JP7306177B2 - 包装箱 - Google Patents
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Description
このような包装箱の上蓋部を組み付けるときには、まず、両側部フラップを胴部の内側に折り曲げ、その両側部フラップの上面に後部フラップを重ねる。その後、前部フラップを両側部フラップの上面および後部フラップの先端部の上面に重ねるとともに、前部フラップの左右の角部を両側部フラップの差込口に差し込むことで、上蓋部を閉じている。
前記した包装箱では、前記支持片を後方に向けて突出させ、前記差込口に対して前方から差し込むことで、後部フラップが側部フラップを確実に支持することができる。
この構成では、前部フラップの両角部を両側部フラップに簡単に組み付けて、蓋部を確実に閉じることができる。
この構成では、ブランクシートを製造するときに、差込口全体を切り抜く必要がないため、廃棄物を少なくすることができる。
この構成では、前部フラップの角部を差込口に差し込むときに、前部フラップを罫線において山折りに折り曲げた後に、前部フラップを平坦に伸ばしていくことで、前部フラップの角部を浅い挿入角度で差込口に差し込むことができる。これにより、前部フラップの角部を側部フラップの差込口に差し込み易くなる。
この構成では、前部フラップの突出部によって後部フラップの先端部の外面を確実に押さえることができる。
以下の説明において、前後左右方向とは、本実施形態の包装箱を説明する上で便宜上設定したものであり、包装箱の構成や使用状態を限定するものではない。
ブランクシートSの各罫線(折線)は、ブランクシートSの表面を押し込んで形成された線状の溝(押罫)である。
なお、罫線に断続的な切れ込みを形成してもよい。このようにすると、罫線においてブランクシートSを折り曲げ易くなる。
前側の端壁11の左縁部には、罫線を介して左側の側壁13が連設されている。また、前側の端壁11の右縁部には、罫線を介して右側の側壁14が連設されている。また、右側の側壁14の後縁部には、罫線を介して後側の端壁12が連設されている。また、後側の端壁12の左縁部には、罫線を介して帯状の接合片15が連設されている。
下蓋部30は、左右の内フラップ31,31の下面に前後の外フラップ32,32が重ね合わされており、両外フラップ32,32の先端縁部が突き合わされている。
左側の側部フラップ23の前後方向の中間部には、差込口40が形成されている。差込口40には、蓋板43が設けられた蓋領域41と、開口している開口領域42と、が設けられている。
蓋領域41は、蓋板43によって塞がれている。蓋板43の前縁部は、蓋領域41の開口縁部に罫線を介して連設されている。蓋板43の後縁部および左右の縁部は、側部フラップ23から切り離されている。
開口領域42は、蓋領域41の右端部から後方に向けて延びている。開口領域42は、蓋板43によって塞がれていない領域である。
後部フラップ22の基部24の前部は、後方から前方に向かうに連れて左右方向の幅が狭くなっている。
後部フラップ22の先端部25の左右それぞれには支持片26,26が形成されている。左側の支持片26は、先端部25の左端部から後方に突出している(図2参照)。右側の支持片26は、先端部25の左端部から後方に突出している(図2参照)。左右の支持片26,26は、左右対称な構成である。
右側の支持片26は、右側の側部フラップ23の差込口40の開口領域42に対して前方から差し込まれており、右側の側部フラップ23の下面に係止されている。
後部フラップ22の左右の支持片26,26が左右の側部フラップ23,23の下面に係止されることで、両側部フラップ23,23が後部フラップ22に支持される。
前部フラップ21の先端部の左右方向の中央部には、前部フラップ21の左右の角部27,27よりも後方に突出した突出部28が形成されている。
なお、本実施形態の各図では、罫線L2を外面側にも図示することで、罫線L2の構成を分かり易く示している。
左側の角部27は、左側の側部フラップ23の差込口40の蓋領域41に対して前方から差し込まれている。蓋領域41の蓋板43は、左側の角部27によって胴部10の内側に押し込まれて傾斜している。左側の角部27は、左側の側部フラップ23の下面に係止されている。
右側の角部27は、右側の側部フラップ23の差込口40の蓋領域41に対して前方から差し込まれている。蓋領域41の蓋板43は、右側の角部27によって胴部10の内側に押し込まれて傾斜している。右側の角部27は、右側の側部フラップ23の下面に係止されている。
続いて、図4に示すように、後部フラップ22を後側の端壁12に対して胴部10の内側に折り曲げる。これにより、後部フラップ22が両側部フラップ23,23の上面に重なる。
このようにすると、前部フラップ21の両角部27,27が両差込口40,40の前方に配置される。
そのため、図5に示すように、前部フラップ21の左右の角部27,27を左右の側部フラップ23,23の差込口40,40に差し込むときに、側部フラップ23が胴部10の内側に沈み込むのを防ぐことができる。
したがって、前部フラップ21の角部27を側部フラップ23の差込口40にスムーズに差し込むことができ、上蓋部20を組み立て易くなるため、包装箱1を組み立てるときの作業効率を向上させることができる。
なお、上蓋部20を開く場合には、作業者は突出部28に指を掛けることで、前部フラップ21を容易に引き上げることができる。したがって、突出部28の先端縁部には、指を掛けるための窪み部28aを形成しておくことが好ましい。
また、差込口40において、支持片26が差し込まれる開口領域42は開口しているため、支持片26をスムーズに差込口40に差し込むことができる。
本実施形態では、図1に示すように、包装箱1の上蓋部20に本発明を適用しているが、包装箱1の下蓋部に本発明を適用してもよい。
10 胴部
11 前側の端壁
12 後側の端壁
13 左側の側壁
14 右側の側壁
15 接合片
20 上蓋部
21 前部フラップ
22 後部フラップ
23 側部フラップ
25 先端部
26 支持片
27 角部
28 突出部
30 下蓋部
31 内フラップ
32 外フラップ
40 差込口
41 蓋領域
42 開口領域
43 蓋板
S ブランクシート
Claims (6)
- 前後の端壁および左右の側壁を有する筒状の胴部と、
前記胴部の上側または下側の開口部に設けられた蓋部と、を備え、
前記蓋部は、
前記側壁に連設された側部フラップと、
後側の前記端壁に連設され、前記側部フラップの外面に重ねられた後部フラップと、
前側の前記端壁に連設され、前記側部フラップの外面に重ねられた前部フラップと、を有し、
前記側部フラップに差込口が開口し、
前記後部フラップの先端部に支持片が形成されており、
前記支持片は、前記後部フラップの先端部から後方に向けて突出し、前記差込口に対して前方から後方に向けて差し込まれて、前記側部フラップの内面に係止され、
前記前部フラップの先端部の一部は、前記後部フラップの先端部の外面に重なるとともに、
前記前部フラップの先端部の角部は、前記差込口に差し込まれて、前記側部フラップの内面に係止されていることを特徴とする包装箱。 - 請求項1に記載の包装箱であって、
左右の前記側壁に連設された左右の前記側部フラップを備え、
前記両側部フラップに前記差込口が開口し、
前記後部フラップの先端部の左右それぞれに前記支持片が形成され、
前記両支持片は、前記両差込口にそれぞれ差し込まれており、
前記前部フラップの先端部の左右の前記角部は、前記両差込口にそれぞれ差し込まれていることを特徴とする包装箱。 - 請求項1または請求項2に記載の包装箱であって、
前記後部フラップの先端部は、前記後部フラップの基部の前縁部に罫線を介して連設されていることを特徴とする包装箱。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の包装箱であって、
前記差込口には、
蓋板が設けられた蓋領域と、
開口している開口領域と、が設けられており、
前記支持片は、前記開口領域に差し込まれ、
前記前部フラップの前記角部によって前記蓋板が前記胴部の内側に押し込まれ、前記角部が前記蓋領域に差し込まれていることを特徴とする包装箱。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の包装箱であって、
前記前部フラップには、左右方向に延びている罫線が形成されていることを特徴とする包装箱。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の包装箱であって、
前記前部フラップの先端部には、前記前部フラップの前記角部よりも後方に突出した突出部が形成され、
前記突出部は、前記後部フラップの先端部の外面に重ねられていることを特徴とする包装箱。
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