JP2018090321A - 包装箱 - Google Patents
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Abstract
Description
前記した包装箱の頂部は、胴部の上縁部に連設された前後の端部フラップを有しており、端部フラップの先端部は、中央開口部を通じて胴部内に挿入され、基端部に対して折り返されている(例えば、特許文献1参照)。
この構成では、端部フラップの先端部を基端部に対して折り返すときに、中央開口部に対して先端部をスムーズに通過させることができる。
この構成では、端部フラップの先端部を基端部に対して折り返したときに、先端部の基端縁部は、中間部よりも内側に突出して、側部フラップの下面に当接する。これにより、端部フラップの先端部が基端部に対して平坦な状態に逆戻りするのを確実に防ぐことができる。
なお、各実施形態の説明において、同一の構成要素に関しては同一の符号を付し、重複した説明は省略するものとする。
以下の説明において、前後左右方向とは、本実施形態の包装箱を説明する上で便宜上設定したものであり、包装箱の構成を限定するものではない。
第一実施形態の包装箱1Aは、図1に示すように、角筒状に形成された胴部10と、胴部10の下側開口部10b(図4参照)を閉塞している底部30と、胴部10の上側開口部10a(図4参照)に形成された頂部20と、を備えている。
第一実施形態では、図3に示すように、複数の長葱N(内容物)を収納するための包装箱1Aについて説明する。
ブランクシートS1の各罫線(折線)は、ブランクシートS1の表面を押し込んで形成された線状の溝である。なお、罫線に切れ込みを形成してもよい。このようにすると、罫線においてブランクシートS1を折り曲げ易くなる。
第一実施形態の前端壁11は、長方形に形成されており、上下方向の長さよりも左右方向の長さが大きく形成されている。
左側壁13は、前端壁11の左縁部から後方に向けて延びている。左側壁13は、前端壁11に対して垂直に形成されている。第一実施形態の左側壁13は、長方形に形成されており、上下方向の長さよりも前後方向の長さが大きく形成されている。
後端壁12は、左側壁13の後縁部から右方に向けて延びている。後端壁12は、左側壁13に対して垂直に形成されている。後端壁12は前端壁11と同じ形状である(図2参照)。
右側壁14は、前端壁11の右縁部から後方に向けて延びている。右側壁14は、前端壁11に対して垂直に形成されている。右側壁14は左側壁13と同じ形状である(図2参照)。
前後の内フラップ31,31の下面に左右の外フラップ32,32が重ねられている。左右の外フラップ32,32の先端縁部同士は突き合わされている。そして、左右の外フラップ32,32をテープ等の接着手段によって連結することで、底部30が形成されている。
頂部20は、前後の端壁11,12に連設された前後一対の端部フラップ21,21と、左右の側壁13,14に連設された左右一対の側部フラップ22,22と、を備えている。
左右の側部フラップ22,22は、左右の側壁13,14に対して垂直に折り曲げられている。左右の側部フラップ22,22の先端縁部22a,22aは、上側開口部10a(図4参照)の左右方向の中央部において突き合わされている。
開口用凹部23は、略長方形に形成されており、左右方向よりも前後方向に大きく形成されている。側部フラップ22は、開口用凹部23の前後両側において、前後の端部が左右方向に突出した凹形状に形成されている。
係止用凹部26は、中央開口部25の前縁部および後端部の中央部に形成されている。つまり、係止用凹部26は、左右の側部フラップ22,22の突き合わせ部の先端部に形成されている。係止用凹部26の左半分は左側の側部フラップ22に形成され、係止用凹部26の右半分は右側の側部フラップ22に形成されている。
基端部27は、図6に示すように、左右の側部フラップ22,22の後端部の上面に重ねられている。図3に示すように、基端部27の先端縁部27a(前縁部)が、中央開口部25の後縁部に重なるように、基端部27の前後方向の長さが形成されている。
罫線L23は、基端部27の先端縁部27a(前縁部)よりも後側(罫線L21側)に配置されている。つまり、中間部28の基端縁部28bは、基端部27の先端縁部27aよりも基端側に入り込んでいる。図3に示すように、中間部28の基端縁部28b(罫線L23)は、係止用凹部26の底部に重なるように形成されている。
中間部21bの上下方向の長さ(罫線L23と罫線L24との間隔)は、側部フラップ22の厚さと同じ大きさに形成されている。
図6に示すように、基端部27を左右の側部フラップ22,22の上面に重ねた状態から、図1に示すように、基端部27に対して中間部28を下方に向けて折り曲げると、中間部28が係止用凹部26内に押し込まれる。
そして、中間部28が係止用凹部26に保持され、端部フラップ21が左右の側部フラップ22,22に連結された状態となる。
先端部29の左右方向の幅は、中間部28の左右方向の幅よりも大きく形成されている。また、先端部29の左右方向の幅は、中央開口部25の左右方向の幅以下に形成されている。第一実施形態では、先端部29の左右方向の幅は、中央開口部25の左右方向の幅よりも僅かに小さく形成されている。
第一実施形態では、先端部29を基端部27に対して折り返したときに、先端部29の先端縁部が後端壁12の内面に当接しないように構成されているが、先端部29を後端壁12の内面に当接させてもよい。
図7(b)に示すように、胴部10内に複数の長葱Nが収納されると、先端部29は、長葱Nに押されて側部フラップ22の下面に重ねられる。この状態では、端部フラップ21の基端部27と先端部29との間に左右の側部フラップ22,22が挟まれている(図1参照)。
まず、図4に示すように、胴部10を組み立てて、底部30が開いている状態で、図5に示すように、左右の側部フラップ22,22を左右の側壁13,14に対して折り曲げる。
これにより、左右の側部フラップ22,22の先端縁部22a,22a同士が突き合わされ、その突き合わせ部に中央開口部25が形成される。また、中央開口部25の前後の縁部に前後の係止用凹部26,26が形成される。
これにより、端部フラップ21の中間部28は、係止用凹部26(図5参照)の上側に重ねられるとともに、先端部29は、中央開口部25に重ねられる。
図3に示すように、胴部10内に複数の長葱Nを挿入した後に、底部30を組み立てるとともに、包装箱1Aを上下反転させて、包装箱1Aの組み立て作業を完了する。
また、包装箱1Aでは、先端部29の左右方向の幅が中央開口部25の左右方向の幅以下に形成されているため(図6参照)、中央開口部25に対して先端部29をスムーズに通過させることができる。
第一実施形態の包装箱1Aでは、図6に示すように、端部フラップ21の先端部29の左右方向の幅が、中間部28の左右方向の幅よりも大きく形成されているが、中間部28および先端部29の形状や大きさは限定されるものではない。
次に、本発明の第二実施形態について説明する。第二実施形態の包装箱1Bは、図8に示すように、前記第一実施形態の包装箱1A(図1参照)と略同一の構成であり、端部フラップ21の構成が異なっている。
また、第二実施形態では、基端部27の先端縁部27aの中央部に、罫線L23を介して中間部28が連設されている。
そして、図10に示すように、先端部29の基端縁部29bは、中間部28よりも内側において、側部フラップ22の下面に当接する。つまり、基端部27と先端部29との折り返し位置よりも内側において、先端部29の基端縁部29bが側部フラップ22の下面に当接することになる。
これにより、先端部29の基端縁部29bがストッパの役割を果たすことになるため、先端部29が基端部27に対して平坦な状態に逆戻りするのを確実に防ぐことができる。
例えば、第二実施形態の包装箱1Bでは、図9に示すように、中間部28全体が先端部29に入り込んでいるが、中間部28が基端部27および先端部29の両方に入り込んでいるように形成してもよい。
1B 包装箱(第二実施形態)
10 胴部
10a 上側開口部
10b 下側開口部
11 前端壁
12 後端壁
13 左側壁
14 右側壁
20 頂部
21 端部フラップ
27 基端部
28 中間部
29 先端部
22 側部フラップ
22a 先端縁部
23 開口用凹部
25 中央開口部
26 係止用凹部
30 底部
31 内フラップ
32 外フラップ
N 長葱
S1 ブランクシート(第一実施形態)
S2 ブランクシート(第二実施形態)
Claims (3)
- 前後の端壁および左右の側壁を有する筒状の胴部と、
前記胴部の下側開口部を閉塞する底部と、
前記胴部の上側開口部に形成される頂部と、を備え、
前記頂部は、
前後の前記端壁の上縁部に連設された前後の端部フラップと、
左右の前記側壁の上縁部に連設された左右の側部フラップと、を備え、
左右の前記側部フラップは突き合わされるとともに、
左右の前記側部フラップの突き合わせ部の中央部には、中央開口部が形成され、
前記中央開口部の前後の縁部には、係止用凹部が形成されており、
前記端部フラップには、
左右の前記側部フラップの上面に重ねられた基端部と、
前記中央開口部を通じて前記胴部内に挿入され、前記基端部に対して折り返された先端部と、が形成されており、
前記基端部と前記先端部との間の中間部が前記係止用凹部内に嵌め込まれていることを特徴とする包装箱。 - 請求項1に記載の包装箱であって、
前記先端部の左右方向の幅は、前記中央開口部の左右方向の幅以下に形成されていることを特徴とする包装箱。 - 請求項1または請求項2に記載の包装箱であって、
前記中間部は、前記基端部の先端縁部に連設され、
前記中間部の先端縁部は、前記先端部の基端縁部よりも先端側に入り込んでいることを特徴とする包装箱。
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