には、図8に示すように、各係合片22aを立ち上げて上方に突出させるとともに、係合孔32aを手指で押して開口し、これらを上下方向に係合させる。
以上説明した本実施形態の包装箱1では、一対の頂板側破断誘導線L20,L20が、前端板11及び後端板12の一対の縦破断誘導線L12,L12に接続されているので、破断誘導線L10を切り開いて開封部41を手指で引き上げると、開封部41に連続して一対の頂板側破断誘導線L20,L20で区画された頂板側開封部26が切り開かれる。これにより、頂板20の両側縁部として帯状部25,25が残置されるため、開封後も包装箱(トレー)1の強度低下が生じ難く、このような帯状部25,25を有さない場合に比べて商品陳列時の包装箱(トレー)1の強度を維持することができる。
また、上側内フラップ22及び上側外フラップ21に亘って頂板側破断誘導線L20,L20(内側破断誘導線L22、外側破断誘導線L21)が形成されているので、開封部41とともに頂板20を切り開く際に上側内フラップ22及び上側外フラップ21の両方が一緒に切り離される。したがって、開封作業が行い易い。
また、上部開封部45が形成されているので、開封部41の上部及びこれに連続する頂板20を先に開封しておいてから、開封部41の残りの部分を切り開くという開封手順を採ることができる。これにより、開封部41を段階的に切り開くことができるので、開封部41を一度に切り開く場合に比べて、破断線が縦破断誘導線L12,L12からずれ難くなり、開封作業が行い易い。したがって、開封部41が上下方向に大きく形成された包装箱1も好適に開封することができる。
また、上部開封部45を開封する際に、上部開封部45を持つ手で上側外フラップ21との間に上側内フラップ22の一部を挟持できるので、上部開封部45を切り開く動作に連続して上側内フラップ22及び上側外フラップ21を一緒に切り開くことができる。したがって、開封作業が行い易い。このことは、商品陳列作業の時短に寄与する。
また、包装箱1を積み重ねたときに、下側の包装箱1の係合片22aを上側の包装箱1の係合孔32aに挿入できるので、上下の包装箱1の横ずれを好適に防ぐことができる。これにより、複数の包装箱1を安定して積み重ねることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜に変更が可能である。
例えば、開封部41および上部開封部45は、胴部10の前後に設けたが、これに限られることはなく、いずれか片側だけでもよい。また、上部開封部45を片側にだけ設けてもよい。
また、縦破断誘導線L12,L12は、直線状のものに限られることはなく、曲線状や、曲線状の部分を一部に含むものであってもよい。
また、頂板側破断誘導線L20,L20は、直線状のものに限られることはなく、曲線状や、曲線状の部分を一部に含むものであってもよい。
また、破断サポート罫線L17は、ブランクシートSの内面に形成したが、外面に形成してもよく、内面及び外面の両方に形成してもよい。
また、開封部41は、略四角形状のものに限られることはなく、種々の形状のものを採用することができる。
本実施形態の包装箱1は段ボール製であるが、各種公知の板紙によって包装箱を形成してもよい。
1 包装箱
10 胴部
11 前端板(端板)
12 後端板(端板)
13 左側板(側板)
14 右側板(側板)
20 頂板
21 上側外フラップ
22 上側内フラップ
22a 係合片
25 帯状部
26 頂板側開封部
30 底板
32a 係合孔
41 開封部
45 上部開封部
L10 破断誘導線
L12 縦破断誘導線
L13 上部横破断誘導線
L20 頂板側破断誘導線

Claims (4)

  1. 対向する一対の端板及び対向する一対の側板からなる胴部と、
    前記胴部の上縁部に連設された頂板と、
    前記胴部の下縁部に連設された底板と、を備え、
    少なくとも一方の前記端板には、破断誘導線で開封される開封部が形成され、
    前記破断誘導線は、間隔を開けて配置された一対の縦破断誘導線を有しており、
    前記頂板は、
    一対の前記縦破断誘導線に接続される一対の頂板側破断誘導線と、
    一対の前記頂板側破断誘導線で区画され、前記開封部の少なくとも一部とともに前記頂板の両側縁部から切り離し可能な頂板側開封部と、
    一対の前記頂板側破断誘導線で区画され、前記頂板の両側縁部として残置する帯状部とを備えており、
    前記開封部の上部には、一対の前記縦破断誘導線間に亘る上部横破断誘導線と、一対の前記縦破断誘導線と、前記端板の上縁部とで区画される上部開封部が形成されており、
    前記上部横破断誘導線の中央部には、破断開始部が形成されており、
    前記上部開封部及び前記頂板側開封部には、前記破断開始部の両側部の近傍を起点として前記端板の上縁部を通過し、前記頂板側開封部に延在する一対の破断サポート罫線が形成されており、
    前記一対の破断サポート罫線同士の間隔は、前記一対の破断サポート罫線の前記起点から終点に向かうにつれて幅広となっており、
    前記一対の破断サポート罫線の前記終点は、前記頂板側破断誘導線の近傍に位置していることを特徴とする包装箱。
  2. 前記頂板は、前記一対の側板の各上縁部に連設された上側内フラップと、前記一対の端板の各上縁部に連設された上側外フラップと、を備え、
    一対の前記頂板側破断誘導線は、前記上側内フラップ及び前記上側外フラップに亘って形成されていることを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
  3. 記上部開封部は、
    前記上部横破断誘導線及び一対の前記縦破断誘導線で破断され、一方の前記端板の上縁部で山折りされて一方の前記端板の内側に折り込まれることで、前記上側外フラップとの間に前記上側内フラップの少なくとも一部を挟持可能であることを特徴とする請求項2に記載の包装箱。
  4. 前記側板の上縁部には、上方に向けて突出する係合片が形成されており、
    前記側板の下縁部には、他の包装箱の前記係合片が挿入可能な係合孔が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の包装箱。
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