JP2003176384A - きのこ類包装用フィルム - Google Patents
きのこ類包装用フィルムInfo
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Abstract
活性剤を組み合わせることにより、防曇性に優れ、か
つ、菌類の活性を低下させ、きのこ類の鮮度を保持する
ことができるフィルムを提供すること。 【解決手段】モノグリセリン脂肪酸エステルおよび/ま
たはポリグリセリン脂肪酸エステル50〜80重量%、
脂肪酸ジアルコールアミドおよび/または脂肪族ジアル
コールアミン20〜50重量%、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル0〜20重量%の合計100重量%から
なる界面活性剤0.1〜5重量部を含むポリオレフィン
系フィルムよりなることを特徴とするきのこ類包装用フ
ィルム。
Description
使用する新規な包装用フィルムに関するものである。詳
しくは、防曇性ときのこ類の鮮度保持性に優れたポリオ
レフィン系フィルムよりなるきのこ類包装用フィルムに
関する。
肉、惣菜等と同様にプラスチックトレーに入れ、その上
からフィルムにより包装される。しかしながら、きのこ
類は、水分率が高く、菌類であるため包装後も呼吸作用
が活発に行われ、変色、カビの問題や、包装したフィル
ム内面に水滴が付着して商品の見栄えを低下させる問題
があった。また、このフィルム内面の水滴は、きのこ類
の変色、腐食を早める原因であるといわれている。
を抑制する検討が行なわれてきた。例えば、合成樹脂フ
ィルムに界面活性剤からなる防曇剤と無機物の抗菌剤を
添加したきのこ包装用ストレッチフィルムが提案されて
いる(特開平11−152163号公報)。上記方法に
よる作用効果は、防曇剤によりフィルム内面に水滴が付
着することを防止し、抗菌剤により菌類の活性を低下さ
せるものである。
こ包装用ストレッチフィルムは、きのこ類の活性を低下
させるために高価な銀系抗菌剤を使用しており、この抗
菌剤により十分な抗菌性能を発揮するためには、その添
加量を増やさなければならず、フィルムのコストが高く
なるという問題があった。
は、高価な抗菌剤を使用することなく、包装後のきのこ
類の鮮度を長期に保持することのできるきのこ類包装用
フィルムを提供することにある。
を解決するために鋭意研究を続けてきた結果、(A)モ
ノグリセリン脂肪酸エステルおよび/またはポリグリセ
リン脂肪酸エステルと、(B)脂肪酸ジアルコールアミ
ドおよび/または脂肪族ジアルコールアミンよりなる特
定の界面活性剤を含むポリオレフィン系フィルムが、き
のこ類の包装において、優れた防曇性能を発揮すると共
に、きのこ類の菌類の活性を効果的に低下させることが
でき、これによりきのこ類の鮮度を長期間に渡って保持
できることを見出し、本発明を完成するに至った。
肪酸エステルおよび/またはポリグリセリン脂肪酸エス
テル50〜80重量%、(B)脂肪酸ジアルコールアミ
ドおよび/または脂肪族ジアルコールアミン20〜50
重量%、並びに(C)ポリオキシエチレンアルキルエー
テル0〜20重量%の合計100重量%からなる界面活
性剤を0.1〜5重量部含むポリオレフィン系フィルム
よりなることを特徴とするきのこ類包装用フィルムであ
る。
グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エス
テルは、公知のものが何ら制限なく使用することができ
る。ここでポリグリセリン脂肪酸エステルは、グリセリ
ンの重合度が2以上のポリグリセリンと脂肪酸のエステ
ル化によって得られるものであり、代表的なものを例示
すれば、ジグリセリン脂肪酸エステル、トリグリセリン
脂肪酸エステル、テトラグリセリン脂肪酸エステル、ヘ
キサグリセリン脂肪酸エステル、デカグリセリン脂肪酸
エステル等が挙げられる。これらモノグリセリン脂肪酸
エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステルを具体的に例
示すれば、グリセリンカプリン酸エステル、グリセリン
パルミチン酸エステル、グリセリンステアリン酸エステ
ル、グリセリンオレイン酸エステル、グリセリンラウリ
ン酸エステル、ジグリセリンラウリン酸エステル、ジグ
リセリンオレイン酸エステル、ジグリセリンステアリン
酸エステル、ジグリセリンカプリン酸エステル、テトラ
グリセリンステアリン酸エステル、テトラグリセリンオ
レイン酸エステル、ヘキサグリセリンラウリン酸エステ
ル、ヘキサグリセリンオレイン酸エステル、デカグリセ
リンラウリル酸エステル、デカグリセリンステアリン酸
エステル、デカグリセリンオレイン酸エステル等が挙げ
られる。これらモノグリセリン脂肪酸エステル、ポリグ
リセリン脂肪酸エステルは単独で使用してもよいし、混
合物を使用することもできる。中でも、ポリオレフィン
系フィルムの防曇性能を考慮するとジグリセリンラウリ
ン酸エステル、ジグリセリンオレイン酸エステルが好適
に使用される。
酸ジアルコールアミド、脂肪族ジアルコールアミンは、
公知のものが何ら制限なく使用することができる。脂肪
酸ジアルコールアミド、脂肪族ジアルコールアミンを具
体的に例示すれば、ステアリン酸ジエタノールアミド、
ラウリン酸ジエタノールアミド、オレイン酸ジエタノー
ルアミド、ステアリルジエタノールアミン、ラウリルジ
エタノールアミン、オレイルジエタノールアミン、パル
ミチルジエタノールアミン等が挙げられる。これら脂肪
酸ジアルコールアミド、脂肪族ジエタノールアミンは、
それぞれ単独で使用してもよいし、混合物を使用するこ
とができる。中でも、ポリオレフィン系フィルムのきの
こ類の鮮度保持効果を考慮するとラウリン酸ジエタノー
ルアミド、ラウリルジエタノールアミン、オレイン酸ジ
エタノールアミド、オレイルジエタノールアミンが好適
に用いられる。
(A)モノグリセリン脂肪酸エステルおよび/またはポ
リグリセリン脂肪酸エステルと、(B)脂肪酸ジアルコ
ールアミドおよび/または脂肪族ジアルコールアミンに
加えて、(C)ポリオキシエチレンアルキルエーテルを
使用することができる。ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテルを使用することにより、きのこ類を包装した場合
に、より長期間に渡り防曇性を保持することができる。
オキシエチレンアルキルエーテルは、公知のものが何ら
制限なく使用できる。中でも、ポリオレフィン系フィル
ムの防曇性、包装性を考慮すると、ポリオキシエチレン
アルキルエーテルのアルキル基の炭素数は、12〜18
が好ましい。
れる界面活性剤は、(A)モノグリセリン脂肪酸エステ
ルおよび/またはポリグリセリン脂肪酸エステル50〜
80重量%、(B)脂肪酸ジアルコールアミドおよび/
または脂肪族ジアルコールアミン20〜50重量%、並
びに(C)ポリオキシエチレンアルキルエーテル0〜2
0%重量の合計100重量%であることが重要である。
(A)成分であるモノグリセリン脂肪酸エステルおよび
/またはポリグリセリン脂肪酸エステルが、50重量%
未満の場合は防曇性が低下し、また、80重量%を越え
る場合は、きのこ類の鮮度保持性が低下するため好まし
くない。防曇性と鮮度保持性を考慮すると、(A)成分
の配合割合は、55〜80重量%が好ましく、更に好ま
しくは60〜75重量%である。
(B)成分である脂肪酸ジアルコールアミドおよび/ま
たは脂肪族ジアルコールアミンが、20重量%未満の場
合は、きのこ類の鮮度保持性が低下する。即ち、界面活
性剤中に含まれる(B)成分は、通常の防曇性能だけで
なく、明確な作用は解明されていないが、きのこ類の菌
類の活性を低下させるものと考えられ、界面活性剤中に
必ず20重量%以上含まれなければならない。また、5
0重量%を越える場合は、脂肪酸ジアルコールアミド、
脂肪族ジアルコールアミン由来の刺激臭が生じるため好
ましくない。きのこ類の鮮度保持性とフィルムの臭気を
考慮すると、(B)成分の配合割合は、20〜45重量
%、更に好ましくは25〜40重量%である。
曇性を付与するためには、使用される界面活性剤中に
(C)成分であるポリオキシエチレンアルキルエーテル
を20重量%以下の割合で含むことが好ましい。即ち、
(C)成分が20重量%を越える場合には、長期の防曇
性は維持することができるが、きのこ類包装直後の防曇
性が低下したり、きのこ類の鮮度保持性が低下する。
リオレフィンは、公知のものが何ら制限なく使用するこ
とができる。具体的には、プロピレン単独重合体、プロ
ピレン−エチレンランダム共重合体、プロピレン−エチ
レンブロック共重合体、プロピレンに基づく単量体単位
の含有量が70〜90モル%、エチレンに基づく単量体
単位の含有量が10〜30モル%であるプロピレン−エ
チレンブロック共重合体からなる軟質ポリプロピレン系
樹脂、プロピレン−ブテン共重合体等のプロピレンとエ
チレンと炭素数4以上のα−オレフィンとの共重合体
等、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、
長鎖分岐を有する低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸
ビニル共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合
体等が挙げられる。これらポリオレフィンは、単独で使
用してもよいし、混合物を使用することもできる。
ムは、上記のポリオレフィンを公知の方法により製膜し
て得ることができる。ポリオレフィンを製膜する方法
は、特に制限されるものではなく、通常用いられている
Tダイキャスト方法、上向き空冷インフレーション、下
向き水冷インフレーション、チューブラー延伸法、テン
ター2軸延伸法等の方法が適宜採用される。
ムと界面活性剤の配合割合は、ポリオレフィン系フィル
ム100重量部に対して界面活性剤0.1〜5重量部で
ある。界面活性剤の配合割合が0.1重量部未満である
ときは、十分な防曇性、きのこ類の鮮度保持効果が発揮
されず、また、5重量部を越える場合は、ポリオレフィ
ン系フィルムの自己粘着性が低下してしまうため好まし
くない。防曇性、きのこ類の鮮度保持性、フィルムの自
己粘着性を考慮すると、界面活性剤の配合割合は、好ま
しくは0.2〜4重量部、更に好ましくは0.5〜3重
量部である。
ムと界面活性剤の混合方法は、ポリオレフィンを溶融さ
せ、界面活性剤と均一混合して製膜する方法が好まし
い。ポリオレフィンを溶融させ、界面活性剤と均一混合
する方法は、製膜時に各種界面活性剤を添加する方法、
製膜時にあらかじめ各種界面活性剤を混合したものを添
加する方法、あらかじめポリオレフィンと各種界面活性
剤を均一混合して造粒したものを製膜する方法、あらか
じめポリオレフィンと各種界面活性剤を均一混合する際
に、高濃度の界面活性剤マスターバッチを造粒し、製膜
時に所望の配合割合になるようにポリオレフィンで希釈
して製膜する方法等が挙げられる。
ムは、単層フィルム、多層フィルムのいずれの形態をと
ってもよい。中でもポリオレフィン系フィルムに機能を
持たせるためには、多層フィルムであることが好まし
く、特に製膜性と包装性を考慮すると3層の多層フィル
ムが好ましい。
場合、界面活性剤の配合割合は、ポリオレフィン系フィ
ルム全体に対して、本発明の請求の範囲を満足するよう
に添加すればよいが、防曇性のムラをなくすためには、
各層に同重量部の界面活性剤を添加することが好まし
い。
ムを3層フィルムとする場合、基材層に使用する樹脂
は、パルス法NMRで求めた結晶成分が10〜60重量
%、好ましくは、10〜50重量%の軟質ポリプロピレ
ン系樹脂が好適に使用される。尚、上記結晶成分の割合
は、Multiple−Pulse Magnetic
Resonanceon Some Crystall
ine Polymers(Polymer Jour
nal、vol3、No.4、p448−462、19
72;K.Fuzimoto、T.Nishi and
R.Kado)に記載のパルス法NMRで求めた、結
晶成分(X)、拘束された非晶成分(Y)および拘束さ
れない非晶成分(Z)の中で、次式(I)に示す結晶成
分(X)を示すものである。 結晶成分(X)重量%=(X)×100/((X)+(Y)+(Z)) (I) 上記結晶成分(X)が10重量%未満である場合は、製
膜性が低下する傾向にあり、また、該結晶成分(X)が
60重量%を越える場合は、フィルムの柔軟性、衝撃強
度が低下する傾向にある。
ピレン系樹脂は、プロピレンに基づく単量体単位の含有
量が70〜90モル%、エチレンに基づく単量体単位の
含有量が10〜30モル%であるプロピレン−エチレン
ブロック共重合体からなることが好ましい。プロピレン
の単量体単位の含有量が70モル%未満であって、エチ
レンに基づく単量体単位の含有量が30モル%を越える
場合は、フィルムの透明性が低下する傾向にある。ま
た、プロピレンの単量体単位の含有量が90モル%を越
え、エチレンに基づく単量体単位の含有量が10モル%
未満である場合は、フィルムの柔軟性、衝撃強度が低下
する傾向にある。
Rは、フィルムの製膜性、強度の観点から、好ましく
は、0.1〜10g/10min、更に好ましくは、
0.5〜8g/10minが好ましい。
開平5−306358号公報等に記載されている公知の
方法によって製造することができる。具体的には、重合
段階にて、最初にプロピレンを重合し、引き続き、エチ
レンを供給してプロピレンとエチレンを共重合する方法
により製造することができる。また、該特許等に記載さ
れている重合法により得られる軟質ポリプロピレン系樹
脂に、プロピレン単独重合体、プロピレン−エチレンラ
ンダム共重合体等を混合しても使用することができる。
として好適に用いられる軟質ポリプロピレン系樹脂に
は、本発明の効果を損なわない範囲で他の成分を、例え
ば、ポリブテン、石油樹脂、テルペン樹脂、ロジン樹
脂、スチレン系エラストマー等の樹脂をが含有されても
よく、また、必要に応じて添加成分、例えば、流動パラ
フィン等の低分子粘調物質、酸化防止剤、帯電防止剤、
滑剤、粘着剤、光安定剤、塩素補足剤、着色剤、香料を
添加することができる。
ムを3層フィルムとする場合、両表面層に使用する樹脂
は、上記した公知のポリオレフィンを何ら制限なく使用
することができるが、本発明のきのこ類包装用フィルム
に用いるポリオレフィンとしては、フィルムの自己粘着
性を考慮すると融点130℃以下の樹脂が好適に使用さ
れる。その中でも特に好ましいのが、酢酸ビニル基に基
づく単量体単位の含有量が5〜25重量%であるエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、密度が0.890〜0.91
0g/cm3の低密度ポリエチレンが、自己粘着性の観
点から好ましい。
使用される両表面層のポリオレフィンには、必要に応じ
て添加成分、例えば、流動パラフィン等の低分子粘調物
質、酸化防止剤、帯電防止剤、滑剤、粘着剤、光安定
剤、塩素補足剤、着色剤、香料を添加することができ
る。
ムの厚みは、特に制限されものではないが、きのこ類の
包装形態により調整される。一般にトレーを使用して包
装する場合には、フィルムの厚みは5〜50μmが好適
であり、好ましくは7〜30μmである。フィルムの厚
みが上記の範囲にある場合は、厚み精度のよいフィルム
の製膜が容易であり、かつ、十分なフィルム強度を有す
ることができる。また、コスト的に有利になるだけでな
く、包装性も向上する傾向にある。また、3層フィルム
とする場合には、両表面層の厚みは、基材層の厚みの5
〜100%であることが好ましい。上記した範囲内にす
ることにより、得られるフィルムの包装性、自己粘着性
が良好となる。
施例および比較例を示すが、本発明は、これら実施例に
何ら限定されるものではない。また、下記の実施例およ
び比較例において各種測定値は、以下の方法で実施し
た。
波数20MHzにて、1Hとして、測定パルス系列をソ
リッドエコー法を用いて、測定温度30℃、パルス繰り
返し時間5秒、積算回数200回で測定した。得られた
磁化減衰曲線を対数プロットし、文献K.Fujimo
to、T.Nishi and R.Kado、Pol
ymer.J.Vol.3、448−462(197
2)に記載の方法で成分分離を行い各成分を求めた。 (2)13C−NMRによるエチレン含有量の測定 Polymer 29、1848(1988)に記載さ
れている方法により、ピークの帰属を行い、Marom
olecus 10、773(1977)に記載されて
いる方法により、エチレン含量の測定を行った。 (3)MFRの測定 JIS K7210に準じて、軟質ポリプロピレン系樹
脂は230℃、2.16kg荷重で、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体は、190℃、2.16kg荷重で測定を
行った。 (4)防曇性、鮮度保持性、自己粘着性、臭気の評価 フジキカイ製ストレッチ自動包装機FP−40を用い
て、自動条件にてPP1410(5801)(サイズ:
140mm×100mm×20mm)ポリプロピレント
レーの上にきのこを100gを乗せ、幅280mmのフ
ィルムで包装を行った。 (4)−1 防曇性の評価 上記の通り包装したきのこを23℃に保ち、3日後、7
日後のフィルム内面の状態を確認した。 ○:水滴がつかず良好 △:一部水滴が発生 ×:水滴が発生 (4)−2 鮮度保持性の評価 上記の通り包装したきのこを23℃に保ち、3日後、7
日後のきのこの状態を確認した。 ○:変色、カビの発生がなく良好 △:若干の変色あり ×:変色、カビの発生あり (4)−3 自己粘着性の評価 上記の通り包装したトレー裏面の状態を確認した。 ○:良好 ×:一部はがれがある (4)−4 臭気の評価 製膜して得られたフィルムの臭気を確認した。 ○:臭気良好 ×:刺激臭あり 2.使用界面活性剤 ・モノグリセリン脂肪酸エステルおよび/またはポリグ
リセリン脂肪酸エステル ジグリセリンラウリン酸エステル ジグリセリンオレイン酸エステル ・脂肪酸ジアルコールアミドおよび/または脂肪族ジア
ルコールアミン オレイルジエタノールアミン ラウリン酸ジエタノールアミド ・ポリオキシエチレンアルキルエーテル(アルキル基の
炭素数12) ポリオキシエチレンアルキルエーテル 3.ポリオレフィン系樹脂 両表面層樹脂 エチレン−酢酸ビニル共重合体(三井デュポン・ポリケ
ミカル製 エバフレックスV5714 酢酸ビニル基に
基づく単量体の含有量16重量% MFR 2.0g/
10min)。 基材層樹脂:軟質ポリプロピレン系樹脂 (ア)P.E.R. T310V(出光石油化学(株)
製:結晶性分22.0重量%、エチレンに基づく単量体
の含有量22モル% MFR1.5g/10min) (イ)P.E.R. T310Vにプロピレン−エチレ
ンランダム共重合体(エチレンに基づく単量体の含有量
3モル%)を30重量%添加したもの(結晶成分42重
量%、エチレンに基づく単量体単位16.5モル% M
FR1.8g/10min) 実施例1 モノグリセリン脂肪酸エステルおよび/またはポリグリ
セリン脂肪酸エステル(ジグリセリンラウリン酸エス
テル)75%、脂肪酸ジアルコールアミドおよび/また
は脂肪族ジアルコールアミン(オレイルジエタノール
アミン)25%の配合割合である界面活性剤を、基材層
の樹脂である軟質ポリプロピレン系樹脂(ア)に2重量
部、また両表面層の樹脂に2重量部添加した樹脂組成物
を製膜に使用した。これらの樹脂を多層上向きインフレ
ーション製膜機を用いて、第2層の押出機から基材層の
樹脂組成物、第1層および第3層の押出機から両表面層
の樹脂組成物を第1層:第2層:第3層=1:3:1の
重量割合で環状ダイスに押出し、200℃で環状ダイス
内にて積層しチューブ状のものに押出した。次いで、溶
融円筒状フィルムの内部にエアーを吹き込み、外部より
環状に5℃のエアーを吹き付けて、空冷固化させ、ブロ
ー比7.0で製膜し、厚さ12μmのフィルムを得た。
各種評価結果を表1に示した。
表1に変更した以外は、実施例と同様の操作を行なっ
た。各種評価結果を表1に示す。
明のきのこ類包装用フィルムは、きのこ類を包装する場
合において、特定の界面活性剤を含むことにより、防曇
性に優れ、かつ、菌類の活性を低下させ、きのこ類の鮮
度を保持することができるポリオレフィン系フィルムで
ある。
Claims (2)
- 【請求項1】(A)モノグリセリン脂肪酸エステルおよ
び/またはポリグリセリン脂肪酸エステル50〜80重
量%、(B)脂肪酸ジアルコールアミドおよび/または
脂肪族ジアルコールアミン20〜50重量%、並びに
(C)ポリオキシエチレンアルキルエーテル0〜20重
量%の合計100重量%からなる界面活性剤0.1〜5
重量部を含むポリオレフィン系フィルムよりなることを
特徴とするきのこ類包装用フィルム。 - 【請求項2】ポリオレフィン系フィルムが基材層および
両表面層の3層よりなり、該基材層が、パルス法NMR
で求めた結晶成分が10〜60重量%であり、プロピレ
ンに基づく単量体単位の含有量が70〜90モル%、エ
チレンに基づく単量体単位の含有量が10〜30モル%
であるプロピレン−エチレンブロック共重合体からなる
軟質ポリプロピレン系樹脂を含んでなることを特徴とす
る請求項1記載のきのこ類包装用フィルム。
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