JP2017218190A - 包装箱 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】包装箱1Aであって、頂板60に連設された上側前壁20と、底板10に連設された下側前壁30と、左右一対の側壁50A,50Bと、を備えている。側壁50A,50Bは、頂板60に連設された上側内フラップ51と、底板10に連設された下側内フラップ52と、を備えている。さらに、側壁50A,50Bは、上側前壁20に連設された上側の前側外フラップ53と、下側前壁30に連設された下側の前側外フラップ54と、後壁に連設された後側外フラップ55と、を備えている。後壁40および後側外フラップ55には、切断誘導線L21,L22が形成されている。前側外フラップ53,54と後側外フラップ55との間において、上側内フラップ51の下縁部と下側内フラップ52の上縁部とが突き合わされている。
【選択図】図6
Description
このような包装箱では、前壁側から包装箱を上下に分割して開封し、包装箱の下部から上部を切り離すと、包装箱の下部がトレイとなるため、包装箱の下部に内容物を収納した状態で陳列することができる。
この構成では、包装箱の前面を確実に閉じることができるため、包装箱の密閉性を高めることができる。さらに、包装箱の搬送時や保管時に、上側前壁と下側前壁とが離間しようとしたときには、上側前壁の内壁部が下側前壁の内面に引っ掛かるため、上側前壁と下側前壁とが離間するのを防ぐことができる。
また、包装箱を開封するときには、前側外フラップの外穴に指を挿入して、突起部を押し込むことで、突起部を凹部から外すことができる。これにより、上側前壁を上方に向けて移動させることができるようになるため、包装箱の下部から上部を切り離すことができる。
この構成では、包装箱を後壁側から開封するときに、後壁の切断誘導線を切り開いて、包装箱の上部を前方に向けて引き起こすと、上側前壁の上部が罫線を境にして内壁部に対して折れ曲がる。
したがって、内壁部が下側前壁と内容物との間に挟み込まれた状態で、包装箱の上部をスムーズに前方に向けて引き起こすことができる。そして、包装箱の下部から上部を切り離した後に、下側前壁と内容物との間から内壁部を引き抜くことできる。このように、包装箱を後壁側から容易に開封することができる。
この構成では、開口用領域の外周の切断誘導線を切り開いて、底板および後壁から開口用領域を切り取ると、底板および後壁に直線状の開口部が形成される。そして、商品を前方に押し出す押出器具を有する陳列棚に、包装箱の下部を載置するときには、押出器具の押出板を開口部に挿入する。これにより、包装箱の下部に収納された内容物を押出板によって前方に押し出すことができる。
なお、各実施形態の説明において、同一の構成要素に関しては同一の符号を付し、重複した説明は省略するものとする。
以下の説明において、前後左右方向とは、包装箱を説明する上で便宜上設定したものであり、包装箱の構成を限定するものではない。
第一実施形態の包装箱1Aは、図1に示すように、ラップアラウンド方式の直方体の箱であり、底板10と、上側前壁20と、下側前壁30と、後壁40と、左右の側壁50A,50Bと、頂板60と、を備えている。
ブランクシートSの各罫線(折線)は、ブランクシートSの表面を押し込んで形成された線状の溝である。
なお、罫線に切れ込みを形成してもよい。このようにすると、罫線においてブランクシートSを折り曲げ易くなる。
底板10の後縁部には、罫線L1(図3参照)を介して、後壁40が連設されている。
後壁40は、底板10の後縁部から上方に向けて立ち上げられている。後壁40は、底板10に対して垂直に形成されている。後壁40は、長方形に形成されている。
頂板60は、後壁40の上縁部から前方に向けて延びている。頂板60は、底板10と同じ形状であり、後壁40に対して垂直に形成されている。
上側前壁20は、頂板60の前縁部から下方に向けて延びている。上側前壁20は、図4に示すように、後壁40と同じ形状であり(図3参照)、頂板60に対して垂直に形成されている。
上側前壁20の下半分の部位は、後記する下側前壁30の内面に重ねられる内壁部21となっている(図1参照)。
下側前壁30は、底板10の前縁部から上方に向けて延びている。下側前壁30は、底板10に対して垂直に形成されている。
下側前壁30は、上側前壁20の外面に重なっている。下側前壁30の高さは、上側前壁20の高さの略半分に形成されている。したがって、下側前壁30は、上側前壁20の内壁部21の外面に重ねられている。
第一実施形態の包装箱1Aでは、上側前壁20と下側前壁30とは、接着剤などによって接合されておらず、上側前壁20の内壁部21と下側前壁30とを重ね合わせることで、包装箱1Aの前面が塞がれている。
そして、上側内フラップ51の下縁部と、下側内フラップ52の上縁部とは、左側壁50Aの高さ方向の中央部において突き合わされている。上側内フラップ51および下側内フラップ52によって、包装箱1Aの左側面が塞がれている。
上側の前側外フラップ53は、上側前壁20の左縁部から後方に向けて延びている。上側の前側外フラップ53は、上側前壁20に対して垂直に形成されている。
上側の前側外フラップ54の内面は、上側内フラップ51の外面に接着剤によって接合されている。
下側の前側外フラップ54は、下側前壁30の左縁部から後方に向けて延びている。下側の前側外フラップ54は、下側前壁30に対して垂直に形成されている。
下側の前側外フラップ54の内面は、下側内フラップ52の外面に接着剤によって接合されている。
後側外フラップ55は、後壁40の左縁部から前方に向けて延びている。後側外フラップ55は、後壁40に対して垂直に形成されている。
後側外フラップ55の上半分の内面は、上側内フラップ51の外面に接着剤によって接合されている。また、後側外フラップ55の下半分の内面は、下側内フラップ52の外面に接着剤によって接合されている。
上下の前側外フラップ53,54と、後側外フラップ55との間には、上側内フラップ51および下側内フラップ52が露出している。上側内フラップ51の下縁部と、下側内フラップ52の上縁部とは突き合わされているため、左側壁50Aは閉じられている。
右側壁50Bは、左側壁50A(図1参照)と同様に、上側内フラップ51、下側内フラップ52、上下の前側外フラップ53,54および後側外フラップ55によって構成されている。左側壁50Aと右側壁50Bとは左右対称な形状である。
切断誘導線L21,L22は、切れ込みを断続的に形成したミシン目状の線であり、切断誘導線L21,L22の各切れ込みはブランクシートS(図3参照)を貫通している。
また、後壁40の切断誘導線L21は、左右方向の中央部が上向きに凸形状となるように、全体的に湾曲している。
さらに、後壁40の切断誘導線L21が左右の端部から中央部に向けて切り開かれ、後壁40が上下に分割される。
このようにして、包装箱1Aの下部から上部を切り離すと、包装箱1Aの下部がトレイとなるため、包装箱1Aの下部に内容物を収納した状態で陳列することができる。
さらに、図5に示すように、包装箱1Aの搬送時や保管時に、上側前壁20と下側前壁30とが離間しようとしたときには、上側前壁20の内壁部21が下側前壁30の内面に引っ掛かるため、上側前壁20と下側前壁30とが離間するのを防ぐことができる。
そして、包装箱1Aの下部から上部を切り離すと、包装箱1Aの下部がトレイとなるため、包装箱1Aの下部に内容物を収納した状態で陳列することができる。
しかしながら、上下の前側外フラップ53,54と後側外フラップ55との間において、上側内フラップ51と下側内フラップ52とが突き合わされていればよい。つまり、側壁50A,50Bに隙間が形成されないのであれば、上側内フラップ51の下縁部の前後端部と、下側内フラップ52の上縁部の前後端部とが離間していてもよい。
また、第一実施形態の包装箱1Aでは、後側外フラップ55の切断誘導線L22が左右の側壁50A,50Bの高さ方向の中央部に配置されている。しかしながら、後側外フラップ55の切断誘導線L22を左右の側壁50A,50Bの高さ方向の中央部よりも下方または上方の位置に配置してもよい。
さらに、下側前壁30の上縁部の形状や後壁40の切断誘導線L21の位置や形状も限定されるものではない。
このように、包装箱1Aでは、図6に示すように、包装箱1Aの下部をトレイとして利用するときの内容物の見栄えや取り出し易さを考慮して、包装箱1Aを下部と上部に分割する切断形状を設定することができる。
第二実施形態の包装箱1Bは、図8(a)に示すように、前記した第一実施形態の包装箱1A(図2参照)と略同様な構成であり、開口用領域70が設けられている点が異なっている。
開口用領域70は、帯状の領域であり、底板10および後壁40の左右方向の中央部に形成されている。
開口用領域70は、図9(b)に示すように、後記する押出器具100の押出板110が挿入される部位であり、押出板110を挿入可能な幅に設定されている。
そして、包装箱1Bの下部から最前部の内容物Aが取り出されると、図9(b)に示すように、各内容物Aが押出板110によって前方に押し出されるため、最前部に内容物Aを配置することができる。
このように、第二実施形態の包装箱1Bでは、押出器具100を利用することができるため、内容物Aを包装箱1Bの下部の最前部に自動的に配置することができる。
第三実施形態の包装箱1Cは、図10(b)に示すように、前記した第一実施形態の包装箱1A(図2参照)と略同様な構成であり、ロック機構80を有している点が異なっている。
ロック機構80は、図10(a)に示すように、上側前壁20の内壁部21に形成された左右の突起部81,81と、左右の下側内フラップ52,52に形成された凹部82,82と、下側の前側外フラップ54に形成された外穴83と、を備えている。
内壁部21の左右の側縁部には、左右の突起部81,81が側方に向けて突出している。内壁部21の上下方向の略中央部に突起部81が形成されている。突起部81の先端部は、下側内フラップ52の凹部82の後部に差し込まれている。
これにより、上側前壁20の内壁部21は、左右の下側内フラップ52,52に対して上下方向に係止されており、上側前壁20が包装箱1Cの下部に固定されている。
また、外穴83において、前側外フラップ54に形成された部位の後部は、押込片84によって塞がれている。押込片84の後縁部は、罫線を介して前側外フラップ54に連設されている。押込片84の上下の縁部は、ミシン目状の切断誘導線を介して前側外フラップ54に連設されている。
押込片84の内面は、突起部81の外端部に接しており、突起部81は、後方に僅かに折り曲げられている。このようにして、突起部81の外端部は、凹部82内に入り込んでいる。
第四実施形態の包装箱1Dは、図12および図13に示すように、前記した第一実施形態の包装箱1A(図2参照)と略同様な構成であり、開封時に後壁40側から開封可能である点が異なっている。
包装箱1Dを開封する前は、図12(a)に示すように、開封開始部41は左右二枚の壁部41a,41aによって塞がれている。左右の壁部41a,41aの側縁部は、罫線を介して後壁40に連設されている。また、左右の壁部41a,41aの上下の縁部は、切断誘導線を介して後壁40に連設されている。
そして、図12(b)に示すように、左右の壁部41a,41aを指で内方に押し込むと、開封開始部41が開口した状態となる。
罫線L45は、上側前壁20の上部と内壁部21との境目に配置されている。つまり、罫線L45は、内壁部21の上縁部を構成している。したがって、図13(b)に示すように、上側前壁20の内壁部21と下側前壁30とを重ねたときに、罫線L45は下側前壁30の上縁部に重なる。
これにより、後壁40において、罫線L40と切断誘導線L21との間の領域が後方に向けて引き出され、切断誘導線L21が中央部から左右の端部に向けて切り開かれる。このように、後壁40の切断誘導線L21を容易に切り開くことができる。
したがって、内壁部21が下側前壁30と内容物Aとの間に挟み込まれた状態で、包装箱1Dの上部をスムーズに前方に向けて引き起こすことができる。
そして、包装箱1Dの下部から上部を切り離した後に、下側前壁30と内容物Aとの間から内壁部21を引き抜くことできる。このように、第四実施形態の包装箱1Dは、後壁40側から容易に開封することができる。
第五実施形態の包装箱1Eは、図14に示すように、前記した第一実施形態の包装箱1A(図2参照)と略同様な構成であり、後壁40の切断誘導線L21の形状が異なっている。
1B 包装箱(第二実施形態)
1C 包装箱(第三実施形態)
1D 包装箱(第四実施形態)
1E 包装箱(第五実施形態)
10 底板
20 上側前壁
21 内壁部
30 下側前壁
40 後壁
41 開封開始部
50A 左側壁
50B 右側壁
51 上側内フラップ
52 下側内フラップ
53 上側の前側外フラップ
54 下側の前側外フラップ
55 後側外フラップ
60 頂板
70 開口用領域
71 開口部
80 ロック機構
81 突起部
82 凹部
83 外穴
84 押込片
100 押出器具
110 押出板
120 載置台
A 内容物
L21 切断誘導線
L22 切断誘導線
S ブランクシート
Claims (6)
- 底板と、
前記底板の後縁部に連設された後壁と、
前記後壁の上縁部に連設された頂板と、
前記頂板の前縁部に連設された上側前壁と、
前記底板の前縁部に連設された下側前壁と、
左右一対の側壁と、を備え、
前記側壁は、
前記頂板に連設された上側内フラップと、
前記底板に連設された下側内フラップと、
前記上側前壁に連設され、前記上側内フラップの外面に接合された上側の前側外フラップと、
前記下側前壁に連設され、前記下側内フラップの外面に接合された下側の前側外フラップと、
前記後壁に連設され、前記上側内フラップおよび前記下側内フラップの外面に接合された後側外フラップと、を備え、
前記後壁および前記後側外フラップには、上下に分割するための切断誘導線が形成されており、
前記前側外フラップと前記後側外フラップとの間において、前記上側内フラップの下縁部と前記下側内フラップの上縁部とが突き合わされていることを特徴とする包装箱。 - 請求項1に記載の包装箱であって、
前記上側前壁には、前記下側前壁の内面に重ねられた内壁部が形成されていることを特徴する包装箱。 - 請求項2に記載の包装箱であって、
前記内壁部の側縁部に突起部が形成され、
前記下側内フラップの前縁部には、前記突起部が差し込まれる凹部が形成されており、
下側の前記前側外フラップには、前記凹部に連通する外穴が形成されていることを特徴とする包装箱。 - 請求項2または請求項3に記載の包装箱であって、
前記上側前壁の上部と前記内壁部との境目に罫線が形成されていることを特徴とする包装箱。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の包装箱であって、
前記底板から前記後壁に亘って直線状の開口用領域が設けられており、
前記開口用領域は他の切断誘導線に囲まれていることを特徴とする包装箱。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の包装箱であって、
前記後壁に形成された前記切断誘導線は、左右の端部から中央部に向かうに従って下方に向けて傾斜していることを特徴とする包装箱。
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