JP7046749B2 - 包装箱 - Google Patents
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Description
図1ないし図3を参照して、第1実施形態に係る包装箱1について説明する。図1は包装箱1を示す斜視図である。図2は包装箱1のブランク5を示す平面図である。図3はブランク5の一部を拡大して示す平面図である。
図1に示すように、包装箱1は、略直方体状に形成されている。包装箱1は、例えば飲料入りの容器等の物品(図示せず)を巻き込むように包装するラップアラウンドケースである。包装箱1は、図2に示すブランク5を組み立てることで形成される。ブランク5は、例えば、一枚の紙製の段ボールシートを抜型等で打ち抜いて形成されている。段ボールシートは、例えば、波状の中しん9Aの表裏に表ライナ9Bと裏ライナ9C(図4参照)とを貼り合せた両面段ボールシートである。なお、図2は、表ライナ9B側(包装箱1の外側)を示している。本明細書では、段ボールシートの中しん9Aと平行な方向を「段方向」と呼び、段方向に直交する方向を「流れ方向」と呼ぶこととする。図面に示す「X」は「段方向」を示し、「Y」は「流れ方向」を示している。
図2に示すように、ブランク5は、天壁10(第3壁部)と、底壁11(第3壁部)と、一対の側壁12(第2壁部)と、継代片13と、4つの内フラップ14と、4つの外フラップ15と、を含んでいる。
天壁10、一方の側壁12、底壁11、他方の側壁12および継代片13は、この順番で段方向に一列に並べられ、第1折曲線L1を介して連設されている。天壁10、底壁11、側壁12および継代片13は、流れ方向に略同一寸法となる略長方形状に形成されている。天壁10および底壁11は、各側壁12よりも段方向に短い略長方形状に形成されている。継代片13は、天壁10よりも段方向に短い略長方形状に形成されている。
4つの内フラップ14は、一対の側壁12の流れ方向両端部に第2折曲線L2を介して連設されている。内フラップ14は、側壁12の段方向に略同一寸法となる略長方形状に形成されている。内フラップ14の流れ方向の寸法(延出寸法)は、天壁10(底壁11)の段方向の寸法の半分程度に設定されている。
4つの外フラップ15は、天壁10と底壁11との流れ方向両端部に第2折曲線L2を介して連設されている。外フラップ15は、天壁10等の段方向に略同一寸法となる略長方形状に形成されている。外フラップ15の流れ方向の寸法(延出寸法)は、内フラップ14の延出寸法と同一に設定されている。
図2に示すように、各々の内フラップ14および各々の外フラップ15には、封緘した包装箱1を容易に開封するための開封構造16が形成されている。開封構造16は、4つの第1切断線20と、4つの第2切断線21と、4つの手掛部22と、を含んでいる。4つの第1切断線20は、4つの外フラップ15に形成されている。4つの第2切断線21は、天壁10とそれに連設された2つの外フラップ15との境界、および底壁11とそれに連設された2つの外フラップ15との境界に形成されている。4つの手掛部22は、4つの内フラップ14に形成されている。なお、4つの第1切断線20は略同一(対称)の形状であるため、以下、1つの第1切断線20について説明する。また、これと同様の理由により、以下、1つの第2切断線21および1つの手掛部22について説明する。
第1切断線20は、外フラップ15の段方向略中央にて流れ方向に沿って延設されている。第1切断線20は、複数の略Y字状の切目を所定間隔で並べたジッパーである。第1切断線20は、外フラップ15を先端から基端(第2切断線21)に向かって切断する機能を有している。なお。外フラップ15の先端部には、第1切断線20の端部に向かって三角形状の切断開始部15Aが切り欠かれている。
第2切断線21は、天壁10(底壁11)と外フラップ15との間の第2折曲線L2上に形成されている。第2切断線21は、複数の直線状の切目を所定間隔で並べたミシン刃線である。第2切断線21の切目の間隔は、第1切断線20の側から段方向両側に向かうに従って徐々に広くなるように設定されている。第2切断線21は、第1切断線20で分割された外フラップ15を段方向中央から両側に向かって天壁10(底壁11)から切り離す機能を有している。
図3に示すように、手掛部22は、内フラップ14の段方向中央付近に形成されている。手掛部22は、内フラップ14に形成された手掛折曲線23と手掛切断線24とで区画されている。手掛部22には、3本の手掛折曲線23が互いに平行、且つ流れ方向に略等間隔に形成されている。最も基端側(第2切断線21)の手掛折曲線23は、内フラップ14の流れ方向略中央に形成されている。各々の手掛折曲線23は、第2折曲線L2と平行に延びた汎用罫線上に複数の切目を所定間隔に並べたリード罫線である。なお、手掛折曲線23は、リード罫線に限らず、汎用罫線等の段ボールシートを折り曲げるための線であれば如何なるものでもよい。
次に、図1を参照して、包装箱1の製函工程(封緘工程)について説明する。
次に、図4を参照して、包装箱1の開封工程について説明する。図4は包装箱1を開封した状態を示す斜視図である。
次に、図5および図6を参照して、包装箱1の廃棄工程について説明する。図5は包装箱1の両端面を開いた状態を示す斜視図である。図6は包装箱1を折り畳んだ状態を示す斜視図である。
図7ないし図9を参照して、複数の包装箱1の連結工程について説明する。図7は包装箱1の連結作用を説明する断面図である。図8は手掛部22等の一方を示す斜視図である。図9は手掛部22等の他方を示す斜視図である。なお、ここでは、一例として、折り畳まれた2枚の包装箱1を連結する工程について説明する。また、以下、説明の便宜上、一方の包装箱1およびこの構成に符号「(A)」を付加し、他方の包装箱1およびこの構成に符号「(B)」を付加することとする。また、両方の包装箱1に共通する説明では、上記の(A)、(B)を付加しない。
次に、図10および図11を参照して、第2実施形態に係る包装箱2について説明する。図10は包装箱2を示す斜視図である。図11は包装箱2のブランク6を示す平面図である。なお、以下の説明では、第1実施形態に係る包装箱1と同一または対応する構成には同一の符号を付し、それらの説明は省略する。
図11に示すように、ブランク6は、一対の端壁30(第1壁部)と、一対の側壁31(第2壁部)と、継代片32と、一対の上内フラップ33と、一対の上外フラップ34と、一対の下内フラップ35と、一対の下外フラップ36と、を含んでいる。
一対の端壁30と一対の側壁31とは、第1折曲線L11を介して交互に連設されている。側壁31は、端壁30よりも流れ方向に幅広い略長方形状に形成されている。継代片32は、流れ方向一方に位置する側壁31の流れ方向端部に第1折曲線L11を介して連設されている。
一対の上内フラップ33は、一対の端壁30の段方向一端部(周壁2Wの上端部)に第2折曲線L12を介して連設されている。上内フラップ33は、端壁30の流れ方向の寸法と略同一幅を有する略長方形状に形成されている。上内フラップ33の段方向の寸法(延出寸法)は、端壁30の流れ方向の寸法の略半分に設定されている。一対の上外フラップ34は、一対の側壁31の段方向一端部に第2折曲線L12を介して連設されている。上外フラップ34は、側壁31の流れ方向の寸法と略同一幅を有する略長方形状に形成されている。上外フラップ34の段方向の寸法(延出寸法)は、上内フラップ33の延出寸法と略同一である。
一対の下内フラップ35は、一対の端壁30の段方向他端部(周壁2Wの下端部)に第3折曲線L13を介して連設されている。一対の下外フラップ36は、一対の側壁31の段方向他端部に第3折曲線L13を介して連設されている。下内フラップ35は上内フラップ33と略同一形状に形成され、下外フラップ36は上外フラップ34と略同一形状に形成されている。
開封構造37は、2つの第1切断線20と、4つの第2切断線21と、4つの手掛部22と、を含んでいる。2つの第1切断線20は、一対の端壁30に形成されている。4つの第2切断線21は、一対の端壁30と一対の上内フラップ33との境界、および一対の端壁30と一対の下内フラップ35との境界に形成されている。4つの手掛部22は、一対の端壁30に形成されている。なお、2つの第1切断線20は略同一(対称)の形状であるため、以下、1つの端壁30に形成された1つの第1切断線20について説明する。また、これと同様の理由により、以下、1つの端壁30に形成された一対の第2切断線21および一対の手掛部22について説明する。
第1切断線20は、端壁30の流れ方向略中央にて段方向に沿って延設されている。第1切断線20の段方向中央部は3つの直線状の切目で構成され、第1切断線20の段方向両側(上下両側)は複数の略Y字状の切目で構成されている。第1切断線20の略Y字状の切目は、上下対称に形成されている。第1切断線20は、端壁30を段方向中央部から両側に向かって切断する機能を有している。
一対の第2切断線21は、端壁30と上下の内フラップ33,35の間の第2および第3折曲線L12,L13上に形成されている。第2切断線21は、複数の略L字状の切目を所定間隔で並べたジッパーである。第2切断線21の略L字状の切目は、第1切断線20を中心として対称に形成されている。一対の第2切断線21は、第1切断線20で分割された端壁30を流れ方向中央から両側に向かって各内フラップ33,35から切り離す機能を有している。
一対の手掛部22は、端壁30にて第1切断線20を中心として対称に形成されている。
次に、図10を参照して、包装箱2の製函工程(封緘工程)について説明する。なお、包装箱2は、継代片32を端壁30の内面に接着し、折り畳まれた状態になっているものとする。また、包装箱2は、作業者によって手作業で組み立てられてもよいし、製函機によって自動または半自動で組み立てられてもよい。ここでは、一例として、作業者が包装箱2を組み立てる場合について説明する。
なお、以上説明した第1および第2実施形態に係る包装箱1,2は、略直方体状の外観を有していたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図12に示すように、変形例に係る包装箱3が、略八角柱状に形成されたラップアラウンドケースであってもよい。この包装箱3(周壁3W)を平面(または底面)から見ると、天壁10と底壁11とが、四隅部分を面取りされて略八角形状に形成されている。また、図13に示すように、この包装箱3のブランク7では、各々の側壁12と各々の内フラップ14との間に第2折曲線L2を介して角壁38が連設されている。この4つの角壁38が包装箱3の四角部分に配置されることで、略八角柱状の包装箱3が形成されることになる(図12参照)。なお、包装箱3(ブランク7)のその他の構成は、第1実施形態に係る包装箱1(ブランク5)と同様であるため、それらの説明は省略する。以上説明した略八角柱状の包装箱3に開封構造16を適用しても、第1実施形態に係る包装箱1と同様の作用、効果を得ることができる。
1W,2W,3W 周壁
10 天壁(第3壁部)
11 底壁(第3壁部)
12 側壁(第2壁部)
14 内フラップ(第1壁部)
15 外フラップ(第1壁部)
20 第1切断線
21 第2切断線
22 手掛部
22H 手掛穴
23 手掛折曲線
24 手掛切断線
27 押圧突起部
30 端壁(第1壁部)
31 側壁(第2壁部)
33 上内フラップ(第3壁部)
34 上外フラップ(第3壁部)
35 下内フラップ(第3壁部)
36 下外フラップ(第3壁部)
Claims (6)
- 物品を包装する包装箱(1~3)であって、
第1方向に対向して配置される一対の第1壁部(14,15,30)と、
第1方向に交差する第2方向に対向して配置される一対の第2壁部(12,31)と、
第1方向と第2方向とに交差する第3方向に対向して配置される一対の第3壁部(10,11,33~36)と、
各々の前記第1壁部にて第3方向に延設される第1切断線(20)と、
各々の前記第1壁部と各々の前記第3壁部との境界に設けられる第2切断線(21)と、
各々の前記第1壁部に形成される手掛部(22)と、を備え、
各々の前記手掛部は、前記第1壁部に形成された手掛折曲線(23)と手掛切断線(24)とで区画され、前記手掛切断線に沿って切断されて前記手掛折曲線で折り曲げられることでユーザが手を掛けるための手掛穴(22H)を形成し、
前記包装箱は、前記手掛穴を利用して前記第1壁部を前記第1切断線に沿って二分割し、且つ前記第2切断線に沿って前記一対の第3壁部から分離することで開封され、
開封後の前記包装箱を折り畳んだ状態または展開した状態として複数重ねた場合に、1つの前記包装箱に形成された前記手掛部が前記手掛折曲線で折り曲げられて他の前記包装箱に形成された前記手掛穴に挿入されることで、1つの前記包装箱が他の前記包装箱に連結されることを特徴とする包装箱。 - 前記手掛部は、前記手掛折曲線の側よりも先端側の方が幅広く形成されていることを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
- 前記手掛部には、複数の前記手掛折曲線が互いに平行に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の包装箱。
- 前記手掛部の前記手掛折曲線の両端近傍には、1つの前記包装箱の前記手掛部が他の前記包装箱の前記手掛穴を貫通した状態で、他の前記包装箱の前記手掛穴の縁部に押し当てられる一対の押圧突起部(27)が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の包装箱。
- 前記一対の第2壁部と前記一対の第3壁部とは、交互に連設されて筒状の周壁(1W,3W)を形成し、
各々の前記第1壁部は、
前記一対の第2壁部の第1方向端部に連設された一対の内フラップ(14)と、
前記一対の第3壁部の第1方向端部に連設され、先端を離間させた状態で前記一対の内フラップに固定される一対の外フラップ(15)と、を含み、
前記第1切断線は、前記外フラップに形成され、
前記第2切断線は、前記外フラップと前記第3壁部との境界に形成され、
前記手掛部は、前記内フラップに形成され、前記一対の外フラップの間に露出していることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の包装箱。 - 前記一対の第1壁部と前記一対の第2壁部とは、交互に連設されて筒状の周壁(2W)を形成し、
各々の前記第3壁部は、
前記一対の第1壁部の第3方向端部に連設された一対の内フラップ(33,35)と、
前記一対の第2壁部の第3方向端部に連設され、前記一対の内フラップに固定される一対の外フラップ(34,36)と、を含み、
前記第1切断線および前記手掛部は、前記第1壁部に形成され、
前記第2切断線は、前記第1壁部と前記一対の内フラップとの境界に形成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の包装箱。
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