JP2020070030A - 防曇性シート及び容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、ポリプロピレンの特性を損なうことなく、偏肉が小さくブロッキングが低減されたポリプロピレンシート、及び優れた防曇性を発揮し、内容物の視認性が良好な深絞り成形体であるポリプロピレンカップ型容器を提供する。【解決手段】アルキルジエタノールアミンを40〜80質量%含む防曇剤を0.05〜0.5質量%含有し、厚みが0.5〜3mmであり、防曇剤とポリプロピレンとを含む第一層を有することを特徴とする、防曇性ポリプロピレンシート。【選択図】図1

Description

本発明は、防曇性ポリプロプレンシート、及び該シートを成形してなるカップ型容器に関する。
従来、各食品等の包装用容器においては、内容物の視認性を良好にすることが求められていること等から、透明な樹脂シートを熱成形したものが広く用いられている。
例えば、アモルファス状態のポリエチレンテレフタレート樹脂シート(A−PET)は、透明性に対する要望の強い成形体に使用され、ドリンク用途等の深絞り容器にも広く用いられている。
しかし、A−PETはある程度以上の温度になると変形が生じる恐れがあるため、より耐熱性が求められる場合には、A−PETに代えてポリプロピレンシートを用いて包装用容器等の熱成形品を作製することが行われている。また、ポリプロピレンの方がA−PETよりも比重が小さいために、最終ユーザーに廃棄された場合にゴミを削減できるという利点もある。
ところで、ポリプロピレンシートは、透明性と耐熱性とに優れている反面、疎水性の材料で形成されているために、容器内外の温度差や内部の湿度の変化によって内側表面に水蒸気の凝結が生じた際に、凝結した水が濡れ広がり難いため、前記水分が微小な水滴となって表面に止まりやすい状態となる。
このような水滴が広範囲に付着すると、容器内部の視認性を低下させてしまうことになる。曇りの発生は、透明性を特長にした包装用容器の商品価値を低下させる問題を有するばかりではなく、水滴が収容物に付着してその品質を低下させる恐れを有する。
従って、該用途に使用されるポリプロピレンシート及び深絞り容器は、防曇性を発揮することが求められている。
ポリプロピレンシートに防曇性を付与させる手法としては、塗布式の手法と練りこみ式の手法がこれまでに提案されている。
塗布式の手法としては、例えば特許文献1に、ポリグリセリン脂肪酸エステルとショ糖脂肪酸エステルの混合物を塗布する方法が開示されている。
また、練りこみ式の手法としては、例えば特許文献2に、アルキルジアルコールアミド系添加剤を押出時にポリプロピレン樹脂に練りこんでシート化する方法が開示されている。
特許第5840520号公報 特開平10−67867号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されたシートをプラグアシスト法により容器形状に成形した場合、成形時にプラグがシートに接触することで表面の防曇剤が擦り落とされる傾向があり、特に絞り比が1以上の深いカップでは防曇性が悪化する問題があった。
また、上記特許文献2に記載された手法で製作された容器も、絞り比が0.5以下の浅絞り成形では防曇性は発揮されるものの、絞り比が0.5以上の深い容器になると防曇性が低下する問題があった。
本発明は、このような従来の問題点を解消するものであり、ポリプロピレンの特性を損なうことなく、偏肉が小さくブロッキングが低減されたポリプロピレンシート、及び優れた防曇性を発揮し、内容物の視認性が良好な深絞り成形体であるポリプロピレンカップ型容器を提供することを目的とする。
すなわち、本発明は、下記の通りである。
(1)アルキルジエタノールアミンを40〜80質量%含む防曇剤を0.05〜0.5質量%含有し、厚みが0.5〜3mmであり、前記防曇剤とポリプロピレンとを含む第一層を有することを特徴とする、防曇性ポリプロピレンシート。
(2)少なくとも前記第一層と第二層とを含み、前記第一層における前記防曇剤の含有量(質量%)が前記第二層における前記防曇剤の含有量(質量%)よりも多い、(1)に記載の防曇性ポリプロピレンシート。
(3)前記第一層と前記第二層との厚み比(第一層:第二層)が1:1〜1:9である、(1)または(2)に記載の防曇性ポリプロピレンシート。
(4)(1)〜(3)のいずれか1つに記載の防曇性ポリプロピレンシートを含み、絞り比が0.5以上であり、側面のヘイズ値が10%以下であることを特徴とする、防曇性ポリプロピレンカップ型容器。
(5)前記防曇性ポリプロピレンシートの前記第一層が内面となっている、(4)に記載の防曇性ポリプロピレンカップ型容器。
(6)プラグアシスト法を用いることを特徴とする、(4)または(5)に記載の防曇性ポリプロピレンカップ型容器の製造方法。
本発明によれば、ポリプロピレンの特性を損なうことなく、ブロッキング性が低減され、シート厚みの偏肉に優れるポリプロピレンシートを得ることができる。また、該シートを含み、防曇性及び内容物の視認性に優れた深絞り成形体であるポリプロピレンカップ型容器を提供することができる。
本発明のカップ型容器の模式図であり、(a)は絞り比が0.68の形状の場合、(b)は絞り比が1.4の形状の場合のものである。
以下、本発明の実施形態(以下、単に「本実施形態」という。)について詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施することができる。
ポリプロピレンシート
本実施形態の防曇性ポリプロピレンシートは、アルキルジエタノールアミンを40〜80質量%含む防曇剤を0.05〜0.5質量%含有し、厚みが0.5〜3mmであり、前記防曇剤とポリプロピレンとを含む第一層を有することを特徴とする。
ポリプロピレンシートの層
本実施形態の防曇性ポリプロピレンシートは、アルキルジエタノールアミンを40〜80質量%含む防曇剤とポリプロピレンとを含む第一層を有する。本実施形態の防曇性ポリプロピレンシートは、当該防曇剤とポリプロピレンとを含む層を第一層の他に更に有していてもよく、また、当該防曇剤とポリプロピレンとを含む層以外の層を有していてもよい。
防曇剤
本実施形態の防曇剤は、アルキルジエタノールアミンを防曇剤100質量%に対して40〜80質量%含む。特に好ましくは50〜70質量%である。アルキルジエタノールアミンは、単独で防曇性を発揮すると共に、防曇剤のその他の成分の凝集を低減する効果がある。アルキルジエタノールアミンが40質量%以上であれば、深絞り容器形状に成形した時に防曇性を十分に発揮することができ、80質量%以下であれば、深絞り容器形状に成形した時に透明性が良好である。また、50質量%以上であれば、防曇性が更に向上し、70質量以下であれば透明性が更に良好である。
アルキルジエタノールアミンのアルキル基(アルケニル基を含む意で用いられる)としては、炭素数が8〜22程度のもの、特に12〜18程度のものが好ましい。具体的には、ラウリルジエタノールアミン、ミリスチルジエタノールアミン、パルミチルジエタノールアミン、ステアリルジエタノールアミン、オレイルジエタノールアミン、或いはこれらの混合物等を例示することができる。これらの中では、特にステアリルジエタノールアミンをアルキルジエタノールアミン100質量%に対して50質量%以上含有するアルキルジエタノールアミンを使用することが好ましい。
また、本実施形態の防曇剤は、アルキルジエタノールアミンとグリセリン脂肪酸エステルとポリエチレングリコールアルキル酸エステルとの三元系であることが好ましい。
グリセリン脂肪酸エステルとしては、モノグリセリン脂肪酸エステル、ジグリセリン脂肪酸エステル、トリグリセリン脂肪酸エステルの何れでも良いが、モノグリセリン脂肪酸エステルが特に好ましい。
モノグリセリン脂肪酸エステルとしては、炭素原子数が12〜18の飽和または不飽和脂肪酸のモノグリセリンエステルが好ましい。具体的には、モノグリセリンラウレート、モノグリセリンミリステート、モノグリセリンパルミテート、モノグリセリンステアレート、モノグリセリンオレート、モノグリセリンリノレート等が挙げられる。
ジグリセリン脂肪酸エステルとしては、炭素原子数が12〜18の飽和または不飽和脂肪酸のジグリセリンエステルが好ましい。具体的には、ジグリセリンラウレート、ジグリセリンミリステート、ジグリセリンパルミテート、ジグリセリンステアレート、ジグリセリンオレート、ジグリセリンリノレート等が挙げられる。
トリグリセリン脂肪酸エステルとしては、炭素原子数が12〜18の飽和または不飽和脂肪酸のトリグリセリンエステルが好ましい。具体的には、トリグリセリンラウレート、トリグリセリンミリステート、トリグリセリンパルミテート、トリグリセリンステアレート、トリグリセリンオレート、トリグリセリンリノレート等が挙げられる。
ポリエチレングリコールアルキル酸エステルの具体例としては、ポリエチレングリコールラウリル酸エステル、ポリエチレングリコールステアリン酸エステル、ポリエチレングリコールオレイン酸エステル等が挙げられる。
防曇剤の組成がアルキルジエタノールアミンとグリセリン脂肪酸エステルとポリエチレングリコールアルキル酸エステルとの三元系である場合、各成分の含有量は、防曇剤を100質量%として、アルキルジエタノールアミンは、40〜80質量%であり、特に好ましくは50〜70質量%である。グリセリン脂肪酸エステルは、10〜50質量%であることが好ましく、特に好ましくは20〜40質量%である。ポリエチレングルコールアルキル酸エステルは、5〜20質量%であることが好ましく、特に好ましくは7〜15質量%である。グリセリン脂肪酸エステルが10質量%以上であれば防曇性に優れ、50質量%以下であれば、深絞り容器状に成形した時に透明性が良好である。ポリエチレングルコールアルキル酸エステルが5質量%以上であれば防曇性に優れ、20質量%以下であれば、深絞り容器状に成形した時に透明性が良好である。
防曇剤の含有量は、防曇剤とポリプロピレンとを含む個々の層において、0.05〜0.5質量%であることが好ましく、0.05〜0.4質量%であることがより好ましく、0.08〜0.3質量%であることが更に好ましい。0.05質量%以上であれば、カップ型容器に成形した時に防曇性を十分に発揮することができ、0.5質量%以下であれば、シート状に製膜する際に、ブロッキング性が低減され、またシート厚みの偏肉が良い。
また、防曇剤の含有量は、ポリプロピレンシートに対して、0.05〜0.5質量%であり、0.05〜0.4質量%であることが好ましく、0.08〜0.3質量%であることがより好ましい。0.05質量%以上であれば、カップ型容器に成形した時に防曇性を十分に発揮することができ、0.5質量%以下であれば、シート状に製膜する際に、ブロッキング性が低減され、またシート厚みの偏肉が良い。
ポリプロピレン
ポリプロピレン(以下、「PP」ともいう。)とは、プロピレン単独重合体、プロピレンとエチレンとの共重合体、プロピレンと炭素数4〜8のα−オレフィンとの共重合体、プロピレンとエチレンと炭素数4〜8のα−オレフィンとの共重合体を意味し、ランダム共重合体またはブロック共重合体のいずれであってもよい。
炭素数4〜8のα−オレフィンの具体例としては、例えば、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン等が挙げられるが、これらに特に限定されない。
これらポリプロピレンを構成する単量体成分のうちプロピレン以外のものは、各々を単独で使用しても、2種類以上を併用してもよい。また、これらのポリプロピレンは、各々を単独で使用しても、2種類以上を併用してもよい。
ポリプロピレンの含有量は、防曇剤とポリプロピレンとを含む個々の層において、80〜99.95質量%であることが好ましく、90〜99.95質量%であることがより好ましく、95〜99.95質量%であることが更に好ましい。80質量%以上であれば、カップ型容器に成形した時の剛性を保持することができ、99.95質量%以下であれば、防曇剤及び添加剤により、防曇性や押出時の熱安定性を得ることができる。
また、ポリプロピレンの含有量は、ポリプロピレンシートに対して、80〜99.95質量%であることが好ましく、90〜99.95質量%であることがより好ましく、95〜99.95質量%であることが更に好ましい。80質量%以上であれば、カップ型容器に成形した時の剛性を保持することができ、99.95質量%以下であれば、防曇剤及び添加剤により、防曇性や押出時の熱安定性を得ることができる。
本実施形態のポリプロピレンシートは、成形したカップ型容器の性能を落とさない範囲で、結晶核剤や滑剤等や酸化防止剤、熱安定剤等の各種添加剤を含有していてもよい。
防曇剤とポリプロピレンとを含む層に含まれる場合、当該層における添加剤の含有量は、例えば、3質量%以下としてよい。また、ポリプロピレンシートにおける添加剤の含有量は、例えば、3質量%以下としてよい。
本実施形態のポリプロピレンシートの層構成は、多層でも単層でも構わないが、高い防曇性の効果を得る観点から、少なくとも上記第一層と第二層とを含む二層構成以上が好ましく、上記第一層と第二層との二層構成が特に好ましい。第一層と第二層とは、同一のポリプロピレン樹脂を使用しても、異なるポリプロピレン樹脂を使用しても構わない。
第一層における防曇剤の含有量(質量%)は、第二層における防曇剤の含有量(質量%)よりも高いことが好ましい。防曇剤の含有量が相対的に高い第一層を内面とするカップ型容器に成形した際に、防曇剤が容器の内側にブリードアウトすることで防曇性能を発揮しやすい。また、防曇剤の含有量が相対的に低い第二層を外面とするカップ型容器に成形した際に、容器の外側にブリードアウトする防曇剤量が少ないので、容器の外側を保持した時にべたつき感がなく、良好であると共に外面の印刷適性に優れる。
シートの多層化の手法は、特に限定されず、マルチマニホールド法またはフィードポートブロック法を使用しても構わない。
本実施形態のポリプロピレンシートにおいて、第一層の厚みの割合は、シートが多層である場合には10〜50%が好ましく、10〜35%がより好ましく、10〜20%が更に好ましい。また、本実施形態のポリプロピレンシートは、第一層のみからなる単層(第一層の厚みの割合が100%)でも構わない。10%以上であれば、防曇性能が十分であり、50%以下であれば防曇剤の過剰ブリードアウトによるべたつきを減らすことができる。単層の場合は、防曇剤の含有量を調整することで過剰ブリードアウトによるべたつきを抑制することがきできる。
また、第一層の厚みは、0.05〜1.5mmが好ましく、0.06〜1mmがより好ましく、0.08〜0.75mmが更に好ましい。この範囲であれば、防曇性が良好で、防曇剤の過剰のブリードアウトによるべたつきを抑制することができる。
第二層の厚みは、0.25〜2.7mmが好ましく、0.33〜2.6mmがより好ましく、0.38〜2.5mmが更に好ましい。この範囲であれば、防曇性が良好で、防曇剤の過剰のブリードアウトによるべたつきを抑制することができる。
第一層と第二層との厚み比(第一層:第二層)は、1:1〜1:9が好ましく、1:2〜1:7がより好ましく、1:3〜1:5が更に好ましい。この範囲であれば、第一層を内面とし、第二層を外面とするカップ型容器に成形した際に、内側の防曇性能が良く、外側はべたつきがなく、印刷適性が好ましい。
本実施形態のポリプロピレンシートの厚みは、0.5〜3mmであり、0.6〜2.8mmが好ましく、0.8〜2.4mmがより好ましい。0.5mm以上であれば、カップ型容器に成形した時に剛性があり、3mm以下であれば、カップ型容器に成形した時に剛性があり過ぎず、好ましい。
本実施形態のポリプロピレンシートの厚み精度(厚み分布)は、センター値に対して±10%未満であることが好ましい。この範囲の厚み精度であれば、シートをロール状に巻いた際に、皺や凹凸が少ない状態に巻くことができる。
ポリプロピレンシートの製造方法は、特に限定されないが、例えば、各層の樹脂を同方向二軸押出機(30〜40mmφ、L/D35)で温度160〜240℃にて溶融混練した後、マルチマニホールド法またはフィードポートブロック法等により各樹脂を積層させてTダイから押出し、キャストロールで40〜80℃で急冷して固化する方法が挙げられる。
ポリプロピレンカップ型容器
本実施形態のポリプロピレンカップ型容器は、上記防曇性ポリプロピレンシートを含み、絞り比が0.5以上であり、側面のヘイズ値が10%以下であることを特徴とする。
また、本実施形態のポリプロピレンカップ型容器は、上記防曇性ポリプロピレンシートの上記第一層が内面となっていることが好ましい。第一層が内面となっていると、防曇剤が容器の内側にブリードアウトすることで防曇性能を発揮しやすい。
本実施形態のポリプロピレンカップ型容器の絞り比は、0.5以上であり、1以上であることが好ましい。絞り比が0.5以上であれば、食品等の内容物を充填しやすく、絞り比が1以上であれば、大容量となるために手で保持しやすくなるので、カップ形状としての要求を満たし易く、機械強度と透明性とを両立できるという効果を発揮し易い。
なお、カップの絞り比は、(カップ高さ)/(開口部短径)で表される。開口部短径とは、開口部の形状が円の場合は直径を表し、開口部形状が楕円の場合は短径を、開口部形状が長方形の場合は短辺を、開口部形状が正方形の場合は一辺の長さを表す。例えば、図1(a)の形状1の場合、絞り比:51/75=0.68、図1(b)の形状2の場合、絞り比:137/96=1.4となる。
本実施形態のポリプロピレンカップ型容器は、側面でのヘイズ値が、10%以下であり、5%以下が好ましい。ヘイズ値が10%以下であれば、内容をはっきりと視認でき、5%以下であれば、視認性が更に良い。
なお本開示で、ヘイズ値は、JIS K7136に準拠して測定される値である。
本実施形態のポリプロピレンカップ型容器の製造方法としては、プラグアシスト法の真空圧空成形法が好ましい。上記のポリプロピレンシートを一旦巻き取った後にオフラインで成形しても構わないし、押出されたシートを巻き取らずに、直接インラインで成形しても構わない。
シートの成形方法は、特に限定されないが、一例として、上記の製造方法により得られたポリプロピレンシートを、オフライン若しくはインラインにて間接加熱ヒーターを使用してポリプロピレンの軟化点まで加熱して軟化させた後に、プラグアシスト法の真空圧空法によりカップの形状に成形する。シートの成型カップ部と非成型部を切り分ける方法としては、成形時の同時打ち抜きでも、成形後に打ち抜き工程を設けてもどちらでも構わない。
ポリプロピレンシートをカップ状に深絞り成形する際は、プラグアシスト法が好適に用いられるが、プラグがカップ内面に接触するために、コート剤の防曇剤では表面を擦り取られ、防曇性が発揮されにくいが、本実施形態の練りこみ式の防曇剤では、良好な防曇性能を得ることができる。
また、防曇剤のブリードアウトを促進させるために、シート或いはカップの表面にコロナ処理やプラズマ処理を実施しても良い。
以下、本発明を実施例に基づいて説明する。各種物性の評価方法及び使用樹脂は以下の通りである。
偏肉(厚み分布)
実施例・比較例で押出した800mm巾のシートについて、両巾50mmずつを除いた700mm巾の厚み分布を100mm間隔で測定した。この測定を長さ50mおきに10回実施して、500m分の厚み分布を測定した。
(評価基準)
〇(優れる):厚み分布のレンジがセンター値に対して±10%未満である
×(不良):厚み分布のレンジがセンター値に対して±10%以上である。
ブロッキング性
実施例・比較例で押出した800mm巾のシートを、500m長巻き取った。そのロールを40℃で1週間置いて、防曇剤のブリードアウトを促進させた。その後、ロールから、シートを繰り出した。
〇(優れる):ブロッキングがなく、500m分の最後までシートを繰り出すことができる。
×(不良):途中でブロッキングが発生し、500m分の最後まで繰り出すことができない。
絞り比
(カップ高さ)/(開口部短径)で算出した。
ヘイズ値(%)
実施例・比較例で得られたカップ型容器の側面において高さ方向の中央部がヘイズ値の測定中央部になるように3箇所をサンプリングして、JIS K7136に準拠して以下の測定器を用いて測定し、平均値を求めた。
測定器:NIPPON DENSHOKU社製
Haze Meter NDH4000
防曇性
カップ型容器に容量の7割の80℃のお湯を入れ、空容器の口部とお湯を充填した容器の口部とが合わさるように、空容器を逆さにしてお湯を充填した容器の上に乗せた。3分後の空容器の曇り具合を評価した。
(評価基準)
◎(優れる):空容器の表面積の8割以上が曇らない
○(やや優れる):空容器の表面積の5割以上8割未満が曇らない
△(良好):空容器の表面積の2割以上5割未満が曇らない
×(不良):空容器の表面積の2割未満が曇らない
使用樹脂
・ランダムPP(r−PP):プライムポリマー社製、E−333GV(MFR=2.4)
・ホモPP (h−PP):プライムポリマー社製、F−300SP(MFR=3.0)
防曇剤マスターバッチの作製
スクリュー径30mm、L/D=40の同方向二軸押出機を使用して防曇剤のマスターバッチを作製した。マスターバッチのベース樹脂としてプライムポリマー社製のランダムPP(E−333GV)を使用し、マスターバッチ中の防曇剤の含有量は全て10質量%に調整した。
表1に示す組成(重量比)でA〜Gの7種類の防曇剤マスターバッチを作製した。なお、防曇剤マスターバッチFは、防曇剤として特開平10−67867号公報の実施例1に記載のウンデシルジエタノールアミドを用いた。
Figure 2020070030
[実施例1]
ランダムPPと防曇剤マスターバッチAとを防曇剤の含有量が0.5質量%(マスターバッチの含有量としては5質量%)になるようにドライブレンドした樹脂を、径30mmφ、L/D35の同方向二軸押出機で温度200℃で混練し、押出した。Tダイから厚み1.3mmの800mm巾単層シートを押出し、50℃のチルロールで冷却した後に、1000m長を巻き取った。次に、そのシートを繰り出し、間接加熱のIRヒーターでシートをポリプロピレンの軟化点付近まで加熱し、真空圧空プラグアシスト法で形状1(図1(a)、絞り比:0.68)のカップ形状に成型した。シートの成型部と非成型部は成型時に同時に打ち抜くことで切り離した。
以下、各実施例・比較例の評価結果を表2に示す。
[実施例2]
形状2(図1(b)、絞り比:1.4)のカップ形状に成型した以外は実施例1と同様にしてシート及びカップを作製した。
[実施例3]
第一層は、ランダムPPと防曇剤マスターバッチAとを防曇剤の含有量が0.5質量%(マスターバッチの含有量としては5質量%)になるようにドライブレンドした樹脂を、径40mmφ、L/D=35の同方向二軸押出機で温度200℃で混練し、押出した。第二層は、ランダムPPのみの樹脂を径40mmφ、L/D=35の短軸押出機で温度200℃で混練し、押出した。両層をフィードポートブロック法で第一層と第二層との厚み比を第一層:第二層=1:5に調整して、Tダイから厚み1.3mmの800mm巾二層シートを押出し、50℃のチルロールで冷却した後に、1000m長を巻き取った。次に、そのシートを繰り出し、間接加熱のIRヒーターでシートを軟化点付近まで加熱し、真空圧空プラグアシスト法で形状1のカップ形状に成型した。シートの成型部と非成型部は成型時に同時に打ち抜くことで切り離した。
[実施例4]
第二層の防曇剤の含有量を0.2質量%(マスターバッチの含有量としては2質量%)に、厚み比を第一層:第二層=1:7にしてカップ形状を形状2にした以外は実施例3と同様にしてシート及びカップを作製した。
[実施例5]
第一層の防曇剤の含有量を0.6質量%(マスターバッチの含有量としては6質量%)に、厚み比を第一層:第二層=1:9にしてカップ形状を形状2にした以外は実施例3と同様にしてシート及びカップを作製した。
[実施例6]
第一層はランダムPPと防曇剤マスターバッチBとを防曇剤の含有量が0.5質量%(マスターバッチの含有量としては5質量%)になるように調整し、カップ形状を形状2にした以外は実施例3と同様にしてシート及びカップを作製した。
[実施例7]
第一層はランダムPPと防曇剤マスターバッチCとを防曇剤の含有量が0.5質量%(マスターバッチの含有量としては5質量%)になるように調整し、カップ形状を形状2にした以外は実施例3と同様にしてシート及びカップを作製した。
[比較例1]
第一層はランダムPPと防曇剤マスターバッチDとを防曇剤の含有量が0.5質量%(マスターバッチの含有量としては5質量%)になるように調整し、カップ形状を形状2にした以外は実施例3と同様にしてシート及びカップを作製した。
[比較例2]
第一層はランダムPPと防曇剤マスターバッチEとを防曇剤の含有量が0.5質量%(マスターバッチの含有量としては5質量%)になるように調整し、カップ形状を形状2にした以外は実施例3と同様にしてシート及びカップを作製した。
[比較例3]
第一層はランダムPPと防曇剤マスターバッチFとを防曇剤の含有量が0.5質量%(マスターバッチの含有量としては5質量%)になるように調整し、カップ形状を形状2にした以外は実施例3と同様にしてシート及びカップを作製した。
[比較例4]
防曇剤マスターバッチFを使用して、形状2のカップ形状にした以外は実施例1と同様にしてシート及びカップを作製した。
[実施例8]
第二層にホモPPを使用して、形状2のカップ形状にした以外は実施例3と同様にしてシート及びカップを作製した。
[比較例5]
第一層をランダムPPと防曇剤マスターバッチEとを防曇剤の含有量が0.6質量%(マスターバッチの含有量としては6質量%)になるように調整し、形状2のカップ形状にした以外は実施例1と同様にしてシート及びカップを作製した。
シートは厚み斑が大きく、ブロッキングが発生した。
[比較例6]
厚み比を第一層:第二層=1:9に、第一層の防曇剤Aの含有量を0.4質量%(マスターバッチの含有量としては4質量%)に、カップ形状を形状2にした以外は実施例3と同様にしてシート及びカップを作製した。
[実施例9]
シート厚みを0.6mmに、カップ形状を形状2にした以外は実施例3と同様にしてシート及びカップを製作した。
[実施例10]
シート厚みを2.9mmに、カップ形状を形状2にした以外は実施例3と同様にしてシート及びカップを製作した。
[実施例11]
防曇剤マスターバッチGを使用し、カップ形状を形状2にした以外は実施例3と同様にしてシート及びカップを製作した。
Figure 2020070030
本発明は、ポリプロピレンの特性を損なうことなく、偏肉が小さくブロッキングが低減されたポリプロピレンシート、及び優れた防曇性を発揮し、内容物の視認性が良好な深絞り成形体であるポリプロピレンカップ型容器を提供することができるため、食品・ドリンク用等の深絞り容器に好適に用いることができる。

Claims (6)

  1. アルキルジエタノールアミンを40〜80質量%含む防曇剤を0.05〜0.5質量%含有し、厚みが0.5〜3mmであり、前記防曇剤とポリプロピレンとを含む第一層を有することを特徴とする、防曇性ポリプロピレンシート。
  2. 少なくとも前記第一層と第二層とを含み、前記第一層における前記防曇剤の含有量(質量%)が前記第二層における前記防曇剤の含有量(質量%)よりも多い、請求項1に記載の防曇性ポリプロピレンシート。
  3. 前記第一層と前記第二層との厚み比(第一層:第二層)が1:1〜1:9である、請求項1または2に記載の防曇性ポリプロピレンシート。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の防曇性ポリプロピレンシートを含み、絞り比が0.5以上であり、側面のヘイズ値が10%以下であることを特徴とする、防曇性ポリプロピレンカップ型容器。
  5. 前記防曇性ポリプロピレンシートの前記第一層が内面となっている、請求項4に記載の防曇性ポリプロピレンカップ型容器。
  6. プラグアシスト法を用いることを特徴とする、請求項4または5に記載の防曇性ポリプロピレンカップ型容器の製造方法。
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